JP2852576B2 - Ti−Al系合金部材及びその製造方法 - Google Patents

Ti−Al系合金部材及びその製造方法

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C2222/00Aspects relating to chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive medium
    • C23C2222/20Use of solutions containing silanes

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  • Chemically Coating (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温耐酸化性に優れたT
i−Al系合金部材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Ti−Al二元系において、常温におけ
る35〜42原子%Alの組成域において、金属間化合
物Ti−Alが存在し、この金属間化合物は比重が約
3.8と軽量で、かつ、1070Kまでの耐力が400
MPa以上等の優れた力学的特性を持つため、軽量耐熱
構造材として、エンジンやタービン等への実用化が期待
されている。
【0003】このTi−Al金属間化合物は、他の金属
間化合物と同様に、通常の金属や合金に比べて脆く、常
温延性に乏しく、そのため比較的延性の出やすいTi寄
りのTiAl+Ti3Al相境界に近い組成の化合物を
中心に検討が続けられており、従ってTi−Al系合金
の実用組成としては、化学量論組成である〜36重量%
AlよりさらにTiリッチな化合物に、延性または耐酸
化性を改善するためMn、V、Si、Nb、等の第3元
素が添加されたものである。
【0004】しかしながら、このTi−Al系合金の高
温耐酸化性は、純TiやTi系合金に比べると、かなり
良好であるが、800℃以上の高温ではNi基の超合金
インコネルなどに比べるとはるかに劣る。Ti−Al系
合金を連続的に酸化させた場合、700℃以下では酸化
増量は殆どゼロであるが、900℃以上では温度が10
0℃上昇すると酸化増量は10倍になる。またこの酸化
増量は加熱冷却の繰り返しにより著しく加速される。こ
れは、Ti−Al合金は高温酸化による酸素の内方拡散
によってAl23を含む剥離しやすい酸化皮膜が成長す
るためである。
【0005】そこで、Ti−Al系合金の900℃以上
の高温域での使用を可能とするため、何らかの耐酸化処
理を施してやる必要があるが、従来行われているTi−
Al系合金の耐酸化処理としては、低酸素分圧下熱処理
を施すものや、Al拡散浸透処理を施したものがある。
【0006】低酸素分圧下熱処理は、Ti−Al系合金
を10-5Torr程度の真空中(低酸素分圧の雰囲気)
で、1000〜1400℃で熱処理を行うことにより、
その表面に耐酸化性に優れた緻密なAl23皮膜を形成
させ、耐酸化性を向上させたものである。
【0007】また、Al拡散浸透処理は、Ti−Al系
合金をAl、Al23粉末および塩化アンモニウム粉末
の混合物とともに容器内にパックし、一定の温度で一定
時間保持して、表面にAl濃度60〜70重量%のTi
−Al金属間化合物を有する金属被覆(Al3Ti)を
施したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低酸素
分圧下熱処理によって得られる耐酸化保護皮膜はAl2
3皮膜を形成するものであるため、母材であるTi−
Al系合金のAl濃度に左右され、母材のAl濃度が低
いと表面に形成されるAl23皮膜の連続性が不十分と
なり、酸化が進行してしまう。
【0009】従って、Al濃度の高いTi−Al系合金
(Al=36重量%以上)では、充分な耐酸化性を得る
ことができるものの、母材のAl濃度が低い場合には、
母材からのAl供給が不足するために、充分な保護皮膜
を得ることができないという問題点がある。また、この
処理は充分な保護皮膜を得るためには、4時間以上の処
理時間を要するという欠点がある。
【0010】また、Al拡散浸透処理では、表面に形成
されるTiAl3によって耐酸化性が向上するものであ
るが、酸化に際してAlが母材中に拡散していくことに
より、TiAl2が形成されることがあり、この中間層
は酸化の抑制をする効果が弱いので、充分な耐酸化性を
期待できないことがある。
【0011】さらに、拡散浸透処理を施すと拡散層にク
ラックが入り易く、このクラックから酸化が進行する可
能性があり、その上拡散浸透処理に、600〜1000
℃の高温で5〜15時間の加熱が必要であり、時間がか
かるという欠点がある。
【0012】本発明はTi−Al系合金の耐酸化処理に
関する前記のごとき問題点を解決するためになされたも
のであって、Ti−Al成分に影響されることなく、短
時間の処理にて、900℃以上の高温域において高い耐
酸化性能を有するTi−Al系合金部材およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】発明者等は前記の問題点
を解決するため、Ti−Al系合金部材の表面に高温で
耐酸化性に優れた皮膜を形成することを着想し、耐酸化
性皮膜について鋭意研究を重ねた。その結果、ポリシロ
キサン皮膜でTi−Al系合金部材表面を被覆すると、
高温における耐酸化性が極めて向上することを見出し
た。すなわち、ポリシロキサン皮膜はTi−Al系合金
以外の金属、例えばステンレス等に形成し、膜厚等を変
える処理を施しても、500℃付近で酸化が進行するの
に対して、Ti−Al系合金に適用した場合1000℃
近くまで有効な耐酸化性を発現することを見出して本発
明を完成した。
【0014】本発明のTi−Al系合金部材は、ポリシ
ロキサン膜で被覆したことを特徴とする。また、本発明
のTi−Al系合金部材の製造方法は、Ti−Al系合
金部材上にアルコキシシラン加水分解液の塗膜を形成さ
せ、該塗膜を乾燥した後焼成することを特徴とする。
【0015】ポリシロキサン皮膜は、Ti−Al系合金
部材上にアルコキシラン加水分解液の塗膜を形成させ、
これを焼成して得られるものである。塗膜を形成させる
方法としては、例えばアルコキシシラン加水分解液に合
金部材を浸漬し、これを一定速度で引き上げることによ
り塗膜を形成する浸漬法等が挙げられる。この場合、膜
厚は液の濃度、引上げ速度、浸漬回数により調整するこ
とが可能である。その他、スプレー法、刷毛塗り法等に
よっても塗膜を形成させることができる。
【0016】本発明に用いられるアルコキシシランの一
例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン
等のテトラアルコキシシラン類、メチルトリメトキシシ
ラン、メチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトト
キシシラン、プロピルエトキシシラン、ブチルトリメト
キシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ペンチルトリ
メトキシシラン、ペンチルトリエトキシシラン、ヘキシ
ルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、
ヘプチルトリメトキシシラン、ヘプチルトリエトキシシ
ラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエト
キシシラン、ステアリルトリメトキシシラン、ステアリ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメト
キシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、
3−ヒドロキシプロピルトリエトキシシラン、3−ヒド
ロキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピ
ルトリエトキシシラン、3−メタクリルオキシトリメト
キシシラン、3−メタクリルオキシトリエトキシラン、
フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシ
ラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリ
フルオロプロピルトリエトキシシラン等のトリアルコキ
シシラン類、またはジメチルジメトキシラン、ジメチル
ジエトキシシラン等のジアルコキシシラン類等が挙げら
れ、これらの1種または2種以上を用いる。
【0017】さらに、上記アルコキシシランの加水分解
物に水または有機溶剤に分散されたコロイダルシリカを
混合したもの、または上記アルコキシシランの加水分解
を水または有機溶媒に分散されたコロイダルシリカの存
在下で行って得られる加水分解液を用いても良い。
【0018】
【作用】Ti−Al系合金部材の表面に形成されたポリ
シロキサン皮膜は、Ti−Al系合金部材との密着性が
良い上に高温で安定で、1000℃近くまで有効な耐酸
化性を発現するので、Ti−Al系合金部材への酸素の
浸入を完全に遮断し、Ti−Al系合金部材の高温にお
ける耐酸化性を著しく向上させる。この皮膜により得ら
れる耐酸化性能は、Ti−Al系合金部材の組成に影響
を受けることがない。
【0019】アルコキシシラン加水分解液は、アルコキ
シシランが有機溶媒中酸性触媒の存在下、加水分解およ
び縮合反応によって生成したものであるから、塗膜形成
能が発現する。さらに、この加水分解液の塗膜を乾燥し
た後焼成することにより、縮合反応が進行し、硬化皮膜
が完成する。この皮膜がTi−Al合金に対し有効な耐
酸化性作用を発現する。
【0020】すなわち、アルコキシシランの加水分解に
より生成した≡Si−OHの縮合反応により≡Si−O
−Si≡が生成する。この縮合反応が高度に進行して、
ポリシロキサン皮膜が生成するに至る。上記塗膜の乾燥
と焼成により生じた硬化皮膜は、≡Si−O−Si≡の
三次元的ネットワークの皮膜である。
【0021】上記焼成の際に、金属表面の酸化物と≡S
i−OHとが反応して、≡Si−O−Metal結合を
生成するため、基材であるTi−Al系合金部材との結
合力に優れ緻密な耐酸化性に優れた皮膜となる。すなわ
ち、Ti−Al系合金は、通常の金属(例えばSUS、
SS)と比較し、表面の酸化物が多く、かつその酸化物
と≡Si−OHとが反応し易いため(例えばSi−O−
Al、Si−O−Ti)、緻密な膜が形成されるものと
思われる。
【0022】Ti−Al系合金部材の表面に形成される
ポリシロキサン皮膜の膜厚は、0.1〜10μmとする
ことが好ましい。膜厚が0.1μm未満であると充分な
耐酸化性を得ることができないからであり、膜厚が10
μmを越えると焼成の際の皮膜の収縮によりクラックが
発生する場合があり、その場合には耐酸化性がやや劣る
からである。
【0023】また、アルコキシシラン加水分解液のシリ
カ分の濃度は1〜30重量%とすることが好ましい。シ
リカ分1重量%未満では、一回の塗布作業により、形成
される塗膜の厚みが薄く、所定の厚みの塗膜を得るため
に、多数回の作業が必要となり、経済的でないからであ
り、シリカ分が30重量%を越えると、一回の塗布作業
によって得られる塗膜が厚くなり過ぎて均一な塗膜を得
難く、かつ塗布液は貯蔵安定性が悪くなるからである。
【0024】ポリシロキサン皮膜を得るためのの焼成温
度および時間は、特に制約はない。しかしながら、上記
硬化反応は約300℃で起り始めるため、それ以上の温
度で焼成することが好ましい。要は塗膜の硬化反応が終
了すれば良いのであって、500℃で10分程度の加熱
で充分である。従って、乾燥時間を算入しても、全体の
処理時間は1時間以内であって、従来技術に比べて著し
く短い。
【0025】
【実施例】本発明の実施例を従来例および比較例と併せ
て説明し、本発明の効果を明らかにする。 (実施例1)Al濃度が31、34および37重量%の
Ti−Al合金から、直径12mm×長さ110mmの
試験片を作製した。この試験片を、テトラエトキシシラ
ンとメチルトリエトキシシランの加水分解物とコロイダ
ルシリカからなるシリカ分20重量%のアルコキシシラ
ン加水分解液に浸漬して引き上げることにより塗膜を形
成し、この塗膜を100℃にて5分間乾燥した後500
℃で10分間焼成してポリシロキサン皮膜を形成した。
なお、塗膜形成に際してはアルコキシシラン加水分解液
への浸漬回数および引上げ速度を調整し、厚さ0.0
5、0.1、1.0、2.0、6.0、10.0、1
2.0μmのポリシロキサン皮膜とした。
【0026】このポリシロキサン皮膜を施した試験片に
ついて、高温耐酸化性試験を行った。この高温耐酸化性
試験は、試験片を大気中1000℃で160時間連続加
熱して、酸化増量(mg/cm2)を測定するものであ
る。なお、比較のために未処理の試験片、低酸素分圧下
処理(処理条件:10-4Torr空気中にて1000℃
で4時間処理)を施した試験片、Al拡散浸透処理(2
0%Al処理剤、処理温度1200℃、処理時間10時
間)を施した試験片についても、同一条件の高温耐酸化
試験を行った。得られた酸化増量(mg/cm2)は、
表1にまとめて示した。表1中、No.1〜3は従来例
であり、No.4〜10はポリシロキサン皮膜を有する
合金の実施例である。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示したように、従来例である低酸素
分圧下処理をしたNo.2は、Al濃度が37重量%で
あるものについては、酸化増量が0.01mg/cm2
以下であって、優れた高温耐酸化性を示したが、Al濃
度が低くなるに従って酸化増量が増加し、Al濃度31
重量%における酸化増量は未処理品と殆ど同じであっ
た。また、従来例であるAl拡散浸透処理をしたNo.
3では、酸化増量は0.76〜1.83mg/cm2
あって、充分な高温耐酸化性の改善は得られなかった。
【0029】一方、ポリシロキサン皮膜の膜厚が0.0
5μmと薄かったNo.4では、酸化増量が1.73〜
2.71mg/cm2であって、充分な高温耐酸化性の
向上が得られなかった。また、ポリシロキサン皮膜の膜
厚が12.0μmと厚かったNo.5では、焼成の段階
で皮膜にクラックが発生し、クラックから酸化が進行し
たため、高温耐酸化性がやや不十分であった。
【0030】これに対して、ポリシロキサン皮膜の膜厚
が0.1〜10.0μmであったNo.6〜10では、
酸化増量が0.01〜0.21mg/cm2であって、
高温耐酸化性が著しく向上していることが判明し、本発
明の効果が確認された。
【0031】(実施例2)表1に示した従来例の試験片
およびポリシロキサン皮膜が2.0μmである発明例の
試験片について、繰り返し耐酸化試験を行った。この試
験は大気中1000℃の16時間加熱を10回繰り返す
もので、加熱を繰り返す度毎に酸化増量を測定し、得ら
れた結果を表2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】表2から明らかなように、未処理の従来例
は表1の連続加熱に比較して酸化増量は約50%増加し
た。低酸素分圧下処理の従来例はAl濃度の高かったも
のでは殆ど変化がなかったが、Al濃度の低いものでは
酸化増量は約50%増加した。また、Al拡散浸透処理
の従来例は同様に表1の連続加熱と比較して約40%酸
化増量が増加した。
【0034】これに対して、本発明例ではAl濃度の多
少にかかわらず、表1の連続加熱した場合の酸化増量と
全く変わらず、使用条件の厳しい繰り返し加熱冷却によ
っても、優れた高温耐酸化性が得られることが確認され
た。
【0035】
【発明の効果】本発明のTi−Al系合金部材およびそ
の製造方法は以上説明したように、Ti−Al系合金部
材上にアルコキシシラン加水分解液の塗膜を形成させ、
該塗膜を乾燥した後焼成することによってポリシロキサ
ン皮膜を形成させるものであって、アルコキシシランの
加水分解により生成した≡Si−OHの縮合反応の進行
により≡Si−O−Si≡が生成し、さらに、この塗膜
を乾燥した後焼成することにより、≡Si−O−Si≡
の三次元的ネットワークからなる硬化皮膜が完成する。
この硬化皮膜はTi−Al系合金部材との密着性が良い
上に高温で安定で、1000℃近くまで有効な耐酸化性
を発現するので、Ti−Al系合金部材への酸素の浸入
を完全に遮断し、Ti−Al系合金部材の高温における
耐酸化性を著しく向上する。また、本発明方法は従来技
術に比較して処理時間がはるかに短い上に、耐酸化性能
がTi−Al系合金の組成の影響を受けることがない。
さらに、処理温度が比較的低く、部材の表面に形成され
る膜厚が薄いので、製品寸法、重量に影響を及ぼすこと
がなく、タービンのような高精度を要求される製品に対
しても、機械加工を行った後の処理が可能である。ま
た、鋳造の鋳放し表面のような表面粗度の良くない部材
でも、ポリシロキサン皮膜の形成により表面の凹凸が無
くなり面粗度を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 結城 勇 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 尾首 憲一 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化 学工業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 野上 達哉 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化 学工業株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭52−72337(JP,A) 特開 昭56−26750(JP,A) 特開 昭63−116783(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 22/00 - 22/86 C23C 20/00 - 20/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリシロキサン膜で被覆したことを特徴
    とする高温耐酸化性に優れたTi−Al系合金部材。
  2. 【請求項2】 Ti−Al系合金部材上にアルコキシシ
    ラン加水分解液の塗膜を形成させ、該塗膜を乾燥した後
    焼成することを特徴とするポリシロキサン膜で被覆した
    高温耐酸化性に優れたTi−Al系合金部材の製造方
    法。
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