JP2839482B2 - シート打抜き型 - Google Patents

シート打抜き型

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JP2839482B2
JP2839482B2 JP1631697A JP1631697A JP2839482B2 JP 2839482 B2 JP2839482 B2 JP 2839482B2 JP 1631697 A JP1631697 A JP 1631697A JP 1631697 A JP1631697 A JP 1631697A JP 2839482 B2 JP2839482 B2 JP 2839482B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は段ボール等のシー
トを所定の形状に打抜くシート打抜き型に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】シートを所定の形状に打抜くシート打抜
き装置には、平板式とロータリ式とが存在する。平板式
シート打抜き装置においては、打抜き部に設けられたダ
イホルダに平板状のダイプレートを取付け、そのダイホ
ルダを対向配置された平板状のアンビルに対して移動さ
せ、上記ダイプレートに設けられた打抜き刃の刃先をア
ンビルに当接させてグリッパによりアンビルとダイプレ
ート間に送り込まれる段ボールシート等のシートを所定
の形状に打抜くようにしている。また、打抜き後のシー
トを次のストリッピング部へ送り込んで打抜き屑部を製
品部から分離、除去している。
【0003】図8(I)、(II)は、平板式シート打抜
き装置の打抜き部に用いられるシート打抜き型の一例を
示す。このシート打抜き型は、平板状のダイプレート4
0の表面側に外形打抜き用の打抜き刃41と、抜き孔形
成用の打抜き刃42とを設けている。
【0004】上記のようなシート打抜き型においては、
シートの打抜きによって外形打抜き用の打抜き刃41の
内側に製品が残り、あるいは抜き孔形成用の打抜き刃4
2内に打抜き屑が残ると、その後に送られてくるシート
の打抜き作業を継続することができないため、シートを
切り込んだ打抜き刃41、42がアンビルから離れ始め
ると同時に、各打抜き刃41、42の内側から製品およ
び打抜き屑を押し出すようにしている。
【0005】このため、シート打抜き型がアンビルから
離反した後もシートは打抜き線が形成された初期の状態
を維持している。なお、打抜き後のシートは製品の外部
の打抜き屑部がグリッパに把持されて次のストリッピン
グ部に搬送され、製品と打抜き屑とに分離される。
【0006】なお、打抜き刃は、グリッパで把持された
シートの搬送中に製品部と打抜き屑とが分離しないよう
に、通常は打抜き線の数箇所に製品部と打抜き屑とのわ
ずかなつながり部が残されるような形状になっている。
【0007】ただし、製品部の中に存在する小さな打抜
き屑部の場合、ストリッピング部でこの打抜き屑部が容
易に分離されるように、つながり部が残されないような
形状の打抜き刃42になっている場合もある。
【0008】一般に、打抜き部での外形打抜き用打抜き
刃41に対する製品の押出しに際しては、ダイプレート
40の表面に、上記打抜き刃41の刃桁より厚みのある
弾性体43の複数を打抜き刃41、42に沿って取付
け、シート打抜き時における上記弾性体43の圧縮変形
による復元力によって製品を押し出すようにしている。
【0009】一方、抜き孔形成用打抜き刃42に対する
打抜き屑の押出しに際し、従来は、上記製品押出しと同
様に、上記打抜き刃42の内側において、ダイプレート
40に合成ゴム等から成る弾性体44を取付け、その弾
性体44をシート打抜き時に圧縮変形させ、その復元弾
性によって打抜き屑を押出すようにしている。
【0010】ロータリ式シート打抜き装置の場合ストリ
ッピング部が設けられておらず、打抜き部において、シ
ートを所定の形状で打抜くと共にグリッパで把持されて
いる部分と製品部以外の打抜き屑部は分離、除去され
る。この際、従来の打抜き屑の押出しは、平板式シート
打抜き装置における上記の場合と同様な方法で行われて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾性体44
を用いる打抜き屑の押出しに際して、従来の平板式のシ
ート打抜き型においては、抜き孔形成用打抜き刃42の
内側に弾性体44を配置する構成であるため、弾性体4
4は打抜き刃42の形状や大きさによって制限を受け易
い。例えば、打抜き屑の幅寸法が3mm程度と細長くて
小さい場合のように、抜き孔形成用打抜き刃42の形状
や大きさが小さい時には、この打抜き刃42の中に設け
られる弾性体44は小さいものとなるため、弾性力が不
足し、打抜き刃42の内側から打抜き屑を確実に押出す
ことができず、屑押出しの信頼性が低くなるので、打抜
き線が形成され、製品部と抜き孔での打抜き屑部とが一
体的になっているシートの初期の状態を維持しにくいと
いう問題があった。
【0012】また、弾性体44が小さいとその加工も難
しく、そして、使用中にすぐ形が崩れたり、欠けたりす
るという問題もある。
【0013】さらに、弾性体に弾力低下が生じ易く、し
かも、シートとの接触によって摩耗し易いという問題も
ある。ここで、弾性体44に弾力低下や摩耗が生じると
打抜き屑が打抜き刃42の内側に残り、シートの連続し
た打抜きにより、次々と侵入、残留する打抜き屑によっ
て打抜き刃42が変形し、あるいは破損することにな
る。この場合、シートを所定の形状に打抜くことができ
ない。このため、打抜き刃42の取り替えやダイプレー
ト40そのものを新しいものと交換する必要が生じ、コ
スト的にきわめて不利である。
【0014】さらに、打抜き刃42内に侵入していた打
抜き屑がアンビル上に落ちて、シートの打抜きに支障を
来たす場合がある。
【0015】一方、ロータリ式のシート打抜き型におい
ても、抜き孔形成用の打抜き刃の内側に弾性体を設け、
シート打抜き時の弾性体の復元弾力によって打抜き刃の
内側から打抜き屑を押出すようにしている。
【0016】このとき、打抜き屑押出し用の弾性体と製
品押出し用の弾性体の弾性力や押出し量に差をつけ、製
品部から打抜き屑を分離させるようにしている。
【0017】上記のようなロータリ式シート打抜き型に
おいても、打抜き屑の押出しに弾性体を用いるため、打
抜き屑が小さい場合、あるいは細長い場合、平板式のシ
ート打抜き型と同様に、打抜き刃の内側から打抜き屑を
確実に押出すことができない問題がある。
【0018】ところで、上記のような問題点を解決する
ため、特公昭58−20760号公報に記載された打抜
屑離脱装置においては、打抜き刃に切欠部を形成し、そ
の切欠部に打抜屑離脱具の一端を挿入し、その打抜屑離
脱具の他端を揺動自在に取付け、シートの打抜きによっ
て形成される打抜き屑を打抜き刃によって保持し、その
打抜き刃がシート打抜き位置から所定角度回動した位置
において上記打抜屑離脱具を揺動させて打抜き屑を外部
に押し出すようにしている。
【0019】また、実用新案登録第2502105号公
報に記載された打抜き屑の除去装置においては、打抜き
刃に形成されたアーム挿通孔に突出しアームの先端部を
挿入し、その突出しアームの後端部を揺動自在に取付
け、シートの打抜きによって形成される打抜き屑を打抜
き刃によって保持し、その打抜き刃がシート打抜き位置
から所定角度回動した位置において、上記突出しアーム
を揺動させて打抜き屑を押出すようにしている。
【0020】しかしながら、特公昭58−20760号
公報に記載された装置においては、打抜き型が取付けら
れたナイフシリンダの内側偏心位置に押出し用シリンダ
を設け、その押出し用シリンダの外周に沿って移動する
押出し棒の軸方向への移動によって打抜き屑離脱具を揺
動させるため、構成が複雑であるという問題がある。
【0021】一方、実用新案登第2502105号公報
に記載された装置においては、ダイボードを支持するダ
イシリンダの周囲にピンシリンダを設け、そのピンシリ
ンダにピンボードを取付け、このピンボードに設けた押
圧ピンによって突出しアームを外方向に揺動させる構成
であるため、上記と同様に構成が複雑であり、装置が大
型化する問題がある。
【0022】この発明の課題は、小さい打抜き屑であっ
ても確実、かつ正常に押出すことができる耐久性に優れ
た簡単な構成のシート打抜き型を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、ダイプレートの表面に設け
られた抜き孔形成用の打抜き刃の内側に打抜き屑押出し
用の押出し具をスライド自在に挿入し、上記打抜き刃に
アーム挿入部を設け、そのアーム挿入部に挿入された突
出しアームを上記押出し具に連結し、この突出しアーム
をダイプレートの表面に対して変位可能に支持し、前記
打抜き刃の外側に前記押出し具の後退動による突出しア
ームの変位により圧縮変形し、その復元弾性によって前
記突出しアームをダイプレートから離反する方向に押圧
する弾性体を設け、その弾性体が打抜き刃内に挿入した
打抜き屑を外部に押し出し可能な弾性力を有している構
成を採用している。
【0024】ここで、突出しアームは、その一端部をア
ーム挿入部から打抜き刃の内側に挿入し、上記打抜き刃
の外側に位置する他端部を回動自在に支持してもよい。
【0025】また、突出しアームを打抜き刃の対向位置
に設けたアーム挿入部に挿通し、上記打抜き刃の外側に
位置する両端部をダイプレートとの間に配置した弾性体
で支持してもよい。
【0026】上記のように、押出し具に外方向への突出
性を付与する弾性体を打抜き刃の外側に設けることによ
って弾性体は大きさに制限を受けることが殆んどない。
【0027】このため、打抜き屑の大きさに応じて弾性
体の大きさを適宜に決定することにより、打抜き屑を打
抜き刃の内側から確実に押出すことができる。
【0028】また、上記の課題を解決するため、他の発
明においては、ダイプレートの表面に設けられた抜き孔
形成用の打抜き刃の内側に打抜き屑押出し用の押出し具
をスライド自在に挿入し、上記打抜き刃にアーム挿入部
を設け、そのアーム挿入部にばね弾性を有する突出しア
ームの一端部を挿入して上記押出し具に連結し、上記突
出しアームの他端部をダイプレートに固定し、その突出
しアームの弾性力によって押出し具をその先端部が打抜
き刃より外方に突出できるように保持した構成を採用し
ている。
【0029】この他の発明においては、突出しアームそ
のものが弾性力を有するため、弾性体を別に設ける必要
がなく、構成の簡素化を図ることができる。
【0030】いずれの発明も、押出し具を金属等の硬質
の材料で形成して摩耗を抑制し、耐久性の向上を図るの
がよい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図7に基づいて説明する。
【0032】図1乃至図3は、この発明の第1の実施の
形態を示す。図1および図2に示すように、平板状のダ
イプレート1の表面には、外形打抜き用の打抜き刃2
と、抜き孔形成用の打抜き刃3とが設けられている。ま
た、ダイプレート1の表面には、合成ゴム等から成る製
品押出し用の弾性体4が外形打抜き用打抜き刃2および
抜き孔形成用打抜き刃3に沿って複数設けられている。
【0033】抜き孔形成用打抜き刃4の内側には押出し
具5がスライド自在に挿入されている。押出し具5の材
質は任意であり、実施の形態では、金属等の硬質の材料
により形成している。
【0034】上記打抜き刃3にはアーム挿入部6が設け
られている。アーム挿入部6は孔であってもよく、打抜
き刃3の刃元側から刃先側に及ぶ切欠部であってもよ
い。このアーム挿入部6の外側方に設けた突出しアーム
7は複数の連結片8を一端に有し、各連結片8は上記ア
ーム挿入部6から押出し具5に形成された連結孔9に挿
入されている。
【0035】突出しアーム7の他端部にはピン10が設
けられ、そのピン10の両端部はダイプレート1の表面
に取付けられた支持板11の半筒状膨出部12によって
回動自在に支持されている。
【0036】ここで、支持板11はねじ13によってダ
イプレート1へ取付けられ、取外し可能とされている。
【0037】図2(II)に示すように、ダイプレート1
には、打抜き刃3とピン10との間に孔から成る収容凹
部14が形成されている。収容凹部14内に設けられた
弾性体15は、収容凹部14の背面開口を閉じる支持枠
16によって背面が支持されている。弾性体15はその
復元力によって突出しアーム7を外方向に押圧し、その
押圧によって連結片8はアーム挿入部6の内周縁に当接
し、押出し具5は先端部が打抜き刃3の刃先より外方に
突出する状態に保持されている。
【0038】ここで、弾性体15として、図示のような
合成ゴムの他、コイルスプリングやリーフスプリングを
用いることができる。この弾性体15は打抜き刃3内に
侵入した打抜き屑を押出し可能な弾性力を有している。
【0039】上記の構成から成るシート打抜き型は、図
3(I)に示すように、昇降動されるダイホルダ20の
下面に取付けられる。ここで、図3(I)はシート打抜
き型によってシートsを打抜いた状態を示し、ダイプレ
ート1に設けられた打抜き刃3の刃先部はシートsを貫
通し、上記シートsを受ける平板状アンビル21の上面
に当接している。
【0040】また、押出し具5は、打抜き刃3の内側に
侵入した打抜き屑部xにより押されて後退した位置にあ
り、その押出し具5の後退動により突出しアーム7はダ
イプレート1に向けて揺動しており、弾性体15は突出
しアーム7により押圧されて圧縮変形している。一方、
製品押出し用の弾性体4もシートsで押されて圧縮変形
している。
【0041】上記の状態からダイプレート1がダイホル
ダ20と共にアンビル21から離反する上方向に移動す
ると、打抜き屑押出し用弾性体15の復元弾性によって
突出しアーム7がピン10を中心としてダイプレート1
から離反する方向に揺動する。
【0042】このとき、突出しアーム7と押出し具5は
互に連結されているため、押出し具5は打抜き刃3から
突出する方向に移動して、打抜き刃3内の打抜き屑部x
を外方向に押出し、一方、製品押出し用弾性体4の復元
弾性によって製品部yは製品打抜き用打抜き刃2の内側
から押し出される。この場合、製品部y及び打抜き屑部
xのそれぞれは図3(II)に示すように、平板状のアン
ビル21で受けられているため、製品部yから打抜き屑
部xが分離せず、図3(III )に示すように、打抜き刃
3がシートsから完全に離れると、シートsは打抜き線
zが形成され、製品部yと打抜き屑部xとが分離しない
で一体化された状態とされる。
【0043】なお、打抜き後のシートsは、打抜き刃2
の外部に位置する打抜き屑部をグリッパ(図示省略)に
よって把持された状態で下流側の図示省略したストリッ
ピング部へ搬送され、そこで製品部yと打抜き屑部xと
に分離される。
【0044】第1の実施の形態のように、抜き孔形成用
の打抜き刃3の内側に硬質の材料から成る押出し具5を
スライド自在に設け、その押出し具5に外方向への突出
性を付与する弾性体15を上記打抜き刃3の外側に設け
たことにより、弾性体15は打抜き刃3の大きさや形状
に制約を受けることがないため、弾性体15として弾性
力の大きい大型のものを採用することができる。
【0045】このため、打抜き刃3に残る打抜き屑xを
確実に押出すことができると共に、押出し具5は硬質の
材料により形成されているため、シートとの接触による
摩耗が少なく、耐久性に優れたシート打抜き型を提供す
ることができる。
【0046】なお、弾性体15の疲労等による弾性力の
低下や破損による弾性体15の取り換えに際しては、支
持板11を取外し、かつ突出しアーム7を取外して、弾
性体15を新しいものと交換する。
【0047】第1の実施の形態においては、打抜き刃3
の一側方に突出しアーム7を設けたが、図4に示すよう
に、打抜き刃3の両側方に突出アーム7を設けるように
してもよい。この場合、押出し具5の後退によって各突
出しアーム7を押圧する弾性体15のそれぞれが圧縮変
形するため、打抜き刃3内に侵入した打抜き屑をより確
実に押出すことができる。また、押出し具5の突出、後
退が両側方の突出しアーム7によって行なわれるので、
その動きが滑らかとなる。
【0048】図5(I)乃至(III )は、この発明の第
2の実施の形態を示す。この実施の形態においては、抜
き孔形成用の打抜き刃3の対向位置に切欠部から成るア
ーム挿入部6を形成し、各アーム挿入部6に挿通された
突出しアーム7を上記打抜き刃3内に挿入された押出し
具5に連結すると共に、突出しアーム7の両端部を弾性
体15で押圧して、押出し具5に外方向への突出性を付
与している。
【0049】ここで、弾性体15のそれぞれは、ダイプ
レート1に形成された収容凹部14内に組込まれ、ダイ
プレート1の背面にねじ止めした板体30により背面が
受けられている。
【0050】押出し具5と突出しアーム7の連結に際
し、ここでは、突出しアーム7に挿入孔31と、その挿
入孔31の一側に係合孔32とを形成し、押出し具5の
後端部には上記挿入孔31に挿入可能な挿入片33を設
け、その挿入片33の両側に係合片34を形成し、上記
挿入片33を挿入片31に挿入したのち、押出し具5と
突出しアーム7とを、挿入片33が係合孔32にはまり
合う位置まで相対的に移動させ、係合孔32の両側部に
係合片34を係合させて両部品を結合状態に保持する。
【0051】押出し具5と突出しアーム7の組立品は、
ダイプレート1の背面側から打抜き刃3内に押出し具5
を挿入し、板体30に支持された弾性体15を収納凹部
14内に挿入したのち、各板体30の両端部をダイプレ
ート1の背面にねじ止めすることによって行なう。
【0052】第2の実施の形態におけるシート打抜き型
においては、シートの打抜きによって押出し具5が後退
動すると、突出しアーム7が平行移動して、一対の弾性
体15が同時に圧縮変形し、各弾性体15の復元弾性に
よって滑らかな動きになる押出し具5で打抜き刃3内の
打抜き屑が外方に押出される。
【0053】上記のように、押出し具5が連結された板
体30の両端部を一対の弾性体15で押圧することによ
り、単一の弾性体の復元弾性によって押出し具を押圧す
る場合に比較して、押出し具5に大きな押圧力を付与す
ることができ、打抜き刃3内の打抜き屑をより確実に押
出すことができる。
【0054】図6(I)、(II)は、この発明の第3の
実施の形態を示す。この実施の形態においては、ロータ
リ式のシート打抜き装置に使用されるシート打抜き型を
示す。同図で示すシート打抜き型と先に述べた図1及び
図2のシート打抜き型とは、ダイプレート1の形状のみ
が相違するため、同一部品には同一符号を付して説明を
省略する。
【0055】第3の実施の形態におけるダイプレート1
は、円筒形をなし、ダイシリンダ22上に装着可能とさ
れている。
【0056】打抜き部において、ダイシリンダ22とそ
の下方に設けたアンビルシリンダ23とは互に逆方向に
回転され、ダイプレート1に設けられた打抜き刃3の刃
先がアンビルシリンダ23の外周に当接することによっ
て、ダイシリンダ22とアンビルシリンダ23間に送り
込まれたシートsが所定の形状に打抜かれる。
【0057】打抜き刃3によるシートの打抜き時、図6
(I)に示すように、押出し具5が後退して弾性体15
が圧縮変形し、その弾性体15の復元弾性によって打抜
き刃3に侵入した打抜き屑部xは外方に押し出される。
【0058】このとき、弾性体4の復元弾性によって押
出される製品部yは、グリッパ(図示省略)で把持され
た部分と共にアンビルシリンダ23の外周一部に接触す
る状態で水平方向に移送され、一方、弾性体15の弾性
力によって押出される打抜き屑部xはダイシリンダ22
の外径方向であるため、図6(II)および図6(III)
に示すように製品部yから分離、除去される。
【0059】その分離、除去を確実に行なわせるため、
製品押出し用弾性体4より打抜き屑押出し用弾性体15
の弾性力を強くするようにしてもよく、あるいは弾性体
4の弾性力による製品押出し量と弾性体15の弾性力に
よる押出し具3の押出し量を多くするようにしてもよ
い。
【0060】図6では、ダイシリンダ22の下方にアン
ビルシリンダ23を設けた打抜き部を示したが、ダイシ
リンダ22とアンビルシリンダ23の位置を上下逆にし
た打抜き部であってもよい。また、アンビルシリンダ2
3は、その外周に打抜き刃3が突き刺る弾性体層を設け
たものであってもよい。
【0061】図6に示す実施の形態においては、弾性体
15の弾性力を利用して打抜き屑を押出すため、従来は
必要であった打抜き刃内に先端部が挿入された打抜屑離
脱具や突出しアームを揺動させるための機構を不要とす
ることができ、構成の簡素化を図ることができる。
【0062】図7は、この発明の第4の実施の形態を示
す。この実施の形態においては、打抜き刃3の一側方に
配置した突出しアーム7を板ばね等のばね弾性を有する
金属板で形成し、その突出しアーム7の一端部をアーム
挿入部6から打抜き刃3内に挿入して押出し具5に連結
している。また、突出しアーム7の後端部をダイプレー
ト1に固定し、その突出しアーム7によって押出し具5
に外方向への突出性を付与し、打抜き刃3内に侵入した
打抜き屑を突出しアーム7の弾性力によって外方向に押
出すようにしている。
【0063】上記実施の形態においては、図2(II)に
示す弾性体15に相当するものを省略することができる
ため、構成の簡素化を図ることができる。
【0064】なお、押出し具5は、シートsと接触する
少なくとも表面部は耐久性に秀れた硬質の材料とし、表
面部以外には軟質の材料も併用するものとして、この軟
質の材料による弾力性も利用することによって、打抜き
屑をより押し出し易くしてもよい。
【0065】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、下記に示す効果を奏する。
【0066】打抜き刃の内側に配置した押出し具に外方
向への突出性を付与する弾性体を上記打抜き刃の外側に
設けたことにより、弾性体は打抜き刃の形状や大きさに
制限を受けることがない。このため、弾性体として弾性
力の大きい大型のものを採用することができ、打抜き刃
内に侵入した打抜き屑部を外部に確実に押出すことがで
き、また、弾性体の加工も容易であり、そして使用中に
すぐ形が崩れたり、欠けたりすることもなく、長期間使
用することができる。
【0067】押出し具の少なくとも表面部には硬質の材
料を用いることができるため、シートとの接触による摩
耗を抑制し、長期の使用に耐える耐久性に優れたシート
打抜き型を提供することができる。
【0068】打抜き刃のアーム挿入部に一端部が挿入さ
れて押出し具に連結される突出しアームの他端部を回動
自在に支持したことにより、ダイボードの表面側から弾
性体や突出しアームの組立てを行なうことができるた
め、組立ての容易化を図ることができる。
【0069】打抜き刃の両側方に突出しアームを設け、
各突出しアームを押圧する弾性体の弾力を押出し具に付
与したことによって、打抜き屑部をより確実かつスムー
ズに押出すことができる。
【0070】打抜き刃の対向位置に設けられた切欠部に
突出しアームを挿通し、その突出しアームの両端部を弾
性体によって押圧したことにより、上記と同様に、打抜
き刃内に侵入した打抜き屑部をより確実かつスムーズに
押出すことができる。
【0071】突出しアームをばね弾性を有する材料で形
成したことにより、突出しアームを外方向に押圧する弾
性体の取付けを省略することができるため、構成の簡素
化を図ることができる。
【0072】また、特に、ロータリ式に用いる本発明の
打抜き型の場合、従来のものより構造が簡単であって安
価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す正面図
【図2】(I)は同上の抜き孔形成用打抜き刃の部分を
拡大して示す拡大図、(II)は(I)のa−a線に沿っ
た断面図、(III )は(II)のb−b線に沿った断面図
【図3】(I)、(II)、(III )は打抜き屑部の押出
し状態を段階的に示す断面図
【図4】同上の他の例を示す正面図
【図5】(I)はこの発明の第2の実施の形態を示す平
面図、(II)は(I)のc−c線に沿った断面図、(II
I )は(II)のd−d線に沿った断面図
【図6】(I)はこの発明の第3の実施の形態を示すシ
ート打抜き時の状態の断面図、(II)は打抜き屑の押出
し途中の状態を示す断面図、(III )は打抜き屑を完全
に押出した状態の断面図
【図7】この発明の第4の実施の形態を示す断面図
【図8】(I)は従来のシート打抜き型を示す正面図、
(II)は(I)のe−e線に沿った断面図
【符号の説明】
1 ダイプレート 3 打抜き刃 5 押出し具 6 アーム挿入部 7 突出しアーム 15 弾性体

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイプレートの表面に設けられた抜き孔
    形成用の打抜き刃の内側に打抜き屑押出し用の押出し具
    をスライド自在に挿入し、上記打抜き刃にアーム挿入部
    を設け、そのアーム挿入部に挿入された突出しアームを
    上記押出し具に連結し、この突出しアームをダイプレー
    トの表面に対して変位可能に支持し、前記打抜き刃の外
    側に前記押出し具の後退動による突出しアームの変位に
    より圧縮変形し、その復元弾性によって前記突出しアー
    ムをダイプレートから離反する方向に押圧する弾性体を
    設け、その弾性体が打抜き刃内に挿入した打抜き屑を外
    部に押し出し可能な弾性力を有していることを特徴とす
    るシート打抜き型。
  2. 【請求項2】 前記打抜き刃に形成されたアーム挿入部
    に前記突出しアームの一端部を挿入し、その突出しアー
    ムの他端部を回動自在に支持し、その突出しアームの回
    動中心と打抜き刃の外面間に前記弾性体を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載のシート打抜き型。
  3. 【請求項3】 前記突出しアームを打抜き刃の両側方に
    設けた請求項1または2に記載のシート打抜き型。
  4. 【請求項4】 前記打抜き刃の対向位置にアーム挿入部
    を設け、各アーム挿入部に挿通された突出しアームの両
    端部を前記弾性体で押圧するようにした請求項1に記載
    のシート打抜き型。
  5. 【請求項5】 ダイプレートの表面に設けられた抜き孔
    形成用の打抜き刃の内側に打抜き屑押出し用の押出し具
    をスライド自在に挿入し、上記打抜き刃にアーム挿入部
    を設け、そのアーム挿入部にばね弾性を有する突出しア
    ームの一端部を挿入して上記押出し具に連結し、上記突
    出しアームの他端部をダイプレートに固定し、その突出
    しアームの弾性力によって押出し具をその先端部が打抜
    き刃より外方に突出できるように保持したシート打抜き
    型。
  6. 【請求項6】 前記押出し具の少なくとも表面部が硬質
    の材料から形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載のシート打抜き型。
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