JPH108174A - アルミ製トルクロッド及びその製造方法 - Google Patents

アルミ製トルクロッド及びその製造方法

Info

Publication number
JPH108174A
JPH108174A JP17711396A JP17711396A JPH108174A JP H108174 A JPH108174 A JP H108174A JP 17711396 A JP17711396 A JP 17711396A JP 17711396 A JP17711396 A JP 17711396A JP H108174 A JPH108174 A JP H108174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
extruded
aluminum alloy
connecting rod
torque rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17711396A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kobayashi
正幸 小林
Hajime Kamio
一 神尾
Tatsu Yamada
達 山田
Kenji Tsuchiya
健二 土屋
Harumichi Hino
治道 樋野
Motoji Hotta
元司 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP17711396A priority Critical patent/JPH108174A/ja
Publication of JPH108174A publication Critical patent/JPH108174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/41Elastic mounts, e.g. bushings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/422Links for mounting suspension elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/10Constructional features of arms
    • B60G2206/11Constructional features of arms the arm being a radius or track or torque or steering rod or stabiliser end link
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/70Materials used in suspensions
    • B60G2206/71Light weight materials
    • B60G2206/7102Aluminium alloys
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/80Manufacturing procedures
    • B60G2206/82Joining
    • B60G2206/8201Joining by welding

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アルミ合金押出し材製のエンドと連結棒とを
溶接又は圧接で軽量化したトルクロッド。 【解決手段】 重量%で、アルミ合金押出し材にSi:
0.8〜1.5,Cu:0.4〜0.9,Mn:0.2
〜0.6,Mg:0.7〜1.5,Cr:0.1〜0.
9を含み、Fe:0.25以下、Mn+Cr:1.2以
下のAl−Mg−Siを使用し、押出し後510〜55
5℃に加熱、水冷、155〜190℃に5〜20時間保
持、又は、510〜550℃で押出し、水冷、155〜
190℃に5〜20時間保持の熱処理を施す。アルミ合
金押出し出し材に、Zn:4.0〜6.5,Mg:0.
5〜2.0,Cu:0.01〜0.2,Mn:0.2〜
0.7,Cr:0.05〜0.3,Zr:0.05〜
0.25,Fe:0.01〜0.4のAl−Zn−Mn
を使用のとき、押出し後430〜480℃に加熱し、空
冷又は冷却。環状部4に連結部5が一体化された断面形
材の輪切りにより作製されたエンド1,2に連結棒3を
付加。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラックのサスペンシ
ョンに装備されるトルクロッド等として使用され、両端
にリング状のエンド部材が設けられたトルクロッド及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トラック等の後部サスペンションの構成
部品の一つであるトルクロッドは、棒状又はパイプ状の
両端部にリング状のエンドが設けられた構造を持ってい
る。トルクロッドとしては、鍛造によって一体に作られ
た鉄系材料が従来から使用されてきた。しかし、近年の
過積載規制の問題からトラック及びトラック部品の軽量
化が求められており、トルクロッドもその例外ではな
い。そこで、図1及び図2に示すように、トルクロッド
を二つのエンド1,2及び連結棒3に三分割した軽量化
構造が検討されている。この構造では、軽量化を図るた
めに連結棒3を鉄製の薄肉パイプで作製し、この連結棒
3に鉄鍛造製エンド1,2を溶接又は圧接している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1,2に示したトル
クロッドは、連結棒3に薄肉の鉄製パイプを使用してい
るので、従来の鋳鍛造でできた中実のトルクロッドに比
較すると軽くなっている。しかし、素材として鉄を使用
していることから、軽量化には限界がある。更なる軽量
化を図るためには、鉄に匹敵する強度をもち、しかも鉄
よりも軽い素材を使用する必要がある。また、サスペン
ションは車体に対して車軸を保持する機能を受け持つ部
品であることから、その構成部品の一つであるトルクロ
ッドとしても、ただ単に軽い材料だけでは要求特性が満
足されない。すなわち、所定の寸法及び形状をもつ製品
として、強度,伸び,耐応力腐食割れ性等の要求特性を
満足する必要がある。具体的には、現在使用されている
鉄製トルクロッドとしては、エンド1,2の中心間距離
が522mmのもので、32,000kgf以上の引張
り強さ及び圧縮強度、±6,000kgfの繰返し負荷
に2×106 回以上耐える引張り・圧縮疲労強度及び1
0%以上の伸びをもつことが要求される。本発明は、こ
のような要求特性を満足するAl材料を使用してトルク
ロッドを作製することにより、トルクロッドを軽量化す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のトルクロッド
は、その目的を達成するため、環状部に連結部が一体化
された断面形状をもつアルミ押出し形材の輪切りにより
作製されたエンドにアルミ押出しパイプ製の連結棒を溶
接又は圧接したトルクロッドであり、エンド用アルミ押
出し形材又は連結棒用アルミ押出しパイプの一方が、S
i:0.8〜1.5重量%,Cu:0.4〜0.9重量
%,Mn:0.2〜0.6重量%,Mg:0.7〜1.
5重量%,Cr:0.1〜0.9重量%を含み、Fe含
有量を0.25重量%以下に規制すると共に、Mn+C
rの合計含有量が1.2重量%以下に規制された組成を
もつAl−Mg−Si系アルミ合金製で、押出し後51
0〜555℃に加熱し、水冷し、155〜190℃に5
〜20時間保持する熱処理、又は510〜555℃で押
し出し、水冷し、155〜190℃に5〜20時間保持
する熱処理を施して作られたものであり、他方のエンド
用アルミ押出し形材又は連結棒用アルミ押出しパイプ
が、Zn:4.0〜6.5重量%,Mg:0.5〜2.
0重量%,Cu:0.01〜0.2重量%,Mn:0.
2〜0.7重量%,Cr:0.05〜0.3重量%,Z
r:0.05〜0.25重量%,Fe:0.01〜0.
4重量%を含むAl−Zn−Mn系アルミ合金製であ
り、押出し後430〜480℃に加熱し、空冷又は炉冷
して作られたものであることを特徴とする。
【0005】Al−Mg−Si系アルミ合金は、更にT
i:0.005〜0.05重量%,B:0.0001〜
0.01重量%及びZr:0.1〜0.2重量%の1種
又は2種以上を含むことができる。Al−Zn−Mn系
アルミ合金は、更にTi:0.005〜0.2重量%,
B:0.0001〜0.05重量%及びV:0.01〜
0.1重量%の1種又は2種以上を含むことができる。
Al−Zn−Mn系アルミ合金としては、空冷又は炉冷
後に110〜130℃に23〜25時間保持する時効処
理、又は115〜125℃に3〜6時間保持した後で1
70〜180℃に6〜8時間保持する時効処理が施され
た材料を使用することもできる。また、430〜480
℃で押し出され、空冷又は炉冷された押出し材料、或い
は更に空冷又は炉冷後に110〜130℃に23〜25
時間保持する時効処理、又は115〜125℃に3〜6
時間保持した後で170〜180℃に6〜8時間保持す
る時効処理が施された材料を使用することもできる。ア
ルミ押し出し形材を、熱処理前,熱処理工程中又は熱処
理後の何れかの工程で輪切りされ、エンドが作製され
る。
【0006】
【作用】本発明では、押出し法で作られたアルミ押出し
形材をエンドの材料として使用し、押出し法で作られた
アルミ押出しパイプ材を連結棒の材料として使用する。
Al−Mg−Si系のアルミ合金押出し材(以下、押出
し形材及び押出しパイプ材を総称する意味で押出し材を
使用する)をエンド又は連結棒の材料として、Al−Z
n−Mn系のアルミ合金押出し材を他方の連結棒又はエ
ンドの材料として使用する。エンドは、図3に示すよう
に、連結部5が環状部4に一体化された断面形状をもつ
アルミ押出し形材の輪切りにより作製される。このエン
ド1,2を図4に示すように連結棒3に接続すると、押
出し形材の押出し方向は、トルクロッドのエンド部に加
わる引張り力・圧縮力に方向に対して直角に交差する方
向になる。そのため、環状部4に連結部5が一体化され
た断面をもつ押出し形材の機械的性質は、押出し方向に
直交する方向に関する機械的性質が重要になる。
【0007】この点、環状部4に連結部5が一体化され
た断面をもつ押出し形材を間接押出しで作ることが好ま
しい。間接押出しされた押出し形材は、押出し方向に走
る均質な繊維組織のみでできている。押出し方向に直交
する方向の機械的性質は、押出し方向に機械的性質に比
較して、伸びが若干劣るだけで、その他の性質はほぼ同
じである。他方、直接押出しで作られた図3のようなホ
ロー材は、融着組織のため、押出し方向に直交する方向
の機械的性質が押出し方向の機械的性質に比較して劣っ
ている。しかし、直接押出し材であっても、設計値を満
足する場合にはエンド材として使用可能である。また、
エンドを鍛造法で作ることも可能であるが、設計条件を
満足する場合、低コスト化の上で押出し法が好ましい。
Al−Mg−Si系のアルミ合金は、微細なMg2 Si
の析出によって必要な強度が確保される。この系統のア
ルミ合金にCu,Cr,Mn等を添加すると、マトリッ
クスの固溶,晶出及び組織制御によって強度が向上す
る。そこで、トルクロッドとしての用途に応じてより高
いアルミ合金にするためには、先ずSi及びMgを増量
してMg2 Siの析出量を増加させることが考えられ
る。しかし、単純にSi及びMgの含有量を増加させる
だけでは、伸び,靭性等が低下するばかりでなく、目標
とする強度も得られない。
【0008】本発明者等は、Mg2 Si系析出物が機械
的性質に与える影響や、熱処理が押出し材のマクロ組織
の結晶成長に与える影響を種々の観点から調査した。そ
の結果、Mg2 Si系析出物の作用を有効に活用し、且
つマクロ組織の結晶成長を抑制するためには、合金成
分,その含有量及び熱処理条件等を相互の関連を考慮し
ながら定める必要があるとの結論に至った。必要とする
Mg2 Si系析出物の作用及びマクロ組織の微細化を図
るためには、本発明者等の実験から、Si及びMg含有
量をそれぞれ0.8〜1.5重量%及び0.7〜1.5
重量%に規定する必要があることを見い出した。しか
し、Si及びMgの含有量がこの範囲にあっても、押出
し後のアルミ合金にT6 処理を施すとき、急激な結晶粒
の成長によってマクロ組織が粗大化し、強度,伸び等の
機械的性質が低下する現象がみられる。
【0009】熱処理によって加工組織の再結晶粒が粗大
化することは、Cr及びMnの複合添加と熱処理条件の
適正化によって抑制される。その結果、得られたアルミ
合金は、微細な結晶粒をもつ組織となり、強度及び伸び
が顕著に改善される。Cr及びMnの複合添加による性
質改善は、押出し加工を行った後で溶体化処理した際に
再結晶の粗大成長を抑制する作用に起因するものと推察
される。Cr及びMnの複合添加に加え、更にZrを併
用添加すると、伸びが一層向上すると共に結晶組織がよ
り微細になる。これは、Mn及びCrが再結晶粒の粗大
化を抑制する作用を呈するのに対し、Mn及びCrの結
晶粒成長抑制効果を超えるような高加工領域において再
結晶する場合に、Zrが再結晶粒の微細化を促進させる
ことに起因する。
【0010】以下、本発明で使用されるAl−Mg−S
i系アルミ合金押出し材の合金成分,含有量等について
説明する。 Si:0.8〜1.5重量% 析出効果によりアルミ合金の強度を向上させる合金元素
である。本発明の合金系ではMgと併用添加しているの
で、Mg2 Si系化合物が析出し、強度が向上する。こ
のようなSi添加の作用は、0.8重量%以上の添加で
顕著になる。しかし、1.5重量%を超える過剰のSi
添加は、アルミ合金の液相線温度を上昇させ、溶製や鋳
造等を困難にする。また、Si含有量が過剰になると押
出し性が劣化する。 Cu:0.4〜0.9重量% マトリックスを固溶強化し、強度向上に有効なMg2
iの析出を促進させる有効な合金元素である。Cuの作
用は、0.4重量%以上の添加で顕著になる。しかし、
0.9重量%を超える多量のCu含有は、焼入れ感受
性,耐食性等を劣化させる。
【0011】Mn:0.2〜0.6重量% 結晶粒の成長を抑制し、熱処理後の組織を微細に維持す
る上で有効な合金元素であり、0.2重量%以上の添加
でMnの作用が顕著になる。しかし、0.6重量%を超
える多量のMnを含有させると加工性が悪化する。 Mg:0.7〜1.5重量% Siと反応してMg2 Si系化合物となってマトリック
スに析出し、アルミ合金の強度を向上させる。この析出
効果を得るためには、0.7重量%以上のMg含有量が
必要とされる。しかし、1.5重量%を超える多量のM
gを含有させると、析出効果が飽和するばかりでなく、
焼入れ感受性が低下する。 Cr:0.1〜0.9重量%でMn+Cr≦1.2重量
%以下 Mnと共同して結晶粒の粗大化を抑制する作用を呈する
合金元素である。Crの添加効果は、0.1重量%以上
の含有量で顕著になる。しかし、0.9重量%を超える
多量添加は、加工性を悪化させる。また、Cr含有量
は、Mn含有量との合計で1.2重量%以下に規制する
必要がある。Cr+Mnの合計含有量を1.2重量%に
維持しておくとき、他に悪影響を与えることなく、前述
したCr及びMnの複合添加による効果が得られる。こ
れに対して、Cr+Mn含有量が1.2重量%を超える
と、巨大なAl−Mn−Cr系の化合物が晶出し易くな
り、アルミ合金の伸びが著しく低下する。
【0012】Fe:0.25重量%以下 不純物としてアルミ合金に混入するFeは、伸び,耐食
性等に悪影響を及ぼすAl−Fe−Si系化合物となっ
てマトリックスに分散される。この点、Fe含有量は、
少なければ少ないほど好ましいが、過度にFe含有量を
低減することは合金の溶製を困難にする。そこで、本発
明にあっては、Fe含有量の上限を実質的な悪影響がみ
られない0.25重量%に設定した。 Ti:0.005〜0.05重量% 必要に応じて添加される合金元素であり、組織を安定さ
せると共に、溶接部又は圧接部の機械的性質を向上させ
る作用を呈する。このような作用は、0.005重量%
以上のTi添加で顕著になる。しかし、0.05重量%
を超える多量のTiを添加すると、アルミ合金の靭性が
劣化する。
【0013】B:0.0001〜0.01重量% Tiと同様に組織の安定化に有効な合金元素であり、
0.0001重量%以上のB添加でその効果が顕著にな
る。しかし、0.01重量%を超える多量のBを添加す
ると、アルミ合金の靭性が劣化する。 Zr:0.1〜0.2重量% 必要に応じて添加される合金元素であり、Mn及びCr
と共同して結晶粒の粗大化を抑制する作用を呈する。ま
た、引っ張り強度を向上させることにも作用する。この
ような添加作用は、0.1重量%以上のZr添加で顕著
になる。しかし、多量のZr含有は加工性に悪影響を与
えるので、Zrを添加する場合には0.2重量%を上限
とする。
【0014】熱処理及び押出しの条件:前述した組成を
もつアルミ合金押出し材の強度を向上させるためには、
先ず強度改善元素を完全に固溶させる必要がある。その
ためには、押出し後に少なくとも510℃以上の温度に
アルミ合金押出し材を加熱することが必要となる。しか
し、555℃を超える温度では、部分的な溶融が生じ、
欠陥が発生する。或いは、510℃以上の温度で押し出
すことが必要になる。しかし、この場合にも555℃を
超える押出し温度では、部分的な溶融が生じ欠陥が発生
する。溶体化処理後又は高温押出し後のアルミ合金押出
し材は、粗大なMgSi系析出物が生じないように水焼
入れすることが要求される。仮に溶体化後のアルミ合金
押出し材を徐冷すると、析出したMg2 Si系析出物が
粗大に成長し、目標とする強度が得られない。水焼入れ
されたアルミ合金押出し材は、合金元素が過飽和で固溶
した状態にある。このアルミ合金押出し材を155〜1
90℃に5〜20時間保持すると、組織全体に微細なM
2 Si系化合物が析出し、目標とする強度が得られ
る。しかし、温度条件又は保持時間が155〜190℃
又は5〜20時間から外れると、析出したMg2 Siが
大きく成長し、或いは十分なMg2 Siが析出せず、目
標とする強度が得られない。このようにして成分・組成
が調整され、押し出され、熱処理されたアルミ合金押出
し材は、40kgf/mm2 以上の引張り強さ及び11
%以上の伸びを示し、トルクロッドのエンドや連結棒と
しての要求特性を十分に満足する。
【0015】他方、Al−Zn−Mn系のアルミ合金押
出し材に含まれる合金成分等の作用・効果は、次の通り
である。 Zn:4.0〜6.5重量% Mgと共にZn−Mg系の微細な析出物を形成し、アル
ミ合金の強度を向上させる合金元素である。このような
強度向上の効果は、Zn含有量4.0重量%以上で顕著
になる。しかし、6.5重量%を超える多量のZnが含
まれると、耐応力腐食割れ性や加工性が劣化する。 Mg:0.5〜2.0重量% Znと同様に強度向上に不可欠の合金元素であり、0.
5重量%以上の含有量で十分な強度が得られる。しか
し、2.0重量%を超える多量のMgが含まれると、耐
応力腐食割れ性や加工性が劣化する。 Cu:0.01〜0.2重量% 耐応力腐食割れ性を改善する合金元素であり、0.01
重量%以上でCuの添加効果が顕著になる。しかし、C
u含有量が0.2重量%を超えると、却って耐応力腐食
割れ性が劣化し、また溶接性も劣化する。
【0016】Mn:0.2〜0.7重量% 組織の安定化を図り、強度を向上させる作用を呈する。
Mnの添加効果は、0.2重量%以上の含有量で顕著に
なる。しかし、0.7重量%を超える多量のMnが含ま
れると、巨大化合物が生成し、靭性や加工性を劣化させ
る虞れがある。 Cr:0.05〜0.3重量% Mnと同様に組織安定化のために有効な合金元素であ
り、0.05重量%以上の含有量でCuの添加効果が顕
著になる。しかし、0.3重量%を超える多量のCr含
有は、組織安定化効果が飽和するばかりでなく、靭性や
加工性に有害な巨大化合物を生成させる原因となる。 Zr:0.05〜0.25重量% Mnと同様に組織の安定化に有効な合金元素であり、
0.05重量%以上の含有量でZrの添加効果が顕著に
なる。しかし、0.25重量%をこえる多量のZrを含
有させると、組織安定化効果が飽和するばかりでなく、
靭性や加工性に有害な巨大化合物を生成させる原因とな
る。
【0017】Fe:0.01〜0.4重量% 組織を安定化させ、耐応力腐食割れ性を改善する合金元
素である。このような効果は、0.01重量%以上の含
有量で顕著になる。しかし、0.4重量%を超える多量
のFe含有量は、却って靭性や加工性を劣化させる。 Ti:0.005〜0.2重量% 必要に応じて添加される合金元素であり、組織の安定化
を図り、溶接部又は圧接部の機械的性質を向上させる作
用を呈する。このような効果は、0.005重量%以上
の含有量で顕著になる。しかし、0.2重量%を超える
多量のTi含有量は、靭性や加工性に有害な巨大化合物
を生成させる原因となる。 B:0.0001〜0.05重量% 必要に応じて添加される合金元素であり、0.0001
重量%以上のB添加で組織安定化の効果が顕著になる。
しかし、0.05重量%を超えて過剰に添加しても、B
の添加効果が飽和するばかりでなく、靭性や加工性に有
害な巨大化合物を生成させる原因となる。 V:0.01〜0.1重量% 必要に応じて添加される合金元素であり、耐応力腐食割
れ性を改善する作用を呈する。このような添加効果は、
0.01重量%以上で顕著になる。しかし、0.1重量
%を超える過剰添加は、却って加工性及び靭性を劣化さ
せる。
【0018】Al−Zn−Mn系のアルミ合金押出し材
は、以上の合金元素の他に、不純物として0.3重量%
未満のSi、単独で0.05重量%未満の他の元素を含
むことが許容される。これら不純物元素を許容範囲に規
制しておくとき、トルクロッドとしての要求特性が満足
される。 熱処理及び押出しの条件:前述した組成をもつアルミ合
金押出し材の強度を向上させるためには、先ず強度改善
元素を完全に固溶させる必要がある。そのためには、押
出し後、少なくとも430℃以上の温度にアルミ合金押
出し材を加熱することが必要となる。しかし、480℃
を超える温度では、部分的な溶融が生じ、欠陥が発生す
る。或いは、430℃以上の温度で押し出すことが必要
になる。しかし、この場合も480℃を超える温度で
は、部分的な溶融が生じ、欠陥が発生する。溶体化処理
後又は高温押出し後のアルミ合金押出し材は、水冷のよ
うな急冷を施すと、内部歪みが大きくなりすぎて応力腐
食割れの原因となることから、空冷又は炉冷により冷却
される。
【0019】冷却されたアルミ合金押出し材は、合金元
素が過飽和で固溶した状態にある。このアルミ合金は、
室温に保持しておくとZn−Mg系の微細な析出物が形
成され、品質が安定して目標とする強度が得られる。し
かし、このような自然時効は1か月以上の長期間が必要
とされる。そこで、Zn−Mg系微細析出物の生成を促
進させるため、110〜130℃に23〜25時間保持
する人工時効、又は115〜125℃に3〜6時間保持
した後で170〜180℃に6〜8時間保持する人工時
効によって、早期に品質を安定化させることが好まし
い。また、高温押出しし、溶体化処理を省略した押出し
材料では、Zn−Mg系の微細化合物を均一に析出させ
ると共に、応力腐食割れの原因になることもある押出し
加工時の内部歪みを除去する上でも時効処理が有効であ
る。時効温度及び保持時間が前述した範囲を外れると、
時効効果が十分でなく、或いは過時効による問題が発生
する。このようにして成分・組成が調整され、押し出さ
れ、熱処理されたアルミ合金押出し材は、32kgf/
mm2 以上の引張り強さ及び11%以上の伸びを示し、
トルクロッドの連結棒やエンドとしての要求特性を十分
に満足する。
【0020】
【実施例】表1に示した組成をもつAl−Mg−Si系
の各種Al合金及び表2に示した組成をもつAl−Zn
−Mn系の各種Al合金を、環状部に連結部が一体化さ
れた断面形状(図3)に押し出した。得られたアルミ合
金押出し形材を熱処理し、図4(a)及び(b)に示す
ように外径φ1 =130mm,内径φ2 =105mm及
び幅W=51mmのエンド1,2を作製した。エンド
1,2の環状部4の一側に、曲率半径50mmで立ち上
がった先端径60mmの連結部5を形成した。他方、連
結棒3としては、熱処理した同様なAl合金から作製さ
れた外径60mmの押出しパイプ材を使用した。連結部
5の端面に連結棒3を押し当て、MIG溶接又は摩擦圧
接によって接合部6を形成し、エンド1,2を連結棒3
に一体化した。なお、連結棒3としては、MIG溶接に
よる場合は内径35mm、摩擦圧接による場合は内径4
0mmのパイプを使用した。MIG溶接条件は、溶接棒
A5356を使用し、電圧28V,電流280A,溶接
速度1m/分に設定した。摩擦圧接には、加熱圧力50
0kgf/cm2 ,加熱時間5秒,アプセット圧力10
00kgf/cm2 及びアプセット量10mmを採用し
た。
【0021】
【0022】
【0023】実施例1:合金番号1のアルミ合金を間接
押出しし、530℃に加熱し、水冷し、160℃に18
時間保持する熱処理を施した材料でエンドを作製した。
連結棒は、合金番号6のアルミ合金を所定寸法に押し出
し、450℃に加熱し、空冷し、次いで120℃に24
時間保持する時効処理した材料から作製した。これらエ
ンド及び連結棒をMIG溶接して得られたトルクロッド
は、引張り強さ42,000kgf,圧縮強度40,0
00kgf,エンド部の伸び11.5%,連結棒部の伸
び14.1%,接合部の伸び13.0%で、±6,00
0kgfの繰返し負荷を2×06 回与えた後でも疲労に
より破損することがなかった。また、接合されたトルク
ロッドから試験片を切り出し、JIS H8711に準
拠した応力腐食割れ試験に供した。すなわち、耐力の7
5%を加えた状態で3.5%NaCl溶液に浸漬し、1
0分浸漬→50分乾燥の繰返しを30日間継続させた。
そして、試験後のトルクロッドを観察したところ、エン
ド部,連結棒部,接合部共に応力腐食割れが検出されな
かった。他方、摩擦圧接によって連結棒にエンドを接合
したトルクロッドは、引張り強さ38,500kgf,
圧縮強度37,000kgf,エンド部の伸び11.5
%,連結棒部の伸び14.0%,接合部の伸び12.0
%で、±6,000kgfの繰返し負荷を2×06 回与
えた後でも疲労により破損することがなかった。また、
同様な応力腐食割れ試験の結果では、エンド部,連結棒
部,接合部共に応力腐食割れが検出されなかった。
【0024】実施例2:合金番号2のアルミ合金を間接
押し出しし、550℃に加熱し、水冷し、190℃に6
時間保持する熱処理を施した材料からエンドを作製し
た。連結棒は、合金番号6のアルミ合金から実施例1と
同様な工程によって作製した。これらエンド及び連結棒
をMIG溶接して得られたトルクロッドは、引張り強さ
42,500kgf,圧縮強度40,000kgf,エ
ンド部の伸び11.2%,連結棒部の伸び14.0%,
接合部の伸び13.0%で、±6,000kgfの繰返
し負荷を2×06 回与えた後でも疲労により破損するこ
とがなかった。また、実施例1と同じ応力腐食割れ試験
に供したところ、エンド部,連結棒部,接合部共に応力
腐食割れが検出されなかった。他方、摩擦圧接によって
連結棒にエンドを接合したトルクロッドは、引張り強さ
38,500kgf,圧縮強度37,000kgf,エ
ンド部の伸び11.2%,連結棒部の伸び13.9%,
接合部の伸び12.0%で、±6,000kgfの繰返
し負荷を2×06 回与えた後でも疲労により破損するこ
とがなかった。また、同様な応力腐食割れ試験の結果で
は、エンド部,連結棒部,接合部共に応力腐食割れが検
出されなかった。
【0025】実施例3:合金番号6のAl合金を450
℃で間接押出しし、120℃に4時間保持した後、17
5℃に7時間保持した材料からエンドを作製した。連結
棒は、合金番号2の押出しパイプを540℃に加熱し、
水冷した後、185℃で7時間保持する熱処理を施した
材料から作製した。これらエンド及び連結棒をMIG溶
接して得られたトルクロッドは、引張り強さ37,00
0kgf,圧縮強度36,000kgf,エンド部の伸
び11.0%,連結棒部の伸び14.0%,接合部の伸
び12.5%で、±6,000kgfの繰返し負荷を2
×06 回与えた後でも疲労により破損することがなかっ
た。また、実施例1と同じ応力腐食割れ試験に供したと
ころ、エンド部,連結棒部,接合部共に応力腐食割れが
検出されなかった。他方、摩擦圧接によって連結棒にエ
ンドを接合したトルクロッドは、引張り強さ37,00
0kgf,圧縮強度36,000kgf,エンド部の伸
び10.8%,連結棒部の伸び16.8%,接合部の伸
び12.0%で、±6,000kgfの繰返し負荷を2
×06 回与えた後でも疲労により破損することがなかっ
た。また、同様な応力腐食割れ試験の結果では、エンド
部,連結棒部,接合部共に応力腐食割れが検出されなか
った。
【0026】実施例4:合金番号7のアルミ合金を間接
押出しし、450℃に加熱し、炉冷した材料からエンド
を作製した。連結棒は、合金番号1のアルミ合金押出し
パイプを530℃に加熱し、水冷した後、180℃に8
時間保持する熱処理を施した材料から作製した。これら
エンド及び連結棒をMIG溶接して得られたトルクロッ
ドは、引張り強さ38,000kgf,圧縮強度36,
000kgf,エンド部の伸び11.1%,連結棒部の
伸び13.8%,接合部の伸び12.5%で、±6,0
00kgfの繰返し負荷を2×06 回与えた後でも疲労
により破損することがなかった。また、実施例1と同じ
応力腐食割れ試験に供したところ、エンド部,連結棒
部,接合部共に応力腐食割れが検出されなかった。他
方、摩擦圧接によって連結棒にエンドを接合したトルク
ロッドは、引張り強さ38,000kgf,圧縮強度3
6,000kgf,エンド部の伸び11.0%,連結棒
部の伸び13.0%,接合部の伸び12.0%で、±
6,000kgfの繰返し負荷を2×06 回与えた後で
も疲労により破損することがなかった。また、同様な応
力腐食割れ試験の結果では、エンド部,連結棒部,接合
部共に応力腐食割れが検出されなかった。
【0027】比較例1:合金番号3のアルミ合金を直接
押出しし、530℃に加熱し、水冷し、180℃に8時
間保持した材料からエンドを作製した。連結棒は、合金
番号8のアルミ合金押出しパイプを450℃に加熱し、
空冷し、次いで120℃に24時間保持する時効処理を
施した材料から作製した。これらエンド及び連結棒をM
IG溶接して得られたトルクロッドは、引張り強さ3
8,500kgf,圧縮強度35,000kgfの値を
示したものの、エンド部の伸びが4%と不足していた。
また、±6,000kgfの繰返し負荷を2×06 回与
えたところ、疲労により破損した。そのため、トルクロ
ッドとしては不適当であった。
【0028】比較例2:合金番号10のアルミ合金を間
接押出しし、空冷し、120℃に4時間保持した後、1
75℃に7時間保持する熱処理を施した材料からエンド
を作製した。連結棒は、合金番号5のアルミ合金押出し
パイプを530℃に加熱し、水冷し、次いで180℃に
8時間保持する熱処理を施した材料から作製した。これ
らエンド及び連結棒をMIG溶接して得られたトルクロ
ッドは、引張り強さ34,000kgfの値を示したも
のの、圧縮強度が29,000kgfと不足していた。
また、応力腐食割れ試験の結果も、エンド部及び接合部
に腐食割れが検出された。そのため、トルクロッドとし
ては不適当であった。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、成分が規制された組成で且つ特定条件下で熱処理が
施されたAl−Mg−Si系及びAl−Zn−Mn系の
Al合金押出し材を組み合わせてエンド部材及び連結棒
部材を作製し、これらエンド部材及び連結棒部材を溶接
又は圧接することにより、従来から使用されている鉄製
のトルクロッドとほぼ同じ寸法・形状で鉄製に匹敵する
特性をもつアルミ合金押出し材製のトルクロッドを得て
いる。特に間接押出しにより得られたアルミ合金押出し
材は、優れた性質を呈する。このアルミ合金押出し材製
トルクロッドは、鉄製に比較して55〜60%程度に軽
量化されており、しかもエンド部に圧入するブッシュや
トルクロッドを固定する部品に対する設計変更の必要性
がなく、従来の鉄製トルクロッドと同様に使用され、ト
ラックの軽量化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンド及び連結棒に三分割した従来の鉄製ト
ルクロッドの側面図
【図2】 同鉄製トルクロッドの平面図
【図3】 アルミ合金押出し形材を輪切りにしてエンド
を作製することを説明する図
【図4】 本発明実施例でアルミ合金押出し形材製エン
ド(a)をアルミ合金押出しパイプ製連結棒に溶接又は
圧接したトルクロッドの一部(b)
【符号の説明】
1,2:エンド 3:連結棒 4:環状部
5:連結部 6:MIG溶接又は摩擦圧接した接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22F 1/053 C22F 1/053 (72)発明者 山田 達 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 土屋 健二 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 樋野 治道 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 堀田 元司 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状部に連結部が一体化された断面形状
    をもつアルミ押出し形材の輪切りにより作製されたエン
    ドにアルミ押出しパイプ製の連結棒を溶接又は圧接した
    トルクロッドであり、 エンド用アルミ押出し形材又は連結棒用アルミ押出しパ
    イプの一方が、Si:0.8〜1.5重量%,Cu:
    0.4〜0.9重量%,Mn:0.2〜0.6重量%,
    Mg:0.7〜1.5重量%,Cr:0.1〜0.9重
    量%を含み、Fe含有量を0.25重量%以下に規制す
    ると共に、Mn+Crの合計含有量が1.2重量%以下
    に規制された組成をもつAl−Mg−Si系アルミ合金
    製で、押出し後510〜555℃に加熱し、水冷し、1
    55〜190℃に5〜20時間保持する熱処理、又は5
    10〜555℃で押し出し、水冷し、155〜190℃
    に5〜20時間保持する熱処理を施して作られたもので
    あり、 他方のエンド用アルミ押出し形材又は連結棒用アルミ押
    出しパイプが、Zn:4.0〜6.5重量%,Mg:
    0.5〜2.0重量%,Cu:0.01〜0.2重量
    %,Mn:0.2〜0.7重量%,Cr:0.05〜
    0.3重量%,Zr:0.05〜0.25重量%,F
    e:0.01〜0.4重量%を含むAl−Zn−Mn系
    アルミ合金製であり、押出し後430〜480℃に加熱
    し、空冷又は炉冷して作られたものであるアルミ製トル
    クロッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のAl−Mg−Si系アル
    ミ合金が更にTi:0.005〜0.05重量%,B:
    0.0001〜0.01重量%及びZr:0.1〜0.
    2重量%の1種又は2種以上を含むものであるトルクロ
    ッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のAl−Zn−Mn系アル
    ミ合金が更にTi:0.005〜0.2重量%,B:
    0.0001〜0.05重量%及びV:0.01〜0.
    1重量%の1種又は2種以上を含むものであるトルクロ
    ッド。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のAl−Zn−Mn系アル
    ミ合金が空冷又は炉冷後に110〜130℃に23〜2
    5時間保持する時効処理、又は115〜125℃に3〜
    6時間保持した後で170〜180℃に6〜8時間保持
    する時効処理が施されたものであるトルクロッド。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のAl−Zn−Mn系アル
    ミ合金が430〜480℃で押し出され、空冷又は炉冷
    されたものであるトルクロッド。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のAl−Zn−Mn系アル
    ミ合金が430〜480℃で押し出され、空冷又は炉冷
    後に110〜130℃に23〜25時間保持する時効処
    理、又は115〜125℃に3〜6時間保持した後で1
    70〜180℃に6〜8時間保持する時効処理が施され
    たものであるトルクロッド。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のアルミ押し出し形材を、
    熱処理前,熱処理工程中又は熱処理後の何れかに輪切り
    するアルミ製トルクロッドの製造方法。
JP17711396A 1996-06-17 1996-06-17 アルミ製トルクロッド及びその製造方法 Pending JPH108174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17711396A JPH108174A (ja) 1996-06-17 1996-06-17 アルミ製トルクロッド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17711396A JPH108174A (ja) 1996-06-17 1996-06-17 アルミ製トルクロッド及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH108174A true JPH108174A (ja) 1998-01-13

Family

ID=16025394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17711396A Pending JPH108174A (ja) 1996-06-17 1996-06-17 アルミ製トルクロッド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH108174A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030042124A (ko) * 2001-11-21 2003-05-28 강성보 커넥팅로드 및 그 제조방법
JP2009197269A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Kobe Steel Ltd 溶接構造用複合アルミニウム合金押出材
CN102397896A (zh) * 2010-09-09 2012-04-04 无锡鸿声铝业有限公司 摆杆铝型材生产工艺
CN109109591A (zh) * 2018-08-31 2019-01-01 青岛航大新材料技术有限公司 铝合金分体式v型推力杆及其制备工艺与搅拌摩擦焊装配方法
US10646914B2 (en) 2018-01-12 2020-05-12 Accuride Corporation Aluminum alloys for applications such as wheels and methods of manufacture

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030042124A (ko) * 2001-11-21 2003-05-28 강성보 커넥팅로드 및 그 제조방법
JP2009197269A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Kobe Steel Ltd 溶接構造用複合アルミニウム合金押出材
CN102397896A (zh) * 2010-09-09 2012-04-04 无锡鸿声铝业有限公司 摆杆铝型材生产工艺
US10646914B2 (en) 2018-01-12 2020-05-12 Accuride Corporation Aluminum alloys for applications such as wheels and methods of manufacture
US11420249B2 (en) 2018-01-12 2022-08-23 Accuride Corporation Aluminum wheels and methods of manufacture
CN109109591A (zh) * 2018-08-31 2019-01-01 青岛航大新材料技术有限公司 铝合金分体式v型推力杆及其制备工艺与搅拌摩擦焊装配方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2697400B2 (ja) 鍛造用アルミニウム合金
JP4101749B2 (ja) 溶接可能な高強度Al−Mg−Si合金
JP3398085B2 (ja) 溶接構造用Al合金材とその溶接継手
JP2002543289A (ja) 耐剥離性アルミニウム−マグネシウム合金
JP4201434B2 (ja) 耐食性に優れた高強度アルミニウム合金押出材の製造方法
JP4676906B2 (ja) 展伸加工用耐熱アルミニウム合金
JP3114576B2 (ja) トルクロッド及びその製造方法
KR100703130B1 (ko) 비열처리형 고연성 알루미늄 주조합금 및 그 제조방법
JP2007169699A (ja) 耐食性に優れた高強度、高靭性アルミニウム合金鍛造材とその製造方法、およびサスペンション部品
JPH108174A (ja) アルミ製トルクロッド及びその製造方法
CN116497251A (zh) 可减少焊缝液化裂纹的6xxx铝合金板材、其制备方法及应用
JPH07145440A (ja) アルミニウム合金鍛造素材
KR20060135990A (ko) 비열처리형 고연성 알루미늄 주조합금 및 그 제조방법
JPS6047899B2 (ja) 接合部の耐応力腐食割れ性のすぐれた突合せ抵抗溶接用アルミニウム合金
JPS61104043A (ja) 耐熱高強度アルミニウム合金粉末焼成品
JPH07150312A (ja) アルミニウム合金鍛造素材の製造方法
JPH0941064A (ja) 鋳造用アルミニウム合金およびアルミニウム合金鋳造材の製造方法
JPH0913137A (ja) トルクロッド及びその製造方法
JPH108173A (ja) アルミ製トルクロッド及びその製造方法
JPH0413830A (ja) 耐応力腐食割れ性に優れた溶接構造材用高力アルミニウム合金
JPH0913139A (ja) トルクロッド及びその製造方法
JPS63270446A (ja) 溶接構造用A▲l▼−Mg基合金厚板の製造方法
JP2001105173A (ja) 熱交換器用アルミニウム合金複合材料とその製造方法
JPH08165539A (ja) 熱処理型薄肉アルミニウム押出し形材及びその製造方法
JPH108178A (ja) アルミ製トルクロッド及びその製造方法