JP2852135B2 - 仕分装置のガイド切換装置 - Google Patents

仕分装置のガイド切換装置

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JP2852135B2
JP2852135B2 JP3089043A JP8904391A JP2852135B2 JP 2852135 B2 JP2852135 B2 JP 2852135B2 JP 3089043 A JP3089043 A JP 3089043A JP 8904391 A JP8904391 A JP 8904391A JP 2852135 B2 JP2852135 B2 JP 2852135B2
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    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G47/00Article or material-handling devices associated with conveyors; Methods employing such devices
    • B65G47/74Feeding, transfer, or discharging devices of particular kinds or types
    • B65G47/84Star-shaped wheels or devices having endless travelling belts or chains, the wheels or devices being equipped with article-engaging elements
    • B65G47/841Devices having endless travelling belts or chains equipped with article-engaging elements
    • B65G47/844Devices having endless travelling belts or chains equipped with article-engaging elements the article-engaging elements being pushers transversally movable on the supporting surface, e.g. pusher-shoes

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  • Branching, Merging, And Special Transfer Between Conveyors (AREA)
  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスラットコンベヤの仕分
装置に適用されるガイド切換装置に関し、特に、コンベ
ヤ上の移動シューの下方に突設された張出部材を案内す
る2つのガイドレールが交差する部分に配置されて、張
出部材を所定の方向に案内するガイド切換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来周知の仕分け装置としてホイール浮
き出し式、押し出し式、傾倒式及び斜行ベルト、或はス
ラットコンベヤ上の移動シュー等の種々の仕分け装置が
知られている。これらの仕分け装置のうちスラットコン
ベヤは、外形や大きさの異なる物品を搬送するときに好
適であり、この場合の仕分け装置としてスラットの長手
方向(コンベヤ移動方向に対して横方向)へ該スラット
上にて移動する移動シューを用いた仕分け装置がある。
【0003】この仕分け装置は、例えば特公昭60−1
0971号、米国特許4,738,347 号等に開示されてい
る。これらの公報に開示された装置の基本構造は、各ス
ラットがその長手方向にスライド自在な移動シューを備
えており、この移動シューはスラット下方に延びた張出
部材( 単に下方に延びたピン部材或はローラを備えた部
材) が、スラット下側に敷設されたガイドレールに案内
される構成である。そして、張出部材がコンベヤ搬送方
向に対して傾斜して延びる仕分け用のレールにより案内
されて移動シューがスラット長手方向に移動して、搬送
物を移動シューによってコンベヤ横方向に移動させて仕
分けをする。
【0004】近年においては、特に、仕分け設備のスペ
ース利用効率を上げるべく同じ仕分け位置にて左右両側
に仕分けを行うことのできる装置が用いられてきてい
る。この両側仕分けの場合は、当然、前述のガイドレー
ルがX字状に交差する部分が発生する。このX字状に交
差するガイド切換装置70は、図25に示すようにガイ
ドレール50と51とが交差するように配置されてお
り、その交差部分に、例えば2つのガイド壁73を有す
る切換ガイド72が設けられており、この切換ガイド7
2がエアシリンダ71によりスライドされることによ
り、2つのガイド壁73が交互にガイドレール50或は
51に対応して張出部材10(多くの場合ローラを具備
している)を所定の方向に案内することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のガイ
ド切換装置においては、例えば前記張出部材10の径が
大きくなるのに伴って切換ガイド72の移動量が大きく
なり、切換時間が長くなるために、例えば搬送速度が速
いことにより極めて短時間に次の張出部材が反対側から
来た場合に、切り換えが間に合わないことがあった。
【0006】また、切換の駆動手段にエアシリンダ71
を使用する場合は、ローラ等の張出部材に大きな荷重が
かかっている場合は(仕分け時に搬送物をコンベヤ横方
向に移動する為に生じる荷重)、その荷重により切換ガ
イド72が移動し易くなるために、別途何らかの固定保
持構造が必要になり、装置の小型化は困難となる。更
に、エアシリンダ71を作動させるためのエア配管、
弁、該弁を作動させるための付属設備など多くの部材や
設備が必要となり、装置の複雑化を余儀無くされてい
た。
【0007】このように、ガイド切換装置70が複雑で
比較的大きい設備となることによって、狭いところに設
置するのが困難になるだけでなく、当然、エア配管、
弁、該弁を作動させるための付属設備などの比較的頻繁
なメンテナンスが必要になり、特に、狭い空間に複雑な
装置を無理して詰め込むように設置した場合には、各部
品の小型化に伴う強度低下等の弊害により故障も発生し
易くなる傾向にあり、またメンテンナス作業が大変であ
り、さらに、装置の複雑化にともなって、一般に据え付
け調整が微妙で難しい等の問題があった。
【0008】また、駆動系がエアシリンダに限らず電磁
弁の場合においても、コンベヤの搬送速度が高速化する
とともに切換ガイドの移動量が大きくなると、切換ガイ
ドの動作速度を速くする必要があるために、駆動系の性
能アップに伴って装置が大型化したり、コストアップに
なるだけでなく、切換ガイド72の移動速度が速くな
り、その移動停止時の衝撃等が増大し、該切換ガイドの
みならずその周辺部材の機械的強度の増強が必要になる
等の問題もあった。
【0009】一方、現代社会の動向の一つに貨物の増加
があり、貨物の形態は重量についても外形についても多
種多様である。従って、物流過程においては、多種多様
の貨物について、搬送と仕分けとを効率よく行う必要が
ある。本願発明者は、前記のような社会的要請に鑑み、
従来の物品仕分装置を検討した。この結果、下記のよう
な問題点が明かになった。
【0010】即ち、物品を多量に効率よく仕分けるため
には、1ラインのコンベヤを用いて複数列で物品を搬送
し、その途中で仕分け作業を行う方がよい。しかし、仕
分けすべき物品、換言すれば貨物は前記のように多種多
様であるから、物品を複数列で載置すると、スラットが
たわんでしまうことが判明した。しかも、物品を複数列
で搬送するためには、スラットの長さを延長しなければ
ならないが、従来から多用されてきたパイプ状スラット
では強度不足であることが明かになった。
【0011】更に、スラットには移動シューが取り付け
られるので、移動シユーの移動を円滑に行い得る構造に
しなければならず、更にスラット自体を所定方向に移動
させる必要があるので、軽量であることが望ましい。
【0012】本発明の課題は、構造が簡単で小型化がで
き、据え付けが容易であると共にメンテナンスが大きく
軽減でき、さらに迅速な動作が可能なガイドレール交差
部分におけるガイド切換装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる上記課題
は、コンベヤ上の物品をスラット長手方向へ移動させる
移動シューを具備し、前記移動シューの下方に突設され
た張出部材を案内する2つのガイドレールが交差する部
分に配置されて、前記張出部材を所定の方向に案内する
仕分装置のガイド切換装置において、ガイドレール敷設
面に平行で両ガイドレールの交差角度内側に延びる線上
にて回転する回転軸を有し、かつ該回転軸の半径方向に
張り出した第一のガイド壁面を構成する第一プレート
と、前記第一プレートに略直交し且つ一定角度傾くよう
に延びた第二のガイド壁面を構成する第二プレートとの
2つのガイドプレートを有した切換ガイドが設けられ、
該切換ガイドよりも先行した位置で両ガイドレール間の
中間のところに、前記張出部材に係合してレール高さ方
向に沿った回転軸にて回転する回転カムが設けられ、前
記切換ガイドの回転軸に結合された回転部材と前記回転
カムの回転軸に結合された回転部材とが連動可能に係合
しており、前記張出部材の係合により前記回転カムが回
動して前記切換ガイドが回動することにより、前記第一
あるいは第二プレートがそれぞれ異なった前記ガイドレ
ールの延長面を構成して、前記張出部材を夫々異なった
方向に案内する仕分装置のガイド切換装置によって解決
される。
【0014】
【作用】前記ガイド切換装置はこの切換ガイドよりも先
行した所に張出部材の係合により回動する回転カムを設
け、切換ガイドがギアやリンク構造によりこの回転カム
に連動して動作する構成であるので、切換ガイドの所定
の動作は張出部材が回転カムに係合して移動した時点の
回転カムの動きにより完了され、張出部材の移動速度が
如何に速くても確実な動作が保証される。
【0015】また、張出部材が切換ガイドを動かすの
で、従来のように切換ガイドを駆動させる駆動系や該駆
動系を動作させるための制御系等の部材を設ける必要が
なく装置全体の構造が極めて簡略になる。
【0016】また、前記張出部材が回転カムの回転領域
から離れる前に、切換ガイドの移動を完了させるととも
に、張出部材の一部を切換ガイドの回動領域に達するよ
うにすることにより、切換ガイドが移動してストッパに
止められる際の衝突による反動が生じても、この反動が
生じたときには既に張出部材が切換ガイドの移動する領
域にあるので、特別な押え部材を設けなくとも切換ガイ
ドの反動を自動的に押えることができ、切換ガイドの安
定した動作を保証することができる。
【0017】更に、切換ガイドが二つの略直交するガイ
ドプレートを有し、かつ回転軸がガイドレール敷設面に
平行な構成の場合には、その回転半径はほぼガイドレー
ルの高さ程度あれば充分であり、ガイドプレートの全長
が長くともその回転時の回転モーメントが大きくならな
い。従って、回転カムと張出部材との係合時の抵抗を小
さくすることができる。
【0018】ガイド経路に検出部材を設けたガイド切換
装置にあっては、ガイド経路を進行してくる張出部材に
より、該張出部材が進行しているガイド経路が連通状態
になされる一方、連結部材の作用により連通状態にある
ガイド経路に交差するガイド経路が閉塞状態になされる
ので、ガイド切り換えと張出部材の進行とを円滑に行う
ことができる。
【0019】ガイド経路を進行する張出部材によりガイ
ド部材を付勢するガイド切換装置にあっては、ガイド経
路を進行してくる張出部材がガイド部材を付勢すること
により、このガイド経路が連通状態になされ、張出部材
の付勢が解除された後は逆の付勢力により自動的にガイ
ド経路を遮断する。前記ガイド部材を交差するガイド経
路に個別に設けることにより、張出部材のガイド切り換
えを簡単な構成で且つ円滑に行うことができる。
【0020】物品の仕分装置にあっては、スラットを横
断面角型に構成すると共に、縦側板に移動シューに設け
たローラ等の移動手段を円滑にガイドし、且つスラット
にかかる荷重に対し強度を増すための凹部や凸部からな
る湾曲部を設けることにより、スラット上に複数列に物
品を配列して搬送し、且つ仕分けすることができ、物流
過程の作業効率を向上させることができる。
【0021】前記仕分装置にあっては、移動シューがス
ラット中央に2列に成るように設けられ、この両移動シ
ューがそれぞれ独立して移動可能に取りつけられている
ことにより、スラット上に横に載置された二つの物品を
同時に左右両方に仕分けることも可能となり、物品の搬
送仕分け能力を向上させることができる。また、物品を
2列に並べて搬送可能にする仕分装置は、当然その横幅
が大きくなるが、前述のようにスラット強度を高めるこ
とにより、スラット径(太さ)を大きくしなくともスラ
ット長さを長くでき、2列搬送が可能となる。
【0022】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
を詳細に説明する。なお、本発明の実施例は図7に示す
構成である。他の図は本発明が適用される仕分装置を説
明するための図であるが、本発明に関連した参考例も併
せて説明する。図1は本発明のガイド切換装置を適用し
たスラットコンベヤの斜視図である。図1に示すスラッ
トコンベヤ1は、物品80を載置するための複数のスラ
ット2を近接して連続的に並列に設けた構成であり、ス
ラット両端に固着した駆動チェーン4を、物品搬送方向
に駆動することにより物品を搬送(矢印B方向)し、ス
ラット2の後述する構成により物品搬送方向(矢印B方
向)に対して直角方向の仕分け方向(矢印A方向)に移
動させることができる。尚、スラットコンベア1の全体
は図示しないが、複数のスラット2及び駆動チェーン4
により閉ループに構成されていることは勿論である。
【0023】図2はスラットコンベヤ1におけるガイド
切換装置11が配設された箇所を示した斜視図であり、
図3はガイド切換装置11の切換ガイド5の部分及びそ
の周辺を示した概略斜視図、図4は切換ガイド5の位置
決め構造を示した概略図である。
【0024】各スラット2は、その長手方向両端のエン
ドブロック7がコンベヤ両側の駆動チェーン4の延長ピ
ンに適宜連結されており、エンドブロック7 に二本のス
ラット棒6が架け渡されて、このスラット棒6がスラッ
トコンベヤ1の荷搬送面を構成し且つスラット棒6に貫
通されたこの棒に沿って荷搬送方向(B方向)に直交し
て移動可能な移動シュー3が設けられている。そして、
この移動シュー3は、図2に示すように、スラット下方
に延びた軸にローラを取りつけた張出部材10を備えて
いる。この張出部材10はスラット下側に敷設されたガ
イドレールにより移動シュー3を適宜方向に移動すべく
案内される。
【0025】ガイド切換装置11は、図2に示すように
張出部材10を異なった方向に案内するガイドレール5
0とガイドレール51とが交差した位置に配置されてい
る。このガイド切換装置11の構造は、回転カム8、イ
ンレットガイド16および切換ガイド5およびストッパ
15が支持板13の上に配置されており、この支持板1
3の下側は図3に示すように三個のギヤが噛み合った構
造になっている。
【0026】切換ガイド5は両ガイドレール50,51
の交差点近傍にレール高さ方向に沿った回転軸20を有
し、該回転軸20を中心にして水平に回転して交互に両
レールの延長面を構成するようになされている。回転カ
ム8はインレットガイド16の後方(コンベヤ移動方向
の下流側)に位置され、ガイドレールの交差点よりも先
行した位置で且つ両ガイドレール50、51の間の中間
のところに設けられている。又、回転カム8は平面形状
が例えば扇形状であり、張出部材10が係合することに
より前記回転軸20に平行な回転軸22を中心にして適
宜角度回転する。
【0027】回転カム8の下方部分には第三ギヤ19が
取りつけられている一方、切換ガイド5の下方部分には
第一ギヤ17が取り付けらている。そして、両ギヤ1
7、19にともに歯合する連動中間部材として第二ギヤ
18が設けられており、この第二ギヤ18は他のギヤの
回転軸と平行な回転軸21を有するように設置されてい
る。この各ギヤ17,18,19は支持板13の下面側
に設けられており、各回転軸20,21,22は図示し
ないが支持板13に取りつけられた軸受により支持され
ている。
【0028】このように構成されていると、例えば、図
3に示すように、ガイドレール50にガイドされて移動
してきた張出部材10が回転カム8に係合することによ
り、回転カム8は矢印D方向に回転する。この回転カム
8の回転により、該カム8と一体な第三ギヤ19が回転
して第二ギヤ18を矢印E方向に回転させ、この第二ギ
ヤ18により第一ギヤ17を矢印D方向に回転させる。
【0029】この結果、当初はガイドレール51側に位
置していた切換ガイド5が第一ギヤ17の回転により想
像線にて示すようにガイドレール50側に移動し、交差
部分に進入してきた張出部材10をガイドレール50に
沿った方向に案内することができる。従って、移動シュ
ー3が次々にスラット長手方向に移動するので、コンベ
ヤ上にある物品80は図1に示す如く矢印A方向に押さ
れて、コンベヤ横方向の仕分けライン40に向かって行
き、所望の仕分けをすることができる。なお、切換ガイ
ド5の位置決めは、ガイド先端部分に当接するストッパ
15により行うことができるが、切換ガイド5の移動速
度が速いとストッパ15に当接して跳ね返りが発生す
る。この跳ね返りにより張出部材10の走行に支障を来
さないように、以下の如く構成されている。
【0030】第一の構成条件は、張出部材10が回転カ
ム8の回転領域(回転カムの回転半径で示される範囲
X)から離れる前に、切換ガイド5の所定の移動が完了
するように構成されている。
【0031】更に、第二の構成条件は、張出部材10が
回転カム8の回転領域から離れる前に、張出部材10の
先端部分が切換ガイド5の回動領域(切換ガイドの回転
半径で示される範囲Y)に達するように構成されてい
る。
【0032】この二つの構成条件を満たす構成であれ
ば、切換ガイド5が移動してストッパ15に止められる
際の衝突による反動が生じても、この反動が生じたとき
には既に張出部材10が切換ガイド5の移動する領域に
あるので、跳ね返りを止めることができ、特別な押え部
材を設けなくとも切換ガイド5の反動によるガタ付きを
自動的に押え、切換ガイド5の安定した動作を保証し、
張出部材10の安定走行が保証される。
【0033】なお、上述の二つの条件を満たすための構
成は、例えば、図4に示すように張出部材10が回転カ
ム8に接している内に切換ガイド5の回転領域Yに達し
ている状態にできる構成であればよい。すなわち、図4
に示す状態を作り出すには、例えば回転カム8の回転領
域を決定する回転半径b、その幅a、張出部材8の径
d、切換ガイド5の回転領域Yを決定する回転半径e、
更に回転軸20と22との距離や各ギヤ17、28、1
9の回転比などの種々の寸法設定により決定することが
できる。
【0034】また、切換ガイド5が安定動作をする構成
として、図4に示した構成に加え、例えばこのストッパ
15に磁石を内蔵させてガイド先端部分を磁着固定する
こともできるが、その他に第3図および図5に示すよう
に、第一ギヤ17の下側に設けた引っ張りばね30によ
り位置決め固定を行うように構成することもできる。引
っ張りばね30は、第一ギヤ17の下面側に突設したば
ね係合部31と支持板13に突設したばね係合部32と
の間に交互に反対側に向かった引っ張り力が発生するよ
うに取り付けられている。
【0035】すなわち、図5に示すように、ばね係合部
32は切換ガイド5の回転角度θを二分するC線上で回
転軸20よりもコンベヤ下流寄りに位置している一方、
ばね係合部31は回転軸20よりもコンベヤ上流側で且
つ切換ガイド5のほぼ裏側対応した箇所に位置している
ので、切換ガイド5が図中右側(実線にて示した側)に
位置しているときには、時計方向の付勢力F1 が発生
し、反対に左側に位置しているときには逆向きの付勢力
F2 が発生し、切換ガイド5を適宜位置決め保持するこ
とができる。
【0036】このように、本参考例のガイド切換装置1
1はこの切換ガイド5よりも先行した所に、移動してき
た張出部材10の係合により回動する回転カム8が設け
られ、この切換ガイド5が複数のギアにより回転カム8
に連動して動作する構成であるので、切換ガイド5の動
作は張出部材10が回転カム8に係合して移動した時点
の該カムの動きにより完了される。従って、張出部材1
0の移動速度が如何に速くても大掛かりな駆動装置を用
いなくても確実な動作が保証される。また、張出部材1
0の動きそのものが切換ガイド5を動かすので、従来の
ように切換ガイド5を駆動させる駆動系や該駆動系を動
作させるための制御系等の部材を設ける必要がなく装置
全体複雑化を回避することができる。
【0037】図3に示した参考例においては、回転カム
8の動きを切換ガイド5に伝達手段としてギヤ17、1
8、19を用いたが、伝達手段としては第2参考例とし
て図6に示すようなリンク構造を採用することもでき
る。図6に示した構成の場合、回転カム8の下方部分に
は長孔状の係合孔29が形成され、切換ガイド5の下方
部分にはほぼ同様の長孔状の係合孔28が形成されてい
る。そして、この回転カム8と切換ガイド5との間に回
転自在に設けられた回転アーム25は、その両端に係合
突起26、27を備えており、この係合突起26が係合
孔28に、係合突起27が係合孔29に遊嵌状に嵌まり
込んでいる。
【0038】このリンク構造により、例えば、図6に示
すように、ガイドレール51に沿って移動してきた張出
部材10が回転カム8に係合することにより、回転カム
8は矢印G方向に回転する。この回転カム8の回転によ
り、係合孔29内を係合突起27が移動するようにして
回転アーム25が回転軸21を中心にして回転(H方向
に回転)し、反対側の係合突起26が係合孔28内を移
動するようにして切換ガイド5を反対側に回転(矢印I
方向)させる。この結果、当初はガイドレール50側に
位置していた切換ガイド5がガイドレール51側に移動
し、交差部分に進入してきた張出部材10をガイドレー
ル51に沿った方向に案内する。
【0039】なお、本参考例における回転アーム25と
回転カム8及び切換ガイド5との係合は、回転カム8及
び切換ガイド5に長孔を設けた構成としたが、この構成
とは反対に回転カム8及び切換ガイド5に係合突起を設
け、回転アーム25に係合孔を形成した構造であっても
よい。また、本参考例における他の構成については、図
3に示した参考例と同様な構造であるので、説明は省略
する。前記各参考例においては、図3及び図6に示すよ
うに切換ガイド5の回転軸20は、該ガイド5の端部に
位置した構成であるが、こうのような形態に限るもので
はなく、この回転軸20は切換ガイドの中央部分に位置
する構造であってもよい。
【0040】本発明の実施例は図7に示すような構成で
ある。本実施例の基本構造について説明すると、図7に
示すように、切換ガイド60はガイドレール敷設面に平
行で両ガイドレール50、51の交差角度内側に延びる
線上(本実施例の場合は交差角度のをほぼ二分する線
上)にて回転する回転軸61を有し、かつこの回転軸6
1の半径方向に張り出した第一のガイド壁面を構成する
第一プレート62と、この第一プレート62に略直交し
且つ一定角度ねじれるように傾いて延びた第二のガイド
壁面を構成する第二プレート63との2つのガイドプレ
ートを有した構成である。
【0041】そして、切換ガイド60よりも先行した位
置(上流側)で両ガイドレール50、51の距離の中間
のところに、張出部材10に係合して回動する回転カム
8が設けられており、この回転カム8はレール高さ方向
に沿った回転軸22を中心に回転し、その下方部分とし
てフェースギヤ39が取り付けられている。一方、切換
ガイド60の回転軸61の一端にはピニオンギヤ64が
設けられており、このピニオンギヤ64がフェースギヤ
39に歯合している。従って、回転カム8の動きに切換
ガイド60が連動することができる。
【0042】切換ガイド60の正確な位置決めは、図示
しないが、例えば前記参考例のように各ガイドレール5
0、51の外側に設けたストッパ等により行うことがで
き、また、このストッパは単に位置決めだけの機能のみ
ならず、切換ガイド60の固定機能を持たせることがで
きる。この場合は、各ストッパに電磁石を内蔵させと共
に切換ガイド60との当接部分をゴム等の緩衝部材を設
け、切換ガイド60を適宜磁着させる構成、更に、第5
図に示す如き構成をフェースギヤ39の下面側に設けた
構成を採用することができる。尚、各回転部材の軸受等
については便宜上図示を省略する。
【0043】本実施例においては、張出部材10の係合
により回転カム8が回動して切換ガイド60が回動する
ことにより、切換ガイド60は第一プレート62がガイ
ドレール51の延長面を構成するように、第二プレート
63がガイドレール50の延長面を構成するように回転
され、張出部材10を所望の方向に案内することが出来
る。
【0044】この切換ガイド60はその回転軸61がガ
イドレール敷設面に沿っていることにより、その回転半
径はガイドプレートの長さl に左右されず、ほぼガイド
レールの高さ程度あればよく、その回転時に大きな回転
モーメントを必要としなくなる。したがって、切換ガイ
ド60は回動カム8の駆動力が大きくなくとも円滑に動
作することができ、張出部材10が回転カム8に当接す
るときの抵抗を小さくすることができる。さらに、本実
施例においては、例えば第一プレート62に対して第二
プレート63の傾き角度を変更可能に着脱自在に構成す
ることにより、両ガイドレール50、51の広範囲の交
差角度に対して適応可能である。
【0045】なお、本実施例における切換ガイド60の
回転軸61の向きは両ガイドレール50、51の交差角
を二分する線上にほぼ一致するように構成したが、この
回転軸61の向きは両ガイドレール50、51間であれ
ば適宜変更可能であることは云うまでもない。本実施例
においては、フェースギヤ39はその回転軸22と切換
ガイド60の回転軸61とが交差する交差軸フェースギ
ヤを用いたが、その他に、すぐばかさ歯車、まがりばか
さ歯車を用いたり、回転軸22と回転軸61とが交差し
ないハイポイドギヤを採用することもできる。また、各
ギアヤの歯部分は全周に形成されていなくともよく、切
換ガイド60の回転に必要な部分的歯面構造であっもよ
い。
【0046】次に、図8を参照して第4参考例(第3参
考例はない)を説明する。本参考例は、前記各参考例及
び実施例で示したガイドレール50、51に代えてX字
状のガイド溝100、101を設け、その交点近傍に設
けた切換ガイド5を回動させて張出部材10のガイド方
向を切り換えるものである。
【0047】切換ガイド5は回動軸20により回動自在
に取り付けられ、その長さは各ガイド溝100、101
を遮断し得るように設定されている。そして、切換ガイ
ド5の下部に設けた切換連結ピン102は、連結部材1
03、104を回動自在に挿通している。
【0048】平面扇型に形成された検出部材105、1
06は、前記各参考例及び実施例に示した回動カム8に
代わるものであって、ガイド溝100、101を移動し
てくる張出部材10を検出して前記切換ガイド5を回動
させるものである。即ち、一方の検出部材105は回転
軸107により回動自在に支持され、その下部に設けた
連結ピン108と切換連結ピン102とが連結部材10
3により連結されている。他方の検出部材106は回転
軸109により回動自在になされ、その下部に設けた連
結ピン110と切換連結ピン102とが連結部材104
により連結されている。従って、2つの検出部材10
5、106と切換ガイド5とは、それぞれの下部に設け
た連結ピン108、110と連結部材103、104、
更に切換え連結ピン102とにより連動し得るように構
成されていることになる。しかも、連結部材103、1
04の長さ設定により、一方の検出部材、例えば図示の
ように検出部材106が収納部115に収納されている
場合は、他方の検出部材105が溝部101に出るよう
になされている。
【0049】次にガイド切り換え作用について説明す
る。張出ガイド10がガイド溝100を白地矢印Cに示
すように進行してきた場合は、検出部材106が張出ガ
イド10に押されて図8に実線で示したように収納部1
15内に押し込まれる。この結果、切換ガイド5が連結
部材104により図8で右方向に引かれ、回転軸20を
中心に反時計方向に回動して、ガイド溝100を連通状
態になすと共に、ガイド溝101を閉塞する。従って、
ガイド溝100が図8の右下から左上に連通状態にな
り、張出ガイド10がガイド溝100にガイドされなが
ら進行することになる。
【0050】一方、連結部材103、104の長さが前
記のように設定されているので、検出部材106が収納
部115に押し込められた状態では、検出部材105が
収納部116からガイド溝101上に言わば引き出され
た状態になる。この状態で、ガイド溝101の左下から
右上に向けて張出し部材10が進行してくると、検出部
材105が張出し部材10により押され、回転軸107
を中心に反時計方向に回動し、収納部116内に押し込
まれるようになる。この回動付勢は、張出部材10がガ
イド溝101上に引き出されている検出部材105の斜
め側面を押すことにより行われるので、検出部材105
の回動は極めて円滑に行われることになる。
【0051】検出部材105が回動すると、連結部材1
03により切換連結ピン102と一体に切換ガイド5が
引かれ、回転軸20を中心に時計方向に回動する。ま
た、検出部材106は、連結部材104により連結ピン
110と一体に引かれ、回転軸109を中心に時計方向
に回動する。この結果、検出部材105が仮想線で示す
ように張出部材10によって収納部116内に押し込め
られた状態では、切換ガイド5が仮想線で示すように回
動してガイド溝100を閉塞し、ガイド溝101を連通
状態になす。従って、張出部材10はガイド溝101に
ガイドされながら白地矢印Dに示したように移動する。
そして、前記参考例及び実施例で述べたように張り出し
部材10により移動シユー3が移動し、物品80の仕分
けが行われる。
【0052】一方、切換ガイド5が前記のように回動す
ることにより、検出部材106が連結部材104に引か
れてガイド溝100上に引き出され、ガイド溝100を
黒地矢印C方向に進行してくる張出部材10を前記のよ
うにガイドすべく待機状態になる。
【0053】本参考例に示したガイド切り換え装置は、
前記各参考例及び実施例に示したようなカム機構が不要
になり、構造を簡略化することができる。
【0054】次に、図9を参照して第5参考例を説明す
る。本参考例は、第4参考例で示した切換ガイド5に代
えて、板状の滑り部材120、121によりガイド溝1
00、101を連通または閉塞させ、張出部材10をガ
イド溝100、101に沿ってガイドするように構成し
たものである。
【0055】即ち、前記切換ガイド5は削除され、各検
出部材105、106の下部に板状の滑り部材120、
121が設けられている。各滑り部材120、121は
図示を省略したガイド機構により、それぞれ矢印E及び
F方向に往復動するように構成されている。そして、滑
り部材120には斜め方向に倣い溝122が形成され、
検出部材105の下部に設けたガイドピン123が挿通
している。また、滑り部材121には斜め方向に倣い溝
124が形成され、検出部材106の下部に設けたガイ
ドピン125が挿通している。なお、ガイドピン12
3、125は、前記連結ピン108、110を援用して
もよい。
【0056】検出部材105と回転軸107とは一体に
回転するように構成され、回転軸107の下部には該回
転軸107の軸心方向に対し直交するようにレバー13
0が設けられている。また、検出部材106と回転軸1
09とは一体に回転するように構成され、回転軸109
の下部には該回転軸109の軸心方向に直交するように
レバー131が設けられている。そして、レバー13
0、131は棒状の連結部材132により回動自在に連
結されているので、何れか一方の検出部材、例えば検出
部材106が時計方向に回動付勢されると、回転軸10
9、レバー131も時計方向に回動する。前記時計方向
への回転力は、連結部材132の作用によりレバー13
0、回転軸107に伝達され、回転軸107の回動に伴
って検出部材105を時計方向に回動付勢するようにな
る。
【0057】次に、張出ガイド10の案内作用について
説明する。今仮に、ガイド溝100に示す白地矢印C方
向に張出ガイド10が進行し、検出部材106が時計方
向に押されて実線で示すように収納部115内に押し込
まれたとする。検出部材106が回動する場合、回転軸
109とガイドピン125との半径は変わらないので、
検出部材106が時計方向に回動する際にガイドピン1
25により倣い溝124の壁面を押すようになる。倣い
溝124は斜めに形成されているので、倣い溝124の
壁面を押す力が滑り部材121を押し出す力に方向転換
される。従って、滑り部材121が実線で示すように一
方のガイド溝101上に滑り出して閉塞し、他方のガイ
ド溝100を連通状態になす。この結果、張出部材10
は、ガイド溝100の右下から検出部材106を実線で
示すように押し、この押動によって滑り出した滑り部材
121に案内されながら、左上に実線で示したように移
動する。
【0058】一方、滑り部材106が時計方向に回転す
ることにより、回転軸109及びレバー131が一体に
回転し、この回転力によって連結部材132を右方から
左方に押動する。この結果、レバー130と一体に設け
られた回転軸107及び検出部材105も時計方向に回
動し、検出部材105が実線で示すようにガイド溝10
1上に引き出されるようになる。従って、張出部材10
がガイド溝101の左下から右上に向けて、換言すれば
白地矢印Dに示す方向に進行してくると、張出部材10
によって検出部材105の側面が押され、反時計方向に
付勢される。この結果、回転軸107を中心に反時計方
向に回転して収納部116内に押し込まれるのである
が、この回転にともなってガイドピン123が倣い溝1
22の側面を押し、滑り部材120がガイド溝101に
沿って滑り出すようになる。即ち、先に検出部材106
及び滑り部材121について説明した動作と同様の動作
が、検出部材105及び滑り部材120について行われ
ることになる。
【0059】そして、滑り部材120によりガイド溝1
00が閉塞される一方で、検出部材105と一体に回転
軸107、レバー130が反時計方向に回動し、この回
転力により連結部材132が左方から右方に押動され、
レバー131が反時計方向に回転付勢される。従って、
回転軸109と検出部材106も反時計方向に回動し、
検出部材106が収納部115からガイド溝100上に
出るようになる。この際、検出部材106は、ガイドピ
ン125によって倣い溝124の側面、但し滑り部材1
21を滑り出させる時とは反対の側面を押しながら、反
時計方向に回動することになる。検出部材105が、ガ
イド溝101を進行する張出部材10により押されて、
仮想線で示すように収納部116内に収納された段階で
は、滑り部材120が滑り出て仮想線で示すようにガイ
ド溝100を閉塞する。また、検出部材106と滑り部
材121とが仮想線で示すように移動し、閉塞されてい
たガイド溝101が連通状態になる。
【0060】このようにガイド溝101が連通状態にな
され、白地矢印C方向から白地矢印D方向へ張出部材1
0のガイド方向が切り換えられる。本参考例において
は、ガイド方向の切り換えが2つの滑り部材120、1
21を用いて行われるので、仮に何れか一方が破損して
もガイド溝100、101の両方についてガイド不能に
なることはなく、一方のガイド溝については張出部材1
0をガイドすることができる。
【0061】次に、図10を参照して第6参考例を説明
する。なお、本参考例は、図3に示した構造と図8に示
した構造とを組み合わせたものであり、前記各参考例及
び実施例と同様の動作をなす部材には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0062】即ち、切換ガイド5の下部には、回転軸2
0と一体に回転する円盤ギヤ18(図3に示した第2ギ
ヤに相当するので同一符号を付した)が設けられてい
る。一方、検出部材105の先端にもギヤ105aが設
けられ、前記円盤ギヤ18に歯合するようになされてい
る。また、検出部材106の先端にもギヤ106aが設
けられ、前記円盤ギヤ18に歯合するようになされてい
る。
【0063】次に、切換ガイド5の切り換え作用を説明
する。先ず、ガイド溝100の右下に示した張出部材1
0が、ガイド溝100に沿って右上に進行する場合の作
用について説明すると、張出部材10が進行することに
より検出部材106が押され、回転軸109を中心に時
計方向に回動する。この際、ギヤ106aによって円盤
ギヤ18が回転軸20を中心に反時計方向に回転し、こ
れと一体に切換ガイド5も反時計方向に回動する。
【0064】そして、検出部材106全体が収納部11
5内に収納された段階で、即ち実線で示す状態になった
時点で検出部材106が回転停止になる。この段階で
は、切換ガイド5も実線で示す位置まで回転して停止状
態になり、ガイド溝101を閉塞する。この結果、ガイ
ド溝100が連通状態になり、当初実線で示した位置に
在った張出部材10が白地矢印Cに示す方向に案内され
つつ進行し、仮想線で示す位置に進行し得るようにな
る。
【0065】一方、前記のように円盤ギヤ18が反時計
方向に回転すると、該円盤ギヤ18に歯合したギヤ10
5aにより、検出部材105が回転軸107を中心に反
時計方向に回動する。そして、検出部材106及び切換
ガイド5が図示の状態に位置決めされた時、検出部材1
05はガイド溝101上に張り出すようになる。この状
態で、ガイド溝101の左下に仮想線で示した張出部材
10が白地矢印D方向に進行すると、張出部材10によ
り検出部材105が押され、回転軸107を中心に反時
計方向に回転するようになる。
【0066】この結果、ギヤ105aに歯合した円盤ギ
ヤ18が時計方向に回転し、回転軸20と一体に切換ガ
イド5も時計方向に回転するようになる。そして、検出
部材105が仮想線で示すように収納部116内に収納
された段階で、切換ガイド5が実線で示す位置から仮想
線で示す位置に回転し、ガイド溝100を閉塞する。故
に、ガイド溝101は連通状態になり、仮想線で示す位
置に在った張出部材10がガイド溝101に案内されな
がら実線で示す位置へ進行する。
【0067】切換ガイド5と円盤ギヤ18とが前記のよ
うに時計方向に回転すると、円盤ギヤ18に歯合してい
るギヤ106aにより検出部材106が反時計方向に回
動する。そして、切換ガイド5がガイド溝100を閉塞
した時点で、検出部材106がガイド溝100上に張り
出し、次にガイド溝100を進行してくる張出部材10
について前記同様のガイド作用を行い得るようになる。
【0068】なお、前記各参考例は、切換ガイド5や滑
り板120、121が、張出部材10の進行方向に対応
して互いに連携してガイド溝100、101を閉塞した
り、連通状態にしていた。しかし、本参考例は前記に限
定されるものではなく、第7参考例として下記に説明す
るように、進行して来る張り出し部材10に対応して2
つの切換ガイド5を独立に駆動し、ガイド溝100、1
01を閉塞したり連通状態になすことができる。
【0069】次に、図11を参照して第7参考例を説明
する。本参考例の特徴は、2つの切換ガイド5を設け、
ガイド溝100、101を進行してくる張出部材10に
対応して前記2つの切換ガイド5を個別に駆動し、ガイ
ド溝100、101を閉塞及び連通状態になすものであ
る。参考例の説明にあたっては、2つの切換ガイド5を
識別するため符号5a、5bを付すものとする。
【0070】2つの切換ガイド5a、5bは、ガイド溝
100、101の交点角部に対向配置されている。一方
の切換ガイド5aは、回転軸20aにより回転自在に支
持されている。回転軸20aの下部には、この回転軸2
0aの軸心方向に対し直交する方向で、しかも平面から
見て前記切り換えガイド5aに対し直角以上の開き角度
でバネ係止部材135aが設けられている。そして、バ
ネ係止部材135aと基板との間に引張りバネ136a
が設けられ、このバネ136aにより切換ガイド5aを
常に時計方向に付勢するように構成されている。
【0071】他方の切換ガイド5bは、回転軸20bに
より回転自在に支持されている。回転軸20bの下部に
は、この回転軸20bの軸心方向に対し直交する方向
で、しかも平面から見て前記切換ガイド5bに対し直角
以上の開き角度でバネ係止部材135bが設けられてい
る。そして、バネ係止部材135bと基板との間に引っ
張りバネ136bが設けられ、このバネ136bにより
切換ガイド5bを常に反時計方向に付勢するように構成
されている。
【0072】次に、各切換ガイド5a、5bの切り換え
作用を説明する。切換ガイド5aが張出部材10によっ
て押されない場合は、バネ136aによって時計方向に
引かれているのであるから、仮想線で示すようにガイド
溝101を閉塞するように位置決めされる。また、切換
ガイド5bが張出部材10により押されない場合は、バ
ネ136bによって反時計方向に引かれるのであるか
ら、実線で示すようにガイド溝100を閉塞するように
位置決めされる。
【0073】ところが、張出部材10がガイド溝101
に沿って進行し、実線で示すように切換ガイド5aを押
すと、切換えガイド5aはバネ136aの引張り力に抗
して反時計方向に回動する。従って、ガイド溝101が
実線で示したように連通状態になり、張り出し部材10
は切換ガイド5aを押しながら黒地矢印D方向に進行す
る。この際、切換ガイド5bは、バネ136bによって
時計方向に引かれたままであり、実線で示すようにガイ
ド溝100を閉塞している。従って、ガイド溝100、
101の交差位置において、ガイド溝101は両側が閉
塞されたようになり、張出部材10の進行が円滑に行わ
れるようになる。
【0074】一方、張出部材10がガイド溝100を白
地矢印C方向に進行してきた場合は、当初実線で示す位
置に在った切換ガイド5bが、張出部材10に押されて
仮想線で示す位置、換言すればガイド溝101を閉塞す
る位置に回転する。この際、切換ガイド5aはバネ13
6aに引かれて仮想線で示す位置に位置決めされてい
る。従って、ガイド溝100は連通状態になり、ガイド
溝101は閉塞される。ガイド溝100、101の交差
位置において、ガイド溝100は両側が閉塞されたよう
になり、張出部材10は白地矢印C方向に円滑に進行す
る。
【0075】以上に説明したように、本参考例によれば
2つの切換ガイド5a、5bを設けているにも拘わら
ず、両者を連動させる機構、即ち前記各参考例及び実施
例に示したギヤ18や連結部材103、104、132
が不要になる。従って、ガイド切換装置全体の構成を簡
略化することができ、装置の小型化が容易になる。
【0076】次に、仕分装置に関する参考例を説明する
が、その説明にあたっては、図1に示した基本的構造及
び部材の符号を適宜援用する。
【0077】即ち、物品の仕分け効率を向上させるた
め、図12に示すように一本のスラットコンベヤS上に
物品80を2列にして搬送し、それぞれ仕分けライン4
0、41方向に仕分ける場合を想定する。この場合、物
品80を1列にして搬送する場合に比較してスラットコ
ンベヤSの幅を大きく、換言すれば長くしなければなら
ない。また、スラットコンベヤS上の物品80の数が増
すのであるから、たわみ等が生じないように強度を増す
必要がある。
【0078】更に、本参考例においては、2列の物品8
0を言わば外側方向に仕分けるために、スラットコンベ
ヤSの中央部に2列に移動シュー3を設け構造を採用し
た。そして、並んだ移動シュー3はそれぞれ独立してコ
ンベヤ外側へ移動できるように構成されている。コンベ
ヤ横方向に並んだ2つの物品80を同時に仕分けること
もできる。なお、この移動シュー3の切り換えは、前記
各参考例及び実施例に説明したガイド切換装置およびそ
の操作方法が適応可能である。
【0079】また、スラットコンベヤSを構成するスラ
ット2との摩擦を低減し、移動シュー3を円滑に移動さ
せなければならない。本願発明者は、前記技術的背景を
考慮して図13に示すようなスラット2及び移動シュー
3を検討した。即ち、スラット2を横断面角型になし、
移動シュー3にローラ3aを設けるものである。スラッ
ト2は縦長形状であるから、縦方向の強度が増加し、物
品80を2列に配列して荷重が増しても耐久性は充分で
あり、たわみ等を防止することができる。また、移動シ
ュー3は、ローラ3aを介して3方からスラット2を囲
むようになされているので、スラット2に倣って移動す
る際の摩擦抵抗が少ない。したがって、前記各参考例及
び実施例で示したガイド切換装置による移動シュー3の
制御を極めて円滑に行うことができ、ひいては仕分け作
業の効率化を図ることができる。
【0080】しかし、スラット2上には物品80を載置
するのであるから、スラット2の長さを長くして横幅は
広幅であることが好都合である。そして、物品80が小
さいものであったり、紐等がついていることを考慮する
と、仕分け用の移動シュー3が細かく多数有る方が細か
い仕分けをも可能となり、スラット幅(太さ)を小さく
して、隣合うスラット2どうし間の間隔が狭い方が好ま
しい。また、スラットが撓まないように高い強度が要求
される。
【0081】そこで、図14に示す第8参考例のような
断面構造のスラット2を採用した。即ち、スラット2の
横幅を広く、しかも斜面2a〜2dを形成してローラ3
aを滑らせるようにしたものである。この構造のスラッ
ト2によれば、断面横長の形状であるが、斜面2a〜2
dを形成することにより縦側面が折り曲げ形状になり、
スラット2の荷重強度が低下しないで、移動シュー3の
高い滑り性能を保証することができる。以下に説明する
スラット及び移動シューは、基本的に前記構造を備えた
ものであり、その具体例を図面を参照しながら順次説明
する。
【0082】先ず、図15及び図16を参照して第9参
考例を説明する。図15は仕分装置の要部を示す斜視図
であり、一対の駆動チェーン4にそれぞれ固定板150
が取り付けられ、各固定板150間に掛け渡されるよう
にしてスラット151が固定されている。なお、各固定
板150は、図1に示したエンドブロック7に相当する
ものである。そして、各移動シュー152は、各スラッ
ト151の横方向に低摩擦で移動し得るように取り付け
られている。なお、各移動シュー152は各スラット1
51に2列に取り付けてもよいのであるが、本参考例で
は図示の便宜のため1列に図示した。
【0083】次に、図16を参照してスラット151及
び移動シュー152の断面構造を説明する。スラット1
51は、基本的には横断面角型であるが、上板部160
が下板部161に対し幅広に形成され、縦側板162、
163の下部にそれぞれ傾斜部164、165が形成さ
れている。なお、166は補強構造である。
【0084】一方、移動シュー152の下部には、スラ
ット151全体を囲むようにして縦側板170、17
1、更に底板部172が設けられ、底板部172の両端
は傾斜部173、174に形成されている。傾斜部17
3には、図示を省略したシャフトにより傾斜部173に
沿うようにしてローラ180が設けられ、このローラ1
80はスラット151に設けた傾斜部164に倣って回
転するようになされている。また、傾斜部174にも図
示を省略したシャフトにより傾斜部174に沿うように
ローラ181が設けられ、このローラ181はスラット
151に設けた傾斜部165に倣って回転するようにな
されている。なお、ローラ180及び181は、実際に
は前後に2組設けられている。
【0085】そして、前後2組のローラ180、181
のほぼ中間位置において、縦側板170、171の内側
にシャフト182、183によりローラ184、185
が設けられている。各ローラ184、185は、広幅の
上板部160の下側面に倣って回転するように位置決め
されている。従って、前後2組のローラ180、181
が言わば移動シュー152を下支えし、ローラ184、
185が上支え、即ち浮き上がり防止を行うことにな
る。
【0086】張出部材10は底板部172のほぼ中央部
に設けられ、前記各参考例及び実施例で説明したガイド
切換装置により、移動シュー152をスラット151の
長手方向に移動させる。移動シュー152の移動によ
り、図12を参照して説明した物品80の仕分けが行わ
れる。
【0087】前記構造のスラット151及び移動シュー
152は、下記のような注目すべき作用、効果を奏す
る。即ち、スラット151は環状ではなく角型であり、
しかも縦側板162、163に補強とローラ180、1
81の倣い部を兼ねた傾斜部164、165が形成され
ている。更に、縦側板162、163の内側に、内側へ
の変形を防止する補強構造166が設けられているの
で、荷重強度が大幅に向上する。スラット151にたわ
み等の変形が生じると、移動シュー152に対し摩擦抵
抗が大によなり移動しにくくなるが、前記構成のスラッ
ト151は、たわみ等の変形防止がなされるので、前記
不都合を未然に防止することができる。また、スラット
151の上部は、上板部160によって広幅になされて
いるので、物品80を安定に搬送することができ、仮に
物品80が細長い形状であったり、軟質のものであって
も、各スラット151間に挟み込む等の事故を低減する
ことができる。
【0088】一方、移動シュー152は、ローラ18
0、181、184、185を介してスラット151に
接しているので、スラット151と擦れる位置がなく、
摩擦抵抗が殆ど無い。従って、物品仕分けを行う際、移
動シュー152を軽く移動させることができ、前記切換
ガイド5等に過大な力が加わらず、物品80の仕分けと
ガイド切り換えとを円滑に行うことができる。しかも、
ローラ184、185は移動シュー152の浮き防止を
行うので、物品80の仕分けを行う際に、移動シュー1
52のがたつき防止が行われる。
【0089】次に、図17を参照して第10参考例を説
明する。スラット151を構成する縦側板162、16
3の下部には、横断面が円弧状に張り出した凸部20
0、201が形成され、これらの内側に補強部材20
2、203が設けられている。また、上板部160の上
面には、スラット151の長手方向に凸状部160aが
形成され、この上に載置される物品80との摩擦を低減
するように配慮されている。
【0090】前記凸部200、201の外側に点線で示
した糸巻状のローラ205、206は、軸及び軸受20
7、208を介して図示を省略した移動シューに取り付
けられているものである。この構造によれば、ローラ2
05、206が上下から凸部200、201を挟み込む
ようにして回転するので、移動シューの移動が円滑に行
われると共に、下支えと浮き防止とが一挙に行われるこ
とになる。従って、本参考例に示したスラット151
は、前記第9参考例に比較して構造が簡単であるうえ
に、前記同様の作用効果を奏する。
【0091】次に、図18を参照して第11参考例を説
明する。本例においては、スラット151を構成する縦
側板162、163のほぼ中央部に、上下の側面が円弧
状の凹部210、211を形成した。また、平板部16
0の中央部に割り込み160bを形成し、その下部に補
強部材160cを形成した。更に、割り込み160bと
縦側板162、163との間に、補強構造166を設け
た。そして、割り込み160bを覆うようにして、上板
部160にカバー材167を設け、スラット151上面
を平坦形状に構成した。前記構成によれば、スラット1
51の荷重強度を向上し得ると共に、物品80を仕分け
する際に移動シューのすべりをよくすることができる。
【0092】一方、点線で示したローラ215、216
は、図示を省略した移動シューに回転自在に取り付けら
れたものであり、凹部210、211間に挟み込まれる
ようにして回転する。従って、本例においても、ローラ
210、211によって移動シューの下支えと浮き防止
とが行われることになり、移動シューの構造を簡略化す
ることができる。
【0093】次に、図19を参照して第12参考例を説
明する。本例は、言わば前記第10参考例と第11参考
例とを組合わせたものであって、縦側板162、163
に第10参考例で示した凸部200、201に代えて硬
質材からなる横断面三角状のガイド突起220、221
を設けたものである。ガイド突起220、221は縦側
板162、163に埋め込まれ、縦側板162、163
を補強する作用も有している。なお、カバー材167、
補強構造166等に関しては、前記第11参考例と実質
的に変わらない。
【0094】ローラ222、223は図示を省略した移
動シューに回転自在に取り付けられたものであり、突起
220、221を挟み込むようにして回転する。従っ
て、ローラ222、223により移動シューの下支えと
浮き防止とが行われることになり、第2および第11参
考例と同様に移動シューの構造を簡略化することができ
る。
【0095】次に、図20を参照して第13参考例を説
明する。本例は、前記第11参考例を更に簡略化したも
のである。即ち、縦側板162、163の外側にL字状
ガイド部材225、226を外開きに設け、ローラ21
5、216をガイドするように構成したものである。各
L字状ガイド部材225、226は、それぞれの折り曲
げ位置において縦側板162、163に固定され、それ
ぞれの上方先端がカバー材167の下側に固定されてい
る。従って、各L字状ガイド部材225、226は、前
記ガイド作用をなすと共に、カバー材167の補強部材
をも兼ねている。
【0096】一方、ローラ215、216は図示を省略
した移動シューに回転自在に取り付けられたものであ
り、各L字状ガイド部材225、226内に入り込んで
ガイドされる。なお、前記第11参考例においては、凹
部210、211の一部が円弧状になっているので、ロ
ーラ215、216の端面も円弧状に合わせた形状にな
されているが、本例では各L字状部材225、226の
開放側の面がほぼ直線状であるため、各ローラ215、
216の端面も直線状に形成されている。
【0097】本例に示したスラット151は、前記各参
考例と同様の作用、効果を奏するうえに、構造が更に簡
略化されているので、安価に生産することができる。
【0098】次に、図21を参照して第14参考例を説
明する。本例は前記第12参考例を更に簡略化したもの
である。即ち、縦側板162、163の外側にL字状ガ
イド225、226の開放側を固定し、各L字状ガイド
225、226の頂部によりローラ222、223をガ
イドするように構成したものである。この構成によれ
ば、各縦側板162、163がそれぞれL字状ガイド2
25、226により補強されるので、荷重強度が向上す
る。
【0099】ローラ222、223は図示を省略した移
動シューに回転自在に取り付けられたものであり、各L
字状ガイド225、226の頂部を挟むようにして、換
言すれば上傾斜面と下傾斜面にガイドされながら回転す
る。従って、移動シューはスラット151の長手方向に
軽く移動し得るうえに、上下方向のがたつき防止がなさ
れる。
【0100】次に、図22を参照して第15参考例を説
明する。本例は前記第13参考例を更に簡略化したもの
である。即ち、スラット151は殻構造であって、言わ
ば芯材、或は骨材を用いることなく、板材にて縦側板1
62、163、上板部160、底板部160dを一体に
形成すると共に、縦側板162、163に凹部210、
211を設けたものである。縦側板162、163に折
り曲げにより凹部210、211を形成したので、骨材
を用いていないにも関わらず、所要の荷重強度を得るこ
とができる。
【0101】ローラ215、216は図示を省略した移
動シューに回転自在に取り付けられたものであり、凹部
210、211にガイドされて回転する。従って、移動
シューはスラット151の長手方向に軽く移動し得るう
えに、ローラ215、216の凹部210、211には
まり込んでいるので、上下方向のがたつき防止がなされ
る。
【0102】次に、図23を参照して第16参考例を説
明する。本例は、前記第15参考例に縦方向の強度を増
すための補強部材230を加えたものである。即ち、本
例に示すスラット151も殻構造であるが、スラット1
51を構成する板材の端部を縦側板162、163間の
中央部において上方に折り曲げる。そして、2枚の端部
を合わせて補強部材230を構成し、上板部160を下
から支えるように構成した。
【0103】ローラ215、216は、前記第14参考
例と同様に凹部210、211によってガイドされる。
従って、移動シューの移動作用、移動時のがたつき防止
等は前記同様に行われ、しかも補強部材230を設けた
ので、荷重強度が向上する。
【0104】次に、図24を参照して第17参考例を説
明する。本例の特徴は、前記各参考例に示したローラを
用いることなく、移動シューを移動し得るように構成し
たことにある。即ち、スラット151は、表面が波型に
形成された上板部160、縦側板162、163の下部
の両側に張り出し状態に設けた一対のガイド部231、
232、更に一対のガイド部231、232の外側を囲
うように設けた一対の滑り部材233、234により構
成されている。なお、滑り部材233、234として
は、例えば摺動性の良いプラスチック等が用いられてい
る。
【0105】一方、移動シュー152には、一方の滑り
部材233を上下から挟むように形成された上下一対の
摺動部240a、240bと、他方の滑り部材234を
上下から挟むように形成された上下一対の摺動部241
a、241bが設けられている。なお、一対の摺動部の
うち、下側の摺動部240b、241bは、移動シュー
152の底板部152aと兼用になっている。そして、
底板部152aの下部に、前記各参考例及び実施例で説
明した張出部材10が設けられる。
【0106】なお、滑り部材233の上側面には、スラ
ット151の長手方向に凸状のガイド突起233aが形
成され、摺動部240aの下側面にはガイド突起233
aに係合する凹状のガイド溝240cが形成されてい
る。また、滑り部材234の下側面にも、スラット15
1の長手方向に凸状のガイド突起234aが形成され、
摺動部241bの上側面にはガイド突起234aに係合
するガイド溝241cが形成されている。従って、移動
シュー152がスラット151に沿って移動する場合、
ガイド突起233aとガイド溝240cとの係合、更に
ガイド突起234aとガイド溝241cとの係合によ
り、摺動部の横方向への抜け止めがなされ、安定した移
動が行われることになる。
【0107】図26に第18参考例の構造を示す。ここ
に示す構造は、逆さ台形状のスラット151を覆うよう
に移動シュー152が装着されている。この移動シュー
152にはローラを備えた張出部材10が設けられ、ま
た、スラット151との摺動を円滑にするために、直動
玉軸受250が設けられている。この直動玉軸受250
は、図示の如く一つの横断面において長辺に2個設けら
れ、また側面側にそれぞれ1個づつ計4個設けられてい
る。なお、この直動玉軸受250の図示の配置構成は移
動シュー152の移動方向に沿って2か所にあり、一つ
の移動シューに合計で8個の直動玉軸受250が設けら
れている。
【0108】また、図27に第19参考例の構造を示
す。この場合の構造は、逆さ台形状の二つのスラット1
51に掛け渡すように移動シュー152が装着されてい
る。この移動シュー152にはその長手方向の中央部分
にローラを備えた張出部材10が設けられ、かつこの張
出部材10の両脇に直動玉軸受250を具備したスライ
ド支持部152a(図示では1つ)が設けられている。
このスライド支持部152aは、その長手方向(図示で
は上下方向)の軸線Cを中心にして90度回転可能に構
成されている。したがって、スライド支持部152aを
図示の状態から90度回転させることにより、直動玉軸
受250とスラット151との係合が外れるとともに、
このスライド支持部152aが両スラット間から上方に
抜けるようになる。なお、両スラット151の向き合っ
た部分には、スライド支持部152aに接するので、摺
動性の良いプラスチック等の滑り部材235を取りつけ
ることにより、移動シュー152の摺動性を高めること
ができる。このように移動シューの着脱が容易な構造に
より、スラットおよび移動シューのメンテナンス性を高
めることができる。
【0109】前記各参考例及び実施例においては、ガイ
ド切換装置11を物品80の仕分け位置に配置したが、
その他に、例えば、物品を搬送しない領域、すなわち、
スラットコンベヤ1における移動シュー3の戻り動作や
左右の位置決め移動(コンベヤ裏側における動作)を行
う所に設置することもできる。すなわち、次の仕分け方
向の向きに応じて適宜状態に準備しておく装置にも適用
できる。
【0110】なお、本発明は前記実施例に限るものでは
なく、当然、前述した各種ガイド切換装置と、前記各種
スラットとを適宜組み合わせた仕分装置とすることがで
きることはいうまでもない。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のガイド切換
装置は、切換ガイドよりも先行した所に張出部材の係合
により回動する回転カムを設け、切換ガイドがギアやリ
ンク構造によりこの回転カムに連動して動作する構成で
あるので、切換ガイドの所定の動作は張出部材が回転カ
ムに係合して移動した時点の回転カムの動きにより完了
させることができ、張出部材の移動速度が如何に速くて
も確実な動作を保証することができ高速搬送及び高速仕
分けに適した装置を提供することができる。更に、切換
ガイドが二つの略直交するガイドプレートを有し、かつ
回転軸がガイドレール敷設面に平行な構成の場合には、
その回転半径はほぼガイドレールの高さ程度あれば充分
であり、ガイドプレートの全長が長くともその回転時の
回転モーメントが大きくならない。従って、回転カムと
張出部材との係合時の抵抗を小さくすることができる。
【0112】更に、本発明によれば、張出部材が切換ガ
イドを動かすので、従来のように切換ガイドを駆動させ
る駆動系や該駆動系を動作させるための制御系などの部
材を設ける必要がなく装置全体の構造が極めて簡略化で
き動作の安定化が図れ、構造が簡単で小型化ができるだ
けでなく、取り付け時の調整が殆ど不要になり据え付け
が容易であると共にメンテナンスが大きく軽減でき、ラ
ンニングコストの面においても従来の駆動系(エアシリ
ンダや電磁弁を用いた駆動系)を用いた装置に比べ経済
性を高めることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスラットコンベヤの第1参考
例を示す斜視図である。
【図2】スラットコンベヤにおける切換ガイドが配設さ
れた箇所を示す要部斜視図である。
【図3】切換ガイド及びその周辺を示した概略斜視図で
ある。
【図4】切換ガイドの作動状態を示した概略平面図であ
る。
【図5】切換ガイドの付勢構造示したギヤ裏側の概略平
面図である。
【図6】本発明の第2参考例を示す要部の斜視図であ
る。
【図7】本発明の実施例を示す要部の斜視図である。
【図8】本発明の第4参考例を示す要部の斜視図であ
る。
【図9】本発明の第5参考例を示す要部の斜視図であ
る。
【図10】本発明の第6参考例を示す要部の斜視図であ
る。
【図11】本発明の第7参考例を示す要部の斜視図であ
る。
【図12】本発明に係る仕分装置に想到する技術的背景
を説明する仕分装置の要部の斜視図である。
【図13】本発明に係る仕分装置に適用されるスラット
及び移動シューの基本的構成を説明する模式的断面図で
ある。
【図14】スラット及び移動シューの第8参考例を示す
模式的断面図である。
【図15】スラットおよび移動シューの第9参考例を示
す仕分装置の要部の斜視図である。
【図16】スラット及び移動シューの第9参考例を示す
要部の断面図である。
【図17】スラット及び移動シューの第10参考例を示
す要部の断面図である。
【図18】スラット及び移動シューの第11参考例を示
す要部の断面図である。
【図19】スラット及び移動シューの第12参考例を示
す要部の断面図である。
【図20】スラット及び移動シューの第13参考例を示
す要部の断面図である。
【図21】スラット及び移動シューの第14参考例を示
す要部の断面図である。
【図22】スラット及び移動シューの第15参考例を示
す要部の断面図である。
【図23】スラット及び移動シューの第16参考例を示
す要部の断面図である。
【図24】スラット及び移動シューの第17参考例を示
す要部の断面図である。
【図25】従来のガイド切換装置を示す平面図である。
【図26】スラット及び移動シューの第18参考例を示
す要部の断面図である。
【図27】スラット及び移動シューの第19参考例を示
す要部の断面図である。
【符号の説明】
1、S スラットコンベヤ 2、151 スラット 3、152 移動シュー 4 駆動チェーン 5,60 切換ガイド 6 スラット棒 7 エンドブロック 8 回転カム 10 張出部材 11 ガイド切換装置 13 支持板 15 ストッパ 16 インレットガイド 17 第一ギヤ 18 第二ギヤ 19 第三ギヤ 20,21,22,61 回転軸 25 回転アーム 26,27 係合突起 28,29 係合孔 30 引っ張りばね 31,32 ばね係合部 39 フェイスギヤ 40,41 仕分けライン 50,51−ガイドレール 62 第一プレート 63 第二プレート 64 ピニオンギヤ 80 物品 100、101 ガイド溝 102 切換連結ピン 103、104、132 連結部材 105、106 検出部材 107、109 回転軸 108、110 連結ピン 115、116 収納部 120、121 滑り部材 122、124 倣い溝 123、125 ガイドピン 130、131 レバー 135a、135b バネ係止部材 136a、136b 引張バネ 152a スライド支持部 160 上板部 162、163、170、171 縦側板 164、165、173、174 傾斜部 166、202、203、230 補強部材 167 カバー材 180、181 ローラ 182、183、184、185 シャフト 200、201 凸部 205、206 糸巻状ローラ 210、211 凹部 220、221 ガイド突起 225、226 L字状ガイド部材 231、232 ガイド部材 233、234、235 滑り部材 240a〜241b 摺動部 250 直動玉軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−12929(JP,A) 特開 平3−284529(JP,A) 特開 平3−205211(JP,A) 特開 昭59−172323(JP,A) 実開 平2−86923(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 47/68 - 47/71

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベヤ上の物品をスラット長手方向へ
    移動させる移動シューを具備し、前記移動シューの下方
    に突設された張出部材を案内する2つのガイドレールが
    交差する部分に配置されて、前記張出部材を所定の方向
    に案内する仕分装置のガイド切換装置において、 ガイドレール敷設面に平行で両ガイドレールの交差角度
    内側に延びる線上にて回転する回転軸を有し、かつ該回
    転軸の半径方向に張り出した第一のガイド壁面を構成す
    る第一プレートと、前記第一プレートに略直交し且つ一
    定角度傾くように延びた第二のガイド壁面を構成する第
    二プレートとの2つのガイドプレートを有した切換ガイ
    ドが設けられ、該切換ガイドよりも先行した位置で両ガ
    イドレール間の中間のところに、前記張出部材に係合し
    てレール高さ方向に沿った回転軸にて回転する回転カム
    が設けられ、前記切換ガイドの回転軸に結合された回転
    部材と前記回転カムの回転軸に結合された回転部材とが
    連動可能に係合しており、前記張出部材の係合により前
    記回転カムが回動して前記切換ガイドが回動することに
    より、前記第一あるいは第二プレートがそれぞれ異なっ
    た前記ガイドレールの延長面を構成して、前記張出部材
    を夫々異なった方向に案内する仕分装置のガイド切換装
    置。
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