JP2838540B2 - タイマー付調理器 - Google Patents

タイマー付調理器

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は炊飯器等の調理器に於いて、タイマー機能に
よって調理の出来上がり時刻又は時間を設定出来るタイ
マー付調理器に関するものである。
従来の技術 従来のこの種のタイマー付調理器としては、調理器の
出来上がり時刻又は何時間後に出来上がるかという時間
を設定するタイマー機能を有し、その設定時刻又は時間
の一定時間前に調理を開始させるものがある。
この一定時間の調理量による差異を補正出来るものと
して、炊飯の出来上がり時刻設定手段と、この出来上が
り時刻が設定された時から所定の時間動作するタイマー
と、このタイマーにより炊飯容器を所定の温度差だけ上
昇する間加熱させ、その間の温度上昇の傾きにより炊飯
量を検知させる炊飯量検出手段と、この炊飯量検出手段
により検出された炊飯量により推定した炊飯所要時間を
前記炊飯の出来上がり時刻より減算して炊飯開始時刻を
決定する炊飯開始時刻決定手段等を有するものがある。
その動作を説明すると、炊飯器に炊飯物をセットし、
炊飯の出来上がり時刻を設定すると、所定の時間経過後
炊飯容器が所定の温度差だけ上昇する間加熱し、その温
度上昇の傾きにより炊飯量を判定しこの炊飯量によって
炊飯所要時間を推定し、この炊飯所要時間を炊飯の出来
上がり設定時刻から減算した時刻迄待機し、一致したら
炊飯開始し設定時刻に炊飯が出来上がるものがある。
(例えば特開昭60−53108号公報)。
発明が解決しようとする課題 前記従来のタイマー付調理器では、タイマーの設定時
刻から所定時間前に炊飯を開始するための所定時間を炊
飯量によって推定するべく、炊飯量検出手段が設けられ
ているが、この炊飯量検出手段では加熱装置で炊飯容器
を加熱し、その温度上昇の傾きにより炊飯量を判定して
いる。しかしこの方法ではこの段階で加熱し過ぎると炊
飯になってしまい炊飯所要時刻の決定が出来なくなるの
で、微少加熱しか出来ず、微少加熱では温度上昇も少な
くその傾きによって炊飯量を判定するには精度に限界が
あるので、炊飯量から推定する炊飯所要時間を実際の所
要時間より幾分長めに炊飯開始時刻決定手段に記憶させ
ねばならなかった。
課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するためになされたものであ
り、被調理物の量を重量により精度良く検出する重量検
出手段と、調理に要する時間を決定する調理時間決定手
段と、設定時刻又は設定時間を設定するタイマーとを設
け、被調理物の重量により調理時間を決定し、この調理
時間の分だけ設定時刻又は設定時間より早く調理を開始
するようにしたものである。
作 用 上記のように構成したことにより、被調理物の量を精
度良く重量にて求め、その重量によって調理時間が求め
られ、この時間だけ設定時刻又は設定時間より早く調理
を開始し、調理量にかかわらず設定時刻又は設定時間に
調理が出来上がるものを提供するものである。
実施例 以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本発明の一実施例を炊飯器に施したタイマー
付調理器の断面図である。
その構成は、炊飯器本体1には被炊飯物の入った内釜
2が収納される。本体1下部には本体1重量を検出する
重量検出手段3が設けられており、本体1、内釜2の重
量を含んで内釜2内の被炊飯物の重量を検出する。本体
1内部には時計手段4と、時刻比較手段5及び調理時間
設定手段6が設けられており、本体1側面にはタイマー
時刻を設定するタイマー設定手段8が設けられている。
調理時間設定手段6は重量検出手段3の出力に応じて時
刻比較手段5に調理時間を出力する。本体1内部には炊
飯ヒーター7が設けられており、内釜2の収納時には内
釜2を加熱して炊飯するようになっている。
次に、その動作について説明する。使用者は内釜2内
部に米と適量の水からなる被炊飯物を入れ本体1に収納
し、タイマー設定手段8によって炊飯出来上がり時刻を
設定する。例えば、翌朝の「午前7:00」に設定する。一
方、重量検出手段3は本体1の重量を検出し、ここから
本体1と内釜2の重量を差し引いた重量、すなわち米と
水の重量を出力する。本体1及び内釜2の重量は、一定
で不変であるから差し引く重量はあらじめ一定に設定さ
れている。調理時間設定手段6は重量検出手段3の出力
に応じ調理時間を設定する。例えば重量検出手段3の出
力が1合分の重量を示していれば30分。5合分の重量を
示していれば40分というふうにである。時刻比較手段5
は、タイマー設定手段8で設定された時刻「午前7:00」
から調理時間設定手段6の出力である「30分」(1合の
場合)を減算した「午前6:30」と、時間手段4の出力を
常時比較し続ける。そして時計手段4の出力が「午前6:
30」になると、比較結果が同一となり、時刻比較手段5
の出力によって炊飯ヒーター7が加熱され、炊飯が開始
される。炊飯時間は量によっての差はあるものの、同一
量なら何回行なっても安定した時間(この場合1cup=30
分)となる。従って炊飯は約30分で終了し、炊き上がっ
た時刻がちょうどタイマー設定手段8で設定した時刻の
「午前7:00」になる。
以上のように本実施例では重量検出手段3によって検
出した被炊飯物の量に応じて調理時間設定手段6で設定
された時間分だけタイマーの設定時刻より早く炊飯開始
するようにしたので、被炊飯物の量に関係なく設定した
時刻に出来上がる高精度のタイマーを実現出来た。
なお本実施例ではタイマー設定手段8は炊飯が出来上
がる設定時刻を設定するものとしたが、設定時間後炊飯
が出来上がるまでの設定時間を設定するものとし、調理
時間分だけタイマーの設定時間より早く炊飯開始するよ
うにしたものも同様の効果がある。
発明の効果 以上により本発明では被調理物の重量によって調理時
間を設定し、その時間だけ調理出来上がり設定時刻又
は、設定時間より早く調理を開始するものとしたから、
調理量を精度良く検出出来、調理量に関係なく設定した
時刻又は時間に調理が出来上がる高精度のタイマー付調
理器とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すタイマー付調理器の断
面図である。 3……重量検出手段、6……調理時間設定手段、8……
タイマー設定手段。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調理器内の被調理物の量を重量により検出
    する重量検出手段(3)と、調理器の調理に要する時間
    を決定する調理時間設定手段(6)と、この調理時間設
    定手段(6)で設定された調理時間の分だけ早く調理を
    開始するよう時間設定するタイマー設定手段(8)とを
    設け、調理時間設定手段(6)は重量検出手段(3)の
    検出重量によって調理時間を設定するものとしたことを
    特徴とするタイマー付調理器。
  2. 【請求項2】タイマー設定手段(8)は調理が出来上が
    る設定時刻を設定するものとし、設定時刻より調理時間
    の分だけ早く調理を開始するようにした請求項1記載の
    タイマー付調理器。
  3. 【請求項3】タイマー設定手段(8)は設定時間後調理
    が出来上がるまでの設定時間を設定するものとし、設定
    時間より調理時間の分だけ早く調理を開始するようにし
    た請求項1記載のタイマー付調理器。
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