JP2848041B2 - ロッシェル塩を含む銅メッキ廃水の処理方法 - Google Patents
ロッシェル塩を含む銅メッキ廃水の処理方法Info
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロッシェル塩を含む銅
メッキ廃水の処理方法に関する。
メッキ廃水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】銅メッキ浴には、銅イオンと共にロッシ
ェル塩が含まれており、メッキ後の水洗廃水には銅イオ
ンと共に酒石酸イオンが含まれている。しかるにロッシ
ェル塩(酒石酸塩)は、生物処理によっては分解不可能
であるため、従来、カルシウム化合物を注入してカルシ
ウム塩として凝集沈殿法により除去し、残留するロッシ
ェル塩は活性炭吸着法により除去されていた。しかし、
この方法では、ロッシェル塩は、凝集沈殿工程も溶解度
(約180ml/l)までは溶液として液中に残るので、
後段の活性炭吸着処理における活性炭消費量が多く、運
転費が高くなるという欠点があった。
ェル塩が含まれており、メッキ後の水洗廃水には銅イオ
ンと共に酒石酸イオンが含まれている。しかるにロッシ
ェル塩(酒石酸塩)は、生物処理によっては分解不可能
であるため、従来、カルシウム化合物を注入してカルシ
ウム塩として凝集沈殿法により除去し、残留するロッシ
ェル塩は活性炭吸着法により除去されていた。しかし、
この方法では、ロッシェル塩は、凝集沈殿工程も溶解度
(約180ml/l)までは溶液として液中に残るので、
後段の活性炭吸着処理における活性炭消費量が多く、運
転費が高くなるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、前
記従来技術の欠点を解消し、ロッシェル塩を含む銅メッ
キ廃水を安価に処理しうる方法を提供することを目的と
する。
記従来技術の欠点を解消し、ロッシェル塩を含む銅メッ
キ廃水を安価に処理しうる方法を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による銅メッキ廃
水の処理方法は、ロッシェル塩を含む銅メッキ廃水にフ
ェントン試薬を添加してロッシェル塩をフェントン酸化
し、次いで銅を分離除去した後、被処理水を生物処理す
ることを特徴とする。
水の処理方法は、ロッシェル塩を含む銅メッキ廃水にフ
ェントン試薬を添加してロッシェル塩をフェントン酸化
し、次いで銅を分離除去した後、被処理水を生物処理す
ることを特徴とする。
【0005】本発明方法による処理の対象となる銅メッ
キ廃水としては、銅メッキ水洗水、銅メッキ液廃液及び
銅メッキ前処理廃水がある。
キ廃水としては、銅メッキ水洗水、銅メッキ液廃液及び
銅メッキ前処理廃水がある。
【0006】酒石酸は、水溶液中で2価の鉄イオンの存
在で過酸化水素を作用させると、いわゆるフェントン酸
化によりグリコールアルデヒドに分解されることは、公
知であったが、このグリコールアルデヒドが生物処理に
より分解除去できることは知られていなかった。すなわ
ち、本発明は、グリコールアルデヒドが生物処理により
除去可能であるとの知見に基づいて完成したものであ
り、従来法の運転費の大部分を占める活性炭吸着処理を
利用せず、生物処理を行うことによって安価な廃水処理
を可能としたものである。
在で過酸化水素を作用させると、いわゆるフェントン酸
化によりグリコールアルデヒドに分解されることは、公
知であったが、このグリコールアルデヒドが生物処理に
より分解除去できることは知られていなかった。すなわ
ち、本発明は、グリコールアルデヒドが生物処理により
除去可能であるとの知見に基づいて完成したものであ
り、従来法の運転費の大部分を占める活性炭吸着処理を
利用せず、生物処理を行うことによって安価な廃水処理
を可能としたものである。
【0007】本発明方法において、銅の分離除去は、凝
集沈殿法、濾過法など各種の方法で行うことができる。
また、生物処理は、接触酸化法、回転円板法、活性汚泥
法、固定化微生物を用いる処理法など各種の方法で行う
ことができる。
集沈殿法、濾過法など各種の方法で行うことができる。
また、生物処理は、接触酸化法、回転円板法、活性汚泥
法、固定化微生物を用いる処理法など各種の方法で行う
ことができる。
【0008】本発明の方法において、生物処理後の固液
分離は、凝集沈殿法、加圧浮上法、膜分離法、濾過法な
ど、公知の任意の方法で行うことができる。
分離は、凝集沈殿法、加圧浮上法、膜分離法、濾過法な
ど、公知の任意の方法で行うことができる。
【0009】次に、図面に基づいて本発明をさらに詳し
く説明する。図1は、本発明の方法を実施する装置の一
実施態様を示す系統図である。図1に示した装置は、主
として第一反応槽1、第二反応槽2、第三反応槽3、凝
集槽4、沈殿槽5、pH調整槽6、生物処理槽7及び沈殿
槽8から成る。処理すべき銅メッキ廃水は、原水供給管
9から供給され、最終的には、処理水流出管10より放
流される。
く説明する。図1は、本発明の方法を実施する装置の一
実施態様を示す系統図である。図1に示した装置は、主
として第一反応槽1、第二反応槽2、第三反応槽3、凝
集槽4、沈殿槽5、pH調整槽6、生物処理槽7及び沈殿
槽8から成る。処理すべき銅メッキ廃水は、原水供給管
9から供給され、最終的には、処理水流出管10より放
流される。
【0010】第一反応槽1においては、過酸化水素水1
1、硫酸第一鉄12及び酸剤13が添加され、フェント
ン酸化が行われる。次に、第二反応槽2ではアルカリ剤
15を加えて液をアルカリ性に調整して銅イオンを水酸
化銅に変えるとともに、空気14を吹き込んで曝気する
ことにより過剰な過酸化水素を分解除去する。
1、硫酸第一鉄12及び酸剤13が添加され、フェント
ン酸化が行われる。次に、第二反応槽2ではアルカリ剤
15を加えて液をアルカリ性に調整して銅イオンを水酸
化銅に変えるとともに、空気14を吹き込んで曝気する
ことにより過剰な過酸化水素を分解除去する。
【0011】次いで、被処理水は第三反応槽3へ導入さ
れ、ここで凝集剤16と混合され、次いで凝集槽4内で
凝集助剤17と混合され、さらに沈殿槽5に導入され
る。凝集剤及び凝集助剤は、必ずしも添加しなくてもよ
い。第三反応槽3から沈殿槽5までは、主として液中の
銅を除去するための凝集沈殿設備である。沈殿槽5で生
じる沈殿は、排出管18より排出する。
れ、ここで凝集剤16と混合され、次いで凝集槽4内で
凝集助剤17と混合され、さらに沈殿槽5に導入され
る。凝集剤及び凝集助剤は、必ずしも添加しなくてもよ
い。第三反応槽3から沈殿槽5までは、主として液中の
銅を除去するための凝集沈殿設備である。沈殿槽5で生
じる沈殿は、排出管18より排出する。
【0012】沈殿を分離した後、被処理水はpH調整槽6
へ送られ、ここで酸剤13が添加され、生物処理に適し
たpHに調整され、さらに生物処理槽7へ送られ、空気1
4が吹き込まれて生物処理される。生物処理は、通常の
活性汚泥処理法、固定化微生物を用いる方法など、各種
の方法で行うことができる。この生物処理によりフェン
トン酸化により生成したグリコールアルデヒドなど、廃
水に含まれている有機物が分解除去される。生物処理
後、沈殿槽8において汚泥を沈殿させ、汚泥は汚泥排出
管19から排出させ、処理水は処理水流出管10から放
流される。
へ送られ、ここで酸剤13が添加され、生物処理に適し
たpHに調整され、さらに生物処理槽7へ送られ、空気1
4が吹き込まれて生物処理される。生物処理は、通常の
活性汚泥処理法、固定化微生物を用いる方法など、各種
の方法で行うことができる。この生物処理によりフェン
トン酸化により生成したグリコールアルデヒドなど、廃
水に含まれている有機物が分解除去される。生物処理
後、沈殿槽8において汚泥を沈殿させ、汚泥は汚泥排出
管19から排出させ、処理水は処理水流出管10から放
流される。
【0013】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれに制限されるものではな
い。
的に説明するが、本発明はこれに制限されるものではな
い。
【0014】実施例1 某メッキ工場から排出されるCODMn200mg/l、C
u 濃度50mg/lのロッシェル塩含有銅メッキ水洗廃水
を原水として用い、これを図1に示した装置を用いて処
理し、沈殿槽5を出る凝沈処理水及び沈殿槽8から流出
する生物処理水のCODMn及びCu 濃度を測定し、結果
を表1に示す。
u 濃度50mg/lのロッシェル塩含有銅メッキ水洗廃水
を原水として用い、これを図1に示した装置を用いて処
理し、沈殿槽5を出る凝沈処理水及び沈殿槽8から流出
する生物処理水のCODMn及びCu 濃度を測定し、結果
を表1に示す。
【0015】比較のため、従来法として実施例1と同じ
原水にカルシウム化合物を加えて凝集沈殿を行い、次い
で活性炭吸着を行い、得られた処理水のCODMn及びC
u 濃度を測定し、結果を表1に示す。
原水にカルシウム化合物を加えて凝集沈殿を行い、次い
で活性炭吸着を行い、得られた処理水のCODMn及びC
u 濃度を測定し、結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1に示した結果から明らかなとおり、最
終的に得られる処理水の水質において、CODについて
は本発明の処理水は従来法と同等であり、Cuについて
は本発明の処理水の方が極めて低濃度まで除去されてい
る。また、本発明の方法によれば、運転費が従来法の1
/2であった。すなわち、本発明の方法によれば、従来
法の1/2の運転費で従来法と同等以上の効果が達成さ
れる。
終的に得られる処理水の水質において、CODについて
は本発明の処理水は従来法と同等であり、Cuについて
は本発明の処理水の方が極めて低濃度まで除去されてい
る。また、本発明の方法によれば、運転費が従来法の1
/2であった。すなわち、本発明の方法によれば、従来
法の1/2の運転費で従来法と同等以上の効果が達成さ
れる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ロッシェル塩を含む銅
メッキ廃水を従来に比べて極めて安価に処理することが
でき、しかも極めて高度な処理が達成される。
メッキ廃水を従来に比べて極めて安価に処理することが
でき、しかも極めて高度な処理が達成される。
【図1】本発明方法を実施する装置の一実施態様を示す
系統図である。
系統図である。
【符号の説明】 1 第一反応槽 2 第二反応槽 3 第三反応槽 5 沈殿槽 7 生物処理槽 9 沈殿槽 10 処理水流出管 11 過酸化水素水 12 硫酸第一鉄 14 空気 19 汚泥排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 9/00 501 C02F 9/00 501A 502 502P 502R 503 503C 504 504A (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/72 C02F 1/58 - 1/64 C02F 3/02 C02F 9/00
Claims (1)
- 【請求項1】 ロッシェル塩を含む銅メッキ廃水にフェ
ントン試薬を添加してロッシェル塩をフェントン酸化
し、次いで、銅を分離除去した後、被処理水を生物処理
することを特徴とするロッシェル塩を含む銅メッキ廃水
の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20342791A JP2848041B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | ロッシェル塩を含む銅メッキ廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20342791A JP2848041B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | ロッシェル塩を含む銅メッキ廃水の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523679A JPH0523679A (ja) | 1993-02-02 |
JP2848041B2 true JP2848041B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=16473906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20342791A Expired - Fee Related JP2848041B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | ロッシェル塩を含む銅メッキ廃水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2848041B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103787400B (zh) * | 2013-12-30 | 2015-08-05 | 广州科城环保科技有限公司 | 一种微蚀刻废液和硫酸铜废液的处理方法 |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP20342791A patent/JP2848041B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0523679A (ja) | 1993-02-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |