JP2842664B2 - アンカー穴の加工方法 - Google Patents

アンカー穴の加工方法

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JP2842664B2 JP13764690A JP13764690A JP2842664B2 JP 2842664 B2 JP2842664 B2 JP 2842664B2 JP 13764690 A JP13764690 A JP 13764690A JP 13764690 A JP13764690 A JP 13764690A JP 2842664 B2 JP2842664 B2 JP 2842664B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、面材貼着パネルを基礎構築物に固定するア
ンカーボルトの締結作業を行うためのアンカー穴の加工
方法に関するものである。
[従来の技術] 従来より、パネルを用いて、壁、間仕切等の目的の部
材を構築するに際し、これらのパネルの下地となるパネ
ル本体をコンクリート基礎構築物にアンカーボルトによ
り固定した後、現場において、前記パネル本体の表面に
両側から面材を貼り付けて内装を行うといった手法が採
られている。そのパネル本体の基礎構築物への固定は、
具体的には、基礎構築物の構築時にこの基礎構築物の上
端面より先端を出して固定されたアンカーボルトを、パ
ネル本体の下端面にねじ込んで締結することにより行っ
ている。
ところが近年、壁、間仕切等の各部材のプレハブ化が
進展するにつれ、さらにこれらの内装関係のプレハブ化
が進展してくると、壁、間仕切等を構成するパネルとし
て工事等で予め、矩形輪郭に組まれた枠体(パネル本
体)に両側から内装下地となる石膏ボード等の面材を貼
り合わせてなる面材貼着パネルを作っておき、現場でこ
れらを接合して躯体を形成するという方法が考えられる
ようになってきた。この方法によれば、現場での面材貼
り作業を実質的に省略することができるので、現場作業
の省力化、簡略化が図れ、作業効率が向上し、また費用
の削減が可能となる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このようなプレハブ化の進展に伴っ
て、次のような不満が出てきた。すなわち、パネルの表
面に予め面材が貼り付けられたことで、面材自身にアン
カーボルト締結作業用のアンカー穴を設けなければなら
ず、さらにアンカーボルト締結後にこのアンカー穴を塞
ぐ必要が生じる点である。
特にこのようなアンカー穴を塞ぐには、該アンカー穴
を塞ぐ蓋体を別途用意する必要があり、作業工程が増
え、またコスト高につくなどの不満が出てきた。さらに
クロス貼り等の内装仕上げ後の外観を考慮して、面材貼
着パネルの外面と前記蓋体の外面とが面一になるように
位置決めをしなければらなず、また一旦蓋の位置決めを
行った後にも、何等かの外力を受けた場合には位置がず
れないように配慮しなければならない面倒もあった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであって、
面材貼着パネル表面の面材にアンカー穴を形成すると同
時に、該アンカー穴を塞ぐ蓋体も形成し、しかも該蓋体
によってアンカー穴を簡単にかつ確実に塞ぐことができ
て、閉蓋後には面材貼着パネルの表面を平滑に維持でき
るようなアンカー穴の加工方法を提供することを目的と
している。
[課題を解決するための手段] 本発明は、面材貼着パネルの基礎構築物に固定するア
ンカーボルトの締結作業を行うためのアンカー穴を形成
する際に、 前記面材貼着パネルの表面の面材の基端部付近に、略
円錐形のルーター刃を有するルーターにより、切削面が
該パネルの表面から裏面に向けてテーパー状に漸次すぼ
まってなるアンカー穴を、その外形が、底辺を下側に向
けた略二等辺三角形となるように切削加工することを解
決手段とした。
[作用] 本発明はアンカー穴の加工方法によれば、アンカー穴
の切削加工と同時に、この切削加工によって切り取られ
た面材を蓋体として利用することができる。すなわち、
該面材(蓋体)の表裏を逆にすれば、該面材(蓋体)の
外周部は、アンカー穴の切削面と同一角度に傾斜したテ
ーパー面とされ、前記アンカー穴の頂角を含む上部にこ
の面材(蓋体)を押し上げつつ嵌め込むようにすれば、
該面材(蓋体)は前記アンカー穴の上部に密着して嵌着
され、簡単勝つ確実に、しかもパネルに対して面一を保
ったまま該アンカー穴を塞ぐことができる。
[実施例] 以下、第1図ないし第6図を参照して、本発明の一実
施例を説明する。
第1図中符号1は、面材貼着パネルである。この面材
貼着パネル1は、縦横の芯材によって矩形輪郭に組まれ
た枠体(パネル本体)2の両面に石膏ボード等の面材3,
3が貼設されてなるものである。
まず、前記面材貼着パネル1表面の面材3の基端部付
近の所定の位置、すなわち後工程で後述のアンカーボル
ト先端部がねじ込まれる位置に近接する位置に、アンカ
ーボルト締結用のアンカー穴4を形成する。
アンカー穴4の形成に際しては、第1図および第2図
に示したようなルーター(切削具)5を使用する。該ル
ーター5は、略円錐形状のルーター刃5aを有しており、
図示しないモーターの駆動によって該ルーター刃5aが回
転するようになっている。そして、該ルーター5を、そ
のルーター刃5aが面材3の裏面にまで貫通するようにし
ながら、面材3の所定の位置に、第1図中1点鎖線で示
したような略二等辺三角形の軌跡6を描くようにして移
動させる。
この時、ルーター5はそのルーター刃5aが回転するこ
とによって面材3を切削するので、該ルーター5によっ
て切削された切削溝7は、第2図および第3図に示すよ
うに、面材3の表面から裏面に向けて漸縮径するテーパ
ーの切削面7a,7bを有する断面略三角形状の溝となる。
また、ルーター5の移動に際し、前記二等辺三角形の
底辺を挾む両角部分B,Cに相当する位置においては、そ
の軌跡が鋭角状に曲がるように移動させればよいが、頂
角部分Aに相当する位置においては、第1図中1点鎖線
で示したように、尖った角状ではなく丸味を帯びた軌跡
6を描くようにして、ルーター5を移動させることが望
ましい。これにより、該切削溝7は、底辺を挾む両角部
分B,Cにおいては、その内側の切削面(テーパー面)7a
が鋭角状に曲げられて形成されるとともに、外側の切削
塩7bは所定の曲率を有する湾曲状態に曲げられて形成さ
れる。また二等辺三角形の頂角部分Aにおいては、切削
溝7の内側、外側両方の切削面(テーパー面)7a,7b
が、ともに所定の曲率の湾曲状態に曲げられて形成され
ることとなる。
このように、切削溝7の両側の切削面7a,7bがその頂
角部分Aにおいて丸味を帯びた角部を成すように形成さ
れたことによって、後工程で、該アンカー穴4を蓋体に
よって塞ぐ際に、この蓋体とアンカー穴4とが、アンカ
ー穴4の頂角部分Aにおいて、密着状態に嵌着されるよ
うになる。
次いで、このようにして所定の位置にアンカー穴4の
設けられた面材貼着パネル1を、現場に運び、現場に形
成されたコンクリート基盤構築物の上に配設する。第5
図中符号10が基礎構築物であり、該基礎構築物10の上端
面からは、所定時間毎に、アンカーボルト(図示略)の
先端が突出している。そして、該アンカーボルトの先端
を前記面材貼着パネル1の下端面よりパネル1内部にね
じ込むようにしつつ、前記パネル1を所定の位置に配設
する。
次いで、パネル1表面に形成された前記アンカー穴4
内に手やラチェットレンチ等の適宜の治具を導入し、該
治具によって、パネル1内部に突出したアンカーボルト
の先端部を、座金を介してナットで締め、該パネル1を
基礎構築物11に固定する。
このアンカーボルト締結作業が終了した後、パネル1
表面のアンカー穴4を塞ぐ。アンカー穴4を塞ぐ蓋体に
は、前工程においてルーター5による製作によって切り
取られた略二等辺三角形の面材8を用いる。この切り取
られた面材(蓋体)8を、まず第4図に示すようにし
て、その表裏が逆となるように裏返す。この状態で、該
面材(蓋体)8を、アンカー穴4の頂角部分Aを含む上
部に押し上げるようにしながら、該アンカー穴4の上部
に嵌着する。この時、前述のように、アンカー穴4の頂
角部分Aおよび該蓋体8の頂角部分は、ともに同様の丸
味を帯びた角部に形成されてなるので、両者は間隙なく
密着して嵌着される。また、アンカー穴4の切削面(テ
ーパー面)、すなわち前記切削溝7の外側の切削面7b
と、該蓋体8の外周部のテーパー面、すなわち前記切削
溝7の内側の切削面7aとは、適宜の接着剤によって接着
する。
次いで、前記蓋内8によって塞がれなかったアンカー
穴4の下部を覆うようにして、パネル1表面に巾木11を
配する。
このようなアンカー穴4の加工方法によれば、アンカ
ー穴4の形成と同時に、該アンカー穴4を塞ぐ蓋体8も
形成することができ、非常に効率が良いとともにコスト
を安く抑えることができる。
また、アンカー穴4を前記構成のルーター5で形成す
るので、該アンカー穴4の切削面7bおよび蓋体8の外周
面7aは、それぞれ同一角度に傾斜したテーパー面とされ
る。このため、アンカー穴4の閉蓋時に、アンカー穴4
と蓋内8との嵌着が非常に簡単かつ確実に行えるととも
に、閉蓋後に、該パネル1に何等かの外力が加えられた
場合でも、蓋体8がパネル1内部に落ち込むようなトラ
ブルが起きず、蓋体8とパネル1表面とを面一に保つこ
とができる。したがって、このパネル1にクロス貼り等
の内装仕上げを施した場合には、段差のない平滑な美し
い内装面が実現できる。
また、アンカー穴4の形状を前記のような二等辺三角
形とするので、切削によって切り取られた面材3が蓋体
8としてそのまま利用できて、非常に好都合である。す
なわち、切り取られた面材8を裏返してい、これを該ア
ンカー穴4の頂角部分Aを含む上部へ押し上げつつ嵌め
込めば、該アンカー穴4に装着することが可能である。
ちなみにアンカー穴4の形状が四角形の場合には、切削
により切り取られた面材8を裏返し、これをアンカー穴
上部に押し上げるようにして装着したとしても、該アン
カー穴4に間隙なく嵌着することは到底できない。
また、前記実施例では、アンカー穴4の頂角部分Aに
おいて、ルーター5を、丸味を帯びた軌跡を描くように
して移動させるので、アンカー穴4の切削面7bを頂角部
分と蓋内8の外周面7a頂角の部分は、ともに同じ丸味を
帯びた角部とされる。よって、アンカー穴4と蓋体8と
は、間隙なく密着して嵌着されるようになる。
なお、本発明のアンカー穴の加工方法は、前記実施例
に限られず、発明の範囲を逸脱しない範囲内であれば、
実施にあたり適宜変更可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のアンカー穴の加工方法
によれば、アンカー穴の切削加工と同時に、このアンカ
ー穴を塞ぐ蓋体をも得ることができる。すなわち、切削
によって切り取られた面材を、表裏逆にして蓋体として
用いれば、該面材(蓋体)の外周部は、アンカー穴の切
削面と同一角度に傾斜したテーパー面とされ、前記アン
カー穴の頂角を含む上部にこの面材(蓋体)を押し上げ
つつ嵌め込むようにすれば、該面材(蓋体)は前記アン
カー穴の上部に密着して嵌着され、簡単かつ確実にアン
カー穴を塞ぐことができる。したがって、非常に簡単か
つ効率良くアンカー穴および蓋体を得ることができ、作
業の簡略化、省力化が図れ、しかもコストを安く抑える
ことができる。また、このアンカー穴の加工方法によっ
て得られたアンカー穴および蓋体にあっては、その閉蓋
時、両者がテーパー面をそれぞれ合わせた状態に密着し
て嵌着されるので、両者の表面が面一に維持され、この
上にクロス貼り等の内装仕上げを施した際には、段差の
ない平滑な美しい内装面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、本発明のアンカー穴の加工方法
の一実施例を示すもので、第1図は面材貼着パネルにア
ンカー穴を形成する方法を示す斜視図、第2図はアンカ
ー穴の切削加工に用いられるルーターの一例を示す側断
面図、第3図は面材に形成された切削溝の形状を示す断
面図、第4図は切削によって切り取られた面材を蓋体と
して利用する方法を示す断面図、第5図は面材貼着パネ
ルを基礎構築物の上に固定した状態を示す斜視図、第6
図はアンカー穴を蓋体で塞いだ状態を示す正面図であ
る。 1……面材貼着パネル、 3……面材、4……アンカー穴、 5……ルーター、5a……ルーター刃、 6……軌跡、 7……切削溝、7a,7b……切削面、 8……蓋体、10……基礎構築物。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】面材貼着パネルを基礎構築物に固定するア
    ンカーボルトと締結作業を行うためのアンカー穴を形成
    する際に、 前記面材貼着パネルの表面の面材の基端部付近に、略円
    錐形のルーター刃を有するルーターにより、切削面が該
    面材貼着パネルの表面から裏面に向けてテーパー状に漸
    次すぼまってなるアンカー穴を、その外形が、底辺を下
    側に向けた略二等辺三角形となるように切削加工するこ
    とを特徴とするアンカー穴の加工方法。
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