JP2847559B2 - X線カセツテレス速写装置 - Google Patents

X線カセツテレス速写装置

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JP2847559B2
JP2847559B2 JP8075190A JP8075190A JP2847559B2 JP 2847559 B2 JP2847559 B2 JP 2847559B2 JP 8075190 A JP8075190 A JP 8075190A JP 8075190 A JP8075190 A JP 8075190A JP 2847559 B2 JP2847559 B2 JP 2847559B2
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信一 片山
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医用X線装置に備えられたX線カセツテレ
ス速写装置に係り、特にX線フイルムと蛍光体蓄積シー
ト(以下、IPと略称す)との双方を使用するのに好適な
ものと関する。
〔従来の技術〕
近年、医用X線診断装置におけるカセツテレス式X線
速写装置にあつては、従来から使用されているX線フイ
ルムの他に、IPをも使用する傾向にある。
IPはいわゆるイメージングプレートと称されるもので
あつて、X,γ線等の放射線を照射すると、そのエネルギ
の一部を蓄積し、その後可視光等の励起光が当てられる
と、蓄積されたエネルギの量に応じて輝尽発光する蛍光
体を柔軟材の板に塗布してあり、この輝尽発光の強弱の
割合を読み取ることによつて最終的に画像情報が得られ
ると云うものである。
IPとX線フイルムとの双方を使用するX線カセツテレ
ス速写装置の第一の従来技術にあつては、それらIP及び
X線フイルムを挾み付けるホルダと、IP及びX線フイル
ムを未撮影と撮影済みとに応じて各々独立的に収納する
供給マガジン、収納マガジンと、撮影時にはIPとX線フ
イルムとのうち、所望のものを各々の供給マガジンから
ホルダに搬送し、また撮影後にはホルダから対応する収
納マガジンに搬送する搬送経路とを有している。ホルダ
は、X線フイルムはX線の照射によつて感光するのに必
要な蛍光体増感紙を要し、IPは増感紙を必要としないの
で、各々IP用のものとX線フイルム用のものとの専用の
ものからなつている。
また、IPとX線フイルムとの双方を使用するカセツテ
レス式X線速写装置の第二の従来技術としては、本願出
願人が先に出願した特願昭63−231498号に記載のものが
ある。この従来技術では、ホルダが上板と中板と下板と
で構成されている。また搬送ローラの上下位置にはその
搬送ローラに接するように上,下ローラが各々取付けら
れている。
そして、例えばIPを使う場合には、ホルダを傾斜させ
て該ホルダの上板と中板を搬送ローラ、上にローラに向
い合うように位置させておき、IPを供給マガジンから搬
送経路を経て搬送ローラ,上ローラ位置まで搬送すると
共に、それら双方のローラの回転によつてIPを上板と中
板間に入れ、該上板と中板とでIPを挾み付けるようにし
ている。またX線フイルムを使う場合には、ホルダの中
板と下板を搬送ローラ,下ローラに向い合うように位置
させておき、X線フイルムを供給マガジンから搬送経路
を経て搬送ローラ,下ローラ位置まで搬送すると共に、
それら双方のローラの回転によつてX線フイルムを中板
と下板間に入れることにより、中板と下板とでX線フイ
ルムを挾み付けるようにしている。
なお、ホルダがIPまたはX線フイルムを挾み付ける
と、架台が移動することによつてホルダを撮影位置まで
運び、撮影後、架台の移動によつてホルダを元の位置ま
で運ぶと、IPとX線フイルムとの種類に応じ搬送ロー
ラ,上ローラと搬送ローラ,下ローラとが逆転すること
によつて撮影済みのものが対応する収納マガジンに収納
されるようになつている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記に示す第一,第二の従来技術のもの
は、IPとX線フイルムとの双方を使用すると、それに応
じ供給マガジン及び収納マガジンを各々一個ずつ用意し
なければならないので、合計四個のマガジンが必要にな
り、そのためマガジンの増加に伴う大型化をさけること
はやむを得ないとしても、以下に述べる問題がある。
即ち、第一の従来技術は、IP用とX線フイルム用とに
各々専用のホルダを有している。各々のホルダに対応し
て搬送機構も各々必要になり、しかもホルダを撮影位置
まで移動させる移動機構も二種類必要になる結果、装置
が過大に大型化してしまう問題があり、またそれに伴い
各構成部品点数も多くなつて原価高となるばかりでな
く、部品不良の発生や作業不良の発生に繋がり、製品の
信頼性から好ましくない問題がある。
一方、第二の従来技術は、ホルダが上板,中板,下板
の三枚からなつていて、これらが一体に移動するので、
搬送機構や移動機構が一系統で済み、上記の問題を解消
することができるものの、搬送ローラの上下位置に上ロ
ーラ,下ローラを各々設け、ホルダがIP或いはX線フイ
ルムを出し入れする際に傾斜するので、ホルダの傾斜角
度が全体として大きくなる。そのため、ホルダ支持する
架台の形状が大きくなるので、撮影位置までの移動経路
を十分に採らなければならず、よりいつそう小型化する
ことができない問題がある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、IP或
いはX線フイルムを出し入れするためにホルダが傾斜し
ても、ホルダの傾斜角度を小さくすることが可能とな
り、以てよりいつそう小型化することができ、しかも一
系統の搬送機構であつても、四個のマガジンとホルダ間
でIP及びX線フイルムを構成部品点数を確実に削減して
メインテナンスの容易なX線カセツテレス速写装置を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明においては、X線フ
イルム及びIPを各々未撮影のものと撮影済みのものとに
応じ個々に収納する供給マガジン及び収納マガジンと、
互いに重なり合つた上,中,下の三枚の板を有し、各々
が同一位置を支点として傾動可能に支持され、かつ上板
及び中板間にX線フイルムとIPとの何れか一方を挾み付
けると共に、その他方を中板及び下板間に挾み付けるホ
ルダと、X線フイルム及びIPを各々の供給マガジンから
ホルダ方向に搬送し、かつホルダ方向から収納マガジン
に搬送する搬送機構と、搬送機構及びホルダ間でX線フ
イルム及びIPを受け渡す二個一対の受渡しローラとを有
している。
また、前記搬送機構は、受渡しローラの供給マガジン
寄りの噛み込み位置に各々回動可能に取付け、未撮影,
撮影済みの各々のX線フイルムを搬入出しかつ未撮影の
IPを搬出する搬入出通路及び撮影済みのIPを搬入するIP
用搬入通路と、供給マガジン内のX線フイルムを取り込
んで搬入出通路に搬送するフイルム用搬出通路と、下流
側搬出通路の途中位置に接続し、供給マガジン内のIPを
取り込んで搬入出通路に搬送するIP用の搬出通路と、前
記搬入出通路を経た撮影済みのX線フイルムを収納マガ
ジンに搬送するフイルム用搬入通路と、前記IP用搬入通
路を経た撮影済みのIPを収納マガジンに搬送するIP用末
端搬入通路と、前記搬入出通路とIP用搬入通路とを受渡
しローラの噛み込み位置に対し未撮影,撮影済みの各々
のフイルムと未撮影,撮影済みの各々のIPとに応じ選択
的に切り替えて連絡させる切り替え手段と具備してい
る。
〔作用〕
上記の如く、ホルダが互いに重なり合う上,中,下の
三枚で構成され、またローラが2個一対で構成されてい
るので、第一の従来技術に比べると、ホルダのみならず
搬送機構も一系統で済む。
また、X線フイルム或いはIPが一対のローラによつて
ホルダ及び搬送機構間で受け渡され、搬入出通路とIP用
搬入通路とが搬送機構の切り替え手段によつてローラの
噛み込み位置に対し切り替えて連絡するので、ホルダが
それらX線フイルムやIPを挾持する際に一対のローラ位
置に傾斜すれば良く、そのため、第二の従来技術に比べ
ると、ホルダの傾斜角度を小さくすることが確実にでき
る。
その結果、構成部品点数が多くなることがなく、また
ホルダを支持する架台の形状が大きくなるのを避けるこ
とができ、撮影位置までの移動経路を大きく採ることも
不必要になりうるので、装置が大型化するのを抑えるこ
とができると共に、メインテナンスが容易となり、しか
も原価高になるのを押さえることができるばかりでな
く、部品不良や作業不良等が多発するのを極力避けるこ
とができ、それだけ信頼性を高め得る。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図乃至第4図により説
明する。
実施例のカセツテレスX線速写装置は、供給マガジン
1,3及び収マガジン2,4と、ホルダ100と、搬送機構(符
示せず)と、受渡しローラ5とからなつている。
さらに詳しく述べると、供給マガジン1は未撮影のX
線フイルムを収納するものであり、供給マガジン3は未
撮影の蛍光体蓄積シート(以下、IPと略称す)を収納す
るものであり、本例では供給マガジン1の上方位置に配
置されている。収納マガジン2及び4は撮影済みのX線
フイルム及び撮影済みのIPを収納するものであり、収納
マガジン2が供給マガジン1の下方位置にかつ収納マガ
ジン4が供給マガジン3の上方位置に各々配置されてい
る。
ホルダ100はX線フイルム,IPを各々挾持するものであ
つて、上板101と中板102と下板103とからなつており、
これらが架台104に対しピンによつて同軸上に傾動可能
に取り付けられ、しかも互いに重なり合うように配置さ
れている。また、上,中,下板101〜103のうち、透視撮
影台のX線管(図示せず)から最も離れた位置にある中
板102と下板103との向い合う内側には第3図に示すよう
にX線フイルムを挾持するための増感紙105を有してい
る。そして、ホルダ100が所定位置に位置したとき、第
3図に示すように中板102,下板103間が開き、その間に
X線フイルムを入れたときに閉じることによつてX線フ
イルムを挾持し、また第4図に示すように中板102,上板
101間も同様に動作することによつてIPを挾持するよう
にしている。
なお、ホルダ101は未撮影のX線フイルムもしくはIP
を挾持すると、架台104の移動によつて撮影位置まで移
動し、撮影後、架台104後退することによつて元の位置
に戻るようにしている。
前記搬送機構は、X線フイルム及びIPを各々供給マガ
ジン1,3からホルダ100方向に搬送し、かつホルダ100方
向から収納マガジン2,4に搬送するものである。前記受
渡しローラ5は二個一対のもので構成されており、例え
ばその一方を駆動源に接続しかつその他方を回転自在に
支持すると共に一方に押圧させ、一方を駆動して双方を
回転させることにより、X線フイルム或いはIPを搬送機
構及びホルダ100間で受け渡すようにしている。
そして、例えばX線フイルムを使用する場合には、供
給マガジン1から搬送機構によつてX線フイルムを搬出
し、これを受渡しローラ5によつてホルダ100の中板10
2,下板103の間に送り込み、該中板102と下板103とでX
線フイルムを挾持した後、ホルダ100が架台104によつて
撮影位置まで移動し、撮影後、受渡しローラ5位置であ
る元の位置に戻つて中板102,下板103間を開き、その間
から受渡しローラ5によつて撮影済みのX線フイルムを
搬送機構に搬入し、該X線フイルムを搬送機構によつて
収納マガジン2に搬入させ、またIPもX線フイルムと同
様に供給マガジン3から搬出して収納マガジン4に収納
するようにしている。
さらに、前記搬送機構は受渡しローラ5に対しX線フ
イルム及びIPを各々の位置にある供給マガジンから的確
に搬出させ、また撮影済みのX線フイルム及びIPを受渡
しローラ5から各々の位置にある収納マガジン2,4に的
確に搬入するようにしている。そのため、前記搬送機構
は、搬入出通路50と、IP用搬入通路54と、フイルム用搬
出通路11と、IP用搬出通路21と、フイルム用搬入通路30
と、IP用搬入通路40と切り替え手段(符示せず)とを具
備している。
即ち、前記搬入出通路50は未撮影のX線フイルムと未
撮影のIPを各々受渡しローラ5に搬送し、また撮影済み
のX線フイルムを受渡しローラ5から取り込んで搬送す
るためのものであつて、第2図に示すように互いに対向
するようねじ等で一体的に形成された上,下ガイド板5
1,52で構成されている。そして第2図に示すように、こ
れら上ガイド板51の一端部がピン53を介し固定部に枢着
されることによつて、上,下ガイド板51,52の他端部が
二個一対の受渡しローラ5の噛み込み位置に対し回動で
きるように取付けられている。
一方、前記IP用搬入通路54は受渡しローラ5から送ら
れた撮影済みのIPを取込むためのものであつて、一枚の
板を彎曲させて構成され、第2図に示すように一端部
(下端部)がピン55を介し固定部に枢着されることによ
つて他端部が受渡しローラ5の噛み込み位置に回動可能
に取付けられている。
前記フイルム用搬出通路11は、第1図に示すように二
個一対の取り込みローラ12,第一ガイド板13,14、二個一
対のローラ15,第二ガイド板16,二個一対のローラ17,第
三ガイド板18,二個一対のローラ19が上流側から下流側
に至るに従つて順次配置され、さらにローラの下流側に
前記搬入出通路50の一端側に接続された第四ガイド板20
が配置されている。そして、X線フイルムを使用する場
合、吸着器6が供給マガジン1内のX線フイルムを吸着
して取り込みローラ12に送り込むと、X線フイルムがそ
の取り込みローラ12の回転によつて取り込まれ、かつ第
一ガイド板13,14、ローラ15等によつて導かれることに
より未撮影のX線フイルムを搬入出通路50に順次搬出す
るようにしている。
IP用搬出通路21は、二個一対の取り込みローラ22,第
一ガイド板23,24を有し、吸着器7が供給マガジン3内
のIPを吸着して取り込みローラ22に送り込むことにより
下流側に搬送するようにしている。その際、第一ガイド
板23及び24の下流側がフイルム用の搬出通路11の第二ガ
イド板16側に彎曲することによつてIP用の搬出通路21を
フイルム用の搬出通路の途中位置に接続させ、これによ
つて未撮影のIPを供給マガジン3から搬出通路11の途中
位置に合流させ、かつ搬入出通路50に搬送することにし
ている。
前記フイルム用搬入通路30は搬入出通路50の上ガイド
板31の下流側と収納マガジン2との間に二個一対のロー
ラ31,第一ガイド板32,二個一対のローラ33,第二ガイド
板34,二個一対のローラ35,第三ガイド板36,二個一対の
ローラ37,第四ガイド板38,二個一対のローラ39が配置さ
れ、撮影済みのX線フイルムが搬入出通路50から送られ
ると、そのX線フイルムをローラ31に取込むことによ
り、第一ガイド板32,ローラ33等を経て収納マガジン2
に撮影済みのX線フイルムを収納するようにしている。
その場合、供給マガジン1,3から搬入出通路50に搬送
されるX線フイルム(或いはIP)と、搬入出通路50から
搬入通路30に搬送される撮影済みのX線フイルムとをそ
れらの種類に応じ的確に搬送することができるようにす
るため、フイルム用搬出通路11の第四ガイド板20の上端
が第2図に実線で示すように搬入出通路50の下ガイド板
52の位置とほぼ同一位置まで形成され、未撮影のX線フ
イルムを搬送しやすくすると共に撮影済みのX線フイル
ムが通過しやすくし、また第四ガイド板20の上部にはこ
れを通過した撮影済みのX線フイルムを搬入通路30のロ
ーラ31に導くように導出部20aが設けられている。
前記IP用末端搬入通路40はIP用搬入通路54と収納マガ
ジン4との間に第一ガイド板41,二個のローラ42,第二ガ
イド板43,二個のローラ44が設けられ、IP用搬入通路54
を経た撮影済みのIPを、第一ガイド板41,ローラ42等を
経て収納マガジン4に搬送するようにしている。
前記切り替え手段は、第2図に示すように、搬入出通
路50及びIP用搬入通路54を互いに向き合うように付勢さ
せるばね61〜63と、搬入出通路50及びIP用搬入通路54の
回動角度を制御するフツク64と、該フツク64を動作させ
るレバー65,モータ66からなる駆動源とを有している。
ばね61〜63のうち、ばね61と62はねじりばねで構成さ
れ、ばね63は引張ばねで構成されている。一方のねじり
ばね61は中央に前記ピン53を挿入し、一端が上ガイド板
51の一端部に係止されると共に、その他端が固定ピン67
に係止され、ばね力により搬入出通路を形成する上,下
ガイド板51,52を反時計方向に回動させるように付勢さ
せている。他方のねじりばね62は中央に前記ピン55を挿
通し、一端がIP用搬入通路54を形成する板の一端に係止
されると共に、その他端が固定ピン68に係止され、ばね
力によりIP用搬入通路54を時計方向に回動させるよう付
勢させている。引張ばね63は一端が搬入出通路50の下ガ
イド板52にかつ他端がIP用搬入通路54の中間部に係止さ
れ、ばね力により搬入出通路50とIP用搬入通路54とを互
いに引き込むようにしている。これらばね61〜63のばね
力は、通常では搬入出通路50とIP用搬入通路54とを互い
に向き合う方向に付勢させ、第2図に示すように搬入出
通路50が受渡しローラ5の噛み込み位置に位置してバラ
ンスするように設定されている。
フツク64はL字形をなしており、これに形成した二個
所の各々の長穴に案内コロ69が挿通され、該案内コロ69
にガイドされることにより上下方向に移動できるように
している。またフツク64の上部(短辺側)にはIP用搬入
通路54に設けたピン70と係合しており、通常でフツク64
が最も低い位置にあるときに第1図及び第2図に示す如
くねじりばね61と62とのばね力がバランスして搬入出通
路50が受渡しローラ5の噛み込み位置に位置し、フツク
64が上昇したとき、ねじりばね62がねじりばね61のばね
力に打ち勝つてピン70がフツク上部と係合するまで、IP
用搬入通路54を時計方向に回動させることにより、第4
図に示す如くIP用搬入通路54が受渡しローラ5の噛み込
み位置に位置するようにしている。
またIP用搬入通路54を形成する板の他端側にローラ71
が軸支され、IP用搬入通路54と搬入出通路50とが互いに
接触したままで回動したとき、前記ローラ71が搬入出通
路50の下ガイド板52上を転動することにより双方の回動
動作をスムースにさせるようにしている。
駆動源としてのモータ66の出力軸にはスプロケツト72
が装着され、該スプロケツト72の回転力がチエーン73を
介しスプロケツト74に伝達され、そのスプロケツト74と
同軸位置に取付けられたカム75が回転するようにしてい
る。レバー65は一端がピン76によつて軸支され、その他
端に形成した溝にフツク64のピン77を係止させている。
またレバー65の中間部にかカム75と接するようにローラ
78が軸支されている。そして、モータ66の駆動によりス
プロケツト72,チエーン73,スプロケツト74を介しカム75
が回ると、該カム75がその回転角度に応じローラ78を介
しレバー65を回動させ、該レバー65が時計方向に回動す
ることによつてフツク64を下降させ、またレバー65が反
時計方向に回動することによつてフツク64を上昇させる
ようにしている。さらに、レバー65の先端側には引張ば
ね79の一端が係止され、その他端が固定ピン80に係止さ
れ、カム75がレバー65に対する押圧を開放したとき、引
張ばね79のばね力によつてレバー65が元の位置に復帰す
ることができるようにしている。
この切り替え手段は、X線フイルムを使用する場合、
フツク64を最も低い位置に下降させ、受渡しローラ5の
噛み込み位置に搬入出通路50を位置させ、またIPを使用
する場合、IPが供給マガジン2から受渡しローラ5を経
てホルダ100に搬送されるまでX線フイルムのときと同
様に位置させ、さらに撮影済みのIPがホルダ100から受
渡しローラ5に送り出すときにフツク64が上昇し、受渡
しローラ5の噛み込み位置にIP用搬入通路54を位置させ
るようにしている。従つて、切り替え手段により搬入出
通路50及びIP用搬入通路54を、未撮影,撮影済みの各々
のX線フイルムと未撮影,撮影済みの各々のIPとに応じ
受渡しローラ5の噛み込み位置に対し選択的に切り替え
て連絡することができるようにしている。
なお、IP用搬出通路54がねじりばね61,62によつてバ
ランスしたとき、ローラ5の噛み込み位置より確実に下
方に位置させるため、第2図乃至第4図に示すようにIP
用搬出通路54を位置決めさせるストツパー81が固定部に
固定され、また切り替え手段によつてIP用搬出通路54が
ローラ5の噛み込み位置に確実に連絡するように位置決
めさせるストツパー82が固定されている。前記ピン77は
フツク64の下部(長辺側の先端部)に固定されている。
次に、実施例のX線カセツテレス速写装置の動作につ
いて述べる。
まずX線フイルムを使用する場合、第3図に示すよう
に搬入出通路50が一対のローラ5の噛み込み位置に位置
しかつ該ローラ5の噛み込み位置より下方の位置にIP用
搬入通路54が位置した姿勢にしておき、この状態でX線
フイルムを挾持するためホルダ100が一対の受渡しロー
ラ5位置まで移動して中板102,下板103間が開くと、供
給マガジン1内の未撮影のX線フイルムが第1図に示す
如くフイルム用搬出通路11を経て搬入出通路50に搬送さ
れ、該搬入出通路50から一対のローラ5によつて中板10
2,下板103間の所定位置に受け渡され、挿入される。
ホルダ100は中板102,下板103間の所定位置にX線フイ
ルムが挿入されると、中板102と下板103との間を閉じて
上,中,下板101〜103を重ねた状態にした後、架台104
の移動によつて撮影位置まで移動し、撮影後、ローラ5
位置である元の位置まで移動して中板102と下板103と間
を開く。
そして、中板102,下板103間が開くと、両者間の撮影
済みのX線フイルムがローラ5によつて搬入出通路50に
受け渡され、該搬入出通路50,フイルム用搬入通路30を
経て収納マガジン2に収納される(第3図,第1図参
照)。これにより、X線フイルムは供給マガジン1から
出て撮影することによつて収納マガジン2に入る。
また、IPを使用する場合、IP用の搬入通路54をX線フ
イルムのときと同様の姿勢にさせておき、その状態とな
つたままでIPを挾持するためホルダ100が第4図に示す
ようにローラ5位置まで移動して上板101,中板102間を
開くと、搬入出通路50が供給マガジン3内の未撮影のIP
がIP用末端搬出通路21及びフイルム用搬出通路11を経て
搬入出通路50に搬送され、該搬入出通路50からローラ5
によつて上板101,中板102間の所定位置に受け渡され、
挿入される。
ホルダ100は上板101,中板102間の所定位置にIPが挿入
されると、上板101と中板102との間を閉じて上,中,下
板101〜103を重ねた状態にした後、X線フイルムのとき
と同様に架台104の移動によつて撮影位置まで移動し、
撮影後、ローラ5位置である元の位置まで移動して上板
101と中板102との間を開く。
そして、上板101,中板102間が開くと、両者間の撮影
済みのIPを排出させるための動作を行う。
即ち、切り替え手段が第4図に示すようにモータ66を
駆動してカム75を回し、該カム75の外周に沿つてレバー
65がピン76を中心に反時計方向イに回動し、それに伴つ
てフツク64が上昇すると、ねじりばね62と61との均衡が
くずれ、ねじりばね62のばね力により搬入通路54がピン
55を中心にかつ搬入出通路50がピン53を中心に各々時計
方向に押し上げられて回動し、搬入通路54がストツパー
82に突き当たつて停止することにより、IP用搬入通路54
がローラ5の噛み込み位置に連絡と共に、搬入出通路50
がローラ5の噛み込み位置から退避することとなる。
そして、IP用搬入通路54がローラ5の噛み込み位置に
連絡すると、上板101,中板102間の撮影済みのIPがロー
ラ5によつてIP用搬入通路54に受け渡され、該搬入通路
54,IP用末端搬入通路40を経て収納マガジン4に収納さ
れる(第4図,第1図参照)。これにより、IPは供給マ
ガジン3から出て撮影することによつて収納マガジン4
に入る。
上記の如く、実施例のX線カセツテレス速写装置は、
ホルダが互いに重なり合う上,中,下板101〜103の三枚
で構成され、またローラ5が二個一対で構成されている
ので、第一の従来技術に比べると、ホルダ100のみなら
ず搬送機構も一組で済む。しかもそれだけ構成部品点数
が多くなることもないので、原価高になるのを押さえる
ことができるばかりでなく、部品不良や作業不良等が多
発するのを極力避けることも可能となる。
また、X線フイルム或いはIPが一対のローラ5によつ
てホルダ100及び搬送機構間で受け渡され、搬入出通路5
0とIP用搬入通路54とが切り替え手段によつてローラの
噛み込み位置に対し切り替えて連絡するので、ホルダ10
0がそれらX線フイルムやIPを挾持する際に一対のロー
ラ位置に傾斜すれば良く、そのため、第二の従来技術に
比べると、ホルダの傾斜角度を小さくすることが確実に
できる。従つて、ホルダを支持する架台の形状が大きく
なるのを避けることができ、撮影位置までの移動経路を
大きく採ることも不必要になる。
さらに搬送機構においては、フイルム用搬出通路11の
途中位置にIP用搬出通路21が連絡され、搬送通路全体を
IP用とX線フイルム用とで兼用するように構成したの
で、部品点数が増大するのを避けることができる。
なお、図示実施例では、フイルム用搬出通路11の搬入
出通路50との連絡部である第四ガイド板20が、第2図に
示す実線の如く搬入出通路5の下ガイド板52の下端位置
とほぼ同一位置となるように形成した例を示したが、例
えば、第四ガイド板20の上端に破線に示す如く延長形成
し、X線フイルムを供給マガジン1から搬入出通路50に
搬送する際に、その延長した部分によつて搬入出通路50
とフイルム用搬入通路30間を遮断し、撮影済みのX線フ
イルムを搬入出通路50からフイルム用搬入通路30に搬送
する際に前記延長した部分を専用の切り替え手段によつ
て切り替えることにより連絡するようにすることもでき
る。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、ホルダが互いに重
なり合う上,中,下の三枚で構成され、また二個一対の
ローラで構成したので、X線フイルムとIPとを使用する
にも拘らず、ホルダのみならず搬送機構も一系統で済
み、またX線フイルム或いはIPが一対のローラによつて
ホルダ及び搬送機構間で受け渡され、搬入出通路とIP用
搬入通路とが搬送機構の切り替え手段によつて、ローラ
の噛み込み位置に対し切り替えて連絡するので、ホルダ
がそれらX線フイルムやIPを挾持する際に一対のローラ
位置に傾斜すれば良く、それだけホルダの傾斜角度を小
さくすることが確実にできる結果、構成部品点数が多く
なることがなく、またホルダを支持する架台の形状が大
きくなるのを避けることができ、撮影位置までの移動経
路を大きく採ることも不必要になり、装置が大型化する
のを抑えることができると共に、メインテナンスが容易
となり、しかも原価高になるのを押さえることができる
ばかりでなく、部品不良や作業不良等が多発するのを極
力避けることができ、それだけ信頼性を高め得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のX線カセツテレス速写装置の一実施例
を示す要部の概略説明図、第2図は搬送機構を示す説明
図、第3図はX線フイルムを使用する場合の説明図、第
4図はIPを使用する場合の説明図である。 1……X線フイルム用の供給マガジン、2……X線フイ
ルム用の収納マガジン、3……IP用の供給マガジン、4
……IP用の収納マガジン、5……受渡しローラ、11……
フイルム用搬出通路、21……IP用搬出通路、30……フイ
ルム用搬入通路、40……IP用末端搬入通路、50……搬入
出通路、54……IP用搬入通路、61〜82……切り替え手
段、100……ホルダ、101……上板、102……中板、103…
…下板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線フイルム及び蛍光体蓄積シート(IP)
    を各々未撮影のものと撮影済みのものとに応じ個々に収
    納する供給マガジン及び収納マガジンと、互いに重なり
    合つた上,中,下の三枚の板を有し、各々が同一位置を
    支点として傾動可能に支持され、かつ上板及び中板間に
    X線フイルムとIPとの何れか一方を挾み付けると共に、
    その他方を中板及び下板間に挾み付けるホルダと、X線
    フイルム及びIPを各々の供給マガジンからホルダ方向に
    搬送し、かつホルダ方向から収納マガジンに搬送する搬
    送機構と、搬送機構及びホルダ間でX線フイルム及びIP
    を受け渡す二個一対の受渡しローラとを有し、 前記搬送機構は、受渡しローラの供給マガジン寄りの噛
    み込む位置に各々回転可能に取付け、未撮影,撮影済み
    の各々のX線フイルムを搬入出しかつ未撮影のIPを搬出
    する搬入出通路及び撮影済みのIPを搬入するIP用搬入通
    路と、供給マガジン内のX線フイルムを取り込んで搬入
    出通路に搬送するフイルム用搬出通路と、下流側を搬出
    通路の途中位置に接続し、供給マガジン内のIPを取り込
    んで搬入出通路に搬送するIP用搬出通路と、前記搬入出
    通路を経た撮影済みX線フイルムを収納マガジンに搬送
    するフイルム用搬入通路と、前記IP用搬入通路を経た撮
    影済みのIPを収納マガジンに搬送するIP用末端搬入通路
    と、前記フイルム用の搬入出通路とIP用搬入通路とを受
    渡しローラの噛み込み位置に対し未撮影,撮影済みの各
    々のフイルムと未撮影,撮影済みの各々のIPとに応じて
    選択的に切り替えて連絡させる切り替え手段とを具備し
    たことを特徴とするカセツテレスX線速写装置。
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