JP2842093B2 - 水栓ボックス、水栓エルボ及び前面プレート - Google Patents

水栓ボックス、水栓エルボ及び前面プレート

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JP2842093B2
JP2842093B2 JP4273679A JP27367992A JP2842093B2 JP 2842093 B2 JP2842093 B2 JP 2842093B2 JP 4273679 A JP4273679 A JP 4273679A JP 27367992 A JP27367992 A JP 27367992A JP 2842093 B2 JP2842093 B2 JP 2842093B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として給水配管の
室内開口部に用いる水栓ボックス、耳付き水栓エルボ及
び水栓ボックス用前面プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】ビル・建物内の給水・給湯・冷暖房配
管、戸建・施設内の温水配管・床暖房配管、ガス配管な
どでは、水、ガスなどの流体を利用する箇所にまで可と
う性のパイプを引き回した後に、パイプに水栓エルボを
取り付け、水栓エルボに水栓、蛇口、コックなどを取り
付けている。その際水栓エルボを固定するために、水栓
ボックスを例えば柱に取り付けてこの水栓ボックスに水
栓エルボを取り付け、更に水栓ボックスと前面プレート
とによって内壁を挟着している。このうち水栓ボックス
の取付け手法については種々の方法があるが、例えば架
設バーへの背面付けについては特公平3−50048号
公報に開示されたものがあり、これは水栓ボックスの背
面に左右方向に伸びる角孔を形成して該角孔内に架設バ
ーを挿入固定し、あるいは背面側を開放した角溝を形成
して該角溝内に架設バーを挿入固定した固定方法であ
る。また柱への横付けについては、従来は水栓ボックス
の空孔の前面側よりドライバーを挿入して柱にねじ止め
していた。
【0003】また通常パイプは波形のさや管で覆われて
おり、したがってさや管もまた水栓ボックスに固定され
るが、従来のさや管の固定手法としては実開昭59−9
0219号公報に開示されたものがある。これは波付電
線管用の連結装置に係るものであり、軸芯方向に向かう
複数の貫通孔を受口に設け、同じく軸芯方向に向かう椀
部を連結体に設けた連結装置である。また水栓エルボを
水栓ボックスに固定する技術としては特開平3−918
7号公報に開示されたものがあり、これは水栓エルボの
つば部を水栓ボックスの当接部と、水栓ボックスに螺着
する固定リングとで挟着する固定構造である。また前面
プレートの固定技術としては、特公平3−50048号
公報及び特開昭63−265027号公報に開示された
ものがある。この技術では水栓ボックスと該水栓ボック
スに螺着した円盤状の前面プレートとによって水栓エル
ボの前面側つば部を挟着固定しているが、同時に水栓ボ
ックスと前面プレートとによって内壁をも挟着するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のうち
特公平3−50048号公報に開示された架設バーへの
背面付けは、角孔を形成した場合には上下方向の軸と前
後方向との軸周りのモーメント荷重に対して脆弱であ
り、角溝を形成した場合には上下方向の軸周りのモーメ
ント荷重をほとんど支持できないという問題点がある。
また上記従来の横付け方法は、水栓ボックスの空孔の前
面側よりねじ止めしていたから、水栓ボックスの前板外
面と内壁の内面との同一面性がねじ込み途中で崩れると
いう問題点があった。更に従来の水栓ボックスの固定方
法は、特定の方向に固定するときだけを想定して製造さ
れており、各種の方向に固定することができなかったか
ら、水栓ボックスの取付け現場での取付け作業の融通性
に欠けるという問題点がある。また上記実開昭59−9
0219号公報に開示されたさや管の固定手法では、横
付けのときに問題を生じる。すなわち横付けを水栓ボッ
クスの空孔の前面側よりねじ止めによって行なおうとす
れば上記の問題を生じるから、水栓ボックスに横付けの
ための側板を設ける必要が生じるが、このとき連結体を
側方から挿入しようとすれば、側板と連結体との干渉を
生じて連結体を挿入することができない。他方、連結体
を前面側から挿入しようとすれば、連結体の胴部がさや
管より前面側に張り出すから内壁を取り付けることがで
きないこととなる。
【0005】また上記特開平3−9187号公報に開示
された水栓エルボの固定構造では、水栓エルボのつば部
が単に水栓ボックスと固定リングとの間で挟着されてい
るだけであるから、前後方向の軸周りのガタが残り、且
つ固定リングを水栓ボックスに螺着するための特別の工
具を必要とするという問題点がある。また上記特公平3
−50048号公報及び特開昭63−265027号公
報に開示された前面プレートは、水栓エルボの前面側つ
ば部と内壁とを同時に挟着しているから、内壁の板厚が
わずかでも異なれば内壁を挟着固定することができず、
いわんや内壁の板厚が各種異なるときには全く対応が取
れないという問題点がある。また前面プレートを水栓ボ
ックスに螺着しているから、前面プレートと内壁との間
にOリングを介在させてシール性を得ようとすると、こ
のOリングがねじれるという問題点がある。更に前面プ
レートは人目に触れるから、美観上の観点より六角ナッ
ト状に形成することができず、したがって手締めによら
ざるをえず、締め付けが弱いという問題点がある。
【0006】したがって本発明は、各種の方向に取付け
可能であり、背面付けの場合でもその強度が十分であ
り、横付けの場合でも水栓ボックスの前板外面と内壁の
内面との同一面性がねじ込み途中で崩れることがなく、
且つ水栓エルボの取付けを確実に行なうことができる水
栓ボックスを提供することを目的とする。本発明はま
た、水栓ボックスへの取付け作業が容易で特別の工具を
必要としない水栓エルボを提供することを目的とする。
本発明は更に、各種の板厚の内壁に完全に対応すること
ができ、かつ美観を損なうことがない水栓ボックス用の
前面プレートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、すなわち左右に側板を
設け、両側板の上下の各同一高さにおいて背面側より前
面側に向かう凹溝を設け、左右方向両側板の内側であっ
て上下方向両凹溝の内側に背面側より前面側に向かうね
じ穴を設けた水栓ボックスであり、左右に側板を設け、
両側板の上下の各同一高さにおいて左右方向に向かい且
つドライバーの軸部を挿入可能な穴又は切り欠きを設け
た水栓ボックスであり、波形のさや管で覆われたパイプ
に接続される水栓エルボを固定するための水栓ボックス
において、前記さや管が挿し込まれる筒状部を設けて、
該筒状部に周方向に伸びるスリットを設け、前記さや管
の外面谷部を挟む脚部を胴部の両側より突設したロック
ピンを、前記スリットに装着したことを特徴とする水栓
ボックスであり、波形のさや管で覆われたパイプに接続
される水栓エルボを固定するための水栓ボックスにおい
て、前記さや管が挿し込まれる筒状部を設けて、該筒状
部に周方向に伸びるスリットを設け、前記さや管の外面
谷部を挟む脚部を胴部の両側より突設したロックピン
を、前記スリットに装着し、前記ロックピンの両脚部の
先端部内側を内方に湾曲させ、両脚部の付け根に外方に
張り出す張り出し部を設けて前記スリットの端面に当接
させたことを特徴とする水栓ボックスであり、また、両
側に耳部を有する耳付き水栓エルボを固定するための水
栓ボックスにおいて、前記水栓エルボを装着する空孔の
前面側に該前面側を開放した段差面を設け、該段差面に
水栓エルボの前記両耳部が嵌入する凹部を設けたことを
特徴とする水栓ボックスである。また本発明は、両側の
耳部のねじ穴の背面側の周囲に凹部を設けた耳付き水栓
エルボであり、水栓エルボを固定した水栓ボックスとの
間で内壁を挟着するための水栓ボックス用前面プレート
において、小径部と大径部とを軸線方向にずらして配置
して断面クランク状に形成し、前記小径部内径は、前記
水栓エルボの水栓取付け部の外径よりも大径に形成し、
小径部外径は、前記内壁に形成した貫通孔の径よりも小
径に形成し、前記大径部内径は、前記水栓エルボに接続
する水栓のつばの外径よりも大径に形成したことを特徴
とする水栓ボックス用前面プレートである。
【0008】
【作用】側板に凹溝を設けて各凹溝の内側にねじ穴を設
けた水栓ボックスでは、背面付けの際に各軸周りのモー
メント荷重に十分に耐えることができる。ドライバーの
軸部を挿入可能な穴等を設けた水栓ボックスでは、横付
けの際に水栓ボックスの前板外面と内壁の内面との同一
面性がねじ込み途中で崩れることがない。筒状部にスリ
ットを設けてロックピンを装着した水栓ボックスでは、
横付けを阻害することがない。段差面に凹部を設けた水
栓ボックスでは、耳付き水栓エルボの取付けを確実に行
なうことができる。また上記耳付き水栓エルボでは、ね
じ穴にビスを挿入して背面側より突出したビスにリング
を装着することにより、水栓ボックスへの取付けの作業
性が向上する。更に上記水栓ボックス用前面プレートで
は、各種の板厚の内壁に完全に対応することができ、か
つ室内の美観を損なうことがない。
【0009】
【実施例】本発明を図面によって説明する。図1及び図
2は本発明による水栓ボックスの一実施例を示し、この
水栓ボックス1は傾斜板2と、傾斜板2の下端に連続し
た後板3と、傾斜板2と後板3の両側に設けた上部側板
4,4とを有し、これら傾斜板2、後板3及び上部側板
4,4によって、図3に示すように水栓エルボ20を装
着すべき空孔5を形成している。空孔5の前面側には該
前面側を開放した段差面5aが設けられており、該段差
面5aに水栓エルボ20の両耳部が嵌入する凹部5b,
5bが設けられている。後板3と上部側板4,4との下
端には、水栓エルボ20に接続するパイプ21と、該パ
イプ21を覆う波形のさや管22とを収納する筒状部6
が設けられており、該筒状部6の前面側には周方向に伸
びるスリット6aが設けられている。傾斜板2の上端と
上部側板4,4の前端には前板7が設けられており、該
前板7の中央には孔が形成されており、該孔に筒状の内
壁挿入部8が設けられており、また前板7の四隅には前
付け用の孔7aが設けられている。上部側板4,4と前
板7の上面には上板9,9が取付けられており、該上板
9,9の前後に上付け用の切り欠き9a,9a;9a,
9aが設けられている。
【0010】上部側板4,4の下端には拡大部10,1
0を経て下部側板11,11が設けられており、上部側
板4,4の上端と下部側板11,11の下部との各同一
高さに、それぞれ横付け用の切り欠き4a,4a及び1
1a,11aが設けられている。これらの切り欠き4
a,11aはドライバーの軸部を挿入可能な位置及び大
きさに形成されており、したがって図7に示すよう下部
側板11,11に形成した切り欠き11a,11aは筒
状部6の下端よりも下に位置している。また上部側板
4,4の上下の各同一高さには、背面側より前面側に向
かう背面付け用の凹溝4b,4b;4b,4bが設けら
れており、左右方向両上部側板4,4の中央且つ上下方
向両凹溝4b,4bの中央には、傾斜板2と前板7との
接続部付近より背面側に向けて突出部12が突設されて
おり、該突設部12に背面側より前面側に向かうねじ穴
12aが設けられている。以上のうち後板3、上部側板
4,4、前板7、上板9,9、及び下部側板11,11
は外接形状が直方体となるように形成されている。以上
の水栓ボックス1は、例えばポリエチレン、ABS等の
合成樹脂材料を射出成形によって一体的に形成すること
ができる。
【0011】本実施例の水栓ボックス1は以上のように
構成されており、以下にこの水栓ボックス1の使用方法
を述べる。先ず水栓ボックス1を柱、梁などに固定する
が、固定する方向としては上下、左右、前後の都合6通
りが考えられる。但し水栓ボックス1内に固定される水
栓エルボ20には通常その下側にパイプ21が接続され
るから、梁の上側に水栓エルボ1を固定する下付けは通
常ありえない。また通常水栓ボックス1を固定した後に
建物の内壁を固定するから、前付けも通常行なわれない
が、もしも前付けする必要があるときには、前板7の四
隅に設けた前付け用孔7aを利用して行なうことができ
る。
【0012】次に梁31の下側に水栓ボックス1を固定
する上付けは、図3に示すように、上板9に設けた上付
け用切り欠き9aを通してねじ36を螺入することによ
って行なうことができる。その際水栓ボックスの拡大部
10と下部側板11とが側方に張り出しているから、図
2に示すように上付け用切り欠き9aを下方に向って側
方に張り出すように傾斜して形成すれば、ドライバーの
使用が容易になる。このときねじ36は斜めに螺入する
ことにはなるが、前板7とは平行に螺入しているから、
前板7の外面と内壁32の内面との同一面性がねじの螺
入途中で崩れることはない。
【0013】次に柱と柱との間に掛け渡した架設バー3
3に水栓ボックス1の背面側を固定する背面付けは、図
5及び図6に示すように、上部側板4の背面付け用凹溝
4bに2本の架設バー33,33を嵌入し、左右方向の
長さが両上部側板4,4間の間隔よりも広く上下方向の
幅が上下の凹溝4b,4b間の間隔とほぼ等しい座金3
5を当て、ねじ36を突設部12のねじ穴12aに螺入
することによって行なうことができる。架設バー33は
上下左右に離隔した4個の凹溝4bに嵌入された後にね
じ36によって締め付けられているから、この水栓ボッ
クス1は上下方向の軸、左右方向の軸、及び前後方向の
軸のどの軸周りのモーメント荷重に対しても十分な強度
を持つ。
【0014】次に柱30に水栓ボックス1を固定する横
付けは、図7及び図8に示すように、上部側板4と下部
側板11の横付け用切り欠き4a,11aを用いて行な
うことができる。すなわち左付けするときには左側の上
部側板4と下部側板11との切り欠き4a,11aに座
金35を当て、右側の上部側板4と下部側板11の切り
欠き4a,11aよりドライバー37の軸部を挿入し
て、ねじ36を柱30に螺入し、右付けするときにはそ
の逆にねじを螺入する。したがってねじ36を柱30に
対して直角に螺入することができるから、前板7の外面
と内壁32の内面との同一面性がねじの螺入途中で崩れ
ることはない。なお上部側板4と下部側板11の横付け
用切り欠き4a,11aは、図9に示すように横付け用
孔4c,11bによって形成することもできる。以上説
明のごとくこの水栓ボックス1は、下付け以外の5方向
のすべてに取り付けることができ、外力に十分に耐える
ことができ、しかも前板7の外面と内壁32の内面との
同一面性を崩すことがない。
【0015】水栓ボックス1を柱などに固定した後に
は、さや管22を水栓ボックス1に取り付ける。この取
付けに用いるロックピン15は、図4に示すようにさや
管22の外面谷部を挟む脚部15b,15bを胴部15
aの両側より突設したものであり、両脚部15b,15
bの先端部内側は内方に湾曲している。また両脚部15
b,15bの付け根には外方に張り出す張り出し部15
c,15cが設けられており、この張り出し部15c,
15cが水栓ボックスの筒状部6のスリット6aの端面
に当接するように構成されている。このロックピン15
を用いてさや管22を水栓ボックスの筒状部6に接続す
るには、図3及び図4に示すようにさや管22にパッキ
ン16を外嵌して筒状部6に挿入し、スリット6aより
ロックピン15を挿入する。これによりロックピンの脚
部15bはさや管22の外面谷部に嵌入してさや管22
を把持し、一方張り出し部15cはスリット6aに当接
してロックピン15の奥側への移動を阻止するから、ロ
ックピン15の一部はスリット6aと係合して軸線方向
への移動を阻止され、こうしてさや管22は水栓ボック
ス1に接続される。その際スリット6aは1カ所にしか
設けられておらず、このスリット6a内にロックピンの
胴部15aは半ば隠れる。したがって図4より明らかな
ようにロックピン15によって前面側よりさや管22を
接続した後に、内壁32を支障なく取り付けることがで
きる。 なお明らかに、本実施例ではスリット6aを筒
状部6の前面側に設けているがスリット6aを筒状部
6の後面側に設けることもできる。
【0016】さや管22の接続を完了した後には、内壁
32の貫通孔32aを水栓ボックスの内壁挿入部8に挿
通して、内壁32を柱、梁などに固定する。このとき既
述のごとく、水栓ボックスの前板7前面と内壁32内面
との同一面性は水栓ボックス1の取付け途中でも保たれ
ているし、またロックピン15が内壁32と干渉するこ
ともない。内壁32を取り付けた後には、さや管22内
にパイプ21を挿入してその端部を水栓ボックスの内壁
挿入部8より引き出し、パイプ21に水栓エルボ20を
接続し、しかる後水栓エルボ20を水栓ボックス1に固
定する。この水栓エルボ20は、図10及び図11に示
すように両側に耳部20a,20aを有する耳付きの水
栓エルボであり、耳部20aのねじ穴の背面側には耳部
20aに沿う凹溝20bが形成されており、また水栓取
付け部にはその内外面の両方にねじが設けられている。
但し耳部20aに沿う凹溝20bに代えて、ねじ穴の背
面側の周囲にのみ凹部を設けることもできる。この水栓
エルボ20を水栓ボックス1に固定するには、予め耳部
20aのねじ穴にビス25を挿入し、ねじ穴の背面側よ
り突出したビス25にOリング26を装着しておく。し
かる後図12及び図13に示すように、水栓エルボ20
を水栓ボックスの空孔5に挿入し、水栓エルボの両耳部
20a,20aを空孔の段差面5aの両凹部5b,5b
に嵌入し、水栓エルボに装着されているビス25をねじ
込んで水栓エルボ20を水栓ボックス1に固定する。ビ
ス25はOリング26によって脱落を阻止されているか
ら、ビス25のねじ込み作業は容易であり、また水栓エ
ルボの耳部20aは段差面の凹部5bに嵌入しているか
ら、水栓エルボは前後方向の軸周りのモーメント荷重に
十分に耐えることができる。
【0017】水栓エルボ20を水栓ボックス1に固定し
た後には、図14及び図15に示すように前面プレート
17の内壁32側にOリング17cを装着し、水栓エル
ボ20にOリング17dを介して前面プレート17を外
嵌し、更に六角ナット18を水栓エルボ20に螺入し
て、前面プレート17と水栓ボックスの前板7との間で
内壁32を挟着固定する。水栓ボックス1は既に柱など
に固定されており、同様に内壁32も柱などに固定され
ているが、前面プレート17と水栓ボックス1とによっ
て内壁32を挟着することにより、水栓ボックス1は一
層強固に建物に固定される。また両Oリング17c,1
7dにより、室内側から不用意に内壁32外面に水など
をかけても、水栓ボックスの空孔5は防水されている。
しかして前面プレート17は、小径部17aと大径部1
7bとを軸線方向にずらして配置した断面クランク状に
形成されており、小径部17a内径は水栓エルボ20の
水栓取付け部の外径よりも大径に形成されており、小径
部17aの外径は水栓エルボの内壁挿入部8の内径より
も小径に形成されている。但し内壁挿入部8の突出長さ
が短いときには、前面プレートの小径部17aの外径は
内壁の貫通孔32aの径よりも小径であればよい。また
前面プレートの大径部17bの内径は、水栓エルボ20
に接続する水栓23のつば23aの外径よりも大径に形
成されている。水栓のつばとしては、図3に示すように
分離型のつば24のこともある。
【0018】この前面プレート17は、小径部17aが
背面側を向き大径部17bが正面側を向くようにして、
水栓エルボ20に外嵌する。図14中前面プレート1
7、六角ナット18及び内壁32は次のように図示され
ている。すなわち前面プレート17と六角ナット18は
同一物を示すが、内壁32は異なるものを示し、図示上
半部分は内壁32の板厚が小厚のときを示し、図示下半
部分は内壁32の板厚が中厚のときを示している。図よ
り明らかなように、内壁32の板厚が小厚のときは前面
プレートの小径部17a外径が水栓ボックスの内壁挿入
部8に深く嵌入し、また内壁32の板厚が中厚のときは
前面プレートの大径部17b内径に水栓のつば23aが
深く嵌入しており、こうして小厚から中厚にかけての内
壁32に完全に対応できる構成となっている。また六角
ナット18は前面プレートの大径部17bと水栓のつば
23aとによって完全に隠されており、室内から見た美
観を損なうことがない。他方図15中前面プレート17
は図14のものとは異なるものを示し、六角ナット18
は図14のものと同一のものを示している。また図15
中では前面プレート17と六角ナット18は同一物を示
すが、内壁32は異なるものを示し、図示上半部分は内
壁32の板厚が大厚のときを示し、図示下半部分は内壁
32の板厚が大々厚のときを示している。すなわち図1
5で用いる前面プレート17は、小径部17aと大径部
17bとの軸線方向のずれ量が図14のときよりも長い
ものを用いている。このように高々2種類の前面プレー
ト17を用いることにより、小厚から中厚(約9〜15
mm)にかけての板厚の内壁32と、大厚から大々厚
(約19〜25mm)にかけての板厚の内壁32とのす
べてに対応することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明による水栓ボックスは各種の方向
に取付け可能であり、したがって水栓ボックスの取付け
作業の融通性に富み、背面付けの場合でも各軸周りのモ
ーメント荷重に十分に耐え、横付けの場合でも水栓ボッ
クスの前板外面と内壁の内面との同一面性がねじ込み途
中で崩れることがなく、且つ空孔の段差面に水栓エルボ
の両耳部が嵌入する凹部を有するから、耳付き水栓エル
ボの取付けを確実に行なうことができる。また本発明に
よる耳付き水栓エルボは、耳部のねじ穴の背面側の周囲
に凹部を有するから、ねじ穴にビスを挿入して背面側よ
り突出したビスにOリングを装着することにより、水栓
ボックスへの取付けの作業性が格段に向上する。更に本
発明による水栓ボックス用前面プレートは、各種の板厚
の内壁に完全に対応することができ、かつ室内の美観を
損なうことがない前面プレートである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水栓ボックスの一実施例を示す正
面斜視図
【図2】同じく背面斜視図
【図3】該実施例の水栓ボックスの上付けを示す前後方
向縦断面図
【図4】該実施例のロックピンを示す図3中A−A線矢
視断面図
【図5】該実施例の水栓ボックスの背面付けを示す背面
分解斜視図
【図6】同じく前後方向縦断面図
【図7】該実施例の水栓ボックスの横付けを示す前後方
向縦断面図
【図8】同じく左右方向縦断面図
【図9】該実施例の水栓ボックスの横付けの別の態様を
示す概略側面図
【図10】本発明による水栓エルボの一実施例を示す正
面図
【図11】同じくねじ穴部については図10中B−B線
矢視断面を示す部分断面側面図
【図12】同じく水栓ボックスに固定したときを示す正
面図
【図13】図12中C−C線矢視断面図
【図14】本発明による前面プレートの一実施例を示す
前後方向縦断面図であり、上半は内壁厚が小厚のときを
示し、下半は内壁厚が中厚のときを示す図
【図15】同じく上半は内壁厚が大厚のときを示し、下
半は内壁厚が大々厚のときを示す図
【符号の説明】
1…水栓ボックス 2…傾斜板 3
…後板 4…上部側板 4a…横付け用切り欠き 4
b…背面付け用凹溝 4c…横付け用孔 5…空孔 5
a…段差面 5b…凹部 6…筒状部 6
a…スリット 7…前板 7a…前付け用孔 8
…内壁挿入部 9…上板 9a…上付け用切り欠き 1
0…拡大部 11…下部側板 11a…横付け用切り欠き 11b…横付け用孔 12…突出部 1
2a…ねじ穴 15…ロックピン 15a…胴部 1
5b…脚部 15c…張り出し部 16…パッキン 1
7…前面プレート 17a…小径部 17b…大径部 1
7c,17d…Oリング 18…六角ナット 20水栓エルボ 20a…耳部 2
0b…凹溝 21…パイプ 22…さや管 2
3…水栓 23a…つば 24…分離型つば 2
5…ビス 26…Oリング 30…柱 31…梁 3
2…内壁 32a…貫通孔 33…架設バー 3
5…座金 36…ねじ 37…ドライバー

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右に側板を設け、両側板の上下の各同一
    高さにおいて背面側より前面側に向かう上下方向の高さ
    の異なる部分に2カ所の凹溝を設け、左右方向両側板の
    内側であって上下方向両凹溝の内側に背面側より前面側
    に向かうねじ穴を設けた水栓ボックス。
  2. 【請求項2】左右に側板を設け、両側板の上下の各同一
    高さにおいて左右方向に向かい且つドライバーの軸部を
    挿入可能な穴又は切り欠きを設けた水栓ボックス。
  3. 【請求項3】波形のさや管で覆われたパイプに接続され
    る水栓エルボを固定するための水栓ボックスにおいて、 前記さや管が挿し込まれる筒状部を設けて、該筒状部に
    周方向に伸びるスリットを設け、 前記さや管の外面谷部を挟む脚部を胴部の両側より突設
    したロックピンを、前記スリットに装着し 前記ロックピンの両脚部の先端部内側を内方に湾曲さ
    せ、両脚部の付け根に外方に張り出す張り出し部を設け
    て前記スリットの端面に当接させ たことを特徴とする水
    栓ボックス。
  4. 【請求項4】両側の耳部の水栓ボックスへの取付用ねじ
    穴の背面側の周囲に凹部を設けた耳付き水栓エルボ。
  5. 【請求項5】前記凹部を左右方向に伸びる凹溝によって
    形成した請求項記載の耳付き水栓エルボ。
  6. 【請求項6】前記ねじ穴にビスを挿入し、ねじ穴の背面
    側より突出した前記ビスにリングを装着した請求項4又
    は5記載の耳付き水栓エルボ。
  7. 【請求項7】両側に耳部を有する耳付き水栓エルボを固
    定するための水栓ボックスにおいて、 前記水栓エルボを装着する空孔の前面側に該前面側を開
    放した段差面を設け、該段差面に水栓エルボの前記両耳
    部が嵌入する凹部を設けたことを特徴とする水栓ボック
    ス。
  8. 【請求項8】水栓エルボを固定した水栓ボックスとの間
    で内壁を挟着するための水栓ボックス用前面プレートに
    おいて、 小径部と大径部とを軸線方向にずらして配置して断面ク
    ランク状に形成し、前記小径部内径は、前記水栓エルボ
    の水栓取付け部の外径よりも大径に形成し、小径部外径
    は、前記内壁に形成した貫通孔の径よりも小径に形成
    し、前記大径部内径は、前記水栓エルボに接続する水栓
    のつばの外径よりも大径に形成したことを特徴とする水
    栓ボックス用前面プレート。
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