JP2839955B2 - クラブラン酸のジアミン塩 - Google Patents

クラブラン酸のジアミン塩

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JP2839955B2 JP6521641A JP52164194A JP2839955B2 JP 2839955 B2 JP2839955 B2 JP 2839955B2 JP 6521641 A JP6521641 A JP 6521641A JP 52164194 A JP52164194 A JP 52164194A JP 2839955 B2 JP2839955 B2 JP 2839955B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はクラブラン酸の新規なジアミン塩、その医薬
組成物、並びにクラブラン酸及びその塩及びエステルの
製造におけるこれらの塩の使用に関する。
英国特許第1508977号明細書は、式(I): を有するクラブラン酸並びにその医薬上許される塩及び
エステルが多くのβ−ラクタマーゼ産生バクテリアに対
するペニシリン類及びセファロスポリン類の有効性を増
強できる抗菌剤であることを開示している。
米国特許第4,650,795号明細書は安定な医薬組成物を
生じるクラブラン酸の一級アミン塩の群を開示してい
る。
欧州特許第26044号明細書はクラブラン酸の調製に有
益な中間体としてのt−ブチルアミン塩の使用を開示し
ている。
公開されていない欧州特許出願第562583号明細書は、
N,N−ジイソプロピルエチレンジアンモニウムジクラブ
ラネート及びN,N−ジエチルエチレンジアンモニウムジ
クラブラネート(両方とも、二級、二級の型のものであ
る)につき同様の使用を開示している。
驚くことに、クラブラン酸の三級、三級のジアミン塩
は、上記のクラブラン酸のt−ブチルアミン塩と較べて
改良された性質を有することがわかった。例えば、N,N,
N′,N′−テトラメチル−1,2−ジアミノエタンクラブラ
ネートのモノ塩の大結晶は純粋な形態で容易に沈殿し得
る。それ故、その塩はクラブラン酸の調製に非常に有益
な中間体である。
それ故、本発明は式(II a): の三級、三級のジアミンモノ塩及び式(II b): の三級、三級のジアミンジ塩を提供する。
(式中、R1及びR2は、夫々、任意に1個以上の不活性置
換基を有していてもよい(1−8C)アルキル基、(3−
8C)シクロアルキル基または(3−8C)シクロアルキル
(1−8C)アルキル基であり、または相互結合されて4
−7環原子の環を形成しており;R3及びR4は、夫々、任
意に1個以上の不活性置換基を有していてもよい(1−
8C)アルキル基、(3−8C)シクロアルキル基または
(3−8C)シクロアルキル(1−8C)アルキル基であ
り、または相互結合されて4−7環原子の環を形成して
おり;Xは水素または水素ブリッジ形成基であり;かつm
及びnは、夫々、独立に0−5である) アルキル基は分岐鎖または直鎖であってもよい。
C1−C8アルキル基はC1−C4アルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec.ブ
チルまたはtert.ブチルであることが好ましく、それは
メチルであることが更に好ましい。
C3−C8シクロアルキル基はC5−C7シクロアルキル基、
例えば、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロ
ヘプチルであることが好ましい。
Xは水素、ヒドロキシまたはハロゲン、例えば、臭素
もしくは塩素であることが好ましい。Xは水素またはヒ
ドロキシであることが最も好ましい。
nは0〜3であり、かつmは0〜3であることが好ま
しく、Xが水素またはヒドロキシである場合に更に好ま
しい。nが1であり、mが0であり、かつXが水素であ
るか、またはnが1であり、mが1であり、かつXがヒ
ドロキシであることが最も好ましい。
好適な不活性置換基として、ハロゲン、ヒドロキシ、
C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシル、C1−C4アシルオ
キシル及びC1−C4エステル化カルボキシルが挙げられ
る。
ハロゲン原子は、例えば、臭素、塩素またはフッ素、
好ましくは臭素もしくは塩素である。
C1−C4アルキルはメチルまたはエチルであることが好
ましい。
C1−C4アルコキシルはメトキシルまたはエトキシルで
あることが好ましい。
C1−C4アシルオキシルはC1またはC2アシルオキシルで
あることが好ましい。
C1−C4エステル化カルボキシルはC1またはC2エステル
化カルボキシルであることが好ましい。
一般に、R1、R2、R3及びR4は3個以下の置換基、好ま
しくは2個以下の置換基をする。R1、R2、R3及びR4は1
個の置換基を有するか、または置換されていないことが
最も好ましい。
R1とR2またはR3とR4が相互結合されて4〜7個の原子
の環を形成する場合、その環は炭素原子からなることが
好ましく、飽和されていることが最も好ましい。R1
R2、R3及びR4はメチルであることが最も好ましい。
式(II a)及び(II b)の塩が誘導し得る式(II
I): のアミンは、通常、医薬上許されるアミンである。
式(II a)及び(II b)の塩は、N,N,N′,N′−テト
ラメチル−1,2−ジアミノエタン、1,3−ビス(ジメチル
アミノ)−2−プロパノール、N,N,N′,N′−テトラメ
チル−1,4−ジアミノブタン、N,N,N′,N′−テトラメチ
ル−1,6−ジアミノヘキサン、1,2−ジピペリジノエタン
及びジピペリジノメタンから誘導されることが好まし
い。
また、本発明は式(II a)または(II b)の塩の調製
方法を提供するものであり、その方法はクラブラン酸と
ジアミン(III)の反応を含む。
(式中、R1、R2、R3、R4、X、m及びnは先に定義され
たとおりである)ジアミンモノクラブラネートは、ジア
ミンの量がクラブラン酸の量と較べて比較的多い場合に
生成され、またジアミンジクラブラネートは、ジアミン
の量がクラブラン酸また互いに所定濃度のその混合物の
量と較べて比較的少ない場合に生成されるであろう。
クラブラン酸またはその混合物のモノアミン塩または
ジアミン塩が生成される条件は夫々のジアミンにつき研
究されなかったが、これらが適用されるジアミンにより
変化することは当業者に明らかであろう。
反応混合物中に存在するジアミンの濃度は、例えば、
pHを変化させることにより変化し得る。比較的高いpH
(使用されるアミン及び溶媒に依存する)では、一層多
くのモノプロトン化ジアミン(III a): が存在し、それ故、一層多くのモノ塩が沈殿され、また
比較的低いpHでは、一層多くのジプロトン化ジアミン
(III b): が存在し、それ故、一層多くのジ塩が沈殿されるであろ
う。
更に、本発明は、クラブラン酸及びその医薬上許され
る塩またはエステルの調製における中間体としての上記
のクラブラン酸のジアミン塩の使用を提供する。
別の局面において、本発明は、クラブラン酸またはそ
の医薬上許される塩もしくはエステルの調製方法を提供
するものであり、その方法は一般に酸性化により上記の
クラブラン酸のジアミン塩をクラブラン酸に変換し、ま
たは一般に相当する塩またはエステル生成化合物の源を
添加することによりその医薬上許される塩もしくはエス
テルに変換することを特徴とする。
更に別の局面において、本発明は、クラブラン酸また
はその医薬上許される塩もしくはエステルの精製方法を
提供するものであり、その方法は i)有機溶媒中の不純なクラブラン酸をジアミンと接触
させて塩を生成し; ii)工程i)で生成された塩を単離し、そして iii)その単離塩を一般に酸性化によりクラブラン酸に
変換し、または一般に相当する塩またはエステル生成化
合物の源を添加することによりその医薬上許される塩も
しくはエステルに変換することを特徴とする。例えば、
クラブラン酸カリウムは、酢酸カリウムまたはエチルヘ
キサン酸カリウムを添加することにより生成される。
クラブラン酸のジアミン塩の生成は、有機溶媒中で起
こることが最も適当である。適当な溶媒として、非ヒド
ロキシル溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトン、メチルエチル
ケトン及び同様の溶媒並びにこれらの混合物が挙げられ
る。
その反応は約−50℃から40℃まで、最も好ましくは約
0℃から15℃までの温度で行い得る。
また、本発明は、式(II a)及び/または(II b)の
塩と医薬上許される担体とを含む医薬組成物を提供す
る。
本発明の組成物の適当な形態として、錠剤、カプセ
ル、再生可能な粉末及び注射または注入に適した無菌形
態が挙げられる。このような組成物は、通常の医薬上許
される物質、例えば、希釈剤、バインダー、着色剤、香
料、防腐剤及び崩壊剤を含んでもよい。
式(II a)及び(II b)の塩の注射用組成物または注
射用組成物は、クラブラン酸の化合物の高組織レベルが
注射または注入による投与後に生じ得るので特に好適で
ある。こうして、本発明の一つの好ましい組成物局面は
無菌形態の式(II a)及び(II b)の塩を含む。
経口投与形態に適した式(II)の塩を含む単位投薬組
成物が、本発明の更に別の好ましい組成物局面を形成す
る。
下記の実施例が本発明を説明する。記載されたpH値
は、適用される溶媒中でインゴールド(Ingold)電極、
型式U402−S7/120で測定されたこの値に関する。
実施例 実施例1 種々のジアミン塩の結晶化の比較 氷冷水中のクラブラン酸カリウムの溶液を氷水による
冷却のもとに酢酸エチルと共に撹拌した。約10%(w/
w)の硫酸の溶液により、pHを約2にし、水層を分離
し、酢酸エチルで2回抽出した。集めた抽出液を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濾過し、酢酸エチルで洗浄して、
約2%(w/w)のクラブラン酸の溶液を得た。クラブラ
ン酸の等容積のアセトンで希釈し、ジアミンを添加し
た。
結果を表Iに要約する。ジアミンのモル数/クラブラ
ン酸のモル数の比を最後の欄に示した。クラブラン酸の
三級、三級型のジアミン塩は、油の形態ではなく、即
ち、好ましい結晶形態でのみ存在する。
実施例2 酢酸エチル/アセトン溶液からのN,N,N′,N′−テトラ
メチル−1,2−ジアミノエタンモノクラブラネートの調
製 乾燥酢酸エチル中のクラブラン酸抽出液(実施例1に
より調製したもの1kg当たり18gのクラブラン酸を含む82
8g)を冷却(8℃)し、N,N,N′,N′−テトラメチル−
1,2−ジアミノエタン(TMEDA、19.18g、即ち、クラブラ
ン酸に対して2.2のモル比)と共にpHを9に保ちながら
アセトン1リットルに20分で添加した。撹拌を10℃で1
時間続けた。沈殿を濾別し、アセトン100mlで洗浄し、3
5℃で減圧乾燥してTMEDAモノクラブラネート(大結晶)
20.09gを得た。母液(1642g)はクラブラン酸約1.12gを
含んでいた。
NMR(DMSO−d6):2.37ppm,N−CH3(s,12H);2.70ppm,N
−CH2(s,4H);2.95ppm,C6−βH(d,1H);3.49ppm,C6
−αH(dd,1H);3.99ppm,CH2OH(m,2H);4.60ppm,C3−
H(s,1H);4.66ppm,=C−H(tr,1H);5.58ppm,C5−
H(d,1H) このTMEDAモノクラブラネート1gに、TMEDA 1mlを含む
酢酸エチル/アセトン(1/1のv/v)の混合物200mlを添
加した。1時間室温で攪拌し、その溶液を濾過した後、
濾液を徐々に蒸発させて大結晶を得た。
全てのパラメーターを、下記の実験条件下でディフラ
クトメーターで測定した反射に関する2θ値から最小2
乗法により得た。
−CAD 4 Rfノニウス −θ=30゜ −Mo−Kα放射線 −λ=0.70145Å −塩(C14H25N3O5、基1C8H9NO5及び基2C6H16N2;Mw=31
5.37)は、a=8.268(1)、b=9.929(7)及びc=
20.221(2)Åで斜方晶空間群P212121で結晶化する。
α、β及びγ=90゜。
−R=2747の反射につき0.206 −Z=4 −これらの分子はN(2)と0(3)の間の強い水素結
合(2.65(1)Å)を介して結合されている。C(6)
−0(2)の距離及びC(6)−0(3)の距離は夫々
1.20(1)Å及び1.275(9)Åであり、C(6)−0
(3)の間の部分的な単結合特性を示す。
原子座標を表IIに示す。
実施例3 酢酸エチル溶液からのN,N,N′,N′−テトラメチル−1,2
−ジアミノエタンモノクラブラネートの調製 酢酸エチル中のクラブラン酸の溶液(75g、1kg当たり
約20gのクラブラン酸を含む)を、撹拌し、N,N,N′,N′
−テトラメチル−1,2−ジアミノエタン(TMEDA、5.11
g、即ち、クラブラン酸に対して8のモル比)と共にpH
を8〜9に保ちながら酢酸エチル75mlに8℃で10分で添
加した。撹拌を0.5時間続け、沈殿を濾別し、酢酸エチ
ルで洗浄し、35℃で減圧乾燥してTMEDAモノクラブラネ
ート(大結晶)2.62gを得た。母液(155g)はクラブラ
ン酸0.03gを含んでいた。
NMR(DMSO−d6):2.38ppm,N−CH3(s,12H);2.70ppm,N
−CH2(s,4H);2.93ppm,C6−βH(d,1H);3.48ppm,C6
−αH(dd,1H);3.98ppm,CH2OH(m,2H);4.58ppm,C3−
H(s,1H);4.65ppm,=C−H(tr,1H);5.58ppm,C5−
H(d,1H) 実施例4 酢酸エチル/アセトン溶液からのN,N,N′,N′−テトラ
メチル−1,2−ジアミノエタンジクラブラネートの調製 酢酸エチル中のクラブラン酸の溶液(クラブラン酸1.
1gを含む200ml)を、撹拌し、N,N,N′,N′−テトラメチ
ル−1,2−ジアミノエタン(TMEDA、0.64g、即ち、クラ
ブラン酸に対して1.45のモル比)と共にpHを7.5〜8に
保ちながら冷アセトン(10℃)200mlに10分で添加し
た。攪拌を0.5時間続け、沈殿を濾別し、アセトンで洗
浄し、35℃で減圧乾燥してTMEDAジクラブラネート(針
状形の結晶)1.24gを得た。母液(337g)はクラブラン
酸0.11gを含んでいた。
NMR(DMSO−d6):2.45ppm,N−CH3(s,12H);2.80ppm,N
−CH2(s,4H);2.99ppm,C6−βH(d,2H);3.53ppm,C6
−αH(dd,2H);3.99ppm,CH2OH(m,4H);4.69ppm,=C
−H(tr,2H);4.76ppm,C3−H(s,2H);5.61ppm,C5−
H(d,2H) 実施例5 1,3−ビス(ジメチルアミノ)−2−プロパノールモノ
クラブラネートの調製 酢酸エチル中のクラブラン酸の溶液(100g、1kg当た
り20gのクラブラン酸を含む)を、8℃で撹拌し、1,3−
ビス(ジメチルアミノ)−2−プロパノール(2.54g、
即ち、クラブラン酸に対して1.74のモル比)と共にpHを
8.5〜8.7に保ちながらアセトン100mlに10分の期間にわ
たって添加した。撹拌を0.25時間続け、沈殿を濾別し、
アセトンと酢酸エチルの1/1混合物50mlそしてアセトン
で洗浄した。室温で減圧乾燥して1,3−ビス(ジメチル
アミノ)−2−プロパノールモノクラブラネート1.82g
を遊離酸として25.6%の純度で得た。
NMR(DMSO−d6):2.41ppm,N−CH3(s,12H);2.50ppm,N
−CH2(dABq,4H,J 12.6Hz,J 48.Hz);2.61ppm,N−CH
2(dABq,4H,J 12.6Hz,J 4.8Hz);2.94ppm,C6−βH(d,
1H,J 16.5Hz);3.49ppm,C6−αH(dd,1H,J 16.5Hz,J
2.7Hz);3.96ppm,CH2OH,CHOH(m,3H);4.58ppm,C3−H
(s,1H);4.64ppm,=C−H(tr,1H,J 6.8Hz);5.57pp
m,C5−H(d,1H,J 2.6Hz) 実施例6 N,N,N′,N′−テトラメチル−1,2−ジアミノエタンモノ
クラブラネートからクラブラン酸カリウムへの変換 0.35Mの酢酸カリウム溶液30ml(溶媒イソプロピルア
ルコール及び1%(w/v)の水)をイソプロパノール50m
l中のN,N,N′,N′−テトラメチル−1,2−ジアミノエタ
ンモノクラブラネート2gの懸濁液(含量68.6%)に滴下
して添加した。室温で0.75時間撹拌した後、沈殿を濾過
し、イソプロパノール10mlで洗浄し、35℃で減圧乾燥し
て87%(クラブラン酸)及び約1.5%の酢酸カリウム(H
PLC分析)の含量で結晶性クラブラン酸カリウム1.44gを
得た。母液はクラブラン酸約0.06gを含んでいた。
実施例7 N,N,N′,N′−テトラメチル−1,2−ジアミノエタンジク
ラブラネートからクラブラン酸カリウムへの変換 イソプロパノール中の2−エチル−ヘキサン酸カリウ
ムの2Mの溶液4.5mlをイソプロパノール20ml及び水2ml中
のN,N,N′,N′−テトラメチル−1,2−ジアミノエタンジ
クラブラネート(遊離酸として計算して純度75.8%)2g
の撹拌溶液に室温で添加した。0.25時間攪拌した後、沈
殿を濾別し、イソプロパノール5mlで洗浄した。室温で
減圧乾燥して、遊離酸として計算して83.6%の純度のク
ラブラン酸カリウム0.30gを得た。
イソプロパノール中の2−エチル−ヘキサン酸カリウ
ムの2Mの溶液更に2.5mlをその母液に添加して、撹拌を
続けた。沈殿を濾別し、イソプロパノール5mlで洗浄
し、乾燥させて、遊離酸として計算して82.3%の純度の
クラブラン酸カリウム0.68gを得た。
実施例8 1,3−ビス(ジメチルアミノ)−2−プロパノールモノ
クラブラネートからクラブラン酸カリウムへの変換 イソプロパノール中の2−エチル−ヘキサン酸カリウ
ムの2Mの溶液1.6lをイソプロパノール19ml及び水1ml中
の1,3−ビス(ジメチルアミノ)−2−プロパノールモ
ノクラブラネート1gの撹拌溶液に室温で添加した。0.25
時間撹拌した後、沈殿を濾別し、イソプロパノール15ml
で洗浄した。室温で減圧乾燥して、遊離酸として80%の
純度のクラブラン酸カリウム0.38gを得た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−56844(JP,A) 特開 昭53−15408(JP,A) 国際公開94/21647(WO,A1) 国際公開93/25557(WO,A1) 欧州公開26044(EP,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 503/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(II a) により表されるクラブラン酸の塩。 (式中、R1及びR2は、夫々、任意に1個以上の不活性置
    換基を有していてもよい(1−8C)アルキル基、(3−
    8C)シクロアルキル基または(3−8C)シクロアルキル
    (1−8C)アルキル基であり、または相互結合されて4
    −7環原子の環を形成しており;R3及びR4は、夫々、任
    意に1個以上の不活性置換基を有していてもよい(1−
    8C)アルキル基、(3−8C)シクロアルキル基または
    (3−8C)シクロアルキル(1−8C)アルキル基であ
    り、または相互結合されて4−7環原子の環を形成して
    おり;Xは水素、水酸基または水素ブリッジ形成基であ
    り;かつm及びnは、夫々、独立に0−4及び0−5で
    ある)
  2. 【請求項2】R1、R2、R3及びR4がメチルである請求の範
    囲第1項に記載のクラブラン酸の塩。
  3. 【請求項3】Xが水素であり、nが1であり、かつmが
    0である請求の範囲第1項または第2項に記載のクラブ
    ラン酸の塩。
  4. 【請求項4】Xが水酸基であり、nが1であり、かつm
    が1である請求の範囲第1項または第2項に記載のクラ
    ブラン酸の塩。
  5. 【請求項5】R1、R2、R3及びR4がメチルであり、Xが水
    素であり、nが1であり、かつmが0である請求の範囲
    第1項に記載の式II aのクラブラン酸のモノ塩。
  6. 【請求項6】クラブラン酸を有機溶媒中でジアミン(II
    I): (式中、R1及びR2は、夫々、任意に1個以上の不活性置
    換基を有していてもよい(1−8C)アルキル基、(3−
    8C)シクロアルキル基または(3−8C)シクロアルキル
    (1−8C)アルキル基であり、または相互結合されて4
    −7環原子の環を形成しており;R3及びR4は、夫々、任
    意に1個以上の不活性置換基を有していてもよい(1−
    8C)アルキル基、(3−8C)シクロアルキル基または
    (3−8C)シクロアルキル(1−8C)アルキル基であ
    り、または相互結合されて4−7環原子の環を形成して
    おり;Xは水素、水酸基または水素ブリッジ形成基であ
    り;かつm及びnは、夫々、独立に0−4及び0−5で
    ある) と反応させることを特徴とする塩の調製方法。
  7. 【請求項7】ジアミンのモル量がクラブラン酸のモル量
    より大きい請求の範囲第6項に記載の方法。
  8. 【請求項8】クラブラン酸をN,N,N′,N′−テトラメチ
    ル−1,2−ジアミノエタンと反応させ、N,N,N′,N′−テ
    トラメチル−1,2−ジアミノエタンのモル量がクラブラ
    ン酸のモル量より大きい請求の範囲第5項に記載の塩の
    調製方法。
  9. 【請求項9】請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4
    項及び第5項に記載のジアミン塩をクラブラン酸または
    その医薬上許される塩もしくはエステルに変換すること
    を特徴とするクラブラン酸またはその医薬上許される塩
    もしくはエステルの調製方法。
  10. 【請求項10】i)有機溶媒中の不純物を含むクラブラ
    ン酸を式III: (式中、R1及びR2は、夫々、任意に1個以上の不活性置
    換基を有していてもよい(1−8C)アルキル基、(3−
    8C)シクロアルキル基または(3−8C)シクロアルキル
    (1−8C)アルキル基であり、または相互結合されて4
    −7環原子の環を形成しており;R3及びR4は、夫々、任
    意に1個以上の不活性置換基を有していてもよい(1−
    8C)アルキル基、(3−8C)シクロアルキル基または
    (3−8C)シクロアルキル(1−8C)アルキル基であ
    り、または相互結合されて4−7環原子の環を形成して
    おり;Xは水素、水酸基または水素ブリッジ形成基であ
    り;かつm及びnは、夫々、独立に0−4及び0−5で
    ある)のジアミンと接触させて塩(II a)を生成し; ii)工程i)で生成された塩を単離し、そして iii)その単離塩をクラブラン酸またはその医薬上許さ
    れる塩もしくはエステルに変換することを特徴とするク
    ラブラン酸またはその医薬上許される塩もしくはエステ
    ルの精製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5315408A (en) * 1976-07-23 1978-02-13 Beecham Group Ltd Antibacterial agent
JPH0656844A (ja) * 1992-03-26 1994-03-01 Lek Tovarna Farmacevtskih 新規なアルキレンジアンモニウム ジクラブラネート誘導体、その製造方法並びにその使用

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