JP2839500B2 - 皮革様成形体の製造方法及び該製造方法に用いる転写フィルム - Google Patents

皮革様成形体の製造方法及び該製造方法に用いる転写フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、皮革様成形体の製造方法及び該製造方法に
用いる転写フィルムに関する。
<従来の技術> 従来皮革粉と熱可塑性樹脂を混合して皮革様成形体を
製造する技術は公知である。(例えば、特開昭60−2158
75号公報)。該公報には、皮革粉と熱可塑性樹脂を混合
した後ペレタイザーを介してペレット化し、このペレッ
トを押出成形、射出成形等を利用して、各種成形品を製
造する技術、及び板状素材として供給する場合には、ミ
キシングロール、カレンダーロール等のロール部材を用
いて所定の板材に成形する技術が開示されている。
またゴムボールの表面へ印刷するための転写マークを
開示するものとして、特公昭45−9619号公報があり、ボ
ール外層を射出成形法により成形する装置として特公昭
49−26068号公報に開示の構造がある。
<発明が解決しようとする課題> 前掲公報(特開昭60−215875号)に開示の如く、皮革
粉と熱可塑性樹脂を混合して、例えば射出成形法にて成
形する場合、上記混合物を射出成形が可能な程度の流動
性を得んとすれば、皮革粉の混合割合は熱可塑性樹脂に
対して、極めて低く(例えば、10ないし30重量%)設定
しなければならない。しかしながら、かかる混合割合で
は、皮革粉の混合割合が低過ぎ皮革様表面を有する成形
体は得られない。実際に皮革様成形体を得るためには、
皮革粉の混合割合を約80重量%程度としなければなら
ず、かかる混合割合では、射出成形は不可能であり、ま
た仮に成形したとしても引裂強度等物理的特性が低下す
るという問題がある。
また、前述の皮革粉、熱可塑性樹脂混合体を適当な金
型内に注入し、成形した場合、金型との界面には熱可塑
性樹脂の薄い表皮層が形成され、天然皮革様の表面が得
られにくいという問題がある。
<課題を解決するための手段> 本発明に係る皮革様成形体の製造方法は、フレキシブ
ルフィルム基板、該フィルム基板上に形成された離型
層、該離型層上に皮革粉を結合材にて層状に形成された
皮革層、該皮革層上に形成された接着剤層よりなる転写
フィルムを所定形状のキャビティを有する金型内に配設
する工程、 上記金型を型締めした後、上記キャビティ内に加熱軟
化した熱可塑性樹脂を注入し、成形体の成形と同時に該
成形体表面に上記接着剤を介して上記皮革層を接着する
工程、 上記金型を分割し、上記皮革層を接着した上記成形体
を上記離型層部分にて上記フィルム基板から剥離し、上
記成形体を取り出す工程、よりなる。
また本発明に係る転写パネルは、フレキシブルフィル
ム基板、該フィルム基板上に形成された離型層、該離型
層上に皮革粉を結合材にて層状に形成された皮革層、該
皮革層上に形成された接着剤層よりなるものである。
<作用> 本発明における転写フィルムは、皮革粉を結合材にて
層状に形成した皮革層を有し、成形体へ転写した際、成
形体表面を皮革様となす作用がある。また上記皮革層の
表面に所定パターンの印刷層を形成した場合、成形体へ
の皮革層転写の際、同時にその表面に印刷をなす作用が
ある。
<実施例> 以下、皮革様成形体として競技用ボール例えばサッカ
ーボールの表皮パネルを採用した場合の製造方法につ
き、実施例を説明する。
第1図及び第2図は、サッカーボール1を示し、その
表面には、表面パネル2、即ち12枚の5角形パネルと20
枚の6角形パネルが各々の周辺を接する如く配置され、
接着されている。表面パネル2の周辺は、傾斜肉薄に形
成され、それ故表面パネル2の接合部分には、溝3が形
成される。4は表面パネル2の表面に形成された文字、
記号、模様等所定パターンの凹部で、この凹部4内に同
一パターンの印刷層5が形成されている。尚この凹部4
及び印刷層5は成形体の用途等に応じて形成されるもの
で必ずしも必要なものではない。6は表面パネル2の裏
面に所定間隔をもって形成された多数の突起体であり、
表面パネル2の柔軟性を増し、かつ軽量化を図るもので
ある。表面パネル2は、硬度(JIS)約60ないし85のポ
リ塩化ビニル系熱可塑性エラストマーよりなるパネル本
体7と、該パネル本体7表面に被着された皮革粉を結合
材にて層状に形成し皮革層8と、該皮革層8の表面に所
定パターンに形成された前述の印刷層5よりなる。パタ
ーン本体7を形成するポリ塩化ビニル系熱可塑性エラス
トマー材料としては、スミフレックス(登録商標)又は
スミコン(登録商標)(ともに住友ベークライト(株)
製)、サンプレーン(登録商標)(三菱化成ビニル
(株)製)、アロンエラストマーAE(登録商標)又はア
ロンNP(登録商標)(ともに東亜合成化学工業(株)
製)等が使用できる。パネル本体7の厚さは、約1mmな
いし3mmが適当である。皮革粉は、馬、牛等の天然皮革
を乾燥し、約30ないし400メッシュの微小粉末に粉砕し
たものが使用される。またこの皮革粉の結合材として
は、ウレタン樹脂をメチルエチルケトン(MEK)、トル
エン等の有機溶剤に溶解して液状に形成した結合材が使
用できる。即ち、皮革粉100部に対し、約50ないし100部
の上記液状結合材を混合し、これを厚さ約10ないし200
μの層状に形成し、上記溶剤を揮発させれば、ウレタン
樹脂にて皮革粉を結合した皮革層8が形成される。この
液状結合材中のウレタン樹脂は、溶剤揮発後、皮革粉10
0部に対し、約5ないし20部の割合となる。ウレタン樹
脂は耐摩耗性が優れているため、ボール用表皮パネルに
使用して有効である。尚結合材として、このほかポリ塩
化ビニル等の熱可塑性樹脂を使用することもできる。こ
の場合は、皮革粉100部に対し、約5ないし20部の軟化
或いは溶融した熱可塑性樹脂を混練して層状とするので
ある。皮革層8には、更にコットン等の天然繊維又はポ
リエステル等の化学繊維よりなる短繊維を混合すること
ができる。この混合割合は、例えば皮革粉100部に対
し、短繊維約5ないし10部が適当である。この短繊維混
入により、風合及び温感を向上させることができる。
皮革層8の表面には、これを被覆して擬似銀面層を形
成することができる。この擬似銀面層は、ウレタン樹脂
等熱可塑性エラストマーが適しており、その厚さは約5
ないし20μの範囲で設定でき、最適には約10μとするこ
とができる。この熱可塑性エラストマーよりなる擬似銀
面層の形成により、天然皮革により一層類似したものと
なる。
パネル本体7を構成するポリ塩化ビニル系熱可塑性エ
ラストマーには、ボール基体との接着性を良くするため
に混入される滑剤は最小限の量とされている。9は、表
面パネル2が接着されるゴム中張層、10は糸巻補強層、
11は所定の内圧をもって空気が封入されたゴムチューブ
である。このチューブ11には、図示しないバルブを介し
て空気が注入される。上記各々部分にてボール基体が構
成される。尚このボール基体として、補強機能を有する
熱可塑性エラストマー例えばハイトレル(登録商標)よ
りなるチューブ単体を使用することもできる。
第3図は、表面パネル2へ印刷を行う転写フィルム12
の断面構造を示し、13は、厚さ約25ないし50μのポリエ
チレンテレタフタレートフィルムよりなるフレキシブル
フィルム基板、14は、このフィルム基板13上に被着され
た厚さ約1ないし20μの離型層で、アクリル系樹脂又は
ウレタン系樹脂にて形成される。特にウレタン系樹脂、
即ち熱可塑性エラストマーであるウレタン樹脂にて離型
層14を形成し、この離型層14を皮革層8に固着しておけ
ば、熱転写の際これが軟化し皮革層8に浸み込み、天然
皮革の銀面層に類似した擬似銀面層として機能する。こ
の場合、離型層14は、従来より厚く、例えば約5ないし
20μ、最適には約10μに設定しておく方が好ましい。5
は、離型層14上に文字、記号、模様等所定パターンに形
成された厚さ約1ないし40μの前述の印刷層で、所定の
色例えば黒色の顔料に同色の染料を含ませたものであ
る。この印刷層5は、成形体の種類、用途等に応じて形
成されるもので必ずしも必要なものではない。8は印刷
層5及び離型層14を覆って形成された前述の皮革層で、
前述の如くウレタン樹脂又はポリ塩化ビニル樹脂よりな
る結合材にて層状に形成されている。この皮革層8に
は、一定の色に着色するために特定の顔料又は染料を添
加混合することができる。23は皮革層8を被覆して形成
された接着剤層で、ウレタン系又はビニル系感熱接着剤
が使用できる。次に、上記転写フィルム12を用いた表面
パネル2の成形につき説明する。
第4図に示す如くまず表面パネル2形状のキャビティ
15を有する一対の金型16,17が準備される。一方の金型1
7には、注入孔18が形成されている。金型16,17は、分離
された状態にあり、両金型16,17間に転写フィルム12が
位置せしめられる。このとき、転写フィルム12のフィル
ム基板13は、金型16のキャビティ15内面側に位置してい
る。キャビティ15には、印刷部分に対応して凸部19が形
成されており、転写フィルム12の印刷層5は、この凸部
19に位置している。またこの金型16のキャビティ15内面
は、微小凸凹状のシボ加工処理が施されている。
しかして一対の金型16,17は、重ね合わされ型締めさ
れ、注入孔18にノズル20が当てられ、約200℃にて加熱
軟化された熱可塑性エラストマー21がキャビティ15内に
注入される。この注入圧力により転写フィルム12は、金
型16のキャビティ15内面に押しつけられ密着し、印刷層
5を含む皮革層8は、接着剤層23を介して成形されたパ
ネル本体7に接着せしめられる。成形後、金型16,17は
分割され、パネル本体7に接着された皮革層8は、離型
層14部分にてフィルム基板13から剥離し、表面パネル2
が取り出される。尚パネル2成形の際、転写フィルム12
は極めて薄いため、金型16のキャビティ15表面に形成し
た微小凸凹はそのまま表面パネル2の表面に現れ、その
結果表面パネル2の表面は、シボ加工され、皮革表面に
類似した微小凸凹パターンが形成される。
上記の如く形成した表面パネル2では、第6図に示す
ように印刷層5の染料が皮革層8及び接着剤層23を通過
し、パネル本体7に浸透し、パネル本体7に着色領域22
を形成する。この着色領域の深さは、成形後、約10日間
で約0.3mmに達した。またこの浸透方向は図中下方向に
一致し、横方向への浸透が少ない傾向が見られた。この
ことは、印刷の滲みが小さいことを意味し、本発明にと
って有意義である。尚上記染料の浸透に際し使用したポ
リ塩化ビニル系熱可塑性エラストマーは、スミコン(登
録商標)RMTシリーズ(住友ベークライト株式会社製)
を使用した。
かくして形成された表面パネル2は、ボール基体表面
に、接着剤を介して接着され、ボールとして完成する。
上記実施例においては、パネル本体2はポリ塩化ビニ
ル系熱可塑性エラストマーを使用した例につき説明した
が、このほかポリエステル系熱可塑性エラストマー例え
ばハイトレル(登録商標)(東レデュポン(株)製)、
ペルプレン(登録商標)(東洋紡績(株)製)、ウレタ
ン系熱可塑性エラストマー例えばパンデックス(登録商
標)(大日本インキ化学工業(株)製)エラストラン
(登録商標)(日本エストラン(株)製)、オレフィン
系熱可塑性エラストマー例えば住友TPE(住友化学工業
(株)製)、ミラストマー(登録商標)(三井石油化学
工業(株)製)、スチレン系熱可塑性エラストマー例え
ばタフプレン(登録商標)(旭化成工業(株)製)、ソ
ルプレン−T(登録商標)(日本エラストマー(株)
製)が使用でき、これらの材料においても競技用ボール
に適した表面摩擦及び耐久性が得られた。また皮革層に
より良好な風合、感触さらに温感が付与され、手、脚に
なじみやすいサッカーボールが実現できた。上記実施例
においては、本発明をサッカーボール用表皮パネルの製
造に適用した例につき説明したが、これに限らず他の成
形体、例えば自動車の内装材、鞄等の製造にも適用して
有用である。
<発明の効果> 本発明によれば以下の効果が奏せられる。
(イ)転写フィルムに皮革層、更に必要に応じて印刷層
を形成しておき、これを所定の金型キャビティ内に配設
した状態で、熱可塑性樹脂を注入し、成形と同時に皮革
層(及び印刷層)をその表面に接着するものである。そ
れ故本体の成形と同時に皮革様表面の形成(及び印刷)
を行うことができる。
(ロ)皮革層は、皮革粉と結合材が皮革様表面を形成す
るよう最適の割合に混合されたものである。即ちこの混
合割合は成形体成形時の流動性等成形条件による制約を
受けないから、天然皮革に酷似した表面を形成すること
が可能となり、感触、風合及び温感等において最大限の
向上を図ることができる。
(ハ)成形体本体は、射出成形等樹脂の注入成形が使用
でき、かつこの本体にはその流動性を阻害する皮革粉は
混入されてないから、高い寸法精度でかつ容易に成形体
を製造できる。これにより、従来例に見られた皮革粉、
熱可塑性混合体の射出成形或いは押出成形の際の流動性
不良という問題は解消される。
(ニ)成形体が表面を形成する皮革層と、成形体本体と
に分けられるから、各々独立にその特徴を十分に生かす
ことができる。即ち皮革層には、皮革の感触、風合及び
外観を付与すると同時に本体には物理的強度等用途に応
じた特性を付与することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明実施例にて製造された表皮パネルを接
着したサッカボールの表面形状を示す正面図、第2図
は、第1図A−A線断面図、第3図は、転写フィルムの
断面図、第4図及び第5図は、金型を示す断面図、第6
図は、表面パネルの要部を示す断面図である。 1…サッカーボール、2…表面パネル 4…凹部、5…印刷層 6…突起体、7…パネル本体 8…皮革層、9…ゴム中張層 10…手巻補強層、11…ゴムチューブ 12…転写フィルム、13…フィルム基板 14…離型層、16,17…金型 18…ノズル、23…接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06N 7/00 B29C 45/14 B29C 45/16 B44C 1/165

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレキシブルフィルム基板、該フィルム基
    板上に形成された離型層、該離型層上に皮革粉を結合材
    にて層状に形成された皮革層、該皮革層上に形成された
    接着剤層よりなる転写フィルムを所定形状のキャビティ
    を有する金型内に配設する工程; 上記金型を型締めした後、上記キャビティ内に加熱軟化
    した熱可塑性樹脂を注入し、成形体の成形と同時に該成
    形体表面に上記接着剤層を介して上記皮革層を接着する
    工程; 上記金型を分割し、上記皮革層を接着した上記成形体を
    上記離型層部分にて上記フィルム基板から剥離し、上記
    成形体を取り出す工程; よりなることを特徴とする皮革様成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】上記皮革層は、該皮革層表面に形成された
    文字、記号、模様等所定パターンの印刷層を有してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の皮革様成形体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】上記皮革層は、該皮革層表面を被覆して形
    成された疑似銀面層を有することを特徴とする請求項1
    記載の皮革様成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】上記疑似銀面層は、熱可塑性エラストマー
    よりなることを特徴とする請求項3記載の皮革様成形体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】上記皮革層は、天然皮革粉に加え天然繊維
    又は化学繊維の短繊維を混合してなることを特徴とする
    請求項1記載の皮革様成形体の製造方法。
  6. 【請求項6】上記結合材はウレタン樹脂を有機溶剤に溶
    解して液状に形成した結合材であることを特徴とする請
    求項1記載の皮革様成形体の製造方法。
  7. 【請求項7】上記熱可塑性樹脂は、ポリ塩化ビニール系
    熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラス
    トマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、オレフィン
    系熱可塑性エラストマー及びスチレン系熱可塑性エラス
    トマーのグループより選ばれた一の熱可塑性エラストマ
    ーよりなることを特徴とする請求項1記載の皮革様成形
    体の製造方法。
  8. 【請求項8】フレキシブルフィルム基板、該フィルム基
    板上に形成された離型層、該離型層上に皮革粉を結合材
    にて層状に形成された皮革層、該皮革層上に形成された
    接着剤層よりなることを特徴とする転写フィルム。
  9. 【請求項9】上記皮革層は、該皮革層表面に形成された
    文字、記号、模様等所定パターンの印刷層を有してなる
    ことを特徴とする請求項8記載の転写フィルム。
  10. 【請求項10】上記離型層は、上記皮革層表面に固着さ
    れた疑似銀面層であることを特徴とする請求項8記載の
    転写フィルム。
  11. 【請求項11】上記疑似銀面層は、熱可塑性エラストマ
    ーよりなることを特徴とする請求項10記載の転写フィル
    ム。
  12. 【請求項12】上記皮革層は、天然皮革粉に加え天然繊
    維又は化学繊維の短繊維を混合してなることを特徴とす
    る請求項8記載の転写フィルム。
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