JPH08104116A - 前二軸車の懸架装置 - Google Patents

前二軸車の懸架装置

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JPH08104116A
JPH08104116A JP24022394A JP24022394A JPH08104116A JP H08104116 A JPH08104116 A JP H08104116A JP 24022394 A JP24022394 A JP 24022394A JP 24022394 A JP24022394 A JP 24022394A JP H08104116 A JPH08104116 A JP H08104116A
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JP
Japan
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axle
leaf spring
vehicle
link mechanism
vehicle body
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JP24022394A
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Takashi Imanishi
崇 今西
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、車体前後での軸重さの変化を抑制
し、前二軸における軸間距離の増加を可能とした前二軸
車の懸架装置を提供することにある。 【構成】本発明は、車体前後方向に延びる前前軸懸架用
の板ばね21の後端部と、後側に配置してある前後軸懸
架用の板ばね23の前端部の間に、中間部がフレーム2
0に回動自在に支持され、両端部が隣合うばね端部に回
動自在に連結されたリンク部材30を設けて、板ばね間
に前・後側の板ばね21,23の一方から伝わる上下方
向の動きを逆向きにして他方に伝えるイコライザリンク
機構28を構成したことにある。このイコライザリンク
機構28の採用によって、段差乗り越え時の際、前前軸
22に大きく偏っていた軸重の一部を前後軸24に分担
させ、前二軸に加わる軸重を均等化させて、前二軸車
が、段差乗り越え時に生じていた車体後部が浮くような
挙動を改善した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体の前部に配置され
る前前輪,前後輪を懸架する前二軸車の懸架装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】積載量が大きなトラックでは、図8に示
されるように車体1の前部に二軸式の操舵輪2(前前輪
2a,前後輪2bよりなる)を設けて、積載部となる荷
箱3(あるいは荷台)に加わる大きな荷重を、車体1の
後部にある駆動輪4(後輪)と協同して受けることが行
われている。
【0003】こうした前二軸車は、加わる荷重が大きい
ために、板ばねを用いて、それぞれ前前輪2a,前後輪
2bの車軸、すなわち前前軸(アクスル),前後軸(ア
クスル)を独立に懸架する構造が用いられている。
【0004】従来、これら前二軸における懸架装置に
は、図9に示されるように車体1を構成するシャーシフ
レーム5の下部に、前前軸,前後軸となるアクスル7が
装着された二つの板ばね8を車体前後方向に沿って並
べ、これら各板ばね8の前端部に在る目玉部6をブラケ
ット9を介してシャーシフレーム5に下部に回動自在に
支持させ、板ばね8の後端部に在る目玉部6をシャック
ルリンク10を介してシャーシフレーム4の下部に設け
てあるブラケット11に回動自在に支持させた構造が採
用してある。なお、12はそれぞれシャーシフレーム5
とアクスル7間に接続してあるショックアーブソーバを
示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような前二軸車
において、前後輪2bの位置を、今までの前前輪2aか
らの距離S1 より、さらに車体1の後方(車体前後方向
の中間側)、例えば距離S2 の位置へずらして、前前輪
2aおよび前後輪2bが負担する荷重の割合を増加でき
ることが知られている。
【0006】ところで、前二軸車は前前輪2aと駆動輪
4との間に前後輪2bが在ることから、前前輪2aが段
差部13を乗り越えるような場合、乗り越えるときの前
方側に移る荷箱3(積載部)の荷重の影響を受けて、車
体後部が浮くような挙動を示す。この挙動は、前前軸の
軸重が過大になることが要因とされ、段差乗り越え時だ
けでなく、登坂路面の走行時にも見られる。
【0007】ところが、この挙動は前後輪2bが前前輪
2aから後方へ離れるにしたがって大きくなる。このた
め、前二軸の軸間距離を増加させると、この挙動が大き
くなって、軸重の変化からトラックが安定して駆動され
なかったり、各車輪が偏磨耗を生じるとされている。
【0008】このように前前輪2aと前後輪2bとの軸
間距離を広げるには不利なことがあり、簡単には前二軸
の軸間距離を増加させることができないものであった。
本発明は上記実事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは、車体前後での軸重さの変化を抑制し
て、前二軸における軸間距離の増加を可能とした前二軸
車の懸架装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記目的を達成するために、車体前後方向に延びて
配設された前前軸懸架用の第1の板ばねの後端部と、こ
の前前軸の後側に配置された前後軸懸架用の第2の板ば
ねの前端部の間に、車体前後方向に延びるように配置さ
れて、中間部がフレームに車体前後方向に回動自在に支
持されるとともに両端部が隣合うばね端部に回動自在に
連結されたリンク部材を設け、この第1の板ばねと第2
の板ばねの相互を直列に連結するリンク部材にて、第1
および第2の板ばねの一方から伝わる上下方向の動きを
逆向きにして他方に伝えるリンク機構を構成したことに
ある。
【0010】請求項2の記載の発明は、上記目的に加
え、さらにリンク機構の無用な動きを減衰させる目的の
ために、請求項1に記載したリンク機構に、振れを抑制
するショックアブソーバを設けたことにある。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によると、前前輪が段差
乗り越えると、このとき生じる前前軸に対する荷重の集
中から前前輪は上方向に向かって移動する。このままで
は、荷重は前前軸に集中するが、第1,第2の板ばね間
にあるリンク機構によって、この荷重は後側に分散され
る。
【0012】すなわち、前前軸は第1の板ばねに支えら
れているから、前前軸が前前輪と共に上方向に移動する
と板ばね全体は、片側を支点として、上方向に移動す
る。この動きはリンク機構を構成するリンク部材に伝わ
り、同リンク部材を中間部を支点として回動運動させ
る。
【0013】このリンク部材の動きが、前後軸を支える
第2の板ばねには、入力側の板ばねの動きの向きと逆向
きの動きとして出力され、同第2の板ばねを、片側を支
点として、入力された荷重の方向とは反対となる下方向
へ移動させる。
【0014】すると、前前軸に大きく偏っていた軸重の
一部は、前後軸に分担され、前後軸は前前軸と同様の軸
重となる。これにより、前二軸車の全車軸に加わる軸重
は均等化され、前二軸車が、段差乗り越え時に生じてい
た車体後部が浮くような挙動は改善される。
【0015】このため、前二軸車の前前輪と前後輪との
軸間距離を長くしても、軸重の変化からトラックが安定
して駆動されなかったり、各車輪が偏磨耗を生じたりす
ることが抑制される。
【0016】しかも、第1の板ばねと第2の板ばねとが
リンク機構を介して直列につながるので、車輪から加わ
る荷重に対する実質的なばね定数は半分(1/2)にな
るから、緩衝能力が高くなり、その分、前二軸車の乗心
地もよくなる。
【0017】そのうえ、リンク機構は板ばね間にリンク
部材を設けて、隣合うばね端部に連結するだけの構成で
すむので、部品点数の少ない簡単な構造ですむ。請求項
2に記載の発明によると、通常走行時は、路面の細かい
凹凸などを受けて、前前輪,前後輪が速いスピードで上
下方向に動き、それに伴って第1の板ばね,第2の板ば
ねが速いスピードで動き、リンク機構を不用に振れさせ
ようとする。
【0018】ここで、ショックアブソーバは、同リンク
機構の振れを抑制する方向に作用する。すなわち、ショ
ックアブソーバは往復するスピードが速く、かつストロ
−クが小さくなるように作用して、振れ動きを減衰す
る。
【0019】これにより、リンク機構の動きを要因とし
た騒音(例えば金属が触れて生じるガチャガチャ音な
ど)の発生を抑制する。また段差を乗り越えるときは、
車速が遅いことから、前前輪,前後輪は遅いスピードで
上下方向に動き、それに伴って第1の板ばね,第2の板
ばねが遅いスピードで動くことから、ショックアブソー
バは往復するスピードが遅く、かつストロ−クは大きく
なるよう作用する。このショックアブソーバの作用によ
り、前前軸の軸重の一部を分担させる仕事を妨げないよ
うにしてある。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図7に示す一実施
例にもとづいて説明する。図1は、図8で説明した前二
軸の軸間距離を「S1 」から「S2 」に増加させたキャ
ブオーバ形トラックのフロント左側の懸架装置を示して
いて、図中20はトラックのシャーシフレーム(車体を
構成するもの)、21はフレーム前側に車体前後方向に
沿って配置された板ばね(第1の板ばねに相当)、22
はこの板ばね21の長さ方向中央で支持されたアクスル
(前前軸に相当)、23はこの板ばね21の後側に車体
前後方向に沿って配置された後側の板ばね(第2の板ば
ねに相当)、24はこの板ばね21の長さ方向中央で支
持されたアクスル(前後軸に相当)である。なお、22
aはアクスル22の両端部に支持された前前輪、24a
はアクスル24に両端部に支持された前後輪を示す。
【0021】板ばね21および板ばね23は、いずれも
前後端に目玉部29を有している。これら板ばね21,
23のうち前側の板ばね21は、前部の目玉部29が、
シャーシフレーム20の構成するサイドメンバ20aの
前部下端に装着してあるブラケット25に、ピン25a
を介して、回動自在に支持されている。また後側の板ば
ね23は、後部の目玉部29が、板ばね21の後方のサ
イドメンバ20aの下端部分に装着してあるブラケット
26に、シャックルリンク27およびピン27aを介し
て、回動自在に支持されている。
【0022】またこれら板ばね21の後端部と板ばね2
3の前端部との間は、発明の要部となるイコライザリン
ク機構28(リンク機構に相当)で連結され、それぞれ
操舵輪となる前前輪22a,前後輪24aを懸架してい
る。なお、各アクスル22,24とその直上のサイドメ
ンバ部分との間にはショックアブソーバ42が設けてあ
る。
【0023】このイコライザリンク機構28の構造が、
図2〜図6に示されている。なお、図2はイコライザリ
ンク機構28回りを拡大した側面を示し、図3は同平面
を示し、図4および図5はイコライザリンク機構28の
各部を示している。
【0024】イコライザリンク機構28の構造について
説明すれば、図1中30は、板ばね21の後端部と板ば
ね23の前端部との間に配設されたリンク部材である。
このリンク部材30の本体30aは、図2に示されるよ
うに例えばブーメラン形状、詳しくは斜めに傾いた長手
側31が板ばね21側に向かって延び、もう一方の斜め
に傾いた短手側32が板ばね23側に向かって延びるよ
うな逆ヘの字状のプレートから構成してある。
【0025】ブーメラン形状の角部に相当する本体30
aの中間部分と板ばね21側に向く角部分には、それぞ
れコネクト部として、プレートの厚み方向に軸線が向
く、筒形の嵌挿部33,34が形成されている。また残
る板ばね23側に向く角部には、コネクト部として、図
6に示されるように板ばね23の目玉部29を両端から
挟む一対の環状の保持座35が形成されている。
【0026】リンク部材30は、図5に示されるように
中間部分に在る嵌挿部34が、サイドメンバ20aの下
端に装着してあるブラケット36に、ボルトナット37
で回動自在に保持されることによって、車体前後方向に
回動自在に支持してある。
【0027】またリンク部材30の保持座35,35
は、図6に示されるように保持座35、目玉部29、保
持座35間を貫通するピン38によって、板ばね23の
前端部に回動自在に連結してある。なお、各保持座3
5,35にはボルト39aがピン38の一部外周を通じ
て貫通していて、ピン38の抜け止めをなしている。但
し、39bは貫通するボルト端に螺合しているナットを
示す(ボルト固定のため)。
【0028】残るリンク部材30の嵌挿部33は、図4
にも示されるようにシャックルリンク40を介して、板
ばね21の後端部に在る目玉部29に回動自在に連結し
てある。詳しくは、シャックルリンク40は、下部で嵌
挿部33の両端部を挟み、上部で板ばね21の目玉部2
9を挟む一対の壁部41と、これら壁部41,41間を
つなぐ連結部43とを有して構成してあり、壁部41,
嵌挿部33,壁部41間にピン44を挿通することによ
ってシャックルリンク40とリンク部材30を回動自在
に連結し、壁部41,目玉部29、壁部41にピン45
を挿通することによって板ばね21の後端部とシャック
ルリンク40を回動自在に連結してある。なお、46は
ピン抜け止め用のボルトを示してある。
【0029】こうしたリンク部材30をリンク素子とし
て構築されるリンク機構によって、板ばね21,23の
うちの一方の板ばねから伝わる上下方向の動きを逆向き
に変換して他方の板ばねへ伝えるイコライザリンク機構
28を構成してある。
【0030】またイコライザリンク機構28にはショッ
クアブソーバ47(緩衝装置)が設けてある。詳しく
は、シャックルリンク40とリンク部材30とをつなぐ
ピン44の端部には、図4に示されるようにピン44と
連続して外側に延びる、ピン40と同軸な支持ピン部4
4aが形成されている。ショックアブアソーバ47は、
この支持ピン部44aとその上部のサイドメンバ部分に
設けたブラケット48との間に、リンク接線方向沿いに
取り付けてあり、リンク部材30の回動に伴う伸縮変位
により、リンク機構28の無用な振れを減衰させる構造
にしてある。
【0031】但し、図中、51aはブラケット36の前
部側に設けられ、シャックルリンク40の上部端を受け
てイコライザリンク機構28の過大な動きを規制するス
トッパー、51bはブラケット36の後部側に設けら
れ、リンク部材30の短手側32を受けてイコライザリ
ンク機構28の過大な動きを規制するストッパーを示
す。
【0032】つぎに、このように構成された前軸車の懸
架装置の作用について説明する。前二軸のトラックが直
進走行しているとする。このとき、進行方向の路面部分
49に車輪が乗り越すような段差部50があるとする
(図7に図示)。
【0033】前前輪22aがこの段差部50に差し掛か
ると、アクスル22に対する荷重の集中から前前輪22
aは上方向に向かって移動する。このままでは、荷重は
アクスル22に集中してしまうが、板ばね21,23間
にはイコライザリンク機構28があるので、この荷重は
後側に分散されていく。
【0034】すなわち、アクスル22は板ばね21に支
えられているから、アクスル22が前前輪22aと共に
上方向に移動するにしたがって、図7に示されるように
板ばね21の全体は、前部のピン25aを支点として、
上方向に移動する。
【0035】この動きは、シャックルリンク40を介し
てイコライザリンク機構28へ伝わり、リンク部材30
をボルトナット37を支点として時計回りに回動させ
る。このリンク部材30の回動により、後側の板ばね2
3には前側の板ばね21の動きの向きと逆向きの動きが
出力され、板ばね23を、シャックルリンク27側を支
点として、入力された荷重の方向とは反対となる下方向
へ移動させる。
【0036】すると、アクスル22(前前軸)に大きく
偏っていた軸重の一部は、後側のアクスル24(前後
軸)に分担される。乗り越えた後は、板ばね21,23
の弾性力によって元の状態に戻る。
【0037】こうした挙動は、前後輪24aが段差部5
0を乗り越えるときにも生じる。このときには、逆に後
側の板ばね23が上方向に移動し、この移動に伴って前
側の板ばね21は下方へ移動する(板ばね23の移動に
伴うリンク部材30の回動運動による)。
【0038】このことは、前二軸車の全車軸に加わる軸
重は均等化されることとなり、段差乗り越え時に生じて
いた車体後部が浮くような挙動を改善することができ
る。これは登坂路面を走行するときも同様である。
【0039】この結果、前前輪22aと前後輪24aと
の軸間距離を図10に示される如く「S1 」から「S
2 」に長くしたとしても、軸重の変化からトラックが安
定して駆動されなかったりすることはなくなり、常に安
定した駆動力を得て安定走行ができる。しかも、各車輪
の偏磨耗も防ぐことができる。
【0040】そのうえ、前側の板ばね21と後側の板ば
ね23とがリンク部材30を介して直列につながる構造
なので、車輪から加わる荷重に対する実質的なばね定数
は半分(1/2)となって、その分、緩衝能力が高くな
り、前二軸車の乗心地の向上も図れる。
【0041】加えて、通常走行時に生じるイコライザリ
ンク機構28の無用な振れは、専用のショックアブソー
バ47によって減衰されて吸収されるから、同リンク機
構28の動きを要因とした振動,騒音などの発生を防ぐ
ことができる。
【0042】すなわち、通常走行時は、路面の細かい凹
凸などを受けて、前前輪22a,前後輪24aが速いス
ピードで上下方向に動き、それに伴って板ばね21,2
3が速いスピードで動き、イコライザリンク機構28を
不用に振れさせようとする。
【0043】ここで、ショックアブソーバ47は、同リ
ンク機構28の振れを抑制する方向に作用する。すなわ
ち、ショックアブソーバ47は往復するスピードが速
く、かつストロ−クが小さくなるように作用して、イコ
ライザリンク機構28の振れ動きを減衰する。
【0044】これにより、イコライザリンク機構28の
動きを要因とした騒音(例えば金属が触れて生じるガチ
ャガチャ音など)の発生を防ぐことができる。なお、段
差部50を乗り越えるときは、車速が遅いことから、前
前輪22a,前後輪24aは遅いスピードで上下方向に
動き、それに伴って板ばね21,23が遅いスピードで
動くことから、ショックアブソーバ47は往復するスピ
ードが遅く、かつストロ−クは大きくなるよう作用す
る。
【0045】このショックアブソーバ47の作用を利用
して、軸重の一部を分担させる仕事を妨げないようにし
てある。またイコライザリンク機構28は板ばね間にリ
ンク部材30を設けて、隣合うばね端部に連結するだけ
の構成なので、部品点数の少なく、構造も簡単ですむ。
【0046】なお、リンク部材のレバー長さを変更し
て、前二軸に加わる軸重を所望の荷重に変えてもよいこ
とはいうまでもない。また本発明を前二軸トラックに適
用したが、これに限らず、他の前二軸車に適用してもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、段差乗り越え時、登坂路面走行時などで生
じていた前前軸に対する軸重の大きな偏りを、前後軸へ
の分担によって解消することができる。
【0048】この結果、前二軸車の前前輪と前後輪との
軸間距離を長くしても、軸重の変化からトラックが安定
して駆動されなかったり、各車輪が偏磨耗を生じたりす
ることはなくなる。
【0049】しかも、第1の板ばねと第2の板ばねとが
リンク機構を介して直列につながるので、車輪から加わ
る荷重に対する実質的なばね定数は半分となり、その
分、緩衝能力が高くなって、前二軸車の乗心地を向上さ
せることができる。
【0050】そのうえ、リンク機構は、板ばね間にリン
ク部材を設けて同リンク部材を隣合うばね端部に連結す
るだけの構成ですむので、部品点数は少なくてすみ、構
造も簡単ですむ。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、さらに請
求項1の効果に加え、通常走行時に生じるリンク機構の
無用な振れを抑制して、同リンク機構の動きを要因とし
た振動,騒音などを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例の前二軸車の懸架
装置を示す側面図。(b)は、同じく平面図。
【図2】図1(a)中に示されている板ばね間に在るリ
ンク機構を拡大した側面図。
【図3】同じく平面図。
【図4】図2中の矢印AーA線に沿うシャックルリンク
回りの連結構造を示す断面図。
【図5】図2中の矢印BーB線に沿うリンク部材の支持
構造を示す断面図。
【図6】図2中の矢印CーC線に沿うリンク部材と後側
の板ばねの連結構造を示す断面図。
【図7】段差乗り越え時の懸架装置の挙動を説明するた
めの図。
【図8】従来の前二軸トラックの側面図。
【図9】同トラックの前二軸に採用されている懸架装置
を説明するための側面図。
【図10】同懸架装置の段差乗り越え時の挙動を説明す
るための図。
【符号の説明】
20…シャーシフレーム(車体) 21…板ばね(第
1の板ばね) 22…アクスル(前前軸) 22a…前前輪 23…板ばね(第2の板ばね) 24…アクスル
(前後軸) 24a…前後輪 25,26,36…ブラケッ
ト 28…イコライザリンク機構 29…目玉部 30…リンク部材 27,40…シャックル
リンク 47…ショックアブソーバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部がフレームに支持されて車体後方
    向に延びる方向に配設された、前前軸を懸架するための
    第1の板ばねと、 この板ばねの後側に配置され、後端部がフレームに支持
    されて車体前方向に延びる方向に配設された、前後軸を
    懸架するための第2の板ばねと、 前記第1の後端部と前記第2の板ばねの前端部との間に
    車体前後方向に延びるようにして配設されてなり、中間
    部が前記フレームに車体前後方向に回動自在に支持さ
    れ、かつ両端部が隣合うばね端部に回動自在に連結さ
    れ、前記第1および第2の板ばねの一方から伝わる上下
    方向の動きを逆向きにして他方に伝えるリンク機構を構
    成するリンク部材と、 を具備してなることを特徴とする前二軸車の懸架装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の前二軸車の懸架装置に
    おいて、前記リンク機構には、振れを抑制するためのシ
    ョックアブソーバが設けられていることを特徴とする前
    二軸車の懸架装置。
JP24022394A 1994-10-04 1994-10-04 前二軸車の懸架装置 Pending JPH08104116A (ja)

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