JP3158248B2 - ピンク色を呈する銀合金装飾部材 - Google Patents
ピンク色を呈する銀合金装飾部材Info
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- JP3158248B2 JP3158248B2 JP25306898A JP25306898A JP3158248B2 JP 3158248 B2 JP3158248 B2 JP 3158248B2 JP 25306898 A JP25306898 A JP 25306898A JP 25306898 A JP25306898 A JP 25306898A JP 3158248 B2 JP3158248 B2 JP 3158248B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピンク色を呈する銀
合金からなる装飾部材に関するものである。
合金からなる装飾部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペンダント、ブロ−チ、イヤリング、指
輪等の装飾体に用いられる合金としては従来より金合金
が知られている。これは金を主成分とし、これに銀及び
銅等を含有させたものであり、銀及び銅の含有比を変化
させることにより金色の色調を変えることができる。一
方、銀合金にあってもこれに加えられる銅等の含有比を
変化させることにより銀色の色調を変えることができる
ことが知られている。
輪等の装飾体に用いられる合金としては従来より金合金
が知られている。これは金を主成分とし、これに銀及び
銅等を含有させたものであり、銀及び銅の含有比を変化
させることにより金色の色調を変えることができる。一
方、銀合金にあってもこれに加えられる銅等の含有比を
変化させることにより銀色の色調を変えることができる
ことが知られている。
【0003】しかるに、上記した装飾体には、ダイヤモ
ンドを始めとして、エメラルド(緑系色調)、ルビ−
(赤系の色調)、サファイア(青系の色調)等の宝石が
取り付けられることがあり、これらを引き立たせるため
にその地金も従来の黄金系や白系のものに限らず種々の
色調を有するものの出現が望まれている。特に、エメラ
ルド、ルビ−、サファイア等に合うピンク系の色調を有
する合金の出現が要求されている。
ンドを始めとして、エメラルド(緑系色調)、ルビ−
(赤系の色調)、サファイア(青系の色調)等の宝石が
取り付けられることがあり、これらを引き立たせるため
にその地金も従来の黄金系や白系のものに限らず種々の
色調を有するものの出現が望まれている。特に、エメラ
ルド、ルビ−、サファイア等に合うピンク系の色調を有
する合金の出現が要求されている。
【0004】ピンク系の金合金としては、金−銀−銅の
三元系の金合金にあって、銀の一部に代えてパラジウム
を添加することにより、ピンク系の金合金を形成するこ
とが提案されていたが、未だ十分な実用化には至ってい
ない。このように、金を主体とするピンク系の色調を有
する金合金は提案されてはいるが、銀を主体とするピン
ク系の色調を有する銀合金は未だ提案されてはいない。
三元系の金合金にあって、銀の一部に代えてパラジウム
を添加することにより、ピンク系の金合金を形成するこ
とが提案されていたが、未だ十分な実用化には至ってい
ない。このように、金を主体とするピンク系の色調を有
する金合金は提案されてはいるが、銀を主体とするピン
ク系の色調を有する銀合金は未だ提案されてはいない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明に係る装飾部材
はこのような従来技術に鑑みてなされたものであって、
ピンク系の色調を有する銀合金よりなる装飾部材を提供
することを目的とするものである。
はこのような従来技術に鑑みてなされたものであって、
ピンク系の色調を有する銀合金よりなる装飾部材を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、銀10
0重量部に対し、銅75〜95重量部、パラジウム5〜
12重量部、金1〜6重量部を含有するピンク系の色調
を有する銀合金からなる装飾部材に係るものである。
0重量部に対し、銅75〜95重量部、パラジウム5〜
12重量部、金1〜6重量部を含有するピンク系の色調
を有する銀合金からなる装飾部材に係るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】主成分の銀に対して銅の含有量を
変えてゆくと赤色がかった合金が得られるが、この銅の
添加量が、規定量を下回ると赤みが非常に薄くなり、ピ
ンク系の色調を呈さなくなる。又、銅の添加量が規定量
を越えると赤みが濃くなってしまい、後述するパラジウ
ムを添加してもピンク系の色調を呈さない。
変えてゆくと赤色がかった合金が得られるが、この銅の
添加量が、規定量を下回ると赤みが非常に薄くなり、ピ
ンク系の色調を呈さなくなる。又、銅の添加量が規定量
を越えると赤みが濃くなってしまい、後述するパラジウ
ムを添加してもピンク系の色調を呈さない。
【0008】一方、パラジウムを含有させることによっ
て白っぽい合金が得られるという知見から、本発明の銀
を主成分とする合金にあって、銅とパラジウムの含有比
率を変化させることによって赤っぽくなった合金をピン
ク系色調を有する銀合金が得られたものであり、これに
規定以外はピンク系の色調に合せることは難しく、例え
ば、パラジウムの添加量が規定量を越えると、銀合金の
白色が強くなりすぎ、ピンク系の色調を付与できない。
一方、この規定量を下回ると合金がピンク系にならず、
更にはパラジウムの量が多いと合金が硬くかつ割れやす
くなるという欠点が生じてしまう。
て白っぽい合金が得られるという知見から、本発明の銀
を主成分とする合金にあって、銅とパラジウムの含有比
率を変化させることによって赤っぽくなった合金をピン
ク系色調を有する銀合金が得られたものであり、これに
規定以外はピンク系の色調に合せることは難しく、例え
ば、パラジウムの添加量が規定量を越えると、銀合金の
白色が強くなりすぎ、ピンク系の色調を付与できない。
一方、この規定量を下回ると合金がピンク系にならず、
更にはパラジウムの量が多いと合金が硬くかつ割れやす
くなるという欠点が生じてしまう。
【0009】しかるに、以上の銀合金は変色しやすいも
のであり、これを防止するために金を所定量含有させる
ものであり、これによってピンクの色調の安定化が図れ
ることとなったものである。
のであり、これを防止するために金を所定量含有させる
ものであり、これによってピンクの色調の安定化が図れ
ることとなったものである。
【0010】本発明において、銀100重量部に対して
銅が75〜95重量部、好ましくは80重量部以上であ
り、更に好ましくは85〜90重量部である。一方、パ
ラジウムの含有量は5〜12重量部、好ましくは6〜1
0重量部である。又、金の含有量は1〜6重量部、好ま
しくは2〜4重量部である。
銅が75〜95重量部、好ましくは80重量部以上であ
り、更に好ましくは85〜90重量部である。一方、パ
ラジウムの含有量は5〜12重量部、好ましくは6〜1
0重量部である。又、金の含有量は1〜6重量部、好ま
しくは2〜4重量部である。
【0011】本発明の銀合金にあっては上記の金属を所
定量加えこれを加熱溶融してなり、これを鋳型等に注湯
して冷却することにより良好なピンク系の色調を有する
銀合金装飾部材が得られることになる。
定量加えこれを加熱溶融してなり、これを鋳型等に注湯
して冷却することにより良好なピンク系の色調を有する
銀合金装飾部材が得られることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る装飾部材実施例を詳細に
説明する。銀100重量部、銅90重量部、パラジウム
8重量部、金2重量部の組成比とし、これを加熱溶融
し、この融液を鋳型に注湯して冷却することにより銀−
銅−パラジウム−金の4元系の銀合金を得た。尚、冷却
過程で金と銅、パラジウムと銅の化合物等の折出が予想
されるところから、冷却過程でかかる析出温度に長く溜
まることをさけるのが好ましい。
説明する。銀100重量部、銅90重量部、パラジウム
8重量部、金2重量部の組成比とし、これを加熱溶融
し、この融液を鋳型に注湯して冷却することにより銀−
銅−パラジウム−金の4元系の銀合金を得た。尚、冷却
過程で金と銅、パラジウムと銅の化合物等の折出が予想
されるところから、冷却過程でかかる析出温度に長く溜
まることをさけるのが好ましい。
【0013】本発明に係る装飾部材は銀−銅−パラジウ
ム−金の4元系の金合金で形成されるもので、例えばロ
ストワックス法による鋳造、鋳肌等の切削研磨、ガスバ
−ナ−等による溶接、仕上げ研磨等が施される。又、4
元系の銀合金を形成した後、プレス加工等で各種の装飾
体を得ることができることは言うまでもない。
ム−金の4元系の金合金で形成されるもので、例えばロ
ストワックス法による鋳造、鋳肌等の切削研磨、ガスバ
−ナ−等による溶接、仕上げ研磨等が施される。又、4
元系の銀合金を形成した後、プレス加工等で各種の装飾
体を得ることができることは言うまでもない。
【0014】尚、銀合金は変色性があることから金の規
定量を含有させてこの変色を防止することとなるが、場
合によっては更にクリアラッカ−やメッキ等を施して変
色を防止する手段も採られ得る。
定量を含有させてこの変色を防止することとなるが、場
合によっては更にクリアラッカ−やメッキ等を施して変
色を防止する手段も採られ得る。
【0015】
【発明の効果】本発明は従来存在しなかった銀を主成分
とするピンク系色調を有する装飾部材を提供するもので
あり、ピンク系色調の装飾部材として従来のものよりコ
スト安となるだけでなく、購買意欲の向上にも繋がるも
のとなる。
とするピンク系色調を有する装飾部材を提供するもので
あり、ピンク系色調の装飾部材として従来のものよりコ
スト安となるだけでなく、購買意欲の向上にも繋がるも
のとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−196316(JP,A) 特開 平1−62478(JP,A) 特開 平7−228932(JP,A) 特開 平11−310836(JP,A) 特開 平11−269581(JP,A) 特開2000−80423(JP,A) 特開2000−87157(JP,A) 特公 昭40−8636(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A44C 1/00 - 27/00 C22C 5/06 - 5/08
Claims (1)
- 【請求項1】銀100重量部に対し、銅75〜95重量
部、パラジウム5〜12重量部、金1〜6重量部を含有
する銀合金からなる装飾部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25306898A JP3158248B2 (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | ピンク色を呈する銀合金装飾部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25306898A JP3158248B2 (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | ピンク色を呈する銀合金装飾部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000079008A JP2000079008A (ja) | 2000-03-21 |
JP3158248B2 true JP3158248B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=17246053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25306898A Expired - Fee Related JP3158248B2 (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | ピンク色を呈する銀合金装飾部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3158248B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MX2011011843A (es) | 2009-05-12 | 2011-12-08 | Jostens Inc | Aleaciones de oro. |
US9005522B2 (en) | 2012-08-30 | 2015-04-14 | Jostens, Inc. | Silver alloy |
-
1998
- 1998-09-07 JP JP25306898A patent/JP3158248B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000079008A (ja) | 2000-03-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |