JP2847348B2 - 波板状屋根材の重層葺工法用の取付金具 - Google Patents
波板状屋根材の重層葺工法用の取付金具Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波板状屋根葺材が経年
劣化して葺替を要する状態になった時に、既設の旧屋根
葺材は撤去せずに、その上に新屋根葺材を葺き重ねる工
法に用いる、波板状屋根材の重層葺工法用の取付金具に
関する。
劣化して葺替を要する状態になった時に、既設の旧屋根
葺材は撤去せずに、その上に新屋根葺材を葺き重ねる工
法に用いる、波板状屋根材の重層葺工法用の取付金具に
関する。
【0002】
【従来の技術】古くなった波板状屋根葺材の葺替時に、
旧屋根葺材を撤去してから新屋根葺材を葺く方法による
と、葺替工事中は建物を使えなくなるばかりか、建物内
に置かれた物品を、工事中の落下物や降雨から守る手だ
ても必要になる。又、屋根葺材を固定していた多数本の
錆付いたボルト・ナットを取外す作業や、撤去後の後片
付け作業にも多くの手間・暇が掛かる。その為、葺替に
要する直接、間接の経費が著しく嵩むことになる。そこ
で、図6に示した様に、旧屋根葺材51は撤去せずに、
その上に新屋根葺材52を重ねて葺く為に、旧屋根葺材
51の上に、複数列の重層葺用梁53を、棟方向に所定
間隔を隔てて並列状に取付け、この重層葺用梁53の上
に新屋根葺材52を葺く重層葺工法が考えられている。
54は旧屋根葺材51の取付ボルト、55は屋根の梁
材、56は新屋根葺材52の取付ボルトである。
旧屋根葺材を撤去してから新屋根葺材を葺く方法による
と、葺替工事中は建物を使えなくなるばかりか、建物内
に置かれた物品を、工事中の落下物や降雨から守る手だ
ても必要になる。又、屋根葺材を固定していた多数本の
錆付いたボルト・ナットを取外す作業や、撤去後の後片
付け作業にも多くの手間・暇が掛かる。その為、葺替に
要する直接、間接の経費が著しく嵩むことになる。そこ
で、図6に示した様に、旧屋根葺材51は撤去せずに、
その上に新屋根葺材52を重ねて葺く為に、旧屋根葺材
51の上に、複数列の重層葺用梁53を、棟方向に所定
間隔を隔てて並列状に取付け、この重層葺用梁53の上
に新屋根葺材52を葺く重層葺工法が考えられている。
54は旧屋根葺材51の取付ボルト、55は屋根の梁
材、56は新屋根葺材52の取付ボルトである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、この重層葺
工法によると、重層葺用梁53が規格品でないこともあ
って、その取付けにかなりの時間を要する。又、新屋根
葺材52を、多数本の取付ボルト56を使って重層葺用
梁53に固定させる作業は、この梁53の下側が旧屋根
葺材51で覆い隠されているだけに、元来手間の掛かる
この作業は益々厄介になる。そこで本発明の目的は、経
年劣化した波板状屋根葺材を葺替える時に、既設の旧屋
根葺材は撤去せずにその上に新屋根葺材を葺き重ねる工
法を、より簡単・迅速、且つ、確実に行える様にする為
の、波板状屋根材の重層葺工法用の取付金具を提供する
にある。
工法によると、重層葺用梁53が規格品でないこともあ
って、その取付けにかなりの時間を要する。又、新屋根
葺材52を、多数本の取付ボルト56を使って重層葺用
梁53に固定させる作業は、この梁53の下側が旧屋根
葺材51で覆い隠されているだけに、元来手間の掛かる
この作業は益々厄介になる。そこで本発明の目的は、経
年劣化した波板状屋根葺材を葺替える時に、既設の旧屋
根葺材は撤去せずにその上に新屋根葺材を葺き重ねる工
法を、より簡単・迅速、且つ、確実に行える様にする為
の、波板状屋根材の重層葺工法用の取付金具を提供する
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による波板状屋根材の重層葺工法用の取付金
具は、所定の長さと幅を有する金属帯板を、旧屋根葺材
51の波打ピッチと同一ピッチで、波高がそれより所定
高さ高い波打状に折曲させた形態を備え、波頭部分を、
高低二段の段差状に形成すると共に、その上段1には、
新屋根葺材を固定させる上段側ボルト4を上向きに突設
し、下段2には、取付金具を屋根の梁材55に固定させ
る下段側ボルト7を通すボルト孔8を設ける構成とし
た。そして、前記段差は、前記波頭部分に、波打ち方向
に沿う所定長さの切れ目3を設け、この切れ目3の片側
部分を押し下げて形成させるとよい。
の、本発明による波板状屋根材の重層葺工法用の取付金
具は、所定の長さと幅を有する金属帯板を、旧屋根葺材
51の波打ピッチと同一ピッチで、波高がそれより所定
高さ高い波打状に折曲させた形態を備え、波頭部分を、
高低二段の段差状に形成すると共に、その上段1には、
新屋根葺材を固定させる上段側ボルト4を上向きに突設
し、下段2には、取付金具を屋根の梁材55に固定させ
る下段側ボルト7を通すボルト孔8を設ける構成とし
た。そして、前記段差は、前記波頭部分に、波打ち方向
に沿う所定長さの切れ目3を設け、この切れ目3の片側
部分を押し下げて形成させるとよい。
【0005】
【作用】本発明の取付金具を使って、旧屋根葺材51の
上に、新屋根葺材52を葺き重ねるには、旧屋根葺材5
1上に長く突出している各取付ボルト54の先端部を切
除したうえ、取付ボルト54の直上に、上段側ボルト4
が位置される様にして、旧屋根葺材51上に取付金具を
載置する。この載置位置決め作業は、上下両段1及び2
の間の隙間a(図1,3参照)から此等両ボルト4,5
4の相互位置を確認出来るので、迅速・確実に行える。
又、この隙間aがあるので、取付ボルト54の上端部が
取付金具の取付けを妨げることも無い。次に、下段2の
ボルト孔8から梁材55に向けて、下段側ボルト7を通
すボルト孔をあける。この作業は、梁材55が直接見え
なくても、上述の様如くして、取付ボルト54とボルト
孔8との位置関係を正しく設定済みなので、孔あけ用の
ドリル(又はタッピン螺)の先が、梁材55の位置から
外れてしまったり、端近くになって、やり直しに手こず
る不具合は全く起こらない。各取付金具を夫々所定の位
置に取付け終えたら、予め、各取付ボルト54の配設位
置に対応させてボルト孔をあけた新屋根葺材52を、旧
屋根葺材51の上に葺き重ねる。その際に、上段側ボル
ト7の頭部は、上段1から一段低い位置にあるので、新
屋根葺材52と干渉しなくて済む。最後に、上段側ボル
ト4にナット6を螺着すれば、重層葺工法を簡単・迅
速、且つ、確実に終えることが出来る。
上に、新屋根葺材52を葺き重ねるには、旧屋根葺材5
1上に長く突出している各取付ボルト54の先端部を切
除したうえ、取付ボルト54の直上に、上段側ボルト4
が位置される様にして、旧屋根葺材51上に取付金具を
載置する。この載置位置決め作業は、上下両段1及び2
の間の隙間a(図1,3参照)から此等両ボルト4,5
4の相互位置を確認出来るので、迅速・確実に行える。
又、この隙間aがあるので、取付ボルト54の上端部が
取付金具の取付けを妨げることも無い。次に、下段2の
ボルト孔8から梁材55に向けて、下段側ボルト7を通
すボルト孔をあける。この作業は、梁材55が直接見え
なくても、上述の様如くして、取付ボルト54とボルト
孔8との位置関係を正しく設定済みなので、孔あけ用の
ドリル(又はタッピン螺)の先が、梁材55の位置から
外れてしまったり、端近くになって、やり直しに手こず
る不具合は全く起こらない。各取付金具を夫々所定の位
置に取付け終えたら、予め、各取付ボルト54の配設位
置に対応させてボルト孔をあけた新屋根葺材52を、旧
屋根葺材51の上に葺き重ねる。その際に、上段側ボル
ト7の頭部は、上段1から一段低い位置にあるので、新
屋根葺材52と干渉しなくて済む。最後に、上段側ボル
ト4にナット6を螺着すれば、重層葺工法を簡単・迅
速、且つ、確実に終えることが出来る。
【0006】
【実施例】以下に、本発明を、既設のスレート波板葺き
の屋根に、重層葺工法を適用した一実施例に就いて、図
1〜図5を参照しながら説明する。図1,2に示したこ
の実施例の取付金具Aは、スレート波板(旧屋根葺材)
51が経年劣化して来た時に、この旧屋根葺材51を撤
去せずに、その上に新屋根葺材52、この場合は金属製
波板を葺き重ねる為のものである。新屋根葺材52の波
頭部分は台形に、そして、谷部分はV字形に形成されて
いる。
の屋根に、重層葺工法を適用した一実施例に就いて、図
1〜図5を参照しながら説明する。図1,2に示したこ
の実施例の取付金具Aは、スレート波板(旧屋根葺材)
51が経年劣化して来た時に、この旧屋根葺材51を撤
去せずに、その上に新屋根葺材52、この場合は金属製
波板を葺き重ねる為のものである。新屋根葺材52の波
頭部分は台形に、そして、谷部分はV字形に形成されて
いる。
【0007】始めに、旧屋根葺材51の葺上構造を図
3,5によって説明する。棟と平行方向に並列状に配設
した梁材55間に架け渡した旧屋根葺材51は、取付ボ
ルト54を用いた周知の工法によって梁材55に固定さ
れている。
3,5によって説明する。棟と平行方向に並列状に配設
した梁材55間に架け渡した旧屋根葺材51は、取付ボ
ルト54を用いた周知の工法によって梁材55に固定さ
れている。
【0008】取付金具Aは、図1,2に示した様に、所
定の長さと幅を有する金属帯板を、旧屋根葺材51の波
打ピッチと同一ピッチで、波高がそれより所定高さだけ
高い波打状に屈曲させた形態を備えている。素材となる
金属帯板の幅寸法は、梁材55のそれと同等程度にして
いる。
定の長さと幅を有する金属帯板を、旧屋根葺材51の波
打ピッチと同一ピッチで、波高がそれより所定高さだけ
高い波打状に屈曲させた形態を備えている。素材となる
金属帯板の幅寸法は、梁材55のそれと同等程度にして
いる。
【0009】この取付金具Aの波頭部分には、上段1と
下段2との、高低二段の段差を形成させている。この段
差の形成方法は、波頭部分の幅方向のほぼ真ん中に、波
打ち方向に沿う所定長さの切れ目3を設けたうえ、この
切れ目3の片側部分をプレス機で押し下げながら図示の
様にヒダbを形成させることにより、上記の片側部分を
所定落差だけ落ち込ませて下段2を形成させる方法によ
っている。
下段2との、高低二段の段差を形成させている。この段
差の形成方法は、波頭部分の幅方向のほぼ真ん中に、波
打ち方向に沿う所定長さの切れ目3を設けたうえ、この
切れ目3の片側部分をプレス機で押し下げながら図示の
様にヒダbを形成させることにより、上記の片側部分を
所定落差だけ落ち込ませて下段2を形成させる方法によ
っている。
【0010】上段1の中央部には、比較的短い上段側ボ
ルト4を上向きに突設している。この上段側ボルト4に
は、図4に示した様に、防水パッキン付きの座金5を挿
嵌させたうえ、新屋根葺材52の固定用のナット6が螺
着される。又、下段2の真ん中には、取付金具Aを、旧
屋根葺材51を介して梁材55に固定させる為の、下段
側ボルト7を通すボルト孔8を設けている。下段側ボル
ト7はタッピン螺等でもよい。
ルト4を上向きに突設している。この上段側ボルト4に
は、図4に示した様に、防水パッキン付きの座金5を挿
嵌させたうえ、新屋根葺材52の固定用のナット6が螺
着される。又、下段2の真ん中には、取付金具Aを、旧
屋根葺材51を介して梁材55に固定させる為の、下段
側ボルト7を通すボルト孔8を設けている。下段側ボル
ト7はタッピン螺等でもよい。
【0011】次に、上記構成の作用を説明する。取付金
具Aを使って、劣化し始めた旧屋根葺材51の上に、新
屋根葺材52を葺き重ねるには、先ず、旧屋根葺材51
の上面に長く突出している各取付ボルト54の先端部分
を、取付金具Aの取付けの邪魔にならない様に切断工具
を使って切除して置く。
具Aを使って、劣化し始めた旧屋根葺材51の上に、新
屋根葺材52を葺き重ねるには、先ず、旧屋根葺材51
の上面に長く突出している各取付ボルト54の先端部分
を、取付金具Aの取付けの邪魔にならない様に切断工具
を使って切除して置く。
【0012】次に、各取付ボルト54の夫々の直上箇所
に於いて旧屋根葺材51上に載置した各取付金具Aを、
梁材55にボルト止する。その手順は、先ず、上段側ボ
ルト4と、旧屋根葺材51の取付ボルト54とが、図5
に示した様に上下方向に同軸状に整列する様に、取付金
具Aの正確な位置決めを行う。その際に、取付ボルト5
4の上端部は、上下両段1及び2間の隙間aに収まるの
で、取付金具Aの載置を妨げない。上記の位置決め作業
は、図1,3から理解される様に、上段1と旧屋根葺材
51の波頭との間の隙間aを通して、両ボルト4,54
の相互位置関係を容易に確認出来るので、簡単且つ正確
に行える。
に於いて旧屋根葺材51上に載置した各取付金具Aを、
梁材55にボルト止する。その手順は、先ず、上段側ボ
ルト4と、旧屋根葺材51の取付ボルト54とが、図5
に示した様に上下方向に同軸状に整列する様に、取付金
具Aの正確な位置決めを行う。その際に、取付ボルト5
4の上端部は、上下両段1及び2間の隙間aに収まるの
で、取付金具Aの載置を妨げない。上記の位置決め作業
は、図1,3から理解される様に、上段1と旧屋根葺材
51の波頭との間の隙間aを通して、両ボルト4,54
の相互位置関係を容易に確認出来るので、簡単且つ正確
に行える。
【0013】次に、この位置決め状態で、下段2のボル
ト孔8を通して、下段側ボルト7用のボルト孔を、図5
に示した様に、旧屋根葺材51及び梁材55にあける。
或は、タッピン螺を、ボルト孔8を通して直接梁材55
に螺じ込んでもよい。そして、下段側ボルト7(又は、
タッピン螺)によって、取付金具Aを旧屋根葺材51を
介して梁材55にしっかり固定させる。
ト孔8を通して、下段側ボルト7用のボルト孔を、図5
に示した様に、旧屋根葺材51及び梁材55にあける。
或は、タッピン螺を、ボルト孔8を通して直接梁材55
に螺じ込んでもよい。そして、下段側ボルト7(又は、
タッピン螺)によって、取付金具Aを旧屋根葺材51を
介して梁材55にしっかり固定させる。
【0014】然る後、予め、各取付ボルト54の配設位
置に対応させてボルト孔をあけた新屋根葺材52を、旧
屋根葺材51の上に葺き重ねれば、夫々のボルト孔から
取付金具Aの上段側ボルト4が突出する。そこで、各上
段側ボルト4に座金5を挿通させたうえ、ナット6を螺
着させて行けば、重層葺工法を極めて迅速に確実に進め
ることが出来る。
置に対応させてボルト孔をあけた新屋根葺材52を、旧
屋根葺材51の上に葺き重ねれば、夫々のボルト孔から
取付金具Aの上段側ボルト4が突出する。そこで、各上
段側ボルト4に座金5を挿通させたうえ、ナット6を螺
着させて行けば、重層葺工法を極めて迅速に確実に進め
ることが出来る。
【0015】尚、取付金具Aの波打形状は勿論図示に限
られず、旧屋根葺材51及び新屋根葺材52の夫々の波
打形状に適合した形状にすればよい。又、取付金具Aは
その複数個を横並ぴに一体に連結させた形態にしてもよ
い。更に、段差は、取付金具の波打ち方向と直交方向で
なく、波打ち方向に形成してもよい。
られず、旧屋根葺材51及び新屋根葺材52の夫々の波
打形状に適合した形状にすればよい。又、取付金具Aは
その複数個を横並ぴに一体に連結させた形態にしてもよ
い。更に、段差は、取付金具の波打ち方向と直交方向で
なく、波打ち方向に形成してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、既設
の旧屋根葺材は撤去せずに、その上に新屋根葺材を葺き
重ねる工法に用いる、本発明による重層葺用の取付金具
は、以下に列挙した如き実用上の様々の優れた効果を奏
する。 (a) 旧屋根葺材の撤去を要しないので、屋根の葺替
工事中も建物を使えるし、建物内に置かれた物品を、工
事中の落下物や降雨から守る手だても不要になる。 (b) 取付金具は、様々の種類の波打状屋根葺材の夫
々に適合する様に作られた規格品なので、その取付作業
は簡単・迅速に行える。 (c) 新屋根葺材の固定用の上段側ボルトは、取付金
具の所定箇所に予め固着されているので、新屋根葺材の
取付作業も容易・迅速に行える。 (d) 旧屋根葺材上への取付金具の据置位置を正確に
決める作業は、取付金具の上段と旧屋根葺材の波頭との
間の隙間から、下段側ボルトと取付ボルトの相互の位置
を確かめながら迅速・正確に行える。 (e) 従って、下段のボルト孔から梁材に向けて、ド
リルやタッピン螺を螺じ込む際に、その先端が梁材から
はずれたり、端近くなってしまい、手直しに手こずった
り、取付金具の固定が不確実になるといった、重大な不
具合を生じなくて済む。
の旧屋根葺材は撤去せずに、その上に新屋根葺材を葺き
重ねる工法に用いる、本発明による重層葺用の取付金具
は、以下に列挙した如き実用上の様々の優れた効果を奏
する。 (a) 旧屋根葺材の撤去を要しないので、屋根の葺替
工事中も建物を使えるし、建物内に置かれた物品を、工
事中の落下物や降雨から守る手だても不要になる。 (b) 取付金具は、様々の種類の波打状屋根葺材の夫
々に適合する様に作られた規格品なので、その取付作業
は簡単・迅速に行える。 (c) 新屋根葺材の固定用の上段側ボルトは、取付金
具の所定箇所に予め固着されているので、新屋根葺材の
取付作業も容易・迅速に行える。 (d) 旧屋根葺材上への取付金具の据置位置を正確に
決める作業は、取付金具の上段と旧屋根葺材の波頭との
間の隙間から、下段側ボルトと取付ボルトの相互の位置
を確かめながら迅速・正確に行える。 (e) 従って、下段のボルト孔から梁材に向けて、ド
リルやタッピン螺を螺じ込む際に、その先端が梁材から
はずれたり、端近くなってしまい、手直しに手こずった
り、取付金具の固定が不確実になるといった、重大な不
具合を生じなくて済む。
【図1】本発明の一実施例を示すもので、取付金具の斜
視図である。
視図である。
【図2】同上、正面視図である。
【図3】同上、取付金具を使って重層葺きを終えた状態
を示す部分斜視図である。
を示す部分斜視図である。
【図4】同上、図3の正面視図である。
【図5】同上、図3を側面視した部分縦断面図である。
【図6】従来例を示すもので、重層葺きを終えた状態を
示す正面視部分図である。
示す正面視部分図である。
A 取付金具 1 上段 2 下段 3 切れ目 4 上段側ボルト 5 座金 6 ナット 7 下段側ボルト 8 ボルト孔 a 隙間 b ヒダ 51 旧屋根葺材 52 新屋根葺材 53 重層葺用梁 54,56 取付ボルト 55 梁材
Claims (2)
- 【請求項1】 波板状屋根葺材が経年劣化して葺き替え
を要する状態になった時に、既設の旧屋根葺材は撤去せ
ずに、その上に新屋根葺材を葺き重ねる工法に於いて、
新屋根葺材を取付ける為のものであって、 所定の長さと幅を有する金属帯板を、旧屋根葺材51の
波打ピッチと同一ピッチで、波高がそれより所定高さ高
い波打状に折曲させた形態を備え、 その波頭部分を、高低二段の段差状に形成すると共に、
その上段1には、新屋根葺材52を固定させる上段側ボ
ルト4を上向きに突設し、下段2には、取付金具を屋根
の梁材55に固定させる下段側ボルト7を通すボルト孔
8を設けたことを特徴とする波板状屋根材の重層葺工法
用の取付金具。 - 【請求項2】 前記段差は、前記波頭部分に、波打ち方
向に沿う所定長さの切れ目3を設け、この切れ目3の片
側部分を押し下げることにより形成させたことを特徴と
する請求項1記載の波板状屋根材の重層葺工法用の取付
金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27741094A JP2847348B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 波板状屋根材の重層葺工法用の取付金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27741094A JP2847348B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 波板状屋根材の重層葺工法用の取付金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08135100A JPH08135100A (ja) | 1996-05-28 |
JP2847348B2 true JP2847348B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=17583165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27741094A Expired - Fee Related JP2847348B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 波板状屋根材の重層葺工法用の取付金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2847348B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2899260B1 (fr) * | 2006-04-03 | 2008-05-16 | Jean Pierre Champeau | Fixation pour surtoiture en plaque ondulee fibre ciment |
JP2007186989A (ja) * | 2007-02-20 | 2007-07-26 | Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp | 外装材葺替え用の支持金具及び補助支持金具 |
JP6180079B2 (ja) * | 2012-04-24 | 2017-08-16 | 三晃金属工業株式会社 | 改修屋根 |
-
1994
- 1994-11-11 JP JP27741094A patent/JP2847348B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08135100A (ja) | 1996-05-28 |
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