JP2709564B2 - コネクタハーネス用電線整列装置 - Google Patents

コネクタハーネス用電線整列装置

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JP2709564B2
JP2709564B2 JP6001016A JP101694A JP2709564B2 JP 2709564 B2 JP2709564 B2 JP 2709564B2 JP 6001016 A JP6001016 A JP 6001016A JP 101694 A JP101694 A JP 101694A JP 2709564 B2 JP2709564 B2 JP 2709564B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクターハーネスを
製造する際にコネクタに電線をセットするために使用す
るコネクタハーネス用電線整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電線の中間に取付けられるコネクタであ
って電線の段数に対応した段数の結線部をもちかつ上段
の結線部には下段の結線部に接続された電線を通す隙間
を備えているコネクタが知られている(例えば、特開平
5−29031号公報参照)。この種のコネクタを用い
てコネクターハーネスを製造する作業を次に説明する。
【0003】一般に、図19に示すように、電線を複数
段に、即ち、1段目電線400と2段目電線401をセ
ットするタイプのコネクタ300において電線の中間に
ハーネスする際、図21のように下段の電線をセットす
る場合、上段のコネクタの結線部を避けねばならず、こ
のため、従来は人の手によって電線を1本ずつセットし
ていた。また、手によってセットする場合においては、
フラットリボン電線等の相互につながった電線は、セッ
トできるように大きく切り裂いてからセットされてい
た。なお、図19において、301はミドルインシュレ
ータ、302はカバーインシュレータ、303はストレ
インリリーフ、300Aは2段目の結線部、300Bは
2段目の結線部、300Cは1段目の結線部、300H
はレバー、302A,302Bは孔である。また、図2
0は、コネクタ300の底面図である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来は1本ずつ手でもって電線のセットを行っていたの
で、多大な時間を必要とし、作業効率が極めて悪いもの
となっていた。また、フラットリボン電線を使用する場
合、大きく電線を切り裂かねばならず、これも作業の煩
雑化となっていた。
【0005】さらに、電線のセットに際しては、コネク
タの結線部に絡めるようにして電線をセットするため、
コネクタの結線部を変形させ、不良品を作りだすおそれ
があった。
【0006】それ故に本発明の課題は、作業時間の短縮
化、不良発生の低減化を図ることのできる、複数の電線
を複数段に結線するコネクタの電線整列装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、電線の
段数に対応した段数の結線部をもちかつ上段の結線部に
は下段の結線部に接続された電線を通す隙間を備えてい
るコネクタに接続されてコネクタハーネスを構成する一
列に並んだ複数の電線を整列するためのコネクタハーネ
ス用電線整列装置において、前記一列に並んだ複数の電
線を上下に分けるとともに電線を前記上段の結線部の電
線を通す隙間に振り分けるための突起体と、前記突起体
を上下させるための駆動機構と、前記突起体を前記コネ
クタの結線部のピッチに合せて整列させ上下に移動可能
なように保持する保持部材と、前記保持部材を電線と垂
直方向に移動させるための駆動機構とを含むことを特徴
とするコネクタハーネス用電線整列装置が得られる。
【0008】
【0009】また本発明によれば、前記保持部材は前記
突起体を電線の1ピッチおきに整列するとともに上下に
摺動可能に保持するものであり、前記突起体は初期位置
が電線ピッチ毎に上下に互い違いに配列されており、さ
らに、上側の突起体を下方へ移動させるとともに下側の
突起体を上方へ移動させ、これによって電線を上下に分
離する手段と、前記保持部材を電線に対し垂直方向に上
下の突起体が互いに一致するように移動させる手段とを
設けたことを特徴とするコネクタハーネス用電線整列装
置が得られる。
【0010】また本発明によれば、前記保持部材を電線
に対し垂直な方向で上下の突起体が互いに一致するよう
に移動させる手段と、上下の突起体を上の保持部材の面
と一致するまで上げることにより整列した電線を下側の
突起体に保持させる手段と、電線に対し下側の突起体と
コネクタの上段の結線部との位置決めを行うコネクタの
ガイドと、下側の保持部材を上下に駆動する駆動機構と
を設け、下側の保持部材を上へ移動させることによって
コネクタの上段結線部に電線をセットするように構成し
たことを特徴とするコネクタハーネス用電線整列装置が
得られる。
【0011】また本発明によれば、前記突起体にコネク
タ上段の結線部が予め入れられるような溝が形成されて
いることを特徴とするコネクターハーネス用電線整列装
置が得られる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の電線整列装置の外観斜視
図、図2は右側面断面図、図3は左側面断面図、図4は
部分断面図である。これらの図に示すように、本発明の
電線整列装置は、ベースプレート87上に固定的に載置
された本体1、電線整列作業台45、コネクタガイド2
01を備えており、本体1の側面に設けられた入力レバ
ー88によって、2段の電線を使用するコネクタ用の1
段目の電線を振り分け整列させ、コネクタの上段結線部
に電線を挿入する手動の電線整列装置である。
【0013】本体1の一方の側面に設けられた入力レバ
ー88の下端は回転軸32に固定接続されている。そし
て、この回転軸32には、図2から最も良く分るよう
に、歯車34が一体的に設けられている。また、本体1
内には回転軸32と平行に設けられた回転軸31が設け
られている。そして、この回転軸31の外周には、歯車
34に噛合する歯車33が設けられており、入力レバー
88の操作によって回転軸32を回転させると、歯車3
4、33を介して回転軸31に反対方向への回転力が伝
達される。なお、図中95は入力レバー88を一方向に
回転付勢力を与えるスプリングであり、116は装置を
持ち運ぶための取手、118aおよび118bは入力レ
バー88のそれ以上の回動を阻止するためのストッパー
である。
【0014】歯車33は下側に水平方向に設けられたラ
ック29aと噛合しており、歯車34は上側に水平方向
に設けられたラック29bと噛合している。ラック29
aは連結部材28aを介して本体前後方向(図2におい
て左右方向)に摺動するスライド部材23と連結部され
ている。また、ラック29bも連結部材28bを介して
本体前後方向に摺動するスライド部材24に連結されて
いる。
【0015】スライド部材23には、電線整列作業台4
5の機構を作動させるための押し板部材35,36a,
36bを上方に押し上げるためのカム26a,27a,
27bが所定の間隔をおいて設けられている。同様に、
スライド部材24にもカム26bが取付けられており、
このカム26bの図2において左方向への移動によっ
て、ローラ11を押し下げ、電線整列用の突起体18を
駆動させるようになっている。
【0016】すなわち、入力レバー88を図1において
手前側に回動させると、図2において歯車34は反時計
回り方向に回転し、また歯車33は時計回り方向に回転
し、ラック29a及び29bを前方(左方向)に進出移
動させ、スライド部材23,24を前方に向けて進出さ
せる。そうすると、カム26a,27a,27bも前側
に形成された傾斜面で押し板部材35,36a,36b
を押し上げるとともに、カム26bによってローラ11
を押し下げて、ローラ11に作動連結されている突起体
18を後述するように作動させる。
【0017】ローラ11は、本体溝部1Aにガイドされ
ており、上下に摺動可能な左右の板部材4bに軸12に
よって回転自在に連結されている。そして、軸12に
は、リンク5及びリンク6が回転自在に連結されてい
る。リンク5およびリンク6の他端(下端)には、夫々
軸10bを介して本体の溝1Bに前後方向に摺動可能に
ガイドされたローラ7およびローラ8fを枢支してい
る。ローラ8fは前後に開き、カム板19のカム曲線に
より、上下方向にカム板19を摺動させ上側の突起体1
8を上下に動かす。
【0018】上側の突起体18は、保持部材13b,1
4によって上下方向に摺動するようにガイドされてお
り、突起体18と保持部材13b,14との間にはスプ
リング17が介装されており、これによって突起体18
は上に位置するカム板19に押し付けられるようになっ
ている。
【0019】また、保持部材13b,14は、前後のブ
ロック20と本体1によって前後方向に摺動可能にガイ
ドされており、保持部材13bは前方にスプリング21
が介装されることによって後方に向けて付勢されてい
る。保持部材14も後方にスプリング21が介装されて
前方に向けて付勢されている。これらの保持部材13
b,14には、軸15bが固定されており、ローラ8g
が軸15bに回転可能なように取付けられている。
【0020】左右の板部材4bは、スプリング71によ
って上方に向けて付勢されており、そして、ローラ11
の下降に同期して下降することによって、保持部材13
b,14に取付けられているローラ8gを押し退け、保
持部材13,14を前後方向に摺動させる。これによっ
て上側の突起体18は前後方向に動くこととなる。
【0021】本体1の左側面には、軸12が下降したと
き、下降状態を維持させるロック機構と、該ロックを解
除するための機構が設けられている。
【0022】ロックおよび解除機構は、図3に示すよう
に、軸12をロックするための板部材80が設けられて
おり、この板部材80はガイドブロック84によって前
後に摺動可能なようにガイドされ、スプリング77aに
よって前方(図3において右方向)に向けて付勢されて
いる。そして、板部材80には長穴80Bが形成されて
おり、この長穴80Bにはレバー81に取付けられたピ
ン79cが係合しており、レバー81には、本体1に形
成された穴に回転自在になっている回転軸82が取付け
られている。また、回転軸82を基準としてピン79c
と反対側には、ロック解除用の板部材76に取付けられ
たピン79dが入る溝81Cが形成されている。
【0023】板部材76は、ガイド113とガイド99
とによって前後方向に摺動可能にガイドされた状態でス
プリング77bによって後方に向けて付勢されており、
また、ストッパ121によって後方のそれ以上の進行を
規制されている。そして、電線整列台45の軸61のロ
ックの解除と同時に板部材76を前方へ押出すためのカ
ム78が取付けられている。
【0024】ところで、初期状態は、図3に示すよう
に、軸12が板部材80の端面80Aに当接して、板部
材80を後方(左方向)に位置させている。そして、軸
12が下降して板部材80の端面80Aとの係合が解か
れると、板部材80はスプリング77aの付勢力によっ
て前方(右方向)に移動し、長穴80Bの面にピン79
cが当接し、レバー81を回転させる力が働く。しか
し、板部材76は後方のストッパ121に当接している
ため、レバー81が板部材80を前方に移動させるよう
な回転を規制し、板部材80の前方への移動が規制され
て位置決めされる。そして、板部材80が軸12を超え
て前方に移動し、軸12をロックし、軸12の上昇を阻
止する。図5はロック解除前の状態を示している。ま
た、図6は下側突起体が上がった状態でロックされてい
るところを示し、図7はコネクタをセットして下側保持
部材を上昇させた状態を示している。
【0025】このロックの解除は、図3において、電線
整列作業台45を前方(右方向)に移動させ、軸61を
下降させることによって、図5で示す軸61をカム78
の先端斜面78Aを押し板76を前方へ移動させ、図3
で示すレバー81を板部材80が後方に摺動するように
回転させ、板部材80を後方に移動させる。そして、板
部材80が軸12よりも後方に移動したとき、軸12が
図2で示したスプリング71の付勢力によって上昇し、
ロックが解除される。
【0026】ところで、電線整列作業台45は、図4に
示すように、本体1に形成された摺動面1Cに、前後方
向へ摺動可能なようにガイドされている。また、電線整
列作業台45には、図1に示すように、電線を固定する
ためのクランプ101が取付けられている。さらに、電
線整列作業台45の上面に左右2列に設けられた突起体
18を上下方向に摺動可能なように保持整列する保持部
材13aと保持部材51を有する。突起体18と保持部
材13a,51との間には、スプリング17が入り、突
起体18は下に位置するカム板37に押し付けられてい
る。
【0027】図2に示すように、保持部材13aと保持
部材51は、前後方向に摺動可能に、電線整列作業台4
5と該電線整列作業台45にガイドされているととも
に、上下に摺動するブロック体53によってもガイドさ
れている。保持部材13aには、前方にスプリング21
が介装されており、後方に向けて付勢されている。さら
に、保持部材13a,51には軸15aが固定されてお
り、その軸15aにローラー8cが回転可能に取付けら
れている。
【0028】図7から分るように、ブロック体53は、
電線整列作業台45に形成された溝45Bにガイドされ
て上下方向に摺動可能になっている。
【0029】図2に戻って説明すると、突起体18は、
電線整列作業台45の溝45Aにガイドされたローラー
8bと同一軸10a上のローラー8aの前後方向の動き
によって上下移動するカム板37により上下方向に摺動
する。さらに、電線整列作業台45に形成された溝45
Cにガイドされて上下に摺動する板部材4aが設けられ
ており、この板部材4aが上下に摺動することによって
保持部材13a,51に取付けられているローラー8c
を押し退け、保持部材13a,51を前後方向に摺動さ
せ、この前後の動きによって突起体18を前後に動か
す。
【0030】板部材4aは左右に存在し、軸61によっ
て結合されており、スプリング71によって下方に向け
て付勢されている。軸61には、回転自在なローラ8d
と、リンク47,48が取付けられており、リンク4
7,48には夫々軸10aが取付けられている。これに
よって、ローラー8dを押し上げることによりリンク4
7,48が軸61を中心として回転し、軸10aを介し
てローラ8aが前後方向に開きカム板37のカム曲線に
したがって上方に押し上げられ、突起体18も押し上げ
られる。それと同期して板部材4aが上に移動し、保持
部材13a,51を前後方向に動かし突起体18を前後
方向に動かす。
【0031】ブロック体53は、前後に設けられてお
り、電線整列作業台45の溝45Dにガイドされ、上下
に摺動するブロック体54と溝45Eにガイドされ上下
に摺動するブロック体58の上下動で上下に摺動する。
【0032】ブロック体54は、スプリング60aで下
方に向けて付勢されている。このブロック体54には軸
57と軸38aが取付けられており、この軸57は電線
整列作業台45の長穴45Fによって下方の位置決めと
なっており、軸38aはローラ55の回転軸となってい
る。
【0033】ブロック体58は、スプリング60bで下
方に向けて付勢されるように設けられており、このブロ
ック体58には、軸59が取付けられている。この軸5
9は電線整列作業台45の長穴45Gにより下方の位置
決めとなっている。
【0034】電線整列作業台45の右側面には、軸61
が上方に上がったときに、上がった状態を保持させるよ
うにするためのロック機構が設けられている。図4〜図
7に示すように、ロックプレート66はガイドブロック
70によりガイドされて前後方向に摺動するように設け
られている。そして、ロックプレート66は、電線整列
作業台45に取付けられたスプリングホルダー62のス
プリング63でピン64を介し後方に押し付けられてお
り、電線整列作業台45に設けられたストッパー65に
より後方の位置決めがされている。
【0035】さらに、ロックプレート66には、図7か
ら最も良く分るように、溝66A,66Bが形成されて
おり、溝66Bの中には、ロックプレート66に取付け
られた軸79aによって回転自在に設けられた爪67が
設けられており、この爪67はスプリング69によって
軸79bに押し付けられるように時計回り方向に付勢さ
れている。溝66Aは軸61が通り、スプリングホルダ
ー62とピン64が入るためのものである。
【0036】軸61が溝66Aの壁面66Cに当接して
いるとき、ロックプレート66は後方に移動したものと
なっている。そして、軸61が上方に移動して飛出すこ
とによって、ロックプレート66がスプリング63の付
勢力によって、後方に向けて押され、軸61の中心より
溝66Aが後方に行く。このため、ロックプレート上面
66Dの上に軸61がのり、下方へ下がらないようにロ
ックされる。そして、軸57が上方に移動することによ
って爪67を押し上げながら回転させる。次に、軸57
が下方に移動することによって爪67の斜面67Aを押
すが、軸79bによってそれ以上の回転が規制されてい
るため、ロックプレート66ごと前方に押し出す。ロッ
クプレート66が前方に移動することによって溝66A
も移動し、軸61がスプリング71の力によって下方へ
下げられ、軸61のロックが解除されるものとなる。
【0037】次に、図8〜図11および図12〜図18
を用いて本発明の電線整列装置の動作について説明す
る。図8は電線を振り分け整列動作をする作業状態示す
斜視図、図9はコネクタガイドを取付けた状態を示す斜
視図、図10はコネクタガイドの取付け部分を示す部分
詳細図、図11はコネクタ押さえ用の蓋を取付けた状態
を示す斜視図、図12は電線と突起体の位置関係を示し
た初期状態断面図、図13は電線を上下に分離した状態
を示した断面図、図14は電線を振り分けた状態を示す
断面図、図15は電線を下側の突起体に整列させた状態
を示す断面図、図16はコネクタをセットした状態を示
す断面図、図17は下側の保持部材を上げてコネクタの
結線部に電線を押し入れた状態を示す断面図、図18は
整列後の電線を上面からみた図である。
【0038】先ず、電線のセットについて説明する。図
1で示したように、電線整列作業台45を前方に移動さ
せておく。そして予め切り裂かれた電線400を電線整
列作業台45の上にのせ、電線400をクランプ101
によって固定しておく。
【0039】次に、電線整列作業に移る。即ち、図8に
示すように、電線整列作業台45を後方に移動し、入力
レバー88を手前に回転させる。入力レバー88の回転
によって、図12の状態から図13に示すように、下側
突起体18が上昇し、同時に上側突起体18が下降し、
電線400の切り裂け部分を上下に分離する。入力レバ
ー88の回転と共に、下側左列の突起体18は後方に移
動し、同時に下側右列の突起体18は前方に移動し、同
時に上側左列の突起体18は前方に移動し、また、同時
に、上側右列の突起体18は後方に移動する。これによ
って、電線400の切り裂き部は図14に示すようにな
る。
【0040】更に入力レバー88の回転を続けると、下
側左右の突起体18は更に上昇し、それと同期して上側
左右の突起体18は上昇する。これで図15に示すよう
に、下側の突起体18の間に電線切り裂き部が全て納
る。
【0041】上記動作終了後、上下の突起体18がその
ままの状態を維持するようにロックされる。
【0042】次いで、入力レバー88を下に戻す。この
とき突起体18はロックされているため、上記状態を維
持している。
【0043】次に、コネクタへの電線の挿入作業につい
て説明する。
【0044】先ず、図9に示すように、電線整列作業台
45を前方に移動し、図10のように、コネクタガイド
201を電線整列作業台45の上にのせるが、コネクタ
ガイド201の位置決めは、電線整列作業台45に形成
された穴45Hとコネクタガイド201の位置決めピン
203によってなされる。
【0045】そして、コネクタ300を、コネクタガイ
ド201の溝201Aにセットし、コネクタ押さえ20
4を被せ、固定ネジ205で電線整列作業台45に固定
する。そうすると、図11に示すような状態になる。こ
のとき、コネクタ300の2段目の端子300A,30
0Bと突起体18は図16に示すようになる。
【0046】この後、電線を固定しているクランプ10
1を外し、固定を解除する。
【0047】次に、入力レバー88を手前に回転させ、
下側の保持部材13a,51を上昇させる。これによっ
て図17に示すように、電線の切り裂き部がコネクタ3
00の2段面の端子300A,300Bの間に押し込ま
れて挿入される。
【0048】次に、入力レバー88を戻すと、保持部材
13a,51は下降し、同時に下側左列の突起体18は
下降すると共に前方に移動し、下側右列の突起体18は
下降すると共に後方に移動し、上側左列の突起体18は
一旦下降した後に後方に移動して上昇し、上側右列の突
起体18は一旦下降した後、前方に移動して上昇する。
これで突起体18は初期の位置に戻り、コネクタガイド
201を固定しておいた固定ネジ205を外して、コネ
クタガイド201を電線整列作業台45から取外す。そ
して、電線400が挿入されたコネクタ300を取り出
して作業が終了する。
【0049】上記実施例おいては、突起体18の形状を
図22(a)に示すような円柱状として図示したが、本
発明における突起体はこのような形状に限定されるもの
ではなく、図22(c)〜(d)に示すような楕円柱状
や多角柱状のものであってよく、また、同一の機能を有
するものであればこれらの形状に代る他の形状であって
もよいものである。
【0050】また、下側突起体上面には、図22(b)
および(c)に示すように、上面にコネクタの結線部が
入るような溝を形成しておいてもよい。
【0051】上記実施例においては、2段の電線を使用
するコネクタの1段目の整列方法を示したが、図23〜
図25に4段に結線するタイプのコネクタの突起体の移
動方法を簡単に示す。図中300Aおよび300Bは2
段目の結線部、300Cは1段目の結線部、300Dと
300Eは3段目の結線部、300Fと300Gは4段
面の結線部である。なお、これらの図には、突起体の電
線の垂直方向に対する移動方向を矢印で表し、移動量を
カッコ内に電線のピッチに対する比で表した。以上のよ
うに、2段の場合と同様に、突起体を動かすことによっ
て、本発明を他の複数段に結線されるコネクタ用にも対
応させることが可能であることがわかる。
【0052】上述した構造によれば、一括でコネクタの
上段の結線部が通るように電線を振り分け整列させるこ
とが可能となり、短時間に電線を振り分け整列させるこ
とができる。また、電線にコネクタの結線部が通る隙間
を作りだすことが可能となるので、極めて短時間に電線
の振り分け整列ができる。また、電線の癖が戻ることな
くコネクタにセットでき、極めて短時間に電線の振り分
け整列およびコネクタへの電線セットができることとな
るとともに、コネクタの結線部の変形を防止することが
できる。また、突起体にコネクタの結線部が入るような
溝を形成することにより、コネクタガイドと突起体の位
置ずれに関係なく確実にコネクタに電線をセットでき
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電線整列
装置においては、電線を振り分けるための突起体と、そ
の突起体を上下させるための駆動機構と、その突起体を
コネクタの結線部のピッチに整列させ上下に摺動可能な
ように保持する保持部材と、該保持部材が電線を振り分
けるために電線と垂直方向に摺動させるための駆動機構
とを有するので、電線にコネクタの上段結線部が通る隙
間を得るべく振り分け整列させることが一括で行え、ハ
ーネス作業の大幅な工数削減ができ、これによってコス
トの大幅な低減化を図ることが可能となる。
【0054】また、本発明によれば、コネクタの位置決
めを行うガイドと、振り分けて整列させた電線をコネク
タの上段結線部に押込むために、下側保持部材を上下さ
せるための駆動機構を有するので、下側の保持部材を上
下させることによって下段の電線をコネクタの結線部に
セットすることができる。
【0055】更に、本発明によれば、コネクタに無理な
力が加わらないため、結線部を変形させることがなく、
品質不良品の発生がなくなるといった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるコネクタハーネス用電
線整列装置の斜視図。
【図2】図1のコネクタハーネス用電線整列装置の右側
面断面図。
【図3】図1のコネクタハーネス用電線整列装置の左側
面断面図。
【図4】図1のコネクタハーネス用電線整列装置の部分
断面図。
【図5】図1のコネクタハーネス用電線整列装置におけ
る上側突起体のロック解除のカムを示す部分断面図。
【図6】図1のコネクタハーネス用電線整列装置におけ
る下側突起体が上がった状態でロックされたものを示す
部分断面図。
【図7】図1のコネクタハーネス用電線整列装置におけ
るコネクタをセットして下側保持部材を上げた状態を示
す部分断面図。
【図8】図1のコネクタハーネス用電線整列装置におけ
る電線を振り分け整列する作動状態を示した全体斜視
図。
【図9】図1のコネクタハーネス用電線整列装置におけ
るコネクタガイドを装填した状態を示す全体斜視図。
【図10】図1のコネクタハーネス用電線整列装置にお
けるコネクタガイドの取付け部分を示す斜視図。
【図11】図1のコネクタハーネス用電線整列装置にお
けるコネクタ押さえ用の蓋を取付けた状態を示す全体斜
視図。
【図12】図1のコネクタハーネス用電線整列装置にお
ける電線と突起体の位置関係を示した初期状態説明図。
【図13】図1のコネクタハーネス用電線整列装置にお
ける電線を上下に分離した状態を示す説明図。
【図14】図1のコネクタハーネス用電線整列装置にお
ける電線を振り分けた状態を示す説明図。
【図15】図1のコネクタハーネス用電線整列装置にお
ける電線を下側の突起体に整列させた状態を示す説明
図。
【図16】図1のコネクタハーネス用電線整列装置にお
けるコネクタをセットした状態を示す説明図。
【図17】図1のコネクタハーネス用電線整列装置にお
ける下側の保持部材を上げてコネクタの結線部に電線を
押し入れた状態を示す説明図。
【図18】図1のコネクタハーネス用電線整列装置にお
ける整列後の電線の状態を示す平面図。
【図19】図1のコネクタハーネス用電線整列装置の対
象のコネクタを示した説明図であって、(a)は分解状
態を示した斜視図、(b)は3面図(上から平面図,正
面図,底面図)、(c)は(b)図におけるA―A線断
面図、(d)は(b)図におけるB―B線断面図。
【図20】図19のコネクタの底面図。
【図21】図19のコネクタの底面図であって、上段の
結線部に下段の電線を通した状態を示す説明図。
【図22】図1のコネクタハーネス用電線整列装置に用
いられる突起体の形状の様々な例を示した斜視図。
【図23】他の種のコネクタとそれに接続される電線を
整列させた状態を示す説明図。
【図24】さらに他の種のコネクタとそれに接続される
電線を整列させた状態を示す説明図。
【図25】さらに他の種のコネクタとそれに接続される
電線を整列させた状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 本体 1A,1B 溝 1C 電線整列作業台の摺動面 4a,4b 板部材 5,6 リンク 10a,10b 軸 11 ローラー 12 軸 13a 保持部材(左下の保持部材) 13b 保持部材(左上の保持部材) 14 保持部材(右上の保持部材) 15a,15b 軸 17 スプリング 18 突起体 19 カム板 20 ブロック 21 スプリング 23,24 スライド部材 26a,26b,27a,27b カム 28a,28b 連結部材 29a,29b ラック 31,32 回転軸 33,34 歯車 35,36a,36b 押し板部材 37 カム板 38a,38b 軸 40 スプリング 45 電線整列台 45A,45B,45C,45D,45E 電線整列
台に形成された溝 45F 電線整列台に形成された長穴45H 電線整列台に形成された穴 47,48 リンク 51 保持部材(右下の保持部材) 53,54 ブロック体 55 ローラー 57 軸 58 ブロック体 59 軸 60a,60b スプリング 61 軸 62 スプリングホルダー 63 スプリング 64 ピン 65 ストッパー 66 ロックプレート 66A,66B ロックプレートに形成された溝 66C ロックプレート壁面 66D ロックプレート上面 67 爪 67A 爪の斜面 68 スプリングフック 69 スプリング 70 ガイドブロック 71,72 スプリング 76 板部材 77a,77b スプリング 78 カム 78A カムの斜面79a,79b, 軸 79c ピン 80 板部材 80A 端面 80B 長穴 81 レバー 82 軸 83 カバー 84 ガイドブロック 87 ベースプレート 88 入力レバー 90 板部材 91 板部材 92 調整ボルト 95 スプリング 97 取手 118a,118b 入力レバーストッパー 121 ストッパー 201 コネクタガイド 201A コネクタガイド溝 203 位置決めピン 204 蓋 205 固定ネジ 300 コネクタ 300A,300B 2段目の結線部 300C 1段目の結線部 300D,300E 3段目の結線部 300F,300G 4段目の結線部 300H レバー 301 ミドルインシュレータ 301A,301B,301C 孔 302 カバーインシュレータ 302A,302B 孔 303 ストレインリリーフ 400 1段目の電線 400A 下側電線 400B 上側電線 401 2段目の電線 402 3段目の電線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の段数に対応した段数の結線部をも
    ちかつ上段の結線部には下段の結線部に接続された電線
    を通す隙間を備えているコネクタに接続されてコネクタ
    ハーネスを構成する一列に並んだ複数の電線を整列する
    ためのコネクタハーネス用電線整列装置において、前記
    一列に並んだ複数の電線を上下に分けるとともに電線を
    前記上段の結線部の電線を通す隙間に振り分けるための
    突起体と、前記突起体を上下させるための駆動機構と、
    前記突起体を前記コネクタの結線部のピッチに合せて整
    列させ上下に移動可能なように保持する保持部材と、前
    記保持部材を電線と垂直方向に移動させるための駆動機
    構とを含むことを特徴とするコネクタハーネス用電線整
    列装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタハーネス用電線
    整列装置において、前記保持部材は前記突起体を電線の
    1ピッチおきに整列するとともに上下に摺動可能に保持
    するものであり、前記突起体は初期位置が電線ピッチ毎
    に上下に互い違いに配列されており、さらに、上側の突
    起体を下方へ移動させるとともに下側の突起体を上方へ
    移動させ、これによって電線を上下に分離する手段と、
    前記保持部材を電線に対し垂直方向に上下の突起体が互
    いに一致するように移動させる手段とを設けたことを特
    徴とするコネクタハーネス用電線整列装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコネクタハーネス用電線
    整列装置において、前記保持部材を電線に対し垂直な方
    向で上下の突起体が互いに一致するように移動させる手
    段と、上下の突起体を上の保持部材の面と一致するまで
    上げることにより整列した電線を下側の突起体に保持さ
    せる手段と、電線に対し下側の突起体とコネクタの上段
    の結線部との位置決めを行うコネクタのガイドと、下側
    の保持部材を上下に駆動する駆動機構とを設け、下側の
    保持部材を上へ移動させることによってコネクタの上段
    結線部に電線をセットするように構成したことを特徴と
    するコネクタハーネス用電線整列装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のコネクタハーネス用電線
    整列装置において、前記突起体にコネクタ上段の結線部
    が予め入れられるような溝が形成されていることを特徴
    とするコネクターハーネス用電線整列装置。
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