JPH0739232B2 - 絵付熱可塑性ポリウレタンエラストマ−成形品の製造方法およびその製造に使用する転写シ−ト - Google Patents

絵付熱可塑性ポリウレタンエラストマ−成形品の製造方法およびその製造に使用する転写シ−ト

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JPH0739232B2
JPH0739232B2 JP61095516A JP9551686A JPH0739232B2 JP H0739232 B2 JPH0739232 B2 JP H0739232B2 JP 61095516 A JP61095516 A JP 61095516A JP 9551686 A JP9551686 A JP 9551686A JP H0739232 B2 JPH0739232 B2 JP H0739232B2
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良明 青田
公一 白井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
発明の目的
【産業上の利用分野】
本発明は、成形品の表面において、それが平面であるか
曲面であるかを問わず、所望の絵柄またはメタリック調
の印刷が可能で耐摩耗性にすぐれた絵付熱可塑性ポリウ
レタンエラストマー成形品の製造方法に関し、その製造
に使用する転写シートをも包含する。
【従来の技術】
熱可塑性のポリウレタンエラストマーの成形品に着色を
する方法としては、まずポリマーに顔料を混合し、成形
たとえば射出成形をする技術がある。この方法では、も
ちろん単色の成形品しかできず、かつ顔料の粒子径が大
きいと、フローマークが発生し、均一の着色が得られな
いことが多い。 そこで、絵柄の印刷を有する熱可塑性ポリウレタンエラ
ストマー成形品を製造する方法として、ポリマーの成形
品を成形した後に、その表面にシールクスクリーン印
刷、タンポ印刷などの手段で直接印刷することが行なわ
れる。この方法は曲面部分への印刷が困難であり、印刷
表面の耐摩耗性が低い上に、インキの成形品の接着が不
十分なため、成形品を折り曲げたり伸ばしたりすると、
インキの剥落が生じるという欠点がある。
【発明が解決しようとする問題点】
本発明の目的は、成形品の表面において、それが平面で
あるかを問わず、所望の絵柄またはメタリック調の印刷
が可能で、耐摩耗性にすぐれた絵付熱可塑性ポリウレタ
ンエラストマー成形品の製造方法を提供することにあ
る。 上記の製造方法の実施に使用する転写シートの提供もま
た、本発明の目的に含まれる。 発明の構成
【問題点を解決するための手段】
本発明の絵付熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品
の製造方法は、プラスチック材料の基材フィルム上に、
剥離層、ポリウレタンをビヒクルとするインキの絵柄の
印刷層およびポリウレタンをビヒクルとするインキのベ
タ印刷層をこの順で設けた転写シートを用いて、熱可塑
性ポリウレタンエラスタマー成形品に絵柄を転写した
後、基材フィルムを剥離することを特徴とする。 ここで「成形品に絵柄を転写した後」とは、成形品を形
成した後に、絵柄を転写する場合と、成形品を得ると同
時に絵柄を転写する場合とを含む。 本発明の絵付熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品
の製造方法のひとつの代表的な態様においては、第1図
に示すように、プラスチック材料の基材フィルム11上
に、剥離層12、ポリウレタンをビヒクルとするインキの
絵柄の印刷層13およびポリウレタンをビヒクルとするイ
ンキのベタ印刷層14をこの順で設けた転写シート1を用
いて、熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品2を成
形した後に、第2図に示すように、熱ロール3を用いて
上記転写シートを熱圧着することにより、成形品の表面
に絵柄を転写した後、基材フィルム11を剥離して、第3
図に例示するような絵付熱可塑性ポリウレタンエラスト
マー成形品4を得る。 別の代表的な態様においては、第4図に示すように、転
写シート1を射出成形金型5内に配置し、溶融した熱可
塑性ポリウレタンエラストマーを金型内に射出して、熱
可塑性ポリウレタンエラストマー成形品2を得ると同時
に表面に絵柄を転写した後、基材フィルム11を剥離し
て、第3図に示したような絵付熱可塑性ポリウレタンエ
ラストマー成形品4を得る。 この態様において、絵柄の印刷層と成形品との接着強度
を高めることを望む場合は、ポリウレタンをビヒクルと
するインキのベタ印刷層14上に、感熱接着剤層(図示し
ていない)を設けた転写シートを用いるとよい。 本発明の絵付熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品
の製造に使用する転写シート1は、第1図に示すよう
に、プラスチック材料の基材フィルム11上に、剥離層1
2、ポリウレタンをビヒクルとするインキの絵柄の印刷
層13およびポリウレタンをビヒクルとするインキのベタ
印刷層14をこの順で設けてなる。 変更態様において、本発明の転写シート1は、ポリウレ
タンをビヒクルとするインキのベタ印刷上に、感熱接着
剤層を設けてなる。感熱接着剤層は、とくに成形品に対
する接着性のよいポリウレタンをえらんでビヒクルに用
いたインキを、シルクスクリーン印刷などの任意の手段
で塗布して形成する。 基材フィルムの材料は、ポリエステル、ポリウレタン、
ポリアミド、ポリイミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
サルホン、ポリアリルサルホン、ポリエーテルサルホン
など、比較的剥離性のよいプラスチックがよい。 剥離層は、転写後に剥離したとき、絵柄の印刷層の側に
残るタイプを用いる。この代表的なものは、メチルメタ
クリレート樹脂に常用の離型剤を数パーセント添加した
ものである。 絵柄の印刷層およびベタ印刷層は、前述のようにポリウ
レタンをビヒクルとするインキを用いて、シルクスクリ
ーン印刷、グラビア印刷などの任意の手段で、剥離層上
に順次印刷することによって形成する。 ここで「絵柄の印刷層」とは、通常の単色または多色刷
の絵柄の印刷層はもちろん、無色であってもメタリック
調など特別な意匠感をもつ印刷層をも包含する。 メタリック調の印刷層は、アルミニウムの粉末に代表さ
れる金属の粉末を、ポリウレタンのビヒクルに適宜の割
合で混合してなるインキを用意し、これをシルクスクリ
ーン印刷、グラビア印刷などの任意の手段で印刷して形
成すればよい。 成形に用いる熱可塑性ポリウレタンエラストマーとして
は、二官能性ポリエステルポリオールとイソシアネート
とを官能基当量で反応させた線状ポリウレタンポリマー
を用いる。市販されている代表的なものには、「パラプ
レン」(日本ポリウレタン)、「エスティン」(グッド
リッチ)、「テクシン」(モヴェイケミカル)などがあ
る。このエラストマーの成形手段は、射出成形が代表的
であるが、押出成形や真空成形品などの任意の技術を利
用できる。 成形品表面への転写は、既知の技術に従って、温度160
℃〜250℃のロール転写機で上記転写シートを熱圧着す
ることにより実施できる。あるいはまた、いわゆる「絵
付成形」として知られている技術に従って、転写シート
を射出成形金型内に置いて射出成形することにより実施
してもよい。
【作 用】
本発明の転写シートを用いた製造方法によれば、絵柄に
せよメタリック調の柄にせよ、転写シート上の印刷層が
ロールの熱圧着により、成形品の表面に転写されるか、
または射出成形と同時に表面に転写され、所望の絵柄ま
たはメタリック調の印刷ができる。絵柄印刷に対して、
剥離層は保護層の役目を果す。成形品に対して親和性の
高いポリウレタンをビヒクルとするインキで印刷してあ
るから、転写された絵柄は強固に接着しており、また柔
軟であって、成形品を折り曲げたり、伸ばしたりしても
インキの剥落がない。
【実施例1】 アクリル系樹脂をコートして形成した剥離層を有する厚
さ25μのポリエステルフィルム「ルミラーS」(東レ)
上に、アルミニウムの粉末をポリウレタンのビヒクルに
30%混合してなるインキでシルクスクリーン印刷し、厚
さ5μの塗膜を形成した。 この上に、酸化チタンの粉末をポリウレタンのビヒクル
に40%混合してなるインキでシルルクスクリーン印刷
し、厚さ4μの塗膜を形成した転写シートを用意した。 この転写シートを熱可塑性ポリウレタンエラストマー成
形品の表面に、温度200℃のロール転写機で熱圧着して
転写した後、基材フィルムを剥離した。 得られた絵付熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品
は、表面がシルバー色を呈するメタリック調のものであ
った。
【実施例2】 実施例1と同様にして各層を形成した上に、さらにポリ
ウレタンをビヒクルとするインキを用いてシルクスクリ
ーン印刷し、厚さ3μの感熱接着剤の塗膜を有する転写
シートを用意した。 この転写シートを射出成形金型内に配置して、樹脂温度
200℃の溶融した熱可塑性ポリウレタンエラストマーを
射出成形した。これを金型からとり出し、基材フィルム
を剥離した。 得られた絵付熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品
は、実施例1と同様に、表面がシルバー色を呈するメタ
リック調の外観をもったものであった。 発明の効果 本発明によれば、成形品の表面において、それが平面で
あるか曲面であるかを問わず、所望の絵柄またはメタリ
ック調の印刷をすることが容易である。得られた絵付熱
可塑性ポリウレタンエラストマー成形品の絵柄は、成形
品を折り曲げたり、伸ばしたりしてもインキの剥落がな
く、耐摩耗性にすぐれている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の成形品の製造に使用する転写シート
の構成を示す、模式的な断面図である。 第2図は、本発明の転写工程を説明するための断面図で
ある。 第3図は、本発明の方法により製造された成形品の断面
図である。 第4図は、転写シートを射出成形金型内に置いたところ
を示す断面図である。 1……転写シート 11……基材フィルム、12……剥離層 13……絵柄の印刷層、14……ベタ印刷層 2……熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品 3……熱ロール 4……絵付熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品 5……射出成形金型

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック材料の基材フィルム上に、剥
    離層、ポリウレタンをビヒクルとするインキの絵柄の印
    刷層およびポリウレタンをビヒクルとするインキのベタ
    印刷層をこの順で設けた転写シートを用いて、熱可塑性
    ポリウレタンエラストマーの成形品に絵柄を転写した
    後、基材フィルムを剥離することからなる絵付熱可塑性
    ポリウレタンエラスタマー成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品
    を整形した後に、熱ロールを用いて転写シートを熱圧着
    することにより絵柄の転写をする特許請求の範囲第1項
    に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】転写シートを射出成形金型内に配置し、溶
    融した熱可塑性ポリウレタンエラスタマーを金型内に射
    出して、熱可塑性ポリウレタンエラストマー成形品を得
    ると同時に表面に絵柄の転写をする特許請求の範囲第1
    項に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】ポリウレタンをビヒクルとするインキのベ
    タ印刷層上に感熱接着剤層を設けた転写シートを用いて
    実施する特許請求の範囲第3項に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】プラスチック材料の基材フィルム上に、剥
    離層、ポリウレタンをビヒクルとするインキの絵柄の印
    刷層、ポリウレタンをビヒクルとするインキのベタ印刷
    層をこの順で設けてなる、絵付熱可塑性ポリウレタンエ
    ラストマー成形品の製造に使用する転写シート。
  6. 【請求項6】ポリウレタンをビヒクルとするインキのベ
    タ印刷層上に感熱接着剤層を設けた特許請求の範囲第5
    項に記載の転写シート。
JP61095516A 1986-04-24 1986-04-24 絵付熱可塑性ポリウレタンエラストマ−成形品の製造方法およびその製造に使用する転写シ−ト Expired - Lifetime JPH0739232B2 (ja)

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