JP2852500B2 - 鉄筋間隔保持具 - Google Patents
鉄筋間隔保持具Info
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Description
の他のコンクリート製品中に埋設される鉄筋の交差個所
に取付けて鉄筋と型枠の間隔を保持する鉄筋間隔保持具
に関するものである。
種多様なものが見受けられ、例えば図17に示す様な鉄筋
間隔保持具aは、その本体を4本の腕部b、b1…からな
る十字状に形成し、縦鉄筋cを挿嵌保持する筒状の第一
の鉄筋保持部dと、該第一の鉄筋保持部dに対し直交配
置した横鉄筋c1を挟着保持する第二の鉄筋保持部d1、d2
を同一線上にある一対の腕部b2、b3の夫々に突設してな
るが、この様な構成の鉄筋間隔保持具aでは、第二の鉄
筋保持部d1、d2が第一の鉄筋保持部dより離間する様に
配設されているため、横鉄筋c1の端部においてその交差
個所からの鉄筋端部の突出長さが短い場合、一方の鉄筋
保持部d2が横鉄筋c1の端部を挟着保持することが出来
ず、コンクリートの打設時に生ずる衝撃により、鉄筋保
持部d1を支点とする梃の原理で簡単に横鉄筋c1より離脱
して型枠との間隔を保持できなかった。
を曲げて使用されるが、図18に示す如く、この鉄筋c、
c1は型枠E内へ配筋前の状態では若干外方に開きぎみの
ため、固定側の型枠eに対し開閉側の型枠e1を閉じるこ
とによって、その曲げを矯正し、型枠E内の所望する位
置に配筋させているが、この時には型枠e1と鉄筋cを間
隔保持する鉄筋間隔保持具aの腕部bの先端を型枠e1に
当接させて鉄筋c、c1を押し込むため、腕部bが折損、
欠損することになり、これにより鉄筋cと型枠e1との間
隔保持が充分に出来ず、よって養生後のコンクリート製
品に充分なかぶり厚さを確保することが出来ず、コンク
リート製品の強度を低下させる結果となった。
持具aの腕部bが折損、欠損しない様に、従来に比し鉄
筋間隔保持具aの幅、太さ等全体を大きくして強度を高
める手段が考えられるが、合成樹脂製である鉄筋間隔保
持具aはコンクリートに付着一体化しないこと、及び強
度性もコンクリートのそれより小さいため、コンクリー
ト製品内における鉄筋間隔保持具の占める部分に空隙が
生ずるのと同様、即ちクラックが発生するのと略同様の
結果となり得るので、鉄筋間隔保持具aを大きくするこ
とはコンクリート製品を著しく脆弱化させることに成
り、上記の手段では鉄筋間隔保持具の強度性を図ること
が出来なかった。
端部に拘らず安定性良く確実に取付けでき、しかも型枠
の組み立てによっても破損することのない強度を有する
様にした鉄筋間隔保持具を提供せんとするものである。
基づく、特に鉄筋の端部における鉄筋間隔保持具の装着
安定性、及び強度性の向上等の課題に鑑み、対称方向に
形成した短小な腕部と長大な腕部及びこれらの腕部に対
し直交状に形成した腕部を適宜な同一長さの対称形と成
した合成樹脂製からなる鉄筋間隔保持具において、短小
な腕部の基端には上下に貫通した貫通孔を設けると共
に、前記腕部の一側方より貫通孔の略中心部に向かって
斜設した鉄筋挿通口を開設してなる鉄筋嵌着部を設け、
又同一長さの腕部上には鉄筋嵌着部と直交する挟持孔を
設けると共に、該挟持孔の上方前後より挟持孔の略中心
部へ向かって斜設した傾斜面を有する支持片を設けた鉄
筋支持部を突設し、一方の鉄筋支持部は、これを設けた
腕部の基端に配設することにより、鉄筋の端部において
その交差個所からの鉄筋端部の突出長さが短くとも、一
方の鉄筋支持部は鉄筋の交差個所に隣接しているため、
両鉄筋支持部で鉄筋を確実に挟着保持でき、コンクリー
ト打設時における衝撃に対しても離脱することなく、鉄
筋の直交、端部に拘らず安定性良く確実に取付けできる
様にして上記欠点を解消せんとしたものである。
帯板状に形成すると共に、多数の貫設孔を設けることに
より、本体の基幹部となる腕部の強度を向上させられ、
例え強度向上を図るため鉄筋間隔保持具の腕部の幅、太
さ等全体を大きく構成し、コンクリート製品内での本体
の占める割合が従来品に比し大きくても、多数の貫設孔
に流入するコンクリートとにより、その付着性を増大さ
せられ、よってコンクリート製品の強度に殆ど影響を及
ぼさず、コンクリート製品本来の強度を維持出来る様に
して、上記欠点を解決せんとしたものである。
すると、1は合成樹脂製よりなり一体成型された鉄筋間
隔保持具の本体であり、該本体1は対称方向に形成した
短小な腕部2と長大な腕部3、及びこれらの腕部2、3
に対し直交状に形成した腕部4、4aを適宜な同一長さの
対称形と成した略十字状に形成すると共に、縦鉄筋Sを
保持する鉄筋嵌着部5と、該鉄筋嵌着部5に保持した縦
鉄筋Sに直交状態で横鉄筋S1を保持する鉄筋支持部6、
6aを設けている。
を肉厚大なるブロック状に形成すると共に、かかるブロ
ック部7の中央に上下に貫通した貫通孔8を設け、又ブ
ロック部7の左右のいずれか一方の側部には貫通孔8と
同高さにして、且つ貫通孔8の略中心部へ向かって斜設
してなる鉄筋挿通口9を開設し、貫通孔8と鉄筋挿通口
9の連通部位10を貫通孔8の径より幅小に形成して成
り、鉄筋嵌着部5における鉄筋挿通口9から貫通孔8へ
の縦鉄筋Sの挿入時には、鉄筋挿通口9が弾性拡開する
様に成している。
に比し幅大なる帯板状に形成すると共に、本体1の交差
部位11より略肉厚分の段差を以て延出形成し、先端方に
は腕部3の先端面と一様な端面を有する略三角形状のフ
ィン12、12a を外方突出形成し、該フィン12、12a 先端
の後縁には型枠と当接する突部13、13a を設けてなり、
又腕部3の軸線上にはこれと直交する様に上下の夫々に
立ち上がらせた一条のリブ14、14a を突出形成し、該リ
ブ14、14a 先端の夫々は上下に先細り状のフィン15、15
a を突出形成すると共に、各フィン15、15a の先端の後
縁角部16、16aのみを前記突部13、13a と同一平面上に
設けている。
される腕部3の左右部位の夫々に多数貫設した貫設孔で
あり、該貫設孔17、17a …は図において楕円状である
が、図9乃至図15に示す鉄筋間隔保持具の様に、三角形
状に形成したり、又は図示しないが円形状、四角形状、
その他の多角形状に形成しても良く、又リブ14、14a に
も腕部3と同様なる貫設孔17、17a …を設けても良い。
形成して腕部7、7a上に突設してなり、鉄筋支持部6、
6aの基部18、18a に鉄筋嵌着部5と直交する挟持孔19、
19aを貫設すると共に、鉄筋支持部6、6aの上端前後よ
り挟持孔19、19a の略中心部へ向かって斜設した傾斜面
20、20a …を有する支持片21、21a …を形成し、該支持
片21、21a …の傾斜面20、20a …の下端縁22、22a …は
挟持孔19、19a の円弧の一部を形成する様にして支持片
21、21a …間の間隙を鉄筋挿入部23、23a と成し、鉄筋
支持部6、6aにおける鉄筋挿入部23、23a から挟持孔1
9、19a への横鉄筋S1の挿入時には、支持片21、21a …
が弾性拡開する様に成している。
傾斜面20、20b は鉄筋嵌着部5側寄りの内側部にのみ形
成し、外側部を垂直面状に形成しているが、後方の支持
片21a 、21c と同様に前方の支持片21、21b の幅全体に
傾斜面20、20b を設けても良い。
様に、その鉄筋支持部6、6aの両側を垂直面状に形成
し、前方の支持片21、21b は鉄筋嵌着部5側寄りの内側
部にのみ傾斜面20、20b を形成すると共に、外側部を垂
直面状に形成し、又後方の支持片21a 、21c は鉄筋嵌着
部5側寄りの内側部を垂直面状に形成し、外側部にのみ
傾斜面20a 、20c を形成し、支持片21、21a …の傾斜面
20、20a …を互い違いに突出形成しても良い。
4、4a上の対称位置、即ち本体1の交差部位11より等間
隔に配設しても良いが、好ましくは図に示す様に、一方
の鉄筋支持部6を腕部4の基端に配設し、他方の鉄筋支
持部6aを腕部4aの略中央に配設している。
隔保持脚であり、該間隔保持脚24は断面十字状に形成し
てなり、先端方を先細り状に形成している。
したものを示したが、これに限定されず、先端を略円錐
状に形成した丸棒状であっても良く、又図9乃至図15に
示す鉄筋間隔保持具の様に、間隔保持脚24を形成しなく
ても良い。
出形成したリブ、又26、26a は同一長さの腕部4、4aの
下面長手方向に突出形成したリブである。
ついて説明すると、鉄筋嵌着部5における鉄筋挿通口9
から縦鉄筋Sを挿入すると共に、鉄筋支持部6、6aの鉄
筋挿入部23、23a より横鉄筋S1を挿入することにより、
鉄筋挿通口9及び鉄筋挿入部23、23a はその材質特性に
より弾性拡開して鉄筋S、S1を夫々貫通孔8及び挟持孔
19、19a へ案内し、鉄筋S、S1の通過後は弾性復帰し、
鉄筋嵌着部5の連通部位10及び鉄筋支持部6、6aの下端
縁22、22a …の間隔を、貫通孔8及び挟持孔19、19a の
径より狭める。
孔19、19a は共に断面略優弧状に形成されているため、
各鉄筋S、S1の円周方向の略全域に渉って挟着保持し、
本体1の交差部位11上にて縦鉄筋Sと横鉄筋S1を交差状
態で支持する。
れた本体1はその取付け状態により、腕部2、3、4、
4a、及び間隔保持脚24にて型枠との間隔を保持し、正確
なかぶり厚さを得る。
より突設する端部が短い場合であっても、一方の鉄筋支
持部6は腕部4の基端、即ち鉄筋S、S1の交差個所の隣
接位置に配設されているため、横鉄筋S1の先端方を確実
に挟着保持し、よって両鉄筋支持部6、6aで横鉄筋S1を
安定的にして、且つ確実に挟着保持できる。
けた突部13、13a とリブ14、14a のフィン15、15a の後
縁角部16、16a を同一平面上に設けてなるため、本体1
を突部13、13a と後縁角部16、16a の4点で本体1を安
定的に直立支持できるため、水平に配筋される格子状の
鉄筋を安定的に水平支持できると共に、型枠との間隔を
正確に保持でき、しかも腕部3が突部13、13a 及び後縁
角部16、16a により型枠内面より浮いた状態となり、腕
部3が直接コンクリート面に露出しないため、これがコ
ンクリート製品の表面に露出することによるコンクリー
ト製品の強度低下や美感を損なうことはない。
短小な腕部2と長大な腕部3及びこれらの腕部2、3に
対し直交状に形成した腕部4、4aを適宜な同一長さの対
称形と成した合成樹脂製からなる鉄筋間隔保持具におい
て、短小な腕部2の基端には上下に貫通した貫通孔8を
設けると共に、前記腕部2の一側方より貫通孔8の略中
心部に向かって斜設した鉄筋挿通口9を開設してなる鉄
筋嵌着部5を設け、又同一長さの腕部4、4a上には鉄筋
嵌着部5と直交する挟持孔19、19a を設けると共に、該
挟持孔19、19a の上方前後より挟持孔19、19a の略中心
部へ向かって斜設した傾斜面20、20a …を有する支持片
21、21a …を設けた鉄筋支持部6、6aを突設したので、
鉄筋嵌着部5及び鉄筋支持部6、6aはその材質特性によ
り鉄筋挿通口9及び支持片21、21a …が鉄筋S、S1の通
過時に弾性拡開し、鉄筋S、S1を貫通孔8、挟持孔19、
19a へ案内した通過後は弾性復帰して貫通孔8、挟持孔
19、19a の鉄筋S、S1を挿入する開放側を狭められ、貫
通孔8及び挟持孔19、19a を断面優弧状となすことによ
り、鉄筋S、S1の周囲の略全域を挟着保持でき、よって
鉄筋S、S1を挟着保持し易く、抜け難いものとして施工
性の向上を図ると共に、コンクリート打設時の衝撃等に
よる鉄筋S、S1からの離脱を防止することが出来、又十
字状を成す本体1により縦鉄筋S、横鉄筋S1を縦横いず
れの方向にも安定性良く取付けできる。
比し幅大なる帯板状に形成すると共に、多数の貫設孔1
7、17a …を設けたので、本体1の基幹部となる腕部3
の強度を向上させられ、型枠の組み立て時に本体1を以
て鉄筋S、S1を型枠内に押し込んでも、型枠内面に当接
する腕部3は折損、欠損することなく、鉄筋Sと型枠を
所定間隔を以て保持することが出来、例え強度向上を図
るため本体1の腕部3の幅、太さ等全体を大きく構成
し、コンクリート製品内での本体1の占める割合が従来
品に比し大きいとしても、多数の貫設孔17、17a …に流
入するコンクリートとにより、その付着性を増大させら
れ、よってコンクリート製品の強度に殆ど影響を及ぼさ
ず、コンクリート製品本来の強度を維持出来る。
けた腕部4、4aの基端に配設したので、特に横鉄筋S1の
端部において、その交差個所から突出する端部が短い場
合であっても、鉄筋支持部6は腕部4の基端、即ち鉄筋
S、S1の交差個所の隣接位置に配設されているため、横
鉄筋S1の先端方を確実に挟着保持でき、よって両鉄筋支
持部6、6aで横鉄筋S1を安定的にして、且つ確実に挟着
保持でき、コンクリート打設時における衝撃に対しても
離脱することなく、鉄筋の直交、端部に拘らず安定性良
く確実に取付けできる。
斜面20、20a …を互い違いに形成したので、鉄筋支持部
6、6aに横鉄筋S1を挟着する時に、横鉄筋S1と傾斜面2
0、20a …との接触抵抗を少なくし、支持片21、21a …
の拡開を力を込めることなスムーズにして、その装着性
を良好にすると共に、例え横鉄筋S1の端部の交差個所か
ら突出する端部が短い場合であっても、腕部4の基端に
設けた鉄筋支持部6における支持片21、21a の傾斜面2
0、20a 下端縁22、22a の一方が、必ず鉄筋S、S1の交
差個所寄りに位置して、横鉄筋S1を挟持孔18に保持する
ため、横鉄筋S1が鉄筋支持部6から容易に抜け出ること
はなく、鉄筋S、S1の本体1の取付け状態を安定的に維
持できる等その実用的効果甚だ大なるものである。
断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 対称方向に形成した短小な腕部と長大な
腕部及びこれらの腕部に対し直交状に形成した腕部を適
宜な同一長さの対称形と成した合成樹脂製からなる鉄筋
間隔保持具において、短小な腕部の基端には上下に貫通
した貫通孔を設けると共に、前記腕部の一側方より貫通
孔の略中心部に向かって斜設した鉄筋挿通口を開設して
なる鉄筋嵌着部を設け、又同一長さの腕部上には鉄筋嵌
着部と直交する挟持孔を設けると共に、該挟持孔の上方
前後より挟持孔の略中心部へ向かって斜設した傾斜面を
有する支持片を設けた鉄筋支持部を突設し、又長大な腕
部は他の腕部に比し幅大なる帯板状に形成すると共に、
多数の貫設孔を設けたことを特徴とする鉄筋間隔保持
具。 - 【請求項2】 一方の鉄筋支持部を、これを設けた腕部
の基端に配設したことを特徴とする請求項1の鉄筋間隔
保持具。 - 【請求項3】 対向する支持片に設けた傾斜面を互い違
いに形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2の
鉄筋間隔保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13580395A JP2852500B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 鉄筋間隔保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13580395A JP2852500B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 鉄筋間隔保持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08302906A JPH08302906A (ja) | 1996-11-19 |
JP2852500B2 true JP2852500B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=15160190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13580395A Expired - Lifetime JP2852500B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 鉄筋間隔保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2852500B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU777108B2 (en) * | 1999-11-17 | 2004-09-30 | Illinois Tool Works Inc. | Bar chair |
JP2003027745A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Nichiei Shoji:Kk | コンクリート製品における鉄筋間隔保持具 |
-
1995
- 1995-05-08 JP JP13580395A patent/JP2852500B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08302906A (ja) | 1996-11-19 |
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