JP2852573B2 - 感光性平版印刷版の露光方法 - Google Patents

感光性平版印刷版の露光方法

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JP2852573B2 JP3205954A JP20595491A JP2852573B2 JP 2852573 B2 JP2852573 B2 JP 2852573B2 JP 3205954 A JP3205954 A JP 3205954A JP 20595491 A JP20595491 A JP 20595491A JP 2852573 B2 JP2852573 B2 JP 2852573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性平版印刷版の露光
方法に関するものであり、更に詳しくは、焼ボケの少な
い感光性平版印刷版の露光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性平版印刷版(以下「PS
版」と称する)の製版工程における露光は、PS版に鮮
明な露光画像を形成させるためにPS版とその上に重ね
る原画フィルムとを完全に密着させねばならないが、そ
のためゴムシートと圧着ガラスとの間にPS版と原画フ
ィルムを配置し、その間の空気を排出し(真空状態にし
て)密着させるという、いわゆる真空密着露光法が採ら
れている。
【0003】しかしながら、原画フィルムとPS版の間
に紙粉、セロテープ、繊維くずなどの異物が入り込む
と、その異物の周辺部の画像がぼやけてしまう、いわゆ
る焼ボケが生じるという問題がある。また、数枚にわか
れた原画フィルムを同一PS版に露光する場合、透明ベ
ースフィルムに、セロテープ等の透明な片面が粘着性の
テープ(以下、片面粘着テープと称す)で貼込んだ、い
わゆる貼込みフィルムを使用する事が多い。この貼込み
フィルムでは、貼り込み用のテープのため、その周辺部
に密着不良が生じ、焼ボケが生じたり、透明な両面が粘
着性のテープ、いわゆる両面粘着テープで原画フィルム
と透明ベースフィルムを貼りあわせて使用した場合で
も、テープ周辺部に焼ボケが生じてしまうという問題が
ある。事実、印刷現場でのPS版の不良率、いわゆるヤ
レ率は焼ボケが最大の原因となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、焼ボケが出にくく、ヤレ率の低いPS版の露光方法
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明をなすに
至った。本発明は、感光性平版印刷版、原画フィルム、
圧着ガラス板をこの順に重ね合わせて密着露光する露光
方法において、圧着ガラス板と原画フィルムの間に活性
光線を透過するプラスチックフィルムを配置して密着露
光することを特徴とする感光性平版印刷版の露光方法で
ある。
【0006】以下、本発明について順を追って詳しく説
明する。
【0007】
【PS版】本発明に使用されるPS版は、親水性表面を
有する支持体上に感光層を設けてなるものであるが、好
ましくはアルミニウム板を陽極酸化し、次いで必要に応
じて親水化処理した支持体上に感光層が設けられたもの
で、さらに好ましくは感光層の表面に、マット層を設け
たものである。
【0008】PS版に使用されるアルミニウム板には純
アルミニウム及びアルミニウム合金板が含まれる。アル
ミニウム合金としては種々のものが使用でき、例えばけ
い素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、
鉛、ビスマス、ニッケルなどの金属とアルミニウムの合
金が用いられる。これらの組成物は、いくらかの鉄およ
びチタンに加えてその他無視し得る程度の量の不純物を
も含むものである。
【0009】アルミニウム板は砂目立てされていること
が好ましいが、それに先立って、必要に応じて表面の圧
延油を除去すること及び清浄なアルミニウム面を表出さ
せるためにその表面の前処理が施される。前者のために
は、トリクレン等の溶剤、界面活性剤等が用いられてい
る。又後者のためには水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等のアルカリ・エッチング剤を用いる方法が広く用い
られている。砂目立て方法としては機械的砂目立て方
法、化学的砂目立て方法および電気化学的砂目立て方法
(所謂、電解エッチング方法)などが用いられ、これら
は、何種類かを組合わせて用いる事も出来る。
【0010】砂目立てされたアルミニウム板は、必要に
応じて水洗された後、必要に応じて化学的にエッチング
を行なう。用いられるエッチング処理液は通常アルミニ
ウムを溶解する塩基あるいは酸の水溶液より選ばれる。
この場合、エッチングされた表面がアルミニウムあるい
はエッチング液成分から誘導されるアルミニウムと異な
る被膜が形成されないものでなければならない。好まし
いエッチング剤を例示すれば、塩基性物質としては水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸三ナトリウム、
リン酸二ナトリウム、リン三酸カリウム、リン酸二カリ
ウム等;酸性物質としては硫酸、過硫酸、リン酸、塩酸
及びその塩等である。
【0011】エッチングは上記エッチング液にアルミニ
ウム板を浸漬したり、該アルミニウム板にエッチング液
を塗布すること等により行われ、エッチング量が0.5〜
10g/m2の範囲となるように処理されることが好まし
い。上記エッチングは、そのエッチング速度が早いとい
う特長から塩基の水溶液を使用することが望ましい。こ
の場合、スマットが生成するので、通常デスマット処理
される。デスマット処理に使用される酸は、硝酸、硫
酸、りん酸、クロム酸、ふっ酸、ほうふつ化水素酸等が
用いられる。
【0012】エッチング処理されたアルミニウム板は、
必要により水洗されたのち、陽極酸化される。陽極酸化
は、この分野で従来より行なわれている方法で行なうこ
とができる。具体的には、硫酸、りん酸、クロム酸、蓚
酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸等あるいはこ
れらの二種類以上を組み合せた水溶液又は非水溶液中で
アルミニウムに直流または交流の電流を流すと、アルミ
ニウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形成させることがで
きる。
【0013】陽極酸化の処理条件は使用される電解液に
よって種々変化するので一概には決定され得ないが一般
的には電解液の濃度が1〜80重量%、液温5〜70
℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1〜10
0V、電解時間30秒〜50分の範囲が適当である。こ
れらの陽極酸化処理の内でも、特に英国特許第1,412,76
8 号明細書に記載されている発明で使用されている、硫
酸中で高電流密度で陽極酸化する方法および米国特許第
3,511,661 号明細書に記載されている燐酸を電解浴とし
て陽極酸化する方法が好ましい。
【0014】上記のように粗面化され、さらに陽極酸化
されたアルミニウム板は、必要に応じて親水化処理して
も良く、その好ましい例としては米国特許第2,714,066
号及び銅第3,181,461 号に開示されているようなアルカ
リ金属シリケート、例えば珪酸ナトリウム水溶液又は特
公昭36−22063号公報に開示されている弗化ジル
コニウム酸カリウム及び米国特許第4,153,461 号明細書
に開示されているようなポリビニルホスホン酸で処理す
る方法がある。
【0015】また、上述のように粗面化され、陽極酸化
され、更に必要に応じて親水化処理されたアルミニウム
板上には水溶性化合物からなる下塗層を設けることがで
きる。このような水溶性化合物の例としては特公昭57
−16349号公報に開示されている水溶性金属塩と親
水性セルロースの組合せ(例えば、塩化亜鉛とカルボキ
シメチルセルロース、塩化マグネシウムとヒドロキシエ
チルセルロースなど)、米国特許第3,511,661 号明細書
に開示されているポリアクリアミド、特公昭46−35
685号公報に開示されているポリビニルホスホン酸、
特開昭60−149491号公報に開示されているアミ
ノ酸及びその塩類(Na塩、K塩等のアルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩、塩酸塩、蓚酸塩、酢酸塩、燐酸塩等)、
特開昭60−232998号公報に開示されている水酸
基を有するアミン類及びその塩類(塩酸塩、蓚酸塩、燐
酸塩等)、特開昭63−165183号公報に開示され
ているアミノ基及びホスホン酸基を有する化合物又はそ
の塩、特願平2−265845号および特願平3−10
604号に記載のホスホン酸、ホスフィン酸、リン酸エ
ステル類等が挙げられる。このような水溶性化合物の下
塗り層は固形分で1mg/m2〜150mg/m2の範囲で設け
るのが好ましい。
【0016】また、これらの化合物は2種以上を組合せ
て用いてもよく、必要によりその他の化合物たとえばシ
リカ、二酸化チタンなどの微粒子、またはハレーション
防止を目的とした染料などを含んでいてもよい。
【0017】
【感光層】このように処理された平版印刷版用支持体の
上には感光層を設ける。感光層を構成する感光性組成物
は、露光の前後で現像液に対する溶解性又は膨潤性が変
化するものであり、以下その代表的なものをいくつか説
明する。 A.ポジ型感光性組成物 o−キノンジアジドからなる組成物 ポジ型感光性組成物の感光性化合物としては、o−キノ
ンジアジド化合物が挙げられ、その代表としてo−ナフ
トキノンジアジド化合物が挙げられる。
【0018】o−ナフトキノンジアジド化合物としは、
特公昭43−28403号公報に記載されている1,2
−ジアゾナフトキノンスルホン酸クロライドとピロガロ
ール−アセトン樹脂とのエステルであるものが好まし
い。その他の好適なオルトキノンジアジド化合物として
は、米国特許第3,046,120 号および同第3,188,210 号明
細書中に記載されている1,2−ジアゾナフトキノン−
5−スルホン酸クロリドとフェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂とのエステルがあり、特開平2−96163号公
報、特開平2−96165号公報、特開平2−9676
1号公報に記載されている1,2−ジアゾナフトキノン
−4−スルホン酸クロリドとフェノール−ホルムアルデ
ヒド樹脂とのエステルがある。その他の有用なo−ナフ
トキノンジアジド化合物としては、数多くの特許に報告
され、知られているものが挙げられる。たとえば、特開
昭47−5303号、同48−63802号、同48−
63803号、同48−96575号、同49−387
01号、同48−13354号、特公昭37−1801
5号、同41−11222号、同45−9610号、同
49−17481号公報、米国特許第2,797,213 号、同
第3,454,400 号、同第3,544,323 号、同第3,573,917
号、同第3,674,495 号、同第3,785,825 号、英国特許第
1,227,602 号、同第1,251,345 号、同第1,267,005 号、
同第1,329,888号、同第1,330,932 号、ドイツ特許第85
4,890 号などの各明細書中に記載されているものをあげ
ることができる。
【0019】これらのo−ナフトキノンジアジド化合物
を合成する際には、ポリヒドロキシ化合物のヒドロキシ
基に対して1,2−ジアゾナフトキノンスルホン酸クロ
リドを0.2〜1.2当量反応させる事が好ましく、0.3〜
1.0当量反応させる事がさらに好ましい。1,2−ジア
ゾナフトキノンスルホン酸クロリドとしては、1,2−
ジアゾナフトキノン−5−スルホン酸クロリドまたは
1,2−ジアゾナフトキノン−4−スルホン酸クロリド
を用いることができる。
【0020】o−キノンジアジド化合物は単独でも感光
層を構成するが、アルカリ水に可溶な樹脂を結合剤(バ
インダー)としてこの種の樹脂と共に使用することが好
ましい。このようなアルカリ水に可溶性の樹脂として
は、この性質を有するノボラック樹脂があり、たとえば
フェノールホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾールホル
ムアルデヒド樹脂、p−クレゾールホルムアルデヒド樹
脂、o−クレゾールホルムアルデヒド樹脂、m−/p−
混合クレゾールホルムアルデヒド樹脂、フェノール/ク
レゾール(m−,p−,o−又はm−/p−,m−/o
−混合のいずれでもよい)混合ホルムアルデヒド樹脂な
どのクレゾールホルムアルデヒド樹脂などが挙げられ
る。その他、レゾール型のフェノール樹脂類も好適に用
いられ、フェノール/クレゾール(m−,p−,o−又
はm−/p−,m−/o−混合のいずれでもよい)混合
ホルムアルデヒド樹脂が、好ましく、特に特開昭61−
217034号公報に記載されているフェノール樹脂類
が好ましい。
【0021】また、フェノール変性キシレン樹脂、ポリ
ヒドロキシスチレン、ポリハロゲン化ヒドロキシスチレ
ン、特開昭51−34711号公報に開示されているよ
うなフェノール性水酸基を含有するアクリル系樹脂、特
開平2−866号に記載のスルホンアミド基を有するア
クリル系樹脂や、ウレタン系の樹脂、等種々のアルカリ
可溶性の高分子化合物も用いることができる。これらの
アルカリ可溶性高分子化合物は、重量平均分子量が50
0〜20,000で数平均分子量が200〜60,000の
ものが好ましい。
【0022】かかるアルカリ可溶性の高分子化合物は1
種類あるいは2種類以上を組合せて使用してもよく、全
組成物の80重量%以下の添加量で用いられる。更に、
米国特許第4,123,279 号明細書に記載されているよう
に、t−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、オク
チルフェノールホルムアルデヒド樹脂のような、炭素数
3〜8のアルキル基を置換基として有するフェノールと
ホルムアルデヒドとの縮合物を併用することは画像の感
脂性を向上させる上で好ましい。
【0023】o−キノンジアジドからなる感光性組成物
中には、感度を高めるために環状酸無水物類、フェノー
ル類、有機酸類を添加することが好ましい。また、現像
のラチチュードを広げるために、特開昭62−2517
40号公報や、特願平2−181248号明細書に記載
されているような非イオン性界面活性剤、特開昭59−
121044号公報、特願平2−115992号明細書
に記載されているような両性界面活性剤を添加すること
ができる。さらに、露光後直ちに可視像を得るための焼
出し剤、画像着色剤としての染料やその他のフィラーな
どを加えることができる。 B.ネガ型感光性組成物 (B−1)ジアゾ樹脂からなる組成物 p−ジアゾジフェニルアミンとパラホルムアルデヒドと
の縮合物に代表されるジアゾ樹脂は、水溶性のもので
も、水不溶性のものでも良いが、好ましくは、水不溶性
かつ通常の有機溶媒に可溶性のものが使用される。特に
好ましいジアゾ化合物としては、p−ジアゾジフェニル
アミンとホルムアルデヒド又はアセトアルデヒドとの縮
合物の、例えばフェノールとの塩、スルホン酸との塩な
どのように1分子中に2個以上のジアゾ基を有する化合
物がある。ジアゾ樹脂は、単独で使用されることもある
がバインダーと共に使用されることが望ましい。バイン
ダーとしては種々の高分子化合物が知られているので、
本発明のためにも用いることができる。感光層における
バインダーの含有量は、40〜95重量%程度であり、
バインダーの量は多くなれば(即ち、ジアゾ樹脂の量が
少なくなれば)感光性は当然大になるが、経時安定性が
低下する。最適のバインダーの量は約70〜90重量%
である。 (B−2)o−キノンジアジドからなる組成物 ポジ型感光性組成物として利用されるo−キノンジアジ
ドからなる組成物は、特開平1−078249号公報に
開示されているような工程、「画像露光後、加熱処理、
全面露光し、アルカリ現像する」ことによりネガ型画像
を得ることができる。
【0024】このようなネガ型感光性組成物として利用
される好適なo−キノンジアジド化合物としては、1,
2−ベンゾキノン−2−アジド−4−スルホン酸エステ
ルや、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スル
ホン酸エステル類などが挙げられる。さらにネガ型に反
転し易くするためには特開平1−078249号公報に
開示されている有機塩基類を添加する事が望ましい。そ
の他は、ポジ型感光性組成物として前述した「o−キノ
ンジアジドからなる組成物」と同様な化合物を用いて、
好適な組成物を得ることができる。
【0025】このような感光性組成物は、上記各成分を
溶解する溶媒に溶かして支持体上に塗布する。ここで使
用する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘ
キサノン、メチルエチルケトン、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−
2−プロパノール、1−メトキシ−2−プロピルアセテ
ート、トルエン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルホルムアミド、水、N−メチルピロリドン、テト
ラヒドロフルフリルアルコール、アセトン、ジアセトン
アルコール、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどがあ
り、これらの溶媒を単独あるいは混合して使用する。そ
して、上記成分中の濃度(固形分)は、2〜50重量%
である。また、塗布量は、一般的に固形分として0.5 〜
3.0g/m2が好ましい。塗布量が薄くなるにつれ感光性
は大になるが、感光膜の物性は低下する。感光性組成物
中には、塗布性を良化するための界面活性剤、例えば特
開昭62−170950号公報に記載されているような
フッ素系界面活性剤を添加することができる。好ましい
添加量は、全感光性組成物の0.01〜1重量%さらに好
ましくは0.05〜0.5重量%である。
【0026】上記のようにして設けられた感光層の表面
は、真空密着露光の際の、PS版と、原画フィルムとが
密着するまでの時間を短縮し、かつ焼きボケを防ぐ為、
マット化することが好ましい。具体的には、特開昭50
−125805号、特公昭57−6582号、同61−
28986号の各公報に記載されているようなマット層
を設ける方法、特公昭62−62337号公報に記載さ
れているような固体粉末を熱融着させる方法などがあげ
られる。
【0027】
【原画フィルム】本発明における原画フィルムには、網
点画像などを有する、いわゆる原画フィルムだけでな
く、透明ベースフィルムに原画フィルムを片面粘着テー
プや両面粘着テープなどで貼込んだ、いわゆる貼込フィ
ルムも含まれる。該透明ベースフィルムとしては、実質
的に光を透過するものを用いる事ができ、光を散乱させ
る目的でマット加工した半透明フィルムを用いる事もで
きる。(以下、特に貼込みフィルムでない、原画フィル
ムそのものを示す場合は、原画フィルム本体と称す。) PS版の感光層と原画フィルムの密着は、通常、ゴムシ
ートよりなる台の上にPS版、その上に原画フィルム、
その上に圧着ガラス板を設置し、ゴムシートと圧着ガラ
ス板の間の空気を真空ポンプで排出し、真空状態にする
(以下真空引きと称する)ことによって行なっている。
圧着ガラス板は通常、鉄やアルミニウム等により枠がは
められ、真空引きの操作がし易いようになっている。
【0028】
【プラスチックフィルム】本発明は原画フィルムと圧着
ガラス板の間に、活性光線を透過するプラスチックフィ
ルムを設けることを特徴とする。該プラスチックフィル
ムは、実質的に、活性光線を透過するものであれば良
く、マット化された、半透明なものも含まれる。該プラ
スチックフィルムの材質としては、活性光線を、実質的
に透過するものであればよく、例えば、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルホル
マール、ポリビニルブチラール、ポリビニルチオエーテ
ル、ポリビニルカルバゾール、ポリスチレン、アクリル
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニ
ル等のフッ素樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレ
タン、ポリサルフォン、ポリエーテル、ポリカーボネー
ト、セルロイド、セロファン、トリアセチルセルロー
ス、シリコーン樹脂などが挙げられ、その他、イソプレ
ンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、
エピクロルヒドリンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−
ブタジエンゴムなどのゴム類も挙げることができる。
【0029】かかるプラスチック類としては、種々の共
重合体、共縮重合体を用いることができ、例えば、塩化
ビニル−酢酸ビニルの共重合体、エチレン−酢酸ビニル
の共重合体等を挙げることができる。これらの中で好ま
しいプラスチックとして、ポリエチレンテレフタレート
で代表されるポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニリデン、トリアセチルセルロー
ス、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂等が挙げ
られる。
【0030】また、かかるプラスチック類はブレンドし
て用いたり、各種の可塑剤や、その他の添加物を添加し
て用いる事ができる。上記のプラスチックフィルムの厚
さは、3μm から3mmまでのものを用いる事ができる。
厚さがこれより薄いと、シワが出来るなど取り扱いにく
く、厚さがこれより厚いと活性光線の透過効率が低く、
露光時間がかかり過ぎるという欠点がある。好ましい厚
さは20μm 〜1 mmであり、さらに好ましくは50μm
〜500μm である。
【0031】該プラスチックフィルムは、1枚以上何枚
重ねて使用してもよいが、枚数が多くなり過ぎると活性
光線の透過率が低くなって露光時間が多く必要となり、
作業効率が低下する。原画フィルムとして、透明ベース
に原画フィルムを貼込んだ、いわゆる貼込みフィルムを
使用した場合、該プラスチックフィルムは、1枚から2
枚が好ましく、さらに好ましくは1枚であり、原画フィ
ルムとして貼込みフィルムを使用せず、原フィルム本
体を使用する場合、該プラスチックフィルムは、1枚か
ら3枚が好ましく、さらに好ましくは、2枚である。
【0032】該プラスチックフィルムは、原画フィルム
の上に単に乗せて使用しても良いが、圧着ガラス板の活
性光線の光源と反対側、すなわち、原画フィルム側に貼
り付けると作業効率上好ましい。貼り付ける方法は、ど
のような方法でもよいが例えば、プラスチックフィルム
の端部を両面粘着テープで貼り付ける方法、端部をセロ
テープなどの片面粘着テープで貼り付ける方法、端部あ
るいは、数ケ所を市販の各種接着剤で貼り付ける方法、
端部を板状の金具等で押しつけビス等で止める方法、等
が挙げられる。
【0033】
【圧着ガラス板】本発明における圧着ガラス板の材料
は、無機材料の通常のガラスや、強度を増した強化ガラ
ス等が、好ましいが、アクリル樹脂に代表される有機材
料のガラスも用いる事ができる。
【0034】
【ゴムシート】本発明では、ゴムシートよりなる台の上
に、PS版、原画フィルム、プラスチックフィルム及び
圧着ガラス板をこの順に配置し、真空引きしてこれらを
相互に密着させて露光を行う。ここで「ゴムシートより
なる台」のゴムシートは、圧着ガラス板とゴムシートの
間の空気を、真空ポンプで排出することにより、圧着が
ガラス板とゴムシート間の距離がゴムシートがたわんで
縮まり、PS版、原画フィルム、活性光線を透過するプ
ラスチックフィルム、圧着ガラスを密着させるためのも
のである。従ってかかる機能を有するものであればゴム
シートは必らずしもいわゆる天然又は合成ゴムでなくて
もゴム状の弾性材料であれば使用することができ、本発
明において「ゴムシート」とはこのような材料でつくら
れたシートも含むものとする。
【0035】また、ゴムシートとPS版の間には、ゴム
シートの汚れ防止などの目的で、ボール紙、紙、プラス
チックフィルム等を挿入してもよい。
【0036】
【露光】PS版の感光層と原画フィルムを前述のように
密着させた後、活性光線により露光を行なう。露光に使
用される露光光源は、PS版の感光層が感光する波長を
含む光を発するものが用いられ、蛍光灯、カーボンアー
ク灯、水銀灯、メタルハライドランプなどが使用でき
る。また、光線は、特開昭62−23126号公報に示
されているような平行線を多く含むものでも、散乱光で
あっても良い。
【0037】真空引きを始めてから露光を開始するまで
の時間は、PS版と原画フィルムの間の空気が抜けて両
者が密着してからならば、どのくらいでもよいが、時間
が長いと作業効率が落ちる上、逆に焼きボケが出易くな
る。従って、露光開始は、PS版と原画フィルムが密着
してから、1分以内に行なう事が好ましく、さらに好ま
しくは、10秒以内である。
【0038】PS版の露光時間は、光源の種類、活性光
線の照度、PS版の感度等により異なり一概に決められ
ないが、通常10秒から5分の間で行なわれる。本発明
に適するPS版の露光装置の型は、真空密着方式を採る
ものなら、どのようなものでも良い。例えば、大日本イ
ンキ化学工業(株)グラフィックセンター著「製版・印
刷の基礎と実際シリーズ3、プレートメーキング」(印
刷出版研究所刊)133〜135頁記載の水平式焼枠、
縦型式焼枠、ロータリープリンター、殖版機などが挙げ
られる。また、実公平1−34180号公報に記載の、
真空引きの効率を高めるため、ゴムシートを裏側すなわ
ちPS版と反対側からスクイージーローラーで転動する
構造を有するものも、好適に用いる事ができる。
【0039】
【現像】このようにして露光されたPS版は、必要に応
じ後加熱、全面曝光などの工程を経て、現像処理し、水
洗又は水洗せずに界面活性剤を含有するリンス液(例え
ば、特開昭55−115045号公報に記載されている
ものが好ましい。)でリンスを行なう。次に、必要に応
じて不必要な画像の消去処理をし、また必要に応じて、
耐刷性を高めるためのバーニング処理を行なったのち、
不感脂化ガムを塗布することにより平刷印刷版とするこ
とができる。
【0040】上記現像後の水洗は、例えば特開昭57−
158643号公報に記載されているような繰り返し使
用される水洗水で行なうことが有利である。また、上記
消去処理には、特公平2−13293号公報に記載され
ている消去液を用いるのが有利である。更に、上記不感
脂化ガムとしては、特公昭62−16834号、同62
−25118号、特開昭62−7595号、同62−8
3194号、同62−11693号の各公報に記載され
ているものを使用することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明を用いて作製した平版印刷版は、
真空密着露光時、原画フィルムとPS版の間、貼込みフ
ィルムにおけるベースフィルムと原画フィルム本体
間、原画フィルムの上(PS版と反対側)に、紙粉、貼
込み用の片面あるいは両面粘着テープなどの異物が入っ
た場合にも、焼きボケ故障がきわめて出にくくなり、ヤ
レ率が大きく減少する。
【0042】なお、本発明が上記のような驚くべき効果
を示す理由は定かではないが、露光により感光性成分が
分解して窒素ガスを発生するようなPS版については次
のように考えられる。露光すると感光物が分解して窒素
ガスが発生するPS版を用いた場合には、通常の露光方
法では露光中、異物の周辺の原画フィルムがPS版から
浮き上るのが観察される。すなわち、本発明方法を用い
ない場合は、露光によって発生した窒素ガスが、原画フ
ィルムとPS版の間の密着の圧力が小さい、異物の周辺
部分に集まり、原画フィルムとPS版間に隙間が生じ焼
きボケが発生すると推定される。これに対し、本発明方
法による露光では、プラスチックフィルムの可撓性が圧
着ガラス板よりも大きいことなどにより、異物周辺の原
画フィルムとPS版の間の密着の圧力が強まり、他の部
分との圧力差が減少し、露光により発生した窒素ガスが
集まりにくくなるものと考えられる。すなわち、原画フ
ィルムとPS版の間に隙間が出来にくく、焼きボケが減
少するものと推定される。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて、更に詳細
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例によって
限定されるものではない。なお、実施例中の%は重量%
を示すものである。 〈実施例1〜7および比較例1〉厚み0.3mmのアルミニ
ウム板(材質1050)をトリクレン洗滌して脱脂した
後、ナイロンブラシと400メッシュのパミス−水懸濁
液を用いこの表面を砂目立てし、よく水で洗滌した。こ
の板を、45℃の25%水酸化ナトリウム水溶液に9秒
間浸漬してエッチングを行ない水洗後、更に20%硝酸
に20秒間浸漬して水洗した。この時の砂目立て表面の
エッチング量は約3g/m2であった。次にこの板を7%
硫酸を電解液として電流密度15A/dm2 で3g/m2
直流陽極酸化皮膜を設けた後、水洗乾燥した。
【0044】このような処理を行なったアルミニウム板
に次の感光液を塗布し、100℃,1分間乾燥してポジ
型PS版を得た。乾燥後の塗布量は2.0g/m2であっ
た。 感光液 ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロライド とピロガロール−アセトン樹脂とのエステル化合物 (注) …0.90g クレゾール−ホルムアルデヒド樹脂 …2.00g t−ブチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂(注) …0.05g ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸 クロライド …0.03g 4−〔P−N−(P−ヒドロキシベンゾイル)アミノフェニル〕 −2,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン …0.02g テトラヒドロ無水フタル酸 …0.05g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学(株)製) …0.04g メガファックF−177(大日本インキ化学工業(株)製 フッ素系界面活性剤) …0.006g メチルエチルケトン 8g プロピレングリコールモノメチルエーテル 15g 注 米国特許第3,635,709 号明細書中、実施例1に記
載されているもの 注 米国特許第4,123,279 号明細書に記載されている
もの さらに、特公昭61−28986号公報実施例1のアク
リル系共重合ポリマーの水性液Aを該特許の実施例1の
方法に従ってスプレーでPS版の感光層上に塗布し、マ
ット層を設けた。このようにして作製したポジ型PS版
を水平式焼枠のPSライト(北村写真製版用品製造
(株)製)を用い種々の露光方法で露光した後、富士写
真フィルム(株)製自動現像機スタブロン900Dに
て、水で9倍に希釈した同社製現像液DP−4(商品
名)を用いて現像処理を行なった。露光工程における真
空引き時間は1分間であり、露光時間は、板上で12μ
m の細線が消失し、15μm の細線が再現できる時間で
ある。使用した原画フィルムは、50%の網点画像を有
する原画フィルム本体を無色透明の100μmのポリエ
チレンテレフタートフィルム(以下PETフィルムと略
す)に、100μm の両面粘着テープを用いて貼込んだ
「貼込みフィルム」で、原画フィルム本体のPS版側に
は、100μm の厚みの片面粘着テープを貼りつけたも
のである。
【0045】焼きボケは、上記原画フィルムの両面粘着
テープおよび片面粘着テープによるボケの程度を、前者
は目視による目立ち易さをA(良)からF(悪)まで6
ランクで、後者はテープのエッジからボケていない部分
(網点の面積が正常な部分)までの距離で表わした。な
お、ボケの程度のランクのA〜Cは通常使用可能なレベ
ルである。
【0046】 表 1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 原画フィルムと圧着ガラス 露光時間 焼きボケ 板の間へ挿入したプラスチ 両面粘着 片面粘着テープ ックフィルム 注2) (秒) テープ (ボケ幅) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 10μm のPET フィルム(透明) 80 A 1.6 mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例2 100μm のPET フィルム(透明) 84 A 1.5mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例3 250μm のPET フィルム(透明) 90 A 1.5mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例4 100μm のPET フィルム(透明) 90 A 1.5mm 2枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例5 100μm のPET フィルム(半透明) 90 B 2.5mm 注1) 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例6 100μm のポリエチレン 88 A 1.5mm フィルム(透明) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例7 100μm のポリプロピレ ンフィルム(透明) 88 A 1.5mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例1 なし 80 F 5.5mm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 注1) マット化されているもので光の透過率は70%
(透過した光は散乱光の割合が多い。) 注2) 挿入の方法は、単にプラスチックフィルムを原
画フィルムの上に乗せて行なった。
【0047】表1から、本発明が焼きボケに対し顕著な
効果を示し、いかに優れているかがわかる。 〈実施例8〜14および比較例2〉実施例1〜7および
比較例1において、露光装置のPSライトのかわりにア
イロータリープリンターRP311(アイグラフィック
(株)製のロータリープリンター)を用いたことと、原
画フィルムと圧着ガラス板の間へ、プラスチックフィル
ムを挿入する方法として圧着ガラス板の原画フィルム側
に、両面粘着テープを該プラスチックフィルムの端に付
けて接着させる方法を用いた他は、同様な方法で焼きボ
ケのテストを行なった。そのテスト結果を表2示す。
【0048】表2からも本発明の効果が大きいことがわ
かる。 表 2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 原画フィルムと圧着ガラス 露光時間 焼きボケ 板の間へ挿入したプラスチ 両面粘着 片面粘着テープ ックフィルム (秒) テープ (ボケ幅) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例8 10μm のPET フィルム(透明) 40 A 1.6 mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例9 100μm のPET フィルム(透明) 43 A 1.7mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例10 250μm のPET フィルム(透明) 46 A 1.7mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例11 100μm のPET フィルム(透明) 47 A 1.7mm 2枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例12 100μm のPET フィルム(透明) 51 A 1.7mm 3枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例13 50μm のポリ塩化ビニリ デンフィルム(透明) 42 A 1.7mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例14 50μm のトリアセチルセ ルロースフィルム(透明) 42 A 1.7mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例2 なし 40 F 5.6mm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈実施例15〜17および比較例3〉実施例8〜14お
よび比較例2において、露光装置のアイロータリープリ
ンターRP311の代わりに竪型全自動殖版機PC−2
44−A(大日本スクリーン製造(株)製)を用い、同
様な方法で焼きボケテストを行なった。その結果を表3
に示す。表3から、本発明が殖版機においても大きい効
果があることがわかる。
【0049】 表 3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 原画フィルムと圧着ガラス 露光時間 焼きボケ 板の間へ挿入したプラスチ 両面粘着 片面粘着テープ ックフィルム (秒) テープ (ボケ幅) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例15 100μm のPET フィルム(透明) 22 A 1.6 mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例16 100μm のPET フィルム(透明) 25 A 1.6mm 2枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例17 500μm のPET フィルム(透明) 35 B 2.1mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例3 なし 20 F 5.0mm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈実施例18〜20および比較例4〉実施例1〜7およ
び比較例1において、原画フィルムとして使用した貼込
みフィルムの代わりに、貼込みのない、原画フィルム本
体を用い、その原画フィルムのPS版側に100μm の
厚みの片面粘着テープを貼りつけたものを用いた他はほ
ぼ同じ方法で焼きボケテストを行なった。
【0050】その結果を表4に示す。表4から上述の実
施例同様、本発明は効果があることがわかるが、特に、
プラスチックフィルムが、2枚以上になると顕著な効果
が現われることがわかる。 表 4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 原画フィルムと圧着ガラス 露光時間 焼きボケ 板の間へ挿入したプラスチ 片面粘着テープ ックフィルム (秒) (ボケ幅) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例18 100μm のPET フィルム(透明) 40 5.5mm 1枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例19 同上 2枚 43 1.5mm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例20 同上 3枚 47 1.5mm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例4 なし 38 6.3mm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 卓夫 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士 写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 実開 昭56−145878(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性平版印刷版、原画フィルム、活性
    光線を透過するプラスチックフィルム、圧着ガラス板を
    この順に配置し、真空引きをしてこれらを相互に密着さ
    せた後、露光することを特徴とする感光性平版印刷版の
    露光方法。
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