JP2843483B2 - 農薬包装体の製造方法 - Google Patents
農薬包装体の製造方法Info
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Description
に係り、特に、水溶性フィルムの強度の改善を図った農
薬包装体の製造方法に関する。
際、使用者が直接農薬に触れないように、又、飛散した
農薬の粉末を吸い込まないように、農薬を水溶性フィル
ムで被覆し、被覆した農薬を散布液調整タンクに投入し
たり、或は、水田用農薬を水面展開性の製剤とし、水溶
性フィルムで被覆し、直接水田中に投入したりして使用
者の安全性と簡便性を図ったものが普及しつつある。
フィルムは、気温が低下すると硬くなり落下等により、
容易に破損するという問題点が生じた。
くして破損を防止することが考えられるが、水溶性フィ
ルムの厚みを厚くすると、水溶性フィルム自体が溶けに
くくなり商品性が著しく低下するという問題点が生じ
る。
るようにした農薬包装体の製造方法を提供することを目
的としている。
に、本発明の農薬包装体の製造方法は、固形状の農薬を
水溶性フィルムで被覆後、前記水溶性フィルムに水分を
含有させる水溶性フィルム水分含有工程と、この水溶性
フィルム水分含有工程の後、前記水溶性フィルムを防湿
袋で被覆する防湿袋工程とからなり、前記水溶性フィル
ム水分含有工程は、前記水溶性フィルムの水分を前記水
溶性フィルム100重量部に対して5〜15重量部に含
有する工程であり、前記水溶性フィルムは、ポリビニル
アルコールである。
ィルムは、気温が低下すると硬くなり落下等により、容
易に破損するが、本発明者が種々検討したところ、水溶
性フィルムの水分の含有を調整することにより解決でき
た。
銅水和剤(商品名 オキシンドー水和剤80 トモノ農
薬株式会社製)を重合度500〜1500、厚さ35μ
のPVA(ポリビニルアルコール)の水溶性フィルムで
被覆したものを使用し、水溶性フィルムの水分を変えて
以下の実験を試みた。
重量部に対する量であり、落下は、農薬を袋状に被覆し
た水溶性フィルムの袋を1.5mの高さより、水平にコ
ンクリート面に落下して行なった。
水分量を多くすることにより、強度が向上することが分
かる。特に、水溶性フィルムの水分を水溶性フィルム1
00重量部に対して5重量部以上とすると、良好な結果
が得られ、特に、7重量部以上とすると、低温保管でも
破袋は認められなかった。
が多くなり、水溶性フィルムの水分が水溶性フィルム1
00重量部に対して16重量部を越えると、水溶性フィ
ルム同士が付着してしまうと共に内在する農薬と反応し
て水に溶解する際、溶けにくくなる不都合を生じる。
水和剤80 トモノ農薬株式会社製)を重合度500〜
1500、厚さ35μのPVA(ポリビニルアルコー
ル)の水溶性フィルムで袋状に被覆した水溶性フィルム
4個を更に防湿袋で被覆したものも表1及び表2と同様
の試験を行ない同様な試験結果を得た。
ルムの水分の保持状態は良好であった。防湿袋で被覆し
た場合と防湿でない袋で被覆した場合の水分変化は、表
3、表4の通りであった。
の農薬を被覆する水溶性フィルムと、この水溶性フィル
ムの水分を前記水溶性フィルム100重量部に対して5
〜15重量部としたものであり、水溶性フィルム自体の
厚みを厚くすることなく言い換えれば、溶解性に影響す
ることなく低温時においても落下等の衝撃による破損を
防止することができる(表1及び表2参照)。
水溶性フィルムを防湿袋で被覆して、水溶性フィルムの
水分を保持すると良い(表3及び表4参照)。
いて説明する。農薬包装体の製造方法は、固形状の農薬
を被覆する水溶性フィルムで被覆する被覆工程と、この
被覆工程の後、前記水溶性フィルムに水分を含有させる
水溶性フィルム水分含有工程と、この水溶性フィルム水
分含有工程の後、前記水溶性フィルムを防湿袋で被覆す
る防湿袋工程とからなっている。即ち、有機銅水和剤を
PVA(ポリビニルアルコール)の水溶性フィルムで被
覆するには、有機銅水和剤を収納したタンクより、充填
機を使って有機銅水和剤を水溶性フィルムに所定量入
れ、その後封入部をシールする(被覆工程)。
%の室で行なう。これは、湿気が多い室で充填すると、
水溶性フィルムが伸びて充填しずらく、又、乾燥しすぎ
ている室で充填すると、充填はし易いが、水溶性フィル
ムをシールする際のシール温度が高すぎて溶解時、水溶
性フィルム自体が溶けにくくなるからである。
た雰囲気中を通過させ、水溶性フィルムに水分を含有さ
せる(水溶性フィルム水分含有工程)。加湿条件として
は、水溶性フィルムの水分を水溶性フィルム100重量
部に対して5〜15重量部となるように、例えば、温調
設備等を使って温度50℃〜65℃、湿度50%〜70
%の雰囲気中に20〜40秒程度置く。
内でエージングを行なって、水溶性フィルムの表面に付
着した水分を除去する。
ば、アルミ蒸着のアルミラミネート袋)で被覆し(防湿
袋工程)、段ボール箱に包装する。
1500のPVA(ポリビニルアルコール)厚さ35μ
の水溶性フィルムを挙げたが、本発明にあっては、これ
に限らず、メチルセルロース、ポリエチレンオキサイ
ド、多糖類でも良いが、価格と性能面からPVA(ポリ
ビニルアルコール)が望ましく、又、水溶性フィルムの
厚さとしては、30μ〜50μが望ましい。
オキシンドー水和剤80 トモノ農薬株式会社製)を
挙げたが、本発明にあっては、これに限らず、対象農薬
は、使用時に水に希釈して用いる水和剤、或は、水田に
直接投入して用いる水面展開性の製剤であり、より望ま
しくは、粉状、顆粒状、粒状等の固形状の農薬である。
蒸着のアルミラミネート袋を挙げたが、本発明にあって
は、これに限らず、水分を通しにくいバリヤ性の良好な
ものであれば良く、アルミ蒸着のアルミラミネート袋の
他、アルミ蒸着のアルミラミネート袋、アルミ箔付クラ
フト袋、ポリエチレン付クラフト袋が望ましい。
状の農薬を水溶性フィルムで被覆後、前記水溶性フィル
ムに水分を含有させる水溶性フィルム水分含有工程と、
この水溶性フィルム水分含有工程の後、前記水溶性フィ
ルムを防湿袋で被覆する防湿袋工程とからなり、前記水
溶性フィルム水分含有工程は、前記水溶性フィルムの水
分を前記水溶性フィルム100重量部に対して5〜15
重量部に含有する工程であり、前記水溶性フィルムは、
ポリビニルアルコールであるから、水溶性フィルム自体
の厚みを厚くすることなく、言い換えれば、溶解性に影
響することなく低温時においても落下等の衝撃による破
損を防止することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】固形状の農薬を水溶性フィルムで被覆後、
前記水溶性フィルムに水分を含有させる水溶性フィルム
水分含有工程と、 この水溶性フィルム水分含有工程の後、前記水溶性フィ
ルムを防湿袋で被覆する防湿袋工程とからなり、 前記水溶性フィルム水分含有工程は、前記水溶性フィル
ムの水分を前記水溶性フィルム100重量部に対して5
〜15重量部に含有する工程であり、 前記水溶性フィルムは、ポリビニルアルコールであるこ
とを特徴とする農薬包装体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5109656A JP2843483B2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | 農薬包装体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5109656A JP2843483B2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | 農薬包装体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06321702A JPH06321702A (ja) | 1994-11-22 |
JP2843483B2 true JP2843483B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=14515825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5109656A Expired - Lifetime JP2843483B2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | 農薬包装体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2843483B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2380463B (en) * | 2001-10-03 | 2003-09-24 | Reckitt Benckiser Nv | A Process for Producing a Sealed Water-Soluble Package |
JP5387813B2 (ja) * | 2008-08-25 | 2014-01-15 | 日産化学工業株式会社 | 農薬包装袋 |
-
1993
- 1993-05-11 JP JP5109656A patent/JP2843483B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06321702A (ja) | 1994-11-22 |
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