JP2853106B2 - 左右配風バランス調整機能を持つ車両用空調装置 - Google Patents

左右配風バランス調整機能を持つ車両用空調装置

Info

Publication number
JP2853106B2
JP2853106B2 JP16914191A JP16914191A JP2853106B2 JP 2853106 B2 JP2853106 B2 JP 2853106B2 JP 16914191 A JP16914191 A JP 16914191A JP 16914191 A JP16914191 A JP 16914191A JP 2853106 B2 JP2853106 B2 JP 2853106B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
vehicle
air distribution
distribution balance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16914191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04368213A (ja
Inventor
慶一 木下
克己 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Diesel Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diesel Kiki Co Ltd filed Critical Diesel Kiki Co Ltd
Priority to JP16914191A priority Critical patent/JP2853106B2/ja
Publication of JPH04368213A publication Critical patent/JPH04368213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2853106B2 publication Critical patent/JP2853106B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内左右方向への配
風比を変化させる機能を持った車両用空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両への日射方向を検出し、その
検出結果に応じて車室内への左右配風比率を調節して、
日射による空調のアンバランスを是正する技術が、特公
昭58ー50884号公報等において知られている。ま
た、オートエアコンでは、一般に、車室内に設置したセ
ンサにより車内温度を検出し、この検出値に基づいて吹
出温度や吹出風量を制御している。例えば、冷房運転を
行っている場合、センサで検出した車内温度が高けれ
ば、それだけ熱負荷が高いわけであるから強めの冷房を
行い、センサの検出した車内温度が低ければ、それだけ
熱負荷が小さいわけであるから弱めの冷房を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車内温度セ
ンサは一般に助手席の足元付近に設置されている。した
がって、配風バランスが変化して、例えば運転席側の風
量が大になり助手席側の風量が小になった場合、センサ
周辺の空気の循環が悪くなり、センサ検出温度が高めに
なってしまう。その結果、高めの検出温度に基づいて吹
出温度や吹出風量が制御され、運転者側の冷房が強めに
なり、過冷却になる。反対に、運転席側の風量が小にな
り助手席側の風量が大になった場合、センサ周辺の空気
の循環が激しくなり過ぎ、センサ検出温度が低めになっ
てしまう。その結果、低めの検出温度に基づいて吹出温
度や吹出風量が制御され、運転席側の冷房が弱めになっ
てしまう。このように、配風バランスが変化した場合、
車内温度分布に偏りができ、それにより車内検出温度が
適正値から外れて、空調フィーリングが悪化するという
問題があった。
【0004】本発明は、上記事情を考慮し、配風バラン
スが変化した場合にも空調フィーリングの悪化を生じな
いようにした車両用空調装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空調装置
は、上記目的を達成するため、図1に示すように構成さ
れている。すなわち、本発明の装置は、車室内の所定位
置に設置された車内温度センサ1と、この車内温度セン
サ1の検出値に関連して車室内へ供給する空調空気の吹
出温度並びに吹出風量を調節する吹出温度風量調節手段
2と、車室内左右への空調空気の配風バランスを変化さ
せる配風バランス変化手段3と、を有した車両用空調装
置において、上記左右の配風バランスが均衡状態から外
れたことを検出する手段4と、該手段4が配風バランス
が均衡状態から外れたことを検出した場合、上記車内温
度センサ1の検出値を補正した上で上記吹出温度風量調
節手段2に入力させる車内温度信号補正手段5とを設け
たものである。ここで、車内温度信号補正手段5は、冷
房運転の際に、車内温度センサ設置側風量が大のとき車
内温度を高めに補正し、車内温度センサ設置側風量が小
のとき車内温度を低めに補正するものである。
【0006】
【作用】本発明の空調装置によれば、冷房運転中、配風
バランスが変化し、例えば車内温度センサ設置側の風量
が小になった場合、センサ周辺の空気の循環が悪くなり
センサ検出温度が高めになってしまうが、補正手段5に
より温度が低めに補正され、その補正された温度に基づ
いて吹出温度や吹出風量が制御される。したがって、温
度や風量が余分に調節されることがなくなる。反対に、
配風バランスが変化し、車内温度センサ設置側の風量が
大になった場合、センサ周辺の空気の循環が良くなり過
ぎ、センサ検出温度が低めになってしまうが、補正手段
5により温度が高めに補正され、その補正された温度に
基づいて吹出温度や吹出風量が制御される。したがっ
て、温度や風量が余分に調節されなくなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図2は実施例の車両用空調装置の概略構成を示
す。この空調装置においては、空調ダクト10の最上流
部に、内気入口10Aと外気入口10Bとが2股に分れ
る形で形成され、その分かれた部分にインテークドア1
1が設けられている。そして、このインテークドア11
を開閉制御することにより、空調ダクト10内に導入す
べき内気と外気の割合を調節することができるようにな
っている。
【0008】空調ダクト10には、下流側に向かって順
に、送風ファン12、エバポレータ13、エアミックス
ドア14、ヒータ15が設けられている。エバポレータ
13は、コンプレッサ16、コンデンサ17、レシーバ
タンク18及びエキスパンションバルブ19と共に配管
結合されて、冷凍サイクルを構成している。コンプレッ
サ16は、エンジンから伝達される力で駆動され、電磁
クラッチを断続することにより駆動制御される。
【0009】エアミックスドア14は、開度に応じて、
ヒータ15を通過する空気とヒータ15を通過しない空
気との割合を調節する。そして、ヒータ15を通過した
空気と通過しない空気は、ヒータ15の下流側で混合さ
れて温度調節され、吹出口から車内に吹き出される。
【0010】空調ダクト10の後端部は、デフロスト吹
出口21、ベント吹出口22、及びヒート吹出口23に
分かれて車室内に開口しており、各吹出口21、22、
23にはそれぞれモードドア24、25、26が設けら
れている。そして、これらモードドア24、25、26
を選択的に開閉することで、吹出モードを変えることが
できるようになっている。
【0011】また、ベント吹出口22はさらに左右のベ
ント吹出口22R、22Lに分かれている。そして、配
風ドア27を開閉することにより、左右のベント吹出口
22R、22Lからの配風バランスを調節することがで
きるようになっている。
【0012】上述したインテークドア11、エアミック
スドア14、モードドア24〜26、配風ドア27はそ
れぞれアクチュエータ30、31、32、33により開
閉制御される。これら各アクチュエータ30、31、3
2、33、及び送風ファン12並びにコンプレッサ16
は、それぞれコントロールユニット50により制御され
る。
【0013】コントロールユニット50は、上記アクチ
ュエータや送風ファン等を駆動する駆動回路と、各駆動
回路に制御信号を供給するマイクロコンピュータと、マ
イクロコンピュータに接続されたA/D変換器と、マル
チプレクサとを含むものである。そして、このコントロ
ールユニット50内のA/D変換器には、エアミックス
ドア14の開度を検出するポテンショメータ51、車室
内に入る日射量を検出する日射センサ52、外気温度を
検出する外気温度センサ53、車室内の代表温度を検出
する車内温度センサ54、車室内の温度を設定する温度
設定器55等が接続されている。なお、この場合の車内
温度センサ54は、通常通りに助手席の足元付近に設置
されている。
【0014】上記日射センサ52は、左側日射センサ5
2Lと右側日射センサ52Rとからなるものであり、両
センサ52L、52Rは屋根状のセンサ台の左右の斜面
にそれぞれ固定されている。この日射センサ52は、車
のインストルメントパネルの上面の略中央位置に取り付
けられており、左側日射センサ52Lは車両の左側に向
け、右側日射センサ52Rは車両の右側に向けて配置さ
れ、車両の直進方向に対して左右対称となっている。そ
して、ここでは車両の直進方向を基準として、左右方向
の日射方位角がそれぞれ設定されている。
【0015】次に、上記コントロールユニット50によ
る制御動作の例を、図3に示すフローチャートを用いて
説明する。図3は空調制御のメインルーチンの内容を示
している。このルーチンは一定周期で繰り返し実行され
る。この処理がスタートすると、まず各種センサやスイ
ッチの信号を読み込む(ステップ101)。次いで、左
右日射センサ52L、52Rの検出信号により日射方位
を演算し(ステップ102)、日射量を演算する(ステ
ップ103)。
【0016】そして、次のステップ104で、吹出モー
ドがVENT(冷房運転時は吹出モードがVENTにな
る)かどうかを判断する。吹出モードがVENTならば
ステップ105に進んで、配風バランスを調節するため
に配風ドア目標位置を演算する。配風ドア位置は日射方
位により決まる。次に配風バランスを均衡状態から変化
させる制御を行うかどうかを判断し(ステップ10
6)、YESの場合はステップ107に進む。ステップ
107では、車内温度センサ54の検出温度に補正を加
えて、補正後の値を制御用の車内温度値とする。
【0017】この場合の補正は、次のように行う。車内
温度センサ54の検出温度をTr、制御用の温度値をT
rdとした場合、次式Trd=Tr+α・θにより制御
用温度値Trdを求める。ただし、αは係数、θは配風
ドア開度である。補正量(α・θ)は、図4に示すよう
に配風ドア27の位置つまり配風バランスに応じて設定
し、運転席側の風量が大になった場合は、車内温度補正
量α・θをマイナスの値として、制御用温度値Trdを
センサ検出温度Trより低めの値とする。また、助手席
側(車内温度センサ設置側)の風量が大になった場合
は、車内温度補正量α・θをプラスの値として、制御用
温度値Trdをセンサ検出温度Trより高めの値とす
る。
【0018】また、吹出モードがVENTでない場合や
配風バランス変化制御を行わない場合は、ステップ10
4、106の判断がNOとなってステップ108に進
む。そして、ステップ108では車内温度センサの検出
温度を補正せず、そのまま制御用の温度値Trdとす
る。
【0019】以降、上のステップで求めた制御用の車内
温度値Trdと、他のセンサやスイッチの信号とに基づ
いて、車内熱負荷に相当する総合信号を演算する(ステ
ップ109)。そして、この総合信号に基づいて送風制
御、エアミックスドア制御を行い(ステップ110、1
11)、次に先のステップで求めた配風ドア目標位置に
配風ドア27を位置決め制御し(ステップ112)、そ
れからその他の制御を行って(ステップ113)、1回
の処理を終了する。したがって、車内温度を補正した場
合は、その補正した値に基づいて吹出温度や吹出風量が
制御される。なお、その他の制御の中には、コンプレッ
サ制御、インテークドア制御、モードドア制御、ディス
プレイ制御などが含まれる。
【0020】以上のように、配風バランスが変化した場
合にも、適正に補正された車内温度値に基づいて吹出温
度や吹出風量が制御される。そのため、過冷却や冷却不
足等の現象が起こらなくなり、常に良好な空調環境が維
持される。
【0021】なお、上記実施例では、ステップ107
で、配風ドア位置に応じて補正量を求めて車内温度の補
正を行っているが、補正の仕方はそれに限定されない。
配風バランスの変化状況にもよるが、日射方位に応じて
頻繁に配風バランスが変化するのに対応させるためだけ
なら、車内温度センサの信号を単に遅延させるだけでも
よい。
【0022】また、上記実施例においては、配風ドアが
日射方向に応じてのみ自動的に位置制御される場合を示
したが、乗員の好みに応じて手動で配風バランスを変化
させる空調装置にも、本発明は適用することができる。
また、日射方向による配風バランスと手動設定による配
風バランスを組み合わせて配風ドアを制御する空調装置
にも本発明は適用することができる。いずれにしろ本発
明は、何らかの要請で配風バランスが変化する形式の空
調装置にはすべて適用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用空
調装置によれば、配風バランスが変化して車内温度分布
に偏りができても、車内温度を適正に補正した上で、そ
れに基づいて吹出温度や吹出風量を制御する。したがっ
て、過冷却や冷却不足等の現象を防止することができ、
常に良好な空調環境を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の構成図である。
【図3】同実施例の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】同実施例の制御における、車内温度補正量と配
風ドア開度の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 … 車内温度センサ 2 … 吹出温度風量調節手段 3 … 配風バランス変化手段 4 … 配風バランス不均衡状態検出手段 5 … 車内温度信号補正手段 12 … 送風ファン 14 … エアミックスドア 22 … ベント吹出口 22R … 右側ベント吹出口 22L … 左側ベント吹出口 27 … 配風ドア 33 … 配風ドアアクチュエータ 50 … コントロールユニット 54 … 車内温度センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の所定位置に設置された車内温度
    センサと、この車内温度センサの検出値に関連して車室
    内へ供給する空調空気の吹出温度並びに吹出風量を調節
    する吹出温度風量調節手段と、車室内左右への空調空気
    の配風バランスを変化させる配風バランス変化手段と、
    を有した車両用空調装置において、上記左右の配風バラ
    ンスが均衡状態から外れたことを検出する手段と、該手
    段が配風バランスが均衡状態から外れたことを検出した
    場合、上記車内温度センサの検出温度を補正した上で上
    記吹出温度風量調節手段に入力させる車内温度信号補正
    手段とを設け、該車内温度信号補正手段は、冷房運転を
    行っている場合に、上記車内温度センサ設置側風量が大
    のときセンサ検出温度を高めに補正し、上記車内温度セ
    ンサ設置側風量が小のときセンサ検出温度を低めに補正
    することを特徴とする左右配風バランス調整機能を持つ
    車両用空調装置。
JP16914191A 1991-06-14 1991-06-14 左右配風バランス調整機能を持つ車両用空調装置 Expired - Lifetime JP2853106B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16914191A JP2853106B2 (ja) 1991-06-14 1991-06-14 左右配風バランス調整機能を持つ車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16914191A JP2853106B2 (ja) 1991-06-14 1991-06-14 左右配風バランス調整機能を持つ車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04368213A JPH04368213A (ja) 1992-12-21
JP2853106B2 true JP2853106B2 (ja) 1999-02-03

Family

ID=15881049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16914191A Expired - Lifetime JP2853106B2 (ja) 1991-06-14 1991-06-14 左右配風バランス調整機能を持つ車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2853106B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04368213A (ja) 1992-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6578771B2 (en) Vehicle air conditioner with front air passage and rear air passage
JP2853106B2 (ja) 左右配風バランス調整機能を持つ車両用空調装置
JP4066508B2 (ja) 車両用空調装置
JPH10119560A (ja) 空調装置
JP3826549B2 (ja) 空調装置
JPH07228125A (ja) 車両用空気調和装置
JPH0829662B2 (ja) 車両用空気調和装置
JPH05243B2 (ja)
JP2000062451A (ja) 自動車用空気調和装置
JPH0687319A (ja) 車両用空調装置における左右配風制御装置
JPH1086628A (ja) 車両用空気調和装置
JP3399284B2 (ja) 車両用空調装置
JP3325592B2 (ja) 車両の後室空調装置
JP2001150918A (ja) 車両用空調装置
JP2864174B2 (ja) 自動車用空調装置の日射補正制御装置
JP2816753B2 (ja) 自動車用空調装置の空調バランス制御装置
JP3334496B2 (ja) 車両用空調装置
JP2844251B2 (ja) 自動車用空調装置の吹出風制御装置
JP2000272323A (ja) 車両用空調制御装置
JPH04173415A (ja) 車両用左右独立型空調装置の偏日射補正装置
JP2534904B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2780061B2 (ja) 車輌用空調制御装置
JP2767300B2 (ja) 車両用空調装置
JPS6312803B2 (ja)
JP2933143B2 (ja) 車両用空調装置