JP2848557B2 - 水素の精製法 - Google Patents

水素の精製法

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JP2848557B2
JP2848557B2 JP62150186A JP15018687A JP2848557B2 JP 2848557 B2 JP2848557 B2 JP 2848557B2 JP 62150186 A JP62150186 A JP 62150186A JP 15018687 A JP15018687 A JP 15018687A JP 2848557 B2 JP2848557 B2 JP 2848557B2
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忠弘 松沢
武彦 高橋
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    • C01B3/50Separation of hydrogen or hydrogen containing gases from gaseous mixtures, e.g. purification
    • C01B3/56Separation of hydrogen or hydrogen containing gases from gaseous mixtures, e.g. purification by contacting with solids; Regeneration of used solids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、各種化学工場より発生するガスから高純度
の水素を効率良く得る方法に関する。 最近エレクトロニクス、ファインセラミックス、ファ
インケミカル工業において極めて純度の高い水素が必要
とされている。 (従来の技術) 高純度水素は、スチームリホーマー、エチレンオフガ
ス、接触改質装置、アンモニアまたはメタノールの分解
ガス等を原料とし、一般に吸着カラムクロマトグラフィ
ー法により分離、精製して製造される。 この吸着カラムクロマトグラフィー法により高純度水
素を得る方法は、吸着剤を充填したカラムを用い、 (1)加圧下での不純成分の吸着操作 (2)ほぼ大気圧への減圧操作 (3)原料ガスによる掃気操作 (4)精製水素による再生操作 (5)原料ガスまたは精製水素による加圧操作 の各操作を1基または並列にならべた複数のカラムで逐
次行う方法が採られる。 これらの操作を行う方法は、そのカラム配置と操作順
序などの組合せにより、多くの特許が公開されており、
例えば特公昭39−8204号、特公昭55−46962号および特
公昭62−1768号などには、カラムを3基並列にならべて
上記操作を行う方法が記載されており、また特公昭45−
20082号、特公昭55−12295号および特公昭57−2046号な
どには、カラムを4基以上並列にならべて上記操作を行
う方法が記載されている。 更に特公昭51−40550号および特公昭55−28725号に
は、カラムを2〜4基並列にならべて上記操作を行う方
法が、また特公昭42−26115号、特開昭57−194026号お
よび特開昭58−146420号には、カラムを2基以上ならべ
て減圧工程を2段階にして上記操作を行う方法が記載さ
れている。 (発明が解決しようとする問題点) これらの吸着カラムクロマトグラフィー法による水素
精製法は、加熱等の操作が不要で、上記操作により容易
に高純度水素が得られるが、次のような問題点が挙げら
れる。 (1)一般に水素の純度を高めようとする程、水素回収
率が極端に低下し、原料ガスの原単位が悪化する。 (2)水素回収率を高めるためには、多量の吸着剤を使
用する必要があり、従って装置コストが増大する。 (3)吸着剤使用量が多いとカラムが大きくなる。 大型のカラムでは、カラム内の局部的な偏流、混合、
吸着されたガスの拡散などの問題があり、吸着カラムク
ロマトグラフィー法の性質上、大型化が非常に困難であ
る。 (4)このためカラムを多数並列に配置する方法が採ら
れるが、この場合は装置コストが増大すると同時に、制
御が複雑となり運転が困難となる。 (問題点を解決するための手段) 発明者等は、上記の如き問題点を有する吸着ガスクロ
マトグラフィー法に関し、吸着剤をできるだけ少なくし
て高純度の水素を回収する方法を検討した結果、水素精
製操作である上記の加圧下での不純ガスの吸着操作を二
段階で行い、第一工程の掃気操作と加圧操作に原料ガス
を用いれば、吸着剤が少なくて済み、しかも高純度の水
素を容易に高回収率で得られることを見出し、本発明に
至った。 即ち本発明は、水素と少なくとも1種類以上の不純物
を含む原料ガスを吸着ガスクロマトグラフィー法で精製
するに際し、原料ガスの吸着操作と減圧操作、原料ガス
による掃気操作および加圧操作とに切換えることができ
る2基以上のカラムを有する粗精製工程と、粗精工程よ
り得られた粗精製ガスの最終吸着操作と減圧操作、原料
ガスによる掃気操作、精製された水素による再生操作お
よび加圧操作とに切換えることができる2基以上のカラ
ムを有する精製工程からなり、粗精製工程と精製工程で
同種の吸着剤を用いることを特徴とする水素の精製法で
ある。 本発明の原料ガスには、各種化学工場より発生するガ
スが用いられる。このガス中に含まれる不純成分とは、
加圧下で吸着性の高い物質である。本発明の原料ガスお
よびその不純成分の代表例を挙げれば次の如くである。 即ち原料ガスが、スチームリホーマーないし部分酸化
ガスにより発生するガスではCO,CO2,CH4、エチレンオフ
ガスでは、CH4,N2,C2H4,C2H6が主な不純成分である。ま
た接触改質装置よりのガスではC1〜C8の炭化水素、アン
モニア分解ガスではN2,NH3、メタノール分解ガスではCO
2,CO、オキソプラントではCO,CO2,CH4、スチレンオフガ
スでは芳香族ガス,CO,CO2,CH4、アンモニアパージガス
ではN2,CH4,Ar、メタノールパージガスではCO,CO2,CH3,
OH、ブタジエンオフガスではC1〜C4炭化水素、コークス
炉ガスではCH4,N2,芳香族ガス,SO2,CO,CO2,NOx,O2、転
炉ガスではCH4,N2,CO,CO2が主な不純成分である。 これらの不純成分を吸着するのに使用される吸着剤に
は、合成ゼオライト、活性炭、分子篩カーボン、活性ア
ルミナ、シリカゲルなど一般に使用されている吸着剤が
用いられる。 これらの吸着剤は一般に、原料ガスに含有されている
不純成分の種類、数および量並びに処理温度などに応じ
それぞれのカラムの条件に適した吸着剤が使用される。
吸着剤は粗精製工程および精製工程の各工程内で同種の
ものを用いる。 各工程で使用されるカラム数は、それぞれ2基以上で
あれば特に制限は無いが、粗精製工程では1〜10基、精
製工程では2〜4基とすることが好ましい。 各カラムに充填する吸着剤量は、それぞれのカラムの
条件に適した量が選ばれる。各カラム間の吸着剤重量の
割合は、各工程内で同じであることが好ましく、また粗
精製工程の充填量と精製工程の充填量の比は、実用上1/
0.1〜10とされる。 吸収カラムの温度および圧力は、各カラムに充填され
ている吸着剤の種類、原料ガス中に含有されている不純
成分の種類、成分数及びその量によって異なり、それぞ
れ適した条件を選択される。 温度は通常 10〜60℃、好ましくは室温ないし常温で
あり、特に加熱、冷却の必要は無いが、加熱、冷却する
ことを妨げない。 吸着操作時のカラム入口の圧力は、通常3〜30kg/cm2
G、好ましくは5〜20kg/cm2Gである。 各操作でのガスの見掛けの空塔速度は、特に制限は無
いが、実用上、通常0.1〜50cm/sec、好ましくは1〜20c
m/secである。 次に図面により本発明を具体的に説明する。 本発明のために使用される精製装置のフローシートの
例を第1図に示す。即ちこの装置は、第1カラム1、第
2カラム2、第3カラム3および第4カラム4の4基の
カラムを有する場合であり、各カラムの塔頂にはそれぞ
れ第1塔頂管9、第2塔頂管10、第3塔頂管11および第
4塔頂管12がある。これらの塔頂管は第1塔頂管9から
分岐した塔頂連絡管13によって互いに接続されている。
またこれらの塔頂管にはそれぞれ第1塔頂弁31、第2塔
頂弁32、第3塔頂弁33および第4塔頂弁34が設けられて
おり、塔頂連絡管13には第2塔頂管10と第3塔頂管11が
接続されている間に塔頂連絡弁35が設けられている。 各カラムの塔底にはそれぞれ第1塔底管18、第2塔底
管19、第3塔底管20および第4塔底管21がある。これら
の塔底管は第1塔底管18から分岐した塔底連絡管22によ
って互いに接続されている。これらの塔底管にはそれぞ
れ第1塔底弁40、第2塔底弁41、第3塔底弁42および第
4塔底弁43が設けられている。また各カラムの塔底と各
弁との間にそれぞれ第1検出器5、第2検出器6、第6
検出器29および第7検出器30が設けられている。 塔頂連絡管13の第3塔頂管11と第4塔頂管12が接続さ
れている間の部分と塔底連絡管22の第3塔底管20と第4
塔底管21が接続されている間の部分とは塔頂塔底連絡管
27で連絡され、塔頂塔底連絡管27には塔頂塔底連絡弁44
および第5検出器28が設けられている。 第3カラム3および第4カラム4の塔底にはそれぞれ
第1製品管23および第2製品管24がある。これらの製品
管にはそれぞれ第1製品弁45および第2製品弁46が設け
られている。また第3カラム3および第4カラム4には
各カラムの塔底と各製品弁との間にそれぞれ第3検出器
7および第4検出器8が設けられている。 また第1製品管23は第2製品弁46の出口の所で第2製
品管24と合流している。第1製品管23の第3検出器7と
第1製品弁45の間の部分から第2再生管26が分岐されて
いる。第2製品管24の第4検出器8と第2製品弁46の間
の部分から第1再生管25が分岐されている。これらの再
生管にはそれぞれ第1再生弁47および第2再生弁48が設
けられている。また第2再生管26には第2再生弁48の出
口の所で第1再生管25と合流している。第1再生管25は
第1製品管23との合流した所の後に第2製品管24と合流
している。 第3カラム3および第4ラム4の塔頂にはそれぞれ第
1連絡管14および第2連絡管15がある。これらの連絡管
にはそれぞれ第1連絡弁36および第2連絡弁37が設けら
れている。また第2連絡管15は第1連絡弁36の入口の所
で第1連絡管14から分岐されている。第1連絡管14は第
1塔底管18の第1検出器5と第1塔底弁40の間の部分で
第1塔底管18から分岐されている。 第3カラム3および第4カラム4の塔頂にはそれぞれ
第3連絡管16および第4連絡管17がある。これらの連絡
管にはそれぞれ第3連絡弁38および第4連絡弁39が設け
られている。また第4連絡管17は第3連絡弁38の入口の
所で第3連絡管16から分岐されている。第3連絡管16は
第2塔底管19の第2検出器6と第2塔底弁41の間の部分
で第2塔底管19から分岐されている。 依って第1カラム1および第2カラム2は並列に接続
され、同様に第3カラム3および第4カラム4は並列に
接続され、更に第1カラム1および第2カラム2は第3
カラム3および第4カラム4と直列に接続され、二段階
の精製が行われる。 なお各カラムの塔底の検出器としては、例えば熱伝導
度検出器、膜電極検出器および赤外線式ガス分析計など
をそれぞれ使用することができる。またこれらの測定器
に代えて、予め実験的に求められらタイムスケジュール
によっても弁を開閉させることができる。 次にこの装置を使用して、粗精製工程および精製工程
からなる二段階の精製工程により、高純度水素を連続的
に得る方法を説明する。 まず粗精製工程は第1カラム1および第2カラム2を
使用し、次の4操作を連続的に行う。 (1)吸着剤を充填したカラムに加圧状態で原料ガスを
供給し、不純成分を吸着させる吸着操作 (2)吸着操作後、カラム内の圧力をほぼ大気圧まで減
圧する減圧操作 (3)原料ガスによる掃気操作 (4)吸着操作と同じ圧力まで加圧する加圧操作 なお第1カラム1が吸着操作にある時は、第2カラム
2において減圧操作、掃気操作および加圧操作を逐次行
い、第2カラム2が吸着操作にある時は、第1カラム1
において減圧操作、掃気操作および加圧操作を逐次行な
う。 第1カラム1を吸着操作とするには、第1塔頂弁31を
開け、第2塔頂弁32、塔頂連絡弁35および第1塔底弁40
を閉め、原料ガスを第1塔頂管9から第1カラム1に供
給する。粗精製されたガスは、第1連絡弁36または第2
連絡弁37を開けることにより第1連絡管14から精製工程
の第3カラム3または第4カラム4に供給される。 一方吸着操作が終了して加圧状態にある第2カラム2
では、まず第3連絡弁38または第4連絡弁39を閉め、第
2塔底弁41を開け、第2塔底管19、塔底連絡管22及び第
1塔底管18へと、加圧状態のガスをほぼ大気圧まで減圧
する減圧操作を行う。次に第2塔頂弁32を開け、第2塔
頂管10より原料ガスを供給し、掃気操作を行う。 第2検出器6で原料ガスと同じ組成になった時点で、
直ちに第2塔底弁41を閉め、吸着操作と同じ圧まで加圧
する加圧操作を行う。これで第2カラム2での吸着操作
の準備が完了する。 第1カラム1での吸着操作において、時間の経過と共
に不純成分の吸着が蓄積し、第1検出器5で不純成分が
検出され始めた時、速やかに第1連絡弁36または第2連
絡弁37を閉め、更に第1塔頂弁31を閉める。上記方法に
より第1カラム1で、減圧操作、掃気操作および加圧操
作を逐次行い、第2カラム2では第2塔頂弁32を開のま
まで吸着操作を行う。 次に精製工程について説明する。精製工程は、第3カ
ラム3および第4カラム4を使用し、次の5つの操作を
連続的に行う。 (1)吸着剤を充填したカラムに加圧状態で粗精製工程
よりのガスを供給し、不純成分を吸着させる最終吸着操
作 (2)最終吸着操作の後、カラム内の圧力をほぼ大気圧
まで減圧する減圧操作 (3)原料ガスによる掃気操作 (4)精製された水素による再生操作 (5)精製された水素により最終吸着操作と同じ圧力ま
で加圧する加圧操作 なお第3カラム3が最終吸着操作である時は、第4カ
ラム4において減圧操作、掃気操作、再生操作および加
圧操作を逐次行い、第4カラム4が最終吸着操作である
時は、第3カラム3において減圧操作、掃気操作、再生
操作および加圧操作を逐次行う。 ここで粗精製工程は、第1カラム1で吸着操作、第2
カラム2で減圧操作、掃気操作あるいは加圧操作を行
い、精製工程は、第3カラム3で最終吸着操作、第4カ
ラム4で減圧操作、掃気操作、再生操作および加圧操作
を行う場合について説明する。 第3カラム3での最終吸着操作は、第1連絡弁36およ
び第1製品弁45を開け、第3塔頂弁33、第3連絡弁38、
第3塔底弁42および再生弁47を閉め、第1カラム1で粗
精製された粗精製ガスを第1連絡管14から第3カラム3
に供給する。精製された水素ガスは、第1製品管23およ
び第2製品管24を通り系外に出される。 一方最終吸着操作終了後加圧状態にある第4カラム4
では、まず第4塔底弁43を開け、第4塔頂弁34、第2連
絡弁37、第4連絡弁39、第2製品弁46および第2再生弁
48を閉め、第4塔底管21、塔底連絡管22および第1塔底
管18へと加圧状態のガスをほぼ大気圧まで減圧する減圧
操作を行う。次に塔頂塔底連絡弁44を閉め、第4塔頂弁
34および塔頂連絡弁35を開け、塔頂連絡管13および第4
塔頂管12を通し原料ガスを供給し掃気操作を行う。 第7検出器30で原料ガスと同じ組成になった時点で直
ちに塔頂連絡弁35および第4塔底弁43を閉め、塔頂塔底
連絡弁44および第2再生弁48を開け、第1再生管25およ
び第2製品管24を通る精製された水素を供給し再生操作
を行う。第4カラム4に供給された水素はカラムに残存
している不純成分と共に第4塔頂管2、塔頂連絡管13、
塔頂塔底連絡管27、塔底連絡管22および第1塔底管18を
通り系外に出される。第5検出器28で不純成分が検出さ
れなくなった時点で直ちに第4塔頂弁34および塔頂塔底
連絡弁44を閉め、最終吸着操作と同じ圧力まで加圧する
加圧操作を行う。加圧操作終了後第2再生弁48を閉め、
これで第4カラム4での最終吸着操作の準備が完了す
る。 第3カラム3の最終吸着操作において時間の経過と共
に第3検出器7で不純成分が出され始めた時、速やかに
第1連絡弁36および第1製品弁45を閉める。続いて第3
カラム3で減圧操作、掃気操作、再生操作および加圧操
作を逐次行い、第4カラム4では最終吸着操作を行う。 (実施例) 次に実施例により本発明を更に具体的に説明する。し
かしながら本発明はこれらの実施例によって限定される
ものでは無い。 実施例 H2 90%、CO 9.5%、CH4 0.45%、CO2 0.05%からな
る原料ガスを第1図に示した装置を用いて精製した。4
基の堅型円筒カラム(径30mm、高さ200mm)に、吸着剤
として合成ゼオライト(和光純薬工業(株)製)を1027
gずつ各カラムに充填した。装置全体の温度は30℃であ
った。検出器は全て赤外線式ガス分析計(島津製作所
製)を使用した。 まず粗精製工程では、原料ガスを第1塔頂管9より第
1カラム1に供給し、吸着操作を行った。原料ガスの供
給量は、1.778Nm3/Hr、供給圧力は、15kg/cm2Gであり、
第1カラム1での見掛けの空塔速度は約0.05m/secであ
った。第1カラム1の塔底からの粗精製ガスは、第1連
絡管14より第3カラム3に供給した。 一方第1カラム1で吸着操作を行っている間に第2カ
ラム2では、既に吸着操作終了後の加圧状態のガスを約
0.1kg/cm2Gまで減圧する減圧操作を第2塔底管19、塔底
連絡管22および第1塔底管18を使用して行った。これに
要した時間は約2.5分であった。次に第2塔頂弁32を開
け原料ガスを供給し、掃気操作を行った。第2検出器6
での検出により、掃気操作開始後約3分で第2塔底弁41
を閉め掃気操作を終了とし、加圧操作へ移行した。加圧
操作の所要時間は約1分であった。これで第2カラム2
での吸着操作の準備が完了した。 吸着操作を行っている第1カラム1では、第1検出器
5の検出により、吸着操作開始後約10.2分で吸着操作を
終了とし第1塔頂弁31および第1連絡弁36を閉め、更に
第2塔頂弁32を開け、第2カラム2での吸着操作を開始
した。なお第1カラム1では、減圧、掃気及び加圧操作
を逐次行った。 次に精製工程について説明する。粗精製ガスは第1連
絡管14より第3カラム3に供給し、最終吸着操作を行っ
た。第3カラム3での見掛けの空塔速度は約0.04m/sec
であった。第3カラム3の塔底よりの精製水素は、第1
製品管23および第2製品管24を通り系外に出した。この
精製水素量は、平均1.36Nm3/Hrであり、その純度は99.9
999%以上であった。この結果水素の回収率は85.0%で
あり、単位時間に精製された水素量当りの吸着剤全使用
量は、3021g−吸着剤.Hr/Nm3となる。 一方第3カラム3で最終吸着操作を行っている間に第
4カラム4では、既に最終吸着操作終了後の加圧状態の
ガスを約0.1kg/cm2Gまで減圧する減圧操作を第4塔底管
21、塔底連絡管22および第1塔底管18を使用して行っ
た。これに要した時間は約2.5分であった。次に第4塔
頂弁34および塔頂連絡弁35を開け原料ガスを供給し、掃
気操作を行った。第7検出器30での検出により、掃気操
作開始後約3分で掃気操作を終了した。次に塔頂連絡弁
35および第4塔底弁43を閉め、塔頂塔底連絡弁44および
第2再生弁48を開け、第1再生管25および第2製品管24
より精製水素を供給し、再生操作を行った。第4カラム
4に供給された水素は、カラムに存在している不純成分
と共に第4塔頂管12、塔頂連絡管13、塔頂塔底連絡管2
7、塔底連絡管22および第1塔底管18を通り系外に出さ
れた。再生操作開始後約3分で第5検出器28の検出によ
り再生操作を終了した。次に第4塔頂弁34および塔頂塔
底連絡弁44を閉め、加圧操作へ移行した。加圧操作の所
要時間は約1分であった。これで第4カラム4での最終
吸着操作の準備が完了した。 最終吸着操作を行っている第3カラム3では、第3検
出器7の検出により、最終吸着操作開始後約200分で吸
着操作を終了とし第1連絡弁36および第1製品弁45を閉
め、更に第2連絡弁37を開け、第4カラム4での最終吸
着操作を開始した。なお第3カラム3では、減圧操作、
掃気操作、再生操作及び加圧操作を逐次行った。 比較例 カラムを4基並列にならべた第2図に示す装置を用い
て、実施例と同じガスを精製した。 この装置は、第1カラム1、第2カラム2、第3カラ
ム3および第4カラム4の4基のカラムを有しており、
各カラムの吸着剤とその充填量およびそれらの操作条件
は、実施例と同一とした。 この装置においては、各カラムの塔頂にそれぞれ第1
塔頂管14、第2塔頂管15、第3塔頂管16および第4塔頂
管17があり、これらの塔頂管は第1塔頂管14から分岐し
た塔頂連絡管18によって互いに接続されている。またこ
れらの塔頂管にはそれぞれ第1塔頂弁40、第2塔頂弁4
1、第3塔頂弁42および第4塔頂弁43が設けられてい
る。 各カラムの塔底にはそれぞれ第1塔底管19、第2塔底
管20、第3塔底管21および第4塔底管22がある。これら
の塔底管は第1塔底管19から分岐した塔底連絡管23によ
って互いに接続されている。またこれらの塔底管にはそ
れぞれ第1塔底弁44、第2塔底弁45、第3塔底弁46およ
び第4塔底弁47が設けられている。また各カラムの塔底
と各塔底弁との間にそれぞれそれぞれ第1検出器5、第
2検出器6、第3検出器7および第4検出器8が設けら
れている。 また各カラムの塔底にはそれぞれ第1製品管24、第2
製品管25、第3製品管26および第4製品管27がある。こ
れらの製品管は製品連絡弁28によって互いに接続され、
第4製品管27に合流される。これらの製品管にはそれぞ
れ第1製品弁48、第2製品弁49、第3製品弁50および第
4製品弁51が設けられている。また各カラムの塔底と各
製品弁との間にそれぞれそれぞれ第5検出器9、第6検
出器10、第7検出器11および第8検出器12が設けられて
いる。 各製品管の検出器と製品弁の間の所から第1再生管2
6、第2再生管30、第3再生管31および第4再生管32が
分岐されている。これらの再生管は再生連絡管33によっ
て互いに接続され、第4再生管32に合流される。これら
の再生管にはそれぞれ第1再生弁52、第2再生弁53、第
3再生弁54および第4再生弁55が設けられている。また
第4再生管32は第4製品管27に合流される。 各カラムの塔頂にはそれぞれ第1回収管34、第2回収
管35、第3回収管36および第4回収管37がある。これら
の回収管は回収連絡管38によって互いに接続されて第1
回収管34に合流され、また第1回収管34は第1塔底管19
に合流される。これらの回収管にはそれぞれ第1回収弁
56、第2回収弁57、第3回収弁58および第4回収弁59が
設けられている。また第1回収管34には第9検出器13が
設けられている。 この装置では、一段階のみの精製であるため、実施例
の精製工程のみを実施例に準じて行った。 即ち第1カラム1が最終吸着操作にある時は、第2カ
ラム2では減圧操作、第3カラムでは掃気操作、第4カ
ラム4は再生および加圧操作を行った。また第1カラム
1で最終吸着操作終了後は減圧操作、掃気操作、再生操
作および加圧操作を逐次行い、第2カラム2、第3カラ
ム3および第4カラム4でも同様とした。 この結果、精製水素量は平均1.12Nm3/Hr、水素純度9
9.99%であった。水素の回収率は70.0%、単位時間に精
製された水素量当りの吸着剤全使用量は3668g−吸着剤.
Hr/Nm3となる。 このように本比較例では、実施例に比較して、水素純
度および回収率が著しく低下しており、単位時間に精製
された水素量当りの吸着剤全使用量も多くなっている。 (発明の効果) 本発明においては、水素精製工程が二段階で行われる
ので、充填されている吸着剤が有効に使用されることに
なり、少ない吸着剤の使用量で、水素回収率が向上し、
また水素純度も著しく向上する。これにより水素精製コ
ストが著しく低減されると共に、今まで困難であった吸
着カラムクロマトグラフィー法の大型化が促進されるよ
うになり、本発明の工業的意義が大きい。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の方法において使用される水素精製装置
のフローシートの一例を示し、また第2図は本発明の比
較例において使用された水素精製装置のフローシートを
示す。 (第1図) 1〜4:第1〜4カラム、13:塔頂連絡管 5〜8:第1〜4検出器、14〜17:第1〜4連絡管 9〜12:第1〜4塔頂管、18〜21:第1〜4塔底管 22:塔底連絡管、35:塔頂連絡弁 23〜24:第1〜2製品管、36〜39:第1〜4連絡弁 25〜26:第1〜2再生管、40〜43:第1〜4塔底弁 27:塔頂塔底連絡管、44:塔頂塔底連絡弁 28〜30:第5〜7検出器、45〜46:第1〜2製品弁 31〜34:第1〜4塔頂弁、47〜48:第1〜2再生弁 (第2図) 1〜4:第1〜4カラム、33:再生連絡管 5〜13:第1〜9検出器、34〜37:第1〜4回収管 14〜17:第1〜4塔頂管、38:回収連絡管 18:塔頂連絡管、40〜43:第1〜4塔頂弁 19〜22:第1〜4塔底管、44〜47:第1〜4塔底弁 23:塔底連絡管、48〜51:第1〜4製品弁 24〜27:第1〜4製品管、52〜55:第1〜4再生弁 28:製品連絡管、56〜59:第1〜4回収弁 29〜32:第1〜4再生管
フロントページの続き 合議体 審判長 松本 悟 審判官 内野 春喜 審判官 関根 恒也 (56)参考文献 特開 昭59−207803(JP,A) 特公 昭55−46962(JP,B2)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.水素と少なくとも1種類以上の不純物を含む原料ガ
    スを吸着ガスクロマトグラフィー法で精製するに際し、
    原料ガスの吸着操作と減圧操作、原料ガスによる掃気操
    作および加圧操作とに切換えることができる2基以上の
    カラムを有する粗精製工程と、粗精製工程より得られた
    粗精製ガスの最終吸着操作と減圧操作、原料ガスによる
    掃気操作、精製された水素による再生操作および加圧操
    作とに切換えることができる2基以上のカラムを有する
    精製工程からなり、粗精製工程と精製工程で同種の吸着
    剤を用いることを特徴とする水素の精製法
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