JPH0687319A - 車両用空調装置における左右配風制御装置 - Google Patents

車両用空調装置における左右配風制御装置

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JPH0687319A
JPH0687319A JP26419792A JP26419792A JPH0687319A JP H0687319 A JPH0687319 A JP H0687319A JP 26419792 A JP26419792 A JP 26419792A JP 26419792 A JP26419792 A JP 26419792A JP H0687319 A JPH0687319 A JP H0687319A
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JP
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air distribution
distribution ratio
change
solar radiation
wind distribution
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JP26419792A
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Yoshihiko Sakurai
義彦 桜井
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 日射方位変化直後から安定状態に至るまでの
過渡期においても、配風変化による快適さを実感できる
ようにする。 【構成】 日射方位変化が大きいとき(ステップ401
でYES)、その変化の態様によって(ステップ40
5、407、409の判断結果に応じて)、通常配風制
御時の配風比(ステップ403)よりも、配風比を大き
めに設定する(ステップ413、418、421)。そ
して、この配風比を大きめにした制御を所定時間継続し
た後(ステップ411、417、419の判断がYE
S)は、徐々に通常制御時の配風比に戻す(ステップ4
23)。これにより、日射方位変化直後の配風変化が強
調される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日射方位に応じて車室
内左右への配風比を変化させる車両用空調装置の左右配
風制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両への日射方位を検出し、その
検出結果に応じて車室内への左右配風比を調節して、日
射による空調のアンバランスを是正する技術が、特開平
1−136812号公報等において知られている。この
場合、従来では日射方位が変化したとき、変化した日射
方位に応じた配風ドアの目標開度を算出し、最初からそ
の目標開度に配風ドアを制御している。
【0003】ところで、通常、その目標開度は、安定状
態(長時間一定の状態が続くとき、その状態を「安定状
態」と言う)で快適となるような値に決められており、
従来では、日射方位の変化直後も、その後の安定状態下
でも、同じ開度に配風ドアを制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、最終的に
安定状態に至った段階では快適となるものの、それに至
るまでの過渡期においては、十分満足し得る快適さが得
られないという問題があった。
【0005】例えば、運転席において日射が当たらない
状態から、日射方位が変化して真横から日射が当たるよ
うになった場合、変化後の日射方位は真横であることか
ら、安定状態で快適となるように、真横からの日射に応
じた目標開度が算出され、日射方位の変化直後からその
目標開度に配風ドアが制御される。よって、安定状態に
至った段階では問題はなくなるが、それに至るまでの過
渡期においては、配風変化の効果がまだ十分に行き渡ら
ず、その間は日射による影響のため暖かめに感じるとい
う問題がある。
【0006】つまり日射方位の変化により日射の影響を
まともに受けるようになった場合、その時点から日射の
影響を打ち消すような空調が実行されることを期待する
のであるが、従来の空調装置では、その日射の影響を打
ち消す動作が非常に緩慢に行われるため、その間(安定
状態に至るまでの間)十分な快適さが得られないという
問題があった。
【0007】本発明は、上記事情を考慮し、日射方位が
変化した場合、その変化の直後から快適と感じるような
空調を行い得る車両用空調装置の左右配風装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空調装置
における左右配風制御装置は、図1にその要旨を示すよ
うに、車両に対する日射方位を検出する日射方位検出手
段1と、車室内左右への空調空気の吹出風量比を調節す
る左右配風比調節手段2と、検出した日射方位に応じた
目標配風比を算出する目標配風比算出手段3と、前記日
射方位検出手段1の出力により日射方位の変化を検出す
る日射方位変化検出手段4と、該手段4が日射方位の変
化を検出した直後から所定時間は前記目標配風比を大き
めに補正し、その後は目標配風比を前記目標配風比算出
手段3の算出値に徐々に戻す目標配風比補正手段5と、
実際の配風比が該補正手段5の出力する目標配風比とな
るよう前記左右配風比調節手段2を制御する配風制御手
段6と、を具備したことを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の左右配風制御装置においては、日射方
位の変化があった場合、その変化直後に一時的に配風変
化が目標よりも大きめに行われる。
【0010】例えば、日射方位変化前に左側が70%、
右側が30%の配風比であり、日射方位変化後の目標配
風比が左側30%、右側70%であった場合、日射方位
の変化直後はその変化量が大きくなるよう、例えば目標
配風比が左側20%、右側80%に補正される。したが
って、日射方位の変化直後は、安定状態での配風比(左
30%、右70%)よりも一時的に大きな配風比(左2
0%、右80%)となって、配風変化が強調されること
になる。
【0011】その後は、所定時間上記の強調された配風
比が続いた後、目標配風比(左30%、右70%)に戻
る。よって、安定状態に至るまでの過渡期においても、
配風変化による日射の影響の打ち消し動作が迅速かつ効
果的に行われ、その間も快適な空調環境が作り出され
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図2は、実施例の左右配風制御装置を含む
車両用空調装置の概略構成を示す。この空調装置におい
ては、空調ダクト10の最上流部に、内気入口10Aと
外気入口10Bとが2股に分れる形で形成され、その分
かれた部分にインテークドア11が設けられている。そ
して、このインテークドア11を開閉制御することによ
り、空調ダクト10内に導入すべき内気と外気の割合を
調節することができるようになっている。
【0013】空調ダクト10には、下流側に向かって順
に、送風ファン12、エバポレータ13、エアミックス
ドア14、ヒータ15が設けられている。エバポレータ
13は、コンプレッサ16、コンデンサ17、レシーバ
タンク18及びエキスパンションバルブ19と共に配管
結合されて、冷凍サイクルを構成している。コンプレッ
サ16は、エンジンから伝達される力で駆動され、電磁
クラッチを断続することにより駆動制御される。
【0014】エアミックスドア14は、開度に応じて、
ヒータ15を通過する空気とヒータ15を通過しない空
気との割合を調節する。そして、ヒータ15を通過した
空気と通過しない空気は、ヒータ15の下流側で混合さ
れて温度調節され、吹出口から車内に吹き出される。
【0015】空調ダクト10の後端部は、デフロスト吹
出口21、ベント吹出口22、及びヒート吹出口23に
分かれて車室内に開口しており、各吹出口21、22、
23にはそれぞれモードドア24、25、26が設けら
れている。そして、これらモードドア24、25、26
を選択的に開閉することで、吹出モードを変えることが
できるようになっている。
【0016】また、ベント吹出口22はさらに左右のベ
ント吹出口22R、22Lに分かれている。そして、配
風ドア(左右配風比調節手段)27を開閉することによ
り、左右のベント吹出口22R、22Lからの配風割合
(配風比)を調節することができるようになっている。
ここでは、配風ドア27の開度と配風比は正比例(リニ
ア)の関係にあり、配風ドアの開度は、右側全閉(左側
全開)の場合を基準として「0%」とし、右側全開(左
側全閉)を「100%」とし、また中立を50%として
いる。例えば、日射方位が車両の左側に偏っている場合
は、左側の配風割合を大きくすべく、配風比を例えば3
0%とする。
【0017】上述したインテークドア11、エアミック
スドア14、モードドア24〜26、配風ドア27はそ
れぞれアクチュエータ30、31、32、33により開
閉制御される。これら各アクチュエータ30、31、3
2、33、及び送風ファン12並びにコンプレッサ16
は、それぞれコントロールユニット50により制御され
る。
【0018】コントロールユニット50は、上記アクチ
ュエータや送風ファン等を駆動する駆動回路と、各駆動
回路に制御信号を供給するマイクロコンピュータと、マ
イクロコンピュータに接続されたA/D変換器と、マル
チプレクサとを含むものである。そして、このコントロ
ールユニット50内のA/D変換器には、エアミックス
ドア14の開度を検出するポテンショメータ51、車室
内に入る日射量を検出する日射センサ52、外気温度を
検出する外気温度センサ53、車室内の代表温度を検出
する内気温度センサ54、車室内の温度を設定する温度
設定器55等が接続されている。
【0019】上記日射センサ52は、左側日射センサ5
2Lと右側日射センサ52Rとからなるものであり、両
センサ52L、52Rは屋根状のセンサ台の左右の斜面
にそれぞれ固定されている。この日射センサ52は、車
のインストルメントパネルの上面の略中央位置に取り付
けられており、左側日射センサ52Lは車両の左側に向
け、右側日射センサ52Rは車両の右側に向けて配置さ
れ、車両の直進方位に対して左右対称となっている。そ
して、ここでは車両の直進方位を基準として、左右方位
の日射方位角がそれぞれ設定されている。
【0020】なお、コントロールユニット50には、少
なくとも操作ユニットに設けた配風レバー60の操作信
号が入力されている。この配風レバー60は、左に操作
すると左側吹出風量を多くするよう配風ドアを制御する
信号を入力し、右に操作すると右側吹出風量を多くする
よう配風ドアを制御する信号を入力する。また、左端ま
たは右端にすると、左吹出口全開あるいは右吹出口全開
を指令する。
【0021】次に、上記コントロールユニット50によ
る制御動作の例を説明する。なお、送風制御、コンプレ
ッサ制御、エアミックスドア制御、モードドア制御につ
いては、従来のものと同様であるので、ここではそれら
の説明は省略し、日射方位に基づいた配風制御について
のみ説明する。図3は、配風制御のメインルーチンを示
している。このルーチンは、空調制御のメインルーチン
を構成する1つのサブルーチンとして定義されており、
空調制御のメインルーチンの処理周期に従って繰り返し
処理される。
【0022】この制御例においては、まず最初のステッ
プ101で左側日射センサ52Lの検出値SL と、右側
日射センサ52Rの検出値SR を読み込む。ついで、ス
テップ103で各検出値SL 、SR について入力処理を
行う。ここでは入力信号をデジタルフィルタを用いて遅
延させる処理を行う。
【0023】この遅延処理は、日射信号の急変時(林の
中やビル街を走行しているとき、あるいは急な雲の流れ
で光が遮られたとき等)の出力機器の頻繁な作動を防ぐ
目的で行われるもので、所定の時定数が与えられてい
る。
【0024】上記ステップ103の次は、ステップ10
5に進む。このステップ105では遅延処理後の左右日
射信号SL'、SR'に基づいて、総合信号(空調熱負荷)
の演算に用いる合成日射量SD を算出する。このステッ
プ105の内容の詳細を図4に示す。この内容を説明す
ると、最初のステップ201において、演算式(SL'+
SR')/K2 により合成日射量SD を求める。ここでK
2 は定数である。
【0025】ついで、ステップ202で左側日射量SL'
と右側日射量SR'の大きさを比較して、SR'の方が大き
い場合(YESの場合)はステップ203に進み、そう
でない場合(NOの場合)はステップ204に進む。ス
テップ203ではさらに、演算した合成日射量SD と右
側日射量SR'の大きさを比較し、SD の方が大きければ
SD の値はそのままとし、そうでない場合はSR'の値を
SD とする(ステップ205)。また、ステップ204
ではさらに、演算した合成日射量SD と左側日射量SL'
の大きさを比較し、SD の方が大きければSD の値はそ
のままとし、そうでなければSL'の値をSD とする(ス
テップ206)。すなわち、ここでの処理では、3種類
の日射量信号SD、SL'、SR'のうちの一番大きいもの
を、合成日射量SD とするのである。
【0026】上の要領で合成日射量SD を求めたら、図
3のルーチンに戻り、ステップ107に進む。そして、
このステップ107にて日射方位を演算する。ステップ
107の内容は図5に示す。
【0027】この内容を説明すると、まず最初にステッ
プ301で左側日射量SL'と右側日射量SR'の大小関係
を判断する。SR'の方が大きい場合(YESの場合)
は、ステップ302に進んで、演算式 DR=K1(SR'−SL')/SR' に従って日射方位値DR を演算する。ただし、K1 は定
数である。一方、SR'の方が大きくない場合(ステップ
301でNOの場合)は、ステップ105に進んで、演
算式 DL=K1(SL'−SR')/SL' に従って日射方位値DL を演算する。そして、次のステ
ップ304で、演算した日射方位値DL またはDR に基
づいて、日射方位DD を求める。
【0028】ステップ107で日射方位DD を求めた後
は、図3のステップ109、113に進む。まず、ステ
ップ109、113では、配風レバー60が左端または
右端にあるか否かをチェックし、左端にある場合はステ
ップ111に進んで、配風ドア27(図3参照)を左側
吹出口22Lが全開(開度0%)になる位置に制御す
る。また、配風レバー60が右端にある場合はステップ
115に進んで、配風ドア27を右側吹出口22Rが全
開(開度100%)になる位置に制御する。
【0029】両ステップ109、113の判断がNOの
場合、つまり配風レバー60が左端でも右端でもない位
置にある場合は、ステップ117、119に進んで吹出
モードがVENT(ベント)またはBI−L(バイレベ
ル)か否かを判断する。VENTでもBI−Lでもない
場合はステップ121に進み、配風ドア27を中立位置
に制御する。VENTまたはBI−Lの場合は、ステッ
プ123に進んで配風オート制御を行うか否かを判断
し、配風オート制御を行わない場合は、ステップ127
に進み、配風レバー60の位置に応じた配風マニュアル
制御を行う。配風オート制御を行うと判断した場合は、
ステップ125に進む。
【0030】配風オート制御は、図6に示すフローチャ
ートに従って行われる。まず、ステップ401において
は、日射方位の変化があり、かつその変化が大きいか否
かを判断する。例えば、5秒以内に45度以上の方位変
化があった場合は、方位変化が大であると判断する。勿
論、方位変化が大きいか否かを判断する基準は、これ以
外でもよい。
【0031】日射方位変化が小さい場合は、この判断が
NOとなって、ステップ403に進み、通常の配風制御
を実行する。通常の配風制御とは、目標配風比を、安定
状態のとき快適となる値に設定し、日射方位変化直後か
ら、その配風比を実現する位置に配風ドア27を位置決
めするものである。この通常配風制御では、目標配風比
が最大で30%−70%に設定され、その配風比に応じ
て配風ドア27の開度が制御される。この配風制御を実
行したら、メインルーチンに戻る。
【0032】日射方位の変化が大きい場合は、ステップ
405、407、409に進み、方位変化の態様をチェ
ックする。方位変化の態様は、ここでは方位をある領域
に区分してあり、領域の変化としてとらえることにして
いる。方位の領域区分は図7に示す通りに設定されてい
る。即ち、車両の前方の左45度〜右45度の範囲は領
域「A」とされ、車両の左側方の左45度〜左135度
の範囲は「B」とされ、車両の右側方の右45度〜右1
35度の範囲は「C」とされ、車両の後方の左135度
から右135度の範囲は「D」とされている。また、そ
れ以外に、トンネル内走行の場合は、方位領域がEとさ
れている。
【0033】大きな日射方位の変化があって、その日射
方位の領域変化がB→CまたはC→Bである場合は、ス
テップ405の判断がYESとなり、ステップ411を
経てステップ413に進み、このステップ413で通常
配風比より大きめに補正した目標配風比(最大で20%
−80%)を算出し、その目標配風比を実現する位置に
配風ドア27を位置決めする。
【0034】また、日射方位の領域変化がD→Cまたは
D→Bの場合は、ステップ407の判断がYESとな
り、ステップ417を経てステップ418に進み、この
ステップ418で通常配風比より大きめでかつステップ
413で求める配風比よりも若干小さめに補正した目標
配風比(最大で25%−75%)を算出し、その目標配
風比を実現する位置に配風ドア27を位置決めする。
【0035】また、日射方位の領域変化がE→Cまたは
E→Bの場合、つまりトンネルから出て日射が横からあ
る場合は、ステップ409の判断がYESとなり、ステ
ップ419を経てステップ421に進み、このステップ
421で通常配風比より大きめでありかつステップ41
3で求める配風比よりも大きめに補正した目標配風比
(最大で15%−85%)を算出し、その目標配風比を
実現する位置に配風ドア27を位置決めする。
【0036】日射変化直後にステップ413、418、
421で、配風比を通常よりも大きめに設定した場合
は、その時点でステップ415に進み、タイマーをスタ
ートしてメインルーチンに戻る。
【0037】そして、日射方位変化がB→CまたはC→
Bの場合は、最大で通常より10%大きめの配風比を1
0秒続けることになり、10秒経過すると、ステップ4
11の判断がYESとなり、ステップ423に進み、所
定の勾配、例えば10秒で10%の割合の勾配で、配風
比を通常配風制御の場合の配風比(最大で30%−70
%)に徐々に戻す。
【0038】また、日射方位変化がD→CまたはD→B
の場合は、最大で通常より5%大きめの配風比を5秒続
けることになり、5秒経過すると、ステップ417の判
断がYESとなり、ステップ423に進み、例えば10
秒で10%の割合の勾配で、配風比を通常制御の配風比
に徐々に戻す。
【0039】また、日射方位変化がE→CまたはE→B
の場合は、最大で通常より15%大きめの配風比を15
秒続けることになり、15秒経過すると、ステップ41
9の判断がYESとなり、ステップ423に進み、例え
ば10秒で10%の割合の勾配で、配風比を通常制御の
配風比に徐々に戻す。
【0040】方位変化の態様が、ステップ405、40
7、409の各条件のいずれにも該当しない場合は、こ
れらのステップ405、407、409の判断がすべて
NOとなって、ステップ403に進み、通常の配風制御
を行う。
【0041】以上のように、大きな日射変化があった場
合、その変化の態様によって、その変化直後に実際の配
風比をステップ413、418、421に示すように、
通常の配風時よりも一時的に増加させる。この場合、日
射変化の態様に応じて、配風比の増加の割合、及び増加
時間を異ならせる。つまり、異なるパターンで配風比を
一時的に増加させ、そして配風比の増加を行った後は、
所定の勾配で通常の配風比に戻す。
【0042】次に、通常配風制御時の目標配風比が最大
(30%−70%)の日射方位(左右約70度以上)の
ときの、日射方位変化による配風比の変化の様子を図8
に具体的に示す。
【0043】図8に示すように、領域変化がA→Cの場
合、あるいはA→Bの場合は、通常配風制御が行われ、
方位変化直後から通常配風比である70%または30%
に配風比が制御される。
【0044】一方、領域変化がB→Cの場合は、日射方
位変化前30%の配風比が、日射方位変化直後一時的に
通常制御時の配風比70%よりも10%増しの80%に
増加される。そして、10秒間これを継続した後、徐々
に70%に戻され、以降70%に制御される。つまり、
日射方位変化直後は配風比変化が一時的に強調されるの
である。
【0045】領域変化がC→Bの場合は、この反対に日
射方位変化前70%の配風比が、日射方位変化後一時的
に通常配風時の配風比30%の10%増しの20%に増
加される(この場合、配風比の割合自体は中立位置の5
0%から大きく離れることになるから、ここではあえて
「増加する」という)。そして、10秒間これを継続し
た後、徐々に30%に戻され、以降30%に制御され
る。
【0046】また、領域変化がD→Cの場合は、日射方
位変化前50%の配風比が、日射方位変化直後一時的に
通常制御時の配風比70%よりも5%増しの75%に増
加される。そして、5秒間これを継続した後、徐々に7
0%に戻され、以降70%に制御される。
【0047】領域変化がD→Bの場合は、この反対に日
射方位変化前50%の配風比が、日射方位変化後一時的
に通常配風時の配風比30%の5%増しの25%に増加
される(この場合、配風比の割合自体は中立位置の50
%から大きく離れることになるから、ここではあえて
「増加する」という)。そして、5秒間これを継続した
後、徐々に30%に戻され、以降30%に制御される。
【0048】また、領域変化がE→Cの場合は、日射方
位変化前50%の配風比が、日射方位変化直後一時的に
通常制御時の配風比70%よりも15%増しの85%に
増加される。そして、15秒間これを継続した後、徐々
に70%に戻され、以降70%に制御される。
【0049】領域変化がE→Bの場合は、この反対に日
射方位変化前50%の配風比が、日射方位変化後一時的
に通常配風時の配風比30%の15%増しの15%に増
加される(この場合、配風比の割合自体は中立位置の5
0%から大きく離れることになるから、ここではあえて
「増加する」という)。そして、15秒間これを継続し
た後、徐々に30%に戻され、以降30%に制御され
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の左右配風
制御装置によれば、日射方位変化直後に一時的に配風変
化を強調し、その後徐々に通常の配風比に戻す制御を行
う。したがって、日射方位の変化直後から配風変化によ
る効果が大きく感じられ、安定状態に至るまでの過渡期
においても快適な配風による空調を体感することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調装置における左右配風制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の左右配風制御装置を含む車両用空調装
置の一実施例の概略構成を示す図である。
【図3】同実施例における配風制御の内容を示すフロー
チャートである。
【図4】図3のフローチャートにおける日射量演算のス
テップ105の内容を示すフローチャートである。
【図5】図3のフローチャートにおける日射方位演算の
ステップ107の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図3のフローチャートにおける配風オート制御
のステップ125の詳細を示すフローチャートである。
【図7】上記実施例における日射方位の領域区分を示す
図である。
【図8】上記実施例における日射方位変化の態様別の制
御結果の各例をそれぞれ表にして示す図である。
【符号の説明】
1 日射方位検出手段 2 左右配風比調節手段 3 目標配風比算出手段 4 日射方位変化検出手段 5 目標配風比補正手段 6 配風制御手段 27 配風ドア 33 配風ドアアクチュエータ 50 コントロールユニット 52 日射センサ 52L 左側日射センサ 52R 右側日射センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に対する日射方位を検出する日射方位
    検出手段と、 車室内左右への空調空気の吹出風量比を調節する左右配
    風比調節手段と、 検出した日射方位に応じた目標配風比を算出する目標配
    風比算出手段と、 前記日射方位検出手段の出力により日射方位の変化を検
    出する日射方位変化検出手段と、 該手段が日射方位の変化を検出した直後から所定時間は
    前記目標配風比を大きめに補正し、その後は目標配風比
    を前記目標配風比算出手段の算出値に徐々に戻す目標配
    風比補正手段と、 実際の配風比が該補正手段の出力する目標配風比となる
    よう前記左右配風比調節手段を制御する配風制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする車両用空調装置における左
    右配風制御装置。
JP26419792A 1992-09-07 1992-09-07 車両用空調装置における左右配風制御装置 Pending JPH0687319A (ja)

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