JP2852358B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2852358B2
JP2852358B2 JP7295991A JP29599195A JP2852358B2 JP 2852358 B2 JP2852358 B2 JP 2852358B2 JP 7295991 A JP7295991 A JP 7295991A JP 29599195 A JP29599195 A JP 29599195A JP 2852358 B2 JP2852358 B2 JP 2852358B2
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    • G09G5/34Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators for rolling or scrolling
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
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  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニュースや広告等
のおもに文字や記号を表示する表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の表示装置としては特開平6−1
9424号公報に記載されている表示装置が知られてい
る。この表示装置の構成を図6に示すが、表示装置30
1は制御部302と、複数(図では6台)の縦続接続さ
れたモジュール303とから構成されている。制御部3
02からは表示データがすべてのモジュール303に並
列に送られる。各モジュールは制御部302から送られ
てきた表示データの内、自己のモジュール303で表示
する部分の表示データを取り込んで、備えられている表
示手段に表示する。
【0003】この場合、自己のモジュールで表示すべき
表示データの選択は、各モジュールが何番目に接続され
ているかを認識して表示データを選択するようにしてい
る。このために、自己のモジュールが何番目に接続され
ているかを認識させるための構成を表示装置301は有
している。すなわち、制御部302は所定周期のトリガ
信号をトリガ信号ラインに出力してすべてのモジュール
303に印加する。同時に、制御部302は”H”のコ
ントロール信号を最初に接続されているモジュール N
o.1に印加する。
【0004】このモジュールNo.1は、印加されたト
リガ信号に同期してコントロール信号を取り込み、次の
周期で印加されたトリガ信号に同期して、次段のモジュ
ールNo.2に”H”のコントロール信号を印加する。
さらに、モジュール No.2は、印加されたトリガ信
号に同期してコントロール信号を取り込み、次の周期で
印加されたトリガ信号に同期して、さらに次段のモジュ
ール No.3に”H”のコントロール信号を印加す
る。このようにして、縦続接続されたモジュール303
に”H”のコントロール信号304が、トリガ信号1つ
で1段づつ進むよう伝達されていく。
【0005】これにより、各モジュール303は”H”
のコントロール信号304が印加されるまでのトリガ信
号数をカウントして、そのカウント値に+1することに
より、自己が何番目に接続されているかを知ることがで
きる。また、最終段のモジュール No.6から出力さ
れるコントロール信号304が制御部302に入力され
て、制御部302は”H”のコントロール信号304が
印加されるまでのトリガ信号数をカウントすることによ
り、モジュール303の縦続接続数を知ることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の表示装
置においては、ニュースや広告等の文字や記号が表示さ
れるが、このような表示装置に表示される文字や記号は
スクロールされて表示されるのが一般的である。この
時、各モジュール303はスクロールされた文字や記号
のビットマップ情報を制御部302から受け取って、内
蔵された表示制御手段によりスクロールされた文字や記
号を表示手段に表示する。この場合、各モジュール間で
同期を取るように同期クロックを与えることが考えられ
るが、表示装置が大型であって、長いラインを布設して
同期クロックを与えることが困難であるため、各モジュ
ールは独自のタイミングで表示制御を行っている。する
と、各モジュールでは独立した表示制御手段によりスク
ロールされた文字や記号が表示されるので、各モジュー
ル間で表示タイミングがずれてしまい、見ずらい表示画
面となってしまうという問題点があった。
【0007】また、スクロールのスピードを変える時
は、表示手段のスキャン周波数を一定とし、このスキャ
ン周期で書き換える文字や記号のビットマップ情報のド
ット単位のシフト数を変化させるようにしていたので、
そのスクロール表示がぎこちなくなったり、ダブって見
えたりするという問題点があった。そこで、本発明は表
示される文字や記号をスクロール表示しても自然に見え
るようにした表示装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表示装置は、所定の表示単位の表示手段
と、該表示手段の表示制御を行う表示制御手段とを備え
る縦続接続された複数のスレーブモジュールと、所定の
表示単位の表示手段と、該表示手段の表示制御を行う表
示制御手段と、前記複数のスレーブモジュールの制御を
行うモジュール制御手段を備える、前記スレーブモジュ
ールの先頭に接続されているマスタモジュールとを備
え、前記表示手段は、前記モジュール制御手段から出力
されたスキャンスタート信号を受けて、前記表示手段の
表示を開始するようにしたものである。
【0009】また、上記本発明の表示装置において、前
記マスターモジュールは表示に先立って、前記複数のス
レーブモジュールおよび前記マスターモジュールの前記
表示制御手段にすべての表示データを送り、前記複数の
スレーブモジュールは認識した自己のモジュールの接続
順番に基づいて、前記送られた表示データ中の表示すべ
き表示データを選択して表示するようにしたものであ
り、さらに、前記表示手段に表示される表示情報をスク
ロールする場合に、1スキャン毎に前記表示手段に表示
される表示情報を1ドットづつシフトさせると共に、前
記表示手段のスキャンを行うスキャンパルスのデューテ
ィを一定として、そのスキャン周波数を可変することに
より、前記表示手段に表示される表示情報のスクロール
速度を可変するようにしたものである。
【0010】このような本発明によれば、スレーブモジ
ュールで表示を開始するタイミングをマスターモジュー
ルからスレーブモジュールに送るようにしたので、各ス
レーブモジュールの表示タイミングがずれることがな
く、自然な表示を行うことができる。また、表示装置で
文字や記号のスクロールを行う場合に、実験によれば、
表示手段を1スキャンする毎に、表示される文字や記号
データを1ドットづつシフトするようにすると自然にス
クロール表示が行われる。したがって、1スキャン毎に
表示手段に表示される表示データを1ドットづつシフト
するようにした本発明は、スクロール表示しても自然な
表示を行わせることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の表示装置の実施の形態の
構成の概念図を図1に示す。この図において、スレーブ
モジュール#1,スレーブモジュール#2,スレーブモ
ジュール#3,・・・スレーブモジュール#nはケーブ
ル200を介して縦続接続されており、初段のスレーブ
モジュール#1にはマスターモジュール1が接続されて
いる。マスターモジュール1および縦続接続された複数
のスレーブモジュール100にはそれぞれ表示手段50
が備えられている。なお、スレーブモジュールの縦続数
は、例えば20段とされる。この表示手段50は、蛍光
表示管に限られるものではないが、以下の説明では蛍光
表示管として説明する。
【0012】また、後述するように、マスターモジュー
ル1および各スレーブモジュール100には表示手段5
0に文字や記号等を表示するための表示制御を行う表示
制御手段が内蔵されており、マスターモジュール1に
は、さらにスレーブモジュール100に表示データ等を
送ったり、表示タイミング信号を送ったりするモジュー
ル制御手段も備えられている。なお、表示データはコネ
クタ10(CN0)に接続された外部機器からJISコ
ード等でマスターモジュール1に通信インターフェース
(例えば、RS−485)を介して入力される。マスタ
ーモジュール1は文字データ等をビットマップデータに
変換して、文字や記号のビットマップデータをケーブル
200を介してすべてのスレーブモジュール#1,スレ
ーブモジュール#2,スレーブモジュール#3,・・・
スレーブモジュール#nに送っている。
【0013】スレーブモジュール100に送られる文字
や記号のビットマップデータは、表示装置で表示される
すべての文字データに対応したものであり、数百文字な
いし数千文字数とされる。スレーブモジュール100
は、送られてきた文字や記号のビットマップデータをメ
モリに記憶する。また、ケーブル200には、少なくと
もデータバス,アドレスバスおよび制御線が含まれてお
り、電源投入時に各スレーブモジュール100は、自己
のスレーブモジュール100が何番目に接続されている
かを認識している。この認識方法は、制御線を使用し
て、前記した特開平6−19424号公報に記載された
認識方法により行われる。
【0014】このようにして、各スレーブモジュール1
00は、自己のスレーブモジュール100が何番目に接
続されているかを認識し、メモリに記憶されている文字
や記号のビットマップデータの内の、自己のスレーブモ
ジュール100が表示すべきビットマップデータを読み
出して表示手段50に表示するようにしている。この制
御は、各スレーブモジュール100に内蔵されている表
示制御手段が行う。また、表示制御手段はマスターモジ
ュール1から蛍光表示管からなる表示手段50のグリッ
ドスキャンスタート信号が制御線により伝送されてきた
時に、グリッドスキャンを1スキャンだけ行い、1スキ
ャンが終了すると次のグリッドスキャンスタート信号を
受けるまでグリッドスキャン動作を待ち状態とする。ま
た、グリッドスキャンスタート信号は所定周期毎にマス
ターモジュール1から出力され、スクロール速度を変え
た時は、その所定周期が変化されると共に、スクロール
速度情報も同時に出力される。
【0015】ところで、スクロール表示を行う時は、ビ
ットマップ情報は1グリッドスキャン毎に1ドットづつ
シフトされるが、このシフト制御も表示制御手段が行
う。この場合、マスターモジュール1はスクロール速度
に応じた周期毎に出力されるグリッドスキャンスタート
信号と、1グリッドスキャン毎にシフトされるビットマ
ップデータの表示位置を示す表示位置情報、スクロール
速度情報を各スレーブモジュール100に送る。表示装
置のスクロール速度はグリッドスキャン周波数により決
定され、スクロール速度が変えられると、変えたスクロ
ール速度に応じたグリッドスキャン周波数で各スレーブ
モジュール100がグリッドスキャンを行う。この時、
表示手段50の各グリッドに供給されるグリッドパルス
のデューティは変化しないようになる。また、スクロー
ル表示しない場合は、一定とした表示位置情報を送るよ
うにすればよい。
【0016】なお、グリッドスキャンスタート信号を送
る周期は、すべてのスレーブモジュール100がグリッ
ドスキャンを終了したタイミングを見計らった周期とさ
れている。この場合、各スレーブモジュール100から
1グリッドスキャンした旨の割込信号をマスタースレー
ブ1が受けて、すべてのスレーブモジュール100のス
キャンが終了した時に、グリッドスキャンスタート信号
を送ることも考えられる。しかしながら、スレーブモジ
ュール100の縦続数が、例えば20段とされているの
で割込数が多くなり現実的ではない。
【0017】次に、マスターモジュール1の詳細構成を
示す回路ブロック図の一例を図2に示す。この図におい
て、モジュール制御手段10はスレーブモジュール10
0の制御を行っており、コネクタCN0を介して、通信
回線から入力された表示装置に表示される文字データ
は、通信インターフェース(IF)11を介してCPU
(Central Processing Unit)13に入力され、CPU1
3はこの文字データを書き換え可能なメモリ(S−RA
M)14に書き込む。読み出し専用メモリ(P−RO
M)15にはCPU13が制御動作を行うためのプログ
ラム等が格納されており、このプログラムを実行するこ
とにより、S−RAM14に書き込まれた数百ないし数
千の文字データが順次読み出され、次いで漢字ROM1
6が参照され文字データがビットマップデータに変換さ
れる。得られたビットマップデータはS−RAM14に
書き込まれる。
【0018】このビットマップデータは、CPU13の
制御の基で順次S−RAM14から読み出されて、バス
17、セレクタ21、バス18を介して表示制御用のC
PU22に入力され、CPU22はP−ROM24に格
納されているプログラムを実行して、ビットマップデー
タをS−RAM23に書き込む。また、バス18上のビ
ットマップデータはバッファ38を介してコネクタ(C
N1)39から出力される。この場合、コネクタ39に
は初段のスレーブモジュール#1に接続されているケー
ブル200が接続されている。
【0019】CPU22はCPU13から出力されるグ
リッドスタート信号をバス17,18等を介して受け取
ると、4分割された蛍光表示管VFD1〜VFD4から
なる表示手段50に文字や記号を表示するための表示制
御を行うようになる。このCPU22は、S−RAM2
3およびP−ROM24にアドレス信号を供給するアド
レスバス、S−RAM23の書込み/読出しデータおよ
びP−ROM24の読み出しデータが伝達されるデータ
バスを備え、ラッチ手段26にS−RAM23から読み
出されたビットマップデータをラッチするためのラッチ
信号、アノードドライバ28,29(A−DRIVER
1,A−DRIVER2)にビットマップデータをラッ
チするためのアノードラッチストローブ信号(AL
S)、アノードドライバ28,29をクリアして初期状
態に戻すアノードクリア信号(ACL)、表示装置のグ
リッドを駆動するグリッドドライブ回路31に与えるグ
リッドスキャン信号G1〜G4を出力している。
【0020】また、ラッチ手段26にラッチされたビッ
トマップデータは、並列/直列(P/S)変換手段27
で直列信号に変換されて、縦続接続されたアノードドラ
イバ28,29に直列に入力される。アノードドライバ
28,29内にはシフトレジスタが内蔵されており、こ
のシフトレジスタに直列のビットマップデータがシフト
されていくようになる。なお、グリッドドライブ回路3
1は、4本の蛍光表示管VFD1〜VFD4の各々のグ
リッドを1本づつ計4本同時に駆動している。この蛍光
表示管VFD1〜VFD4は、例えばそれぞれ4本のグ
リッドを有しており、この4本のグリッドに直交するよ
う16本のアノードを有している。
【0021】この蛍光表示管VFD1〜VFD4からな
る表示手段50の構成の一例を図4に示すが、図4
(a)は全体構成であり、同図(b)はそのうちの1本
の蛍光表示管のドットの態様を示している。表示手段5
0は16×16ドットとされており一つの文字が表示さ
れる。蛍光表示管VFD1〜VFD4の各々は、図4
(b)に示すように横方向に4ドット、縦方向に16ド
ットの画素数とされている。そして、縦方向には4本の
グリッドが設けられ、横方向には16本のアノードが設
けられている。この4本のグリッドをGRID1,GR
ID2,GRID3,GRID4とした時に、図5
(a)に示すようなスキャンパルスが順次供給される。
【0022】この場合、蛍光表示管VFD1〜VFD4
の各々のグリッドGRID1,GRID2,GRID
3,GRID4に共通に、図5(a)に示す4つのスキ
ャンパルスが順次印加されて、表示手段50の1グリッ
ドスキャンがおこなわれる。このように、合計16本の
グリッドを順次走査する替わりに4つのスキャンパルス
により走査するようにすると、表示手段50が発光する
デューティが大きくなり、その輝度を向上することがで
きる。特に、屋外に設置する表示装置の場合にはこのよ
うな駆動方法が好適である。
【0023】グリッドドライブ回路31は、前記したよ
うに4つのスキャンパルスにより1グリッドスキャンを
行い、これに同期してアノードドライバ28,29はア
ノードにビットマップデータに応じた駆動信号を供給す
る。この場合、それぞれの蛍光表示管VFD1〜VFD
4の共通するグリッドGRID1,GRID2,GRI
D3,GRID4が計4本づつ同時に駆動されるため、
一つのスキャンパルスで駆動されるドット数は4×16
=64ドットなる。このため、縦続接続されたアノード
ドライバ28,29が64ドット分のビットマップデー
タをアノードに供給している。すなわち、アノードドラ
イバ28,29は合計64ビットを出力している。この
アノードドライバ28,29のタイミングを規定するア
ノードクロックACKは16MHzのクロックを分周す
るカウンタ30により作成されている。
【0024】また、マスターモジュール1を動作させる
電源はコネクタCN4に、+5V,+24Vが供給さ
れ、+5Vはロジック部に供給され、+24VはDC/
DCコンバータ37に供給されて、DC/DCコンバー
タ37により蛍光表示管を発光駆動するEbb,Ecc
電圧およびフィラメント電圧Ef1,Ef2が作成され
ている。なお、おおむねバス18に平行して設けられて
いる一方向のラインは、マスターモジュール1において
はスレーブモジュール100の縦続数を知るためのライ
ンである。また、コネクタCN2は前段が接続されるコ
ネクタであるので、省略することができる。
【0025】次に、スレーブモジュール100の構成を
図3に示すが、スレーブモジュール100はマスターモ
ジュール1と比較して、モジュール制御部10の構成が
備えられていないだけで、その他の構成は同じとされて
いる。したがって、その説明は省略するが、コネクタC
N2には前段のモジュールが接続され、コネクタCN1
には次段のモジュールが接続される。これにより、マス
ターモジュール1から伝送されるデータやコマンドは順
次スレーブモジュール100に伝達されていくことにな
る。また、おおむねバス18に平行して設けられている
一方向のラインは、縦続接続されたスレーブモジュール
100の何番目に自己のスレーブモジュール100が接
続されているかを知るためのラインである。
【0026】次に、このように構成されたマスターモジ
ュール1に多段に縦続接続されたスレーブモジュール1
00が接続された表示装置の動作を説明する。電源が投
入されると、マスターモジュール1のモジュール制御手
段10からラインを介して特定レベルのコントロール信
号、およびトリガ信号が縦続接続されているスレーブモ
ジュール100に出力され、前記したように入力される
コントロール信号のレベルが変わるまでのトリガ信号数
をカウントすることにより、各スレーブモジュール10
0は自己のモジュールが何番目に接続されているかを認
識する。
【0027】次いで、表示開始に先立ち通信回線からコ
ネクタCN0および通信インターフェース11を介して
多量の文字コードがマスターモジュール1に供給され、
供給された文字コードは漢字ROM16が参照されるこ
とにより、ビットマップデータに変換される。そして、
変換されたビットマップデータのすべてがバス18を介
して、マスターモジュール1内の表示制御動作を行うC
PU22に送られて、S−RAM23に書き込まれる。
同時に、バス18、バッファ38、コネクタ39を介し
て縦続接続されたスレーブモジュール100内の表示制
御動作を行うCPU22にすべてのビットマップデータ
が送られて、そのモジュール内のS−RAM23に書き
込まれる。以上の動作の制御はCPU13が行う。
【0028】次いで、CPU13はグリッドスキャンス
タート信号、多くのビットマップデータ中のどの部分を
表示するかを示す表示位置情報、スクロール速度情報を
マスターモジュール1およびスレーブモジュール100
のCPU22に送る。各モジュール内のCPU22はこ
れを受けて、表示位置情報と自己が何番目に接続されて
いるかに応じてS−RAM23から該当する場所のビッ
トマップデータを読み出してラッチ手段26に送る。こ
のラッチ手段26にラッチされたビットマップデータは
P/S変換手段27により直列のビットマップデータに
変換されてアノードドライバ28,29に格納される。
【0029】そして、CPU22はグリッドドライブ回
路31に4相のグリッドスキャン信号を出力すると共
に、アノードドライバ28,29を制御して、グリッド
ドライブ回路31およびアノードドライバ28,29か
ら、蛍光表示管VFD1〜VFD4の各グリッドを走査
すると共に、アノードを駆動する信号を出力する。これ
により、各モジュールの表示手段50には対応する場所
の文字や記号が表示されることになる。そして、1グリ
ッドスキャンが終了すると、各モジュールのCPU22
は次にグリッドスキャンスタート信号が与えられるまで
スキャン動作待ちとされる。
【0030】次に、スクロール表示について説明する。
例えば、あるスクロール速度の時の蛍光表示管VFD1
〜VFD4のグリッドGRID1,GRID2,GRI
D3,GRID4を走査する4相パルスが図5(a)に
示すようであったとする。ここで、2倍のスクロール速
度としたいときは、CPU13はグリッドスキャンスタ
ート信号、多くのビットマップデータ中のどの部分を表
示するかを示す表示位置情報、および2倍とされたスク
ロール速度情報をマスタースレーブ1およびスレーブモ
ジュール100のCPU22に送る。CPU22はこれ
を受けて、グリッドスキャン周波数を2倍(周期は1/
2)として、1グリッドスキャンを行うようにする。す
なわち、図5(b)に示すようなグリッドスキャンパル
スにより、蛍光表示管VFD1〜VFD4のグリッドG
RID1,GRID2,GRID3,GRID4が走査
される。これにより、スクロール速度が2倍とされる。
【0031】この時の4相のパルスデューティはt2/
T2となるが、デューティt2/T2は同図(a)に示
すパルスデューティt1/T1と等しくなる。このよう
に、グリッドスキャンパルスのパルスデューティはスク
ロール速度によらず等しくなる。また、スクロール表示
時にCPU13が各モジュールのCPUに与えるグリッ
ドスキャン開始信号毎に、表示位置情報は1ドットづつ
シフトされる。したがって、各モジュールの表示装置5
0に表示される文字や記号は1グリッドスキャン毎に1
ドットづつスクロールされることになり、自然な見やす
い表示とされる。なお、グリッドスキャンスタート信号
の周期は変化後のスクロール速度に応じた周期毎にCP
U13から出力されるようになる。
【0032】なお、CPU13は各モジュールの表示が
終了したことを見計らって、次のグリッドスキャンスタ
ート信号を出力するようにしているが、グリッドスキャ
ン周期をTとした時に各モジュールはこの周期Tを5分
割した周期幅で各グリッドを駆動する(図5参照)。そ
して、最後の1/5の周期幅ではグリッドを駆動しない
ようにする。この場合、この最後の1/5の周期幅が終
了する時に、CPU13が次のグリッドスキャン開始信
号を出力するようにすれば、各モジュールの前回のグリ
ッドスキャンが終了した後にグリッドスキャン開始信号
が出力されるようになる。
【0033】以上説明したように、スレーブモジュール
100は常時データ待ち状態とされて、マスターモジュ
ール1より送られてきたデータをすべて受けるようにさ
れる。この場合、表示データとコマンド信号とを区別す
るために、マスターモジュール1は制御線に表示データ
とコマンド信号とでは異なる信号を出力するようにして
いる。そして、スレーブモジュール100は制御線の信
号を見て表示データかコマンド信号かを区別して取り込
んでいる。また、表示装置としては蛍光表示管に限ら
ず、電界放出型表示装置、LED表示装置等を使用する
ことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように、スレーブモジュ
ールで表示を開始するタイミングをマスターモジュール
からスレーブモジュールに送るようにしたので、各スレ
ーブモジュールの表示タイミングがずれることがなく、
自然な表示を行うことができる。また、表示装置で文字
や記号のスクロール表示を行う場合に、実験によれば、
表示手段を1スキャンする毎に、表示される文字や記号
データを1ドットづつシフトするようにすると自然にス
クロール表示が行われる。したがって、1スキャン毎に
表示手段に表示される表示データを1ドットづつシフト
するようにした本発明は、スクロール表示しても自然に
見えるスクロール表示とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の全体構成の概略を示す図で
ある。
【図2】本発明の表示装置のマスターモジュールの詳細
構成を示す回路ブロック図である。
【図3】本発明の表示装置のスレーブモジュールの詳細
構成を示す回路ブロック図である。
【図4】本発明の表示装置の表示手段の構成を示す図で
ある。
【図5】本発明の表示装置において、スクロール速度を
変化させた時のグリッドスキャンパルスのタイミングを
示す図である。
【図6】従来の表示装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 マスターモジュール 10 モジュール制御手段 13,22 CPU 50 表示手段 100 スレーブモジュール 200 ケーブル
フロントページの続き (72)発明者 高野 弘之 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 平8−32904(JP,A) 特開 平8−179716(JP,A) 特開 平8−88820(JP,A) 特開 平4−190285(JP,A) 特開 平5−341767(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 3/00 - 5/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の表示単位の表示手段と、該表示
    手段の表示制御を行う表示制御手段とを備える縦続接続
    された複数のスレーブモジュールと、 所定の表示単位の表示手段と、該表示手段の表示制御を
    行う表示制御手段と、前記複数のスレーブモジュールの
    制御を行うモジュール制御手段を備える、前記スレーブ
    モジュールの先頭に接続されているマスタモジュールと
    を備え、 前記表示手段は、前記モジュール制御手段から出力され
    たスキャンスタート信号を受けて、前記表示手段の表示
    を開始することを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記マスターモジュールは表示に先立
    って、前記複数のスレーブモジュールおよび前記マスタ
    ーモジュールの前記表示制御手段にすべての表示データ
    を送り、前記複数のスレーブモジュールは認識した自己
    のモジュールの接続順番に基づいて、前記送られた表示
    データ中の表示すべき表示データを選択して表示するこ
    とを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段に表示される表示情報を
    スクロールする場合に、1スキャン毎に前記表示手段に
    表示される表示情報を1ドットづつシフトさせると共
    に、前記表示手段のスキャンを行うスキャンパルスのデ
    ューティを一定として、そのスキャン周波数を可変する
    ことにより、前記表示手段に表示される表示情報のスク
    ロール速度を可変することを特徴とする請求項1あるい
    は2記載の表示装置。
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