JP2848069B2 - データ送信装置 - Google Patents

データ送信装置

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JP2848069B2 JP32515791A JP32515791A JP2848069B2 JP 2848069 B2 JP2848069 B2 JP 2848069B2 JP 32515791 A JP32515791 A JP 32515791A JP 32515791 A JP32515791 A JP 32515791A JP 2848069 B2 JP2848069 B2 JP 2848069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスペクトラム拡散通信方
式を用いたデータ伝送カップラのデータ送信装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来非接触でデータを伝送するデータ伝
送装置としては、例えば図6に示すものがある。本図に
おいてROM1に保持されている4ビットのデータを非
接触で伝送するものとする。送信装置側では図7(a)
に示すクロックを発生するクロック発生器2を有してお
り、そのクロック信号が分周器3に与えられる。分周器
3は図7(b)に示すようにクロック信号を1/4に分
周し、その出力をカウンタ4に与える。カウンタ4はこ
れを計数し、計数出力をアドレスバスとしてROM1に
与える。ROM1では読出されたデータをP/S変換器
5を介して図7(c)に示すように直列信号に変換し、
位相変調器6に与える。位相変調器6には図7(d)に
示すキャリア周波数を発生する高周波発振器7が接続さ
れており、図7(e)に示す変調出力をアンテナ8を介
して受信部に与える。受信部においても同様のアンテナ
10を有し、その出力は位相復調器11に与えられる。
位相復調器11はこの位相変換に基づいて信号を復調す
ることによって図7(f)に示す信号が得られ、これを
コンパレータ12で弁別して図7(g)に示す信号が得
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来のデータ伝送カップラは、所定の周波数帯域を用
いるため、その周波数帯の信号が他に使われている場合
等にはノイズの影響を受け易いという欠点があった。又
通信距離が充分でなく信頼性が低くなるという欠点もあ
った。
【0004】本発明はこのような従来のデータ伝送カッ
プラの問題点に鑑みてなされたものであって、スペクト
ラム拡散通信方式を用いてデータ伝送を行えるようにす
ると共に、雑音による誤動作を低減できるようにするこ
とを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は送信器及び受信
器を有し、相互にデータ伝送を行うデータ伝送カップラ
に用いられるデータ送信装置であって、クロック発生器
と、複数段のフリップフロップ及びその出力を帰還する
帰還用ゲート回路を含んで構成され、クロック発生器の
クロック信号によって駆動されるM系列発生器と、M系
列発生器の発生するM系列信号の一周期を検出する周期
検出手段と、周期検出手段の出力に基づいて送信すべき
データ列を生成するデータ生成手段と、データ生成手段
により生成されたデータを直列信号に変換するP/S変
換器と、M系列発生器及びP/S変換器の出力が与えら
れる排他的論理和回路と、を具備することを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、クロ
ック発生器の出力によってM系列符号を発生し、この信
号の周期を検出している。そしてその周期検出回路の出
力によって送出すべきデータを読出し、直列信号として
M系列符号と共に排他的論理和回路によって送信データ
を出力している。こうすればスペクトル拡散通信方式に
よってデータが送信できることとなる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例によるデータ伝送カ
ップラの構成を示すブロック図である。本図において前
述した従来例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明
を省略する。本実施例においてもデータを保持するメモ
リ、本実施例ではROM1、及び分周器3とその出力が
与えられるカウンタ4を有しており、カウンタ4の並列
出力がROM1にアドレスバスとして与えられる。RO
M1から読出されたデータはP/S変換器5に与えられ
る。ここでROM1と分周器3,カウンタ4,P/S変
換器5は、周期検出回路からの信号に基づいて送信すべ
きデータ列を生成するデータ生成手段を構成している。
【0008】さて本実施例ではクロック発生器21を有
しており、その出力はM系列発生器22に与えられる。
M系列発生器22は後述するようにM系列の符号を発生
するものであり、その出力は排他的論理和回路(EOR
回路)23及び周期検出回路24に与えられる。周期検
出回路24はM系列符号の周期を検出するものであっ
て、その出力はP/S変換器5及び分周器3に与えられ
る。さてP/S変換器5の出力はEOR回路23を介し
て位相変調器6に与えられる。位相変調器6は高周波発
振器7の出力によって信号を位相変調するものであり、
その出力はアンテナ8に与えられる。
【0009】一方受信器側では位相復調器11の出力は
相関器25に与えられる。相関器25はM系列の信号を
遅延するアナログ遅延回路25a,M系列の符号に対応
したインバータ列25b,及びその並列出力を加算する
加算器25cを有し相関をとるものであり、その出力は
コンパレータ26に与えられる。コンパレータ26は所
定の閾値レベルで信号を弁別することによって元のデー
タを再生するものである。
【0010】次にM系列発生器22及び周期検出回路2
4の詳細な構成例について図2を参照しつつ説明する。
M系列発生器22は図示のように3つのD型フリップフ
ロップ31,32,33が縦続接続され、Dフリップフ
ロップ33の出力はEOR回路34,35を介してDフ
リップフロップ31にフィードバックされる。Dフリッ
プフロップ31のQ1出力はDフリップフロップ32に
加えてEOR回路34にも与えられる。さてn個のフリ
ップフロップを用いてM系列発生器を構成した場合に
は、2n −1、即ち本実施例では7ビットを1周期とす
るM系列信号が発生する。そしてこのM系列では0がn
−1回(この場合は2回)現れるのは1度だけであるた
め、0が2回続くところを検出することによってM系列
信号の1周期が検出できる。カウンタ36はクロック発
生器21よりクロック信号が与えられる2n ビットのバ
イナリカウンタであって、そのQC出力がEOR回路3
5の一方の入力端に与えられる。ここでカウンタ36は
この送信装置の電源を投入したとき、全てのフリップフ
ロップ31〜33のQ1〜Q3出力が0であっても常に
M系列の信号が発生できるようにするものである。これ
はカウンタが所定周期を計数した後にQC出力によって
Dフリップフロップ31に1を与えることによって行っ
ている。こうして発生したM系列信号は1周期に0が2
クロックにわたって続くため、これをカウンタ36によ
って計数すればQB出力によって1周期の信号が得られ
る。従ってこのQB出力を前述したように分周器3と表
示器5に与えている。
【0011】次に本実施例の動作について説明する。図
3(a)はクロック発生器21のクロック信号、
(b),(c),(d)は夫々フリップフロップ31〜
33のQ1〜Q3出力、(e)〜(g)はカウンタ36
のQA〜QC出力である。本図に示すようにこのM系列
発生器22が「1110100」のM系列符号を発生す
るものとすれば、カウンタ36のQB出力より1周期の
出力が得られる。
【0012】図4は本実施例による送信装置のa〜iの
各部の波形を示す波形図である。図4(a)はクロック
信号であり、前述のようにM系列発生器22によって図
4(b)に示すM系列信号が得られ、周期検出回路24
によって図4(c)に示すような周期検出信号が得られ
る。周期検出信号を用いて分周器3,カウンタ4によっ
て分周及び計数することによってROM1のアドレスが
生成され、アドレスのデータとして図4(e)に示す
ように「1001」が読出される。この信号とM系列信
号との排他的論理和をとることにより、EOR回路23
より図4(f)に示す信号が得られ、これが前述した従
来例と同様に位相変調されて伝送される。又相関器25
ではアナログ遅延器25aによって順次遅延され、並列
信号が出力される。この信号がM系列に対応したインバ
ータ列25bによって適宜反転されて各出力端より信号
として加算器25cに加えられる。従ってこれを加算す
ることにより図4(h)に示すような信号が得られる。
この信号は元のNRZデータの「1」に変化する点で負
の大きなレベルから正の大きなレベルとなり、「0」に
なる点で正の大きなレベルから負の大きなレベルに変化
する。従ってコンパレータ26ではこれを検出すること
により図4(i)に示すように元の信号を復調すること
ができる。
【0013】このように本発明ではスペクトラム拡散通
信方式を用いているおり、従来例に比べて約7倍の出力
が得られるため外来雑音の影響を受け難くなり、データ
伝送の信頼性を向上することができる。一般的にM系列
のデータ長をNとすればN倍の出力が得られることとな
る。従って伝送電力に制限がある環境下でも送信電力を
増やさず符号長を多くすることによって外来雑音による
誤動作を防止できる。又送信装置の位相変調器を含む制
御回路が全てデジタル化できるため、安価に構成するこ
とができる。
【0014】尚本実施例は7ビットのデータ列から成る
M系列を生成しているが、更に多数のフリップフロップ
を用いてM系列を生成しその周期によってデータを読出
すように構成してもよい。図5は4個のフリップフロッ
プ41〜44とEOR回路45,46を用いたM系列発
生器22´であり、24 −1、即ち15個のパルス列か
ら成るM系列を発生するものである。4個のフリップフ
ロップを用いた場合には、M系列符号の中で1度だけ0
が3回連続して現れる。従ってこれをカウンタ47とそ
のQA及びQB出力の論理積をとるとアンド回路48に
よって1周期を検出することができる。同様にして5個
のフリップフロップを用いた場合には0が4回連続する
ため、カウンタのQC出力によって1周期を検出するこ
とができる。このようにクロック信号を計数するカウン
タと、その出力を直接又はゲート回路等によって検出す
ることにより、容易に周期検出手段が構成できる。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、スペクトラム拡散通信方式を用いたデータ伝送を行
っているため、雑音に強く充分な通信距離を得ることが
できる。又M系列の拡散符号の次数を増加させることに
よって、SN比を向上させることができるため、容易に
長距離化したり信頼性を向上させることができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデータ伝送カップラの
全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例によるM系列発生器及び周期検出回路
の詳細な構成を示す回路図である。
【図3】本実施例によるM系列発生器と周期検出回路の
動作を示すタイムチャートである。
【図4】本実施例の動作を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の他の例によるM系列発生器と周期検出
回路の構成を示す回路図である。
【図6】従来のデータ伝送装置の一例を示すブロック図
である。
【図7】従来のデータ伝送装置の動作を示すタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
1 メモリ 3 分周器 4 カウンタ 5 P/S変換器 6 位相変調器 7 キャリア発生器 21 クロック発生器 22,22´ M系列発生器 23,34,35,45,46 EOR回路 24,24´ 周期検出回路 31〜33,41〜44 フリップフロップ 36,47 カウンタ 48 アンド回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信器及び受信器を有し、相互にデータ
    伝送を行うデータ伝送カップラに用いられるデータ送信
    装置であって、 クロック発生器と、 複数段のフリップフロップ及びその出力を帰還する帰還
    用ゲート回路を含んで構成され、前記クロック発生器の
    クロック信号によって駆動されるM系列発生器と、 前記M系列発生器の発生するM系列信号の一周期を検出
    する周期検出手段と、 前記周期検出手段の出力に基づいて送信すべきデータ列
    を生成するデータ生成手段と、 前記データ生成手段により生成されたデータを直列信号
    に変換するP/S変換器と、 前記M系列発生器及び前記P/S変換器の出力が与えら
    れる排他的論理和回路と、を具備することを特徴とする
    データ送信装置。
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