JP2846191B2 - 情報記録読取方法 - Google Patents

情報記録読取方法

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JP2846191B2
JP2846191B2 JP4246799A JP24679992A JP2846191B2 JP 2846191 B2 JP2846191 B2 JP 2846191B2 JP 4246799 A JP4246799 A JP 4246799A JP 24679992 A JP24679992 A JP 24679992A JP 2846191 B2 JP2846191 B2 JP 2846191B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

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  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報記録読取方法に係
り、特に、写真フィルムの磁気記録部に情報を記録して
読み取る情報記録読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルムに、画像以外にプリ
ントサイズ、撮影条件等の情報を記録し、プリント等を
行う際に前記情報を読み取って有効利用するシステムが
提案されている。このシステムでは、例えば磁気記録層
が設けられた写真フィルムへの画像の撮影時に磁気ヘッ
ドによって前記情報を磁気記録してプリント時に読み取
るか、または撮影時に画面外に前記情報を表すバーコー
ド等を光学的に記録してプリント時に読み取る等によっ
て情報の伝達を行うようにしている。これにより、写真
フィルムに記録された画像コマ毎にユーザの希望するサ
イズに自動的にプリントしたり、画像コマ毎に撮影条件
に応じた最適な焼付条件でプリントしたり、料金計算の
簡便化、現像所における作業の合理化、効率化を図るこ
とができる。また、ユーザを識別するIDや現像所のI
D等を記録することによって照合作業や集配時のミス等
も防止することができる。
【0003】ところで、上記システムではフィルムを搬
送している状態で情報の記録及び読み取りを行うが、フ
ィルムを案内するガイド部材のガイド幅は、環境の変化
等によるフィルム幅寸法の変化を考慮してフィルムの幅
方向寸法よりも若干大きくされているので、前記搬送状
態でフィルムの蛇行が発生する。この蛇行により、前記
磁気ヘッドによる情報の記録においては、磁気ヘッドに
対してフィルムの通過位置がフィルムの幅方向に変化し
(所謂トラックずれ)、さらに磁気ヘッドに対してフィ
ルムが斜めに通過するフィルムがずれる所謂アジマスず
れが生ずる。また、フィルムの搬送に伴って蛇行量(=
トラックずれ量)やアジマスずれ角は変動する。
【0004】また、特にカメラにおいて情報の記録、読
み取り等を行う場合、カメラは搬送系の精度が低いの
で、蛇行量及びアジマスずれ角が大きくなる。このよう
なフィルムの蛇行によるトラックずれ、アジマスずれは
情報読み取り時にも発生するので、記録時のトラックず
れ、アジマスずれに読取時のトラックずれ、アジマスず
れが加わって蛇行量及びアジマスずれ角が大きくなり、
S/N比の低下等によって読み取りが非常に困難になっ
たり、読み取った情報の内容に誤りが生じたり、場合に
よっては読み取りが不可能になる等の不都合が生ずる。
【0005】この蛇行による読み取りの際の不都合に対
し、従来、情報の記録幅及び読取幅を大きくすることに
よって読取信号の振幅を大きくし、読取信号のS/N比
を向上させる手法や、例えばオーディオのカセットテー
プ等への記録、再生時に見受けられるように、テープの
幅方向一端部を強制的にガイドに接触させながら搬送す
ることによってフィルムの蛇行を防止し、磁気ヘッドに
対するフィルムの位置を一定として情報の記録、再生を
行う手法が採用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにテープの幅方向一端部を強制的にガイドに接触さ
せながら搬送する方法では、テープがガイドに押しつけ
られることによってテープの削り屑が発生したり、テー
プの端面に傷が付くという欠点があった。特に写真フィ
ルムでは、削り屑や端面の傷が写真フィルムに記録され
た画像に悪影響を与えることがあるので好ましくない。
【0007】また、写真フィルムでは画像が記録されて
いない幅方向端部付近に情報を記録することが前提とな
っている。すなわち、磁気による記録、読み取りは磁気
ヘッドを磁気記録部に接触させ摺動させて行うので、磁
気ヘッドとフィルムとのこすれによりフィルムに傷が付
くことを考慮すると、画像が記録された部分を情報記録
部として用いることは好ましくない。従って、情報の記
録幅及び読取幅の寸法には制限があり、むやみに記録幅
及び読取幅を大きくすることはできない。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、情報読み取りの際の不都合の発生を防止することが
できる情報記録読取方法を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る情報記録読取方法は、写真フィルムを所
定方向に搬送し、前記写真フィルムの磁気記録部に前記
所定方向に沿って記録幅Twの範囲に情報を記録し、前
記磁気記録部に所定方向に沿って読取幅Trの範囲で情
報を読み取るにあたり、記録時のアジマスずれ角の最大
値をθw、記録時の蛇行量の最大値をDw、読取時のア
ジマスずれ角の最大値をθr、読取時の蛇行量の最大値
をDr、情報の最短記録波長をλとしたときに、情報の
記録範囲と情報の読取範囲とが重なる部分の最適幅Tp
を、 Tp=λ÷{2×tan(θw+θr)} で求め、前記重なる部分の幅Tが前記最適幅Tpを含む
所定範囲内の値となるように前記蛇行量の最大値Dw、
Drを考慮して前記記録幅Tw及び読取幅Trを定め、
情報の記録、読み取りを行うことを特徴としている。
【0010】また、前記磁気記録部を用いて情報の記
録、読み取りを行うシステムにおいて、情報の書き換え
を行う場合には、前記読取幅Trを、前記最適幅Tpを
含む所定範囲内の値とし、前記記録幅Twを、前記読取
幅Trと記録時の蛇行量の最大値Dwと読取時の蛇行量
の最大値Drとを加えた値以上の値として情報の記録及
び読み取りを行うことが好ましい。
【0011】また、前記磁気記録部を用いて情報の記
録、読み取りを行うシステムにおいて、情報の書き換え
を行わない場合には、前記読取幅Trを、前記最適幅T
pに記録時の蛇行量Dwを2で除した値を加えた値を含
む所定範囲内の値とし、前記記録幅Twを、読取幅Tr
に読取時の蛇行量Drを加え記録時の蛇行量Dwを減じ
た値以上の値として情報の記録及び読み取りを行うこと
が好ましい。
【0012】
【作用】本発明の作用を図1を参照して説明する。例と
して写真フィルムの磁気記録部への情報の記録を図1
(A)に示す記録ユニット10で行い、磁気記録部から
の情報の読み取りを図1(B)に示す読取ユニット12
で行うものとする。記録ユニット10は磁気ヘッド14
によって情報の記録を行い、読取ユニット12は読取ヘ
ッド16によって情報の読み取りを行う。記録ヘッド1
4には写真フィルム18の幅方向両端を案内する一対の
ガイド20、22が取付けられており、ガイド20、2
2の間隔は写真フィルムの幅寸法よりも所定値αだけ大
きく、長さ寸法はlwとされている。また、読取ヘッド
16にも一対のガイド24、26が取付けられており、
ガイド24、26の間隔は写真フィルムの幅寸法よりも
所定値βだけ大きく、長さ寸法はlrとされている。
【0013】上記記録ユニット10における情報記録時
のアジマスずれ角の最大値θw及び蛇行量の最大値Dw
は、 θw=tan-1(Dw/lw) Dw=α であり、同様に読取ユニット12における情報読取時の
アジマスずれ角の最大値θr及び読取時の蛇行量の最大
値Drは、 θr=tan-1(Dr/lr) Dr=β である。記録ヘッド14によって情報を記録し読取ヘッ
ド16によって情報を読み取ったときの、記録した情報
に対する読取ヘッド16のアジマスずれ角は、 θmax =θw+θr 上記最大値θmax まで生じ得る。
【0014】一方、アジマスずれ角θに対する損失を表
すアジマス損失L1 (θ)と、トラックずれに対する損
失を表すトラック損失L2 (T)と、は以下の(1)式
及び(2)式によって求められることが知られている。
【0015】
【数1】
【0016】 L2 (T)=−20×log10(T÷T0 ) 〔dB〕 …(2) 但し、T :情報の記録範囲と情報の読取範囲とが重な
る部分の幅(以下、有効読取幅Tという) T0 :有効読取幅の最大値(アジマスずれ及びトラック
ずれ無しの場合) λ :記録した情報の最短記録波長 図1にも示すように、アジマスずれとトラックずれは同
時に発生するので、記録ヘッド14によって情報を記録
し読取ヘッド16によって情報を読み取ったときの全体
の損失Lsは、 Ls=L1 (θ)+L2 (T) 〔dB〕 …(3) となる。(3)式より明らかなように、損失Lsはアジ
マスずれ角θと有効読取幅Tの関数である。ここで、ア
ジマスずれ角θをパラメータとして有効読取幅Tを変化
させたときの損失Lsを求め、求めた損失Lsに基づい
て読取ヘッド16から出力される読取信号のS/N比を
演算した結果を図2に示す。なお、図2において基準と
なる0dBは、有効読取幅の最大値T0 でかつアジマスず
れ角θが0で読み取ったときのS/N比である。
【0017】図3(A)に示すように、アジマスずれが
生じている読取ヘッド16のギャップ16Aと、記録さ
れた情報のトラック28と、が対応していない状態、す
なわち有効読取幅Tが0の状態から、有効読取幅Tを増
加させていくと、前記トラック28とギャップ16Aと
が対応している部分が大きくなるので、図2に示すよう
に読取信号のS/N比は大きくなる。しかしながら、さ
らに有効読取幅Tを増加させると有効読取幅Tが所定値
のときをピーク(極大値)としてS/N比は逆に減少す
る。
【0018】これは、トラック28は情報が記録される
ことにより、所定方向に沿ってNに磁化された部分とS
に磁化された部分が交互に現れるように磁化されている
(図3(A)参照)が、有効読取幅Tが大きくなると、
アジマスずれによってギャップ16Aが単一の極性に磁
化されている部分からはみ出し(図3(C)参照)、異
なる極性に磁化されている部分に接触するためである。
これにより、読取信号の振幅が小さくなり、S/N比が
低下する。S/N比がピークとなるのは、ギャップ16
Aが単一の極性に磁化された部分にのみ対応しかつ対応
している部分の大きさが最大となっている状態(図3
(B)参照)である。従って、アジマスずれが生じてい
るときは、単に有効読取幅Tを大きくしても情報読み取
りの際の不都合の発生を防止することはできない。
【0019】損失Lsが最も少なくなる最適有効読取幅
(本発明の最適幅)Tpは以下のようにして求めること
ができる。まず、アジマスずれによる損失が最大となる
のは、アジマスずれ角θがθmax の場合である。このと
きの損失Lsは、 Ls=L1 (θmax )+L2 (T) 〔dB〕 …(4) である。(4)式を展開すると、
【0020】
【数2】
【0021】前記最適有効読取幅Tpは損失Lsが極小
値となる点であるので、(5)式を微分すると、
【0022】
【数3】
【0023】損失Lsが極小値となる点は(6)式の値
が0となる点である。(6)式の値が0となるために
は、分母〔tan ( π×T×tan θmax ÷λ)〕が無限大
となればよい。このときの有効読取幅Tを最適有効読取
幅Tpとすると、 tan ( π×Tp×tan θmax ÷λ)=∞ …(7) tan θはθ=π/2のときに無限大となるので、 π×Tp×tan θmax ÷λ=π/2 …(8) (8)式を変形すると、 Tp=λ÷(2×tan θmax ) …(9) (但し、θmax =θw+θr) が得られる。
【0024】有効読取幅Tの平均値が最適有効読取幅T
pのときが、読取信号のS/N比が最も良好となる。従
って、有効読取幅Tが前記最適有効読取幅Tpを含む所
定範囲内の値となるように記録時の蛇行量の最大値Dw
及び読取時の蛇行量の最大値Drを考慮して記録幅Tw
及び読取幅Trを定め、情報の記録、読み取りを行え
ば、読取信号のS/N比が比較的良好な値となり、情報
読み取りの際の不都合の発生を防止することができる。
【0025】なお、前記所定範囲は、例えば Tp−Dw≦T≦Tp+Dw …(10) とすることができる。
【0026】なお、適切な記録幅Tw及び読取幅Tr
は、写真フィルムの磁気記録部に記録した情報の書き換
えを行うか行わないかによって異なる。情報の書き換え
を行う場合には、情報記録部に既に1回以上情報を記録
した後の情報記録、すなわち情報の書き換えに際して、
写真フィルム搬送時の蛇行により、情報を記録しても情
報の記録範囲の外に前回の情報の記録により磁化された
部分が残っていることがあり、この部分に読み取りを行
う読取ヘッドのギャップが対応すると読取信号のS/N
比が極端に低下し、かつ読み取った情報に誤りが含まれ
ることがある。
【0027】この場合には、読取幅Trを最適有効読取
幅Tpを含む所定範囲内の値とし、記録幅Twを、読取
幅Trと記録時の蛇行量の最大値Dwと読取時の蛇行量
の最大値Drとを加えた値以上の値とすればよい。これ
により、蛇行量Dw及びDrが最大となっている部分に
おいても読取範囲が情報が記録された範囲から外れるこ
とはないので、有効読取範囲Tは常に読取幅Trに一
致、すなわち前記最適有効読取幅Tpを含む所定範囲内
の値となり、読取信号のS/N比は常に良好な値を維持
する。
【0028】なお、上記のようにして記録幅Tw及び読
取幅Trを定める方法を、以下、Constant Envelope Me
thod:CE法という。このCE法によって情報の記録、
読み取りを行う場合には写真フィルムに設ける磁気記録
領域の幅寸法は、蛇行を考慮して、 W1 =Tw+Dw …(11) だけ必要になる。
【0029】また、上記CE法における記録幅Tw及び
読取幅Trの最適値は、 Tw=Tr+Dw+Dr …(12) Tr=Tp …(13) により求められる。この場合の有効読取範囲は図4にハ
ッチングで示す範囲となり、読取幅Trすなわち有効読
取幅Tが常に最適有効読取幅Tpとなるので読取信号の
S/N比は常に最適な値を維持する。
【0030】また、情報の書き換えを行わない場合、更
には磁気記録部に情報が記録されていない場合には、情
報を記録しても情報の記録範囲の外が磁化されていない
ので、読取ヘッドのギャップが記録トラックからはみ出
ても読み取り信号のS/N比の低下は少ない。この場合
には読取幅Trを、最適有効読取幅Tpに記録時の蛇行
量Dwを2で除した値を加えた値を含む所定範囲内の値
とし、記録幅Twを、読取幅Trに読取時の蛇行量Dr
を加え記録時の蛇行量Dwを減じた値以上の値とすれば
よい。
【0031】これにより、有効読取幅Tは記録時の蛇行
及び読取時の蛇行に応じて変動するが、有効読取幅の平
均値が最適有効読取幅Tpを含む所定範囲内の値とな
り、読取信号のS/N比は平均的にほぼ良好な値を維持
する。なお、上記のようにして記録幅Tw及び読取幅T
rを定める方法を、以下、Minimum Space Method:MS
法という。このMS法における記録幅Tw及び読取幅T
rの最適値は、 Tw=Tr+Dr−Dw …(14) Tr=Tp+Dw÷2 …(15) により求められる。
【0032】この場合の有効読取範囲は図5にハッチン
グで示す範囲となり、有効読取幅Tの平均値は最適読取
幅Tpとなるので読取信号のS/N比は平均的に良好な
値を維持する。また、このときの磁気記録領域の幅寸法
は、蛇行を考慮して W2 =Tw+Dw=Tr+Dr …(16) だけ必要となる。(12),(13),(14),(15)式から明らかな
ように、MS法の最適値はCE法の最適値と比較して磁
気記録領域の幅寸法を3÷2×Dwだけ小さくできる。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図6及び図7には、本実施例に係るネガフ
ィルム30が示されている。ネガフィルム30は、透明
ベース31の図7の上面に乳剤層32が設けられ、画像
が露光記録されるようになっている。また、透明ベース
31の図7の下面には、透明磁性体がネガフィルム30
の全面に塗布されて磁気記録層33が形成されている。
図6に示すように、この磁気記録層33へは、画像コマ
30Aが記録されないネガフィルム30の先端部ではネ
ガフィルム30の長手方向に沿った記録領域S1、S2
内に情報が記録され、画像コマ30Aが記録される部分
では各画像コマに対応した記録領域T1、T2内に情報
が記録される。
【0034】記録領域S1、S2にはネガフィルム30
の1本毎の情報、例えばネガフィルム30のユーザを特
定する情報が記録され、記録領域T1、T2には画像コ
マ30A毎の情報、例えば画像コマ30Aの撮影条件を
表す情報や画像コマ毎のユーザ情報が記録される。また
記録領域S1、S2の先端位置及び各記録領域T1、T
2の先端位置には、それぞれ画像コマ30Aに対応して
各1個のパーフォレーション34が設けられている。ま
た、ネガフィルム30の先端部には、ネガフィルム30
を図示しないスプロケットの爪に引っ掛けて引き出すた
めの複数のパーフォレーション35が設けられている。
【0035】図8には、本発明の情報記録装置に対応す
るカメラ50及び本発明の情報読取装置に対応する写真
焼付装置60を備えた写真処理システムが示されてい
る。カメラ50には、その一方に前記ネガフィルム30
をスプール52に巻き取って収容するカートリッジ36
が装填されている。カメラ50には、モータ37(図9
参照)によって駆動される駆動リール54が設けられて
いる。ネガフィルム30は先端部が前記駆動リール54
に掛止されて搬送され、画像が撮影される。所定コマの
撮影が終了したネガフィルム30はカートリッジ36の
スプール52に巻戻される。モータ37は制御回路38
に接続されており、制御回路38によって作動が制御さ
れる。
【0036】また、制御回路にはレンズ39、図示しな
いシャッタ等から成る光学系40が接続されており、光
学系40の作動を制御してネガフィルム30に画像を記
録させる。また制御回路38には、ネガフィルム30に
記録した画像コマ30Aのアスペクト比、撮影時の露
出、光源情報等の画像コマ30A毎の撮影条件を表す情
報が、画像コマ30Aの撮影後に光学系より入力され
る。また、カメラ50には操作部41が設けられてい
る。操作部41からは手動操作により、ユーザID、氏
名、住所等やタイトル、キーワード、撮影場所等のユー
ザを特定する情報や、タイトル、キーワード、撮影場所
等の画像コマ30A毎のユーザ情報が入力される。
【0037】また、カメラ50の内部にはネガフィルム
30の記録領域に対応して記録ヘッド56が設けられて
いる。磁気ヘッド56は、記録電流増幅器42、変調器
43を介して制御回路38に接続されている。制御回路
38は、前記光学系36及び操作部41から入力された
情報を各記録領域に記録するデータ毎に編集し、モータ
30によるネガフィルム30の搬送時に変調器43へ出
力する。変調器43では、入力されたデータを磁気記録
用の書込み信号に変換する。この書込み信号が記録電流
増幅器42で増幅されて磁気ヘッド56に供給されるこ
とにより、前記情報が各記録領域に記録される。
【0038】また、カメラ50では磁気ヘッド56によ
って各記録領域に情報を記録した後に、磁気ヘッド56
によって前記情報を読み取って確認する所謂ベリファイ
を行う。このベリファイによって磁気ヘッド56から出
力された読取信号は増幅器44で増幅された後に制御回
路32に入力される。撮影が終了したネガフィルム30
は、カートリッジ36に巻き戻された後にカメラ50か
ら取り出され、ラボに持ち込まれる。ラボでは、ネガフ
ィルム30を図示しない現像装置で現像、定着、水洗、
乾燥処理した後に、写真焼付装置60にセットする。
【0039】写真焼付装置60は、光源62の光軸上に
配設されたネガキャリア64を備えている。ネガキャリ
ア64には、駆動部66の駆動力によって回転する駆動
ローラ(図示省略)が取付けられており、ネガフィルム
30はこの駆動ローラによって図8の矢印A方向へ搬送
される。また、ネガキャリア64には、ソレノイド68
が設けられている。ソレノイド68は制御回路78から
の指示に応じてネガフィルム30を焼付位置に挟持圧着
することができる。
【0040】光源62とネガキャリア64との間にはC
MYの各フィルタ70が介在されており、各フィルタは
各色毎の露光量に応じて光軸上に出没するよう制御回路
78によって制御される。ネガフィルム30を透過した
光線はレンズ72を介して印画紙74へ照射され、印画
紙74に画像コマ30Aの画像が焼付けられる。なお印
画紙74とレンズ72との間にはシャッタ76が介在さ
れており、制御回路78からの指示で露光時に光軸上か
ら退避される。また、ネガフィルム30の搬送経路上に
おけるネガキャリア64よりも上流側には、読取ヘッド
80が配設されている。読取ヘッド80は前記カメラ5
0の磁気ヘッド56によって各記録領域に磁気記録され
た情報を読み取ることができる。読取ヘッド80の出力
端は増幅器82に接続されており、読取ヘッド80から
出力された微弱な信号を増幅して出力する。増幅器82
の出力端は制御回路78に接続されている。
【0041】ネガキャリア64よりも下流側には、磁気
記録層33の各記録領域に情報を磁気記録する記録ヘッ
ド92が配設されている。制御回路78は写真焼付装置
60によって焼付処理したときの露光条件等を表すデー
タを編集し、変調器88へ出力する。変調器88では、
制御回路78から入力された「10…」の2値データを
変調器43と同様に書込み信号に変換して記録電流増幅
器90へ出力する。記録電流増幅器90は書込み信号を
増幅し記録ヘッド92に供給する。
【0042】上述のように、カメラ50の磁気ヘッド5
6によってネガフィルム30の各記録領域に記録された
情報は、磁気ヘッド56によって読み取られて確認され
ると共に、写真焼付装置60の読取ヘッド80によって
読み取られる。カメラ50によって情報を記録する際に
は各記録領域には情報が記録されていないので、このと
きの記録幅Tw及び読取幅Trは前記MS法の最適値を
求める(14)、(15)式によって予め定められており、前記
磁気ヘッド56及び読取ヘッド80として、ギャップが
前記予め定められた記録幅Tw及び読取幅Trに対応す
るように製作された磁気ヘッドを適用している。
【0043】また、写真焼付装置60の記録ヘッド92
によってネガフィルム30の各記録領域に記録された情
報は下流工程の図示しない写真処理装置の読取ヘッド等
によって読み取られる。このときの記録幅Tw及び読取
幅Trは前記CE法の最適値を求める(12)、(13)式によ
って予め定められており、記録ヘッド92及び前記図示
しない写真処理装置の読取ヘッドとして、ギャップが前
記定められた記録幅Tw及び読取幅Trに対応するよう
製作された磁気ヘッドを適用している。
【0044】一般にカメラは携帯性を考慮して設計され
ているので、写真焼付装置60等の写真処理装置と比較
して搬送系の精度が低く、また情報の記録を行うための
電源が電池であるので電源電圧の変動も起こり易い。さ
らに塵埃等の影響も受け易い。従って、記録時の蛇行が
大きく、電源電圧の変動を含む周囲環境の変動により磁
気記録層を磁化する強さが変動する等の原因で読み取り
不良が発生し易い。
【0045】これに対し、カメラ50による情報の記録
及び該記録した情報の読み取りにはMS法を適用してい
るので、作用の項に記載したように、CE法と比較して
記録領域の幅寸法を3÷2×Dwだけ小さくできる。ネ
ガフィルム30の各記録領域の幅寸法は一定であるの
で、CE法と比較して蛇行による蛇行量の許容量が3÷
2×Dwだけ増加することになる。また、カメラ50で
は電源電圧等の環境の変動に対し、記録密度を低く、す
なわち最短記録波長λを長くしている。これにより、ア
ジマスずれ角、蛇行量が同一であっても、磁気ヘッド5
6及び読取ヘッド80から出力される読取信号のS/N
比が向上するので、読み取り不良の発生を減少させるこ
とができる。
【0046】一方、写真焼付装置60の記録ヘッド92
で情報を記録する際には、カメラ50によって各記録領
域に情報が記録されているので、CE法を適用する。前
述のように、写真焼付装置60を含む写真処理装置では
カメラ50と比較して搬送系の精度が高く、屋内に設置
されるので周囲環境も安定している。このため、記録密
度を高く、すなわち最短記録波長λを短くして情報を記
録しても読み取り不良が発生することは少ない。これに
より、カメラ50によって記録された情報に加えて、焼
付処理によって発生した情報、例えば写真焼付装置60
で決定した焼付条件等の情報を各記録領域に記録するこ
とが可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、記録時
のアジマスずれ角の最大値をθw、記録時の蛇行量の最
大値をDw、読取時のアジマスずれ角の最大値をθr、
読取時の蛇行量の最大値をDr、情報の最短記録波長を
λとしたときに、情報の記録範囲と情報の読取範囲とが
重なる部分の最適幅Tpを、 Tp=λ÷{2×tan(θw+θr)} で求め、前記重なる部分の幅Tが前記最適幅Tpを含む
所定範囲内の値となるように前記蛇行量の最大値Dw、
Drを考慮して前記記録幅Tw及び読取幅Trを定め、
情報の記録、読み取りを行うようにしたので、情報読み
取りの際の不都合の発生を防止することができる、とい
う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用を説明するための、(A)は記録
ユニットの概略構成図、(B)は読取ユニットの概略構
成図である。
【図2】アジマスずれ角をパラメータとして有効読取幅
を変化させたときの読取信号のS/N比の変化を示す線
図である。
【図3】(A)乃至(C)は有効読取幅を変化させたと
きのトラックと読取ヘッドとの位置関係の変化を示す概
略図である。
【図4】請求項2の発明に係るCE法を説明する概念図
である。
【図5】請求項3の発明に係るMS法を説明する概念図
である。
【図6】本実施例に係るネガフィルムの平面図である。
【図7】図6のVII −VII 線に沿った矢視断面図であ
る。
【図8】写真処理システムの概略構成図である。
【図9】カメラにおける制御回路周辺の接続を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
14 磁気ヘッド 16 読取ヘッド 16A ギャップ 18 フィルム 30 ネガフィルム 50 カメラ 56 磁気ヘッド 60 写真焼付装置 80 読取ヘッド 92 記録ヘッド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムを所定方向に搬送し、前記
    写真フィルムの磁気記録部に前記所定方向に沿って記録
    幅Twの範囲に情報を記録し、前記磁気記録部に所定方
    向に沿って読取幅Trの範囲で情報を読み取るにあた
    り、記録時のアジマスずれ角の最大値をθw、記録時の
    蛇行量の最大値をDw、読取時のアジマスずれ角の最大
    値をθr、読取時の蛇行量の最大値をDr、情報の最短
    記録波長をλとしたときに、情報の記録範囲と情報の読
    取範囲とが重なる部分の最適幅Tpを、 Tp=λ÷{2×tan(θw+θr)} で求め、前記重なる部分の幅Tが前記最適幅Tpを含む
    所定範囲内の値となるように前記蛇行量の最大値Dw、
    Drを考慮して前記記録幅Tw及び読取幅Trを定め、
    情報の記録、読み取りを行うことを特徴とする情報記録
    読取方法。
  2. 【請求項2】 前記磁気記録部を用いて情報の記録、読
    み取りを行うシステムにおいて、情報の書き換えを行う
    場合には、前記読取幅Trを、前記最適幅Tpを含む所
    定範囲内の値とし、前記記録幅Twを、前記読取幅Tr
    と記録時の蛇行量の最大値Dwと読取時の蛇行量の最大
    値Drとを加えた値以上の値として情報の記録及び読み
    取りを行うことを特徴とする請求項1記載の情報記録読
    取方法。
  3. 【請求項3】 前記磁気記録部を用いて情報の記録、読
    み取りを行うシステムにおいて、情報の書き換えを行わ
    ない場合には、前記読取幅Trを、前記最適幅Tpに記
    録時の蛇行量Dwを2で除した値を加えた値を含む所定
    範囲内の値とし、前記記録幅Twを、読取幅Trに読取
    時の蛇行量Drを加え記録時の蛇行量Dwを減じた値以
    上の値として情報の記録及び読み取りを行うことを特徴
    とする請求項1記載の情報記録読取方法。
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