JP2840807B2 - 3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾチアジン誘導体 - Google Patents

3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾチアジン誘導体

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JP2840807B2
JP2840807B2 JP5283684A JP28368493A JP2840807B2 JP 2840807 B2 JP2840807 B2 JP 2840807B2 JP 5283684 A JP5283684 A JP 5283684A JP 28368493 A JP28368493 A JP 28368493A JP 2840807 B2 JP2840807 B2 JP 2840807B2
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洋一 河嶋
淳稔 太田
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛋白安定化作用および
脂質過酸化物生成抑制作用を有し、白内障治療剤等の医
薬として有用な新規3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾ
チアジン誘導体およびその合成中間体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明化合物の基本骨格である1,4−
ベンゾチアジン誘導体の2位にベンジリデン基を有する
化合物は、除草剤(アメリカ特許第3923709
号)、トランキライザー(特公昭49−10671)や
ベンゾチアゼピン誘導体の合成中間体となること(特開
昭60−72875)が報告されている。しかし、これ
らの公知文献に開示されている化合物は3位にオキソ基
を有しており、本発明化合物とは骨格となる化学構造を
異にしている。さらに、本発明化合物の効果としての特
徴である蛋白安定化作用や脂質過酸化物生成抑制作用に
ついての情報は何ら報告されていない。
【0003】また、特開平1−287077号公報には
活性酸素消去作用や脂質過酸化物生成抑制作用を有する
2−ベンジリデン−3−オキソ−1,4−ベンゾチアジ
ン誘導体が開示されているが、この公報に開示されてい
る化合物と本発明化合物とでは骨格となる化学構造が異
なっていることは無論のこと、この公報には蛋白安定化
作用については何ら記載がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】白内障は、水晶体が混
濁し視力を失う難治性眼疾患である。白内障の発症要
因、機序およびその治療法等については古くから種々研
究されているものの、効果的な薬物は非常に少ないのが
現状である。
【0005】水晶体中の過酸化物の増加が白内障の発症
に関係するといわれており、脂質過酸化物生成抑制作用
を有する化合物が白内障に有効であると報告されている
(Current Eye Res., 5, 37-40 (1986) )。また、白内
障患者では水晶体中の蛋白の変性がみられることも報告
されている(眼科, 19, 1283-1296 (1977))。
【0006】これらのことから、脂質過酸化物生成抑制
作用と蛋白安定化作用とを併せ持つ化合物が白内障に特
に有用であると考えられる。しかしながら、この2つの
作用を併せ持つ化合物に関する研究については未だ行な
われておらず、このような化合物の開発が望まれてい
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は脂質過酸化
物生成抑制作用と蛋白安定化作用とを併せ持つ化合物を
見い出すべく鋭意検討を行なった結果、2位がベンジリ
デン基で、4位がカルボキシアルキル基で置換された
3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾチアジン化合物であ
って、ベンジリデン基のフェニル環がさらにヒドロキシ
基と低級アルキル基で置換された化合物が脂質過酸化物
生成抑制作用と蛋白安定化作用の2つの作用を併せ持っ
ていることを見い出した。
【0008】
【発明の開示】本発明は下記一般式[I] で示される化合
物またはその塩類(以下、本発明化合物[I] とする)お
よび下記一般式[II]で示される本発明化合物[I] の合成
中間体またはその塩類(以下、本発明化合物[II]とす
る)に関するものである。
【0009】
【化5】
【化6】 [式中、R1 は保護基で保護されていてもよいヒドロキ
シ基を示す。R2 は低級アルキル基を示す。R3 は水素
原子、低級アルキル基、保護基で保護されていてもよい
ヒドロキシ基または低級アルコキシ基を示し、該低級ア
ルキル基は保護基で保護されていてもよいヒドロキシ
基、アミノ基または低級アルキルアミノ基で置換されて
いてもよい。R4 はエステルまたはアミドに変換されて
いてもよいカルボキシル基を示す。Aはアルキレン基を
示す。以下同じ。]上記で規定した基をさらに詳しく説
明すると、低級アルキル基とはメチル、エチル、プロピ
ル、ヘキシル、イソプロピル、tert.-ブチル、(ジメチ
ル)エチル等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖または
分枝のアルキル基を示す。低級アルコキシ基とはメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキ
シ、イソプロポキシ、tert.-ブトキシ等の1〜6個の炭
素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基を示す。
アルキレン基とはメチレン、エチレン、プロピレン、テ
トラメチレン、ヘプタメチレン、デカメチレン、(ジメ
チル)メチレン、(ジエチル)メチレン等の1〜10個
の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキレン基を示
す。ヒドロキシ基の保護基とは、メタンスルホニル等の
低級アルキルスルホニル、フェニルスルホニルやp- ト
ルエンスルホニル等のアリールスルホニル、アセチル、
プロピオニル、ピバロイル等の低級アルカノイル、メト
キシメチル等の低級アルコキシメチル、ベンゾイル、ベ
ンジルオキシメチル、テトラヒドロピラニルまたはトリ
メチルシリル等のようにヒドロキシ基の保護基として汎
用されるものを示す。エステルとは、メチルエステル、
エチルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステ
ル、ヘキシルエステル等の低級アルキルエステル、ベン
ジルエステル等のアリール低級アルキルエステル等のよ
うにカルボン酸のエステルとして汎用されるものを示
す。アミドとは、アンモニアとのアミド、メチルアミ
ン、ジメチルアミンやエチルアミン等の低級アルキルア
ミンとのアミド、ベンジルアミン等のアリール低級アル
キルアミンとのアミド等のようにカルボン酸のアミドと
して汎用されるものを示す。
【0010】本発明化合物[I] および[II]は、医薬とし
て許容される塩の形態をなしていてもよい。このような
塩の例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム等
のアルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩、アンモ
ニウム塩、ジエチルアミン、トリエタノールアミン塩等
の有機アミンとの塩、また、塩酸、硝酸、硫酸等の無機
酸との塩が挙げられる。
【0011】本発明化合物[I] の代表的な合成法は、以
下に示すとおりである。
【0012】
【化7】 [式中、Xはハロゲン原子、アルキルスルホニル基また
はアリールスルホニル基を示す。]上記式[III] で表わ
される化合物を還元剤で処理することにより、式[II]で
表わされる本発明化合物[II]が得られる。次いで、本発
明化合物[II]と式[IV]で表わされる化合物とを塩基の存
在下で反応させることにより、式[I] で表わされる本発
明化合物[I] が得られる。なお、式[III] で表わされる
化合物は特開平1−287077号公報記載の方法で合
成でき、その代表的な合成法を以下に示す。
【0013】
【化8】 ベンジリデン基のフェニル環に置換したヒドロキシ基
は、反応の前または後に汎用される方法に従って、前述
した保護基により保護してもよく、その保護基は汎用さ
れる方法により脱離させることができる。
【0014】本発明化合物[I] において、ベンゾチアジ
ンの4位に置換したカルボキシル基は、汎用される方法
を用いて反応の前または後にエステルやアミドに変換す
ることができる。逆に、エステルやアミドは、汎用され
る方法を用いて加水分解させ、カルボン酸とすることが
できる。
【0015】上記の方法によって得られた化合物は、常
法により前述のような塩類としてもよい。
【0016】なお、本発明化合物[I] および本発明化合
物[II]には立体異性体や光学活性体も存在するが、それ
らはいずれも本発明に包含される。例えば、本発明化合
物[I] および本発明化合物[II]はベンジリデン基を有す
るのでZ−体とE−体が存在するが、本発明はそれらを
全て包含するものである。
【0017】脂質過酸化物生成抑制作用と蛋白安定化作
用とを併せ持つ化合物が白内障に特に有用であると考え
られるが、この2つの作用を併せ持つ化合物に関する研
究については未だ行われておらず、このような化合物の
開発が望まれていた。
【0018】本発明者等は、2位にベンジリデン基、3
位にオキソ基を導入した1,4−ベンゾチアジン誘導体
が脂質過酸化物生成抑制作用を有するとの情報(特開平
1−287077)を基に、1,4−ベンゾチアジンを
骨格とし、上記の課題を解決するべく検討を行った。そ
の結果、2位にベンジリデン基を導入した2−ベンジリ
デン−3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾチアジン誘導
体が脂質過酸化物生成抑制作用と蛋白安定化作用とを併
せ持っており、抗白内障剤として有用であることを見い
だした。
【0019】本発明化合物[I] の基本的構成要件は、
3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾチアジンの4位がカ
ルボキシアルキル基で置換され、2位がベンジリデン基
で置換され、さらにそのベンジリデン基のフェニル環が
少なくとも1つのヒドロキシ基と1つの低級アルキル基
を有することにある。ところで、医薬品として用いられ
る化合物においては、生体内における吸収促進、持続性
向上等を目的とするプロドラッグ化や、製剤化する上で
の安定化等を目的として、カルボン酸のエステル化、ヒ
ドロキシ基の適切な保護基による保護等の技術が汎用さ
れており、さらには製造手段として、すなわち合成中間
体としてそれらの誘導体を用いる技術も汎用されてい
る。従って、本発明においてもヒドロキシ基はヒドロキ
シ基の保護基として汎用されている保護基で保護されて
いてもよく、また、カルボキシアルキル基のカルボキシ
ル基はカルボン酸の汎用誘導体であるエステルやアミド
の形に変換されていてもよい。
【0020】本発明化合物[I] の構造的特徴は上記のと
おりであるが、その中でもベンジリデン基のフェニル環
の置換基に関して好ましい例を述べると、ヒドロキシ基
が4位に位置するのが好ましく、さらにヒドロキシ基の
隣接位置に低級アルキル基が置換されているのが好まし
い。すなわち、低級アルキル基が3位と5位の両方に置
換している化合物が好ましい。また、低級アルキル基に
ついては tert.- ブチル基がより好適な例である。
【0021】本発明化合物[I] にカルボキシアルキル基
を導入する前の段階である本発明化合物[II]は、本発明
化合物[I] の合成中間体として特に有用な新規物質であ
る。
【0022】また、蛋白安定化作用や脂質過酸化物生成
抑制作用を有する化合物は抗炎症剤となることも報告さ
れており(Lancet, 1, 169-170 (1965) 、Biochem. Bio
phys. Acta, 489, 163-172 (1977) )、本発明化合物
[I] は抗炎症剤としても有用であると期待される。
【0023】本発明化合物[I] は経口でも、非経口でも
投与することができる。投与剤型としては、錠剤、カプ
セル剤、顆粒剤、散剤、注射剤、点眼剤等が挙げられ、
汎用されている技術を用いて製剤化することができる。
例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の全身用剤で
あれば、乳糖、結晶セルロース、デンプン等の増量剤、
ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロ
キシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結
合剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換
ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリ
コン樹脂等のコーティング剤等を必要に応じて加えれば
よい。また、点眼液では、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、濃グリセリン等の等張化剤、リン酸ナトリウム、ホ
ウ酸、モノエタノールアミン等の緩衝化剤、エデト酸ナ
トリウム等の安定化剤、塩化ベンザルコニウム、パラオ
キシ安息香酸エステル等の防腐剤、ポリソルベート8
0、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界面活性剤、
希塩酸、水酸化ナトリウム等のpH調整剤等を必要に応
じて加えればよい。
【0024】本発明化合物[I] の投与量は症状、年令、
剤型等によって適宜選択できるが、経口剤であれば通常
1日当り0.1〜5000mg、好ましくは1〜100
mgを1回または数回に分けて投与すればよい。また、
点眼剤であれば0.001%〜10%の濃度のもの、好
ましくは0.1%〜3%の濃度のものを1日1〜数回点
眼すればよい。
【0025】以下に、本発明化合物[I] および本発明化
合物[II]の製造例ならびに製剤例を示すが、これらの例
は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明
の範囲を限定するものではない。
【0026】
【実施例】
[製造例] 実施例1 2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベン
ジリデン)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾ
チアジン(化合物1−1)
【化9】 水素化リチウムアルミニウム(0.66g)のジエチル
エーテル(9ml)懸濁液に、室温下、アルゴン雰囲気
中で塩化アルミニウム(0.77g)のジエチルエーテ
ル(6ml)懸濁液を加え15分間撹拌する。室温下、
反応液に2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロ
キシベンジリデン)−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−
2H−1,4−ベンゾチアジン(1.00g)のジエチ
ルエーテル(15ml)−テトラヒドロフラン(6m
l)溶液を滴下した後、室温で4.5時間撹拌する。反
応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られ
た固形物をヘキサン−ジイソプロピルエーテル混液で再
結晶して標記化合物0.51g(53.3%)を得る。
【0027】m.p.159〜167℃ IR(KBr,cm-1):3633,3373,295
2,1611,1589,1475,1436,129
9,1237,1120,890,743
【0028】実施例1と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。 ・2−(3−tert.-ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルベンジリデン)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンゾチアジン(化合物1−2) ・2−(3−tert.-ブチル−4−ヒドロキシベンジリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジ
ン(化合物1−3) ・3,4−ジヒドロ−2−(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシベンジリデン)−2H−1,4−ベンゾチアジ
ン(化合物1−4) ・3,4−ジヒドロ−2−(4−ヒドロキシ−3−メチ
ルベンジリデン)−2H−1,4−ベンゾチアジン(化
合物1−5) ・2−(3−tert.-ブチル−5−ジメチルアミノメチル
−4−ヒドロキシベンジリデン)−3,4−ジヒドロ−
2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物1−6)
【0029】実施例2 2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベン
ジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキシカルボニ
ルメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2−
1)
【化10】 2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベン
ジリデン)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾ
チアジン(化合物1−1,0.45g)およびブロモ酢
酸エチル(0.15ml)のN,N−ジメチルホルムア
ミド(3ml)溶液に、炭酸カリウム(0.17g)お
よびヨウ化ナトリウム(0.20g)を加え、窒素雰囲
気下、50〜60℃で一晩撹拌する。反応液に飽和食塩
水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後減圧濃縮する。得られる油状物をシリ
カゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物0.52g
(93.6%)を得る。
【0030】IR(Film,cm-1):3632,2
958,1738,1616,1586,1487,1
436,1198,1024,909,733
【0031】実施例2と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。 ・2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−メトキシカルボ
ニルメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2
−2) ・4−ブトキシカルボニルメチル−2−(3,5−ジ-t
ert.- ブチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−3,4
−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2
−3) ・2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−(3−エトキシ
カルボニルプロピル)−2H−1,4−ベンゾチアジン
(化合物2−4) ・2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−(7−エトキシ
カルボニルヘプチル)−2H−1,4−ベンゾチアジン
(化合物2−5) ・2−(3−tert.-ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルベンジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキシカ
ルボニルメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合
物2−6) ・2−(3−tert.-ブチル−4−ヒドロキシベンジリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキシカルボニルメチ
ル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2−7) ・3,4−ジヒドロ−2−(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシベンジリデン)−4−エトキシカルボニルメチ
ル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2−8) ・3,4−ジヒドロ−4−エトキシカルボニルメチル−
2−(4−ヒドロキシ−3−メチルベンジリデン)−2
H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2−9)・2−
(3−tert.-ブチル−5−ジメチルアミノメチル−4−
ヒドロキシベンジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−エ
トキシカルボニルメチル−2H−1,4−ベンゾチアジ
ン(化合物2−10)
【0032】実施例3 4−カルボキシメチル−2−(3,5−ジ-tert.- ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジリデン)−3,4−ジヒドロ
−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物3−1)
【化11】 2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベン
ジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキシカルボニ
ルメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2−
1,0.055g)をテトラヒドロフラン(2ml)と
メタノール(1ml)の混液に溶解し、氷−塩化ナトリ
ウム冷却下、水酸化リチウム1水和物(0.132g)
の水溶液(2.0ml)を撹拌しながら滴下する。0〜
5℃で30分間撹拌した後、反応液に1N塩酸を加えて
酸性とし、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して
標記化合物0.051g(98.8%)を得る。
【0033】m.p. 173.4〜174.9℃(分
解) IR(KBr,cm-1):3382,3004,295
8,1743,1616,1588,1489,142
6,1303,1205,1134,743
【0034】実施例3と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0035】・4−(3−カルボキシプロピル)−2−
(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベンジリ
デン)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチア
ジン(化合物3−2) ・2−(3−tert.-ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルベンジリデン)−4−カルボキシメチル−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物3−
3) ・2−(3−tert.-ブチル−4−ヒドロキシベンジリデ
ン)−3,4−ジヒドロ−4−カルボキシメチル−2H
−1,4−ベンゾチアジン(化合物3−4) ・2−(3−tert.-ブチル−5−ジメチルアミノメチル
−4−ヒドロキシベンジリデン)−4−カルボキシメチ
ル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン
(化合物3−5)
【0036】実施例4 4−カルバモイルメチル−2−(3,5−ジ-tert.- ブ
チル−4−ヒドロキシベンジリデン)−3,4−ジヒド
ロ−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物4−1)
【化12】 2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベン
ジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキシカルボニ
ルメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2−
1,0.4g)をアンモニアのメタノール溶液(17.
85N,15ml)に溶解し、0.1N塩酸のメタノー
ル溶液(3ml)を加え、封管中で80℃4日間撹拌す
る。反応液を減圧濃縮後、酢酸エチルで抽出する。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得ら
れる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標記
化合物を得る。
【0037】実施例4と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。 ・2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−(N−メチルカ
ルバモイルメチル)−2H−1,4−ベンゾチアジン
(化合物4−2) ・2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−(N,N−ジメ
チルカルバモイルメチル)−2H−1,4−ベンゾチア
ジン(化合物4−3) ・4−(N−ベンジルカルバモイルメチル)−2−
(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベンジリ
デン)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチア
ジン(化合物4−4)
【0038】実施例5 2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−メトキシメトキ
シベンジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキシカ
ルボキシメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合
物5−1)
【化13】 水素化ナトリウムの60%鉱油懸濁物(0.03g)を
ジメチルホルムアミド(1ml)に懸濁させた後、2−
(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベンジリ
デン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキシカルボニルメ
チル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2−1,
0.35g)のジメチルホルムアミド(3ml)溶液を
撹拌しながら加える。窒素雰囲気下で10分間撹拌した
後、クロロメチルメチルエーテル(0.3ml)のジメ
チルホルムアミド(1ml)溶液を加える。50℃で4
時間撹拌した後、反応液に精製水を加え、酢酸エチルで
抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマト
で精製し、標記化合物を得る。
【0039】実施例6 2−(4−アセトキシ−3,5−ジ-tert.- ブチルベン
ジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキシカルボニ
ルメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物6−
1)
【化14】 2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベン
ジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキシカルボニ
ルメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン(化合物2−
1,0.80g)に無水酢酸(5.8ml)およびトリ
エチルアミン(2.1ml)を加えて一夜還流する。反
応液に希塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出する。有機
層を飽和炭酸水素ナトリウム水、さらに飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮する。得
られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標
記化合物を得る。
【0040】実施例6と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。 ・2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4−プロパノイル
オキシベンジリデン)−3,4−ジヒドロ−4−エトキ
シカルボニルメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン
(化合物6−2)
【0041】[製剤例]本発明化合物[I] の経口剤およ
び点眼剤の一般的な製剤例を以下に示す。 1)錠剤
【表1】 処方1 100mg中 本発明化合物[I] 1 mg 乳糖 66.4mg トウモロコシデンプン 20 mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6 mg ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg
【0042】上記処方の錠剤に、コーティング剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴー
ル、シリコン樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用
いてコーティングし、目的とする錠剤を得る(以下の処
方の錠剤も同じ)。
【0043】
【表2】 処方2 100mg中 本発明化合物[I] 5 mg 乳糖 62.4mg トウモロコシデンプン 20 mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6 mg ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg コーティング剤 2 mg
【表3】 処方3 100mg中 本発明化合物[I] 20mg 乳糖 51mg トウモロコシデンプン 15mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 1mg タルク 1mg コーティング剤 2mg
【表4】 処方4 100mg中 本発明化合物[I] 40mg 乳糖 34mg トウモロコシデンプン 10mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 2mg タルク 2mg コーティング剤 2mg
【表5】 処方5 220mg中 本発明化合物[I] 100mg 乳糖 67mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg ステアリン酸 マグネシウム 4mg タルク 4mg コーティング剤 5mg
【0044】2)点眼剤
【表6】 処方1 100ml中 本発明化合物[I] 0.5 g 濃グリセリン 1.5 g ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 g 塩化ベンザルコニウム 0.005g エデト酸ナトリウム 0.01 g 希塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量
【表7】 処方2 100ml中 本発明化合物[I] 3.0 g 濃グリセリン 3.0 g ポリソルベート80 7.0 g パラオキシ安息香酸メチル 0.026g パラオキシ安息香酸プロピル 0.014g 希塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量
【表8】 処方3 100ml中 本発明化合物[I] 0.1 g 濃グリセリン 2.0 g ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.8 g 塩化ベンザルコニウム 0.005g エデト酸ナトリウム 0.01 g 希塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量
【0045】3)眼軟膏
【表9】 処方1 100g中 本発明化合物[I] 1.0g 流動パラフィン 10 g 白色ワセリン 89 g
【表10】 処方2 100g中 本発明化合物[I] 2.0g 流動パラフィン 10 g 白色ワセリン 88 g
【0046】
【発明の効果】
[薬理試験]本発明化合物[I] の有用性を調べるべく、
蛋白安定化作用と脂質過酸化物生成抑制作用について検
討した。
【0047】1)蛋白安定化作用 化合物の蛋白安定化作用を調べる方法として、牛血清ア
ルブミンの熱凝集に対する安定化効果を測定する方法
(Lancet, 1, 169-170 (1965) )が知られており、この
文献に記載された方法に準じて検討した。
【0048】(実験方法)氷冷下で、0.75%の濃度
となるように牛血清アルブミン(シグマ社製)を0.2
Mのリン酸カリウム緩衝液(pH5.3)に溶解した。
このアルブミン溶液2.7mlに被験化合物を溶解した
ジメチルスルホキシド溶液0.3mlを添加、撹拌した
後、約15分間放置して室温に戻した。67℃の水浴中
で2分間この溶液を振とうしながら反応させた後、氷冷
し反応を停止させた。この反応液を室温に戻した後、熱
凝集による水溶性蛋白の白濁によって生じた吸光度を6
60nmの波長で測定し、次に示す式を用いて被験化合
物の蛋白安定化効果を求めた。
【0049】
【式1】 0 :被験化合物を添加しないときの吸光度 A1 :被験化合物を添加したときの吸光度
【0050】(結果)実験結果の一例を示すと、化合物
3−1は蛋白の熱凝集を明らかに抑制し、10-4Mの濃
度で98.5%と優れた蛋白安定化効果を示した。
【0051】2)脂質過酸化物生成抑制作用 (実験方法)被験化合物を含有する0.04Mトリス緩
衝液(0.09Mの塩化カリウムを含む、pH7.4)
中でラット肝ミクロゾームをADP(13.2mM)、
Fe2+(0.9mM)およびアスコルビン酸(0.5m
M)と37℃で15分間反応させ、生成した脂質過酸化
物をTBA法(Biochem. Med., 15, 212 (1976) )によ
り定量した。
【0052】(結果)実験結果の一例を示すと、化合物
3−1は10-6Mの濃度で抑制率99.0%と優れた脂
質過酸化物生成抑制効果を示した。
【0053】上記薬理試験1),2)の結果より、本発
明化合物[I] は蛋白安定化作用と脂質過酸化物生成抑制
作用を有しており、優れた白内障の治療剤となることが
期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 279/00 - 279/36 A61K 31/00 - 31/80 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I] で示される化合物または
    その塩類。 【化1】 [式中、R1 は保護基で保護されていてもよいヒドロキ
    シ基を示す。R2 は低級アルキル基を示す。R3 は水素
    原子、低級アルキル基、保護基で保護されていてもよい
    ヒドロキシ基または低級アルコキシ基を示し、該低級ア
    ルキル基は保護基で保護されていてもよいヒドロキシ
    基、アミノ基または低級アルキルアミノ基で置換されて
    いてもよい。R4 はエステルまたはアミドに変換されて
    いてもよいカルボキシル基を示す。Aはアルキレン基を
    示す。]
  2. 【請求項2】 下記一般式[I] で表わされる化合物また
    はその塩類。 【化2】 [式中、R1 はヒドロキシ基、低級アルカノイルオキシ
    基、低級アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホ
    ニルオキシ基、低級アルコキシメチルオキシ基、ベンゾ
    イルオキシ基、ベンジルオキシメチルオキシ基、テトラ
    ヒドロピラニルオキシ基またはトリメチルシリルオキシ
    基を示す。R2 は低級アルキル基を示す。R3 は水素原
    子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルカノイル
    オキシ基、低級アルキルスルホニルオキシ基、アリール
    スルホニルオキシ基、低級アルコキシメチルオキシ基、
    ベンゾイルオキシ基、ベンジルオキシメチルオキシ基、
    テトラヒドロピラニルオキシ基、トリメチルシリルオキ
    シ基または低級アルコキシ基を示し、該低級アルキル基
    はヒドロキシ基、低級アルカノイルオキシ基、低級アル
    キルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ
    基、低級アルコキシメチルオキシ基、ベンゾイルオキシ
    基、ベンジルオキシメチルオキシ基、テトラヒドロピラ
    ニルオキシ基、トリメチルシリルオキシ基、アミノ基ま
    たは低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい。R
    4 はカルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ア
    リール低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、
    低級アルキルカルバモイル基またはアリール低級アルキ
    ルカルバモイル基を示す。Aはアルキレン基を示す。]
  3. 【請求項3】 R1 がヒドロキシ基または低級アルカノ
    イルオキシ基で、R4 がカルボキシル基または低級アル
    コキシカルボニル基である請求項2記載の化合物または
    その塩類。
  4. 【請求項4】 R1 がヒドロキシ基または低級アルカノ
    イルオキシ基で、R3 が水素原子または低級アルキル基
    で、R4 がカルボキシル基または低級アルコキシカルボ
    ニル基である請求項2記載の化合物またはその塩類。
  5. 【請求項5】 R1 がヒドロキシ基またはアセトキシ基
    で、R2 がメチル基または tert.- ブチル基で、R3
    水素原子、メチル基または tert.- ブチル基で、R4
    カルボキシル基、メトキシカルボニル基またはエトキシ
    カルボニル基で、Aがメチレン基またはプロピレン基で
    ある請求項2記載の化合物またはその塩類。
  6. 【請求項6】 R1 がヒドロキシ基で、R2 がメチル基
    または tert.- ブチル基で、R3 が水素原子、メチル基
    または tert.- ブチル基で、R4 がカルボキシル基で、
    Aがメチレン基またはプロピレン基である請求項2記載
    の化合物またはその塩類。
  7. 【請求項7】 4−カルボキシメチル−2−(3,5−
    ジ-tert.- ブチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−
    3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の化合物またはその塩類を
    有効成分として含む白内障治療剤。
  9. 【請求項9】 下記一般式[II]で示される化合物または
    その塩類。 【化3】 [式中、R1 は保護基で保護されていてもよいヒドロキ
    シ基を示す。R2 は低級アルキル基を示す。R3 は水素
    原子、低級アルキル基、保護基で保護されていてもよい
    ヒドロキシ基または低級アルコキシ基を示し、該低級ア
    ルキル基は保護基で保護されていてもよいヒドロキシ
    基、アミノ基または低級アルキルアミノ基で置換されて
    いてもよい。]
  10. 【請求項10】 下記一般式[II]で表わされる化合物ま
    たはその塩類。 【化4】 [式中、R1 はヒドロキシ基、低級アルカノイルオキシ
    基、低級アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホ
    ニルオキシ基、低級アルコキシメチルオキシ基、ベンゾ
    イルオキシ基、ベンジルオキシメチルオキシ基、テトラ
    ヒドロピラニルオキシ基またはトリメチルシリルオキシ
    基を示す。R2 は低級アルキル基を示す。R3 は水素原
    子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルカノイル
    オキシ基、低級アルキルスルホニルオキシ基、アリール
    スルホニルオキシ基、低級アルコキシメチルオキシ基、
    ベンゾイルオキシ基、ベンジルオキシメチルオキシ基、
    テトラヒドロピラニルオキシ基、トリメチルシリルオキ
    シ基または低級アルコキシ基を示し、該低級アルキル基
    はヒドロキシ基、低級アルカノイルオキシ基、低級アル
    キルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ
    基、低級アルコキシメチルオキシ基、ベンゾイルオキシ
    基、ベンジルオキシメチルオキシ基、テトラヒドロピラ
    ニルオキシ基、トリメチルシリルオキシ基、アミノ基ま
    たは低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい。]
  11. 【請求項11】 R1 がヒドロキシ基または低級アルカ
    ノイルオキシ基で、R3 が水素原子または低級アルキル
    基である請求項10記載の化合物またはその塩類。
  12. 【請求項12】 2−(3,5−ジ-tert.- ブチル−4
    −ヒドロキシベンジリデン)−3,4−ジヒドロ−2H
    −1,4−ベンゾチアジン。
JP5283684A 1993-11-12 1993-11-12 3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾチアジン誘導体 Expired - Fee Related JP2840807B2 (ja)

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