JP2841057B2 - Dramセルのキャパシタ製造方法 - Google Patents
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Description
RAM)セルのキャパシタ製造方法に係るもので、詳し
くは、”U”状DRAM(dynamic random access memo
ry)セルキャパシタよりも一層静電容量を増加し得る”
H”状DRAMセルのキャパシタ製造方法に関する。
ては、一つのチップ上に複数のメモリセルを配置するよ
うになっており、DRAMの場合は夫々一つのトランジ
スタ及び一つのキャパシタを備えているが、該キャパシ
タの占有面積がトランジスタの占有面積よりも非常に大
きい。そこで、近来、半導体素子の高集積化に従い、D
RAMのキャパシタ占有面積を最小化しながらも、該キ
ャパシタの情報活用容量は大きくさせる研究が行われ、
最近、COB(capacitor on bit line) 構造のシリンダ
型”U”状のDRAMキャパシタ製造方法が提示されて
いる。
シタ製造方法においては、図3(A)に示すように、P
型シリコン基板Sの素子隔離領域に隔離膜1を成長さ
せ、各ゲート絶縁膜2上にゲート電極3を夫々形成した
後、ゲート電極3の側方のシリコン基板S内に夫々セル
キャパシタの拡散領域のソース/ドレイン領域4を形成
してスイッチングトランジスタを形成する。
S上に絶縁膜の第1CVD酸化膜5を形成し、前記ゲー
ト電極3間のシリコン基板S表面の所定部位が露出する
ようにビット接合(contact) マスクを用いて前記第1C
VD酸化膜5の所定部位を食刻し、前記スイッチングト
ランジスタの各ドレイン領域に接続されるように導電性
膜のビットライン6を形成する。
記第1CVD酸化膜5上に絶縁膜の第2CVD酸化膜
5’を形成して酸化膜7を形成し、該第2CVD酸化膜
5’上にCVD酸化膜の食刻阻止膜8を蒸着した後、セ
ル(cell)接合マスクを用いてシリコン基板S表面所定
部位が露出するように、食刻阻止膜8及び第1、第2C
VD酸化膜5、5’を食刻し、コンタクトホールを形成
する。以下、前記第1、第2CVD酸化膜5、5’を便
宜上酸化膜7として表示する。
ンタクトホールが形成された前記食刻阻止膜8上に多結
晶シリコンの第1導電性膜10を蒸着し、該第1導電性
膜10上にCVD酸化膜の第2絶縁膜11を蒸着した
後、該第2絶縁膜11上に所定間隔を置いて感光膜12
を形成し、該感光膜をマスクとして第2絶縁膜11及び
第1導電性膜10を食刻し、水平ノード電極を形成す
る。
光膜12を除去し、前記水平ノード電極及び第2絶縁膜
11が形成された食刻阻止膜8上に多結晶シリコンの第
2導電性膜13を蒸着し、乾式食刻して垂直ノード電極
を形成する。このとき、垂直ノード電極間のビットライ
ン6上方側の食刻阻止膜8表面が露出しないようにな
る。
平ノード電極上の第2絶縁膜11を湿式食刻法により除
去し、水平ノード電極、垂直ノード電極、及び食刻阻止
膜8上に高誘電率を有する誘電体膜14として窒化膜、
Ta2O5 、及びBaSrTiO3中何れか一つを蒸着した後、該誘
電体膜14上に多結晶シリコンの第3導電性膜15を蒸
着してプレート電極を形成し、該第3導電性膜15上に
第3絶縁膜16を蒸着し、これにより”U”状のDRA
Mセルの製造が完了する。
C1 と、前記高誘電率を有した誘電体膜14の厚さd1
と、水平ノード電極10及び垂直ノード電極13とプレ
ート電極15とが接する部分のキャパシタ表面積A
1 と、の間には次式が成立する。 C1 =(∈1 /d1 )A1 ここで、d1 はセルキャパシタの誘電体膜の厚さ、∈1
はセルキャパシタの誘電体膜の誘電率を示す。
A1 が大きく、誘電体膜の厚さd1が薄いほど前記キャ
パシタの容量C1 は増加し、前記垂直ノード電極を形成
する理由は、キャパシタの表面積A1 を増加させるため
であり、この時、垂直ノード電極の高さが高いほど、同
一の占有面積に対するキャパシタの容量C1 は増加す
る。
来の”U”状のDRAMセルのキャパシタ製造方法にお
いては、垂直ノード電極の高さを増加させてキャパシタ
の静電容量を確保する場合、その高さだけを増加させる
には限界があり、静電容量の増加を図り得ないという不
都合な点があった。
されたもので、”H”状DRAMセルキャパシタを製造
して、従来の”U”状DRAMセルのキャパシタよりも
静電容量の増加を図り得るDRAMセルのキャパシタ製
造方法を提供することを目的とする。
明にかかる製造方法では、DRAMセルのキャパシタ製
造方法であって、拡散領域を有するトランジスタ、及び
ビットラインを備えた半導体基板上に第1絶縁膜を形成
する第1絶縁膜形成工程と、前記第1絶縁膜上に食刻阻
止膜を、トランジスタの拡散領域上には形成されないよ
うに所定間隔を置いて形成する食刻阻止膜形成工程と、
該食刻阻止膜を含む第1絶縁膜上に該食刻阻止膜と選択
的食刻性を有する第2絶縁膜を形成する第2絶縁膜形成
工程と、半導体基板表面の拡散領域が露出するように、
前記第2絶縁膜と第1絶縁膜とを食刻し、コンタクトホ
ールを形成するコンタクトホール形成工程と、該コンタ
クトホール内の拡散領域と第1、第2絶縁膜の側壁及び
第2絶縁膜上に延長され、該コンタクトホール内を完全
に埋めないように第1ノード電極を形成する第1ノード
電極形成工程と、該第1ノード電極上に第3絶縁膜を形
成する第3絶縁膜形成工程と、該第3絶縁膜をマスクに
し、前記食刻阻止膜上の第2絶縁膜を食刻する第2絶縁
膜食刻工程と、前記第3絶縁膜、第1ノード電極、及び
第2絶縁膜の側面に第2ノード電極を形成する第2ノー
ド電極形成工程と、前記第3絶縁膜を除去する第3絶縁
膜除去工程と、前記第1ノード電極及び第2ノード電極
上に誘電体膜を形成する誘電体形成工程と、該誘電体膜
上にプレート電極を形成するプレート電極形成工程と、
を順次行う。
において、第1絶縁膜が形成され、食刻阻止膜形成工程
において、第1絶縁膜上に、食刻阻止膜が所定間隔を置
いて形成される。この食刻阻止膜はコンタクトホールを
形成するために形成されるものであり、拡散領域上には
形成されないようにしておく。第2絶縁膜形成工程で
は、第2絶縁膜が形成される。コンタクトホール形成工
程では、第2絶縁膜と第1絶縁膜とが食刻される。拡散
領域上には食刻阻止膜が形成されていないので、食刻に
より、半導体基板表面の拡散領域が露出し、拡散領域上
にコンタクトホールが形成される。第1ノード電極形成
工程では、第1ノード電極が、コンタクトホール内の拡
散領域と第1、第2絶縁膜の側壁及び第2絶縁膜上に延
長され、コンタクトホール内を完全に埋めないように形
成され、第3絶縁膜形成工程では、第1ノード電極上
に、第3絶縁膜が形成される。この第3絶縁膜は第2ノ
ード電極を形成するために形成されるものである。第2
絶縁膜食刻工程では、第3絶縁膜をマスクにして、食刻
阻止膜上の第2絶縁膜が食刻され、この食刻は、食刻阻
止膜で停止する。第2ノード電極形成工程では、第3絶
縁膜、第1ノード電極及び第2絶縁膜の側面に第2ノー
ド電極が形成される。そして、第2ノード電極が形成さ
れた後、第3絶縁膜は、第3絶縁膜除去工程において除
去される。誘電体膜は、誘電体形成工程において、第1
ノード電極及び第2ノード電極上に形成され、プレート
電極形成工程では、誘電体膜上にプレート電極が形成さ
れる。このようにしてキャパシタの製造が行われ、第1
ノード電極が第2絶縁膜上に延長形成される。
記食刻阻止膜は窒化膜、前記第2絶縁膜は酸化膜である
かかる構成によれば、第2絶縁膜である酸化膜を食刻し
たときに、食刻阻止膜である窒化膜により食刻が阻止さ
れる。
記第2絶縁膜形成工程において、第2絶縁膜は、500
Å〜10000Åの厚さに形成される。かかる構成によ
れば、食刻阻止膜と第1ノード電極との間隔が500Å
〜10000Åだけ開くようになる。請求項4の発明に
かかる製造方法では、前記第1ノード電極、第2ノード
電極、及びプレート電極は、導電性膜からなる。
量は、第1ノード電極、第2ノード電極、及びプレート
電極を介して取り出される。請求項5の発明にかかる製
造方法では、前記第2ノード電極形成工程は、前記第3
絶縁膜、第1ノード電極、及び第2絶縁膜を含む食刻阻
止膜の表面に導電性膜を蒸着し、乾式食刻して第2ノー
ド電極を形成する工程である。
ード電極、及び食刻阻止膜の表面に導電性膜が蒸着さ
れ、乾式食刻されて第2ノード電極が形成される。
及び図2に基づいて説明する。本発明に係るDRAMセ
ルのキャパシタ製造方法においては、図1に示すよう
に、スイッチングトランジスタ及びビットラインの備え
られたシリコン基板S上に第1絶縁膜107を形成する
工程と、該第1絶縁膜107上に所定間隔を置いて食刻
阻止膜108を形成する工程と、該食刻阻止膜108を
含めて第1絶縁膜107上に第2絶縁膜109を形成す
る工程と、シリコン基板S表面の所定部位が露出される
ようにそれら第2絶縁膜109及び第1絶縁膜107を
食刻してコンタクトホールを形成する工程と、該コンタ
クトホールを含めて第2絶縁膜109上所定部位に第1
ノード電極(以下「水平ノード電極」という)を形成
し、該水平ノード電極上に第3絶縁膜111を形成する
工程と、該第3絶縁膜111及び水平ノード電極をマス
クとし、第2絶縁膜109を食刻する工程と、それら第
3絶縁膜111、水平ノード電極、及び第2絶縁膜10
9の側面に第2ノード電極(以下「垂直ノード電極」と
いう)を形成する工程と、前記第3絶縁膜111を除去
する工程と、前記水平及び垂直ノード電極が形成された
食刻阻止膜108上に誘電体膜114を形成し、該誘電
体膜114上にプレート電極を形成する工程と、を順次
行うようにした。
(A)に示すように、p型シリコン基板Sの素子隔離領
域に隔離膜101を成長させ、各ゲート絶縁膜102上
に夫々ゲート電極103を形成した後、ゲート電極10
3の側方シリコン基板S内にセルキャパシタの拡散領域
104のソース/ドレイン領域を夫々形成してスイッチ
ングトランジスタを製造する。
リコン基板S上に絶縁膜の第1CVD酸化膜105を形
成し、ビット接合マスクを用いてゲート電極103間の
シリコン基板S表面所定部位が露出するように第1CV
D酸化膜105の所定部位を食刻した後、前記スイッチ
ングトランジスタの各ドレイン領域に接続されるように
導電性膜のビットライン106を形成する。
CVD酸化膜105上に第2CVD酸化膜105’を形
成して第1絶縁膜107を形成し、該第2CVD酸化膜
105’上に100Å〜3000Åの厚さを有するCV
D窒化膜の食刻阻止膜108を所定間隔を置いて形成す
る。以後、第1及び第2CVD酸化膜105、105’
を便宜上第1絶縁膜107と称する。
1絶縁膜107上にCVD酸化膜の第2絶縁膜109を
500Å〜10000Åの厚さに形成し、セル接合マス
クを用いてシリコン基板Sの表面の所定部位が露出する
ように前記第2絶縁膜109及び第1絶縁膜107を食
刻してコンタクトホールを形成する。尚、前記食刻阻止
膜108には、CVD窒化膜に限らず、前記第2絶縁膜
109に対して選択的食刻性を有するものであれば、他
の任意の薄膜を用いることもできるし、また、第2絶縁
膜109には、CVD酸化膜の代わりにCVD窒化膜の
食刻阻止膜108に対し、選択的食刻性を有する任意の
薄膜を用いることもできる。
ンタクトホールが形成された第2絶縁膜109上に多結
晶シリコンの第1導電性膜110を500Å〜3000
Åの厚さに蒸着し、該第1導電性膜110上にCVD酸
化膜の第3絶縁膜111を蒸着した後、該第3絶縁膜1
11上に所定間隔を置いて感光膜112を形成し、該感
光膜112をノードマスクとして前記第3絶縁膜111
及び第1導電性膜110を食刻し、第1導電性膜110
からなる水平ノード電極を形成する。
電極をマスクとして食刻阻止膜108の表面が露出する
ように第2絶縁膜109を乾式食刻した後、感光膜11
2を除去する。その後、図2(C)に示すように、前記
第2絶縁膜109、水平ノード電極、及び第3絶縁膜1
11を含めて食刻阻止膜108上に多結晶シリコンの第
2導電性膜113を500Å〜3000Åの厚さに蒸着
し、乾式食刻する。
ード電極、及び第3絶縁膜111の側面に第2導電性膜
からなる垂直ノード電極が形成される。次いで、図2
(D)に示すように、湿式食刻法により、水平ノード電
極上の第3絶縁膜111を除去し、水平ノード電極、垂
直ノード電極、及び食刻阻止膜108上に高誘電率を有
する誘電体膜114として窒化膜、Ta2O5 、及びBaSrTi
O3中の何れか一つを蒸着した後、前記誘電体膜114上
に多結晶シリコンの第3導電性膜115を蒸着してプレ
ート電極を形成し、該第3導電性膜115上に第4絶縁
膜116を蒸着して”H”状のDRAMセルの製造を完
了する。
パシタの容量C2 と、高誘電率∈2を有する誘電体膜1
14の厚さd2 と、水平ノード電極及び垂直ノード電極
とプレート電極とが接する部分のキャパシタ表面積A2
と、の間には下式が成立する。 C2 =(∈2 /d2 )A2 ここで、d2 はセルキャパシタの誘電体膜の厚さ、∈2
はセルキャパシタの誘電体膜の誘電率を示す。
の高さが増加するほど、また、水平ノード電極の深さが
深くなるほど増加する。従って、本発明に係る”H”状
DRAMセルキャパシタは、従来”U”状DRAMに比
べ、水平ノード電極が第2絶縁膜の厚さにより、深く延
長して形成されるため、垂直ノード電極が上下方向に延
長して増大し、キャパシタ全体の表面積A2 が増大する
利点がある。
ルの製造が可能であるため、一層多量の情報を維持し、
再生し得るという効果がある。
係る製造方法によれば、第2絶縁膜の厚さを調節して、
従来の”U”状セルキャパシタに比べ、占有面積当りの
キャパシタ表面積が増大し、セルキャパシタの静電容量
が増加するという効果がある。且つ、大きな静電容量を
有するDRAMセルの製造が可能であるため、一層多量
の情報を維持し、再生し得るという効果がある。
第2絶縁膜は食刻され、食刻阻止膜で食刻を阻止するこ
とができる。請求項3の発明に係る製造方法によれば、
食刻阻止膜、第2酸化膜を、夫々、窒化膜、酸化膜とす
ることにより、窒化膜は、第2酸化膜に対して選択的食
刻性を有するようになる。
第2絶縁膜の厚さを500Å〜10000Åに形成する
ことにより、食刻阻止膜と水平ノード電極との間隔が最
適な間隔となる。請求項5の発明に係る製造方法によれ
ば、キャパシタの静電容量を取り出すことができる。
垂直ノード電極を形成することができる。
法を示す工程図。
Claims (5)
- 【請求項1】DRAMセルのキャパシタ製造方法であっ
て、 拡散領域を有するトランジスタ、及びビットラインを備
えた半導体基板上に第1絶縁膜を形成する第1絶縁膜形
成工程と、 前記第1絶縁膜上に食刻阻止膜を、トランジスタの拡散
領域上には形成されないように所定間隔を置いて形成す
る食刻阻止膜形成工程と、 該食刻阻止膜を含む第1絶縁膜上に該食刻阻止膜と選択
的食刻性を有する第2絶縁膜を形成する第2絶縁膜形成
工程と、 半導体基板表面の拡散領域が露出するように、前記第2
絶縁膜と第1絶縁膜とを食刻し、コンタクトホールを形
成するコンタクトホール形成工程と、該コンタクトホール内の拡散領域と第1、第2絶縁膜の
側壁及び第2絶縁膜上に延長され、該コンタクトホール
内を完全に埋めないように第1ノード電極を形成する第
1ノード電極 形成工程と、 該第1ノード電極上に第3絶縁膜を形成する第3絶縁膜
形成工程と、該第3絶縁膜をマスクにし、 前記食刻阻止膜上の第2絶
縁膜を食刻する第2絶縁膜食刻工程と、 前記第3絶縁膜、第1ノード電極、及び第2絶縁膜の側
面に第2ノード電極を形成する第2ノード電極形成工程
と、 前記第3絶縁膜を除去する第3絶縁膜除去工程と、 前記第1ノード電極及び第2ノード電極上に誘電体膜を
形成する誘電体形成工程と、 該誘電体膜上にプレート電極を形成するプレート電極形
成工程と、 を順次行うことを特徴とするDRAMセルのキャパシタ
製造方法。 - 【請求項2】前記食刻阻止膜は窒化膜、前記第2絶縁膜
は酸化膜であることを特徴とする請求項1記載のDRA
Mセルのキャパシタ製造方法。 - 【請求項3】前記第2絶縁膜形成工程において、第2絶
縁膜は、500Å〜10000Åの厚さに形成されるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のDRAMセ
ルのキャパシタ製造方法。 - 【請求項4】前記第1ノード電極、第2ノード電極、及
びプレート電極は、導電性膜からなることを特徴とする
請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のDRAMセ
ルのキャパシタ製造方法。 - 【請求項5】前記第2ノード電極形成工程は、前記第3
絶縁膜、第1ノード電極、及び第2絶縁膜を含む食刻阻
止膜の表面に導電性膜を蒸着し、乾式食刻して第2ノー
ド電極を形成する工程であることを特徴とする請求項1
〜請求項4のいずれか1つに記載のDRAMセルのキャ
パシタ製造方法。
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