JPH0596983A - 運搬車荷台用振動緩衝装置 - Google Patents

運搬車荷台用振動緩衝装置

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JPH0596983A
JPH0596983A JP3259393A JP25939391A JPH0596983A JP H0596983 A JPH0596983 A JP H0596983A JP 3259393 A JP3259393 A JP 3259393A JP 25939391 A JP25939391 A JP 25939391A JP H0596983 A JPH0596983 A JP H0596983A
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rubber bush
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urethane foam
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Tetsuo Honda
徹郎 本多
Toyoo Itagaki
豊男 板垣
Hideki Takayashiki
秀輝 高屋敷
Masao Nozawa
正雄 野澤
Junichi Nozawa
淳一 野澤
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NOZAWA SEISAKUSHO KK
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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NOZAWA SEISAKUSHO KK
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】履帯若しくは車輪走行式作業用運搬車の荷台の
振動を緩衝する装置。 【構成】車台54と、車台54の上にその長手方向の1
端部又は幅方向の1側部において傾動自在に連結されて
いる荷台56から成り立っている運搬車において、車台
から荷台へ伝達される振動を減衰するために、車台と荷
台との間に配置される振動緩衝装置が、車台54及び荷
台56の長手方向の1端部又は幅方向の1側部を、相互
に傾動自在に連結している上下、左右及び前後方向の組
み合わせばね定数を変更可能であるゴムブシュ15を主
体とする弾性的ヒンジ部材10と、荷台56の長手方向
の他端部付近を、車台54に対して荷台56を左右及び
前後方向に位置決め可能に支持している、発泡ウレタン
製ばね31を主体とする弾性的支持部材30とから成り
立っている。本装置は、車台と荷台との間に傾動機構を
備えていない運搬車にも、適用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運搬車、特に、主とし
て、履帯(ゴム製又は金属製)、若しくは、車輪により
走行する各種作業用運搬車の荷台の振動緩衝装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、農作業や、土木作業などの各種の
作業用の運搬車として、ゴム製や、金属製の履帯、若し
くは、車輪により走行する運搬車(以下、単に、「運搬
車」と呼ぶ)が知られているが、これらの運搬車の内、
履帯走行式運搬車は、典型的には、添付図面の図11に
略図により示すように、履帯式走行部分51と、荷台5
6とから成り立っており、この運搬車50の履帯式走行
部分51は、転動輪52と、その回りに装着された無端
状のゴム製や金属製の履帯53とから形成されており、
また、履帯式走行部分51の上方には、それにより水平
に支持されている、長手方向に長い長方形状の平面輪郭
を有している車台54があり、この車台54の上には、
その長手方向の後部にエンジン55が設置されており
(運搬車50は、図10で見て、左方向に走行するもの
と仮定する)、その長手方向の前部には、同様に、長手
方向に長い長方形状の平面輪郭を有している荷台56
が、ヒンジ部材57を介して、その前端部近くの底面に
おいて、上方に傾動自在に取り付けられている(上方へ
の傾動状態が、破線により示されている)。
【0003】また、車輪走行式運搬車は、典型的には、
図12に60として略図により示すように、図11に示
した履帯走行式運搬車50の場合における履帯式走行部
分51を、車輪式走行装置61に置き換えただけであ
り、他の構造の点においては、履帯走行式運搬車50の
場合と同様なものとなっている。そこで、以下には、こ
の種の運搬車の代表として、主として、履帯走行式運搬
車50の場合について説明をする。なお、両方の運搬車
50又は60において、傾動を必要としない荷台におい
ては、傾動機能を有していても、これを利用しないか、
あるいは、傾動機能自体が省略されていることは、無論
であるが、本発明は、傾動機能を備えている運搬車への
適用を考えているものである。
【0004】しかしながら、履帯走行式運搬車50にお
いては、その履帯式走行部分51を形成している履帯5
3の外表面には、一般的に、トレッドパターンと呼ばれ
ている種々の平面模様を有している突起531(図15
を参照)が形成されているので、運搬車50の運行時
に、履帯53の内表面上を転動輪52が走行すると、荷
台56には、振動が履帯式走行部分51から車台54を
経て伝達されると共にエンジン55の振動も、同様に、
車台54を経て伝達され、その結果、荷台56には、例
えば、約0〜40HZの振動が伝達されることとなる。
このために、荷台54に積載してある積み荷に傷が生じ
たり、荷崩れが生じたりずるなど、積み荷に悪影響を与
えることがある。また、車輪走行式運搬車60の場合に
は、その車輪式走行装置61を形成している車輪62の
外周に、履帯走行式運搬車50の履帯式走行部分51の
履帯53の外表面に形成されているトレッドパターンと
同様なトレッドパターンが設けられているので、同様な
事態が生ずる。
【0005】そのために、このような運搬車の運行時に
おける振動を緩衝するために、図13に示すように、一
般的には、車台54の上面と、荷台56の底面との間
に、防振ゴム70を介在させることが行われているが、
その振動緩衝の効果は、ほとんど期待することが出来な
かった。また、この方式は、傾動式荷台への適用は困難
である。
【0006】また、他の方式の振動緩衝装置として、図
14に示すように、相互に隣接する転動車輪52の間に
イコライザ72を設け、車台54自体の振動を減少させ
るようにしたものや、あるいは、図15に示すように、
履帯53の外表面のトレッドパターンを、例えば、図1
5(A)に示すような伝統的なもの531から、図15
(B)に示すような特殊形状のもの53に変更するこ
とも試みられているが、いずれも、期待する程の効果の
得られないのが現状である。
【0007】このように、従来公知の荷台の振動緩衝装
置には、その緩衝効果には限度があるが、その振動緩衝
効果を十分に満足なものとするためには、荷台56を車
台54から直接的に絶縁すれば良いが、このために線型
ばね要素を使用すると、これによって、空車から積車ま
での全範囲の荷重をカバーしようとすると、ばねのたわ
み代を大きくする必要があり、このために、荷重の変更
に伴って車高の変更が大きくなると共に荷台56が不安
定となると言う問題点が生ずる。また、線型ばね特性で
は、固有振動数を理想的な値に合わせようとすると、固
有振動数は荷重条件の一点において、合わせることが出
来るだけであり、他の荷重条件は、犠牲とされることと
なる。すなわち、固有振動数を、例えば、空車と、積車
との中間の荷重に合わせると、空車では、固有振動数が
高くなり過ぎ、積車では、固有振動数が低くなり過ぎる
と言う問題点が生ずる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来公知の方式における種々の問題点を解決することが出
来る、改良された運搬車荷台用振動緩衝装置を得ること
を、その課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、この
課題を解決するために、車台と荷台との間に配置される
振動緩和装置を、車台及び荷台の長手方向の1端部、又
は、1側部を相互に傾動自在に連結している上下、左右
及び前後方向の組み合わせばね定数を変更可能であり且
つ荷台と車台とに対し、上下、左右及び前後方向の位置
決めが可能である弾性的ヒンジ部材と、荷台の長手方向
の他端部、又は、他側部付近を、車台に対して荷台を左
右及び前後方向に位置決め可能に支持している弾性的支
持部材とから構成すること及び弾性的ヒンジ部材及び弾
性的支持部材のばね特性を非線型とすることを、特徴と
するものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明をその1実施例を示す添付図面
の図1〜10に基づいて、詳細に説明をするが、この説
明は、荷台が、車台の長手方向の1端部において傾動自
在に連結されている場合についてのものである。まず、
図1に示すように、車台54の上に荷台56を配置する
が、この荷台56は、その前端部付近の底面を、車台5
4の前部の端壁に、弾性的ヒンジ部材10を介して、車
台54に対して傾動自在に取り付けると共に後端部付近
の底面を、車台54の側壁に、弾性的支持部材30を介
して支持するようにしてある。なお、傾動を必要としな
い荷台においては、傾動機構を備えていても、これを利
用しないでけであるが、このような運搬車にも、本発明
による振動緩衝装置を具備することが出来る。
【0011】まず、弾性的ヒンジ部材10は、その詳細
を図2及び3に示すように、車台54の前部の端壁に
は、車台54の長手方向の中心線から間隔を置いて且つ
この車台54の長手方向の中心線に対して対称的に、こ
の中心線と平行な方向に突出するように、1対の垂直板
状のゴムブシュ受け板11を固着して置き、また、荷台
の底面には、各ゴムブシュ受け板11を間隔を置いて対
称的に挟むように各1対の、ほぼ台形状の長い垂直板状
の脚部材121を有する二また状ブラケット12を、そ
の頂部において固着し、更に、二また状ブラケット12
の各脚部材121の長手方向の中心線の下端部近くに
は、水平なピボットピン13を、ゴムブシュ受けを板1
1を緩く貫通するように配置すると共にピボットピン1
3の各端部は、二また状ブラケット12の各脚部材12
1に固定可能として置く。
【0012】また、二また状ブラケット12の各脚部材
121と、ゴムブシュ受け板11の各側面との間に形成
される各空間内には、上下、左右及び前後方向の組み合
わせばね定数を変化させることが可能である、図4に示
すような、従来公知の構成を有する円盤状のゴムブシュ
15を、その中心内筒151が、ピボットピン13を回
転可能に支持するように、それぞれ、垂直に配置し、こ
れらのゴムブシュ15は、ゴムブシュ受け部材11の各
側面に、適宜な手段により、強固に固着するようにす
る。このようにして、荷台56の前端部は、その底面に
おいて、それに固着された1対の二また状ブラケット1
2及びそれに固着された各ピボットピン13を介して、
車台54に固着された各ゴムブシュ受け板11の側面に
固着されたゴムブシュ15の中心内筒151の回りに、
旋回可能に弾性的に支持されるようになる。なお、二ま
た状ブラケット12は、左右の二また状ブラケット12
の、それぞれ、荷台56の長手方向の中心線に関して内
側同志、又は、外側同志の組み合わせとなるような、そ
れぞれ、1枚の板状の部材から成るブラケットとして形
成されても良い。
【0013】このようにして、荷台56は、その前端部
を、弾性的ヒンジ部材10を構成するゴムブシュ受け板
11,二また状ブラケット12、ピボットヒン13及び
ゴムブシュ15を介して、車台54に対して、上下、左
右及び前後方向に弾性的に支持されるようになる。更
に、ゴムブシュ15のばね定数の組み合わせを、上下方
向には軟らかく、左右及び前後方向には、硬くすること
により、荷台56の車台54に対する位置決めを、容易
とさせることが出来る。
【0014】一方、荷台56は、その後端部付近におい
て、その底面の各側部部分を、車台54の各側壁に、図
5に示すように、弾性的支持部材30により弾性的に支
持されるが、この弾性的支持部材30は、荷台56に固
着された直立円筒状の発泡ウレタン製ばね31と、車台
54に固着されたカップ状当たり面治具34とから構成
されている。詳細には、発泡ウレタン製ばね31は、例
えば、図6に示すような形状を有しており、また、図5
に示すように、その上端部311において、荷台56の
底部に固着された発泡ウレタン製ばね受け部材33に直
立状に固着されると共にその下端部312は、車台54
の側壁に対応して水平に固着された、上面が開放してい
る凹状湾曲面を有しているカップ状当たり面治具34の
内周面により、支持されるようになっている。この場
合、発泡ウレタン製ばね31の下端部312は、その周
辺部を、313として示すように、面取りをされてお
り、また、カップ状当たり面状治具34の内径は、発泡
ウレタン製ばね31の外径よりも、やや大きなものとさ
れており、空車近傍においては、発泡ウレタン製ばね3
1の下端部312が、その面取り部分313において、カ
ップ状当たり面治具34の凹状湾曲面に接合することに
より、前後及び左右方向に位置決めをされ且つ弾性的に
支持されるようにする。
【0015】この場合、発泡ウレタン製ばね31は、そ
の上端部311を発泡ウレタン製ばね受け部材33に、
その取り付け位置を調節自在に取り付けられるようにす
るか、又は、カップ状当たり面治具34が、車台54
に、その取り付け位置を調節自在に取り付けられるよう
にするか、あるいは、両者が共に取り付け位置を調節自
在とすることが望ましい。これは、このようにすること
により、荷台56の発泡ウレタン製ばね31による車台
54に対する左右方向及び前後方向における弾性的支持
が最適となるように、それらの要素31,34を、相対
的に位置決めすることを、容易とするからである。
【0016】なお、以上には、発泡ウレタン製ばね31
及びカップ状当たり面治具34が、それぞれ、荷台56
及び車台54に取り付けられるものとしてあるが、これ
らの発泡ウレタン製ばね31及びカップ状当たり面治具
34の、荷台56及び車台54とに対する上下関係を全
く逆としても、以下に説明されるそれらの要素31,3
4の作用に関しては、何らの差異も無いものであること
は、容易に分かるところである。
【0017】また、荷台56の後端部と、車台54の後
部の付近との間には、荷台56の跳ね上がりは防止する
が、振動緩衝効果を阻害することが無いような機能を有
する適宜な固定装置40を、配置してある。
【0018】本発明は、上記のような構成を有している
が、次に、その作用を説明する。まず、最初に、荷台5
6の空車時及び積車時の上下方向(図2に示す矢印Qの
方向)の固有振動数が、ほぼ同一となるようにすると共
に車高(上下方向、すなわち、図2に示す矢印Qの方
向)の変化が最小となるように、荷台56と、車台54
との間に配置してある、非線形ばね特性を有しているば
ね要素としてのゴムブシュ15の上下方向、前後方向
(図2に示す矢印Pの方向)及び左右方向(図3に示す
矢印Rの方向)のばね定数の組み合わせを、最適なもの
に設定する。
【0019】この場合、ゴムブシュ15は、二また状ブ
ラケット12と、ゴムブシュ受け板11との間に設けて
あるので、上下方向(矢印Qの方向)、左右方向(矢印
Rの方向)及び前後方向(矢印Pの方向)の位置決めを
することが出来るが、前後方向(矢印Pの方向)及び左
右方向(矢印Rの方向)のばね定数は、やや硬めに取
り、これにより、前後方向(矢印Pの方向)及び左右方
向(矢印Rの方向)の安定性が確保されるようにするこ
とが、望ましい。なお、この左右方向(矢印Rの方向)
の安定性は、1対のゴムブシュ15を二また状ブラケッ
ト12により支持し、これらを、荷台56の長手方向の
中心線に対して、間隔を置いて対称的に配置することに
より、確保される。
【0020】一方、発泡ウレタン製ばね31は、その下
端部312が、車台54に取り付けられたカップ状当た
り面治具34の凹状湾曲面341と接合するように形成
してあるので、両要素31,34の相対的位置の調節機
能を利用することにより、前後方向(矢印Pの方向)及
び左右方向(矢印Rの方向)の位置決めを、最適に決定
することが出来る。
【0021】なお、本発明において主要構成要素として
使用されるゴムブシュ15及び発泡ウレタン製ばね31
は、それぞれが形成されている素材の内部摩擦により振
動減衰作用を発揮するものであるので、従来の振動緩衝
装置においては必要とされていたショックアブソーバな
どは、特別な場合を除いて、その使用の必要は無い。し
かしながら、特に、振動が大きな場合などには、必要に
応じてショックアブソーバを追加しても、振動緩衝効果
に変わりの生ずることが無く、本発明装置の特性が失わ
れることの無いことは、明白なところである。
【0022】本発明は、上記のような構成を有し、上記
のような作用を行うものであるが、本発明の効果を確認
するために、(1)本発明の1実施例のもの;(2)そ
れから振動緩衝装置を取り除いたもの;(3)従来公知
の図14に示すようなイコライザを使用したもの;
(4)図15(B)に示すような特殊な履帯トレッドパ
ターンを使用したものについて、比較走行試験を行っ
た。以下に、その試験結果を説明する。
【0023】走行試験 試験条件: 500kgの積載容量を有する運搬車の荷
台56に、200kgの積み荷を積載し、運搬車を、一
般舗装路面上を4km/hの速度で走行させた場合に、
荷台56の後方部(エンジン55に近い側)の上下振動
加速度の最大値(単位:g)を測定した。 試験結果: 緩衝装置種類 振動加速度最大値(g) (1)本発明の実施例 0.6 (2)緩衝装置無し 2.0〜2.5 (3)イコライザ使用 2.9〜3.0 (4)特殊履帯トレッドパターン使用 1.7〜2.0
【0024】この試験結果から、本発明による振動緩衝
装置が、従来公知のものに比べ、極めて優れた振動緩衝
効果を発揮するものであることは、明らかなところであ
る。
【0025】なお、この試験に使用されたゴムブシュ1
5の上下方向(矢印Qの方向)及び前後方向(矢印Pの
方向)における荷重特性を、横軸にたわみ、縦軸に荷重
を、それぞれ、取って示すと、図7のとおりである。同
様に、発泡ウレタン製ばね31の荷重特性を示すと、図
9のとおりである。
【0026】また、試験運搬車の車台54と荷台56と
の間にゴムブシュ15を設置した場合における、荷台5
6の荷重によるたわみと、固有振動数(Hz)との間の
関係を、たわみを横軸に、固有振動数を縦軸に、それぞ
れ、取って示すと、図10のとおりである。同様に、発
泡ウレタン製ばね31の固有振動数と、たわみとの間の
関係を示すと、図10のとおりである。
【0027】なお、以上には、本発明装置を、荷台が車
台の長手方向に配置され、車台の長手方向の1端部に傾
動自在に取り付けられるものとして説明をしたが、本発
明装置は、また、荷台が車台の長手方向の1側部におい
て傾動自在に取り付けられている、いわゆる、サイドダ
ンプにも、各部材を車台及び荷台に、対応して適宜に配
置することにより、同様に適用することが可能であり、
また、これにより、同様な作用及び効果の得られること
は、明らかなところである。
【0028】
【発明の効果】本発明によると、上下、左右及び前後方
向のばね定数の組み合わせを変更することが可能である
ゴムブシュと、発泡ウレタン製ばねとを組み合わせるこ
とにより、ばね特性を非線形とし、これにより、空車か
ら積車までの車高の変化を、実用上最小とすることが出
来、また、ゴムブシュ及び発泡ウレタン製ばねは、それ
らの素材であるゴム及び発泡ウレタンの内部摩擦により
振動を減衰するものであるので、ショックアブソーバを
必要とすることが無く且つゴムブシュ内筒にピボット機
能があるので、車台に対して荷台を傾動可能とする運搬
車荷台振動緩衝装置を、提供することが出来るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を装備した運搬車を示す略正
面図である。
【図2】その弾性的ヒンジ部材の拡大部分正面図であ
る。
【図3】同じく、拡大部分側面図である。
【図4】ゴムブシュを示す正面図である。
【図5】弾性的支持部材を示す拡大正面図である。
【図6】発泡ウレタン製ばねの1例を示す半部縦断正面
図である。
【図7】ゴムブシュの荷重特性線図である。
【図8】発泡ウレタン製ばねの荷重特性線図である。
【図9】試験に使用されたゴムブシュのたわみと、固有
振動数との間の関係を示す線図である。
【図10】同じく、発泡ウレタン製ばねのたわみと、固
有振動数との間の関係を示す線図である。
【図11】振動緩衝装置を使用していない履帯走行式運
搬車を示す略正面図である。
【図12】同じく車輪走行式運搬車を示す略正面図であ
る。
【図13】防振ゴムを使用している運搬車を示す略正面
図である。
【図14】イコーライザを使用している運搬車を示す略
正面図である。
【図15】運搬車の履帯トレッドパターンの例を示す部
分平面図である。
【符号の説明】
10 弾性的ヒンジ部材 11 ゴムブシュ受け板 12 二また状ブラケット 13 ピボットピン 15 ゴムブシュ 30 弾性的支持部材 31 発泡ウレタン製ばね 34 カップ状当たり面治具 40 荷台跳ね上がり防止固定装置 50 履帯走行式運搬車 51 履帯式走行部分 52 転動輪 53 履帯式走行装置 54 車台 55 エンジン 56 荷台 57 ヒンジ部材 60 車輪走行式運搬車 61 車輪式走行装置 62 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高屋敷 秀輝 東京都中央区晴海3−2−22 三菱製鋼株 式会社ばね営業部内 (72)発明者 野澤 正雄 群馬県伊勢崎市長沼町224−1 株式会社 野沢製作所内 (72)発明者 野澤 淳一 群馬県伊勢崎市長沼町224−1 株式会社 野沢製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台と、車台の上にその長手方向の1端
    部、又は、1側部において傾動自在に、若しくは、傾動
    不能に連結されている荷台とから成り立っている運搬車
    において、車台から荷台へ伝達される振動を減衰するた
    めに車台と荷台との間に配置される振動緩衝装置が、車
    台及び荷台の長手方向の1端部、又は、1側部を相互に
    傾動自在に連結している、上下、左右及び前後方向の組
    み合わせばね定数を変更可能である弾性的ヒンジ部材
    と、荷台の長手方向の他端部、又は、他側部付近を、車
    台に対して荷台を左右及び前後方向に位置決め可能に車
    台に支持している弾性的支持部材とから成り立っている
    ことを特徴とする運搬車荷台用振動緩衝装置。
  2. 【請求項2】 弾性的ヒンジ部材が、主要構成要素とし
    て、車台と荷台との間に配置された上下、左右及び前後
    方向の組み合わせばね定数を変更可能であるゴムブシュ
    を含んでおり、また、弾性的支持部材が、主要構成要素
    として、車台と荷台との間に配置された発泡ウレタン製
    ばねを含んでおり且つ弾性的ヒンジ部材及び弾性的支持
    部材のばね特性が、非線型である請求項1の運搬車荷台
    用振動緩衝装置。
  3. 【請求項3】 ゴムブシュが、中心内筒を有している円
    盤状の形状を有しており、このゴムブシュが、車台の長
    手方向の1端部に、車台の長手方向の中心線に対して対
    称的に且つ中心線から間隔を置いてそれと平行な方向に
    固着された1対の垂直板状の各ゴムブシュ受け板の側面
    に固着されており、また、荷台には、その1端部近くの
    底面に、各ゴムブシュ受け板に対応する位置において、
    ゴムブシュ受け板の側面に固着されたゴムブシュから間
    隔を置いてゴムブシュ受け板と平行な垂直板状のブラケ
    ットが固着され、更に、各ゴムブシュ受け板には、それ
    を緩く貫通すると共にそれに固着されたゴムブシュの中
    心内筒を回転自在に支持する水平なピボットピンが配置
    されており、各ピボットピンは、その端部をブラケット
    に固着されており、これにより、荷台の車台に対する上
    下、左右及び前後方向の位置決めが可能となっている請
    求項2の運搬車荷台用振動緩衝装置。
  4. 【請求項4】 ゴムブシュが、ゴムブシュ受け板の各側
    面に1個ずつ固着されており、また、ブラケットが、各
    ゴムブシュから間隔を置いて平行に配置された各1個の
    脚部材から成る二また状ブラケット、又は、左右の二ま
    た状ブラケットのそれぞれの内側同志、又は、外側同志
    の組み合わせとなるような、それぞれ、1枚の板状ブラ
    ケットとして形成されている請求項3の運搬車荷台用振
    動緩衝装置。
  5. 【請求項5】 発泡ウレタン製ばねが、その上端部にお
    いて荷台に取り付けられ、その下端部が、車台に固着さ
    れ且つ上部が開口している凹状湾曲面を有するカップ状
    当たり面治具の内周面により支持されるようになってい
    る、若しくは、発泡ウレタン製ばね及びカップ状当たり
    面治具の、荷台及び車台に対する上下関係が、全く逆と
    なっている請求項2,3又は4の運搬車荷台用振動緩衝
    装置。
  6. 【請求項6】 発泡ウレタン製ばねの上端部及び(又
    は)カップ状当たり面治具が、それぞれ、荷台及び(又
    は)車台に、それらに対して位置を調節可能に取り付け
    られている、若しくは、発泡ウレタン製ばね及びカップ
    状当たり面治具の、荷台及び車台に対する上下関係が、
    全く逆となっている請求項5の運搬車荷台用振動緩衝装
    置。
  7. 【請求項7】 発泡ウレタン製ばね側の荷台の端部近傍
    と、車台との間に荷台の跳ね上がりは防止するが、振動
    緩衝効果を阻害することが無いような機能を有する固定
    装置を設けた請求項1〜6のいずれかの運搬車荷台用振
    動緩衝装置。
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