JP2840797B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

半導体装置の作製方法

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JP2840797B2
JP2840797B2 JP3050792A JP5079291A JP2840797B2 JP 2840797 B2 JP2840797 B2 JP 2840797B2 JP 3050792 A JP3050792 A JP 3050792A JP 5079291 A JP5079291 A JP 5079291A JP 2840797 B2 JP2840797 B2 JP 2840797B2
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舜平 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチンング素子、
集積回路等に用いられる絶縁ゲイト型電界効果トランジ
スタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁ゲイト電界効果トランジスタ
としては、どのような形式のものであってもソース領
域、チャネル領域、ドレイン領域を構成する半導体部分
から構成されていた。そして、ソース領域とチャネル領
域を構成する半導体と、ドレイン領域とチャネル領域を
構成する半導体とは図2に示されるように直接接してい
るのが普通であった。
【0003】しかしながら従来のソース領域とチャネル
領域、ドレイン領域とチャネル領域とが接している形式
の絶縁ゲイト型電界効果トランジスタではドレイン耐圧
の低さの問題がある。
【0004】ドレイン耐圧の低さは、しきい値電圧以下
の条件のもとで、本来図3(A)に示されるようなシャ
ープな特性を示さなければならないドレイン電流
(ID )とドレイン電圧(VD )の関係が図3(B)に
示されるようななだらかな曲線を描いてしまう特性にな
ってしまう原因となる。この原因はいわゆるパンチスル
ー電流の発生に起因するものである。
【0005】前述の図3(B)に示したようなVD ーI
D 特性を示す絶縁ゲイト型電界効果トランジスタは、し
きい値電圧以下の電圧がゲイト電極に加わっている状
態、すなわちまったくOFFの状態においてもドレイン
電流が少しずつ流れてしまうスローリークの状態になっ
てしまい、スイッチング素子としての性能、信頼性に問
題が生じてしまう。
【0006】パンチスルー電流とは本来チャネルの形成
されるはずのないゲイト電圧条件下、すなわちしきい値
電圧(Vth)以下の条件のもとでもソース、ドレイン
間の電圧をある程度以上に上げるとドレイン電流が急速
に増加する現象のことである。この現象は、ドレイン接
合における逆バイアス電圧による影響がオース接合にま
で及ぶことによって生じるものと説明される。このパン
チスルー電流はチャネル形成領域表面よりもかなり深い
通路にそってソース、ドレイン間を流れている。したが
って、この通路にそって抵抗を上げてやればパンチスル
ー電流を防止することができる。
【0007】前記のようなドレイン耐圧すなわちソー
ス、ドレイン間の絶縁性の低さに起因するパンチスルー
電流の問題を改善する方法としてライトドープドレイン
(LDD)構造といわれる図4に示すような構造が使用
されている。これはソース領域やドレイン領域に隣接し
て不純物の濃度がそれより低い不純物領域(オフセット
・ゲイト領域)を設けたものである。図4に示されるの
は半導体基板401上に形成され、フィールド酸化物4
02および403、ゲイト電極404、ソース領域40
5、ドレイン領域406、ソース電極407、ドレイン
電極408、オフセット・ゲイト領域409および41
0、層間絶縁物411を有する絶縁ゲイト型電界効果ト
ランジスタである。このオフセットゲート領域というの
は、この部分に電界が集中するのを緩和するために設け
られているものである。しかし、この構造では導電型を
付与する不純物のソース、ドレインからのオフセット領
域あるいはチャネル形成領域への拡散の問題を解決する
ことはできなかった。これは、半導体の導電型を付与す
る不純物は極めて熱拡散しやすい物質であるためであ
る。このことは、チャネル幅がサブミクロン以下の微細
な絶縁ゲイト型電界効果トランジスタでは重大な問題と
なる。すなわち、不純物がソースおよびドレイン方向か
らチャネル形成領域へ拡散することによって、チャネル
形成領域が導通してしまう、という問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する問題点は、従来の絶縁ゲイト型電界効果トランジス
タにおけるドレイン領域からソース領域への電流ドレイ
ン耐圧の低さの問題である。
【0009】
【課題を解決使用とする手段】本発明は、絶縁ゲイト型
電界効果トランジスタにおいて、ソース領域とゲート電
極下の半導体層との境界付近、ドレイン領域とゲート電
極下の半導体層との境界付近の少なくともどちらか一方
に炭素、窒素、酸素の内少なくとも一種類の元素が添加
された領域が設けられていることを特徴とする半導体装
置である。
【0010】本発明における境界付近とは、異なる特性
(性質)を有する半導体(例えばI型半導体とN型半導
体、P型半導体とN型半導体)の接する部分(物理的接
合部)およびその接する部分の近傍、または異なる性質
を有する半導体が接して存在している場合における電気
的接合部分である。この電気的結合部分とはその場所を
通じて電気的相互作用が行なわれる電界が最も強い部分
あるいは、不純物濃度の違いあるいは不純物の種類の違
いにより生じる電子現象としての接合している部分を意
味するものである。
【0011】本発明の構成をとった絶縁ゲイト型電界効
果トランジスタは、例えば図1に示すように、半導体基
板101上に形成され、フィールド絶縁物102および
103、ゲイト電極104、ソース領域105、ドレイ
ン領域106、ソース電極107、ドレイン電極10
8、前期ソースおよびドレイン領域に隣接して炭素、窒
素、酸素の内少なくとも一種類の元素が添加された領域
(以下、異元素添加領域(foreighn element doped dra
in= FDD)、特に酸素が注入された場合を酸素添加領
域(oxygen doped drain= ODD)という)109およ
び110、層間絶縁膜111を有する。この例において
は、FDD領域109および110には炭素が添加され
ているものとし、ゲイト電極下の半導体層がチャネル形
成領域となっている。またこの例の作製法は、ゲート電
極104をマスクとしてN型の導電型を付与する不純物
であるリンをイオン打ち込み法で打ち込み、N型の導電
型を有するソース5’ドレイン6’領域を形成するもの
である。よってソース5’、ドレイン6’領域は境界1
12、113まで存在しており、炭素が添加された領域
109、110は厳密にはドレイン106、ソース10
5の中に設けられることになる。
【0012】このような構成をとったNチャネル型のT
FTのエネルギーバンド構造は、模式的には、図5に示
すような形になる。この場合においては、図1に示すソ
ースとチャネル、ドレインとチャネルの境界である11
2、113からソース105、ドレイン106にかけて
炭素が添加された領域109、110が設けられている
ので炭素が添加されたことによってバンドギャップの大
きい部分(図5の502)が、空乏層のソース、ドレイ
ン側に設けられることになる。以上なような構成をとっ
た場合、図5のドレイン領域501からチャネル領域5
03へ逆方向に電流がリークしようとしても、炭素、窒
素、酸素の内少なくとも一種類の元素(この場合は炭
素)が添加された領域にはバンドギャップの山502が
あるので、これがポテンシャル障壁となり、例えば50
4のキャリアはソースとドレイン間に相当な電圧がかか
ってもチャネル領域503の方へ行くことができない。
よって、ドレイン耐圧を高くすることができる。この結
果、従来はパンチスルー電流のため電流が少しずずつス
ローリークしてしまうため図3(B)のような特性にな
ってしまうゲイト電流(IG )とドレイン電圧(VD
の関係を図3(A)のような改善することができる。ま
た本発明の構成をとった場合、炭素、窒素、酸素がキャ
リア発生領域(この場合は境界111、112近傍)に
おける不対結合手と結合し、中和するので再結合中心密
度が減少させることができ、デバイスとしての特性を高
めることができる。バンドギャップの山502の幅は図
1における炭素が添加された領域である109、110
の横方向(ソース、チャネル、ドレインを結ぶ線に平行
な方向)の厚さを変化させることによってコントロール
することができ、さらにその山の高さは、添加濃度を変
化させることでコントロールすることができる。このよ
うに、本発明は電界集中を緩和するという前述のライト
ドープドレイン(LDD)技術とは思想的に全く異なる
技術思想のもとに達成せられるものである。
【0013】ソース領域とゲート電極下の半導体領域、
ドレイン領域とゲート電極下の半導体領域との間に炭
素、窒素、酸素を添加することによって、ソース、ドレ
イン領域とチャネル領域との境界付近に形成されるソー
ス、ドレイン、チャネル領域を構成する半導体よりエネ
ルギーバンドギャップの広い領域(例えば図5の502
の部分)は、例えば半導体として珪素を用いるのであれ
ば、前記炭素、窒素、酸素を添加することによって、炭
化珪素、窒化珪素、酸化珪素からなる領域となる。炭化
珪素としてはSix C1-X(0≦X<1)で表される構成、
窒化珪素としてはSi3N4-X (0≦X<4)で表される構
成、酸化珪素としてはSiO2-X(0≦X<2)で表される
を構成を用いることができる。
【0014】本発明の特徴は、従来の電界集中の緩和を
行なう考え方ではなく、この電界が集中する例えばチャ
ネルとドレインの境界付近に、炭素、窒素、酸素の添加
されたバンドギャプの広い領域を設けることにより、こ
の部分にキャリアのリークを防止するバンドギャップの
山を設けたことにある。また、炭素、窒素、酸素の添加
された領域を変えることで、このバンドギャップの山の
位置を変えることができるという特徴を有する。もちろ
ん、一般的にバンドギャップの大きな材料の領域では抵
抗が大きくなり、結果的に電界集中を緩和することにも
なりうる。
【0015】さらに本発明を、公知のLDD構造と組み
合わせるとや、実施例3に示される如き、チャネル形成
領域が台状に形成された構造(以下、台チャネル側面ド
ープ型ドレイン構造(Side Doped Drain SDD)とい
う)と組み合わせることによって、より素子の特性を向
上せしめることが可能であることはいうまでもない。
【0016】また、図1では半導体を活性化する不純物
は112および113までドープされているが、これら
の不純物をソース領域105およびドレイン領域106
のみに添加し、ODD領域109および110には酸素
を微量(1立方cmあたり10の18乗個から10の2
1乗個)添加すると、このような酸素原子は珪素等の半
導体材料中ではドナーとなって、半導体を弱いn型とす
るため、ソース、ドレイン領域がn型である、いわゆる
NMOS等では、見掛け上、LDD構造を有しているよ
うにみえる。しかも、酸素原子自体は、半導体中での動
きは通常のリン、ホウソ、ヒソ等の不純物元素に比べ
て、拡散しにくく、よって、従来のLDD構造で問題と
なった如く、LDD領域を含むソース、ドレイン領域か
らの不純物元素の拡散によってチャネル領域が汚染さ
れ、導通してしまうという問題を避けることができる。
これはサブミクロン以下、特にクウォーターミクロン以
下のチャネル長を有する絶縁ゲイト型電界効果トランジ
スタの量産性を向上させることができる。また、このよ
うな微量な酸素の添加の場合においても、ODD領域1
09、110をソース領域105やドレイン領域106
よりも深部に設けることによって、パンチスルー電流を
防止することができることはいうまでもない。
【0017】また半導体装置としては絶縁ゲイト型電界
効果トランジスタに限定されるものではなく半導体装置
における局部的電界集中に起因する問題(例えばスロー
リークの問題)を解決する手段として本発明が応用でき
ることはいうまでもない。
【0018】
【実施例】〔実施例1〕本実施例の作製工程を図6に示
す。本実施例では、珪素基板にNチャネル型MOSFE
TとPチャネル型MOSFETを相補的に設けた相補型
MOSFET(CMOS)を作る場合を示す。本実施例
における相補型MOSFETとは、図6(C)および
(D)で示されるように、Pチャネル型電界効果トラン
ジスタ614とNチャネル型電界効果型トランジスタ6
15とで構成される素子をいう。このような素子は、論
理演算回路やスタティック・ランダム・アクセス・メモ
リー(SRAM)の記憶素子部分あるいはSRAMを含
む種々のメモリー装置の周辺回路等の半導体集積回路に
用いられる。このようなCMOSにおいては、図6
(D)に示されるようにPチャネル型トランジスタのド
レイン電極611aとNチャネル型トランジスタのソー
ス電極610bとがリード612によって接続され、さ
らに、Pチャネル型トランジスタのゲイト電極604a
とNチャネル型トランジスタのゲイト電極604bとが
リード613によって接続された構造をとっている。以
下、図6にそって、この素子の作製方法を説明する。
【0019】まず、図6(A)に示すように、高抵抗単
結晶珪素基板601上に、公知の不純物拡散技術、例え
ばイオン注入法等、によってp型不純物領域602aと
n型不純物領域602bを形成し、さらに、公知のフィ
ールド絶縁物形成技術、例えば、いわゆるロコス(LO
COS)形成技術等によって、フィールド絶縁物603
を形成する。このとき、各不純物領域の不純物の種類と
しては、例えば、p型領域にはホウソを、n型領域には
リンもしくは砒素を注入するとよい。また、不純物の濃
度としては、1立方cmあたり10の14乗個乃至10
の17乗個が望ましい。不純物の種類および濃度は作製
される装置の特性や作製方法によって選択されるべき問
題である。一般に、素子が小さく、短チャネルになるに
したがって、チャネル形成領域の不純物濃度は高いこと
が、スケーリング則から要求される。
【0020】本実施例においては、基板としてn型で抵
抗率が10Ω・cmのものを使用し、p型領域602a
へはホウソを、n型領域602bへリンをそれぞれ1立
方cmあたり10の16乗個程度イオン注入法によって
基板に打ち込み、それぞれの領域を形成した。さらに、
公知のロコス技術を用いて、フィールド絶縁物603を
形成した。
【0021】さらに厚さ5nm〜40nmのゲイト絶縁
膜を公知の乾式酸化法によって形成する。本実施例では
厚さ10nmの酸化珪素を熱酸化によって形成した。さ
らに、その上に不純物としてリンを含んだ多結晶珪素被
膜604を形成する。リンの濃度は、1立方cmあたり
10の19乗個から10の22乗個が望ましい。本実施
例では1立方cmあたり10の21乗個のリンを含む多
結晶珪素膜を厚さ200nm形成した。また、多結晶珪
素膜の形成方法としては、従来のように、モノシランや
ジシランの熱分解法を用いてもよいし、モノシランやジ
シラン等のグロー放電によるプラズマ気相反応によって
形成した後、後の工程によってレーザーアニールや熱ア
ニール等によって結晶化させてもよい。特に後者の方法
を採用すると下地の半導体ドープ層に、該多結晶珪素か
らの不純物の拡散を極力防止することができる。本実施
例では従来の熱分解法を採用したが、グロー放電による
方法を採用することももちろん可能である。
【0022】その後、該多結晶珪素被膜を選択的に除去
して、ゲイト電極604a、604bとその両端に溝6
05を形成した。ゲイト電極の幅としては0.2〜20
μmが望ましい。本実施例ではゲイト電極の幅は0.4
ミクロンとした。また、溝605の幅は、後にFDDの
領域の大きさを決定するものであるが、一般には0.0
3〜20μmが望ましい。この幅は作製される装置の特
性等によって決定される量であるが、本実施例では0.
1μmとした。さらに、このように選択的に除去された
多結晶珪素膜をマスクとして、基板中に酸素イオンを1
平方cmあたり0.1〜20×10の15乗個を打ち込
む。酸素のかわりに窒素イオンや炭素イオン、あるいは
それらの混合したイオンであってもよい。本実施例では
酸素イオンを1平方cmあたり2×10の15乗個打ち
込んだ。イオン注入の深さは約0.5μmであったの
で、酸素原子の濃度は1立方cmあたり4×10の20
乗個であると推定される。こうしてFDD領域606a
〜dを得る。
【0023】このイオン注入に際しては、直に酸素イオ
ンが多結晶珪素膜に入ると、多結晶珪素膜の特性を劣化
させるので、それを避けるために、予め多結晶珪素膜の
上に十分な厚さのフォトオレジスト等の被膜を形成し、
次にこのフォトレジスト膜と多結晶珪素被膜とを同時に
選択的に除去して、ゲイト電極およびその両端の溝を形
成してもよい。この場合には、酸素イオンを注入する
際、酸素イオンは多結晶珪素膜には到達しない。
【0024】以上のようにして、図6(B)を得る。
【0025】さらに、ゲイト電極部以外の多結晶珪素被
膜を除去し、ゲイト電極をマスクとして自己整合的に不
純物をイオン注入法によって、基板上に不純物領域を形
成する。このとき、p型領域602aには、リンや砒素
等の珪素がn型となる不純物を、n型領域602bに
は、ホウソ等の珪素がp型となる不純物を注入する。こ
れらの不純物領域形成は通常、CMOSを作製する際に
用いられる技術を援用すればよい。さらに、不純物の濃
度としては1立方cmあたり10の19乗個から10の
22乗個が望ましく、本実施例では、p型領域に注入す
るべき不純物としては砒素を、n型領域に注入するべき
不純物としてはホウソを使用し、その濃度は1立法cm
あたり10の21乗個であった。こうして、p型領域中
にソース607aとドレイン608aを、n型領域中に
ソース607aとドレイン608aを形成した。そし
て、拡散炉中にて、800〜1000度Cで1〜30時
間アニールする。本実施例では、900度Cデ30時間
アニールした。
【0026】さらに、全体に層間絶縁膜609を公知の
減圧CVD法等によって形成し、さらに穴を形成したの
ち、アルミ等の金属被膜を選択的に形成し、ソース、ド
レインの電極610aおよびb、611aおよびbを形
成した。アルミ被膜を選択的に残置せしめることによっ
てp型領域に形成されたドレイン電極611aとn型領
域に形成された610bとをリード612によって接続
された構造とすることができる。このようにして、図6
(C)を得る。図6(D)には、このようにして得られ
た装置を上から見た様子を示す。
【0027】本実施例では、ゲイト電極は多結晶珪素単
層であったが、これを多結晶珪素と金属タングステン
(あるいは金属モリブテン)もしくはタングステンシリ
サイド(あるいはモリブテンシリサイド)の積層構造
体、または金属モリブテンや金属タングステン単層、ま
たはモリブテンシリサイドやタングステンシリサイド単
層、または多結晶ゲルマニウム単体や珪素ゲルマニウム
合金、または多結晶ゲルマニウムや珪素ゲルマニウム合
金と上記材料との多層積層体としてもよい。
【0028】〔実施例2〕図7にしたがって、本実施例
を説明する。詳細な数値、材料については実施例1と同
様なので省略する。P型単結晶珪素基板701上に、フ
ィールド絶縁物702を形成し、さらに、ゲイト絶縁膜
と多結晶珪素膜703を形成し、該多結晶珪素膜を選択
的に除去してゲイト電極704とその両端の溝705を
形成し、該溝によって露出した半導体基板中に酸素イオ
ンを注入し、FDD領域706を形成した。こうして図
7(A)を得た。
【0029】さらに、ゲイト電極部以外の多結晶珪素を
除去し、ゲイト電極とフィールド絶縁物をマスクとし
て、比較的濃度の低い(n- 型の)不純物領域707を
形成した。こうして図7(B)を得た。
【0030】次に、全体に例えばプラズマCVD法によ
って厚さ1〜5μmの酸化珪素被膜を形成し、さらに公
知の異方性エッチング技術を用いてゲイト電極の側面に
のみ酸化珪素の側壁710を残した状態まで除去した。
そして、該側壁とフィールド絶縁物をマスクとしてn型
不純物をイオン注入法によって注入し、より濃度の大き
なソース領域708およびドレイン領域709を形成し
た。こうして図7(C)を得た。この工程は、公知のL
DD構造を得るために用いられ、例えば、徳山他著のV
LSI製造技術(日経BP、1989年発行)中の23
ページに記されている。
【0031】最後に層間絶縁膜711を全体に形成し、
穴開け工程の後に、金属電極712、713をソース領
域およびドレイン領域に形成して、絶縁ゲイト型電界効
果トランジスタが得られた。(図7(D))
【0032】〔実施例3〕図8にしたがって、本実施例
を説明する。詳細な数値、材料については実施例1と同
様なので省略する。P型単結晶珪素基板801上に、ゲ
イト絶縁膜と多結晶珪素膜803を形成し、該多結晶珪
素膜、ゲイト絶縁膜および半導体基板の一部を選択的に
除去してゲイト電極804とその両端の溝805を形成
し、該溝によって露出した半導体基板中に酸素イオンを
注入し、FDD領域806を形成した。半導体基板に形
成された溝の深さは、10nm〜500nmで、本実施
例では100nmとした。こうして図8(A)を得た。
【0033】さらに、ゲイト電極部以外の多結晶珪素を
除去し、ゲイト電極をマスクとして、n型不純物イオン
をイオン注入法によって基板中に打ち込み、ソース領域
808およびドレイン領域809を形成した。こうして
図8(B)を得た。
【0034】最後に層間絶縁膜811を全体に形成し、
穴開け工程の後に、金属電極812,813をソース領
域およびドレイン領域に形成して、絶縁ゲイト型電界効
果トランジスタが得られた。(図8(C))
【0035】〔実施例4〕図9にしたがって、本実施例
を説明する。詳細な数値、材料については実施例1と同
様なので省略する。P型単結晶珪素基板901上に、フ
ィールド絶縁物902を形成し、さらに、ゲイト絶縁膜
と多結晶珪素膜903を形成し、該多結晶珪素膜を選択
的に除去してゲイト電極904とその両端の溝905を
形成し、該溝によって露出した半導体基板中に酸素イオ
ンを注入し、FDD領域906を形成した。こうして図
9(A)を得た。
【0036】さらに、ゲイト電極部以外の多結晶珪素を
除去し、全体に例えばプラズマCVD法によって厚さ1
〜5μmの酸化珪素被膜を形成し、さらに公知の異方性
エッチング技術を用いてゲイト電極の側面にのみ酸化珪
素の側壁910を残した状態まで除去した。そして、該
側壁とフィールド絶縁物をマスクとしてn型不純物をイ
オン注入法によって、注入しソース領域908およびド
レイン領域909を形成した。こうして図9(B)を得
た。この工程は、公知のLDD構造を得るために用いら
れ、例えば、徳山他著のVLSI製造技術(日経BP、
1989年発行)中の23ページに記されている。
【0037】最後に層間絶縁膜911を全体に形成し、
穴開け工程の後に、金属電極912、913をソース領
域およびドレイン領域に形成して、絶縁ゲイト型電界効
果トランジスタが得られた。(図9(D))
【0038】
【発明の効果】本発明の構成である炭素、窒素、酸素の
添加された領域をチャネル形成領域とソース領域もしく
はドレイン領域の境界付近に設けることによって、ソー
ス、ドレイン間の耐圧の低さに起因するしきい値以下の
電圧状態において生じるスローリークの問題を解決でき
た。本実施例では、半導体基板として単結晶珪素を用い
たが、その他にも単結晶ゲルマニウム、ガリウムヒソ、
その他化合物半導体を用いてもよいことはいうまでもな
い。また、不純物の拡散方法としてはイオン注入法を採
用して説明したが、熱拡散法等の方法によって不純物を
拡散することも可能である。
【0039】また、本発明は半導体集積回路の中心とな
る電界効果トランジスタの基本的構造に関するものであ
るから、本発明と薄膜型電界効果トランジスタと組み合
わせることも、また、本発明による電界効果トランジス
タをプレーナー型あるいはスタックト型あるいはトレン
チ型キャパシタと組み合わせてDRAMを作製すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示したものである。
【図2】従来の例を示す。
【図3】本発明によって得られるドレイン電圧とドレイ
ン電流の関係、並びに従来の構造におけるドレイン電圧
とドレイン電流の関係を示したのである。
【図4】従来の例を示す。
【図5】本発明の構成における模式的なエネルギーバン
ド図の概略を示す。
【図6】本発明の実施例の作成工程を示す。
【図7】本発明の実施例の作成工程を示す。
【図8】本発明の実施例の作成工程を示す。
【図9】本発明の実施例の作成工程を示す。
【符号の説明】
101・・・半導体基板 102、103・・・フィールド絶縁物 104・・・ゲイト電極 105・・・ソース領域 106・・・ドレイン領域 107・・・ソース電極 108・・・ドレイン電極 109、110・・・異種不純物添加領域(FDD) 111・・・層間絶縁膜 112、113・・・FDD領域およびソース・ドレイ
ン領域の境界

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁性の被膜を形成する
    工程と、 前記絶縁性の被膜上に導電性の被膜を形成する工程と、 前記導電性の被膜を選択的に除去する工程と、 前記導電性被膜の残置した部分をマスクとして、前記
    導体基板中に炭素、窒素、酸素のうち少なくとも一種類
    の元素をイオン注入する工程と、 前記導電性被膜の残置した部分を選択的に除去してゲイ
    ト電極を形成する工程と、 前記ゲイト電極をマスクとして前記半導体基板中にp型
    またはn型の不純物をイオン注入する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に絶縁性の被膜を形成する
    工程と、 前記絶縁性の被膜上に導電性の被膜を形成する工程と、 前記導電性の被膜を選択的に除去する工程と、 前記導電性被膜の残置した部分をマスクとして、前記
    導体基板中に炭素、窒素、酸素のうち少なくとも一種類
    の元素をイオン注入する工程と、 前記導電性被膜の残置した部分を選択的に除去してゲイ
    ト電極を形成する工程と、 前記ゲイト電極の側面に酸化珪素膜を形成する工程と、 前記ゲイト電極及び前記酸化珪素膜をマスクとして前記
    半導体基板中にp型またはn型の不純物をイオン注入す
    る工程とを有することを特徴とする半導体装置の作製方
    法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に絶縁性の被膜を形成する
    工程と、 前記絶縁性の被膜上に導電性の被膜を形成する工程と、 前記導電性の被膜を選択的に除去する工程と、 前記導電性被膜の残置した部分をマスクとして、前記半
    導体基板中に炭素、窒素、酸素のうち少なくとも一種類
    の元素をイオン注入する工程と、 前記導電性被膜の残置した部分を選択的に除去してゲイ
    ト電極を形成する工程と、 前記ゲイト電極をマスクとして、前記半導体基板中にp
    型またはn型の不純物をイオン注入する工程と、 前記ゲイト電極の側面に酸化珪素膜を形成する工程と、 前記ゲイト電極及び前記酸化珪素膜をマスクとして前記
    半導体基板中にp型またはn型の不純物をイオン注入す
    る工程とを有することを特徴とする半導体装置の作製方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3において、前記半導体基
    板は珪素を主成分とするものであって、前記炭素、窒
    素、酸素のうち少なくとも一種類の元素をイオン注入し
    た領域は、炭化珪素、窒化珪素、酸化珪素のうち少なく
    とも1つからなる領域であることを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記炭化珪素とはS
    1−x(0<X<1)、前記窒化珪素とはSi
    4−x(0≦X<4)、前記酸化珪素とはSiO
    2−x(0≦X<2)であることを特徴とする半導体装
    置。
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