JPH0699033B2 - 移動物体案内装置 - Google Patents

移動物体案内装置

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JPH0699033B2
JPH0699033B2 JP11278990A JP11278990A JPH0699033B2 JP H0699033 B2 JPH0699033 B2 JP H0699033B2 JP 11278990 A JP11278990 A JP 11278990A JP 11278990 A JP11278990 A JP 11278990A JP H0699033 B2 JPH0699033 B2 JP H0699033B2
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flapper
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rotating shaft
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勝 石田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自走式のまたは他の駆動源からの駆動力を受
けて移動する物体の案内装置、特に移動物体にローラを
結合し、このローラを互いに交差する一対のガイド溝を
有するガイドレールによって案内するものであって、ロ
ーラがガイド溝の交差部を通過する時にローラの進行方
向の側方に位置するガイド溝開口部をフラッパによって
閉じて前記交差部におけるローラの案内を滑らかに行う
ようにしたものにおけるフラッパ作動装置の改良に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の移動物体案内装置を備えた物品仕分け装置が第8
図乃至第16図に示されている。第8図は物品仕分け装置
の側面図、第9図は第8図の一部破断拡大平面図、第10
図は第9図の物品仕分け装置の上部ガイドレールの平面
図、第11図は底部ガイドレールの平面図、第13図は第9
図の線XII−XIIに沿った拡大断面図、第13図は第12図の
一部分の斜視図、第14図は上部ガイドレールの一部分の
拡大平面図、第15図は上部ガイドレールの交差部の拡大
平面図、第16図は第15図におけるフラッパの動作不良を
説明するための拡大平面図である。
図において、1は仕分けコンベヤであって、矢印2の方
向に駆動される。3A,3B,3C,3D,3E,3Fはいずれもコンベ
ヤ1の両側に配置された複数のシュート、4は仕分けコ
ンベヤ1と同じ速度で矢印2の方向に移動すると共にコ
ンベヤ1の幅方向に移動するプッシャ、5は仕分けるべ
き荷物、6は仕分けコンベヤ1に物品5を移載する投入
コンベヤである。
次に仕分けコンベヤ1の構成を説明する。7は荷物5を
担持するプレートで、図示のものでは三枚一組になって
いて、各プレート7間には間隙が設けられている。8は
仕分けコンベヤ1の両側に設けられ、両端の歯車9,10の
間に掛け渡され、仕分けコンベヤ1と同一速度で同じ方
向に駆動される一対のチェーン、11はチェーン8間に支
持されたクロスバー、12は二本のクロスバー11を貫通さ
せ、クロスバー11に沿って、即ち仕分けコンベヤ1の幅
方向に摺動しうるスライドボックス、13はそれぞれスラ
イドボックス12に固定され、プレート7間の間隙を通し
て上方に突出して各プッシャ4を支持する支持体、14は
各スライドボックス12の底部に取付けられたローラ、15
はローラ14を案内するガイドレールであって、シュート
3A,3B,3Cに対応する斜光ガイド溝15A,15B,15Cとシュー
ト3D,3E,3Fに対応しかつ前記斜行ガイド溝15A,15B,15C
と交差する反対向きの斜行ガイド溝15D,15E,15Fと両側
の直線ガイド溝15G,15Hとからなる上部ガイドレール
(第10図)と、前記直線ガイド溝15Gから連続する直線
ガイド溝15Iと、直線ガイド溝15Hから連続する直線ガイ
ド溝15Jと、この直線ガイド溝15Jを直線ガイド溝15Iに
接続する斜行ガイド溝15Kと、直線ガイド溝15Hに連続す
る直線ガイド溝15Lと、直線ガイド溝15Iを直線ガイド溝
Lに接続する斜行ガイド溝15Mとからなる底部ガイドレ
ール(第11図)とから構成されている。16A,16B,16Cは
それぞれ上部ガイドレールの斜行ガイド溝15A,15B,15C
の入口に設けられたフラッパであって、第14図に実線で
示すように直線ガイド溝15G内に突出した作動位置と、
仮想線で示すように直線ガイド溝15Gと平行して斜行ガ
イド溝15A,15B,15Cの入口を閉じる非作動位置との間に
枢動しうるようになっており、各フラッパ16A,16B,16C
は第14図に示すようにエアーシリンダ装置17によって前
記作動位置と非作動位置との間に駆動されるようになっ
ている。しかして、フラッパ16A,16B,16Cは非作動位置
にある時には、ガイドレール15の直線ガイド溝15G内を
案内されて移動するローラ14を矢印2の方向に直進させ
るが、作動位置に切換えられると、直線ガイド溝15G内
を移動して来たローラ14を矢印18の方向に案内して、斜
行ガイド溝15A,15B,15Cへと案内する。そしてローラ14
が斜行ガイド溝15A,15B,15Cへ案内されると、そのロー
ラ14に組合わされたプッシャ4は直線ガイド溝15Hへ向
けて斜め前方へ移動することになる。これと同様なフラ
ッパ16D,16E,16Fが上部ガイドレールの直線ガイド溝15H
から斜行ガイド溝15D,15E,15Fへの入口に設けられてお
り、これらのフラッパ16D,16E,16Fは直線ガイド溝15H内
を移動して来たローラ14を斜行ガイド溝15D,15E,15Fへ
案内したり、あるいは直線ガイド溝15H内を直進させた
りする。更に、斜行ガイド溝15Aと15Dの交差部15N、斜
行ガイド溝15Bと15Eとの交差部15Pおよび斜行ガイド溝1
5Cと15Fとの交差部15Qのそれぞれの下流側角部にフラッ
パ16G,16H,16Iが設けられている。そして、これらのフ
ラッパ16G,16H,16Iもそれぞれフラッパ16A〜16Fと同様
にエアーシリンダ装置18によって第15図に実線で示すよ
うに斜行ガイド溝15D,E,Fの開口部151を閉じる位置と仮
想線で示すように斜行ガイド溝15A,B,Cの開口部152を閉
じる位置との間に駆動されるようになっている。即ち、
ローラ14が実線で示すように直線ガイド溝15Gから斜行
ガイド溝15A,B,Cへ案内された時にはフラッパ16G,H,Iは
第15図に実線で示す位置に駆動され、またローラ14が仮
想線で示すように直線ガイド溝15Hから斜行ガイド溝15
D,E,Fへ案内された時にはフラッパ16G,H,Iは第15図に仮
想線で示す位置に駆動され、ローラ14を交差部15N,P,Q
においてガイド溝の角部に衝突したり、交差するガイド
溝の中へ変向して入ったりすることがないように案内す
る。更に、底部ガイドレールには直線ガイド溝15Iと斜
行ガイド溝15Mとの分岐点にフラッパ16Rが設けられてい
て、第11図に実線で示す位置と仮想線で示す位置との間
にエアシリンダ装置によって駆動されるようになってい
る。実線位置ではローラ14を直進させ、仮想線の位置で
はローラ14を斜行ガイド溝15Mへ変向案内する。
次に、この物品仕分け装置の制御部について簡単に説明
する。19(第8図、第11図)は底部ガイドレールの直線
ガイド溝15Iと斜行ガイド溝15Mとの分岐点より上流側で
直線ガイド溝15Iと斜行ガイド溝15Kとの合流点より下流
側において直線ガイド溝15Iに隣接して設けられ、ロー
ラ14が通過するたびにパルス信号を発生してコンピュー
タ(図示せず)に送る近接スイッチ、20(第8図)は投
入コンベヤ6に隣接した所定の位置に設けられて荷物5
の先端がこの位置を通過したことを検出して信号を発生
して前記コンピュータに送る光電管である。そして、こ
のコンピュータには、荷物の仕分け先がシュート3A〜3F
のシュートナンバーの形で、投入コンベヤ6上に載置さ
れる順番で入力され記憶されている。
続いて、この物品仕分け装置の動作を説明する。近接ス
イッチ19は上述したようにローラ14が通過するたびにパ
ルス信号を発生してコンピュータに送る。一方、投入コ
ンベヤ6に載置された荷物5の仕分け先は載置される順
番で順次コンピュータに打鍵されて記憶されている。投
入コンベヤ6に載置された荷物5の先端が光電管20をよ
ぎると光電管20は信号を発生してコンピュータに送る。
光電管20から信号が発生された直後に近接スイッチ19か
ら発生されたパルス信号によってその荷物5の仕分け先
がこのパルス信号を発生させたローラ14を先頭とする複
数(図示のものでは三つ)のローラ14に割振られる。し
かして、これらのローラ14がフラッパ16Rの位置に達す
ると、これらのローラ14に対応する荷物5の仕分け先に
応じて、コンピュータからの指令によりエアーシリンダ
装置が作動され、フラッパ16Rは実線位置または仮想線
の位置に切換えられる。即ち、この荷物5の仕分け先が
シュート3A,3Bまたは3Cである場合には、フラッパ16Rは
実線位置を占めてこれらのローラ14を直進させ、シュー
ト3D,3Eまたは3Fである場合には、仮想線の位置を占め
てこれらのローラ14を斜行ガイド溝15Mへ変向案内す
る。
一方、投入コンベヤ6の速度は、この荷物5が仕分けコ
ンベヤ1に移載された時には、この荷物5に対応する上
述のローラ14がこの荷物5に並んだ位置へ移動している
ように予め選定されている。しかして、この荷物5が仕
分け先シュートに対応するフラッパ16A〜16Fに達する
と、そのフラッパが第14図について説明したように作動
位置に駆動されて仕分け先シュートに対応する斜行ガイ
ド溝15A〜15Fへと変向案内される。その後、ローラ14が
斜行ガイド溝15A〜15F内を移動して交差部15N,15Pまた
は15Qに達するとコンピュータからの指令によりエアー
シリンダ装置18が作動されて、交差部のフラッパ16G,16
Hまたは16Iをローラ14の進行方向と平行する方向に切換
える。
例えば、仕分け先シュートが3Bである場合には、その荷
物5に対応するローラ14は、まず、フラッパ16Rが第11
図の実線位置を占めることによって、直線ガイド溝15I
から上部ガイドレールの直線ガイド溝15Gへ直進され
る。次いで、フラッパ16Bが第14図の実線位置を占める
ことにより斜行ガイド溝15Bへ変向案内され、更にその
後フラッパ16Hが第15図の実線位置を占めることによ
り、ローラ14はシュート3Bに向けて斜行ガイド溝15B内
を矢印21の方向に直進する。この時、ローラ14はチェー
ン8により矢印2の方向の駆動力を受けているため、斜
行ガイド溝15Bの進行方向左側の壁に押し当てられつつ
矢印21の方向に移動する。しかして、フラッパ16Hはチ
ェーン8の駆動力によりローラ14が交差部15Pにおいて
左折して斜行ガイド溝15E内へ入り込むのを防止すると
共にローラ14を滑らかに案内して雑音や振動の発生を防
止するものである。フラッパ16G,16Iの動作、機能もフ
ラッパ16Hと全く同様である。
このようにローラ14が斜行ガイド溝15B内を直線ガイド
溝15Hに向けて移動すると、このローラ14に組合わされ
たプッシャ4あ右斜め前方に移動し、荷物5はプッシャ
4のこの移動により、第9図に(a),(b),(c)
で示すように押され、シュート3Bへ払出される。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、互いに交差する一対のガイド溝15A,B,C;
15D,E,Fに沿って移動物体(上述の例ではローラ14)を
案内するようにした従来の移動物体案内装置において
は、ガイド溝の交差部16N,P,Qにフラッパ16G,H,Iを設け
てこれをエアーシリンダ装置18によって二位置間に切換
えることにより交差部における移動物体の案内を滑らか
に行うようになっているのでるが、実際にはエアーシリ
ンダ装置18のピストンのパッキングの疲労、パッキング
とシリンダ内壁との間への塵埃の喰い込み、あるいはエ
アーシリンダ装置18の電磁弁の弁通路への塵埃の付着、
コンプレッサーの能力低下等が原因となるエアーシリン
ダ装置18の動作タイミングの狂いや動作速度の変化によ
り、フラッパ16G,H,Iの動作タイミング、動作速度に狂
いが生じ、第16図に示すようにフラッパ16G,H,Iが移動
物体14に衝突してフラッパ16G,H,I自身のみならず上述
のリンク構成や移動物体14が破損し、動作不能になる問
題点があった。
本発明は従来のもののかかる問題点を解決するためにな
されたものであって、ガイド溝の交差部に設けられたフ
ラッパの切換えを移動物体の移動に精度良く同期させ、
フラッパと移動物体との衝突を回避しうるようにした移
動物体案内装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明による移動物体案内
装置はガイド溝の交差部をはさんで互いに対向する交差
部角部に一対の回転軸を設け、これらの回転軸にそれぞ
れローラの周面と接触しうる位置ではあるが、軸方向に
ずれた位置にかつ互いに角度位置が180゜異なるように
フラッパを固定し、更にこれらの回転軸の間に、これら
の回転軸の一方のものの回転を同一方向および同一角度
の回転として他方の回転軸にまたその逆に伝達する運動
伝達機構を設けたものである。
〔作用〕
このように構成された移動物体案内装置においては、ロ
ーラの進行方向に見て上流側のフラッパがローラによっ
て押されてその回転軸が回転し、この回転が運動伝達機
構によって他方のフラッパの回転軸に伝達され、各フラ
ッパはローラの進行方向両側のガイド溝開口部を閉じ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図乃至第4図を参照して
説明する。第1図は本発明の一実施例による移動物体案
内装置の主要部の斜視図、第2図は第1図の実施例にお
けるスライドボックスおよびローラの正面図、第3図は
フラッパおよび運動伝達機構の拡大斜視図、第4図はフ
ラッパの回転運動を説明するための図であり、前記従来
のものと同一部には同一符号を付してその説明は省略す
る。
図において、161,162は一対のガイド溝15A,15Dの交差部
15Nをはさんで互いに対向する交差部角部153,154に設け
られた一対の回転軸、163,164は各回転軸161,162に固定
されたフラッパ、14Aは従来のものの14に対応するロー
ラであり、本実施例は軸方向に分離した二つのローラ14
1,142から構成されており、各ローラ141,142は例えばベ
アリングで構成される。フラッパ163はローラ141の周面
と接触しうる位置に、またフラッパ164はローラ142の周
面と接触しうる位置に、そして互いに角度位置を180゜
ずらせて設けられている。更に、フラッパ163,164は回
転軸161,162が回転した時に互いに衝突することがない
よう互いに軸方向にずれた位置に設けられている。
22は回転軸161,162間に設けられた運動伝達機構であっ
て、一方の回転軸161に固定された第一の歯車221と、他
方の回転軸162に固定された第二の歯車222と、これらの
歯車221,222に噛合する第三の歯車223とから構成されて
おり、第一の歯車221と第二の歯車222は同じ歯数で同じ
直径を有している。23は回転軸161に固定されたアー
ム、24はこのアーム23と対接して回転軸161が第3図の
位置を越えて更に時計方向に回転するのを防止するスト
ッパであって、アーム23が当った時の衝撃を吸収する弾
性材料からなる緩衝部材241を有している。25は回転軸1
61の反時計方向の回転に対するストッパであって、スト
ッパ24と同様の構成のものである。26は回転軸162に固
定されたアーム、27はアーム26に固定されたピン、28は
上部ガイドレールの支持体(図示せず)に固定されたピ
ンで、これらのピン27,28間にはスプリング29が設けら
れていてピン27をピン28に向けて引張るように作用し、
ストッパ24,25に当った時のアーム23の跳返りを防止す
るものである。なお、回転軸161,162、第三の歯車223の
回転軸224は前記支持体に軸受(図示せず)によって回
転可能に支持され、ストッパ24,25はこの支持体に固定
されている。
次に、この移動物体案内装置の動作を説明する。フラッ
パ163,164が第1図の位置、即ち第4図(イ)の位置に
ある時、即ちまたフラッパ163がガイド溝15Aの開口部15
5を閉じ、フラッパ164がガイド溝15Aの開口部152を閉じ
ている時にローラ14Aがガイド溝15A内を矢印21の方向に
移動して来ると、ローラ141がフラッパ163に当り、これ
を第4図(ロ),(ハ)の位置を経て第4図(ニ)の位
置まで反時計方向に回転させる。この時、第一、第二、
第三の歯車221,222,223はそれぞれ第4図の矢印の方向
に回転し、第一の歯車221と第二の歯車222は上述のよう
に同一直径であって同じ歯数を有するので、回転軸162
は回転軸161と同じ角度だけ回転される。そして第三の
歯車223があることにより、回転軸162は回転軸161と同
じ方向、即ち反時計方向に回転する。従って、回転軸16
2に固定されたフラッパ164もフラッパ163と同じ方向に
同じ角度だけ回転する。そして第4図(ニ)の位置まで
回転すると、アーム23がストッパ25に当接し、それ以上
の回転は防止され、当接時の衝撃は緩衝部材によって吸
収されると共にストッパ25からのアーム23の跳返りはば
ね29によって防止される。しかして、フラッパ163はガ
イド溝15Dの開口部151を閉じ、フラッパ164はフラッパ1
63に対して180゜角度位置をずらせて回転軸162に固定し
てあるのでガイド溝1Dの開口部156を閉じる。従って、
ローラ14Aは第15図で説明したように矢印2方向の駆動
力を受けている場合にはフラッパ163に押付けられつ
つ、また、矢印2とは反対方向の駆動力を受けているよ
うな場合であればフラッパ164に押付けられつつ交差部1
5Nをそのまま直進し、他方のガイド溝15D内へ変向した
り、交差部15Nの角度に当ったりすることはない。勿
論、矢印2方向あるいはその反対方向の駆動力を受けて
いなくても交差部15Nを滑らかに直進することに変りは
ない。
第4図(イ)の状態でローラ14Aが矢印21とは反対方向
に交差部15Nに入って来るようなもの(第8図乃至第16
図のものではこのようなことはないが他の用途ではあり
うる)においては、ローラ142がフラッパ164に当ること
が上述したのとは異なるだけで他の動作は同じである。
勿論、第4図(ニ)の状態でローラ14Aが交差部15Nに移
動して来た時には、フラッパ163,164はこの位置に停止
したままである。また、第4図(ニ)の状態でローラ14
Aがガイド溝15D内を移動して来た時にはフラッパ163,16
4が第4図(ニ)から第4図(ハ)、第4図(ロ)を経
て第4図(イ)へと逆方向、即ち時計方向に回転するこ
と以外は上述したのと全く同様の動作が行われる。な
お、第4図(ロ)、(ハ)、(ニ)では図面を見やすく
するために各部の符号は省略している。
このように、本発明によれば、ローラ14Aの移動方向に
応じてフラッパ163または164がローラ14Aによって直接
回転され、この回転が運動伝達機構によって他方のフラ
ッパに同一方向、同一角度の回転として伝達されるの
で、フラッパ163,164の位置切換えは、従来のエアーシ
リンダ装置によるものと違ってローラ14Aの移動と精度
良く同期され、フラッパ163,164とローラ14Aとの衝突が
回避される。
運動伝達機構の他の例が第5図に斜視図で示されてお
り、またその動作状態が第6図に示されている。
図において、30は運動伝達機構であって、一方の回転軸
161に一端が固定された第一のリンク部材301と、第一の
リンク部材301と同一の長さで他方の回転軸162に第一の
リンク部材301と同一角度位置で一端が固定された第二
のリンク部材302と、これら第一および第二のリンク部
材301,302の他端に両端が枢着された第三のリンク部材3
03とから構成されている。
第6図(イ)に示すように、ローラ14Aがガイド溝15A内
を矢印21の方向に移動して来ると、ローラ141がフラッ
パ163に当ってこれを第6図(ロ),(ハ)に示すよう
に反時計方向に回転させ、第6図(ニ)の位置に移動さ
せる。この時、第一、第二および第三のリンク部材301,
302,303は平行四辺形の形を維持しつつ変位するので、
フラッパ164はフラッパ163と同じ方向にかつ同じ回転角
度で回転する。第6図(イ)の状態でローラ14Aがガイ
ド溝15A内を矢印21とは反対方向に移動して来るとロー
ラ142がフラッパ164に当ってこれを第6図(ハ)から第
6図(ロ)を経て第6図(イ)の位置まで反時計方向に
回転させ、これにつれてフラッパ163も反時計方向にフ
ラッパ164と同じ角度だけ回転する。また、第6図
(ニ)の状態でガイド溝15D内をローラ14Aが移動して来
た時も全く同様に動作をする。なお、第6図では図面を
明瞭にするために運動伝達機構30は第5図に図示したの
とは向きを換えて設けてあるが、動作が変わることはな
い。
運動伝達機構の更に他の例が第7図に斜視図で示されて
いる。
第7図において、31は運動伝達機構であって、一方の回
転軸161に固定された第一の歯付きプーリ311と、この歯
付きプーリと同一直径および同一歯数で他方の回転軸16
2に固定された第二の歯付きプーリ312と、これら第一お
よび第二の歯付きプーリ311,312間に掛け渡され、これ
らの歯付きプーリの歯と噛合する歯313を内側面に有す
る歯付きベルト314とから構成されている。これによっ
ても先に説明した運動伝達機構22,30と全く同様に、一
方の回転軸161の回転が、これと同じ方向でかつ同じ角
度の回転として他方の回転軸162に伝達され、またその
逆にも、つまり回転軸162の回転がこれと同一方向、同
一角度の回転として他方の回転軸161に伝達されること
は改めて説明するまでもなく容易に理解されるであろ
う。
なお、前記実施例では回転軸161,162は、第4図で見て
交差部15Nの左右の角部に設けているが、上下の角部に
設けても良い。また、ローラ14Aは二つのローラ141,142
から構成しているが、これは市場で容易に入手しうる軸
方向寸法の小さいベアリングをローラとして使用してい
るためであって、フラッパ163,164に対して共通の一つ
のローラで構成しても良い。更に、本発明の移動物体案
内装置は、ガイド溝15A,15Dの交差部15Nについて示した
が、他の交差部も同様な構成にしうることは言うに及ば
ない。更にまた、本発明の移動物体案内装置の用途とし
て、物品仕分け装置を示したが、本発明の用途はこれに
限られるものではなく、例えば工場や倉庫における無人
車の案内や、複数のカム溝が交差していてこのカム溝内
を従動子たるローラを案内するような場合等広く使用し
うるものである。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、フラッパはローラによ
って直接作動されるので、フラッパの位置切換えがロー
ラの移動に精度良く同期して行われ、ローラとフラッパ
との衝突が回避される効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による移動物体案内装置の主
要部の斜視図、第2図は第1図の実施例におけるスライ
ドボックスおよびローラの正面図、第3図はフラッパお
よび運動伝達機構の拡大斜視図、第4図はフラッパの回
転運動を説明するための図、第5図は運動伝達機構の他
の例を示す斜視図、第6図は第5図のものの動作を説明
するための図、第7図は更に他の運動伝達機構の例を示
す斜視図、第8図は従来の移動物体案内装置を備えた物
品仕分け装置の側面図、第9図は第8図の一部破断拡大
平面図、第10図は第9図の物品仕分け装置の上部ガイド
レールの平面図、第11図は底部ガイドレールの平面図、
第12図は第9図の線XII−XIIの沿った拡大断面図、第13
図は第12図の一部分の斜視図、第14図は上部ガイドレー
ルの一部分の拡大平面図、第15図は上部ガイドレールの
交差部の拡大平面図、第16図は第15図におけるフラッパ
の動作不良を説明するための拡大平面図である。 図において、14A,141,142はローラ、15A,15Dはガイド
溝、15Nは交差部、153,154は交差部角部、161,162は回
転軸、163,164はフラッパ、22は運動伝達機構、221はそ
の第一の歯車、222は第二の歯車、223は第三の歯車、30
は運動伝達機構、301はその第一のリンク部材、302は第
二のリンク部材、303は第三のリンク部材、31は運動伝
達機構、311は第一の歯付きプーリ、312は第二の歯付き
プーリ、313は歯、314は歯付きベルトである。 なお、各図中同一符号は同一部または相当部を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動物体に結合されたローラ、および互い
    に交差し前記ローラを収容してこれを案内する一対のガ
    イド溝を有するガイドレールを備えた移動物体案内装置
    において、前記ガイド溝の交差部をはさんで互いに対向
    する交差部角部に一対の回転軸を設け、これらの回転軸
    にそれぞれ前記ローラの周面と接触しうるが互いに軸方
    向にずれた位置でかつ互いに角度位置を180゜ずらせて
    フラッパを固定し、更に前記一対の回転軸の間に、一方
    の回転軸の回転を同一方向および同一角度の回転として
    他方の回転軸にまたその逆に伝達する運動伝達機構を設
    けたことを特徴とする移動物体案内装置。
  2. 【請求項2】運動伝達機構が、一方の回転軸に固定され
    た第一の歯車と、この歯車と同一直径および同一歯数で
    他方の回転軸に固定された第二の歯車と、これら第一お
    よび第二の歯車に噛合する第三の歯車とからなることを
    特徴とする請求項1記載の移動物体案内装置。
  3. 【請求項3】運動伝達機構が、一端が一方の回転軸に固
    定された第一のリンク部材と、この第一のリンク部材と
    同じ長さで他方の回転軸に前記第一のリンク部材と同一
    角度位置で一端が固定された第二のリンク部材と、これ
    ら第一および第二のリンク部材の他端に両端が枢着され
    た第三のリンク部材とからなることを特徴とする請求項
    1記載の移動物体案内装置。
  4. 【請求項4】運動伝達機構が一方の回転軸に固定された
    第一の歯付きプーリと、この歯付きプーリと同一直径お
    よび同一歯数で他方の回転軸に固定された第二の歯付き
    プーリと、これら第一および第二の歯付きプーリの間に
    掛け渡され、これらの歯付きプーリの歯と噛合する歯を
    内側面に有する歯付きベルトとからなることを特徴とす
    る請求項1記載の移動物体案内装置。
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