JP2843326B2 - コネクター用A▲l▼合金 - Google Patents

コネクター用A▲l▼合金

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JP2843326B2
JP2843326B2 JP62312976A JP31297687A JP2843326B2 JP 2843326 B2 JP2843326 B2 JP 2843326B2 JP 62312976 A JP62312976 A JP 62312976A JP 31297687 A JP31297687 A JP 31297687A JP 2843326 B2 JP2843326 B2 JP 2843326B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は自動車用のエアコン等のAl製熱交換器の配管
部品であるコネクターに好適な熱交換器コネクター用Al
合金に関するものである。 <従来の技術> 従来、自動車用のエアコンは第1図に示すようにAl熱
交換器からなるコンデンサー(1)とエバポレーター
(2)が配管(3)で連結され、その間にフレオンで代
表される冷媒を圧縮するコンプレッサー(4)およびレ
シーバー(5)とから構成され、それぞれの部品を接続
するためにコネクター(6)およびナット(7)が使用
されている。一般的にこのコネクターはAl合金が使用さ
れており、ナットも近年Al化が進んでいる。その材質は
高い強度を必要とするため一般にはJIS7N01、JIS3004お
よびJIS6061合金が用いられている。 これらの合金組成を第1表に示す。なお、本明細書で
述べる合金組成成分の%はwt%を意味する。 これらのコネクター(6)は、第2図に示すように押
出多穴チューブ(9)あるいはパイプと結合され、主に
ろう付法あるいは溶接法により接合されている。 ろう付法としては塩化物系フラックスを用いる炉内ろ
う付法(以下FB法と略記)やトーチろう付法(以下TB法
と略記)が主流であったが、最近ではフッ化物系の非腐
食性フラックスを用いて非酸化性雰囲気中でろう付する
方法(以下NB法と略記)が採用されるようになってき
た。 <発明が解決しようとする問題点> このNB法では、熱交換器のコネクター合金として従来
合金(7N01、6061、3004)を使用する場合、ろう付性が
劣るという問題がある。この問題について発明者等が検
討した結果、これらの合金には、Mgが0.8%以上含まれ
ており、このMgがろう付性を劣化させるものと考えられ
る。即ちMgを多く含有する合金では、ろう付時に酸化さ
れやすいため表面に強固な酸化物を生成すること、又NB
法ではフラックス濃度が3〜10%と薄いことからフラッ
クスの効果が弱いこと、更に、フラックスと材料中のMg
が反応してフラックスの成分が変質し、フラックスとし
ての機能が損なわれる等が考えられる。 <問題を解決するための手段> 本発明は、前述の問題点に鑑み、種々検討の結果、NB
法によるろう付けにおいて特に優れたろう付性を有し、
強度も従来合金と同等の合金を見出したものである。 即ち本願の第1発明は、Zn4.0を超えて7.0%以下と、
Mg0.2〜0.4%、Cu0.32〜0.8%とTi0.05〜0.3%、Zr0.05
〜0.3%を必須元素として含み、残部Alと不可避不純物
よりなることを特徴とする熱交換器コネクター用Al合金
であり、本願の第2発明は、Zn4.0%を超えて7.0%以下
と、Mg0.2〜0.4%、Cu0.32〜0.8%とTi0.05〜0.3%、Zr
0.05〜0.3%およびMn0.2〜1.5%を必須元素として含
み、残部Alと不可避不純物よりなることを特徴とする熱
交換器コネクター用Al合金である。 <作用> 本発明において合金組成を上記の如く限定したのは次
の理由によるものである。 本願発明においてZnは、Mgとの共存で、ろう付後の冷
却により焼きが入り、その後室温での時効効果により必
要な強度を得るための元素で、Zn4.0を超えて7.0wt%以
下と限定した理由は下限値以下では、必要な強度が得ら
れず、上限を越えると溶融開始温度が低下し、バーニン
グや応力腐食割れを生じやすくなるためである。 又Mgは、Znとの共存で、Znと同様の効果があり、Mg0.
2〜0.4%と限定した理由は、下限値未満では必要な強度
が得られず、0.8%を超えるとろう付け性が劣り、さら
にMgが0.2〜0.4%の範囲では、ろう付け性が特に優れる
からである。 Cuは強度を高めるためで、Cu0.32〜0.8%と限定した
理由は、下限未満ではその効果が不十分であり、上限を
越えると自己腐食性が高くなるためである。 本願発明において、上記の合金組成に更にMn、Ti、Zr
の何れか1種又は2種以上添加するのは、更に強度を高
め、また応力腐食割れ性を向上させるためである。 Mnは強度を高めるためで、Mn0.2〜1.5%と限定した理
由は下限未満ではその効果が不十分であり、上限を越え
ると巨大なAl−Mn化合物が晶出又は析出するため塑性加
工性が損なわれるためである。 Ti、Zrの添加はいずれもろう付性を阻害することなく
強度と応力腐食割れ性を向上させるものであり、各々含
有量を0.05〜0.3%と限定した理由は、下限未満ではそ
の効果は少なく、上限を越えると粗大な金属間化合物を
生成し塑性加工性を損なうためである。 なお一般的に鋳塊組織微細化のためのBの添加は本発
明合金においても有効であり、0.1%以下の範囲で添加
すると良い。また不可避的不純物とは通常のAl地金に含
まれる通常の不純物である。 なお本発明合金は、NB法に限らず、FB法、TB法、真空
ろう付法用のコネクター用合金としても有効である。 <実施例> 第2表に示す塑性の合金について、鋳造→均熱処理→
押出しの通常の工程により六角棒を製造し、その後第2
図のコネクター(6)に機械加工した。 これらの材料を用いて、ろう付性の良否、ろう付後30
日の硬度、応力腐食割れ性、および自己腐食性について
調べた。 ろう付け性は第2図の如く、予め洗浄したコネクター
(6)とJIS3003合金(9)の押出多穴チューブを組み
合せ、JIS4045のろう材(8)を接合部に配置した。フ
ルオロアルミン酸カリウム系フラックスの10%懸濁液を
接合部へ塗布後、200℃で乾燥した。その後N2ガス雰囲
気の電気炉で、600℃の温度で3分間のろう付を行い、
接合部のフィレットの形成状況により、ろう付性の良否
を判定した。 又ろう付性の強度は、上記と同様の加熱後30日目に硬
度を測定し、従来のJIS3004によるコネクターの硬度HV5
5より高いものを○、低いものを×として判定した。 更に耐食性に関しては上記のろう付加熱後JISH8601に
基づくCASS試験を200時間行って自己腐食性およびJISH8
711に基づく応力腐食割れ試験(負荷応力10kgf/mm2、期
間30日)を行いこれらの腐食の有無を調べた。 なお評価は自己腐食性が良好なものを○、不良のもの
を×とし、応力腐食割れ試験では割れないものを○、割
れたものを×として判定した。これらの結果をまとめて
第3表に示す。 第2表および第3表より明らかなように、従来合金30
04、7N01はそれぞれろう付性が劣りコネクター用合金と
して適さない。これに対し本発明合金は、ろう付性およ
び強度(硬度)に優れ、また自己腐食性、応力腐食割れ
性も良好であり、従来合金と比較し優れていることが分
かる また合金の組成が本発明で規定する範囲より外れる比
較合金では、ろう付性、強度(硬度)、自己腐食性、応
力腐食割れ性のいずれかの点で劣っている。なお、比較
合金No.9は組成加工性が悪く材料を製造することができ
なかった。 <発明の効果> 本発明合金は従来合金に比較し、ろう付性、強度、耐
食性等の優れた特性をかねそろえており、自動車エアコ
ン等の熱交換器のコネクター用Al合金素材として、工業
上顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は自動車用エアコンのシステムを示す概略図であ
る。第2図はコネクターと押出多穴チューブとをろう付
けする状態を示す説明図である。 (1)……コンデンサー、(2)……エバポレーター、
(3)……配管、(4)……コンプレッサー、(5)…
…レシーバー、(6)……コネクター、(7)……ナッ
ト、(8)……ろう材、(9)……押出多穴チューブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 陶山 豊 栃木県小山市大字土塔560番地 古河ア ルミニウム工業株式会社小山工場内 (56)参考文献 特開 昭61−238937(JP,A) 特開 昭51−56719(JP,A) 特開 昭58−210146(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 21/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.Zn4.0wt%を超えて7.0wt%以下と、Mg0.2〜0.4wt
    %、Cu0.32〜0.8wt%とTi0.05〜0.3wt%、Zr0.05〜0.3w
    t%を必須元素として含み、残部Alと不可避不純物より
    なることを特徴とする熱交換器コネクター用Al合金。 2.Zn4.0wt%を超えて7.0wt%以下と、Mg0.2〜0.4wt
    %、Cu0.32〜0.8wt%とTi0.05〜0.3wt%、Zn0.05〜0.3w
    t%およびMn0.2〜1.5wt%を必須元素として含み、残部A
    lと不可避不純物よりなることを特徴とする熱交換器コ
    ネクター用Al合金。
JP62312976A 1987-12-10 1987-12-10 コネクター用A▲l▼合金 Expired - Fee Related JP2843326B2 (ja)

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