JP2848883B2 - 宝飾用複合材料 - Google Patents
宝飾用複合材料Info
- Publication number
- JP2848883B2 JP2848883B2 JP34302589A JP34302589A JP2848883B2 JP 2848883 B2 JP2848883 B2 JP 2848883B2 JP 34302589 A JP34302589 A JP 34302589A JP 34302589 A JP34302589 A JP 34302589A JP 2848883 B2 JP2848883 B2 JP 2848883B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- jewelry
- thickness
- width
- composite materials
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Adornments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、宝飾品材、装身具材に用いるのに適した色
模様を有する貴金属の複合材料に関する。
模様を有する貴金属の複合材料に関する。
ペンダント、ブローチ、イヤリング、指輪、ネクタイ
止めおよび眼鏡フレーム等の宝飾品、装身具の一部に色
調の異なるAu合金同士を組み合わせた素材が用いられて
いる。
止めおよび眼鏡フレーム等の宝飾品、装身具の一部に色
調の異なるAu合金同士を組み合わせた素材が用いられて
いる。
これらの色調は、Au−Cu合金系がピンク〜赤色系であ
り、Au−Ag合金系は緑色〜黄色系、Au−Ag−Cu系は、黄
色系、Au−Ni系、Au−Pd系は白色系を呈し、これらの素
材をろう付け、象眼法もしくは拡散クラッド法によって
組み合わせて色模様をもった素材を製造している。
り、Au−Ag合金系は緑色〜黄色系、Au−Ag−Cu系は、黄
色系、Au−Ni系、Au−Pd系は白色系を呈し、これらの素
材をろう付け、象眼法もしくは拡散クラッド法によって
組み合わせて色模様をもった素材を製造している。
上記のようなAu合金の組み合わせによると、色調の範
囲に限界があり、しかも製造技術に高度な技術が要求さ
れる問題がある。そこで貴金属でかついままでにない色
調のもので、しかも量産できるものが要求されている。
囲に限界があり、しかも製造技術に高度な技術が要求さ
れる問題がある。そこで貴金属でかついままでにない色
調のもので、しかも量産できるものが要求されている。
本発明は、K12〜22（Au50〜91.7Wt％）のAu合金と、A
uに10〜30Wt％のFeを添加したAu−Fe合金とを複合し、
所定形状に加工後、酸素を含んだ雰囲気中で200〜450℃
の温度で加熱し、Au−Fe合金の色調を変化させてK12〜2
2Au合金との色模様を現出させたことを特徴とする。
uに10〜30Wt％のFeを添加したAu−Fe合金とを複合し、
所定形状に加工後、酸素を含んだ雰囲気中で200〜450℃
の温度で加熱し、Au−Fe合金の色調を変化させてK12〜2
2Au合金との色模様を現出させたことを特徴とする。
なお、Au−Fe合金のFe添加量を10〜30Wt％に限定した
理由は、Fe10Wt％未満の添加では後の熱処理において希
望する色調の変化が得られないためであり、30Wt％を超
える添加では宝飾用材料として、耐蝕性、耐変色性が劣
化するためである。
理由は、Fe10Wt％未満の添加では後の熱処理において希
望する色調の変化が得られないためであり、30Wt％を超
える添加では宝飾用材料として、耐蝕性、耐変色性が劣
化するためである。
また、酸素を含んだ雰囲気中で加熱する温度について
200℃未満の温度の処理では、色調の変化がみられず、4
50℃以上の温度では複合するK12〜22の金合金の変色や
軟化による変形等のおそれがあるためである。
200℃未満の温度の処理では、色調の変化がみられず、4
50℃以上の温度では複合するK12〜22の金合金の変色や
軟化による変形等のおそれがあるためである。
以下に本発明の実施例を説明する。
第１実施例 母材となる80.5Au−Feを真空溶解によって溶解し、切
削、圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ5mm、幅50mm、長
さ100mmの板材を製造し、その板の片面にR2の溝を4mm間
隔で６本切削加工した。
削、圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ5mm、幅50mm、長
さ100mmの板材を製造し、その板の片面にR2の溝を4mm間
隔で６本切削加工した。
つぎに、被覆材となる83.5Au−6.5Ag−10Cuの黄色合
金をタンマン炉で溶解し、異形ダイスを用いて伸線し、
R2の甲丸線を製造した。
金をタンマン炉で溶解し、異形ダイスを用いて伸線し、
R2の甲丸線を製造した。
上記甲丸線を母材の溝に嵌め、700℃で熱間圧着を行
って接合し、厚さ1mmの板に加工してペンダントヘッド
に加工した。さらに、これを300℃で30分間酸素を含む
雰囲気中で処理することにより、80Au−Feだけが鮮やか
なブルーの色調となり、ブルーの基板上に黄色の帯を持
つ美しいペンダントを得た。
って接合し、厚さ1mmの板に加工してペンダントヘッド
に加工した。さらに、これを300℃で30分間酸素を含む
雰囲気中で処理することにより、80Au−Feだけが鮮やか
なブルーの色調となり、ブルーの基板上に黄色の帯を持
つ美しいペンダントを得た。
第２実施例 母材となる75Au−15Ni−8Cu−2Znのホワイトゴールド
をタンマン炉で溶解し、切削、圧延、光輝焼鈍を繰り返
し、厚さ10mm、幅60mm、長さ100mmの板材を製造した。
をタンマン炉で溶解し、切削、圧延、光輝焼鈍を繰り返
し、厚さ10mm、幅60mm、長さ100mmの板材を製造した。
つぎに、被覆材となる75Au−Feを真空溶解によって溶
解し、切削、圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ1mm、幅6
0mm、長さ100mmの素材を製造し、上記母材となるホワイ
トゴールドと合わせて700℃で熱間圧着を行って接合し
た。
解し、切削、圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ1mm、幅6
0mm、長さ100mmの素材を製造し、上記母材となるホワイ
トゴールドと合わせて700℃で熱間圧着を行って接合し
た。
この接合素材を圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ1mm
の板に加工し、その後幅7mm、長さ50mmのタイバーに加
工後、Au−Fe合金側より深さ0.2mmでダイヤカットによ
る模様を彫り、270℃で30分にて酸素を含んだ雰囲気中
で処理することにより、Au−Fe合金のみ紫赤色となり、
下地のホワイトゴールドと調和のとれたタイバーが得ら
れた。
の板に加工し、その後幅7mm、長さ50mmのタイバーに加
工後、Au−Fe合金側より深さ0.2mmでダイヤカットによ
る模様を彫り、270℃で30分にて酸素を含んだ雰囲気中
で処理することにより、Au−Fe合金のみ紫赤色となり、
下地のホワイトゴールドと調和のとれたタイバーが得ら
れた。
第３実施例 母材となる75Au−Feを真空溶解によって溶解し、切
削、圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ5mm、幅50mm、長
さ100mmの板材を製造し、その板材の片面に深さ1mm、幅
5mmの溝を5mm間隔で５本切削加工した。
削、圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ5mm、幅50mm、長
さ100mmの板材を製造し、その板材の片面に深さ1mm、幅
5mmの溝を5mm間隔で５本切削加工した。
つぎに、被覆材なる58.5Au−35Cu−5Ag−1.5Ni K14ピ
ンクゴールドをタンマン炉で溶解し、板加工後、裁断し
て厚さ1mm、幅5mmのリボン材を製造した。
ンクゴールドをタンマン炉で溶解し、板加工後、裁断し
て厚さ1mm、幅5mmのリボン材を製造した。
上記リボン材を母材の溝に嵌め、700℃で熱間圧着を
行って接合し、厚さ1mmの板に加工してペンダントヘッ
ドに加工した。さらに、これを200℃で30分間酸素を含
む雰囲気中で処理することにより、Au−Feだけが微黄色
の色調となり、ピンク色帯を持つ美しいペンダントを得
た。
行って接合し、厚さ1mmの板に加工してペンダントヘッ
ドに加工した。さらに、これを200℃で30分間酸素を含
む雰囲気中で処理することにより、Au−Feだけが微黄色
の色調となり、ピンク色帯を持つ美しいペンダントを得
た。
第４実施例 母材となる50Au−20Pd−25Ag−5Niのホワイトゴール
ドをタンマン炉で溶解し、切削、圧延、光輝焼鈍を繰り
返し、厚さ10mm、幅50mm、長さ100mmの板材を製造し
た。
ドをタンマン炉で溶解し、切削、圧延、光輝焼鈍を繰り
返し、厚さ10mm、幅50mm、長さ100mmの板材を製造し
た。
つぎに、被覆材となる90Au−Feを真空溶解によって溶
解し、切削、圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ1mm、幅5
0mm、長さ100mmの素材を製造し、母材となるホワイトゴ
ールドと合わせて700℃で熱間圧着を行って接合した。
解し、切削、圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ1mm、幅5
0mm、長さ100mmの素材を製造し、母材となるホワイトゴ
ールドと合わせて700℃で熱間圧着を行って接合した。
この接合素材を圧延、光輝焼鈍を繰り返し、厚さ0.2m
mの板材に加工し、その後イヤリング部材としてプレス
抜き加工した。
mの板材に加工し、その後イヤリング部材としてプレス
抜き加工した。
90Au−Fe側より深さ0.05mmでダイヤカットによる模様
を彫り、450℃で30分間酸素を含んだ雰囲気中で処理す
ることにより、Au−Fe合金のみ美しい灰白色となり、下
地のホワイトゴールドと調和のとれたイヤリング部品が
得られた。
を彫り、450℃で30分間酸素を含んだ雰囲気中で処理す
ることにより、Au−Fe合金のみ美しい灰白色となり、下
地のホワイトゴールドと調和のとれたイヤリング部品が
得られた。
以上詳細に説明した本発明によると、K12〜22（Au50
〜91.7Wt％）のAu合金と、Auに10〜30Wt％のFeを添加し
たAu−Fe合金とを複合し、所定形状に加工後、酸素を含
んだ雰囲気中で200〜450℃の温度で加熱し、Au−Fe合金
の色調を変化させてK12〜22Au合金との色模様を現出さ
せることにより、Au合金の素材のもつ色調とAu−Fe合金
を熱処理して得た色調との組み合わせにより、審美性に
すぐれた色模様を有する貴金属複合材料を量産すること
ができる効果を有する。
〜91.7Wt％）のAu合金と、Auに10〜30Wt％のFeを添加し
たAu−Fe合金とを複合し、所定形状に加工後、酸素を含
んだ雰囲気中で200〜450℃の温度で加熱し、Au−Fe合金
の色調を変化させてK12〜22Au合金との色模様を現出さ
せることにより、Au合金の素材のもつ色調とAu−Fe合金
を熱処理して得た色調との組み合わせにより、審美性に
すぐれた色模様を有する貴金属複合材料を量産すること
ができる効果を有する。
Claims (1)
- 【請求項１】K12〜22（Au50〜91.7Wt％）のAu合金と、A
uに10〜30Wt％のFeを添加したAu−Fe合金とを複合し、
所定形状に加工した後、酸素を含んだ雰囲気中で200〜4
50℃の温度で加熱し、Au−Fe合金の色調を変化させてK1
2〜22Au合金との色模様を現出させたことを特徴とする
宝飾用複合材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34302589A JP2848883B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 宝飾用複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34302589A JP2848883B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 宝飾用複合材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03202452A JPH03202452A (ja) | 1991-09-04 |
| JP2848883B2 true JP2848883B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=18358360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34302589A Expired - Fee Related JP2848883B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 宝飾用複合材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2848883B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-29 JP JP34302589A patent/JP2848883B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03202452A (ja) | 1991-09-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1312687B1 (en) | Process for producing a hard gold alloy member | |
| JPH03100158A (ja) | 光輝ある黒色に着色した金合金とその着色法 | |
| JP2007520632A (ja) | 白金合金及びその製造方法 | |
| GB2245590A (en) | Gold alloy for black coloring, processed article of black colored gold alloy and method for production of the processed article | |
| JP2848883B2 (ja) | 宝飾用複合材料 | |
| JP2848886B2 (ja) | 宝飾用複合材料 | |
| JP2848884B2 (ja) | 宝飾用複合材料 | |
| JPS62182237A (ja) | 金合金 | |
| JP2848885B2 (ja) | 宝飾用複合材料 | |
| US5059255A (en) | Coloring a gold alloy | |
| US20050097921A1 (en) | Copper colored jewelry and method of manufacturing copper colored jewelry | |
| JP3389361B2 (ja) | 装飾部材およびその製造方法 | |
| JPH02185934A (ja) | 光輝ある茶褐色に着色した金合金製品及びその製造方法 | |
| JPH02185935A (ja) | 光沢のある黒色に着色する金合金装飾品とその着色法 | |
| JP3158248B2 (ja) | ピンク色を呈する銀合金装飾部材 | |
| JPH02197539A (ja) | 装飾品用Ｃｏ含有貴金属材料 | |
| JP2522004B2 (ja) | 多重絵表面模様を有する装飾用複合金属板の製造法 | |
| RU2118993C1 (ru) | Способ окрашивания изделий из сплавов на основе золота | |
| Wolters | Granulation: a re-assessment of an ancient craft | |
| JPS62130245A (ja) | 装飾品用銀材料 | |
| JPS62158858A (ja) | モザイク模様の装飾用素材の製造方法 | |
| JPS62158100A (ja) | モザイク模様の装飾用素材の製造方法 | |
| JPH0563532B2 (ja) | ||
| JPS609844A (ja) | 装身具用のＡｇ−Ｐｂ−Ａｕ貴金属合金材 | |
| JPS5820712B2 (ja) | クラツド材の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |