JP2841232B2 - 電波暗室 - Google Patents

電波暗室

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は,アンテナの特性評価や電子応用機器の電磁
波の測定を行う電波暗室に関するものである。
[従来の技術] 従来,電子機器の組み込んだ家電製品,電子機器自体
から発生する電磁ノズルの測定は,シールド室(通常四
角な部屋)の床面を除く5面に電波吸収体を設置し,床
面をグランドプレーンとする半電波暗室(電波半無響
室)で行われる。
一方,シールド室の床面を含む室内全面に電波吸収体
を設置した完全電波暗室(電波無響室)は,自由空間と
ほぼ同等な電波伝搬特性を有し、アンテナの特性評価な
どに使用される。
ここで,電波吸収体は,カーボン含浸処理を施したポ
リウレタンなどの誘電性損失材料のピラミッド型のもの
や,板状フェライト(磁性損失材料)を組み合わせたピ
ラミッド型,ウェッジ型などの複合電波吸収体である。
第4図に示すように,完全電波暗室及び半電波暗室共
用の従来の電波暗室は,床面をほぼ二分して,電波吸収
体1及び電波吸収体2で覆って完全電波暗室とし,電波
吸収体1には上下に移動する機構,例えばジャッキ(図
示せず)を設け,電波吸収体2には水平に移動できる機
構,例えばレール(図示せず)を設けて,第5図に示す
ように上方に移動した電波吸収体1の下の空所に,電波
吸収体2を水平に移動して収納し,所要の広さの金属床
3と回転テーブル(図示しない)を露出し,半電波暗室
とする構造であった。
[発明が解決しようとする課題] ピラミッド型電波吸収体は,かなり重く,嵩張り,機
械的強度が小さいので,移動させるためには頑張な枠組
で支持する必要がある。このため,移動のための機構が
大掛りなものになり,設備価格が高いという問題があっ
た。
そこで,本発明の技術的課題は,上記欠点に鑑み,電
波吸収体移動機構のない電波無響,電波半無響共用の電
波暗室を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば,電波吸収体を内壁面に有する電波暗
室において,前記電波吸収体は,少なくとも一部に磁性
損失材を有し,他部に誘電性損失材を有し,前記磁性損
失材の磁性損失能は衰退・回復可能であることを特徴と
する電波暗室が得られる。
また,本発明によれば,前記電波暗室において,前記
磁性損失材に磁界を印加して,当該磁性損失能を喪失せ
しめる磁性損失能制御手段を設けたことを特徴とする電
波暗室が得られる。
更に,本発明によれば,前記電波暗室において,前記
磁性損失材を加熱して,当該磁性損失能を喪失せしめる
磁性損失能制御手段を設けたことを特徴とする電波暗室
が得られる。
本発明は,床面を除くシールド室内面に電波吸収体を
設置し,床面にはフェライトなどの磁性損失材電波吸収
体を設置するとともに,磁性損失材料の磁性損失特性を
衰退させる制御手段を設けたことを特徴とする。
[作用] 制御手段が作動しない場合,床面はフェライト電波吸
収体による電波無響面であり,完全電波暗室になる。制
御手段を作動させると,フェライトの磁性損失能が衰退
して床面は実効的に金属面が露出した状態になりグラン
ドプレーンとして作用し,半電波暗室に切り替わる。
[実施例] 次に,本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図に示すとおり,シールド室は,天井,四方の壁
面および床面がパーマロイなどの磁性シールド材4で作
られた(金属で囲まれた)四角な部屋である。このシー
ルド室の天井と四方の室内面(図では二方だけを図示)
に電波吸収体5を設置し,床面に室内面に制御手段6と
フェライト(磁性損失材)電波吸収体7とを設置した電
波暗室である。
第2図に示すとおり,フェライト電波吸収体7は,所
要の磁性損失特性をもち,磁界(例えば3000G)の印加
で飽和領域に達するNi−Zn系の数mm厚のフェライトタイ
ル8を敷きつめたものである。
制御手段6は,フェライト電波吸収体7の面に垂直に
磁界を印加するコイルであり,例えば第1図の床のA部
分を第2図に拡大して示したように,フェライトタイル
8毎に設けられたコイル9の複数個である。
磁性シールド材4の床には,床の面と面一である回転
テーブル(図示せず)が含まれており,回転に支障がな
いようにフェライト電波吸収体7および制御手段6のコ
イル9が設けられている。
コイル9に直流または低周波(数百Hz以下)の交流を
通電しない場合は,フェライト電波吸収体7は床面に入
射する電波を吸収するので,電波暗室は自由空間とほぼ
同等な電波伝搬特性をもつ電波無響室(完全電波暗室)
になる。
一方,コイル9に直流または低周波の交流を通電して
飽和領域に達する以上の磁界をフェライトタイル8に印
加すると,通電が継続している間,フェライト電波吸収
体7は磁性損失能を喪失するので,シールド室の磁性シ
ールド材床面が実効的に露出したと同等の状態になり,
床面がグランドプレーンである電波半無響室(半電波暗
室)になる。
コイル9への通電を断つと,フェライト電波吸収体7
は磁性損失特性が元に戻り,電波無響室になる。
制御手段6のコイル9への通電の有無により電波半無
響室と電波無響室に切り替えることができる。
床面の一部分だけをグランドプレーンと同等にできる
ことは明らかである。
また,第1図においてフェライト電波吸収体7は,所
要の磁性損失特性をもち,例えばキュリー点が70℃のフ
ェライトタイル(図示せず)からなるものとすることも
できる。この場合,制御手段は抵抗発熱体であり,耐熱
性絶縁シートにより磁性シールド材の床と熱的に,電気
的に絶縁されているものである。
制御手段6を作動しない(通電しない)時,フェライ
ト電波吸収体7が床面に入射する電波を吸収して電波無
響室となり,制御手段6を作動(通電)してフェライト
電波吸収体7がキュリー点(例えば70℃)以上に達する
と磁性損失能が消失して床面は実効的にグランドプレー
ンの同等になり電波半無響室になる。測定作業は自動化
されているので電波暗室内の温度が高くとも支障を生じ
ることはない。
第3図は,本発明の他の実施例について床の要部を示
う拡大断面図である。この実施例では,フェライト電波
吸収体7に制御手段の抵抗発熱体10を内蔵している。フ
ェライト電波吸収体7は,所要の磁性損失特性をもち,
低温のキュリー点(例えば70℃)のものであり,2枚(厚
板と薄板)を重ね合わせたフェライトタイル11からなっ
ている。厚板のタイル11の主面に溝12(隣接タイルへの
渡り溝付で蛇行形,環状など)が形成されて,この溝12
に低温加熱用のコンスタンタン線など抵抗発熱体10を制
御手段として収納している。
抵抗発熱体10に通電してフェライトタイル11をそのキ
ュリー点以上に加熱すると,磁性損失能が消化するの
で,床面は,磁性シールド材4が露出したと同等の状態
になり,実質的にグランドプレーンになる。したがって
加温状態のとき電波半無響室である。
フェライトタイル11が常温に戻れば,磁性損失能が復
元するので,電波無響室になる、なお,第3図において
フェライトタイル11と磁性シールド材の床との間に厚さ
数mm未満の断熱材を介在させてもよい。
[発明の効果] 以上に説明してきたように,本発明に係わる電波暗室
は,シールド室の床面にフェライト電波吸収体とともに
磁性損失特性を衰退させる制御手段を設ける構造である
から,制御手段であるコイルまたは抵抗発熱体への通電
の有無により電波半無響室と電波無響室に簡単に切り替
えできる便利な共用設備であり,移動機構を必要としな
いので,床の強度は普通でよく設備費を低減できる利点
があり,床に障害物がなく平坦であり強度が高いので,
床面を作業者が往来できる利点がある優れた新規な設備
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断側面図,第2図は
第1図のA部の詳細図,第3図は本発明の他の実施例に
ついてのA部を示す要部縦断側面図,第4図および第5
図は従来例の使用状態を示す縦断側面図である。 1,2,5……電波吸収体,3……金属床,4……磁性シールド
材,6……制御手段,7……フェライト電波吸収体,8,11…
…フェライトタイル,9……コイル,10……抵抗発熱体,12
……溝。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−303095(JP,A) 特開 平4−49699(JP,A) 特開 平2−159596(JP,A) 特開 平2−159595(JP,A) 特開 平2−35797(JP,A) 特開 平2−16797(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電波吸収体を内壁面に有する電波暗室にお
    いて, 前記電波吸収体は,少なくとも一部に磁性損失材を有
    し, 他部に誘電性損失材を有し, 前記磁性損失材の磁性損失能は衰退・回復可能であるこ
    とを特徴とする電波暗室。
  2. 【請求項2】第1請求項記載の電波暗室において, 前記磁性損失材に磁界を印加して, 当該磁性損失能を喪失せしめる磁性損失能制御手段を設
    けたことを特徴とする電波暗室。
  3. 【請求項3】第1請求項記載の電波暗室において, 前記磁性損失材を加熱して, 当該磁性損失能を喪失せしめる磁性損失能制御手段を設
    けたことを特徴とする電波暗室。
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