JP3091352B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP3091352B2
JP3091352B2 JP05220907A JP22090793A JP3091352B2 JP 3091352 B2 JP3091352 B2 JP 3091352B2 JP 05220907 A JP05220907 A JP 05220907A JP 22090793 A JP22090793 A JP 22090793A JP 3091352 B2 JP3091352 B2 JP 3091352B2
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film, e.g. title, time of exposure
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気又は光学記録部が
付与されたフィルムを搬送ガイドによって案内しながら
搬送し、この磁気又は光学記録部に対応された読取/記
録手段によって、磁気又は光学記録部へ情報を記録又は
磁気又は光学記録部から情報を読取るための情報記録再
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルムに磁気記録部(記録
トラック)を付与し、カメラでの撮影時や所謂DPE店
での受付の際に、必要又は有用な情報、例えば、撮影年
月日やタイトル、プリント枚数やサイズ等を記録して、
ラボでのプリント時に有効利用するというシステムが提
唱されている。
【0003】このシステムでは、図8に示される如く、
ラボ内において、ラボ機器に磁気ヘッド100を装着
し、フィルム102の画面外(画像コマ外)の記録トラ
ック104に記録された磁気情報を、フィルム102を
搬送しながら磁気ヘッド100が記録トラック104上
を摺動することによって読取っている。
【0004】ところで、フィルム102を搬送させるた
めの搬送装置では、フィルム102の幅方向両端部を案
内する搬送ガイド106を適用している。この搬送ガイ
ド106の幅寸法は、フィルム102の幅寸法よりも若
干大きく形成されており、フィルム102の通過性を向
上している。
【0005】ここで、この幅寸法差は、フィルム搬送時
にフィルム102に蛇行を生じさせる原因となってい
る。なお、この蛇行は、ノッチ検出や通常の焼付処理等
には何ら影響のない程度のものである。
【0006】しかし、前記磁気ヘッド100と記録トラ
ック104との相対位置は、微妙な変化で読取信号の強
度が小さくなる(読取信号が劣化する)ため、フィルム
102に蛇行が生じても、磁気ヘッド100と記録トラ
ック104との相対位置が変化しない手段を講ずる必要
がある。
【0007】そこで、従来は、読取信号の劣化を最小限
に抑えるため、磁気ヘッドフォロー方式という手段をと
っている。この磁気ヘッドフォロー方式では、搬送ガイ
ド106の一部を切欠き、この切欠部に磁気ヘッド10
0を固定したガイド板108をフィルム102に対して
接離可能に配設し、フィルム102の側端面に向けて、
付勢手段110の付勢力で付勢する構成となっている。
【0008】この付勢手段110の付勢力により、ガイ
ド板108は、フィルム102の蛇行に追従するため、
磁気ヘッド100と記録トラック104との相対位置を
ほぼ一定とすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記磁
気ヘッドフォロー方式においては、常にガイド板108
をフィルム102の側端面へ付勢しているため、フィル
ム102の側面に急激な段差(例えば、ノッチ102A
やスプライステープ112による接合部114等)があ
ると、ガイド板108がこの段差に追従することがある
(図9参照)。
【0010】フィルム102は、高速で搬送されている
ため、ガイド板108のノッチ102Aへの急激な落ち
込みや、落ち込みからの復元は大きく磁気ヘッドを記録
トラック104からずらすことになり、磁気情報を正し
く読み取れなくなる。また、この段差が大きいと、フィ
ルム自体にも傷をつけることもある。
【0011】また、接合部114においては、フィルム
幅寸法が縮小されているものもあり、この接合部114
での、磁気ヘッド100及びガイド板108のばたつき
はさらにひどくなると考えられる。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、磁気ヘッドを
フィルムの幅方向端面の変位に追従させる場合におい
て、フィルムにノッチや接合部等の段差があっても、磁
気ヘッドと記録トラックとの相対位置を一定に維持する
ことができる情報記録再生装置を得ることが目的であ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、磁気又は光学記録部が付与されたフィルムを搬送ガ
イドによって案内しながら搬送し、この磁気又は光学記
録部に対応された読取/記録手段によって、磁気又は光
学記録部へ情報を記録又は磁気又は光学記録部から情報
を読取るための情報記録再生装置であって、前記読取/
記録手段が取付けられフィルムの側端面に接近離反する
方向に移動可能とされ、前記フィルムの側端面に対応す
る1個のエッジフォロー面が設けられたガイド板と、前
記ガイド板のエッジフォロー面を前記フィルムの側端面
に当接する方向に付勢しフィルムの蛇行にガイド板を追
従させる付勢手段と、を有し、前記写真フィルムの側端
面に形成された段差部の寸法よりも前記エッジフォロー
面の寸法を大きくしたことを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記ガイド板が、前記磁気又は光学記
録部に対する読取/記録手段のアジマス方向に回動不可
能とされていることを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の発明は、磁気又は光学記
録部が付与されたフィルムを搬送ガイドによって案内し
ながら搬送し、この磁気又は光学記録部に対応された読
取/記録手段によって、磁気又は光学記録部へ情報を記
録又は磁気又は光学記録部から情報を読取るための情報
記録再生装置であって、前記読取/記録手段が取付けら
れフィルムの側端面に接近離反する方向に移動可能とさ
れ、前記フィルムの側端面に対応する2個のエッジフォ
ロー面が設けられたガイド板と、前記ガイド板のエッジ
フォロー面を前記フィルムの側端面に当接する方向に付
勢しフィルムの蛇行にガイド板を追従させる付勢手段
と、を有し、前記写真フィルムの側端面に形成された段
差部の寸法、段差部の間隔に基づいて、前記エッジフォ
ロー面の寸法、間隔を決め、少なくとも1個のエッジフ
ォロー面をフィルム側端面の直線部を摺接させることを
特徴としている。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記ガイド板が、前記磁気又は光学記
録部に対する読取/記録手段のアジマス方向に回動不可
能とされていることを特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、エッジフォロ
ー面のフィルム搬送方向寸法をフィルムに形成された段
差部(例えば、ノッチ、スプライステープによるフィル
ム間の接合に生じる段差等)のフィルム搬送方向寸法よ
りも大きくしたため、エッジフォロー面が段差部に落ち
込むことはなく、エッジフォロー面の少なくとも一部が
フィルム側端面の直線部を摺接するため、フィルムの蛇
行に確実に追従することができる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、ガイド板
は、フィルム側端面に対して垂直方向のみに移動可能で
あり、言い換えれば、磁気又は光学記録部に対する読取
/記録手段のアジマス方向に回動不可能となっているた
め、ガイド板の一部が段差部に対応しても、他の一部が
直線部を摺接していれば、段差部に関係なく、フィルム
の蛇行に確実に追従することができる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、ガイド板
に2個のエッジフォロー面を設け、写真フィルムの側端
面に形成された段差部の寸法、段差部の間隔に基づい
て、少なくとも1個のエッジフォロー面が写真フィルム
の側端面の直線部を摺接するようにエッジフォロー面の
フィルム搬送方向寸法、エッジフォロー面の間隔を決定
する。
【0020】第1の態様として、写真フィルムに等間隔
で設けられたノッチを考慮する。この場合、写真フィル
ムの側端面の段差部の寸法より、2個のエッジフォロー
面のフィルム搬送方向外寸法を大きくし、かつ、隣接す
る写真フィルムの段差部間の直線部の寸法よりもエッジ
フォロー面間の間隔(内寸)を小さくする。これによ
り、2個のエッジフォロー面は段差部を跨ぐか、或いは
2個共段差部間の直線部に位置することになり、少なく
とも1個のエッジフォロー面をフィルム側端面の直線部
に摺接させることができる。
【0021】第2の態様として、2本のフィルムの接合
部(フィルム搬送方向寸法が大きい)と、フィルム先端
部に設けられた切欠部(フィルム搬送方向寸法が小さ
い)と、を考慮する。この場合、以下の条件がある。
【0022】接合部と切欠部との間隔(外寸)よりも
エッジフォロー面間隔(外寸)を大きくする。
【0023】接合部のフィルム搬送方向寸法よりもエ
ッジフォロー面間隔(外寸)を大きくし、かつ、切欠部
のフィルム搬送方向寸法よりエッジフォロー面(最初に
対応する側)のフィルム搬送方向寸法を大きくする。
【0024】接合部のフィルム搬送方向寸法よりもエ
ッジフォロー面間隔(外寸)を大きくし、かつ、接合部
と切欠部との間隔(内寸)よりもエッジフォロー面間隔
(内寸)を小さくする。
【0025】上記3条件の内1つの条件が成立するよう
にガイド板を形成すれば、エッジフォロー面の少なくと
も1個の一部が必ず写真フィルムの直線部に摺接するこ
とになる。
【0026】第3の態様として、2本のフィルムの接合
部を含み、それぞれの写真フィルムに形成されたノッチ
の間隔が異なる場合を考慮する。この場合、以下の条件
がある。
【0027】段差として最大の接合部のフィルム搬送
方向寸法よりも各エッジフォロー面のフィルム搬送方向
寸法を大きくする。
【0028】段差として最大の接合部のフィルム搬送
方向寸法よりもエッジフォロー面間隔(外寸)を大きく
し、ノッチ間隔(内寸)の最小寸法よりもエッジフォロ
ー面間隔(内寸)を小さくする。
【0029】ノッチ間隔(外寸)の最大寸法よりもエ
ッジフォロー面間隔(外寸)を大きくする。
【0030】上記3条件の内1つの条件が成立するよう
にガイド板を形成すれば、エッジフォロー面の少なくと
も1個の一部が必ず写真フィルムの直線部に摺接するこ
とになる。
【0031】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明と同様に、磁気又は光学記録部に対する読
取/記録手段のアジマス方向に回動不可能となっている
ため、ガイド板の一部が段差部に対応しても、他の一部
が直線部を摺接していれば、段差部に関係なく、フィル
ムの蛇行に確実に追従することができる。
【0032】
【実施例】
(第1実施例)図1には、ラボ等での焼付処理を行うた
めのフィルム搬送装置10の一部が示されている。フィ
ルム搬送装置10には、搬送ガイド12が配設されてお
り、その幅方向両端部に側壁部12A、12Bが立設さ
れている。フィルム14は、この側壁部12A、12B
の間を通過するようになっている。この通過時、フィル
ム14の幅方向両端面がそれぞれ側壁部12A、12B
の内側面に案内されることによって、フィルム14は、
略直線的に搬送される。
【0033】ここで、側壁部12A、12Bのそれぞれ
の内側面間の寸法は、フィルム14の幅寸法よりも若干
大きく形成されている。このため、フィルム14は、側
壁部12A、12Bに対して引っ掛かりが生じることな
く、円滑に搬送される。
【0034】フィルム14の幅方向一端部(側壁部12
B側)には、記録トラック16が付与されている。この
記録トラック16は、磁性体で構成され、カメラでの撮
影時やDPE店での受付の際に必要(又は有用)な情報
が磁気記録できるようになっている。
【0035】側壁部12Bの一部には、矩形状の切欠部
18が形成されている。この切欠部18内には、ガイド
板20が収容されている。ガイド板20は、切欠部18
内で、フィルム14の側端面に対して接触離反可能とさ
れている。このガイド板20のフィルム14と対向する
面(正面)側の一部には、延設部22が形成され、フィ
ルム14の搬送路の裏面側まで延設されている。
【0036】この延設部22の先端部には、フィルム1
4面に向けて磁気ヘッド24が取付けられている。磁気
ヘッド24は、前記記録トラック16と対向され、フィ
ルム14の搬送に伴って摺接状態とされる。
【0037】また、ガイド板20の延設部22が形成さ
れた面と反対側の面(背面)側には、圧縮コイルばね2
6の一端部が取付けられ、この圧縮コイルばね26の他
端は、切欠部18の底面に取付けられている。このた
め、ガイド板20は、圧縮コイルばね26の付勢力によ
って、前記正面(延設部22の存在する面)がフィルム
14の側端面と接触する方向に付勢されることになる
(以下、正面をエッジフォロー面22Aという)。
【0038】ここで、フィルム14の搬送中では、フィ
ルム幅寸法と搬送ガイド12の側壁部12A、12B間
の寸法とのギャップによって、フィルム14が若干蛇行
することがある。エッジフォロー面22Aは、圧縮コイ
ルばね26の作用によって、このフィルム14の蛇行に
追従し、ガイド板20とフィルム14との相対位置を常
に一定に維持するようになっている。
【0039】エッジフォロー面22Aのフィルム搬送方
向幅寸法Cは、フィルム14の幅方向端部に形成された
ノッチ28のノッチ幅Gよりも大きくとられている(C
>G)。このため、エッジフォロー面22Aがフィルム
14の蛇行に追従する際に、ノッチ28と対応しても、
このノッチ28に落ち込むようなことはなく、ノッチ2
8の両縁を結ぶ線(フィルム14の側端面の延長線)に
沿って移動することになる。
【0040】なお、ガイド板20(延設部22及び磁気
ヘッド24を含む)は、フィルム14の側端面に対して
垂直に移動するのみで、アジマス角が変動するような回
転は生じないようになっている。
【0041】以下に、本実施例の作用を説明する。フィ
ルム14は、搬送ガイド12の側壁部12A、12B間
を搬送することにより、この側壁部12A、12Bのそ
れぞれの内側面に案内されながら、搬送される。
【0042】従って、フィルム14は、ほぼ直線的に搬
送させることができ、焼付処理時の位置決め等が正確に
行える。
【0043】また、このフィルム14の搬送時には、磁
気ヘッド24によって記録トラック16に記録された情
報を読み取ったり、新たな情報が記録され、焼付処理に
必要な、又は有用な情報を得ることができる。
【0044】ところで、側壁部12A、12B間の寸法
は、フィルム幅寸法よりも若干大きめにとられており、
このため、フィルム14は引っ掛かりが生じるようなこ
とがなく、円滑に搬送される。しかし、この寸法差分だ
け、フィルム14は蛇行することになるが、この蛇行量
は少ないため、焼付処理等の位置決めには全く問題はな
い。これに対し、磁気ヘッド24による記録トラック1
6上の情報の読取りや、記録(書込み)においては、こ
の蛇行による相対位置ずれにより、信号強度の低下を招
くことになる。
【0045】そこで、本実施例では、磁気ヘッド24
は、ガイド板20の延設部22に取付け、このガイド板
20の圧縮コイルばね26の付勢力によってフィルム側
端面方向に付勢しているので、フィルム14の蛇行にエ
ッジフォロー面22Aが追従することによって、ガイド
板20が移動され、この結果、磁気ヘッド24と記録ト
ラック16との相対位置ずれがなく、正確に磁気ヘッド
24を記録トラック16上に位置させることができる。
【0046】また、本実施例では、ガイド板20のエッ
ジフォロー面22Aの幅寸法Cをフィルム14に形成さ
れたノッチ28の開口幅寸法Gよりも大きくしたため、
追従される面にノッチ28が形成されていても、このノ
ッチ28にエッジフォロー面22Aが落ち込むことがな
く、フィルム14の側端面の延長線に沿って移動させる
ことができる。従って、図2に示される如く、磁気ヘッ
ド24の変位量をフィルム14の変位量(蛇行に起因す
る)とを一致させることができ、エッジフォローの確実
性、信頼性を向上することができる。
【0047】また、ノッチ28をキャンセルすることが
できるため、従来、ノッチに落ち込んだときに生じる急
激なガイド板の変動によってフィルム14を傷つけるこ
とも防止することができる。
【0048】なお、第1実施例では、ガイド板20を矩
形状とし、エッジフォロー面22Aを単一としたが、図
3に示される如く、ガイド板20のフィルム搬送方向両
端部をフィルム14の側端部方向へ略直角に屈曲して略
コ字型に形成し、この2個の屈曲先端面を一対のエッジ
フォロー面22B、22Cとしてもよい。
【0049】この場合、各エッジフォロー面22B、2
2Cの幅寸法Cをノッチ28の開口幅寸法Gよりも大き
くすればよい。
【0050】(第2実施例)以下に本発明の第2実施例
について説明する。なお、第2実施例において、第1実
施例と同一構成部分については、同一の符号を付してそ
の構成の説明を省略する。
【0051】図4に示される如く、フィルム14の側端
部には、比較的大きい開口幅寸法Gとされたノッチ30
が形成されている。また、ガイド板20は、図3で示し
た略コ字型のガイド板20が適用されている。
【0052】上記のような大きいノッチ30が所定の間
隔で設けられている場合に、一対のエッジフォロー面2
2B、22Cの少なくも1つがノッチ外を摺接していれ
ばよく(ガイド板20は回転不可となっている)、これ
により、ノッチ30を直線的に乗り越えることができ
る。
【0053】フィルム14とガイド板20との相対位置
関係は、図5(A)に示される如く、一対のエッジフォ
ロー面22B、22Cが1つのノッチ30を跨ぐ状態、
図5(B)に示される如く、一対のエッジフォロー面2
2B、22Cが共に2つのノッチ30間の直線部分に位
置する状態になるように、寸法を決めればよい。
【0054】図4に示される如く、ノッチ30の開口幅
寸法をG、ノッチ30間の直線部分寸法をE、前記寸法
GとEとの和をFとすると共に、ガイド板20の各エッ
ジフォロー面22B、22Cの幅寸法をC、エッジフォ
ロー面22B、22C間の寸法をA、前記寸法CとAと
の和をBとすると、以下に示す関係が成り立つように形
成する。
【0055】 B>G かつ A<E 以下に第2実施例の作用を説明する。
【0056】上記の条件の内B>Gが成立した場合に
は、1つのノッチ30を確実に跨いで、一対のエッジフ
ォロー面22B、22Cがフィルム14の直線部分に摺
接することができ(図5(A)参照)、の条件の内A
<Eが成立した場合には、2つのノッチ30間の直線部
分に一対のエッジフォロー面22B、22Cを対応させ
ることができる(図5(B)参照)。また、エッジフォ
ロー面22B、22Cの一方がノッチ30に対向した場
合には、エッジフォロー面22B、22Cの他方が必
ず、フィルム側端部の直線部分に対応する。
【0057】このため、ガイド板20は、ノッチ30の
有無に拘らず、フィルムの蛇行に応じた変位量のみで、
フィルム14に追従することができる。
【0058】(第3実施例)以下に本発明の第3実施例
について説明する。なお、第3実施例において、第1実
施例と同一構成部分については、同一の符号を付してそ
の構成の説明を省略する。
【0059】図6には、2本のフィルム14(左に位置
するフィルム14が後端部、右に位置するフィルム14
が先端部)を接合する接合部32が示されている。接合
はスプライステープ34を2本のフィルム14間を跨ぐ
ように貼付けることによってなされている。
【0060】図6の左側に位置するフィルム14の後端
部は、その幅寸法が縮小されている。すなわち、図示し
ないカートリッジ(パトローネ)内のリールに巻付ける
ための舌部14Aとして適用される。一方、図6の右側
に位置するフィルム14の先端部には、先端部特有の切
欠部14Bが形成されている。この切欠部14Bは、フ
ィルム14をカートリッジから引き出す場合に引掛部と
して適用される。また、フィルム14の先端部は斜めに
カットされ、その角部には円弧状の面取部(R)14C
が施されている。
【0061】このように、フィルム14の接合部32に
は、様々な段差が生じているが、この接合部32にも、
記録トラック16は存在するため、磁気ヘッド24をフ
ィルム14に追従させる必要がある。
【0062】そこで、図6に示される如く、舌部14A
の開始位置から面取部14Cとフィルム側端部の直線部
分との境目までの寸法をG、面取部14Cとフィルム側
端部の直線部分との境目から切欠部14Cのフィルム先
端部側縁部までの寸法をE、切欠部14Cの開口幅寸法
をHとし、ガイド板20の各エッジフォロー面22B、
22Cの幅寸法をC、エッジフォロー面22B、22C
間の寸法をA、前記寸法CとAとの和をBとすると、以
下に示す関係の何れか1つが成り立つように形成する。
【0063】 B>F B>G かつ C>H B>G かつ A<E 以下に、第3実施例の作用を説明する。
【0064】上記の条件が成立した場合には、一対の
エッジフォロー面22B、22Cが接合部32の全体を
跨ぐことができるため、少なくとも何れか一方が直線部
分に摺接するため、接合部32の段差に影響されず、フ
ィルム14に追従することができる。
【0065】上記の条件の内B>Gが成立した場合に
は、接合部32における最大幅の段差を一対のエッジフ
ォロー面22B、22Cによって跨ぐことができ、上記
の条件の内C>Hが成立した場合には、接合部32に
おける最小幅の段差(切欠部14C)にエッジフォロー
面22B、22Cが落ち込むことがない。
【0066】このため、エッジフォロー面22B、22
Cは、少なくとも何れか一方が直線部分に摺接するた
め、接合部32の段差に影響されず、フィルム14に追
従することができる。
【0067】上記の条件の内B>Gが成立した場合に
は、前述の条件の同様であり、上記の条件の内A<
Eが成立した場合には、一対のエッジフォロー面22
B、22Cがそれぞれ接合部32における最大幅の段差
と最小幅の段差とに同時に対応することがない。
【0068】従って、エッジフォロー面22B、22C
が、少なくとも何れか一方が直線部分に摺接するため、
接合部32の段差に影響されず、フィルム14に追従す
ることができる。
【0069】(第4実施例)以下に本発明の第4実施例
について説明する。なお、第4実施例において、第1実
施例及び第3実施例と同一構成部分については、同一の
符号を付してその構成の説明を省略する。
【0070】図7にはスプライステープ34によって接
合された2本のフィルム14が示されている。それぞれ
のフィルム14には、ノッチ36A、36Bが形成さ
れ、それぞれの間隔及び形状が異なっている。
【0071】このように、ノッチ間隔の異なる2本のフ
ィルム14が接合されている場合にも、フィルム14間
の接合部32も含み、何れのフィルム14上であっても
磁気ヘッド24をフィルム14に追従させる必要があ
る。
【0072】そこで、図6に示される如く、図7の左側
に位置するフィルム14におけるノッチ36の間隔(外
寸法)をF(接合部32を含む段差間隔が最大のも
の)、舌部14Aの開始位置から面取部14Bとフィル
ム側端部の直線部分との境目までの寸法をG(接合部3
2を含む段差として最大のもの)、図7の右側に位置す
るフィルム14におけるノッチ36の間隔(内寸法)を
E(接合部32を含む段差間隔が最小のもの)とし、ガ
イド板20の各エッジフォロー面22B、22Cの幅寸
法をC、エッジフォロー面22B、22C間の寸法を
A、前記寸法CとAとの和をBとすると、以下に示す関
係の何れか1つが成り立つように形成する。
【0073】 C>G B>G かつ A<E B>F 以下に、第4実施例の作用を説明する。
【0074】上記の条件が成立した場合には、一対の
エッジフォロー面22B、22Cの何れか一方が最大の
段差に落ち込むことがないため、段差に影響されず、フ
ィルム14に追従することができる。
【0075】上記の条件の内B>Gが成立した場合に
は、接合部32における最大幅の段差を一対のエッジフ
ォロー面22B、22Cによって跨ぐことができ、上記
の条件の内A<Eが成立した場合には、ノッチ36の
最小間隔内に一対のエッジフォロー面22B、22Cを
位置することができるため、エッジフォロー面22B、
22Cは、少なくとも何れか一方が直線部分に摺接する
ため、接合部32の段差に影響されず、フィルム14に
追従することができる。
【0076】上記の条件が成立した場合には、段差
(ノッチ36)の最大間隔よりも大きいスタンスで一対
のエッジフォロー面22B、22Cを位置することがで
きるため、接合部32を含む段差に影響されず、フィル
ム14に追従することができる。
【0077】なお、各実施例において、磁気又は光学記
録部として磁性体の記録トラック16を付与し、記録/
再生手段として磁気ヘッド24を適用したが、磁気又は
光学記録部として感光帯を付与し、記録/再生手段とし
て光源を用いてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る情報記録
再生装置は、磁気ヘッドをフィルムの幅方向端面の変位
に追従させる場合において、フィルムにノッチや接合部
等の段差があっても、磁気ヘッドと記録トラックとの相
対位置を一定に維持することができ、これによって磁気
情報を正確に記録又は読取ると共に、特に大きな段差が
あってもフィルムの傷つきを防止することができるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るフィルム搬送装置の一部を示
す平面図である。
【図2】磁気トラックの変位量の変化を示す特性図であ
る。
【図3】第1実施例のガイド板の変形例を示す平面図で
ある。
【図4】第2実施例に係るフィルムとガイド板との寸法
の関係を示す平面図である。
【図5】(A)及び(B)は第2実施例に係るフィルム
とガイド板との相対位置関係を示す平面図である。
【図6】第3実施例に係るフィルムとガイド板との寸法
の関係を示す平面図である。
【図7】第4実施例に係るフィルムとガイド板との寸法
の関係を示す平面図である。
【図8】従来例に係るフィルム搬送装置の一部を示す平
面図である。
【図9】従来の磁気トラックの変位量の変化を示す特性
図である。
【符号の説明】
10 フィルム搬送装置 12 搬送ガイド 14 フィルム(写真フィルム) 16 記録トラック(磁気記録部) 20 ガイド板 24 磁気ヘッド(読取/記録手段) 26 圧縮コイルばね(付勢手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気又は光学記録部が付与されたフィル
    ムを搬送ガイドによって案内しながら搬送し、この磁気
    又は光学記録部に対応された読取/記録手段によって、
    磁気又は光学記録部へ情報を記録又は磁気又は光学記録
    部から情報を読取るための情報記録再生装置であって、 前記読取/記録手段が取付けられフィルムの側端面に接
    近離反する方向に移動可能とされ、前記フィルムの側端
    面に対応する1個のエッジフォロー面が設けられたガイ
    ド板と、 前記ガイド板のエッジフォロー面を前記フィルムの側端
    面に当接する方向に付勢しフィルムの蛇行にガイド板を
    追従させる付勢手段と、 を有し、前記写真フィルムの側端面に形成された段差部
    の寸法よりも前記エッジフォロー面の寸法を大きくした
    ことを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド板が、前記磁気又は光学記録
    部に対する読取/記録手段のアジマス方向に回動不可能
    とされていることを特徴とする請求項1記載の情報記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 磁気又は光学記録部が付与されたフィル
    ムを搬送ガイドによって案内しながら搬送し、この磁気
    又は光学記録部に対応された読取/記録手段によって、
    磁気又は光学記録部へ情報を記録又は磁気又は光学記録
    部から情報を読取るための情報記録再生装置であって、 前記読取/記録手段が取付けられフィルムの側端面に接
    近離反する方向に移動可能とされ、前記フィルムの側端
    面に対応する2個のエッジフォロー面が設けられたガイ
    ド板と、 前記ガイド板のエッジフォロー面を前記フィルムの側端
    面に当接する方向に付勢しフィルムの蛇行にガイド板を
    追従させる付勢手段と、 を有し、前記写真フィルムの側端面に形成された段差部
    の寸法、段差部の間隔に基づいて、前記エッジフォロー
    面の寸法、間隔を決め、少なくとも1個のエッジフォロ
    ー面をフィルム側端面の直線部を摺接させることを特徴
    とした情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド板が、前記磁気又は光学記録
    部に対する読取/記録手段のアジマス方向に回動不可能
    とされていることを特徴とする請求項3記載の情報記録
    再生装置。
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