JP2852147B2 - 運搬車荷台用振動緩衝装置 - Google Patents

運搬車荷台用振動緩衝装置

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JP2852147B2
JP2852147B2 JP3259393A JP25939391A JP2852147B2 JP 2852147 B2 JP2852147 B2 JP 2852147B2 JP 3259393 A JP3259393 A JP 3259393A JP 25939391 A JP25939391 A JP 25939391A JP 2852147 B2 JP2852147 B2 JP 2852147B2
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秀輝 高屋敷
正雄 野澤
淳一 野澤
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Mitsubishi Steel KK
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NOZAWA SEISAKUSHO KK
Mitsubishi Steel KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運搬車、特に、主とし
て、履帯(ゴム製又は金属製)、若しくは、車輪により
走行する各種作業用運搬車の荷台の振動緩衝装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、農作業や、土木作業などの各種の
作業用の運搬車として、ゴム製や、金属製の履帯、若し
くは、車輪により走行する運搬車(以下、単に、「運搬
車」と呼ぶ)が知られているが、これらの運搬車の内、
履帯走行式運搬車は、典型的には、添付図面の図11に
略図により示すように、履帯式走行部分51と、荷台5
6とから成り立っており、この運搬車50の履帯式走行
部分51は、転動輪52と、その回りに装着された無端
状のゴム製や金属製の履帯53とから形成されており、
また、履帯式走行部分51の上方には、それにより水平
に支持されている、長手方向に長い長方形状の平面輪郭
を有している車台54があり、この車台54り上には、
その長手方向の後部にエンジン55が設置されており
(運搬車50は、図10で見て、左方向に走行するもの
と仮定する)、その長手方向の前部には、同様に、長手
方向に長い長手形状の平面輪郭を有している荷台56
が、ヒンジ部材57を介して、その前端部近くの底面に
おいて、上方に傾動自在に取り付けられている(上方へ
の傾動状態が、破線により示されている)。
【0003】また、車輪走行式運搬車は、典型的には、
図12に60として略図により示すように、図11に示
した履帯走行式運搬車50の場合における履帯式走行部
分51を、車輪式走行装置61に置き換えただけであ
り、他の構造の点においては、履帯走行式運搬車50の
場合と同様なものとなっている。そこで、以下には、こ
の種の運搬車の代表として、主として、履帯走行式運搬
車50の場合について説明をする。なお、両方の運搬車
50又は60において、傾動を必要としない荷台におい
ては、傾動機能を有していても、これを利用しないか、
あるいは、傾動機能自体が省略されていることは、無論
であるが、本発明は、傾動機能を備えている運搬車への
適用を考えているものである。
【0004】しかしながら、履帯走行式運搬車50にお
いては、その履帯式走行部分51を形成している履帯5
3の外表面には、一般的に、トレッドパターンと呼ばれ
ている種々の平面模様を有している突部531(図15
を参照)が形成されているので、運搬車50の運行時
に、履帯53の内表面上を転動輪52が走行すると、荷
台56には、振動が履帯式走行部分51から車台54を
経て伝達されると共にエンジン55の振動も、同様に、
車台54を経て伝達され、その結果、荷台56には、例
えば、約0〜40HZの振動が伝達されることとなる。
このために、荷台56に積載してある積み荷に傷が生じ
たり、荷崩れが生じたりするなど、積み荷に悪影響を与
えることがある。また、車輪走行式運搬車60の場合に
は、その車輪式走行装置61を形成している車輪62の
外周に、履帯走行式運搬車50の履帯式走行部分51の
履帯53の外表面に形成されているトレッドパターンと
同様なトレッドパターンが設けられているので、同様な
事態が生ずる。
【0005】そのために、このような運搬車の運行時に
おける振動を緩衝するために、図13に示すように、一
般的には、車台54の上面と、荷台56の底面との間
に、防振ゴム70を介在させることが行われているが、
その振動緩衝の効果は、ほとんど期待することが出来な
かった。また、この方式は、傾動式荷台への適用は困難
である。
【0006】また、他の方式の振動緩衝装置として、図
14に示すように、相互に隣接する転動車輪52の間に
イコライザ72を設け、車台54自体の振動を減少させ
るようにしたものや、あるいは、図15に示すように、
履帯53の外表面のトレッドパターンを、例えば、図1
5(A)に示すような伝統的なもの531から、図15
(B)に示すような特殊形状のもの532に変更するこ
とも試みられているが、いずれも、期待する程の効果の
得られないのが現状である。
【0007】このように、従来公知の荷台の振動緩衝装
置には、その緩衝効果には限度があるが、その振動緩衝
効果を十分に満足なものとするためには、荷台56を車
台54から直接的に絶縁すれば良いが、このために線型
ばね要素を使用すると、これによって、空車から積車ま
での全範囲の荷重をカバーしようとすると、ばねのたわ
み代を大きくする必要があり、このために、荷重の変更
に伴って車高の変更が大きくなると共に荷台56が不安
定となると言う問題点が生ずる。また、線型ばね特性で
は、固有振動数を理想的な値に合わせようとすると、固
有振動数は荷重条件の一点において、合わせることが出
来るだけであり、他の荷重条件は、犠牲とされることと
なる。すなわち、固有振動数を、例えば、空車と、積車
との中間の荷重に合わせると、空車では、固有振動数が
高くなり過ぎ、積車では、固有振動数が低くなり過ぎる
と言う問題点が生ずる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来公知の方式における種々の問題点を解決することが出
来る、改良された運搬車荷台用振動緩衝装置を得ること
を、その課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による運搬車荷台
用振動緩衝装置は、車台の一端に設けた弾性的ヒンジ部
材を介して荷台を前記車台に設けるようにした運搬車荷
台用振動緩衝装置において、前記荷台に設けた複数の二
また状ブラケットと、前記各二また状ブラケットの1対
の脚部材間に固定されたピボットピンと、前記車台に設
けられ前記各脚部材間に位置すると共に前記ピボットピ
ンを緩く貫通させてなるゴムブッシュ受け板と、前記各
脚部材とゴムブッシュ受け板との間に位置し前記ゴムブ
ッシュ受け板の両側面に固着された円盤状の1対のゴム
ブッシュと、前記各ゴムブッシュに固着して設けられ前
記ピボットピンが直接接触する状態で貫通する中心内筒
と、により前記弾性的ヒンジ部材を構成し、前記弾性的
ヒンジ部材から離間して前記車台と前記荷台間に設けら
れた弾性的支持部材は、内筒状の発泡ウレタン製ばね
と、前記発泡ウレタン製ばねの端部に形成された面取り
部分、及び前記発泡ウレタン製ばねの端部と当接するカ
ップ状当たり面治具と、により構成し、前記中心内筒と
ピボットピンの接触によって前記荷台が中心内筒の回り
に弾性的に支持されると共に、前記カップ状当たり面治
具の内径は、前記発泡ウレタン製ばねの外径よりもやや
大きくした構成である。
【0010】さらに詳細には、前記発泡ウレタン製ばね
は前記荷台に設けられ、前記カップ状当たり面治具は前
記車台に設けられている構成である。
【0011】さらに詳細には、前記発泡ウレタン製ばね
は前記車台に設けられ、前記カップ状当たり面治具は前
記荷台に設けられている構成である。
【0012】
【作用】本発明による運搬車荷台用振動緩衝装置におい
ては、車台の一端と荷台をゴムブッシュを有する弾性的
ヒンジ部材を介して接続し、車台の他端と荷台とを直立
円筒状の発泡ウレタン製ばねとカップ状当たり面治具よ
りなる弾性的支持部材により弾性的に支持するため、空
車から積車までの車高の変化を実用上最小とすることが
でき、ショックアブソーバを用いることなく安定した荷
台振動緩衝装置を提供することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明をその1実施例を示す添付図面
の図1〜10に基づいて、詳細に説明する。なお、この
説明は、荷台が、車台の長手方向の1端部において傾動
自在に連結されている場合についてのものである。ま
ず、図1に示すように、車台54の上に荷台56を配置
するが、この荷台56は、その前端部付近の底面を、車
台54の前部の端壁に、複数の弾性的ヒンジ部材10を
介して、車台54に対して傾動自在に取り付けると共に
後端部付近の底面を、車台54の側壁に、複数の弾性的
支持部材30を介して支持するようにしてある。なお、
傾動を必要としない荷台においては、傾動機構を備えて
いても、これを利用しないだけであるが、このような運
搬車にも、本発明による振動緩衝装置を具備することが
できる。
【0014】まず、各弾性的ヒンジ部材10は、次に示
す二また状ブラケット12、1対の脚部材121,1
1、ピボットピン13、ゴムブッシュ受け板11、ゴ
ムブッシュ15及び中心内筒151によって構成されて
いる。すなわち、その詳細は図2及び図3に示すよう
に、車台54の前部の端壁には、1対(図1では一方の
み開示している)の垂直板状のゴムブッシュ受け板11
が固着して設けられ、また、前記荷台56の底面には、
このゴムブッシュ受け板11を間隔を置いて対称的に挟
むように位置する各1対の、ほぼ台形状の長い垂直板状
の脚部材121を有する1対の二また状ブラケット12
が設けられている。更に、二また状ブラケット12の各
脚部材121の下部には、水平状態でピボットピン13
が設けられ、このピボットピン13はゴムブッシュ受け
板11を緩く貫通するように配置され、ピボットピン1
3の各端部は、二また状ブラケット12の各脚部材12
1,121に固定されて各脚部材121,121間に設けら
れている。
【0015】また、二また状ブラケット12の各脚部材
121と、ゴムブッシュ受け板11の各側面との間に形
成される各空間内には、上下、左右及び前後方向の組み
合わせばね定数を変化させることが可能である。図4に
示すような、従来公知の例えば、縦方向Pには軟らか
く、左右方向Qには硬くなると共に軸方向に弾性を備え
た構成を有する円盤状の1対のゴムブッシュ15が各々
配設され、このゴムブッシュ15に固着して設けられた
中心内筒151には、前記ピボットピン13が直接接触
する状態で貫通して設けられ、各ゴムブッシュ15は、
ゴムブッシュ受け板11の各側面に、適宜な手段によ
り、強固に固着されている。従って、ピボットピン13
がゴムブッシュ15の中心内筒151に直接接触して貫
通していることにより、荷台56が振動すると車台54
に接続されたゴムブッシュ受け板11に固着されたゴム
ブッシュ15に対して各脚部材121,121に接続され
て回動しようとするピボットピン13の動きがゴムブッ
シュ15との接触によって弾性的に制限されるため、荷
台56が弾性支持されている。このようにして、荷台5
6の前端部は、その底面において、それに固着された1
対の二また状ブラケット12及びそれに固着された各ピ
ボットピン13を介して、車台54に固着された各ゴム
ブッシュ受け板11の側面に固着された各ゴムブッシュ
15の中心内筒151の回りに、旋回可能に弾性的に支
持されるようになる。すなわち、各ピボットピン13は
中心内筒151に直接接触し、荷台56が振動した時の
振動はこのピボットピン13が中心内筒151に接する
と共に、各脚部材121が各ゴムブッシュ15の側部に
当接することにより、弾性的ヒンジ部材10が荷台56
を上下、左右及び前後方向に弾性的に支持することがで
きるように構成されている。なお、二また状ブラケット
12は、左右の二また状ブラケット12の、それぞれ、
荷台56の長手方向の中心線に関して内側同志、又は、
外側同志の組み合わせとなるような、それぞれ、1枚の
板状の部材から成るブラケットとして形成されても良
い。
【0016】このようにして、荷台56は、その前端部
を、弾性的ヒンジ部材10を構成するゴムブッシュ受け
板11、二また状ブラケット12、ピボットピン13及
びゴムブッシュ15を介して、車台54に対して、上
下、左右及び前後方向に弾性的に支持されるようにな
る。更に、ゴムブッシュ15のばね定数の組み合わせ
を、上下方向には軟らかく、左右及び前後方向には、硬
くすることにより、荷台56の車台54に対する位置決
めを、容易とさせることが出来る。
【0017】一方、荷台56は、その後端部付近におい
て、その底面の各側部部分を、車台54の各側壁に、図
5に示すように、弾性的支持部材30により弾性的に支
持されるが、この弾性的支持部材30は、荷台56に固
着された直立円筒状の発泡ウレタン製ばね31と、車台
54に固着されたカップ状当たり面治具34とから構成
されている。詳細には、発泡ウレタン製ばね31は、例
えば、図6に示すような形状を有しており、また、図5
に示すように、その上端部311において、荷台56の
底部に固着された発泡ウレタン製ばね受け部材33に直
立状に固着されると共にその下端部312は、車台54
の側壁に対応して水平に固着された、上面が開放してい
る凹状湾曲面を有しているカップ状当たり面治具34の
内周面により、支持されるようになっている。この場
合、発泡ウレタン製ばね31の下端部312は、その周
辺部を、313として示すように、面取りをされてお
り、また、カップ状当たり面状治具34の内径は、発泡
ウレタン製ばね31の外径よりも、やや大きなものとさ
れており、空車近傍においては、発泡ウレタン製ばね3
1の下端部312が、その面取り部分313において、カ
ップ状当たり面治具34の凹状湾曲面341に接合する
ことにより、前後及び左右方向に位置決めをされ且つ弾
性的に支持されるようにする。
【0018】この場合、発泡ウレタン製ばね31は、そ
の上端部311を発泡ウレタン製ばね受け部材33に、
その取り付け位置を調節自在に取り付けられるようにす
るか、又は、カップ状当たり面治具34が、車台54
に、その取り付け位置を調節自在に取り付けられるよう
にするか、あるいは、両者が共に共に付け位置を調節自
在とすることが望ましい。これは、このようにすること
により、荷台56の発泡ウレタン製ばね31による車台
54に対する左右方向及び前後方向における弾性的支持
が最適となるように、それらの要素31,34を、相対
的に位置決めすることを、容易とするからである。
【0019】なお、以上には、発泡ウレタン製ばね31
及びカップ状当たり面治具34が、それぞれ、荷台56
及び車台54に取り付けられるものとしてあるが、これ
らの発泡ウレタン製ばね31及びカップ状当たり面治具
34の、荷台56及び車台54とに対する上下関係を全
く逆としても、以下に説明されるそれらの要素31,3
4の作用に関しては、何らの差異も無いものであること
は、容易に分かるところである。
【0020】また、荷台56の後端部と、車台54の後
部の付近との間には、荷台56の跳ね上がりは防止する
が、振動緩衝効果を阻害することが無いような機能を有
する適宜な固定装置40を、配置してある。
【0021】本発明は、上記のような構成を有している
が、次に、その作用を説明する。まず、最初に、荷台5
6の空車時及び積車時の上下方向(図2に示す矢印Qの
方向)の固有振動数が、ほぼ同一となるようにすると共
に車高(上下方向、すなわち、図2に示す矢印Qの方
向)の変化が最小となるように、荷台56と、車台54
との間に配置してある、非線形ばね特性を有しているば
ね要素としてのゴムブッシュ15の上下方向、前後方向
(図2に示す矢印Pの方向)及び左右方向(図3に示す
矢印Rの方向)のばね定数の組み合わせを、最適なもの
に設定する。
【0022】この場合、ゴムブッシュ15は、二また状
ブラケット12と、ゴムブッシュ受け板11との間に設
けてあると共に、各ゴムブッシュ15がゴムブッシュ受
け板11に固着されているので、上下方向(矢印Qの方
向)、左右方向(矢印Rの方向)及び前後方向(矢印P
の方向)の位置決めをすることが出来るが、前後方向
(矢印Pの方向)及び左右方向(矢印Rの方向)のばね
定数は、やや硬めに取り、これにより、前後方向(矢印
Pの方向)及び左右方向(矢印Rの方向)の安定性が確
保されるようにすることが、望ましい。なお、この左右
方向(矢印Rの方向)の安定性は、1対のゴムブッシュ
15を二また状ブラケット12により支持し、これら
を、荷台56の長手方向の中心線に対して、間隔を置い
て対称的に配置することにより、確保される。
【0023】一方、発泡ウレタン製ばね31は、その下
端部312が、車台54に取り付けられたカップ状当た
り面治具34の凹状湾曲面341と接合するように形成
してあるので、両要素31,34の相対的位置の調節機
能を利用することにより、前後方向(矢印Pの方向)及
び左右方向(矢印Rの方向)の位置決めを、最適に決定
することが出来る。
【0024】なお、本発明において主要構成要素として
使用されるゴムブッシュ15及び発泡ウレタン製ばね3
1は、それぞれが形成されている素材の内部摩擦により
振動減衰作用を発揮するものであるので、従来の振動緩
衝装置においては必要とされていたショックアブソーバ
などは、特別な場合を除いて、その使用の必要は無い。
しかしながら、特に、振動が大きな場合などには、必要
に応じてショックアブソーバを追加しても、振動緩衝効
果に変わりの生ずることが無く、本発明装置の特性が失
われることの無いことは、明白なところである。
【0025】本発明は、上記のような構成を有し、上記
のような作用を行うものであるが、本発明の効果を確認
するために、(1)本発明の1実施例のもの;(2)そ
れから振動緩衝装置を取り除いたもの;(3)従来公知
の図14に示すようなイコライザを使用したもの;
(4)図15(B)に示すような特殊な履帯トレッドパ
ターンを使用したものについて、比較走行試験を行なっ
た。以下に、その試験結果を説明する。
【0026】走行試験 試験条件:500kgの積載容量を有する運搬車の荷台
56に、200kgの積み荷を積載し、運搬車を、一般
舗装路面上を4km/hの速度で走行させた場合に、荷
台56の後方部(エンジン55に近い側)の上下振動加
速度の最大値(単位:g)を測定した。 試験結果: 緩衝装置種類 振動加速度最大値(g) (1)本発明の実施例 0.6 (2)緩衝装置無し 2.6〜2.5 (3)イコライザ使用 2.9〜3.0 (4)特殊履帯トレッドパターン使用 1.7〜2.0
【0027】この試験結果から、本発明による振動緩衝
装置が、従来公知のものに比べ、極めて優れた振動緩衝
結果を発揮するものであることは、明らかなところであ
る。
【0028】なお、この試験に使用されたゴムブッシュ
15の上下方向(矢印Qの方向)及び前後方向(矢印P
の方向)における荷重特性を、横軸にたわみ、縦軸に荷
重を、それぞれ、取って示すと、図7のとおりである。
同様に、発泡ウレタン製ばね31の荷重特性を示すと、
図9のとおりである。
【0029】また、試験運搬車の車台54と荷台56と
の間にゴムブッシュ15を設置した場合における、荷台
56の荷重によるたわみと、固有振動数(Hz)との間
の関係を、たわみを横軸に、固有振動数を縦軸に、それ
ぞれ、取って示すと、図10のとおりである。同様に、
発泡ウレタン製ばね31の固有振動数と、たわみとの間
の関係を示すと、図10のとおりである。
【0030】なお、以上には、本発明装置を、荷台が車
台の長手方向に配置され、車台の長手方向の1端部に傾
動自在に取り付けられるものとして説明をしたが、本発
明装置は、また、荷台が車台の長手方向の1側部におい
て傾動自在に取り付けられている、いわゆる、サイドダ
ンプにも、各部材を車台及び荷台に、対応して適宜に配
置することにより、同様に適用することが可能であり、
また、これにより、同様な作用及び効果の得られること
は、明らかなところである。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、上下、左右及び前後方
向のばね定数の組み合わせを変更することが可能である
ゴムブッシュと、発泡ウレタン製ばねとを組み合わせる
ことにより、ばね特性を非線形とし、これにより、空車
から積車までの車高の変化を、実用上最小とすることが
出来、また、ゴムブッシュ及び発泡ウレタン製ばねは、
それらの素材であるゴム及び発泡ウレタンの内部摩擦に
より振動を減衰するものであるので、ショックアブソー
バを必要とすることが無く且つゴムブッシュ内筒にピボ
ット機能があるので、車台に対して荷台を傾動可能とす
る運搬車荷台用振動緩衝装置を、提供することが出来る
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を装備した運搬車を示す略正
面図である。
【図2】その弾性的ヒンジ部材の拡大部分正面図であ
る。
【図3】同じく、拡大部分側面図である。
【図4】ゴムブッシュを示す正面図である。
【図5】弾性的支持部材を示す拡大正面図である。
【図6】発泡ウレタン製ばねの1例を示す半部縦断正面
図である。
【図7】ゴムブッシュの荷重特性線図である。
【図8】発泡ウレタン製ばねの荷重特性線図である。
【図9】試験に使用されたゴムブッシュのたわみと、固
有振動数との間の関係を示す線図である。
【図10】同じく、発泡ウレタン製ばねのたわみと、固
有振動数との間の関係を示す線図である。
【図11】振動緩衝装置を使用していない履帯走行式運
搬車を示す略正面図である。
【図12】同じく車輪走行式運搬車を示す略正面図であ
る。
【図13】防振ゴムを使用している運搬車を示す略正面
図である。
【図14】イコライザを使用している運搬車を示す略正
面図である。
【図15】運搬車の履帯トレッドパターンの例を示す部
分平面図である。
【符号の説明】
10 弾性的ヒンジ部材 11 ゴムブッシュ受け板 12 二また状ブラケット 13 ピボットピン 15 ゴムブッシュ 30 弾性的支持部材 31 発泡ウレタン製ばね 34 カップ状当たり面治具 40 荷台跳ね上がり防止固定装置 50 履帯走行式運搬車 51 履帯式走行部分 52 転動輪 53 履帯式走行装置 54 車台 55 エンジン 56 荷台 57 ヒンジ部材 60 車輪走行式運搬車 61 車輪式走行装置 62 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板垣 豊男 東京都江東区東雲1−9−31 三菱製鋼 株式会社 東京製作所内 (72)発明者 高屋敷 秀輝 東京都中央区晴海3−2−22 三菱製鋼 株式会社 ばね営業部内 (72)発明者 野澤 正雄 群馬県伊勢崎市長沼町224−1 株式会 社野沢製作所内 (72)発明者 野澤 淳一 群馬県伊勢崎市長沼町224−1 株式会 社野沢製作所内 (56)参考文献 特開 平1−168534(JP,A) 実開 昭58−39381(JP,U) 実開 昭57−48179(JP,U) 特公 昭54−40706(JP,B2) 実公 昭51−25289(JP,Y2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台(54)の一端に設けた弾性的ヒンジ部
    材(10)を介して荷台(56)を前記車台(54)に設けるように
    した運搬車荷台用振動緩衝装置において、前記荷台(56)
    に設けた複数の二また状ブラケット(12)と、前記各二ま
    た状ブラケット(12)の1対の脚部材(121,121)間に固定
    されたピボットピン(13)と、前記車台(54)に設けられ前
    記各脚部材(121,121)間に位置すると共に前記ピボット
    ピン(13)を緩く貫通させてなるゴムブッシュ受け板(11)
    と、前記各脚部材(121,121)とゴムブッシュ受け板(11)
    との間に位置し前記ゴムブッシュ受け板(11)の両側面に
    固着された円盤状の1対のゴムブッシュ(15,15)と、前
    記各ゴムブッシュ(15,15)に固着して設けられ前記ピボ
    ットピン(13)が直接接触する状態で貫通する中心内筒(1
    51)と、により前記弾性的ヒンジ部材(10)を構成し、前
    記弾性的ヒンジ部材(10)から離間して前記車台(54)と前
    記荷台(56)間に設けられた弾性的支持部材(30)は、内筒
    状の発泡ウレタン製ばね(31)と、前記発泡ウレタン製ば
    ね(31)の端部に形成された面取り部分(313)、及び前記
    発泡ウレタン製ばね(31)の端部と当接するカップ状当た
    り面治具(34)と、により構成し、前記中心内筒(151)と
    ピボットピン(13)の接触によって前記荷台(56)が中心内
    筒(151)の回りに弾性的に支持されると共に、前記カッ
    プ状当たり面治具(34)の内径は、前記発泡ウレタン製ば
    ね(31)の外径よりもやや大きく構成されていることを特
    徴とする運搬車荷台用振動緩衝装置。
  2. 【請求項2】 前記発泡ウレタン製ばね(31)は前記荷台
    (56)に設けられ、前記カップ状当たり面治具(34)は前記
    車台(54)に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の運搬車荷台用振動緩衝装置。
  3. 【請求項3】 前記発泡ウレタン製ばね(31)は前記車台
    (54)に設けられ、前記カップ状当たり面治具(34)は前記
    荷台(56)に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の運搬車荷台用振動緩衝装置。
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