JPH082659A - 物品移送装置 - Google Patents

物品移送装置

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JPH082659A
JPH082659A JP15964294A JP15964294A JPH082659A JP H082659 A JPH082659 A JP H082659A JP 15964294 A JP15964294 A JP 15964294A JP 15964294 A JP15964294 A JP 15964294A JP H082659 A JPH082659 A JP H082659A
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guide
guide rail
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Hitoshi Nishimura
仁志 西村
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OUMI DORIYOUKOU KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 青果物を載置した受皿を搬送手段上に拘束状
態として、青果物の搬送方向の切替え動作を瞬時に行
う。 【構成】 複数の移送体4を搬送手段3に配設し、移送
体4に被搬送物を配置する受皿5を備えた支持体6を搬
送手段3の搬送方向と交差する方向に移動自在に配設す
る。支持体6の下部に案内体7を設ける。振分位置に受
皿5上の被搬送物に当接される当接体18を配置する。
案内体7が当接される第1のガイドレール部59、第2
のガイドレール部60及び第3のガイドレール部61を
それぞれ設ける。振分移動開始位置の上流側に支持体6
を検出する位置検出手段SW1を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、メロン等の青
果物を移送すると共に、その移送途中において振り分け
を行う物品移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メロン等の青果物を移送すると共に、そ
の移送途中において振り分けを行う選別装置として、青
果物を載置するための受皿またはバケットを搬送手段上
に非拘束状態で載置し、受皿に青果物を収容して搬送手
段により受皿ごと搬送方向に移送し、搬送途中で適宜手
段により選別し、仕分け装置を作動させて受皿を青果物
ごと搬送路の側方へ押し出すことにより振り分けるもの
が公知である。
【0003】しかしながら、上記のような押圧式では、
仕分け装置の作動タイミングを厳密に規定しなければな
らない。また、受皿やバケットに対しては横方向からの
押圧力を受けるので、搬送方向との関連で必ずしも円滑
に方向変換が行われない場合がある。このような点に際
して、搬送コンベアの一側に切替レバーを回動自在に設
け、この切替レバーの切替えによってバケットを円滑に
分岐コンベアへ方向変換させるようにした選別装置にお
ける選別機構が特公昭9−13908号として公知とな
っている。
【0004】しかしながら、これらのものは、搬送物を
載置した受皿またはバケットごと振り分ける形式のもの
であるため、作業者が分岐コンベアに選別されたパンま
たは受皿が被搬送物を取り出した後には、空となったパ
ンまたは受皿を回収する必要があり、このための空パン
回収機構や選別コンベア上に空パンまたは受皿を新たに
供給するためのパン供給機構が必要となるものである。
【0005】また、このものは、ソレノイドを作動させ
る許容タイミング時間を広くすることはできるが、切替
レバーの先端がバケット側部に設けられた案内壁の内側
に入り込んで方向変換を行わせるため、バケットの側部
が切替位置を通過するまでの間、即ち、バケットが完全
に方向変換し終わるまでの間、切替レバーが搬送路内に
突出されたままの状態となるため、切替レバーにおける
案内動作時間が長くかかるものであり、振り分けを行う
べきバケットが連続した場合、切替レバーの元原置への
復帰応答性を考慮すると、振り分けを行った直後に瞬時
に次の振り分け動作状態に移行できるか確実性は、必ず
しも高いものとはいえない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、青果
物を移送すると共に、その移送途中において振り分けを
行う際に、青果物を載置した受皿またはパンを搬送手段
上に拘束状態として、青果物の搬送方向の切替え動作を
瞬時に行うことのできる物品移送装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の物品移送装置
は、上記課題を解決するために、支持枠に搬送手段を配
設すると共に複数の移送体を該搬送手段に配設し、前記
移送体に被搬送物を配置する受皿を備えた支持体を前記
搬送手段の搬送方向と交差する方向に移動自在に配設す
ると共に、前記支持体の下部に案内体を設け、前記支持
枠の一側方の振分位置に前記受皿上の被搬送物に当接さ
れる当接体を配置し、前記案内体が当接される第1のガ
イドレール部、第2のガイドレール部及び第3のガイド
レール部をそれぞれ設けると共に、前記支持枠上部の他
側寄りに、前記第1のガイドレール部を前記搬送方向に
向けて複数間隔をおいて一列に配置し、前記第2のガイ
ドレール部を第1のガイドレール部間の振分移動開始位
置と、該振分移動開始位置よりも前記搬送手段の搬送方
向における下流側の前記支持枠上部の一側寄りにおける
前記振分位置を臨む振分移動終了位置との間に配置し、
前記第3のガイドレール部を前記振分移動終了位置より
前記搬送手段の搬送方向において下流側寄りの戻し開始
位置と、該戻し開始位置より前記搬送手段の搬送方向に
おいて下流側における第1のガイドレール部間の戻し終
了位置との間に配置し、前記搬送手段の搬送方向におい
て前記振分移動開始位置より上流側に前記支持体を検出
する位置検出手段を配置し、前記振分開始位置に、一方
の切替位置において前記第1のガイドレール部間を連絡
し、他方の切替位置において前記第1のガイドレール部
と第2のガイドレール部との間とを連絡する第1の切替
装置を配設し、前記戻し開始位置に、一方の切替位置に
おいて前記第2のガイドレール部と第3のガイドレール
部とを連絡し、他方の切替位置において前記第2のガイ
ドレール部と第3のガイドレール部との連絡を断つ第2
の切替装置を配設したことを特徴とする。
【0008】
【作用】被搬送物としての青果物は、搬送手段上の受入
れ位置において、搬送手段によって搬送方向に移動され
る移送体に搬送手段の搬送方向と交差する方向へ移動自
在に設けられた支持体上部の受皿上に載置される。この
青果物は、予め振り分けを行うものと振り分けを行わな
いものとに識別され、その識別データが制御部に記憶さ
れている。
【0009】移送体が搬送方向に移動されると、支持体
下部に設けられた案内体が、支持枠上部の他側寄りに搬
送手段の搬送方向に向けて配置された第1のガイドレー
ル部に当接して支持体が搬送方向に案内されることによ
り、支持体が移送体と共に支持枠上部を搬送方向に向け
て移動され、受皿上の青果物が搬送方向に送られる。
【0010】支持体が搬送方向に移動されると、位置検
出手段により支持体の位置が検出され、該検出信号は制
御部に入力される。
【0011】搬送されている青果物が振り分けを行うも
のである場合には、位置検出手段からの検出信号を受け
た制御部は所定タイミング後に、振分移動開始位置に配
設された第1の切替え装置を作動させて他方の切替位置
にし、第1のガイドレール部と第2のガイドレール部と
を連絡する。
【0012】第1のガイドレール部に案内されて移送体
と共に搬送方向に移動されている支持体は、振分移動開
始位置に到達すると、支持体下部に設けられた案内体が
第1の切替え装置の他方の切替位置において第2のガイ
ドレール部へと案内されることにより、支持体は、その
上部の受皿上に青果物を載せたままの状態で、移送体に
対し搬送手段の搬送方向に交差する方向に移動されて、
青果物の搬送方向の切替え動作が瞬時に行われる。支持
体は、振分移動開始位置よりも搬送手段の搬送方向にお
ける下流側の支持枠上部の一側寄りにおける振分位置を
臨む振分移動終了位置に向けて移動され、即ち、支持体
は、移送体と一体に搬送方向に移動されると共に、移送
体に対して搬送手段の搬送方向と交差して支持枠の他側
から一側に向けて移動される。
【0013】支持体が振分移動終了位置に到達すると、
支持体は、支持枠上部の一側寄りを搬送手段の搬送方向
に向けて移送体と共に移動され、やがて振分位置を通過
する。この際に、支持枠の一側方の振分位置に配置され
ている当接体に支持体上部の受皿上の青果物が当接し
て、受皿から青果物が振り分けられる。振分位置を通過
することにより青果物の振り分けを完了した支持体は、
そのまま支持枠上部の一側寄りを搬送手段の搬送方向に
向けて移送体と共に移動されて戻し開始位置に到達す
る。
【0014】また、前記の制御部は、第1の切替え装置
を作動させて第1のガイドレール部と第2のガイドレー
ル部とを連絡した時点から後、所定のタイミングで、第
1の切替え装置を他方の切替位置に作動させて第1のガ
イドレール部間を連絡させると共に、第2の切替え装置
を作動させて一方の切替位置にし、第2のガイドレール
部と第3のガイドレール部とを連絡させる。
【0015】支持体が戻し開始位置に到達すると、支持
体下部に設けられた案内体が第3のガイドレール部に当
接することにより、戻し開始位置よりも搬送手段の搬送
方向において下流側の第1のガイドレール部間の戻し終
了位置に向けて案内される。即ち、支持体は、移送体と
一体に搬送方向に移動されると共に、移送体に対して搬
送手段の搬送方向と交差して支持枠の一側から他側に向
けて移動される。
【0016】支持体が戻し終了位置に到達すると、支持
体は、支持体下部に設けられた案内体が第1のガイドレ
ール部に当接されることにより、搬送手段の搬送方向に
向けて移送体と共に移動される。
【0017】前記制御部は、第2の切替え装置を作動さ
せて第2のガイドレール部と第3のガイドレール部とを
連絡した時点から後、所定のタイミングで、第2の切替
え装置を他方の切替位置に作動させて第2のガイドレー
ル部と第3のガイドレール部とのを連絡を断つ。
【0018】また、搬送されている青果物が振り分けを
行わないものである場合には、制御部は、位置検出手段
からの検出信号を受けると、振分移動開始位置に配設さ
れた第1の切替え装置を作動させて一方の切替位置に
し、第1のガイドレール部と、これよりも搬送手段の搬
送方向における下流側の次の第1のガイドレール部との
間を連絡させる。
【0019】搬送手段により移送体と共に搬送方向に移
動されている支持体は、振分移動開始位置に到達する
と、支持体下部に設けられた案内体が、第1の切替え装
置の一方の切替位置において上流側の第1のガイドレー
ル部から下流側の第1のガイドレール部へと案内される
ことにより、そのまま移送体と支持体が一体に搬送手段
の搬送方向に移動される。このため、支持枠上部の一側
寄りに設けられた振分位置に向けて、支持体が振分移動
されることはない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の物品移送装置1を示す正面図で
あり、図2は、物品移送装置1の要部を示す平面図であ
る。図1に示すように、物品移送装置1は、概略とし
て、床面に配置された支持枠2の長手方向に、搬送手段
としてのチェーンコンベア3が配設されると共に、該チ
ェーンコンベア3に移送体としての複数のキャリア4が
所定間隔で配設され、各キャリア4には、被搬送物とし
てのメロンPを載せるためのカップ5を備えたカップ支
持体6がチェーンコンベア3の搬送方向に直交する支持
枠2の幅方向に移動自在に設けられ、カップ支持体6の
下部には、案内体としてのベアリング7が回動自在に設
けられている。なお、図1において矢印Aで示す向きが
チェーンコンベア3の搬送方向である。
【0021】なお、本実施例においては、図2に示すよ
うに、カップ支持体6は、チェーンコンベア3の搬送方
向に直交する方向に寸法形状が異なる長短2種類のカッ
プ支持体6a及び6bが設けてあり、チェーンコンベア
3に一定の間隔をおいて長短交互に20個配置されてい
る(一部図示を省略)。
【0022】支持枠2の内側上部には、図2に示すよう
に、カップ支持体6に設けられたベアリング7に当接す
る複数の振り分けガイド8,9,10,11,12,1
3,14,15が支持枠2の長手方向に順に間隔を開け
て配置されており、図2において矢印Aで示す向きがチ
ェーンコンベア3の搬送方向であって、チェーンコンベ
ア3の搬送方向において上流側に配置された振り分けガ
イド8,9,10,11が、寸法形状が長いカップ支持
体6aに対する振り分け部16に設定され、この振り分
け部16の下流側に配置された振り分けガイド12,1
3,14,15が寸法形状が短いカップ支持体6bに対
する振り分け部17に設定されている。
【0023】図2に示すように、チェーンコンベア3の
搬送方向において、長いカップ支持体6aに対する振り
分け部16の上流側には、チェーンコンベア3の搬送方
向に向かって右側の支持枠材2aの上面には、カップ支
持体6を検出するための近接スイッチSW1が配設され
ている。
【0024】支持枠2のチェーンコンベア3の搬送方向
に向かって左側の側方部には、各振り分け部16,17
に対応してそれぞれ振分位置が設定されており、振り分
け部16における寸法形状が長いカップ支持体6aに対
する振り分け位置には、カップ5上のメロンPに当接さ
れる当接体18aが当接体支持フレーム19に取付けら
れて配置され、振り分け部17における寸法形状が短い
カップ支持体6bに対する振り分け位置には、カップ5
上のメロンPに当接される当接体18bが当接体支持フ
レーム19に取付けられてそれぞれ配置されている。
【0025】図2に示すように、寸法形状が長いカップ
支持体6aに対する振り分け部16において、チェーン
コンベア3の搬送方向に向かって右側のチェーンコンベ
ア3の搬送方向の上流側が振分移動開始位置に設定さ
れ、振分移動開始位置には、振り分けガイド8及び切替
え装置20からなる第1の切替え装置が設けられてい
る。振分移動開始位置よりもチェーンコンベア3の搬送
方向における下流側の支持枠2上部の左側寄りにおける
振分位置を臨む位置が振分移動終了位置に設定され、振
分移動終了位置よりチェーンコンベア3の搬送方向にお
いて下流側に向かって3つの戻し開始位置が順次設定さ
れると共に、3つの戻し開始位置に対して振り分けガイ
ド9,10,11が順に配置され、振分移動終了位置と
最も上流側の戻し開始位置との間には、切替え装置21
からなる第2の切替え装置が設けられ、3つの戻し開始
位置のうちの真中の戻し開始位置には、切替え装置22
からなる第2の切替え装置が設けられている。さらに、
3つの戻し開始位置のそれぞれに対して、チェーンコン
ベア3の搬送方向において下流側であってチェーンコン
ベア3の搬送方向に向かって右側に、各3つの戻し終了
位置が順次設定されている。
【0026】寸法形状が短いカップ支持体6bに対する
振り分け部17において、寸法形状が長いカップ支持体
6aに対する振り分け部16における最も下流の戻し終
了位置の下流側であるチェーンコンベア3の搬送方向に
向かって右側に、寸法形状が短いカップ支持体6bの振
分移動開始位置が設定され、振分移動開始位置には、振
り分けガイド12及び切替え装置23からなる第1の切
替え装置が設けられている。振分移動開始位置よりもチ
ェーンコンベア3の搬送方向における下流側の支持枠2
上部の左側寄りにおける振分位置を臨む位置が振分移動
終了位置に設定され、振分移動終了位置よりチェーンコ
ンベア3の搬送方向において下流側に向かって3つの戻
し開始位置が順次設定されると共に、3つの戻し開始位
置に対して振り分けガイド13,14,15が順に配置
され、振分移動終了位置と最も上流側の戻し開始位置と
の間には、切替え装置24からなる第2の切替え装置が
設けられ、3つの戻し開始位置のうちの真中の戻し開始
位置には、切替え装置25からなる第2の切替え装置が
設けられている。さらに、3つの戻し開始位置のそれぞ
れに対して、チェーンコンベア3の搬送方向において下
流側であってチェーンコンベア3の搬送方向に向かって
右側に、各3つの戻し終了位置が順次設定されている。
【0027】図1及び図3に示すように、チェーンコン
ベア3の搬出側である支持枠2の一端寄りには、支持枠
2の上部にモータ支持枠26が立設され、モータ支持枠
26の上面には、チェーンコンベア3を駆動するための
コンベア駆動モータM1と、チェーンコンベア3の搬送
により移動されるカップ支持体6の移動量をパルスによ
り検出するためのエンコーダ27とが配設されている。
【0028】図3に示すように、コンベア駆動モータM
1のモータ軸28には、大径と小径の2つの駆動伝達用
スプロケット29,30が同軸上に固着され、一方、エ
ンコーダ27の回転軸27aにはエンコーダ従動用スプ
ロケット31が固着されており、小径の駆動伝達用スプ
ロケット30とエンコーダ27の回転軸27aに設けら
れたエンコーダ従動用スプロケット31との間にはチェ
ーン32が張架されており、コンベア駆動モータM1の
回転が駆動伝達用スプロケット30、チェーン32及び
エンコーダ従動用スプロケット31を介してエンコーダ
27の回転軸27aに伝達される。エンコーダ27は、
その回転軸27aの回転によりパルスを発生する。
【0029】エンコーダ27において発生されたパルス
は、制御部(図示を省略)に入力され、制御部はパルス
を検出してパルス数をカウントし、このパルス数と予め
設定記憶されているカップ支持体6の移動量に対応する
パルス数、即ち、後述するコンベア駆動モータM1の回
転駆動により移動されるチェーンコンベア3のローラチ
ェーン37に一定間隔で複数取付けられたカップ支持体
6の移動に対応するパルス数と比較することにより、カ
ップ支持体6の移動位置が検出されるようになってい
る。
【0030】支持枠2の上下方向の中間における一端寄
りには、図3に示すように、駆動軸33が回動自在に横
架されると共に、同じく上下方向の中間における他端寄
りには、図4に示すように、従動軸34が回動自在に横
架されており、駆動軸33の両端寄りには駆動用スプロ
ケット35,35がそれぞれ固着され、従動軸34の両
端寄りには従動用スプロケット36,36がそれぞれ固
着され、図3及び図4に示すように、駆動用スプロケッ
ト35,35と従動用スプロケット36,36との間に
は一対のローラチェーン37a,37bがそれぞれ張架
されている。なお、図1、図3及び図4に示すように、
ローラチェーン37a,37bは、その搬送側において
は、支持枠2の上端部に位置する。
【0031】また、図3に示すように駆動軸33の一端
には、駆動軸用従動スプロケット38が固着されてお
り、駆動軸用従動スプロケット38とコンベア駆動モー
タM1のモータ軸28に固着されている大径の駆動伝達
用スプロケット29との間にチェーン39が張架され、
駆動軸33とコンベア駆動モータM1のモータ軸28と
が連結されている。
【0032】チェーンコンベア3の一対のローラチェー
ン37a,37bの間には、図5及び図6に示すように
キャリア4とカップ5を備えたカップ支持体6とが配設
されている。図5乃至図7に示すように、ローラチェー
ン37a,37bの間にキャリア4がボルト39により
ローラチェーン37a,37bにおけるの外リンク4
0,40にそれぞれ固定されて横架され、キャリア4に
沿ってチャンネル41がボルト42によりキャリア4に
固定され、チャンネル41に沿って摺動自在に設けられ
たスライダ43にブラケット44がボルト45により取
付けられている。
【0033】カップ支持体6はその一端寄りの上面にカ
ップ5を備えており、スライダ43に取付けられたブラ
ケット44の上面に、カップ支持体6の他端寄りがボル
ト46により取付けられ、カップ5を一方のローラチェ
ーン37b側に向け、キャリア4の上方側にキャリア4
に沿って配置されている。
【0034】図7に示すように、チャンネル41に沿っ
て摺動自在に設けられたスライダ43に取付けられたブ
ラケット44は、その下部がローラチェーン37a,3
7bの間に横設されたキャリア4の下方に延出されてお
り、該ブラケット44の下部には、図6に示すように、
下方に向けてベアリング支持ロッド47が、その上部の
ボルト部47aにナット48が螺着されることによりブ
ラケット44に取付けられており、図7に示すように、
ベアリング支持ロッド47の下端部に対して案内体とし
てのベアリング7が外嵌されると共に、ベアリング支持
ロッド47の下端面に設けられたタップ部47bに対し
て取付けボルト49が螺着されることによりベアリング
7が水平面を回転面として回動自在に設けられ、かつ抜
け落ちを防止されている。
【0035】ブラケット44と一体のカップ支持体6
は、ローラチェーン37a,37b間に横設されたキャ
リア4に沿って取付けられたチャンネル41に、ブラケ
ット44に固定されたスライダ43が摺動自在であるこ
とにより、図5及び図6において矢印Bで示すローラチ
ェーン37a,37bの搬送方向と直交する方向に往復
移動自在である。
【0036】また、図13に示すように、先頭のカップ
支持体6(1)(長寸法)が取付られけたキャリア4の
一側には近接板50が取付けられており、チェーンコン
ベア3の搬送方向に向かって右側の支持枠材2aの上面
に設けられた近接スイッチSW1によって、20個設け
られたカップ支持体6の先頭のカップ支持体6(1)が
検出される。
【0037】支持枠2の上下方向中間には、図3及び図
4に示すように支持枠2の幅方向における一側寄りに、
図2に示すように、支持枠の長手方向に補助アングル材
51が架設されており、補助アングル材51の下面に
は、図3及び図4に示すように、リターンガイド52が
支持枠2の長手方向に向けて設けられている。また、図
1に示すように、リターンガイド52の両端には、駆動
軸33に設けられた駆動用スプロケット35の一方に沿
って半円状に湾曲形成された駆動軸側ガイド53と、従
動軸34に設けられた従動用スプロケット36に一方に
沿って下方から上方に半円状に湾曲形成された従動軸側
ガイド54とがそれぞれ連設されている。さらに、従動
軸側ガイド54の上方側の端部には、従動軸側上部ガイ
ド55の一端が連設されている。各ガイド52,53,
54,55には、例えば、図3及び図4に示すように、
側縁より立ち上がる側壁からなるガイド部56が設けら
れており、ローラチェーン37a,37b間に横架され
たキャリア4に対して移動自在であるスライダ43と一
体のブラケット44の下部に設けられたベアリング7
が、各ガイド52,53,54,55のガイド部56に
当接され、ベアリング7は、図2に示すように、支持枠
2の幅方向においてチェーンコンベア3の搬送方向に向
かって右側寄りをチェーンコンベア3の搬送方向に案内
される。
【0038】なお、従動軸側上部ガイド55の他端は、
図2に示すように、寸法形状が長いカップ支持体6aに
対する振り分け部16における振分移動開始位置に設け
られた切替え装置20に臨んでおり、駆動用スプロケッ
ト35に沿って半円状に湾曲形成された駆動軸側ガイド
53の上方側の端部は、図2に示す寸法形状が短いカッ
プ支持体6bに対する振り分け部17におけるチェーン
コンベア3の搬送方向の戻し終了位置より下流側に連続
している。
【0039】支持枠2の内側上部には、図1に示すよう
に、支持枠2の長手方向において一端寄り、中間部及び
他端寄りの各位置に、支持枠2の幅方向に横材57a,
57b,57c,57dが横設され、支持枠2の長手方
向の中間寄りから他端寄りにわたって互いに平行する2
本の補助アングル材58a,58bが横材57a,57
c間に架設されている。図2に示すように、振り分けガ
イド8,9,10,11,12,13,14,15は、
チェーンコンベア3のローラチェーン37a,37b間
の下側において平行する2本の補助アングル材58a,
58bの上面にわたって固定されており、各振り分けガ
イド8乃至15には、一側縁から上方に立ち上がる側壁
からなるガイドレール部がそれぞれ設けられている。
【0040】図16に示すように、振り分けガイド8
は、チェーンコンベア3の搬送方向に向かって右手側に
おいて、その一端から他端に向けてチェーンコンベア3
の搬送方向に向く第1のガイドレール部59と、第1の
ガイドレール部59の一端からチェーンコンベア3の搬
送方向に向く左手側に鋭角に交差して延びる第2のガイ
ドレール部60とを備える。
【0041】振り分けガイド9及び10は、同様の構成
であり、チェーンコンベア3の搬送方向に向かって左手
側において、その一端から他端に向けてチェーンコンベ
ア3の搬送方向に向く第4のガイドレール部62と、第
4のガイドレール部62の一端からチェーンコンベア3
の搬送方向に向く右手側に鋭角に交差して延びる第3の
ガイドレール部61と、チェーンコンベア3の搬送方向
に向かって右手側において、第3のガイドレール部61
の終端にその一端が連設されると共に他端に向けてチェ
ーンコンベア3の搬送方向に向く第1のガイドレール部
59とを備える。
【0042】振り分けガイド11は、振り分けガイド1
0及び11における第3のガイドレール部61に平行
し、かつこれより寸法が長く形成された第3のガイドレ
ール部61と、チェーンコンベア3の搬送方向に向かっ
て右手側において、第3のガイドレール部61の終端に
その一端が連設されると共に他端に向けてチェーンコン
ベア3の搬送方向に向く第1のガイドレール部59とを
備える。
【0043】また、図2に示すように、振り分けガイド
12は、振り分けガイド8と同様に形成され、振り分け
ガイド13及び14は、振り分けガイド9,10と同様
に形成され、振り分けガイド15は、振り分けガイド1
1と同等の構成を有するが、第3のガイドレール部61
の終端にその一端が連設される第1のガイドレール部5
9の長さ寸法が、振り分けガイド11よりも長く形成さ
れている。
【0044】図2に示すように、寸法形状が長いカップ
支持体6aに対する振り分け部16に配設された各振り
分けガイド8,9,10,11は、支持枠2の内側上部
のチェーンコンベア3の搬送方向に向かって右側寄り
に、各第1のガイドレール部59をチェーンコンベア3
の搬送方向に向けて互いの間隔をおいて一列に配置され
ている。図16に示すように、振り分けガイド8の一端
が振り分け部16における振分移動開始位置となり、振
り分けガイド8における第1のガイドレール部59と第
2のガイドレール部60とが交差する一端と従動軸側上
部ガイド55のガイド部56との間に切替え装置20が
配置されている。また、振り分けガイド9の第2のガイ
ドレール部60の他端が、振分移動終了位置となる。
【0045】図16に示すように、振り分けガイド9に
おける第4のガイドレール部62と第3のガイドレール
部61とが交差する一端が最も上流側の戻し開始位置と
なり、振り分けガイド9の一端と振り分けガイド8の第
2のガイドレール部60の他端との間に切替え装置21
が配置されている。さらに、第1のガイドレール部59
が連続される第3のガイドレール部61の終端が最も上
流側の戻し終了位置となる。
【0046】振り分けガイド10における第4のガイド
レール部62と第3のガイドレール部61とが交差する
一端が真中の戻し開始位置となり、振り分けガイド10
の一端と振り分けガイド9における第4のガイドレール
部62の他端との間に切替え装置22が配置され、さら
に、第1のガイドレール部59が連続される第3のガイ
ドレール部61の終端が真中の戻し終了位置となる。
【0047】振り分けガイド9及び10における第3の
ガイドレール部61より寸法が長く形成された振り分け
ガイド11の第3のガイドレール部61の一端は、振り
分けガイド10の第4のガイドレール部62より側方に
突出されて配置され、最も下流側の戻し開始位置とな
り、さらに、第1のガイドレール部59が連続される第
3のガイドレール部61の終端が最も下流側の戻し終了
位置となる。
【0048】図2に示すように、寸法形状が短いカップ
支持体6bに対する振り分け部17に配設された各振り
分けガイド12,13,14,15も、寸法形状が長い
カップ支持体6aに対する振り分け部16と同様に配置
構成されている。
【0049】図2及び図8乃至図11に示すように、切
替え装置20及び23は、各振り分けガイド8乃至15
の第1のガイドレール部59側をその上面に取付けた補
助アングル材58a、即ち、チェーンコンベア3の搬送
方向に向かって右手側に配置された補助アングル材58
aの側面に配設され、切替え装置21,22,24及び
25は、チェーンコンベア3の搬送方向に向かって左手
側に配置された補助アングル材58bの側面に配設され
ている。
【0050】切替え装置20乃至25は、図8及び図1
1に示すように、概略として、補助アングル材58の側
面に取付けられた取付けベース板63、エアシリンダ6
4を一体に支持するシリンダブラケット65、エアシリ
ンダ64のピストンロッド66の先端に固着された連結
部材67、切替え板68、切替え板68を回動自在に支
持する支持筒部材69、切替え板68とピストンロッド
66の先端に固着された連結部材67とを連結する揺動
アーム70とを備える。
【0051】例えば、切替え装置21について説明する
と、図11に示すように、取付けベース板63の一端寄
りには、エアシリンダ64のピストンロッド66の先端
を取付けベース板63の他端に向けてシリンダブラケッ
ト65が取付けられ、取付けベース板63の他端寄りに
は、支持筒部材69がその板状の取付板部69aをボル
ト71により取付けられている。
【0052】切替え板68は、板状の切替え板部68a
が上下方向に配置され、その一端寄りの下部側端に下方
に向けて軸杆部68bが一体に形成され、該軸杆部68
bの下部周面にはネジ穴(図示を省略)が設けられてい
る。
【0053】揺動アーム70は、その一端に筒状の軸杆
挿通部70aが形成されると共に、軸杆挿通部70aの
周面にはネジ挿通孔71が設けられ、他端にピン挿通孔
72が設けられている。
【0054】エアシリンダ64のピストンロッド66の
先端に固着された連結部材67は、その先端側にピン挿
通孔73が上下方向に穿設されると共に、先端側の上下
方向の中間部が切欠れてアーム挿入部67aが形成され
ている。
【0055】切替え板68は、その軸杆部68bが取付
けベース板63に取付けられた支持筒部材69の支持筒
部69bに上方から挿通されて支持筒部69bに対して
回動自在に設けられると共に、切替え板68の軸杆部6
8bの下部が支持筒部材69の支持筒部69bの下方に
突出されて揺動アーム70の一端の軸杆挿通部70aに
挿入されると共に、揺動アーム70の軸杆挿通部70a
に設けられたネジ挿通孔71に係止ネジ74が挿通さ
れ、さらに切替え板68の軸杆部68bのネジ穴にねじ
込まれることにより揺動アーム70の一端に固定されて
いる。
【0056】揺動アーム70の他端は、連結部材67の
アーム挿入部67aに介入されると共に連結ピン75が
連結部材67のピン挿通孔73及び揺動アーム70のピ
ン挿通孔72に挿通され、この連結ピン75の両端がE
リング(図示を省略)で抜け止めされることにより、連
結部材67の先端に揺動自在に連結されている。
【0057】切替え装置21の作動について説明する。
図9に示すように、切替え装置21の停止位置において
は、切替え板68の切替え板部68aは、一方の切替位
置にある。図9に示すように、切替え板68の切替え板
部68aの回動中心である軸杆部68bは、振り分けガ
イド9の第4のガイドレール部62と第3のガイドレー
ル部61とが分岐する一端に近接しており、切替え板6
8は、一方の切替位置においては、振り分けガイド8の
第2のガイドレール部60と振り分けガイド9の第4の
ガイドレール部62とを連絡すると共に、振り分けガイ
ド8の第2のガイドレール部60と振り分けガイド9の
第3のガイドレール部61とを遮断している。
【0058】エアシリンダ64にエアが供給されて切替
え装置21が作動されると、ピストンロッド66が図9
において左方に伸張されると共に、ピストンロッド66
の先端に固定された連結部材67及び連結部材67に連
結ピン75により連結された揺動アーム70の他端がピ
ストンロッド66の伸長方向へ移動される。揺動アーム
70の一端は、支持筒部材69の支持筒部69bに回動
自在に支持されている切替え板68の軸杆部68bに固
定されているため、ピストンロッド66が伸張されると
同時に、揺動アーム70は、一端側の切替え板68の軸
杆部68bを中心として切替え板68の軸杆部68bと
一体に図9の矢印で示す時計方向に回動され、切替え板
68の軸杆部68bの回動と同時に切替え板68の切替
え板部68aが、他方の切替位置まで回動される。
【0059】切替え板68は、他方の切替位置において
は、振り分けガイド8の第2のガイドレール部60と振
り分けガイド9の第3のガイドレール部61と連絡し、
振り分けガイド8の第2のガイドレール部60と振り分
けガイド9の第4のガイドレール部62との連絡を断
つ。
【0060】図16に示すように、当接体支持フレーム
19は、チェーンコンベア3の搬送方向に向かって左側
の支持枠材2bの側方上部に支持枠材2bに沿って配置
されたアングル材76と、このアングル材76の両端に
一体に取付けられた支持腕杆77からなり、図12に示
すように、支持腕杆77は、基端側から中途にかけて上
方に向けて延長されると共に中途から先端側が一側方に
向けて折曲されており、基端側が支持枠材2bの側部に
固定され、先端側がアングル材76と一体に固着されて
いる。
【0061】当接体18は、図16に示すように、メロ
ンの球状表面に馴染むように平面視において円弧状に湾
曲形成された当接湾曲板78を前方に備え、当接湾曲板
78の裏面の両側縁には、後方に向けて取付側板79,
79が設けられ、両取付側板79,79には挿通孔(図
示を省略)が設けられている。
【0062】当接体支持フレーム19のアングル材76
の中間部には、図12に示すように、下方に向けてブラ
ケット80が固定され、ブラケット80にはネジ杆81
が貫設されており、当接体18は、当接湾曲板78の湾
曲凹面を前方に向けかつチェーンコンベア3の搬送方向
に対向させ、当接体18の両取付側板79,79間にブ
ラケット80の両側を挟み込むようにしてブラケット8
0に貫通されたネジ杆81を両取付側板79,79の挿
通孔に挿通させ、ネジ杆81にナット締めされて取付け
られている。
【0063】次に、物品搬送装置1の作動について説明
する。なお、本実施例においては、図2に示す長い寸法
のカップ支持体6aに対する振り分け部16に配置され
た切替え装置21は常時作動されて、他方の切替位置に
切替え板68が回動され、振り分けガイド8の第2のガ
イドレール部60と振り分けガイド9の第3のガイドレ
ール部61と連絡し、振り分けガイド8の第2のガイド
レール部60と振り分けガイド9の第4のガイドレール
部62との連絡を断つ。かつ切替え装置22は、常時作
動停止であって、一方の切替位置に切替え板68が保持
され、図10に示すように、振り分けガイド9の第4の
ガイドレール部62と振り分けガイド11の第4のガイ
ドレール部62とを連絡し、振り分けガイド9の第4の
ガイドレール部62と振り分けガイド11の第3のガイ
ドレール部61との連絡を断つ。
【0064】また、図2に示す切替え装置20と、切替
え装置23,24及び25の作動は、図19及び図20
に示す、動作タイミングチャートに従って図示を省略し
た制御部により作動される。
【0065】まず、図1及び図13に示すように、メロ
ンを振り分ける種類P1とP2とに対応させて奇数番目
の長いカップ支持体6(1),6(3),6(5),
…,6(19)のカップ5の上部と、偶数番目の短いカ
ップ支持体6(2),6(4),6(6),…,6(2
0)のカップ5の上部とに各々別けて載せる。
【0066】この後、コンベア駆動モータM1を駆動さ
せると、図3に示す大径の駆動伝達用スプロケット2
9、チェーン39及び駆動軸用従動スプロケット38を
介して駆動軸33が図1に示す反時計方向に回動され、
これと同時に、駆動用スプロケット35,35が駆動軸
33と共に回動され、チェーンコンベア3のローラチェ
ーン37a,37bが駆動用スプロケットの回動に伴っ
て図1に矢印Aで示す搬送方向に移動され、図4に示す
従動用スプロケット36,36がローラチェーン37
a,37bの移動に伴って図1の反時計方向に回動さ
れ、従動軸34が従動用スプロケット36,36と共に
図1の反時計方向に回動される。
【0067】駆動用スプロケット35,35の回動によ
るチェーンコンベア3のローラチェーン37a,37b
の移動により、ローラチェーン37a,37b間に横架
されたキャリア4がローラチェーン37a,37bと共
に図1の矢印A方向に移動され、これと同時に、図4に
示すように、キャリア4に固定したチャンネル41に対
して移動自在であるスライダ43と一体のブラケット4
4の下部に設けられたベアリング7が、従動側上部ガイ
ド55のガイド部56に当接して回動されることによ
り、ベアリング7は、図2に示すように、支持枠2の幅
方向においてチェーンコンベア3の搬送方向に向かって
右側寄りをチェーンコンベア3の搬送方向に案内され、
ブラケット44と一体のカップ支持体6がメロンをカッ
プ5に載せた状態のままキャリア4と共に図2の矢印A
方向に移動され、メロンPをカップ支持体6と共にチェ
ーンコンベア3により支持枠2の長手方向に向けて順次
移送する。
【0068】図2に示すように、寸法の長いカップ支持
体6aのカップ5に載せられたメロンP1は、支持枠2
の幅方向においてチェーンコンベア3の搬送方向に向か
って左側寄りをチェーンコンベア3の搬送方向に移送さ
れ、寸法の短いカップ支持体6bのカップ5に載せられ
たメロンP2は、支持枠2の幅方向において中程寄りを
チェーンコンベア3の搬送方向に向かって移送される。
【0069】また、コンベア駆動モータM1の駆動によ
る駆動軸33の回動と同時に、図1に示す小径の駆動伝
達用スプロケット30、チェーン32及びエンコーダ従
動用スプロケット31を介してエンコーダ27の回転軸
27aが図1に示す反時計方向に回動され、エンコーダ
27の回転軸27aの回転によりエンコーダ27からは
パルスが発生される。
【0070】チェーンコンベア3により支持枠2の長手
方向に向けて各カップ支持体6(1)乃至6(20)が
図1における右側から左側に向けて移送されると、図1
3に示すように、やがて先頭の長いカップ支持体6
(1)が、チェーンコンベア3の搬送方向に向かって右
側の支持枠材2aの上面に配置された近接スイッチSW
1の側方を通過する。この際、カップ支持体6(1)を
支持するキャリア4の一端に設けられた近接板50が近
接スイッチSW1の側方を近接した状態で通過すること
により、先頭の長いカップ支持体6(1)の位置が近接
スイッチSW1により検出される。近接スイッチSW1
の検出信号は、制御部に入力され、これを受けた制御部
は、エンコーダ27から入力されるパルスのカウントを
開始し、所定のパルス数と比較することにより、順次各
カップ支持体6(1)乃至6(20)の現在位置を判定
し、これに応じて図19及び図20に示す動作タイミン
グチャートに従って切替え装置20と、切替え装置2
3,24及び25を作動させる。
【0071】図19に示すように、先頭の長いカップ支
持体6(1)の検出時から所定時間後に、まず、寸法の
長いカップ支持体6(1),6(3),6(5),…を
振り分ける振り分け部16における振り分け移動開始位
置に配置された切替え装置20が作動され、図8に示す
ように、切替え板68が一方の切替位置より他方の切替
位置に回動されて、従動側上部ガイド55のガイド部5
6と振り分けガイド8の第1のガイド部59とを遮断
し、チェーンコンベア3の搬送方向に対して鋭角に交差
する振り分けガイド8の第2のガイド部60と切替え板
68が平面視において連続して一直線上となり、従動側
上部ガイド55のガイド部56と振り分けガイド8の第
2のガイド部60とが連絡される。
【0072】図13に示すように、従動側上部ガイド5
5のガイド部56にベアリング7が当接されて回動され
つつ案内されることにより、メロンP1をカップ5に載
せた状態のままキャリア4と共にチェーンコンベア3の
搬送方向に移動されてきた先頭の長いカップ支持体6
(1)は、図14に示すように、カップ支持体6(1)
の下方側に設けられたベアリング7が従動側上部ガイド
55のガイド部56から離れた後、切替え装置20の切
替え板68に衝突し、ベアリング7が切替え板68に沿
って回動されることにより、チェーンコンベア3の搬送
方向に対して鋭角に交差する方向に案内される。
【0073】キャリア4と共に矢印Aで示すチェーンコ
ンベア3の搬送方向に移動されてきた先頭の長いカップ
支持体6(1)は、ベアリング7が切替え板68からの
力を受けるため、図5および図6において、カップ支持
体6と一体のブラケット44に固定されているスライダ
43がキャリア4に固定されたチャンネル41に沿って
矢印B方向に摺動され、図15に示すように、カップ支
持体6(1)のキャリア4がチェーンコンベア3により
搬送方向に移動されると共に、ベアリング7が切替え板
68と連続する振り分けガイド8の第2のガイド部60
に沿って回動されて案内されることにより、キャリア4
に対してカップ支持体6(1)がローラチェーン37a
側からローラチェーン37b側に向く矢印Bの方向に移
動される。
【0074】カップ5上にメロンP1を載せたままの状
態でカップ5と共にカップ支持体6(1)がキャリア4
に対して矢印Aで示すチェーンコンベア3の搬送方向と
直交する矢印Bで示す方向に移動されるので、振分移動
開始位置に配置された切替え装置20の作動によってメ
ロンP1の搬送方向を瞬時に切り替えることができる。
【0075】図15に示すように、チェーンコンベア3
の搬送に伴って、カップ支持体6(1)の一端寄りの上
面に設けたカップ5に載せられたメロンP1が振り分け
部16の振分位置に配置された当接体18aに向けて徐
々に接近される。
【0076】また、振り分け部16における振分移動開
始位置に配置された切替え装置20は、先頭のカップ支
持体6(1)の下方側に設けられたベアリング7が振り
分けガイド8の第2のガイド部60に案内された時点で
切替え作動され、図8に示すように、切替え板68が他
方の切替位置より一方の切替位置に回動されて、従動側
上部ガイド55のガイド部56と、切替え装置20の切
替え板68と、振り分けガイド8の第1のガイド部59
とがチェーンコンベア3の搬送方向に向けて一直線とな
り、従動側上部ガイド55のガイド部56と振り分けガ
イド8の第1のガイド部59とが連絡される。
【0077】このように、振分移動開始位置においてメ
ロンP1の搬送方向を瞬時に切り替えることができるの
で、切替え装置20の切替え板68の案内動作時間は短
時間ですみ、振り分け動作を行った直後に、切替え装置
20の次の振り分け動作状態に確実に移行することがで
きる。
【0078】図15に示すように、チェーンコンベア3
の搬送により、寸法の長いカップ支持体6(1)に後続
して搬送方向に移送されてくる寸法の短いカップ支持体
6(2)は、寸法の長いカップ支持体6(1),6
(3),6(5),…を振り分ける振り分け部16にお
ける振分移動開始位置に配置された切替え装置20の切
替え板68が一方の切替位置であるため、カップ支持体
6(2)の下方に設けられたベアリング7が、従動側上
部ガイド55のガイド部56、切替え装置20の切替え
板68、振り分けガイド8の第1のガイド部59の順に
チェーンコンベア3の搬送方向に向けて案内されること
により、寸法の長いカップ支持体6(1),6(3),
6(5),…を振り分ける振り分け部16においては、
振分移動されずにチェーンコンベア3の搬送方向に向け
て直進移送される。
【0079】一方、振り分けガイド8の第2のガイド部
60にベアリング7が案内されることにより、カップ5
に載せられたメロンP1を振り分け部16の振分位置に
配置された当接体18aに向けて徐々に接近移動させて
いる先頭のカップ支持体6(1)は、カップ支持体6
(1)の下側に設けたベアリング7が振り分けガイド8
の第2のガイド部60の終端まで案内された後、図16
に示すように、第2のガイド部60を離れ、常時作動さ
れて他方の切替位置にある切替え装置21の切替え板6
8に衝突し、ベアリング7が切替え装置21の切替え板
68に沿って回動されることにより案内されて、図15
及び図16において矢印Cで示すローラチェーン37b
側からローラチェーン37a側に向く戻し方向にカップ
支持体6(1)がキャリア4に対して移動される。この
戻し開始位置に配置された切替え装置21の作動による
カップ5の移動方向に対する戻し方向への切替えも瞬時
に行うことができる。
【0080】カップ支持体6(1)の下側に設けられた
ベアリング7が、切替え装置21の切替え板68に衝突
されるのとほぼ同時に、図12及び図16に示すよう
に、カップ支持体6(1)の一端寄りのカップ5が振り
分け部16の振分位置に配置された当接体18aの下方
に到達すると共に、カップ5に載せられたメロンP1が
当接体18aの当接湾曲板78に当接され、続いてカッ
プ5のみがカップ支持体6(1)と共にローラチェーン
37b側からローラチェーン37a側に向く戻し方向に
移動されることにより、メロンP1が当接湾曲板78に
当接されまま保持され、カップ5の移動と共にメロンP
1がカップ5上から除かれて、下方に配置された作業台
80上に落下して載置され、寸法の長いカップ支持体6
(1)のカップ5上に載せられているメロンP1の振り
分けが完了される。
【0081】先頭のカップ支持体6(1)は、振分位置
においてメロンP1の振り分けが行われた後、図17に
示すように、チェーンコンベア3によりキャリア4と共
に搬送方向に移動されると共に、カップ支持体6(1)
下側に設けたベアリング7が振り分けガイド9の第3の
ガイドレール部61に沿って回動されることによって案
内されるため、メロンP1の振り分けが完了されて空と
なったカップ5と共にキャリア4に対してローラチェー
ン37b側からローラチェーン37a側に向く戻し方向
に移動される。なお、図17に示す作業台80上に載置
されたメロンP1は、作業者により適宜次工程に移送さ
れる。
【0082】また、図16及び図17に示すように、先
頭のカップ支持体6(1)のカップ5が振り分け部16
の振分位置に到達する前に、後続する次の寸法の長いカ
ップ支持体6(3)が振り分け部16の振分移動開始位
置を通過するため、切替え装置20が図19に示すタイ
ミングで作動されて、カップ支持体6(3)に対する振
分移動が行われ、カップ支持体6(3)のカップ5にの
せられたメロンP1が振り分け部16の振分位置に配置
された当接体18aに向けて接近移動される。また、カ
ップ支持体6(1)とカップ支持体6(3)との間に配
置される寸法の短いカップ支持体6(2)は、振り分け
ガイド8の第1のガイド部59にベアリング7が案内さ
れるため、チェーンコンベア3の搬送方向に直進移送さ
れている。
【0083】カップ支持体6(1)は、カップ支持体6
(1)下側に設けたベアリング7が振り分けガイド9の
第3のガイドレール部61の終端まで案内された時点
で、キャリア4に対して摺動移動される前の元位置に復
帰し、ついでベアリング7が振り分けガイド9の第3の
ガイドレール部61に連設される第1のガイドレール部
59に沿って案内され、以下、チェーンコンベア3によ
り、ベアリング7が振り分けガイド10の第1のガイド
レール部59、振り分けガイド11の第1のガイドレー
ル部59の順に案内されることにより、支持枠2の幅方
向においてチェーンコンベア3の搬送方向に向かって右
側寄りをチェーンコンベア3の搬送方向に移動される。
【0084】そして、寸法の長い先頭のカップ支持体6
(1)が寸法の短いカップ支持体6(2),6(4),
6(6),…,6(20)に対する振り分け部17に移
送されると、振り分け部17の振分移動開始位置の切替
え装置23が作動停止されているため、その切替え板6
8が一方の切替位置にあって振り分けガイド11の第1
のガイドレール部59と振り分けガイド12の第1のガ
イドレール部59とが連絡されていることにより、カッ
プ支持体6(1)の下側のベアリング7が切替え装置2
3の切替え板68、振り分けガイド12の第1のガイド
レール部59の順に案内され、カップ支持体6(1)
は、振り分け部17においては振り分け移動されず、支
持枠2の幅方向においてチェーンコンベア3の搬送方向
に向かって直進移送される。
【0085】寸法の長い先頭のカップ支持体6(1)が
振分部17の振分移動開始位置を通過した直後に、切替
え装置23が作動され、図8に示すように、切替え板6
8が一方の切替位置より他方の切替位置に回動されて、
チェーンコンベア3の搬送方向に対して鋭角に交差する
振り分けガイド12の第2のガイド部60と切替え板6
8が平面視において連続して一直線上となり、振り分け
ガイド11の第1のガイドレール部59と振り分けガイ
ド12の第2のガイド部60とが連絡される。
【0086】カップ支持体6(1)が振り分け部16に
おいて振り分け移動されたのと同様にして、図18に示
すように、寸法の短いカップ支持体6(2)のベアリン
グ7が振り分けガイド12の第2のガイド部60に案内
されることにより、キャリア4に対してカップ支持体6
(2)がローラチェーン37a側からローラチェーン3
7b側に向く方向に移動され、カップ5にのせられたメ
ロンP2を振分位置に配置された当接体18bに向けて
接近させていく。
【0087】カップ支持体6(2)が振り分けガイド1
2の第2のガイド部60によって振り分け移動された時
点で、振分移動開始位置の切替え装置23が切替え作動
されて、振り分けガイド11の第1のガイド部59と振
り分けガイド12の第1のガイド部59とが遮断される
と共に、振分移動終了位置の切替え装置24が作動さ
れ、振り分けガイド12の第2のガイドレール部60と
振り分けガイド13の第3のガイド部61とが連絡され
る。
【0088】図18に示すように、カップ支持体6
(2)の下側に設けたベアリング7が振り分けガイド1
2の第2のガイド部60の終端まで案内された後、第2
のガイド部60を離れ、作動されている切替え装置23
の他方の切替位置にある切替え板68に衝突し、ベアリ
ング7が切替え装置23の切替え板68に沿って回動さ
れることにより案内されて、カップ支持体6(2)がロ
ーラチェーン37b側からローラチェーン37a側に向
く戻し方向に移動される。
【0089】これと同時に、カップ支持体6(2)のカ
ップ5が振り分け部17の振分位置に配置された当接体
18bの下方に到達すると共に、カップ5に載せられた
メロンP2が当接体18bに当接されることにより、メ
ロンP2の振り分けが行われる。
【0090】この後のカップ支持体6(2)の動作は、
次の通りである。カップ支持体6(2)は、チェーンコ
ンベア3によりキャリア4と共に搬送方向に移動される
と共に、カップ支持体6(2)下側に設けたベアリング
7が振り分けガイド13の第3のガイドレール部61に
沿って回動されることによって案内されるため、メロン
P2の振り分けが完了されて空となったカップ5と共に
キャリア4に対してローラチェーン37b側からローラ
チェーン37a側に向く戻し方向に移動され、カップ支
持体6(2)は、カップ支持体6(2)下側に設けたベ
アリング7が振り分けガイド13の第3のガイドレール
部61の終端まで案内された時点で、キャリア4に対し
て摺動移動される前の元位置に復帰する。ついでベアリ
ング7が振り分けガイド13の第3のガイドレール部6
1に連設される第1のガイドレール部59に沿って案内
され、以下、チェーンコンベア3により、ベアリング7
が振り分けガイド14の第1のガイドレール部59、振
り分けガイド15の第1のガイドレール部59の順に案
内されることにより、チェーンコンベア3の搬送方向に
向かって直進移動される。
【0091】また、図18に示すように、カップ支持体
6(2)のカップ5が振り分け部17の振分位置、即ち
当接体18bに到達する前に、後続する次の寸法の短い
カップ支持体6(4)が振分移動開始位置を通過するた
め、切替え装置23が図19に示すタイミングで作動さ
れて、カップ支持体6(4)に対する振分移動が行わ
れ、カップ支持体6(4)のカップ5にのせられたメロ
ンP1が振り分け部17の振分位置に配置された当接体
18bに向けて接近移動される。図 に示すように、4
番目のカップ支持体6(4)のカップ5に対しては、切
替え装置24は作動停止され、図9に示すように、振り
分けガイド12の第2のガイド部60と振り分けガイド
13の第4のガイド部62とが連絡されると共に、切替
え装置25が作動され、図10に示すように、振り分け
ガイド13の第4のガイド部62と振り分けガイド14
の第3のガイド部61とが連絡される。
【0092】これにより、カップ支持体6(4)は、カ
ップ支持体6(4)の下側に設けたベアリング7が振り
分けガイド12の第2のガイド部60の終端まで案内さ
れた後、第2のガイド部60を離れ、切替え装置24の
一方の切替位置にある切替え板68に沿って案内され、
支持枠2の幅方向においてチェーンコンベア3の搬送方
向に向かって左側寄りをチェーンコンベア3の搬送方向
に移動され、カップ支持体6(4)のカップ5が振り分
け部17の振分位置に配置された当接体18bの下方に
到達すると共に、カップ5に載せられたメロンP2が当
接体18bに当接されることにより、メロンP2の振り
分けが行われ、さらに、ベアリング7が振り分けガイド
13の第4のガイドレール部62に沿って案内されるこ
とにより、支持枠2の幅方向において左側寄りをチェー
ンコンベア3の搬送方向に移動され、この後ベアリング
7が第4のガイド部62を離れ、作動されている切替え
装置25の他方の切替位置にある切替え板68に衝突
し、ベアリング7が切替え装置25の切替え板68に沿
って回動されることにより案内されて、カップ支持体6
(4)がローラチェーン37b側からローラチェーン3
7a側に向く戻し方向に移動される。
【0093】この後のカップ支持体6(4)の動作は、
ベアリング7が振り分けガイド14の第3のガイドレー
ル部61に案内されることにより、第3のガイドレール
部61の終端まで案内された時点で、キャリア4に対し
て摺動移動される前の元位置に復帰する。ついでベアリ
ング7が振り分けガイド14の第3のガイドレール部6
1に連設される第1のガイドレール部59に沿って案内
され、以下、チェーンコンベア3により、ベアリング7
が振り分けガイド15の第1のガイドレール部59に案
内されることにより、チェーンコンベア3の搬送方向に
向かって直進移動される。
【0094】さらに、カップ支持体6(4)の後続の寸
法の短いカップ支持体6(6)に対する振り分けについ
て概略で説明すると、カップ支持体6(4)のカップ5
が振り分け部17の振分位置、即ち当接体18bに到達
する前に、切替え装置23の作動によって、カップ支持
体6(6)がキャリア4に対して振分位置に向けて振り
分け移動され、図20に示すように、6番目のカップ支
持体6(6)に対しては、切替え装置24及び切替え装
置25は共に作動停止されることにより、カップ支持体
6(6)は、ベアリング7が振り分けガイド12の第2
のガイド部60の終端まで案内された後、第2のガイド
部60を離れ、切替え装置24の一方の切替位置にある
切替え板68に沿って案内され、カップ支持体6(6)
のベアリング7が支持枠2の幅方向においてチェーンコ
ンベア3の搬送方向に向かって左側寄りをチェーンコン
ベア3の搬送方向に移動され、振り分け部17の振分位
置に配置された当接体18bによりカップ5に載せられ
たメロンP2の振り分けが行われ、この後、ベアリング
7が振り分けガイド13の第4のガイドレール部62、
第4のガイドレール部62の延長線上に停止されている
切替え装置25の切替え板68、振り分けガイド14の
第4のガイドレール部62の順で案内されることによ
り、支持枠2の幅方向において左側寄りをチェーンコン
ベア3の搬送方向に移動され、ベアリング7が振り分け
ガイド15の第3のガイドレール部61に衝突して第3
のガイドレール部61へと案内され、第3のガイドレー
ル部61の終端まで案内された時点で、カップ支持体6
(6)がキャリア4に対して摺動移動される前の元位置
に復帰する。
【0095】以下、チェーンコンベア3により、ベアリ
ング7が振り分けガイド15の第1のガイドレール部5
9に案内されることにより、チェーンコンベア3の搬送
方向に向かって直進移動される。
【0096】本実施例においては、図19および図20
のタイミングチャートに示すように、奇数番目に配置さ
れた長いカップ支持体6(1),6(3),6(5),
…,6(19)のカップ5に載せられたメロンP1は、
チェーンコンベア3の搬送方向において上流側の振り分
け部16において、切替え装置20によって振り分けガ
イド8の第2のガイドレール部60にベアリング7が案
内され、カップ支持体6がキャリア4に対して移動され
ることにより、カップ5に載った状態のまま振分位置ま
で振り分け移動され、振分位置において当接体18aに
当接されて振り分けられる。
【0097】空となったカップ5と共にカップ支持体6
(1),6(3),6(5),…,6(19)は、切替
え装置21によって振り分けガイド9の第3のガイド部
61に沿ってキャリア4に対して振り分け移動される前
の元位置まで戻され、チェーンコンベア3の搬送方向に
おいて下流側の振り分け部17においては、振り分け移
動をされないで、チェーンコンベア3の搬送方向に向か
ってキャリア4と共に直進移動される。
【0098】図19および図20のタイミングチャート
に示すように、偶数番目に配置された短いカップ支持体
6(2),6(4),6(6),…,6(20)のカッ
プ5に載せられたメロンP2は、チェーンコンベア3の
搬送方向において上流側の振り分け部16においては振
り分け移動されずに、チェーンコンベア3の搬送方向に
向かって直進移動され、チェーンコンベア3の搬送方向
において下流側の振り分け部17において、切替え装置
23によって振り分けガイド12の第2のガイドレール
部60にベアリング7が案内され、カップ支持体6がキ
ャリア4に対して移動されることにより、カップ5に載
った状態のまま振分位置まで振り分け移動される。メロ
ンP2は、振分位置において当接体18bに当接される
ことにより、振り分けられる。
【0099】この後の、カップ支持体6(2),6
(4),6(6),…,6(20)の戻し経路は、カッ
プ支持体6の配置順番で異なり、カップ支持体6
(2),6(8),6(14),6(20)は、空とな
ったカップ5と共に切替え装置24によって振り分けガ
イド13の第3のガイド部61に沿ってキャリア4に対
して振り分け移動される前の元位置まで戻される。カッ
プ支持体6(4),6(10),6(16)は、切替え
装置24によって戻されることはなく、空となったカッ
プ5と共にチェーンコンベア3の搬送方向に直進移動さ
れた後、切替え装置25によって振り分けガイド14の
第3のガイド部61に沿ってキャリア4に対して振り分
け移動される前の元位置まで戻される。カップ支持体6
(6),6(12),6(18)は、切替え装置24及
び25によって戻されることはなく、空となったカップ
5と共にチェーンコンベア3の搬送方向に直進移動され
た後、振り分けガイド15の第3のガイド部61に沿っ
てキャリア4に対して振り分け移動される前の元位置ま
で戻される。
【0100】キャリア4に対して振り分け移動される前
の元位置まで戻された各偶数番目のカップ支持体6
(2),6(4),6(6),…,6(20)は、チェ
ーンコンベア3の搬送によりキャリア4と共にチェーン
コンベア3の搬送方向に向かって直進移動される。
【0101】なお、各カップ支持体6(1)乃至6(2
0)は、その上部の空のカップ5と共に、各カップ支持
体6(1)乃至6(20)の下部に設けたベアリング7
が振り分けガイド15の第1のガイドレール部59に案
内された後、図1に示すように、振り分けガイド15の
他端に連続された駆動軸側ガイド53に沿って案内され
て、チェーンコンベア3の搬送によって支持枠2の下部
側へ移送され、さらにリターンガイド52、従動軸側ガ
イド54の順で案内されて、支持枠2の上部側に再び移
送され、従動軸側上部ガイド55に案内される。
【0102】また、支持枠2の上部に配置された近接ス
イッチSW1の検出信号により、エンコーダ27からの
パルス数のカウントを開始すると共に、このパルスカウ
ント数に応じて各振り分け部16及び17における各切
替え装置20乃至25の動作制御を行っている制御部
は、図20に示すように、振り分け部17に配置された
切替え装置24の作動を終了してカップ支持体6(2
0)のベアリング7に対する振り分けガイド13の第3
のガイドレール部61への切替え動作を完了した時点
で、エンコーダ27からのパルス数のカウント及び各振
り分け部16及び17における各切替え装置20乃至2
5の動作制御を終了し、再度、先頭のカップ支持体6
(1)が近接スイッチSW1の検出を以て上記制御動作
を新たに開始する。
【0103】また、実施例では、各振り分け部16及び
17における各切替え装置20乃至25におけるアクチ
ュエータの駆動源としてエアシリンダを用いているが、
これに限定されるものではなく、電磁式のソレノイドを
用いたものでもよい。
【0104】
【発明の効果】本発明の物品移送装置によれば、青果物
を受皿に載せて搬送手段により搬送方向に移送体を移動
させると、受皿を備えた支持体下部に設けられた案内体
が、支持枠上部の他側寄りに搬送手段の搬送方向に向け
て配置された第1のガイドレール部に当接し、支持体が
搬送方向に案内されて、支持体が移送体と共に支持枠上
部を搬送方向に移動されることにより、青果物が受皿上
に載ったままの状態で搬送手段の搬送方向に移送され、
位置検出手段によって支持体の位置が検出された時、搬
送されている青果物が振り分けを行うものである場合に
は、振分移動開始位置に配設された第1の切替え装置を
作動させて他方の切替位置にし、第1のガイドレール部
と第2のガイドレール部とを連絡し、振分移動開始位置
において、支持体下部に設けられた案内体が第1の切替
え装置の一方の切替位置において第1のガイドレール部
から第2のガイドレール部へと案内されて、受皿上に青
果物を載せたままの状態で、受皿を備えた支持体が、移
送体に対し搬送手段の搬送方向に交差する方向に移動さ
れるため、青果物の搬送方向を瞬時に切り替えることが
できる。
【0105】また、青果物の搬送方向を瞬時に切り替え
ることができることによって、支持体下部に設けられた
案内体が第1のガイドレール部から第2のガイドレール
部へと案内された時点で、第1の切替え装置を一方の切
替位置に作動させて第1のガイドレール部間を連絡させ
ることにより、第1の切替え装置による支持体下部に設
けた案内体に対する第1のガイドレール部への案内動作
時間が短時間ですみ、振り分け動作を行った直後に、第
1の切替え装置を次の振り分け動作状態に確実に移行さ
せることができ、後続して搬送手段により搬送方向に移
送されてくる受皿上の青果物の搬送方向を切り替える必
要がない場合には、第1の切替え装置の一方の切替え位
置において第1のガイドレール部へ支持体下部の案内体
が案内されるため、振替え移動開始位置において搬送手
段の搬送方向に青果物を継続して移送させることも瞬時
に円滑に行うことができる。
【0106】支持体は、搬送手段の搬送方向への移動に
伴って、振分移動開始位置よりも搬送手段の搬送方向に
おける下流側の支持枠上部の一側寄りにおける振分位置
を臨む振分移動終了位置に向けて移動され、支持体が振
分移動終了位置に到達すると、支持体は、支持枠上部の
一側寄りを搬送手段の搬送方向に向けて移送体と共に移
動され、やがて振分位置を通過する際に、支持枠の一側
方の振分位置に配置されている当接体に支持体上部の受
皿上の青果物が当接され、支持体は、そのまま搬送手段
の搬送方向に向けて移送体と共に移動されて振分位置を
通過するので、受皿から青果物を振り分けることができ
る。
【0107】支持体下部に設けられた案内体が第1のガ
イドレール部から第2のガイドレール部へと案内された
時点で、第1の切替え装置を一方の切替位置に作動させ
て第1のガイドレール部間を連絡させると共に、戻し開
始位置に配置された第2の切替え装置を作動させて一方
の切替位置にし、第2のガイドレール部と第3のガイド
レール部とを連絡させ、振分位置において青果物の振り
分けを完了した空の受皿と一体である支持体が移送体と
共にチェーンコンベアにより戻し開始位置に移送される
と、支持体下部に設けられた案内体が、第2の切替え装
置の一方の切替位置において第2のガイドレール部から
第3のガイドレール部へと案内され、戻し開始位置より
も搬送手段の搬送方向において下流側の第1のガイドレ
ール部間の戻し終了位置に向けて移動され、支持体が戻
し終了位置に到達すると、支持体は、支持体下部に設け
られた案内体が第1のガイドレール部に当接さて案内さ
れることにより、空となった受皿と一体である支持体が
搬送手段の搬送方向に向けて移送体と共に移動されるの
で、青果物を載置するための受皿を搬送手段上に拘束状
態とされるため、空となった受皿を回収する必要がな
く、このための空の受皿を回収する回収機構や選別コン
ベア上に受皿を新たに供給するための受皿供給機構を必
要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る物品移送装置の正面図
【図2】物品移送装置の要部平面図
【図3】物品移送装置の駆動側を示す側面図
【図4】物品移送装置の従動側を示す側面図
【図5】図2の要部拡大平面図
【図6】図5の側面図
【図7】図5の正面図
【図8】第1の切替え装置の平面図
【図9】第2の切替え装置の平面図
【図10】別の第2の切替え装置の平面図
【図11】図9の正面図
【図12】当接体を示す側面図
【図13】実施例における青果物の搬送状態を示す平面
【図14】青果物の振り分け部における振り分けの第1
工程を示す平面図
【図15】青果物の振り分け部における振り分けの第2
工程を示す平面図
【図16】青果物の振り分け部における振り分けの第3
工程を示す平面図
【図17】青果物の振り分け部における振り分けの第4
工程を示す平面図
【図18】青果物の別の振り分け部における振り分けを
示す平面図
【図19】実施例における第1の切替え装置及び第2の
切替え装置の動作を示すタイミングチャート
【図20】図19の動作タイミングチャートのつづき
【符号の説明】
1 物品移送装置 2 支持枠 3 チェーンコンベア 4 キャリア 5 カップ 6 カップ支持体 7 ベアリング 8 振り分けガイド 9 振り分けガイド 10 振り分けガイド 11 振り分けガイド 12 振り分けガイド 13 振り分けガイド 14 振り分けガイド 15 振り分けガイド 16 振り分け部(長いカップ支持体) 17 振り分け部(短いカップ支持体) 18 当接体 19 当接体支持フレーム 20 切替え装置 21 切替え装置 22 切替え装置 23 切替え装置 24 切替え装置 25 切替え装置 26 モータ支持枠 27 エンコーダ 27a 回転軸 28 モータ軸 29 駆動伝達用スプロケット 30 駆動伝達用スプロケット 31 エンコーダ従動用スプロケット 32 チェーン 33 駆動軸 34 従動軸 35 駆動用スプロケット 36 従動用スプロケット 37 ローラチェーン 38 駆動軸用従動スプロケット 39 ボルト 40 外リンク 41 チャンネル 42 ボルト 43 スライダ 44 ブラケット 45 ボルト 46 ボルト 47 ベアリング支持ロッド 47a ボルト部 47b タップ部 48 ナット 49 取付けボルト 50 近接板 51 補助アングル材 52 リターンガイド 53 駆動軸側ガイド 54 従動軸側ガイド 55 従動軸側上部ガイド 56 ガイド部 57 横材 58 補助アングル材 59 第1のガイドレール部 60 第2のガイドレール部 61 第3のガイドレール部 62 第4のガイドレール部 63 取付ベース板 64 エアシリンダ 65 シリンダブラケット 66 ピストンロッド 67 連結部材 67a アーム挿入部 68 切替え板 68a 切替え板部 68b 軸杆部 69 支持筒部材 69a 取付板部 69b 支持筒部 70 揺動アーム 70a 軸杆挿通部 71 ネジ挿通孔 72 ピン挿通孔 73 ピン挿通孔 74 係止ネジ 75 連結ピン 76 アングル材 77 支持腕杆 78 当接湾曲板 79 取付側板 SW1 近接スイッチ M1 コンベア駆動モータ P メロン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持枠に搬送手段を配設すると共に複数
    の移送体を該搬送手段に配設し、前記移送体に被搬送物
    を配置する受皿を備えた支持体を前記搬送手段の搬送方
    向と交差する方向に移動自在に配設すると共に、前記支
    持体の下部に案内体を設け、前記支持枠の一側方の振分
    位置に前記受皿上の被搬送物に当接される当接体を配置
    し、前記案内体が当接される第1のガイドレール部、第
    2のガイドレール部及び第3のガイドレール部をそれぞ
    れ設けると共に、前記支持枠上部の他側寄りに、前記第
    1のガイドレール部を前記搬送方向に向けて複数間隔を
    おいて一列に配置し、前記第2のガイドレール部を第1
    のガイドレール部間の振分移動開始位置と、該振分移動
    開始位置よりも前記搬送手段の搬送方向における下流側
    の前記支持枠上部の一側寄りにおける前記振分位置を臨
    む振分移動終了位置との間に配置し、前記第3のガイド
    レール部を前記振分移動終了位置より前記搬送手段の搬
    送方向において下流側寄りの戻し開始位置と、該戻し開
    始位置より前記搬送手段の搬送方向において下流側にお
    ける第1のガイドレール部間の戻し終了位置との間に配
    置し、前記搬送手段の搬送方向において前記振分移動開
    始位置より上流側に前記支持体を検出する位置検出手段
    を配置し、前記振分開始位置に、一方の切替位置におい
    て前記第1のガイドレール部間を連絡し、他方の切替位
    置において前記第1のガイドレール部と第2のガイドレ
    ール部との間とを連絡する第1の切替装置を配設し、前
    記戻し開始位置に、一方の切替位置において前記第2の
    ガイドレール部と第3のガイドレール部とを連絡し、他
    方の切替位置において前記第2のガイドレール部と第3
    のガイドレール部との連絡を断つ第2の切替装置を配設
    したことを特徴とする物品移送装置。
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