JP3286013B2 - カメラの磁気記録装置 - Google Patents

カメラの磁気記録装置

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JP3286013B2
JP3286013B2 JP12278893A JP12278893A JP3286013B2 JP 3286013 B2 JP3286013 B2 JP 3286013B2 JP 12278893 A JP12278893 A JP 12278893A JP 12278893 A JP12278893 A JP 12278893A JP 3286013 B2 JP3286013 B2 JP 3286013B2
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  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体を有するフ
ィルムを利用するカメラに係り、特にフィルムを給送す
るためのフィルム給送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気記録媒体を付与されたフィ
ルムを利用するカメラがある。従来、カメラにより行わ
れている日付等に代表されるデータを光学的にフィルム
上に写し込む方法は、記録できるデータの容量が小さい
ことが欠点であった。これに比較すると、磁気記録媒体
上に記録できるデータの容量が非常に大きい。従って、
光学的には記録できなかった撮影時の種々のデータや、
プリント条件を指定するデータ等が記録できるようにな
る。また、パーソナルコンピュータ等を使って、カメラ
外部から記録すべきデータを入力できるようにすると、
応用はさらに広がる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たフィルムの磁気記録媒体に記録可能なデータの容量
は、使用する磁気ヘッドの形状、変調方式、媒体の磁気
特性などの要因により定まる。特にカメラにおいては、
巻き上げ等により走行するフィルムの記録媒体と磁気ヘ
ッドとの位置を高精度に定めることが難しいため、この
位置ぎめ精度を要因として、記録可能なデータの最大値
が定まってしまう。
【0004】そして、磁気ヘッドに対するフィルムの位
置を高精度に定めるためには、フィルムの移動中の変動
に対して磁気ヘッドが追従する機構を設ける必要があ
る。この機構に関しては、例えば、特開平3−5044
21号公報に記載されている。しかし記載される機構を
実現して、カメラ内に設けると、カメラの大型化、コス
トUPなどを招き、実用的ではない。勿論、記載される
ような機構を設けなくとも、磁気ヘッドに対するフィル
ムの位置精度が所定値以下にあれば、実用上十分なデー
タを記録することができる。
【0005】ここで、前記磁気ヘッドに対するフィルム
の位置精度と、記録可能なデータ密度の関係について述
べる。図20に示されるように、フィルム1を露光する
ための開口部2の上下には、フィルム幅W1 のフィルム
の幅方向の動きを規制するために、フィルムガイド3
a、3bが設けられている。ガイドの長さをL、ガイド
とガイドの間隔をW2 とする。
【0006】一般的な35mmフィルムでは、JIS規
格によりW1 =35.00(−0.1〜+0)mmに規
定されている。通常フィルムの移動を円滑にするため、
ガイドとフィルムの間には余裕の隙間Δ(=W2 −W
1 )をもたせる。この隙間Δにより、フィルムは、図2
1に示すようなθの傾きをもつ場合がある。この傾きθ
は、
【0007】
【数1】 になる。よって、記録時に対する再生時のギャップは、
トラック幅方向よりθだけ角度(アジマス)誤差を有す
る場合に、その再生信号は、次式に従って減衰する。
【0008】
【数2】 但し、λは記録波長であり、Wは磁気トラックの幅であ
る。
【0009】図21に示すように前記フィルム1上に磁
性体がストライプ状に塗布されている場合に、磁気トラ
ック4の幅Wは、磁気記録媒体の幅になる。しかし磁性
体がフィルムの裏面側全面に塗布されている場合には、
磁気ヘッド5の寸法により磁気記録媒体の幅は定まる。
この磁気トラック4の幅Wの値は、カメラシステム、フ
ィルム現像プリントシステムなどでデータの互換性を考
慮して規格化しなければならない。
【0010】また、デジタル記録された信号を正しく再
現するためには、3〜5次の高調波まで再現する必要が
ある。図23に示すように、FM変調においては、最小
磁化反転間隔aの2倍で1つのbitデータを形成す
る。そこで、FM変調の記録波長をλ=aとする。こ
の波長の1/5(5次)まで信号の再生ができれば、実
用上問題ないものとする。また、1/5の波長における
アジマス損失が6[dB](出力が1/2になる)まで
許容できるものと仮定する。図22のグラフは、(2)
式を表している。グラフより、6[dB]のポイントを
読むと、
【0011】
【数3】 さらに、λにλ/5を代入してθについて展開すると、
【0012】
【数4】 になる。(1),(2)より、
【0013】
【数5】 となる。データの記録密度は、1/λである。従って、
記録密度DFMは、
【0014】
【数6】 になる。
【0015】従って、ガイドとフィルムの隙間Δ、ガイ
ドの長さL、磁気トラックの幅を定めれば、記録密度の
最大値が決まってしまい、該記録密度DFMをこえるよう
な大量のデータは記録出来ないことになる。(4)式
は、再生時のヘッドの状態は理想的であることが前提で
ある(つまり、ヘッドのギャップとトラック幅方向の傾
きθは“0”)。データの記録と再生も同じカメラで実
行する場合、最大記録密度は(4)式の1/2になる。
従って、
【0016】
【数7】 になる。
【0017】図24に示したTRI−BIT−CODE
についても、同様に考えることが出来る。TRI−BI
T−CODEでは、最小磁化反転間隔aの3倍の区間で
1つのbitデータを形成する。よって記録波長は、λ
=3となる。そこで(4)式の記録密度を2/3にす
れば、TRI−BIT−CODEにおける記録密度の最
大値が求まる。従って、
【0018】
【数8】 になる。記録と再生も実行するときは、記録密度は1/
2になる。従って、
【0019】
【数9】 になる。
【0020】図25に示した記録方式は、NRZI方式
である。NRZI方式では、bit「1」に対して磁化
反転を行う。最小磁化反転間隔aで1つのbitデータ
を形成することができる。従って、(4)式の記録密度
を2倍にすれば、NRZI方式における記録密度の最大
値が求まる。従って、
【0021】
【数10】 になる。記録と再生も実行するときは、記録密度は1/
2になる。従って、
【0022】
【数11】 になる。前記(4)〜(9)式より定まる記録密度とフ
ィルムの長さを掛け合わせると、記録可能なデータの容
量が求まる。
【0023】デジタルの記録方式では、最小磁化反転間
隔aの組み合わせ方により、bitデータを形成してい
るにすぎない。そこで、最小磁化反転間隔aとL、Δ、
Wの関係について求める。(3)式のλに2qを代入す
る。すると、
【0024】
【数12】 になる。(3)´式と(1)式より、aについて求める
と、
【0025】
【数13】 になる。(10)式はデータ再生時において、磁気ヘッ
ドのギャップとトラックの幅方向の傾きが“0”である
時に成立する。記録と再生を同じカメラで実行する時
は、
【0026】
【数14】 になる。以上、求めた(4)〜(11)の式を利用すれ
ば、記録密度もしくは最小磁化反転間隔を決定すれば、
必要とするカメラの寸法精度を求めることが出来る。逆
に、カメラの寸法精度が決まっている時は、記録可能な
データの容量を求めることが出来る。仮にFM変調にお
いて、10[bit/mm]の密度でデータを記録した
いとする。カメラでデータの記録のみを実行するなら
ば、(4)式を利用すればよい。従って、
【0027】
【数15】 の条件を満たすL,Δ,Wならば、どの様なものよいこ
とになる。例えば、L=50[mm]、Δ=0.5[m
m]、W=1.2[mm]がこの条件を満たしている。
上記Δ、Wの値は固定し、Lの値を50[mm]より大
きい値に設定してもよい。
【0028】この場合、記録密度は、当初の予定10
[bit/mm]より高い密度で記録可能になるが、よ
い方向になることであり、問題ではない。算出したL、
Wの値を固定し、Δの値を0.5[mm]より小さい値
に設定しても同様に記録密度は高くなる。Wの値を変更
しても同様のことがいえる。いずれにしても(4)式で
決定されるL、Δ、Wを、設計上守るべき限界値として
みればよい。
【0029】(4)式の別の見方、つまり、設計上L=
50[mm]、Δ=0.5[mm]、W=1.2[m
m]が決定されている場合について考える。この場合の
記録密度の限界は、10[bit/mm]となる。従っ
て、10[bit/mm]以下であるならば、どのよう
な記録密度でデータを記録しても構わないことを示す。
つまり、10[bit/mm]を超えるデータの記録
は、データ再生の信頼性を低下させるので、実行すべき
ではないことを(4)式は示す。
【0030】そこで本発明は、所望する記録データ容量
に対して、フィルムとヘッドとの位置が必要な精度で定
められ、記録データを確実に記録再生するカメラの磁気
記録装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、磁気記録部付きのフィルムを使用可能なカ
メラの磁気記録装置において、前記フィルムの給送機構
と、前記磁気記録部の磁気記録媒体を磁化するための磁
気ヘッドと、前記磁気ヘッドによる磁気記録を制御する
磁気情報制御回路と、前記フィルムの移動に伴って出力
されたパルス信号を処理する処理回路と、前記フィルム
の露光開口を挟んで配され、前記フィルムの幅方向の変
位を規制する2つのフィルムガイド部材と、前記2つの
フィルムガイド部材と前記フィルムとの隙間△と、前記
フィルムガイド部材のフィルム走行の長さLと、前記磁
気記録媒体の幅Wと、磁気記録方式によって決まる定数
Kと、を用いて演算された磁気記録密度の限界直Dを記
憶する不発性メモリと、前記フィルムの移動パルス信号
から求めたフィルム移動速度及び前記不揮発性メモリに
記憶されている磁気記録密度の限界値及び前記磁気記録
方式から、前記磁気記録動作のための同期クロックを前
記磁気情報制御回路に対して出力するマイクロコンピュ
ータとを備えるカメラの磁気記録装置を提供する。
【0032】
【作用】以上のような構成のカメラの磁気記録装置によ
り、求められた所望する記録データの容量が記録できる
精度に基づいて、フィルムとヘッドとの位置を定めるた
めの必要な寸法のフィルムガイドが設けられて、所望容
量のデータが記録され、再生される。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には本発明による第1実施例としての
カメラの構成を示し説明する。このカメラにおいては、
メインマイクロコンピュータ(M−μCOM)11によ
り、カメラ全体の制御が行われる。このM−μCOM1
1には、公知である測光回路12、測距回路13、シャ
ッタ制御機構14、焦点調節機構15及び、表示回路1
6、記憶回路17、通信回路18が結合されている。こ
の表示回路16は、情報撮影や日付データ等の各種情報
が表示される。前記記憶回路17は、例えばEEPRO
M等の不揮発性メモリで構成されており、撮影コマ数や
カメラの調整データ等を記憶している。
【0034】前記通信回路18は、カメラ外部からの制
御信号や外部で作成されたデータ等を入力するための回
路である。この通信回路18には、パーソナルコンピュ
ータ(PCと略す)等のシリアル通信ラインを接続する
ことができる。磁気情報制御回路19は、M−μCOM
11の指令にもとづいて、データ記録動作とデータ再生
動作を実行する。フォトインタラプタPI35は、フィ
ルム23の移動量と移動速度を検知するためにある。フ
ォトインタラプタPI35の信号は信号処理回路にパル
ス信号変換される。M−μCOM11は、このパルス信
号からフィルム23の移動量と速度を検知する。
【0035】そして駆動回路22は、M−μCOM11
の制御信号に基づいて、フィルム23を給送するための
フィルム給送機構24に含まれているモータを駆動す
る。日付データ写し込み回路21は、日付データの作成
とこのデータをフィルム23上に光学的に記録するため
にある。
【0036】そしてM−μCOM11には、複数のスイ
ッチが設けられており、巻戻スイッチREWSW25
は、撮影が終了したフィルム23をフィルムパトローネ
26へ巻き戻す時に操作されるスイッチである。うら蓋
スイッチBKSW27は、図示しないうら蓋の開状態で
ONとなるスイッチである。このBKSW27の状態変
化(ONからOFF)を検出することで、前記M−μC
OM11は、フィルムパトローネ26が装填されたこと
を感知する。また、レリーズスイッチRELSW28
は、露出動作を開始させるためのスイッチであり、外部
制御許可スイッチEXTSW29がONすると、パソコ
ンとの通信が可能になる。データ再生スイッチREVS
W30は、既に撮影が終了して磁気トラックへデータが
記録されているフィルム23からデータを再生する時
に、操作されるスイッチである。パワースイッチPWS
W31は、カメラの電源に連動したスイッチである。
【0037】次に図2,図3を参照して、第1実施例の
カメラの磁気記録装置(フィルム給送機構及びその周辺
部)についてさらに詳細に説明する。図4は、図2の磁
気記録装置に使用するフィルムパトローネを示す斜視図
である。
【0038】図2,図3において、カメラ本体に設けら
れたフィルム巻上げ巻戻しモータ(M1)41の出力軸
には、ピニオンギヤ43が設けられており、このピニオ
ンギヤ43は太陽ギヤ44と噛合している。そして、こ
の太陽ギヤ44は遊星ギヤ45と噛合しており、更にこ
の遊星ギヤ45は、ギヤアーム46を介して太陽ギヤ4
4の回転軸回りに公転されるように支持されている。
【0039】また、カメラ本体の後方より向かって右側
に設けられた図示しないフィルム巻取室には、フィルム
を巻取るための巻取りスプール47aが回転自在に設け
られている。そして、この巻取りスプール27aの上端
面には、上記遊星ギヤ45が反時計方向に公転した際
に、遊星ギヤ45と噛合するスプールギヤ47bが一体
的に設けられている。更に、巻取りスプール47aの下
方外周面より、後述するフィルムのパーフォレーション
に係合する係止爪48が突出形成されている。
【0040】さらに、上記遊星ギヤ45が時計方向に公
転した際に該遊星ギヤ45と噛合する位置には、アイド
ルギヤ49が設けられている。この際、遊星ギヤ45
は、図に示すように、アイドルギヤ49、50、51、
52を介し、後述するカプラギヤ53に連結される。
【0041】一方、カメラ本体の後方より向かって左側
には、パトローネ54を収納するためのパトローネ収納
室が設けられている。そして、パトローネ54の上方に
は、その先端がマイナス(−)形状に突出して形成され
た、カプラ55を有するカプラギヤ53が回転自在に設
けられている。このカプラ55は、図4に示すようにフ
ィルムパトローネ54の上端面に設けられたスプール溝
56と係合し、該スプール溝56と軸回りに一体にされ
る。
【0042】また、カメラ本体には、フィルム送出しモ
ータ(M2)42が設けられている。このフィルム送出
しモータ42の出力軸には、ピニオンギヤ57が設けら
れており、このピニオンギヤ57は太陽ギヤ58と噛合
している。遊星ギヤ59は太陽ギヤ58と噛合すると共
に、ギヤアーム60を介して太陽ギヤ58の回転軸回り
に公転されるように支持されている。そして、ギヤアー
ム60には、ばね61の張力が働くため、フィルム送出
しモータ(M2)42が反時計方向に回転した時のみ遊
星ギヤ59とアイドルギヤ52が噛合する。
【0043】更に、フィルム23はカメラ本体に形成さ
れている開口部62からの光で露光される。開口部62
の近傍には、スプロケット63が配置されている。この
スプロケット63は、フィルム23のパーフォレーショ
ン23bと噛合し、フィルム23の移動に連動して回転
する。
【0044】前記スプロケット63の回転軸には、圧接
ローラ64とギヤ65が一体化されている。このギヤ6
5はギヤ66と噛合する。更に、ギヤ66の回転軸に
は、スリットのついた円板67が一体化されている。
【0045】前記スプロケット63が回転すると、ギヤ
65及び66で拡大された回転速度で円板67が回転
し、円板67のスリットがPI35を横切る毎にPI3
5は信号を出力する。この信号は、信号処理回路20で
パルス信号に変換される。
【0046】磁気ヘッド34は、圧接ローラ64と対向
する位置に、フィルム29を挟むことができるように配
置される。尚、磁気ヘッド34は、図2における矢印A
及びB方向に摺動可能な基盤68に固定されている。ソ
レノイド45が駆動されていない時、基盤68に対して
ばね69の張力が働き、磁気ヘッド34はフィルム29
を圧接しない。
【0047】そして、ソレノイド45の出力軸は、図示
矢印C及びD方向に摺動可能な基盤70に固定されてい
る。この基盤70に固定されたピン71は、ばね72の
張力が基盤70に働くため、図2に示される位置にあ
る。しかし、ソレノイド40が駆動されると基盤70が
図示矢印D方向へ摺動し、ピン71は基盤68の側面7
3に沿って摺動する。すると、基盤68はばね69の張
力に逆らって図の矢印A方向へ摺動し、磁気ヘッド34
はフィルム29を圧接する。
【0048】また図3に示すように、開口部62の上下
にとび出している部位79aと79bは、フィルムの幅
方向の変位を規制するためのフィルムガイドを設けてあ
る。これは、図20に示したフィルムガイドに相当す
る。前述したように、このフィルムガイド79a、79
bの寸法により、磁気ヘッドに対するフィルムの位置、
精度が定まる。この寸法は、記録方式、記録密度などを
考慮して設計しなければならない。
【0049】図5には、本実施例におけるカメラの通信
回路の構成の一例を示し説明する。ここでパーソナルコ
ンピュータ(以下PCと略す)81には公知なRS23
2Cポートが標準的に設けられている。このRS232
Cの中の4本の信号ラインを使用してPC81からM−
μCOM11の制御ができるようにする。PC81はS
Dラインを用いてデータをM−μCOM11へ転送す
る。このデータはM−μCOM11のシリアルデータ受
信ポートRXDから入力される。M−μCOM11はR
Dラインを用いてデータをPC81へ転送する。このデ
ータはM−μCOM11のシリアルデータTXDから出
力される。シリアル通信の方法は同期クロックを必要と
しない非同期通信である。DTRとDSRはデータの送
信と受信のタイミングを取るために使用される制御ライ
ンである。RS232C規格の信号レベルはM−μCO
M11の信号レベルと異なるため、レベル変換器82が
必要になる。
【0050】図6には、本実施例のカメラの磁気情報制
御回路の構成を示し、構成及び動作について説明する。
この磁気情報制御回路において、サブマイクロコンピュ
ータ(S−μCOM)101は、M−μCOM11の指
令にもとづいて、データの記録動作とデータの再生動作
を実行する。各ポートのCS、DATA、CLKは、S
−μCOM101とM−μCOM11の通信のために利
用される。これらの通信はシリアル通信方式である。前
記ポートのSYNCは、磁気トラックへデータを記録す
る際に必要な同期クロックを送るために利用される。
【0051】このインターフェース回路102は、磁気
ヘッド34が出力する信号をS−μCOM101へ入力
できる信号に変換する再生部101aと、S−μCOM
の出力に応じて磁気ヘッドへ電流を流すための記録部1
01bを含む。DATAバックアップメモリ103は、
M−μCOM11から転送されたデータを、記録動作を
開始するまで記録する。このメモリは、カメラの電源が
なくなってもデータを消失しない不揮発性メモリであ
る。トランジスタ104はソレノイド40を駆動するた
めに設けられている。
【0052】図7は、FM変調方式により、データを記
録する場合のタイムチャートである。FM変調では、ポ
ートSYNCに入力する同期クロック2つを利用して、
1bitのデータを磁性体上に形成する。データが
“1”の時は、同期クロックが入力する毎にヘッドに流
す電流を反転する。またデータが“0”の時は、最初の
同期クロックに反応して、磁気ヘッドに流す電流の方向
を反転する。但し2番目の同期クロックに対しては反応
しない。
【0053】このような動作により、電流波形と同じ形
に磁気トラックが磁化される。同期クロックは、記録方
式、記録密度の限界、フィルムの移動速度を考慮してM
−μCOMが発生する。記録密度の限界はすでに説明し
た(4)〜(9)式で求めることができる。この値は、
EEPROMに記憶されている。
【0054】磁気ヘッド34へ流す電流は、インターフ
ェース回路102のバッファより出力される。ポートD
TOOT、ENの状態に応じて制御回路がバッファを制
御する。磁気ヘッド34へ電流を流す動作を実行しない
時、バッファの出力は、ハイインピーダンスに保持され
る。したがって、データ再生時にバッファの出力と磁気
ヘッドの信号がぶつかることはない。
【0055】図8は、FM変調により記録されたデータ
を磁気トラックから再生する時のタイムチャートであ
る。再生時に、図2に示すフィルム23が走行すると、
磁気ヘッド34は、該フィルム23の磁気記録媒体(磁
気トラック)23aの磁化状態に対応して信号を発生す
る。磁化状態がN極からS極(もしくはS極からN極)
の変化する位置を磁気ヘッド34が通過する時、再生信
号はピークをむかえる。
【0056】前記磁気トラック23aに記録されたデー
タを読み出すためには、この信号のピークを検出する必
要がある。再生された信号は、図6に示すインターフェ
ース回路102内のヘッドアンプ107により増幅され
る。増幅された再生信号は微分回路108へ入力する。
前記微分回路108からの出力は、再生信号のピーク位
置において、GNDを急峻に横切る。コンパレータ10
9はGNDを横切る位置でその出力が反転する。
【0057】従って、コンパレータ109の出力は、磁
気トラック23aの磁気パターンと同じものになる。コ
ンパレータ109の出力は、さらにエッジ検出回路11
0へ入力する。エッジ検出回路110は、信号のHiか
らLow、もしくはLowからHiへの変化を検出して
パルス信号を発生する。
【0058】このパルス信号は、ポートD.TINへ出
力される。このパルス信号には、データとデータを区分
するクロックパルス(タイムチャート上の“C”)と、
“1”と“0”を区別するためのデータパルス(タイム
チャート上の“D”)が混在する。S−μCOM101
は、クロックパルスとクロックパルスの間にデータパル
スが存在する時、“1”であると判定する。しかしデー
タパルスが存在しない時、“0”であると判定する。
【0059】図9には、TRI−BIT−CODEとよ
ばれる変調方式により、データを記録する場合のタイム
チャートである。TRI−BIT−CODEでは、同期
クロック3つを利用して、1bitのデータを磁性体上
に形成する。
【0060】記録されたデータが“1”の時は、2クロ
ック分ヘッドにI0 の電流を流し、1クロック分ヘッド
に−I0 の電流を流す。しかしデータが“0”の時は、
1パルス分ヘッドにI0 の電流を流し、2パルス分ヘッ
ドに−I0 の電流を流す。これにより電流波形と同じ形
に磁気トラックが磁化される。
【0061】図10は、TRI−BIT−CODEによ
り記録されたデータを磁気トラックから再生する時のタ
イムチャートである。磁気ヘッド34からの信号は、ヘ
ッドアンプ107、微分回路108、コンパレータ10
9、エッジ検出回路110によりパルス信号に変換さ
れ、S−μCOM101へ出力される。
【0062】このパルス信号には、クロックパルス
(“C”印)とデータパルス(“D”印)が混在してい
る。前記S−μCOM101は、クロックパルスとクロ
ックパルスにはさまれたデータパルスの位置に基づい
て、“1”であるか“0”であるかを判定する。
【0063】前記M−μCOM11のDATA、CLK
は、S−μCOM101以外では、EEPROM105
にも接続されている。そしてM−μCOM11は、CS
2、DATA、CLKの3つの信号ラインを利用して、
EEPROM105との通信を行う。このEEPROM
105との通信は、カメラ外部からも出来るように端子
106が設けられている。この端子106のCHKは、
M−μCOM11の通信動作を停止させる時に使用され
る。但し、外部からEEPROM105のデータを読出
す時、およびデータを書き込む時は、一時的にM−μC
OM11の通信動作を禁止させなければならない。
【0064】次に図11には、本実施例のカメラに用い
るDATAバックアップメモリのメモリマップを示し説
明する。図6に示したバックアップメモリ103は、複
数の領域に区分けされ、各領域には、対応するコマのデ
ータが記憶される。これらのデータはフィルム23をパ
トローネ54内に巻き戻す動作に連動して、フィルム上
の磁性体23aに記録される。
【0065】このデータにおいて、アドレスADO−1
〜ADO−Nには、0コマ目に対応するデータが記憶さ
れる。フィルムの0コマに対応する領域は露光されない
領域であり、0コマに対しては磁性体にに対する記録の
みが許される。この領域は主にフィルム処理業社がフィ
ルムを管理するために利用する。アドレスADO−1〜
ADO−Nには、1コマ目の撮影データが記憶されてい
る。
【0066】以下同様に、各コマに対応したアドレスに
撮影データが記憶されている。例えば、Xコマ目の撮影
データの内容は、同図の右側のマップに示されている。
アドレスADO−1〜ADO−11のデータは、カメラ
が撮影動作を実行する毎に記憶する。アドレスADO−
12〜ADO−Nの領域は、ユーザが自由に使用してよ
い領域である。
【0067】図12は、図1に示した表示回路16に接
続されているLCDの構成を示している。LCDは表示
セグメントseg1〜seg14により構成される。図
13は、前述したLCDを用いた表示の一例である。s
eg1〜seg5で表示される「EXP19」は絞り値
がFNo=8.0であることを示す。seg10〜se
g14の「SS125」はシャッタスピードが1/12
5秒であることを示す。
【0068】次に、図14のタイムチャートを参照し
て、M−μCOMとPCとの通信プロトコルについて説
明する。まず、前記PCがRS232Cの回線をOPE
Nすると、M−μCOM11のDRTバー(DRTの反
転信号)は、“Hi”から“Lo”へ変化する。前記M
−μCOMは、DTRバーが“Lo”になったことを検
出すると、DRSバー(DRSの反転信号)を“Hi”
から“Lo”へセットする。
【0069】そしてPC側は、DSRバーが“Lo”に
なると、前記M−μCOM11は通信可能な状態である
と判定する。この判定により、前記M−μCOMへ向け
て、該M−μCOMが通信モード識別をするために使用
されるコマンドデータを出力する。
【0070】従って、どの通信モードにおいても、前記
コマンドデータは通信データの先頭に位置する。図4に
示すように前記M−μCOM11がPC81へ向けて、
終了コードを転送することで通信モードは終了する。前
記PC81は、終了コードを入力すると、RS232C
の回線を閉鎖(CLOSE)する。DTRバーは“L
o”から“Hi”へ変化する。この変化を検出したM−
μCOMはDSRバーを“Lo”から“Hi”へセット
して通信動作を禁止する。
【0071】図14(a)は、aモードのタイムチャー
トである。このaモードは、PC81から転送されたデ
ータを図6に示すDATAバックアップメモリ103に
格納するモードである。前記PC81は、コマンドaに
続いて、DATAバックアップメモリ103のアドレス
を出力する。データDT1 〜DTn は、このアドレスを
基準にメモリに格納される。データ数(n)は、M−μ
COM11がデータを取り込む時の便宜を考えてつけ加
えられている。前記M−μCOM11はすべてのデータ
をDATAバックアップメモリ103へ格納すると、終
了コードを出力する。
【0072】図14(b)は、bモードのタイムチャー
トである。このbモードは、PC81がDATAバック
アップメモリ103に記録されたデータを読み出すため
のものである。前記PC81は、コマンドbに続いてD
ATAバックアップメモリ103のアドレスとリードし
たいデータ数(n)を出力する。
【0073】M−μCOM11は、このアドレスを基準
にn個のデータ(DT1 〜DTn )をリードする。そし
て、TXDから出力する。n個のデータの転送が終了す
ると、終了コードを出力する。
【0074】図14(c)は、cモードのタイムチャー
トである。M−μCOM11は、コマンドcを入力する
と2つのパラメータを出力する。2つのパラメータは、
最大の記録密度と、1コマに記録可能なデータの容量を
示している。PC81とM−μCOM11との通信で使
用されるデータは、図15に示されたコード表にもとづ
いて形成されている。
【0075】次に図16、図17のフローチャートを参
照して、M−μCOMの動作について説明する。構成部
材の参照符号は、図1,図2を参照する。図16のフロ
ーチャートは、メインルーチンを示している。図1に示
すPWSW31がONすると、M−μCOM11はパワ
ーONリセット(初期化)する。まず、I/Oポートの
初期化メモリの初期化が行われる(ステップS1)。
【0076】次にBKSW27の状態を判定する(ステ
ップS2)。この判定でBKSW27がOFFからON
へ変化すれば(YES)、フィルム23が装填され、カ
メラの裏ぶたが開から閉へ変化したことを意味し、モー
タ(M2)42を駆動して、パトローネ54からフィル
ム23を送り出し、モータ(M1)41を駆動して、フ
ィルム23を所定量スプール47aへ巻き付けた後(ス
テップS3)、ステップS2に戻る。
【0077】しかし、BKSW27に変化がない時は
(NO)、REWSW25の状態を判定する(ステップ
S4)。この判定でREWSW25が操作されると(Y
ES)、撮影が終了したフィルムをパトローネ54へ巻
き戻す(ステップS5)。この動作に連動して、S−μ
COM101は、DATAバックアップメモリ103に
格納されたデータをフィルム23の磁性体23aに記録
する。しかし、前記REWSW25に変化がない時は
(NO)、REVSW30の状態を判定する(ステップ
S6)。
【0078】この判定でREVSW30が操作されると
(YES)、フィルム23をすべて巻き上げる。そして
この動作に連動して、S−μCOM101は、フィルム
23k記録媒体に記録されたデータを再生する(ステッ
プS7)。再生されたデータは、DATAバックアップ
メモリ103に格納される。しかしREVSW30に変
化がない時は(NO)、EXTSW29の状態を判定す
る(ステップS8)。
【0079】この判定でEXTSW29がONならば
(YES)、サブルーチン“通信”が実行される(ステ
ップS9)。しかし、EXTSW29がOFFならば、
PWSW31の状態を判定する(ステップS10)。
【0080】この判定でPWSW31がOFFならば、
M−μCOM11は動作を停止する。しかしPWSW3
1がONならば、測光回路12から入力したデータに基
づいて、シャッタ秒時、絞り値を算出する(ステップS
11)。そして、算出したデータを表示回路16により
表示する(ステップS12)。
【0081】次に、RELSW28の状態を判定する
(ステップS13)。RELSW28に変化がなければ
(YES)、ステップS2に戻る。しかしRELSW2
8が操作されていると(NO)、測距回路13からのデ
ータに基づいて、焦点調節機構15を駆動制御する(ス
テップS14)。
【0082】次に、フィルム23の磁気記録媒体(磁気
トラック)23aに記録するデータを作成し、このデー
タをS−μCOM101へ転送する。S−μCOM10
1はこのデータをDATAバックアップメモリ103の
所定の領域へ格納する(ステップS15)。そしてシャ
ッタ制御回路14を駆動制御して、フィルムを露光し
(ステップS16)、撮影の後、フィルムを1コマ分巻
き上げ(ステップS17)、ステップS2に戻る。
【0083】次に図17のフローチャート参照して、サ
ブルーチン“通信”について説明する。まず、DTRバ
ーの状態を判定する(ステップS21)。Hi状態なら
ば、PC81は通信回線をOPENしておらず、リター
ンする(ステップS22)。しかしLowならば、DS
RバーをHiからLowに設定する(ステップS2
3)。PC81は、DSRバーの変化を検知すると、コ
マンドを出力し、カメラ側ではこのコマンドデータを入
力する(ステップS24)。
【0084】次にコマンドデータにおいて、通信モード
がaモードであるか判定する(ステップS25)。この
判定でaモードならば(YES)、アドレスデータを入
力する(ステップS26)。
【0085】次に、データ数(n)を入力し(ステップ
S27)、PC81からn個までのデータDTX を入力
する(ステップS28,S29)。そして入力されたデ
ータDTX がn個になったときに、記憶回路(EEPR
OM)17に記憶されているデータの容量NMAX を読出
す(ステップS30)。ここでNMAX は、フィルム1コ
マに記憶できるデータの容量を示す。
【0086】前述したように、このデータの容量NMAX
は、磁気ヘッド34に対するフィルム23の位置、精度
から求めることができる。そして、データ数(n)がN
MAXより大きいか判定する(ステップS31)。この判
定で、NMAX より大きい場合は(YES)、表示回路1
6のLCD上に例えば、図18に示すような警告表示を
出す。ここでseg8、seg9が示す“15”は、1
5バイト分データがオーバーしていることを示してい
る。このオーバーしたデータは、フィルム上に記録され
ない。
【0087】しかし、ステップS31でデータ数(n)
がNMAX より小さい場合(NO)、データ数(n)がN
MAX /2より大きいか判定する(ステップS33)。こ
の判定でNMAX /2より大きい場合(YES)、例えば
図19に示すような警告表示を行う(ステップS3
4)。ここでNMAX はカメラでのデータ再生は実行しな
い場合に記録可能なデータの容量である。またカメラで
のデータ再生も行う必要がある場合、データ数はNMAX
/2以下にする必要がある。図19に示した警告は、デ
ータの記録は可能であるが、再生は不可能であることを
告知している。
【0088】次にPC81から入力したデータを、S−
μCOM101へ転送する(ステップS35)。このS
−μCOM101は、入力したデータをDATAバック
アップメモリ103に格納する。M−μCOM11は、
MAX を超えるデータについては、S−μCOM101
へは転送しない(ステップS36)。S−μCOM10
1へ転送されないデータは抹殺され、フィルムの記録ト
ラック23aに記録されない。
【0089】次にデータの転送が終了すると、終了コー
ドを出力する(ステップS49)。そしてPC81が通
信回線を閉鎖(CLOSE)するまで待機する(ステッ
プS48)。DTRバーがLowからHiへ変化する
と、DSRバーをLowからHiへセットして(ステッ
プS49)、通信動作は終了する。
【0090】前述したステップS25の判定で、通信モ
ードがaモード(コマンドa)でなかった時(NO)
に、bモード(コマンドb)であるか判定する(ステッ
プS37)。この判定でbモードならば(YES)、ア
ドレスデータを入力し(ステップS38)、次にデータ
数(n)を入力する(ステップS39)。
【0091】そして、アドレスデータとデータ数(n)
に基づいて、S−μCOM101よりDATAバックア
ップメモリのデータを入力し、PC81へ向けて出力す
る。そのデータの転送が終了すると(ステップS40〜
S42)、ステップS47へ移行し、前述した動作を行
い通信動作は終了する。
【0092】また、ステップS37の判定でbモード
(コマンドb)でなかった時(NO)、通信モードがc
モード(コマンドb)であるか判定する(ステップS4
7)。この判定でcモードであるならば(YES)、記
憶回路(EEPROM)17から2つのパラメータを読
み出す。このパラメータは、PC81へ向けて出力され
る(ステップS45,S46)。パラメータの1つは、
データの記録密度を示す。パラメータのもう1つは、上
記NMAX である。NMAX は、記録密度×フィルム1コマ
の長さより小さい。すなわち、データ再生時の便宜を考
えると、磁気記録媒体に複数のデータを隙間なく記録で
きないためである。2つのパラメータの出力が終了する
と、ステップS47に移行する。
【0093】以上説明したように、本実施例のカメラの
磁気記録装置は、所望する記録データ容量に対して、フ
ィルムとヘッドとの位置が必要な精度で定められるよう
な寸法及び位置にフィルムガイドが設けられ、記録デー
タを確実に記録再生することができる。また本発明は、
前述した実施例に限定されるものではなく、他にも発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や応用が可能であ
ることは勿論である。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、所
望する記録データ容量に対して、フィルムとヘッドとの
位置が必要な精度で定められ、記録データを確実に記録
再生するカメラの磁気記録装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例としてのカメラの構成
を示す図である。
【図2】図1に示した第1実施例のカメラの磁気記録装
置(フィルム給送機構及びその周辺部)の構成を示す図
である。
【図3】図1に示した第1実施例のカメラの磁気記録装
置の構成を示す図である。
【図4】図2に示したカメラの磁気記録装置に使用する
フィルムパトローネを示す斜視図である。
【図5】本実施例のカメラの通信回路の構成の一例を示
す図である。
【図6】本実施例のカメラの磁気情報制御回路の構成の
一例を示す図である。
【図7】FM変調方式により、データを記録する場合の
タイムチャートである。
【図8】FM変調により記録されたデータを磁気トラッ
クから再生する場合のタイムチャートである。
【図9】本実施例のカメラの磁気記録装置でTRI−B
IT−CODE変調方式でデータを記録する場合のタイ
ムチャートである。
【図10】本実施例のカメラの磁気記録装置でTRI−
BIT−CODE変調方式により記録されたデータを磁
気トラックから再生する場合のタイムチャートである。
【図11】本実施例のカメラに用いるDATAバックア
ップメモリのメモリマップを示す図である。
【図12】図1に示した表示回路に接続されているLC
Dの構成を示す図である。
【図13】本実施例に用いたLCDの表示の一例を示す
図である。
【図14】M−μCOMとPCとの通信プロトコルにつ
いて説明するためのタイムチャートである。
【図15】本実施例に用いたPCとM−μCOMとの通
信で使用されるデータのコード表を示す図である。
【図16】本実施例に用いたM−μCOMの動作のメイ
ンルーチンのフローチャートである。
【図17】図16に示したサブルーチン“通信”のフロ
ーチャートである。
【図18】表示回路で表示する警告表示の一例である。
【図19】表示回路で表示する警告表示の一例である。
【図20】従来のフィルムと開口部とフィルムガイドの
構成関係を説明するための図である。
【図21】図20の構成関係において、フィルムとフィ
ルムガイドがθの傾きをもつ場合の構成例である。
【図22】アジマス損失の特性を示す図である。
【図23】FM変調のデータ例を示す図である。
【図24】TRI−BIT−CODEのデータ例を示す
図である。
【図25】NRZI方式のデータ例を示す図である。
【符号の説明】 1,23…フィルム、2…開口部、3a、3b…フィル
ムガイド、4…磁気記録媒体(磁気トラック)、5…磁
気ヘッド、11…メインマイクロコンピュータ(M−μ
COM)、12…測光回路、13…測距回路、14…シ
ャッタ制御機構、15…焦点調節機構、16…表示回
路、17…記憶回路、18…通信回路、19…磁気情報
制御回路、20…、21…日付データ写し込み回路、2
2…駆動回路、23…、24…フィルム給送機構、25
…巻戻スイッチREWSW、26…フィルムパトロー
ネ、27…うら蓋スイッチBKSW、28…レリーズス
イッチRELSW、29…外部制御許可スイッチEXT
SW、30…データ再生スイッチREVSW、31…パ
ワースイッチPWSW。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−45714(JP,A) 特開 平5−11334(JP,A) 特開 平4−229851(JP,A) 特開 平4−186508(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録部付きのフィルムを使用可能な
    カメラの磁気記録装置において、 前記フィルムの給送機構と、 前記磁気記録部の磁気記録媒体を磁化するための磁気ヘ
    ッドと、 前記磁気ヘッドによる磁気記録を制御する磁気情報制御
    回路と、 前記フィルムの移動に伴って出力されたパルス信号を処
    理する処理回路と、 前記フィルムの露光開口を挟んで配され、前記フィルム
    の幅方向の変位を規制する2つのフィルムガイド部材
    と、 前記2つのフィルムガイド部材と前記フィルムとの隙間
    △と、前記フィルムガイド部材のフィルム走行の長さL
    と、前記磁気記録媒体の幅Wと、磁気記録方式によって
    決まる定数Kと、を用いて演算された磁気記録密度の限
    界直Dを記憶する不発性メモリと、 前記フィルムの移動パルス信号から求めたフィルム移動
    速度、前記不揮発性メモリに記憶されている磁気記録密
    度の限界値及び、前記磁気記録方式から、前記磁気記録
    動作のための同期クロックを前記磁気情報制御回路に対
    して出力するマイクロコンピュータと、 を具備することを特徴とするカメラの磁気記録装置。
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