JP2838660B2 - 印刷用ブランケットシート表面の清掃装置 - Google Patents
印刷用ブランケットシート表面の清掃装置Info
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Description
シート表面の研磨後の削り粉、かす、あるいは塵埃等の
微粉末を洗い落として清潔にする印刷用ブランケットシ
ート表面の清掃装置に関する。
ンケットは、複数枚の織布による補強層と印刷面となる
表面層とからなり、圧縮性層を有する圧縮性印刷用ブラ
ンケットと圧縮性層を有しない非圧縮性印刷用ブランケ
ットとがある。図4は従来一般に使用されている圧縮性
印刷用ブランケットの構造の一例を示す。圧縮性印刷用
ブランケット10は、綿布、レーヨン布、ポリエステル
布等を2〜3層に積層して支持体1を形成し、この支持
体1に圧縮性層3を形成し、さらに、この圧縮性層3の
上に綿布による支持体5を介して印刷面となる耐油性表
面ゴム層9を積層することによって形成されている。
るには、前記構造体に積層した後、表面ゴム層9にタル
クを打粉して防着処理を施し、加硫紙を挟み込みながら
ロールに巻き取って加硫される。加硫完了後に表面ゴム
層9がサンドペーパーグラインダー等による研磨装置に
よって研磨され、表面が所定粗さの微細な凹凸面に形成
される。この表面粗さは、通常、触針型粗さ計にて10
点平均粗さが2μmから15μmに形成される。研摩後
は研摩によって表面に付着している削り粉やかす、ある
いは塵埃等の微粉末を拭き取ることによって清掃してい
る。
は水を湿らせた布で手作業で行なわれるが、同時に表面
の傷、付着物の有無等の品質検査も行なわれる。即ち、
ブランケット表面の研摩と同時にロールに巻き取るまで
の間に拭き取ることはできないから、研摩後にブランケ
ットを一旦ロールに巻き取り、その後巻き戻しながら表
面の拭き取りと品質検査を行っている。しかしながら、
ブランケット表面の拭き取りを手作業で行うことは非能
率的で生産性が悪いという問題がある。また、表面の品
質検査をするには濡れていると反射して見難く、そのた
めに十分な検査ができないという問題がある。そこで、
拭き取った後、表面が乾燥するのを待たなければなら
ず、一層生産性が悪くなるという問題がある。
もので、表面の削り粉、塵埃等の微粉末を手作業によら
ず自動的に洗い落として清潔にすることができる印刷用
ブランケットシート表面の清掃装置を提供することを目
的とする。
達成するために次のような構成とした。即ち、請求項1
に係る印刷用ブランケットシート表面の清掃装置は、研
磨装置に連続して配設される洗浄装置と乾燥装置であっ
て、洗浄装置は印刷用ブランケットシートの表面を下方
から押圧するように設けられ、外周部に保液性層を設け
た洗浄ロールと、前記洗浄ロールの直径の2分の1以下
を浸漬し、新たな溶液を補充可能な溶液槽と、水平方向
において前記洗浄ロールから離れて平行に設けられ前記
シートを洗浄ロールに押し付ける押付調整ロールとから
なり、前記洗浄ロールを前記シートの移送方向とは逆方
向に前記シートの移送速度よりも速い回転速度で回転さ
せて前記シートの表面に圧接することを特徴とする。ま
た、請求項2に係る印刷用ブランケットシート表面の清
掃装置は、前記溶液槽を洗浄ロールを浸漬する内槽と前
記内槽を収納し内槽の外周面の一部または全部との間に
間隔を設けた外槽とから構成し、前記洗浄ロールの回転
を印刷用ブランケットシートの移送速度の二倍以上の回
転速度であることを特徴とする。また、請求項3に係る
印刷用ブランケットシート表面の清掃装置は、前記乾燥
装置を印刷用ブランケットシート表面に当接する当接板
と前記シート表面に温風を吹き付ける温風吹出管によっ
て形成したことを特徴とする。
送方向とは逆方向に回転するから、表面の削り粉、塵埃
等の微粉末を擦りながら洗い落とす。また、洗浄ロール
に付着した微粉末は、洗浄ロールの表面層が溶液槽に浸
漬しながら回転することによって洗浄されるから、シー
ト表面には常にきれいな面が接触することになる。さら
に、乾燥装置によりシート表面の濡れ部分が無いように
して巻取ロールに巻き取ることができる。また、請求項
2にあっては、前記溶液槽を内槽と外槽の2槽構造とす
ることにより、槽全体を小型化することができるととも
に、洗浄ロールが浸漬する内槽には常に新たな溶液を補
充してきれいな溶液を満たしておくことができる。ま
た、請求項3にあっては、当接板によって水滴を除去
し、温風吹出管から吹き付けた温風によって濡れている
部分を乾燥させるから短時間で水分を蒸発させることが
できる。
図1は、印刷用ブランケット表面の研摩後の微粉末を清
掃する装置として印刷用ブランケットの製造工程中に設
けた場合を示す。即ち、1は加硫後のブランケットのロ
ール、3は研磨装置、5は洗浄装置、7は乾燥装置、8
は前記洗浄装置5と乾燥装置7からなる清掃装置であ
る。ブランケットのロール1は表面ゴム層にタルクを打
粉し加硫紙を挟み込んで加硫されたロールであって、巻
き戻しながら研磨装置3へとブランケットシートSが引
き出される。研磨装置3は、電動機によって駆動される
コンタクトロール9とテンションロール10にサンドペ
ーパーによって形成された研磨ベルト11が巻回されて
いる。コンタクトロール9の上部にはブランケットシー
トSを研磨ベルト11に押圧するプレッシャーロール1
3が配設されている。
ンケットシートSを送りロール17によって表面ゴム層
9を研磨ベルト11と接触させてコンタクトロール9と
プレッシャーロール13との間に送り込み、同時に一対
の引き出しロール15によって引き出される。このと
き、プレッシャーロール13はブランケットシートSの
移送方向に向かって送り出すように回転しているが、コ
ンタクトロール9は逆回転している。従って、研磨ベル
ト11はブランケットシートSの進行に逆らって研磨す
ることになり、アンダーカットに削り取ることになる。
置8へと移送される。清掃装置8は洗浄装置5と乾燥装
置7とから構成されている。洗浄装置5は、ブランケッ
トシートSの移送方向に対して直角に配設した洗浄ロー
ル19と、内槽20と外槽21からなる溶液槽23とか
らなり、前記溶液槽23には外槽21から内槽20に洗
浄液を戻す浄化装置付循環機構25が取り付けられてい
る。前記洗浄ロール19の外周部には保液性層27が形
成されている。前記保液性層27は、ゴムロールあるい
は金属ロールの外周面に布、フェルト、スポンジ等のよ
うに液体が染み込み一定の弾力があるものを巻回するこ
とによって形成することができる。尚、前記洗浄ロール
19の回転速度は、ブランケットシートSの進行速度よ
り数倍から数十倍速く、好ましくは25倍〜35倍程度
速く回転させる。
以下、好ましくは3分の1程度を浸漬し、ブランケット
シートSの移送方向とは逆方向(図1においては反時計
回り方向)に図示しない駆動装置によって回転するよう
に配設されている。外周部に水を含んだ洗浄ロール19
をブランケットシートSに逆回転させながら押し付ける
ことによって、表面に付着した研磨後の削り粉、かす等
の微粉末を擦りながら洗い落すことができる。また、前
記引き出しロール15と洗浄ロール19の間にはブラン
ケットシートSを洗浄ロール19に押し付けるための押
付調整ロール24が設けられている。前記押付調整ロー
ル24は上下動自在であって、ブランケットシートSの
洗浄ロール19への押圧力を調整可能に形成されてい
る。尚、前記押付調整ロール24は、上下動自在であっ
てブランケットシートSをガイドするものであれば、回
転体ではなく固定された円筒形状のパイプに変更しても
よい。
0の外側に掘を巡らすようにして形成されており、前記
内槽20と外槽21の溶液は循環し浄化するように構成
されている。即ち、内槽20には一定の水位以上の溶液
を外槽21に排出する排出管29と浄化装置に連結され
た注入管30が設けられており、外槽21には浄化装置
に連結された配管31が設けられている。従って、内槽
20の汚れた溶液は排出管29から外槽21に一旦排出
され、外槽21から浄化装置に送られ、浄化装置からの
きれいな溶液が内槽20に補充されることになる。
1の2槽構造とした場合には、内槽20の水位を常に一
定にすることによって洗浄ロール19の保液量も一定に
することができ、これによって常に一定の洗浄効果を持
たせることができる。また、洗浄ロール19には一定の
溶液が供給されていればよいから大型の溶液槽である必
要はない。そこで、2槽構造とすることによって内槽2
0を小型化し、内槽20を小型化することによって内槽
20の汚れた溶液を直ちに排出し、きれいな溶液を補充
することができる。尚、溶液は水の他、水に洗浄剤を入
れたもの等適宜選択することができ、シートの種類によ
って使い分ければよい。
の表面の水分を除去乾燥させるものであって、ブランケ
ットシートSの表面に当接する当接板33と、前記当接
板33へのブランケットシートSの押圧力を調節する押
付調節ロール35と表面の水分を蒸発させる温風吹出管
36とからなる。前記当接板33は、洗浄装置5から移
送されてきたブランケットシートSの表面に付着してい
る水分を擦り落とすもので、ブランケットシートSに押
し付ける力は押付調整ロール35の上下動によって調節
される。温風吹出管36には小孔が軸方向に多数穿設さ
れており、ブランケットシートSの表面に向けて温風が
吹き出すように押付調整ロール35と平行に設けられて
いる。
ランケットシートSは、ガイドロール39に案内され巻
取ロール40に巻き取られる。巻取ロール40に巻き取
られたブランケットシートSは最終的な検査工程へと送
られる。尚、前記乾燥装置7は、ブランケットシートS
の表面の水分を除去するものであれば、上記実施例の
他、例えば、図3に示すように、ブランケットシートS
の表面を熱ロール41に巻回し、ガイドロール43によ
って押し付けて乾燥させることができる。この場合に
は、必要に応じて適宜熱ロール41を複数使用するよう
にしてもよい。また、乾燥装置は単に乾燥室とし、この
乾燥室を通すことによって乾燥させてもよい。その他適
宜変更変形することが可能である。また、溶液槽23は
必ずしも2槽構造とすることなく、1槽であってもよ
い。また、溶液槽23内の溶液は循環機構25によって
循環させることなく、新たな溶液を供給し、汚れた溶液
を排出させる構成としてもよい。
ると、研磨装置3によって表面を研磨されたブランケッ
トシートSは表面を下側に向けて洗浄装置5へと移送さ
れる。ブランケットシートSは押付調整ロール24によ
って洗浄ロール19に押し付けられる。洗浄ロール19
はブランケットシートSの移送方向とは逆方向に回転す
ることによって表面に付着している研磨後の削り粉、か
す、あるいは塵埃等の微粉末を擦するようにして、洗い
落とすことになる。洗浄ロール19は径方向において浸
漬しているから、内槽20内で洗浄されて再びブランケ
ットシートSの表面と圧接することになる。洗浄ロール
19の回転速度を上げることによって洗浄効果を上げる
ことができる。
が落とされ、表面の濡れた部分は温風吹出管37からの
温風によって乾燥される。乾燥装置7から移送されたブ
ランケットシートSは直ちに巻取ロール40に巻き取ら
れることになる。
ランケットシート表面の研磨後の削り粉、かす、あるい
は塵埃等を自動的に洗い落としてきれいに除去すること
ができる。また、乾燥装置により表面を乾燥させた状態
で巻取ロールに巻き取ることができる。
用側面図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 研磨装置に連続して配設される洗浄装置
と乾燥装置であって、洗浄装置は印刷用ブランケットシ
ートの表面を下方から押圧するように設けられ、外周部
に保液性層を設けた洗浄ロールと、前記洗浄ロールの直
径の2分の1以下を浸漬し、新たな溶液を補充可能な溶
液槽と、水平方向において前記洗浄ロールから離れて平
行に設けられ前記シートを洗浄ロールに押し付ける押付
調整ロールとからなり、前記洗浄ロールを前記シートの
移送方向とは逆方向に前記シートの移送速度よりも速い
回転速度で回転させて前記シートの表面に圧接すること
を特徴とする印刷用ブランケットシート表面の清掃装
置。 - 【請求項2】 前記溶液槽は洗浄ロールを浸漬する内槽
と前記内槽を収納し内槽の外周面の一部または全部との
間に間隔を設けた外槽とからなり、前記洗浄ロールの回
転は印刷用ブランケットシートの移送速度の二倍以上の
回転速度であることを特徴とする請求項1記載の印刷用
ブランケットシート表面の清掃装置。 - 【請求項3】 前記乾燥装置は印刷用ブランケットシー
ト表面に当接する当接板と前記シート表面に温風を吹き
付ける温風吹出管によって形成したことを特徴とする請
求項1または請求項2記載の印刷用ブランケットシート
表面の清掃装置。
Priority Applications (1)
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JP6249975A JP2838660B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 印刷用ブランケットシート表面の清掃装置 |
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JP6249975A JP2838660B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 印刷用ブランケットシート表面の清掃装置 |
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JPH0889920A JPH0889920A (ja) | 1996-04-09 |
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ID=17200978
Family Applications (1)
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JP6249975A Expired - Lifetime JP2838660B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 印刷用ブランケットシート表面の清掃装置 |
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- 1994-09-19 JP JP6249975A patent/JP2838660B2/ja not_active Expired - Lifetime
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