JP2851063B2 - リンク列の組立て方法、並びにその組立て装置 - Google Patents

リンク列の組立て方法、並びにその組立て装置

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JP2851063B2 JP18156289A JP18156289A JP2851063B2 JP 2851063 B2 JP2851063 B2 JP 2851063B2 JP 18156289 A JP18156289 A JP 18156289A JP 18156289 A JP18156289 A JP 18156289A JP 2851063 B2 JP2851063 B2 JP 2851063B2
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【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、リンク列の組立て方法並びにその組立て装
置に係り、特に一対のシーブからなるプライマリ及びセ
カンダリプーリに巻掛けて用いる無断変速機用ベルト
(CVT用ベルト)の製造過程に用いられる、多数のリン
クプレートをピンにて一連に連結するリンク列に適用し
て好適であり、詳しくは多数のリンクプレートを互にず
らしてピンにて連結するリンク列の組立て方法並びにそ
の組立て方法に関する。
(ロ) 従来の技術 近時、本出願人は、特開昭63−303240号公報及び特開
昭63−303241号公報に示すように、多数のリンクプレー
トをピンにて連結したリンク列、一対のシーブに接触す
る両側面を有する多数のブロック及び前記ピンを抜止め
保持するリテーナ(ピン脱落防止部材)からなるCVT用
ベルトを提案した。
そして、該CVT用ベルトVは、第19図及び第20図に示
すように、ブロックが略々同様な形状の第1のブロック
5及び第2のブロック5′からなり、それぞれ各ブロッ
クはシーブと接触する両側面5a1,5a2,5a1,5a2にそれぞ
れ切欠き部5c,5cを有すると共に中央部に透孔5bを有し
ており、これら切欠き部及び透孔に、それぞれ複列のリ
ンクプレート1を交互にかつ無端状に連結したリンク列
3a,3b,3cを挿通している。また、ブロック5,5′にはそ
の一面にピン挿通用の凹部5eが形成されていると共に他
面に屈曲用の突出部5fが形成されており、第1及び第2
のブロック5,5′を、互に凹部5eが向かい合うように揃
えて、該2個の凹部5eにて構成される孔部及びリンクプ
レート1のピン孔1a,1bに、互に転がり接触する1対の
ピン片2a,2bからなるピン2を挿入して、ブロックとリ
ンク列とを軸方向にずれないように連結し、更に2個の
ブロック毎に介在されるリテーナ6の腕部6aにてピン2
が抜止め・保持されて構成されている。
ところで、従来、該CVT用ベルトVは、すべて手作業
により組立てられていた。即ち、リンクプレート1を多
層にかつ3列分配置して、これらリンクプレートに第2
のブロック5′を挿込み、他のリンクプレート1を3列
分交互に配置して、ピン2を挿入する。ついで、第1の
ブロック5をその凹部5eがピン2を受入れるように挿通
し、その後リテーナ6を差込んで該ピン2を抜止めを図
る。同様に、次の第2のブロック5′をリンクプレート
1に挿通し、ついで多層のリンクプレートを交互に配置
してピン2を挿入し、更にその後次の第1のブロック5
を挿通し、そしてリテーナ6を差込んで該ピン2の抜止
めを行う。このようにして、順次リンク列及びブロック
が組立てられる。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 上述CVT用ベルトVは、多層3列からなる多数のリン
クプレート1、交互に挿通される多数の第1のブロック
5及び第2のブロック5′、更にリテーナ6及びピン2
等の極めて多くの構成部品からなり、これら多くの構成
部品を、上述したように手作業で行うには、極めて多く
の作業工数を必要とし、CVT用ベルトの製造に、極めて
多くの時間と労力を必要とする。
特に、リンク列3a,3b,3cは、両外側用及び中央用の3
列あり、かつ各列は交互に連結された多数のプレートか
らなり、その組立ては極めて面倒な作業となっている。
また、上述作業手順をそのままで自動化を図ろうとす
ると、複雑な3次元動作を繰返すことになり、自動化の
達成には大きな困難が予測される。
そこで、本発明は、重畳して揃えた1単位のリンクプ
レートを、互にずらしてピンを挿入するようにし、もっ
て容易にリンク列の自動組立てを行え得るようにしたリ
ンク列の組立て方法並びにその組立て装置を提供するこ
とを目的とするものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明のリンク列の組立て方法は、上述事情に鑑みな
されたものであって、例えば第1図ないし第3図を参照
して示すと、多数のリンクプレート(1)をピン(2)
にて一連に連結してなるリンク列(3)の組立て方法で
あって、複数枚のリンクプレート(1)を重畳して揃え
た(第1図参照)後、該重畳した1単位のリンクプレー
ト(U)を、先端に凹凸形状の爪(11a)を有する第1
の押出しピン(11)と先端に上記凹凸形状と噛み合う形
状からなる爪(12a)を有する第2の押出しピン(12)
とで挟持することに基づき、該凹凸形状に対応して互に
ずらす(第2図参照)。この状態で、前記第2の押出し
ピン先端の爪(12a)に形成したピン孔(12b)と前記互
にずらされた前方側のリンクプレート(11)前方ピン挿
通部(1c)とにピン(71)を挿入して互に連結し、つい
で前記互にずらされた前方側リンクプレート(11)の後
方ピン挿通部(1c)と後方側リンクプレート(12)の前
方ピン挿通部(1c)とにピン(72)を挿入して互に連結
する(第3図参照)、そして、次の重畳した1単位のリ
ンクプレートを、前記第1の押出しピン(11)の先端爪
(11a)と前記第2の押出しピン(12)に連結された後
方側リンクプレート(12)との間で挟持することにより
互にずらし、この状態で、該互にずらされた前方側リン
クプレート(13)の前方ピン挿通部と前記第2の押出し
ピンに連結された後方側リンクプレート(12)の後方ピ
ン挿通部とにピン(73)を挿入して互に連結し、該作業
を順次繰返して行うことを特徴とする。
また、本発明のリンク列の組立て装置は、例えば第4
図ないし第9図に示すように、多数のリンクプレート
(1)をピン(2)にて一連に連結してなるリンク列
(3)を組立てる組立て装置(D)であって、長手方向
に貫通して延びるスライド溝(14)を有する本体(15)
と、該スライド溝の前後に摺動自在に嵌挿し、かつそれ
ぞれ先端に、互に噛み合う形状からなる凹凸形状の爪
(11a),(12a)を有する第1及び第2の押出しピン
(11),(12)と、多数枚のリンクプレート(1)を収
納したストッカ(16a),(16b)から、所定枚のリンク
プレートを重畳して揃えた状態で前記本体のスライド溝
における所定位置に配置された供給部(f)に供給する
リンクプレート供給装置(17)と、ピン(2)を前記本
体のスライド溝(14)に位置するリンクプレート(1)
に挿入するピン挿入装置(19)と、を備えてなることを
特徴とする。
(ホ) 作用 リンク列組立て装置(D)において、ストッカ(16
a),(16b)に収納されているリンクプレート(1)
は、2ピッチ分の枚数が1単位(U)となって揃えられ
かつ重畳された状態で、リンクプレート供給装置(17)
により供給部(f)に供給される。
そして、該供給部(f)に供給された、重畳された1
単位のリンクプレート(1)は、スライド溝(14)に沿
って第1の押出しピン11により押出され、その爪(11
a)と、所定位置に保持されている第2の押出しピン(1
2)の爪(12a)との間で挟持され、例えば交互に1ピッ
チずれる等、爪の凹凸形状に対応して互にずれる。
この状態で、ピン挿入装置(19)が、第2の押出しピ
ン12のピン孔(12b)と互にずれた前方のリンクプレー
ト(11)の前方ピン挿通部(1c)との間にピン(7)を
挿入して、互に連結する。
ついで、第1の押出しピン(11)及び第2の押出しピ
ン(12)を共に1ピッチ移動して、リンクプレート
(11)及び(12)を移動するか、又はピン挿入装置(1
9)を第1の押出しピン方向に1ピッチ移動する等によ
り、ピン挿入装置(19)とリンクプレート(11),
(12)の連結部分とを整合して、この状態でピン挿入装
置(19)が前方のリンクプレート(11)の後方ピン挿通
部と後方のリンクプレート(12)の前方ピン挿通部に亘
ってピン(72)を挿入する。
その後、第1の押出しピン(11)をリンクプレート供
給部後方に退入し、再びストッカ(16a),(16b)か
ら、供給装置(17)により重畳した1単位(U)のリン
クプレート(1)を供給部(f)に供給する。そして、
第1の押出しピン(11)を移動して、該ピンの爪(11
a)と、所定ピッチ退入した位置にある第2の押出しピ
ン(12)に連結されたリンクプレート(11),(12)と
の間で上記1単位のリンクプレートを挟持して該プレー
トを互にずらす。この状態で、同様に、ピン挿入装置
(19)が、前記リンクプレート(12)の後方ピン挿通部
と該互にずらされた前方リンクプレート(13)の前方ピ
ン挿通部とに亘ってピン(73)を挿入して互に連結し、
更に上述と同様に、ピン挿入装置(19)と該前方リンク
プレート(13)と後方リンクプレート(14)との連結部
が整合するように移動した後、再びピン挿入装置(19)
がピン(74)を挿入することにより、該リンクプレート
(13),(14)を連結する。
このようにして、順次リンクプレート(1)がピンに
て連結され、一連のリンク列(3)が組立てられる。
(ヘ) 発明の効果 以上説明したように、本発明によるリンク列の組立て
方法によると、互に噛み合う形状からなる爪(11a),
(12a)を有する第1の押出しピン(11)及び第2の押
出しピン(12)にて、層状に整列した1単位(U)のリ
ンクプレート(1)を互にずらし、かつ該リンクプレー
トを該押出しピンにて移動してピンを挿入するので、極
めて簡単に一連のリンク列(3)を組立てることがで
き、かつ多数のリンクプレートからなるにも拘らず、極
めて単純な数少ない工程で足り、自動組立ても容易に達
成することができる。
また、本発明によるリンク列の組立て装置(D)によ
ると、極めて簡単な装置でありながら、一連のリンク列
を容易にかつ効率よく連続して組立てることができる。
なお、上述カッコ内の符号は、図面を参照するための
ものであるが、何等構成を限定するものではない。
(ト) 実施例 ついで、本発明による実施例を図面に沿って説明す
る。
本発明に係るCVT用ベルトVは、第19図及び第20図に
示すベルトと略々同様であるが、リンクプレート1及び
リテーナ6において僅かに相違している。即ち、本リン
クプレート1は左右ピン孔1a,1bの間部分を削除して、
第10図に詳示するように、左右ピン孔が連通したピン挿
通部1cを有するO字状からなり、該連通したピン挿通部
1cの左右端部分に、同様にピン2が挿入される。また、
リテーナ6はプラスチック等の非金属から形成され、ブ
ロック5,5′の上部連結部5hと略々同様な形状からなる
連結部6bを有していると共に、ピン2の両端を保持する
腕部6a,6aを有している。なお、第10図ないし第18図に
おいて、ブロック5,5′等の形状が第19図及び第20図と
相違しているが、これは図面を簡略化して表示したもの
であって、実際は第19図及び第20図に示すような形状か
らなり、またピン2も1本として表示してあるが、正規
のピン2は1対のピン片2a,2bからなる。
また、第10図において、1はリンクプレート、2は正
規のピン、5,5′は略々同形状からなる第1及び第2の
ブロック、6はリテーナである。更に、7a,7b,7cは丸棒
からなる仮ピンであり、また9,9はベルトを無端状に形
成する最後の工程にて使用するピン抜止め保持用のリテ
ーナ、10は該リテーナを保持するバネ材からなるクリッ
プである。また、前記終端用リテーナ9は、その両端部
の平面9a,9aにてそれぞれピン2,2を抜止め保持し、かつ
中央の凹部9bにクリップ10が挿通・保持される。
そして、CVT用ベルトVを組立てるに当り、第11図に
示すように、まずマガジン(図示せず)に、凹部5eを前
面にした第1のブロック5、腕部6aを前面にしてリテー
ナ6そして凹部5eを後面にした第2のブロック5′を、
その順で1ユニットAとして必要ユニット数順次並べて
仮組する。
また、第12図及び第13図に示すように、2本の外側用
リンク列3a′,3c′及び1本の中央用リンク列3b′をそ
れぞれリンク列仮組装置にて仮組みすべく、必要数のリ
ンクプレート1を層状に揃えた後、隣接する列のリンク
プレートを長手方向に1ピッチずらして、リンクプレー
トを交互に配列する。なお、第12図及び第13図におい
て、中央用リンク列3b′が、リンクプレートを2枚交互
に配列してなるが、これは第20図に示すように合計7枚
のリンクプレートからなり、4枚と3枚とリンクプレー
トを交互に配列して構成してもよく、また他のリンク列
3a′,3c′も、同様に任意のリンクプレート枚数を採用
してもよいことは勿論である。更に、特開昭63−303239
号公報に示すように、リンクプレートを交互に連結せ
ず、3枚又は4枚で1組のリンクを形成するように構成
してもよい。
更に、第14図に示すように、交互に配列した各リンク
プレート1のピン挿入孔1cの両端部にそれぞれ短尺丸棒
からなる仮ピン7a,7b,7cを差込み、両外側用リンク列3
a,3c及び中央用リンク列3bがそれぞれ別個に仮組みされ
る。
該リンク列の組立てについて、第1図ないし第9図に
沿って詳細に説明する。なお、リンク列は符号3を付し
て3列のリンク列を代表し、また仮ピンも符号7を付し
て3個のピンを代表する。
まず、リンク列組立て(仮組み)装置について説明す
るに、該組立て装置Dは、第4図ないし第9図に示すよ
うに、基台15a及び該基台に固定されたベース板15bから
なる本体15を有しており、該ベース板15bの上面中心部
には長手方向に延びるスライド溝14が貫通して穿設され
ている。そして、該スライド溝14には、その両端から第
1の押出しピン11及び第2の押出しピン12が摺動自在に
嵌挿されており、これら押出しピン11,12の先端部に
は、それぞれ互に噛み合う凹凸形状からなる爪11a,12a
が固定されている。また、第1の押出しピン11が嵌挿す
る部分のスライド溝14の左右に平行して、ベース板15b
上面には長手方向に延びる溝16a,16bが形成されてお
り、これら溝内には互に連結する2ピッチのリンクプレ
ート1を1単位Uとしたリンクプレートが層状に揃えら
れて、それぞれ1列状態に多数配列され、これら溝はリ
ンクプレートのストッカを構成している。更に、ベース
板15bには、該ストッカ用溝16a,16bの先端部及びスライ
ド溝14を横切るようにリンクプレート供給装置17が摺動
自在に嵌挿されており、該供給装置17の上面には1単位
Uのリンクプレートを収納し得る2個の凹溝17a,17bが
形成されていると共に、該供給装置17は第8図に詳示す
るように、ベース板15bに固定されたブラケットに螺合
されているストッパボルト21,22により、凹溝17a,17bが
中央のスライド溝14又は左右のストッカ溝16a,16bのい
ずれか一方に整合するように位置決めされる。また、第
9図に詳示するように、基台15aには間座板23が固定さ
れており、かつ該間座板23にはピン挿入装置19の本体ブ
ロック19aがボルトピン25により回動自在に連結されて
いる。該ピン挿入装置19の本体ブロック19a先端部には
押圧杆26が摺動自在に嵌挿しており、かつ該押圧杆26の
上方に突出した部分にスプリング27が縮設されていると
共に、該押圧杆26の下方のピン挿入部26aの下方にピン
保持部29が配置されている。更に、該ピン挿入装置19に
隣接して、基台15aにはプレート30が固定されており、
該プレート30には位置決め用ボルト31が螺合され、かつ
該ボルト31はピン挿入装置19をピン挿入位置gに位置決
めし得る。なお、図中32はスライド溝14を覆う蓋であ
り、ベース板15bにボルトにより固定されている。
ついで、本組立て装置Dによるリンク列の組立て方法
について説明する。
まず、左右ストッカ溝16a,16bにそれぞれ、1単位U
のリンクプレート1を重畳・整列して、多数単位並べて
挿入する。そして、リンクプレート供給装置17が横方向
に移動することにより、一方のストッカ溝16aに整列し
て先端の1単位のリンクプレート1が挿入されている一
方の凹溝17bをスライド溝14に整列する供給部fに移動
すると共に、スライド溝14に整列されていた他方の凹溝
17aを他方のストッカ溝16bに整列する。
この状態で、第1の押出しピン11がスライド溝14に沿
って図面右方向に移動し、第1図に詳示するように、そ
の先端の爪11aが1単位Uのリンクプレート1を押出
し、所定位置に保持されている第2の押出しピン12の爪
12aとの間で該リンクプレート1を挟持する。これによ
り、第2図に詳示するように、1単位Uのリンクプレー
ト1は交互に1ピッチずらされて、2ピッチのリンクプ
レート11及び12を形成する。
そして、この状態では、第2の押出しピン12のピン孔
12bと前方リンクプレート11とがピン挿入位置gに位置
しており、ピン挿入装置19の押圧杆26をスプリング27に
抗して押圧することにより、予めピン保持部29に保持さ
れているピン71が、前記ピン孔12bと前方リンクプレー
ト1のピン挿通孔1cの前方部分とに貫通して挿入され、
これにより第2の押出しピン12と前方リンクプレート11
が互に連結される。
ついで、ピン挿入装置19を第4図に鎖線で示すよう
に、ボルト25を中心に回動して、ピン保持部29に新たな
ピン7を保持し、そして再びピン挿入装置19を、位置決
めボルトピン31に本体ブロック19aが当接するピン挿入
位置に位置決め保持する。更に、第1の押出しピン11及
び第2の押出しピン12にてリンクプレート1を挟持した
状態で1ピッチ図面右方向に移動して、前方リンクプレ
ート11と後方リンクプレート12の交差部分をピン挿入位
置gに整列する。この状態で、ピン挿入装置19の押圧杆
26を押圧して、ピン72を両リンクプレートの交差部分に
挿入し、1単位Uの前方リンクプレート11と後方リンク
プレート1とが互に連結される。
ついで、第1の押出しピン11を、その爪が供給部fの
後方に位置するように後退し、この状態でリンクプレー
ト供給装置17を第4図上方向に移動する。すると、該供
給装置17の凹溝17aに入っている1単位Uのリンクプレ
ート1がスライド溝14に整列する供給部fに移動され、
更にこの状態で、第1の押出しピン11が図面右方向に移
動する。これにより、前記供給部fのリンクプレート1
は爪11aにより凹凸になりながら既に連結したリンクプ
レート11,12に向けて移動し、該後方リンクプレート12
の後端に当接して、該1単位Uのリンクプレートが互い
違いになり、かつこの状態で、第1の押出しピン11及び
第2の押出しピン12がリンクプレートを挟持した状態で
1ピッチ図面右方向に移動して、既に連結している後方
リンクプレート12と、今回供給された前方リンクプレー
ト13の交差部分とをピン挿入位置gに整列する。
そして、再びピンを挿入した状態にあるピン挿入装置
19が、押圧杆26の押圧によりピン73を後方リンクプレー
ト12のピン挿入孔1cの前方部と前方リンクプレート13
挿入孔1cの後方部とに貫通して挿入し、これら両リンク
12,13を互に連結する。
ついで、第1の押出しピン11及び第2の押出しピン12
をリンクプレート1を挟持した状態で1ピッチ移動し、
ピン挿入装置19により、該供給された1単位のリンクプ
レートの前方リンクプレート13と後方リンクプレート14
との交差部分にピン74を挿入し、これら両リンクプレー
ト1,1を互に連結する。
そして、同様に、第1の押出しピン11を退入してリン
クプレート供給装置17によりスライド溝14に1単位のリ
ンクプレート1を供給し、第1の押出しピン11及び第2
の押出しピン12の爪11a,12aにより該リンクプレート1
を互い違いにして、更にピン挿入装置19によりピンを挿
入して、互いに連結し、この作業を順次繰返すことによ
り、一連のリンク列3が形成される。
なお、上述実施例は、第1の押出しピン11及び第2の
押出しピン12にてリンクプレート1を挟持した状態でピ
ン7を挿入しているが、これは第1の押出しピン12を僅
かに前方に移動して、同層にある隣接するリンクプレー
ト同士を僅かに離すようにしてピンを挿入してもよい。
また、上述実施例は、治具として記載しているため、
第1の押出しピン11及び第2の押出しピン12、リンクプ
レート供給装置17、ピン挿入装置19を手動にて作動する
ように説明してあるが、これは、自動組立て装置とし
て、エアシリンダ又は油圧シリンダ等の適宜のアクチュ
エータを用いて作動してもよく、更に同様に、ストッカ
16a,16bへのリンクプレートの供給及びその作動、並び
にピン挿入装置19へのピンの供給を連続して自動的に行
うようにしてもよいことは勿論である。
そして、以上のようにして仮ピン7a,7cにより仮組み
したリンク列3a,3bを、第15図(a)に示すように、マ
ガジンに前記ブロック5,5′及びリテーナ6を順次なら
べたユニットAの列におけるブロックの両側切欠き部5
c,5cに挿通する。また同様に、第15図(b)に示すよう
に、該ユニットの列におけるブロックの中央透孔5bに、
前記仮ピン7bにて仮組みしたリンク列3bを挿通する。な
おこの際、リンク列3a,3b,3cは、引張り具(図示せず)
を用いて矢印で示すように切欠き部又は透孔を引張って
もよく、また後から押圧して挿通してもよい。また、前
記ユニットAの列は、リンク列より少なくとも1ピッチ
少ない数にて仮組みされている。
ついで、第16図に示すように、各リンク列3a,3b,3cの
先端のリンクプレート1の挿通孔1cに、前記仮ピン7a,7
b,7cを押出しながら正規のピン2を挿入する。これによ
り、先端のリンクプレート1は、各仮ピン7a,7b,7cが排
出されて、長尺の正規ピン2により3列のリンク列3a,3
b,3cに亘って連結され、かつ該正規ピン2の両側が僅か
に両外側リンクプレートより突出する。
その後、先端のユニットAを、リンク列に沿って1ピ
ッチ移動し、該ユニットAのリテーナ6の両端部6a,6a
が前記挿入した正規ピン2の両端を挟持し、かつ第1の
ブロック5の凹部5eにピン2が支承されて、該ユニット
Aはリンク列に対して正面方向の動きが規制される。
ついで、該ユニットAの第2のブロック5′の後面に
向いている凹部5e及びリンク列のピン挿通孔1cに、仮ピ
ン7a,7b,7cを押出しながら正規のピン2を挿入する。こ
れにより、該ユニットAは、前後面をピン2により挟持
されて、リンク列に一体に連結される。
この作業は、例えば第16図及び第17図に示すように、
第n番目のユニットAnにおける第2のブロック5′の凹
部5e及びリンク列のピン挿通孔1cに、仮ピン7a,7b,7cを
押出しながら正規ピン2を挿入した後、次のユニットAm
をリンク列に沿って前のユニットAnに当接するまで移動
して、該ユニットAmにおけるリテーナ6の腕部6a,6aに
て該ピン2の両端を挟持するようにして、各ユニットA
…に亘り順次行われる。
そして最後に、第18図に示すように一連となっている
リンク列3a,3b,3cの両端に、第1のブロック5,左右腕部
6a,6aがなく上部連結部6bのみからなるリテーナ6′、
そして第2のブロック5′からなる最終ユニットAz,Az
をそれぞれ装着する。この状態で、両端のリンク列を正
規ピン2を挿入することにより無端状に連結する。更
に、終端用リテーナ9,9が前記最終ユニットAzのピン2,2
の両端部分に装着され、その両端平面9a,9aにてそれぞ
れピン2,2を仮止め保持し、かつ該リテーナ9,9の中央凹
部9b,9bにクリップ10が装着されて、リテーナ9,9が所定
位置に保持される。
これにより、無端状のCVT用ベルトVが組立てられ
る。
なお、上述各工程は、治具を用いて順次手作業にて行
ってもよいことは勿論であるが、一般には各工程が自動
組立てにて行われ、例えばブロックユニットAを配列す
る工程及び仮ピンによるリンク列3a,3b,3cを形成する工
程がそれぞれ自動仮組付け装置にて行われ、該仮組付け
装置にて製造されたユニット列及びリンク列を、自動組
立て装置により、各ユニットを順次移動しながら正規ピ
ンを挿入して自動的に組立てられる。
また、CVT用ベルトは、実施例のものに限らず、第10
図及び第11図に示すベルト、特開昭63−303240号公報に
示すベルト等、他のCVT用ベルトにも同様に適用できる
ことは勿論である。
また、前記リンク列3の組立ては、CVT用ベルトにお
ける仮組みのリンク列に実施して説明したが、これに限
らず、該リンク列3自体で伝動又は移送・扛重用として
用いるものに適用してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるリンク列の組立てに係る押出しピ
ンを示す斜視図、第2図には互にずらされた1単位のリ
ンクプレートを示す斜視図、第3図はピンの挿入を示す
斜視図である。また、第4図はリンク列組立て装置を示
す平面図、第5図はその正面図、第6図はその側面図、
第7図はその縦断面図、第8図は第4図VIII−VIII線に
よる断面図、第9図は第4図IX−IX線による断面図であ
る。そして、第10図は本発明を適用した無段変速装置用
ベルトの各構成部品を示す斜視図である。第11図ないし
第18図はベルトの組立て方法における各工程を示す斜視
図で、第11図はブロック及びリテーナを整列する工程、
第12図はリンクプレートを整列する工程、第13図はリン
クプレートを交互に配列する工程、第14図はリンク列に
仮ピンを挿入する工程、第15図(a),(b)はブロッ
クユニット列にリンク列を挿通する工程、第16図は正規
ピンを挿入する工程、第17図はユニットを順次移動する
工程、そして第18図は両端部を連結する工程を示す。ま
た、第19図は、従来の無段変速装置用ベルトを示す一部
断面した正面図、第20図は第19図のXX−XX線による断面
図である。 V……無段変速装置(CVT)用ベルト、 1,11,12,13……リンクプレート、 1c……ピン挿通部(挿通孔)、 2……(正規)ピン、 3,3a,3b,3c……リンク列、 7,71,72,73……(仮)ピン、 11……第1の押出しピン、11a……爪、 12……第2の押出しピン、12a……爪、 12b……ピン孔、14……スライド溝、 15……リンク列組立て装置本体、 16a,16b……ストッカ(溝)、 17……リンクプレート供給装置、 19……ピン挿入装置、 D……リンク列組立て装置、 U……1単位のリンクプレート。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のリンクプレートをピンにて一連に連
    結してなるリンク列の組立て方法であって、 複数枚のリンクプレートを重畳して揃えた後、該重畳し
    た1単位のリンクプレートを、先端に凹凸形状の爪を有
    する第1の押出しピンと先端に上記凹凸形状と噛み合う
    形状からなる爪を有する第2の押出しピンとで挟持する
    ことに基づき、該凹凸形状に対応して互にずらし、 この状態で、前記第2の押出しピン先端の爪に形成した
    ピン孔と前記互にずらされた前方側のリンクプレートの
    前方ピン挿通部とにピンを挿入して互に連結し、 ついで、前記互にずらされた前方側リンクプレートの後
    方ピン挿通部と後方側リンクプレートの前方ピン挿通部
    とにピンを挿入して互に連結し、 そして、次の重畳した1単位のリンクプレートを、前記
    第1の押出しピンの先端爪と前記第2の押出しピンに連
    結された後方側リンクプレートとの間で挟持することに
    より互にずらし、この状態で、該互にずらされた前方側
    リンクプレートの前方ピン挿通部と前記第2の押出しピ
    ンに連結された後方側リンクプレートの後方ピン挿通部
    とにピンを挿入して互に連結し、該作業を順次繰返して
    行うことを特徴とする、 リンク列の組立て方法。
  2. 【請求項2】多数のリンクプレートをピンにて一連に連
    結してなるリンク列を組立てる組立て装置であって、 縦方向に延びるスライド溝を有する本体と、 該スライド溝の前後に摺動自在に嵌挿し、かつそれぞれ
    先端に、互に噛み合う形状からなる凹凸形状の爪を有す
    る第1及び第2の押出しピンと、 多数枚のリンクプレートを収納したストッカから、所定
    枚のリンクプレートを重畳して揃えた状態で前記本体の
    スライド溝における所定位置に配置された供給部に供給
    するリンクプレート供給装置と、 ピンを前記本体のスライド溝に位置するリンクプレート
    に挿入するピン挿入装置と、 を備えてなることを特徴とするリンク列組立て装置。
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