JP2838098B2 - サルモネラ菌生ワクチン - Google Patents

サルモネラ菌生ワクチン

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サルモネラ菌生ワクチ
ンの特別な使用方法と、従来使用されたことの無い新規
なサルモネラ菌生ワクチンと、斯かる新規なサルモネラ
菌生ワクチンの製造方法と、更には、斯かる新規なサル
モネラ菌生ワクチンのための適当なサルモネラ菌ワクチ
ン株とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サルモネラ菌を条件とする、ヒトの感染
性胃腸炎の大半は、汚染された動物に基づく製品により
発生する。特に、現在広範囲に発生している血液型亜型
腸炎菌に感染しているニワトリ並びに鶏卵による感染の
発生が最近とみに増加している。従って一般的に言っ
て、大量飼育される動物を元とするあらゆる食品が影響
を受けている。この場合、通常、飼育動物が多数、閉鎖
空間内に入れられていることから、この飼育動物間での
感染の蔓延が助長されている。感染動物からヒトへの感
染伝達の危険性は、感染連鎖を中断させるための通常の
獣医学的医療手段により軽減することが出来るし、更
に、汚染された動物性製品の製造処理時に調理衛生規則
を十分守ることによりヒトへの感染は防止できる。然し
ながら、特に、斯かる食品の保管や調理の段階では大抵
の場合、前記の調理衛生規則が考慮されてはいない。従
って、食品製造処理中の動物が感染している可能性を当
初からゼロにすることが絶対に必要であり、そのために
は、例えば、サルモネラ菌感染を予防するワクチンを食
品製造用の飼育動物に接種すれば良い。
【0003】適切なサルモネラ菌生ワクチンは以下のよ
うな各種の条件に適合しなければならない。 1.ワクチン製造に用いるワクチン株の菌力(病毒力、
ビルレンス)は、非顕性の感染を保証するよう、また、
宿主組織でのワクチン株の、高い免疫抗原性のための前
提条件としての十分な効果持続を保証するよう調節され
ねばならない。 2.更に、使用されるワクチン株の菌力と予防特性との
安定性が広範囲に確保されねばならない。即ち、ワクチ
ン株が猛毒性の野生株に復帰変異しないよう確保されな
ければならない。 3.感染の蓋然性を低下させるために、ワクチン株の生
存状態での排出が永続的でないこと、及び、ワクチン株
が当該環境において短期間だけ生存可能であることを確
保しなければならない。
【0004】生ワクチンが適合しなけらばならない前記
3条件を更に詳細に説明すると、まず第1項で述べたよ
うに、適当なサルモネラ菌生ワクチンの製造は、病原性
サルモネラ菌の菌力の減少(減衰)と、これと平行して
のサルモネラ菌の抗原構造の保存、即ち、宿主における
免疫効果の保存に基づいている。この場合、方法のひと
つとして、ワクチン株として、例えば、purかaro
タイプの栄養要求クロ−ンなどの欠失変異株を利用する
ことが可能である。これらのワクチン株の減衰レベル
は、免疫を施すべき宿主への正確な適用を阻害する可能
性のある生体内の代謝生成物不足に左右される。この点
に関しては、各種の菌力減少レベルとした、ネズミチフ
ス菌の安定なasp突然変異菌を開示しているEP02
63528号公報を引用する。この公報によれば各別の
宿主種に見合った減衰レベルのワクチン株が、適当なa
sp突然変異菌を選択することにより製造できる。
【0005】減衰のための別の方法として、その菌力減
少が(以下の記載においてstwd変異もしくはマ−カ
−と称する)「代謝浮動変異」までさかのぼり得るよう
なワクチン株を採用することも出来る。前記の『代謝浮
動』には、結果的に翻訳やDNA複製、DNA転写もし
くは浸透などが多かれ少なかれ明白に妨害される例えば
リボソ−ムタンパク質、ジャイレ−ス、RNAポリメラ
−ゼ、パ−ミア−ゼなどの変異により機能的に変化させ
られている必須の酵素すべてと、機能的に重要な細胞区
画とを含んでいる。上記の如きstwd変異体は更に、
特定の抗生物質やその他の物質(有害性物質)に対し抵
抗を示し、またstwd変異体は抗生物質抵抗変異体と
して実験室において容易に得られる。これに関しては、
例えばナリジキシン酸(Nal)、ストレプトマイシン
(Sm)もしくはリファンピシン(Rif)に対する抵
抗を備えたstwd変異体がEP0263528号公報
から知られている。これによれば、特に、数種類のst
wdマ−カ−を組み合わせて1つのワクチン株を形成し
た場合(二重乃至三重マ−カ−ワクチン株)、あらゆる
宿主種に適合する所望の減衰レベルの製造に関しての無
限の可能性が得られる。
【0006】「stwd変異を介しての減衰」を行う先
行技術としては、DD−WP155294、DD−WP
218834、DD−WP235828、DD−WP2
53182、DD−WP253184、DD−WP28
1118、DD−WP294420、並びにEP026
3528の各公報を挙げておく。
【0007】(前述の第2項で述べた)更なる条件は、
変異により得られた減衰ワクチン株が猛毒性の野生株へ
復帰変異しないという点である。必要な安定性は、生体
外で何らの復帰も検出されないワクチン株もしくは復帰
率が10未満のワクチン株を利用することによっての
み達成されるが、更に別の方法として、独自に菌力を減
少させるいくつかの変異から成るワクチン株を採用する
こともできる。この場合、復帰変異の蓋然性は殆ど排除
出来る。
【0008】更に、前述の第3項で述べた条件は、「感
染連鎖の中断」に関するものであるが、これは特に、予
防接種済宿主外部へワクチン株が排出される危険性と、
宿主外部でワクチン株が永続的に生存する危険性に関係
している。これに対しては、当該環境においてワクチン
株の排出とワクチン株生存の可能性を減少させることが
望ましいが、一方、十分な免疫反応を保証するために
は、例えば、経口での適用後もしくは非経口的な適用後
における宿主組織でのワクチン株の暫定的な生存の可能
性を僅かな程度だけ弱化させるか、全く弱化させないで
おく必要がある。これらの要件に則したワクチン株変異
体は、例えば、DD−WP218836、DD−WP2
31491、DD−WP253182、DD−WP25
3183、DD−WP253184、EP026352
8などから知られている。そしてこれら先行技術におい
て、当該環境における排出の減少と生存の可能性に関し
て所謂「抗流行性」マ−カ−を用いることにより適当な
ワクチン株を最適化することが示唆されている。「抗流
行性マ−カ−」という術語は、外膜における透過性障害
物の機能的バリエ−ションを生じる広い意味での外層膜
変異を意味するものである。
【0009】ワクチン株には、所期の適用形態に応じた
各種の抗流行性マ−カ−を備えることが可能であり、ま
た、公知の抗流行性マ−カ−は、それらがワクチン株外
膜で生じさせる変更に応じて3つのグル−プに分割され
る。第1グル−プには所謂hstマ−カ−が含まれる。
hstマ−カ−の取り込みによりワクチン株は、胆汁、
陰イオン界面活性剤、マクロライド抗生物質及びその他
の有害性物質などに対する感受性が強くなる。そして、
胆汁に対する高感受性により、既に腸管内腔で起きてい
るワクチン株の不活性化によって発生する排泄物(faece
s)を共なって排出減少が発生する。また、たとえワクチ
ン株バクテリアが排出された場合でもその環境下での存
続時間は、テンシド(tensides)やマクロライド並びにそ
の他の有害性物質に対する外膜内の透過性障害物の欠如
により、短い存続時間となる。従って、hstマ−カ−
を含んだワクチン株を使用した場合感染は殆ど除外出来
る。尚、通常のワクチン用量の場合はhstマ−カ−を
含んだワクチン株を非経口的にしか適用できない。経口
で用いる場合は胆汁に対する高感受性が原因して、極端
に高いワクチン用量でしか十分な免疫反応が達成出来な
いというように、菌力が影響を受ける。従って、経口適
用のための解決方法としては、前記以外の公知の2つの
グル−プのうち1つからの抗流行性マ−カ−を含むワク
チン株を形成することとなる。その公知の2グル−プの
うち1つのグル−プは所謂rbtマ−カ−(胆汁耐性へ
の復帰)から成るものであって、このrbtマ−カ−は
hstマ−カ−からの変異により得られ、ワクチン株に
hstマ−カ−と同様の抗流行性効力を与える。但し、
hstマ−カ−の場合とは違い、rbtマ−カ−から成
るワクチン株は胆汁に対する耐性を有するので、予防接
種効果を損なう菌力減少無しに経口で適用可能である。
また、rbtマ−カ−からは更に別のグル−プ即ち所謂
rttマ−カ−(テンシド耐性への復帰)が形成され
る。rttマ−カ−はrbtマ−カ−からの変異により
得られるもので、rttマ−カ−から成るワクチン株は
tensideに対する耐性を有すると同時に、マクロ
ライドやその他の有害性物質に対する残存する高感受性
による十分な抗流行性効力を所有している。また、rt
tマ−カ−株は何らの問題無しに経口で適用可能であ
る。
【0010】本書の記載並びに各引用文献を基本とし
て、必要なすべての条件に則した生ワクチンの製造が可
能である。各宿主への適合は例えば一連の動物試験にお
いて実施可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】更に解決すべき問題が
ある。即ち、あらゆる予防手段を施したとしてもヒトが
例えば動物の予防接種やワクチン製造を扱って、事実上
減衰しているが猶も病原性を有するサルモネラ菌ワクチ
ン株と接触する可能性を排除することは出来ない。その
場合健康なヒトについては感染の危険性は殆ど無いが、
ヒトの免疫システムが(例えばHIV感染などで)弱っ
ている場合などはサルモネラ菌ワクチン株との接触の結
果、サルモネラ感染が発生することになる。
【0012】以上のことから、本発明の目的は、サルモ
ネラ感染を予防する生ワクチンを提供することであり、
この生ワクチンは公知の先行技術から出発し、免疫を施
されるべき宿主のために最適に減衰されており、斯かる
宿主に経口または非経口的に適用された場合野生株の排
出を減少させるための免疫を与え、且つ、免疫システム
が弱化しているか免疫システムが無いヒトに対しても危
険性を最小に抑えるものである。本発明の別の目的は、
従来方法に比べて実質的に少ない動物実験により各宿主
に最適に適合させたサルモネラ生ワクチンの製造方法を
提供する点にあり、そして本発明の更なる目的はニワト
リに適した生ワクチン用のサルモネラ生ワクチン株を提
供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、独
立の特許請求の範囲第1項及び第2項に基づく生ワクチ
ンと、独立の特許請求の範囲第10項に基づくサルモネ
ラ生ワクチン製造方法と、独立の特許請求の範囲第20
項に基づく生ワクチン株とにより達成可能である。尚、
本明細書で寄託番号を付した菌株は、すべてブダペスト
条約に基づく国際寄託されたものである。国際寄託所
は、ドイツ連邦共和国、デー38124ブラオンシュバ
イク、マシェローダー・ベーク 1ベーのデーエスエム
・ドイチェ・ザムルング・フォン・ミクロオルガニスメ
ン・ウント・ツェルクトウーレン・ゲーエムベーハーで
ある。
【0014】特許請求の範囲第1項では、特定の生ワク
チンを製造するための(例えばEP0263528公報
などから)公知のサルモネラ菌生ワクチン株の使用を述
べており、この公知のサルモネラ菌生ワクチン株は、外
皮マ−カ−と、(例えば栄養素要求性マ−カ−やstw
dマ−カ−等の)減衰マ−カ−とから成り、これらマ−
カ−により、(当該環境における宿主による排出の減少
と、生存率の減少とを含む)抗流行性効力が備わる。こ
のワクチン株に利用されている前記外皮マ−カ−は更
に、ワクチン株のマクロライド抗生物質に対する感作を
生じさせる。この抗生物質感作は従来、単に、適当な外
皮変異体の選択のためにだけ、即ち、ワクチン株の製造
時だけ採用されていたものである。一方、本発明によれ
ば、外皮マ−カ−を含んだワクチン株の前記マクロライ
ド感作が、此処に記した方法で製造されたワクチン株の
利用時の安全機構としても作用することが初めて確認さ
れている。尚、このワクチンは、これが別の宿主への感
染を生じるものである場合、マクロライドによって感染
宿主の効果的な治療処置が実施できるように設計されな
ければならないが、この点は、伝播が正当なマクロライ
ド抗生物質用量の適用により制御可能なワクチンを製造
するための(外皮マ−カ−を備えた)ワクチン株だけを
選択することにより比較的簡単に達成出来る。
【0015】特許請求の範囲第1項において特定の方法
で使用される公知のサルモネラ生ワクチン株は、その外
皮マ−カ−により、マクロライドに対し感受性を示すも
のである。また、疎水性抗生物質(例えばエリスロマイ
シン等のマクロライド)に対し高い感受性を持つ外皮変
異体以外の外皮変異体も(アイ・エ−・ハンコック(R.
E.W)著 微生物学年鑑1984年版第38巻237−2
64頁に)記載されており、親水性抗生物質、疎水性抗
生物質並びにポリカチオン抗生物質に対する感受性に関
し、場合毎に各種の透過性を有しているが、これらの外
皮マ−カ−はこれまでの微生物生ワクチンの製造におい
て重要では無かったものである。
【0016】また、独立の特許請求の範囲第2項では、
ワクチン株に、マクロライド以外の、治療上有効な特定
の抗生物質に対し高い感受性を備えさせる外皮マ−カ−
を持った少なくとも1個の減衰生ワクチン株を含むこと
により製造されるサルモネラ生ワクチンを開示してい
る。従って、この発明のサルモネラ生ワクチンの製造に
採用されている生ワクチン株には、このワクチン株に、
抗流行性効力(感染連鎖の中断)と、(選択的に具備す
るものとして)マクロライドに対する感受性と、更に
は、(必ず具備するものとして)治療上有効な他の特定
の抗生物質に対する高い感受性とを備えさせる外皮マ−
カ−を含んでいる。このワクチン株は、選択された、治
療上有効な特定の抗生物質を採用することにより、比較
的簡単に検出できるので、適当な外皮マ−カ−を備えた
ワクチン株の製造により大きな問題は生じない。尚、こ
のワクチンが発生させる不要な感染に対する処理のため
に選択的に要求される方法としては、採用されたサルモ
ネラ血液型亜型に関し良い結果を構成するような抗生物
質を選択することが好ましいことは理解されよう。
【0017】更に、選択された生ワクチン株が、優勢な
血液型亜型に由来することも理解されよう。
【0018】特許請求の範囲第1項及び第2項に基づく
新規の生ワクチンについての好ましい実施例は従属の特
許請求の範囲第3項から第9項に提案している。先に述
べた如く、生ワクチンの減衰には各種の方法があり、そ
の1つとして、栄養素要求性マ−カ−(例えばasp-
等)をワクチン株に含ませるという方法がある。この場
合、特許請求の範囲第3項に従い、ワクチン株に少なく
とも1つの染色体抗生物質抵抗変異を備えることが好ま
しい。前記の「染色体抗生物質抵抗」は実質的に、前述
のstwdマ−カ−から形成されているので、選択され
たstwdマ−カ−を採用することにより、そして、数
種の斯かるマ−カ−の特定の組み合わせにより、ワクチ
ン株の減衰レベルが最適に調整し得ることが立証されて
いる。また、ワクチン株減衰のため、前記の染色体抗生
物質抵抗変異について選択を行う場合には、選択した染
色体抗生物質抵抗変異が、外皮マ−カ−により発生させ
られる治療上有効な抗生物質に対する高感受性を排除し
ないようにしなければならない。従って、このワクチン
株の開発時には、治療上有効な抗生物質のうちどれをワ
クチン株を処置する可能性のために採用すべきかをまず
決定することが賢明である。そして、その決定結果に基
づき、ワクチン株とその染色体抗生物質抵抗変異とを選
択し、ワクチン株を減衰させるのである。
【0019】本発明の更に別の好ましい実施例によれ
ば、外皮マ−カ−はワクチン株に(抗流行性効力と、選
択的なマクロライド感受性の他にも)キノロン(quinolo
ns) 、クロラムフェニコ−ルもしくはテトラサイクリン
を含むグル−プの抗生物質に対する高い感受性を備える
よう選択される。特に好ましい外皮マ−カ−は、現在の
ところサルモネラ菌に対して最も有効な抗生物質である
シプロフロキサシン(ciprofloxacin)に対する高い感受
性を、ワクチン株に備えさせる外皮マ−カ−である。こ
のワクチン株の製造時、代謝浮動変異を形成することは
特に有益であり、これにより、減衰のための、ストレプ
トマイシン及び・またはリファンピシン抵抗が生じるこ
とになる。但し、この抗生物質抵抗はシプロフロキサシ
ンに対するワクチン株の感受性を妨害しない。
【0020】また本発明のサルモネラ生ワクチンは、所
望の有効スペクトルに従い、O−グループのB(例え
ば、ネズミチフス菌(S.tm))、D(例えば、腸炎
(S.ent))、C(例えば、サルモネラ・インフ
ァンティス(S.inf))、そしてE(例えば、サル
モネラ・アナタム(S.ana))等の、各種の血液型
亜型の1個乃至複数のワクチン株から、単一種ワクチ
ン、二種混合ワクチン、三種混合ワクチン、四種混合ワ
クチンとして製造可能である。これに関しては特許請求
の範囲の請求項6のワクチンを挙げるが、それらのワク
チンは特に適している。
【0021】(既に触れてはいるが)更に別の問題とし
て、感受性に相違があることから、生ワクチンは各種の
宿主に対してそれぞれ特異的に適合させる必要があると
いう点が挙げられる。これに関しては既に販売されてい
るネズミチフス菌ワクチン「ズ−サロラル・デッソ−
(Zoo-saloral Dessau) 」を引用する。このワクチンは
1回の経口接種後に子ウシを十分に免疫するが、腹腔内
有毒感染に対するニワトリについては経口接種3回まで
では予防し得ない(リンデ、ケ−他著 ワクチン199
0年第8巻278−282頁)。ネズミチフス菌に対す
る感受性に関しては、宿主の種に応じて、ネズミ>子ウ
シ>ニワトリという階層が構成され得る。また、このこ
とから、例えば、ヒナ及びニワトリ用のネズミチフス菌
ワクチン株は、感受性の低さを補償するするために(ネ
ズミに比べて)低い減衰レベルとしなければならなくな
る。この点は他のサルモネラ血液型亜型についても同様
であると思料される。
【0022】また、サルモネラ生ワクチンの世代時間
は、そのワクチンの減衰レベルとほぼ相関関係にあるこ
とが確認されており、世代時間と減衰レベルとのこの相
関関係は特に、ワクチン株に減衰のための染色体抵抗変
異が形成されている場合に生じる。
【0023】世代時間と減衰レベルとの関係により、事
前の動物実験無しに、特定の宿主にとっての最適なワク
チン株を比較的高い信頼性をもって選択することが可能
となる。この点については、特許請求の範囲第9項で、
約28〜34分の世代時間により少なくとも1個の減衰
ワクチン株から製造されたヒナ及びニワトリの免疫に適
したワクチンを提案している。世代時間を前記のように
設定したワクチン株は(子ウシ及びネズミのワクチン株
に比較し)減衰レベルが低めであり、例えば、ネズミチ
フス菌やその他のサルモネラ血液型亜型に対するヒナ及
びニワトリの低い感受性を補償している。
【0024】前述したように、有効なサルモネラワクチ
ンは、宿主種がヒナ及びニワコリである場合特に有利で
あるが、これまでに寄託され、発表されているネズミチ
フス菌stwd変異体は、かかる宿主種に対しては何ら
も直接的な関係を有しない。これに対し、特許請求の範
囲第8項及び第9項によれば、ヒナ及びニワトリのため
に最適に減衰させ得るかもしくは既に最適に減衰されて
いる新しいワクチンが導入される。これに関しては、ヒ
ナ及びニワトリのために最適に減衰されるワクチン株
S.tm Nal 2/Rif 9/Rttを挙げる。
本明細書での、マーカー名の後の数字は、発明者が実験
したそのマーカーでいくつ目のものかを示すもので特別
な意味はない。また、ヒナ及びニワトリへの使用につい
ての寄託はいまだ行なっていないが、ワクチン株S.t
m Nal 2/Rif 9も同じく引用しておく。こ
れらのワクチン株の世代時間は約32分である。このこ
とから、これらのワクチン株もしくは他の血液型亜型か
らの次の世代について、最適に減衰されたものを選択す
るための「減衰当量世代時間」が引き出される。即ち、
ヒナ及びニワトリのための適当なワクチン株の選択に関
して世代時間は28分から34分までの範囲となる。世
代時間のこの多様性は、ヒナ及びニワトリが各種の株に
応じて感受性が変化し、また、血液型亜型それぞれの菌
力についても株に従って変化するという事実を示してい
る。従って、一連のいくつかの試験により、世代時間が
28〜34分の予め選択されたワクチン株から、ヒナ及
びニワトリのために最適に減衰されたワクチン株が選択
できることになるので事前選択の際に必要となる動物実
験の省略が可能となり有利である。
【0025】更に、宿主と成るべきヒナ及びニワトリに
ついては、本発明で提案しているように、治療上有効な
特定の抗生物質に対する高い感受性を備えたワクチン株
から形成したサルモネラ生ワクチンを使用すれば、特に
有効である。即ち、ニワトリは他の宿主種、例えば、ヒ
ト、子ウシ、子ブタ等に比べ比較的寿命が短く、また、
一般的にニワトリは比較的短い飼育期間の経過後に屠殺
され、冷凍肉か生肉として販売されている。従って、予
防接種の後たいして時間が経過しないので屠殺の時点で
はまだニワトリの体内に生のサルモネラワクチン株バク
テリアが存在すると考えられ、このバクテリアはその
後、周囲の環境へ出ていくことになる。正常な個体群に
とっては斯かる少量の細菌は問題にはならないし、この
場合感染の危険性はほぼ避けられる。しかし一方、個別
のケ−スにおいて(例えばHIVウイルスを持った人々
等)免疫システムが弱化した危険な患者の場合は感染し
て反応し、臨床上の兆候を示す可能性がある。HIVウ
イルスを持つ人の場合は特に、ワクチン株による感染を
至急に制御し、何らの問題も無いようにすることが必要
である。この点については、ワクチン株に「安全性と治
療のマ−カ−」として、治療上有効な抗生物質に対する
感受性を備えさせることが理論上のすべての条件を遮断
する賢明な方法である。
【0026】前述した安全性と治療のマ−カ−の原型
は、所謂ssqマ−カ−である。ssqマ−カ−を有す
るワクチン株は、現在のところサルモネラ菌に対しての
最も有効な抗生物質であるキノロン特に、シプロフロキ
サシンに対する過敏性を有している。また、ssqマ−
カ−は先に説明したhst変異、rbt変異、rtt変
異と同様に、外皮変異体であり、胆汁及び陰イオン界面
活性剤に対する耐性並びに感受性に基づく、多少とも明
確な抗流行性効力を持っている。
【0027】また本発明は、特別に安全な生ワクチンを
製造するだけのものではない。本発明の更なる目的は、
動物実験を何ら利用すること無く、特定の宿主のために
最適に減衰した生ワクチンを製造する方法を提供する点
にある。前記の目的は特許請求の範囲第10項に示した
態様から成る方法により達成される。この方法の原理は
(特にstwdマ−カ−の取り込みに関して)ワクチン
株の減衰が、野生株に比し世代時間の延長につながると
いう事実に基づいている。先にも述べたが世代時間の延
長によりワクチン株の減衰レベルについて決定が可能と
なる。従って、本発明の方法によれば(例えば動物実験
等の)単一の試験において宿主に見合った、ワクチン株
についての特定の延長世代時間を決定するだけで十分で
ある。このようにして決定された延長世代時間は(同様
の血細型の)別のワクチン株を以後選択する際の適当な
モデルの役割を果たせるし、また、減衰当量と同じ属の
他の血細型へ転移させることも可能である。
【0028】ヒナ及びニワトリに最適に適合させたワク
チンを製造するためには、例えば世代時間を野生株(世
代時間22分)に対し約28〜34分に延長したワクチ
ン株を選択する。このようにして採用されるワクチン株
は例えば、ストレプトマイシン(Sm)マ−カ−やナリ
ジキシン酸(Nal)マ−カ−を備えた野生株から得ら
れ、この操作を通じて、世代時間の22分から、25乃
至29分への延長が為される。これに引き続き、リファ
ンピシン(Rif)マ−カ−が世代時間を延長する別の
マ−カ−として取り込まれる。
【0029】この方法の更に別の有益な実施例について
は従属の特許請求の範囲第14項から第19項までを挙
げておく。これらの請求の範囲は主として、血液型亜型
の選択や、減衰のため用いられるstwdマ−カ−、更
には、マ−カ−取り込み手順についての各種の方法を説
明している。
【0030】本発明のこの方法の基本的態様によれば下
記の如くワクチンが製造できる。 − 第1ステップにおいて、低減衰率または中等度減衰
率の株を生産することを目的として、特定の抗生物質抵
抗を有し、且つ、サルモネラ野生株と比較して約3〜6
分だけ延長された世代時間を示す表現型のstwd変異
体を分離する。 − 第2ステップにおいて、抗生物質抵抗を備えた別の
表現型のstwd変異体を前記の低めもしくは中等度に
減衰させた単一マーカー株から再度分離する。且つ、こ
の場合、世代時間は更に3〜6分間延長させる。これに
より、一組のワクチン株候補が(野生株の世代時間22
分に対し)約28分から34分の等級の延長世代時間を
持って完成される。− この延長世代時間はマウスモデ
ルにおけるS.tmに関して(LD50(半致死量)の
対数がこの「延長」世代時間とリニアに相関関係を持つ
ことから)、約10〜10cfu(コロニー形成単
位)の半致死量値に対応している。(尚、野生株のLD
50は約10cfuである。)− そして、まず、生
後36時間以内のヒナを10cfuの前記ワクチン株
により経口で免疫し、2週間後、その免疫されたヒナを
10cfuの野生株により経口で感染させる。そし
て、最後に、このS.tm Nal 2/Rif9株
に、約32分の「延長」世代時間と(約10cfuの
腹腔内LD50マウスを)適用して「最大延長世代時間
/最大減衰レベルと野生株排出の最適減少率の」関係に
関して好ましい原型ワクチン株と成し、これにより、ネ
ズミに対する中等度の菌力を備えるかもしくはネズミに
対する菌力の欠如した別の血液型亜型株のための「減衰
当量(延長)世代時間」が測定される。 − 第3ステップにおいて、「ssq安全性・治療」マ
ーカーを、stwd変異を介して減衰させた二重マーカ
ーワクチン株へ取り込み、ワクチン株の最適化と、受容
性の増大を図る。前記安全性・治療マーカーはシプロフ
ロキサシン(クロラムフェニコール、ドキシサイクリン
等)に対する感度を約4倍にし、これと同時に、周囲環
境への排出とその環境での生存の可能性を、多少減少さ
せる。
【0031】以上説明した操作手順は任意の手順であ
り、また、有害性物質抵抗表現型(DD−WP2358
28号)を用いても良い。
【0032】更に、本発明は特許請求の範囲第20項に
基づき、世代時間31乃至32分を有する特異なサルモ
ネラワクチン株、並びに、これらワクチン株の変種であ
って高め乃至低めの減衰レベルと28〜34分の世代時
間とを有するものに関する。そして、最後に、特許請求
の範囲第22項は斯かるワクチン株についての、サルモ
ネラ菌感染に対するヒヨコの経口免疫のための使用と、
同じくニワトリの経口並びに非経口的免疫のための使用
に関するものである。
【0033】特許請求の範囲各項と、後記する各実施例
に述べた(ssqマ−カ−を備えたもしくは有しない)
ワクチン株(並びに寄託済のワクチン株)は、等級別の
減衰レベルを備えた、形成可能なワクチン株候補すべて
についての例であり、これらワクチン株は既知の繁殖方
法に従っての、特にヒナ及びニワトリ用の免疫原生ワク
チンの生産に適している。本書で特に述べた、ssqマ
−カ−を持ったワクチン株(及び寄託番号第8433
号、8435号、9362号、8434号、8441
号、8432号)に関しては、約32分の世代時間が示
されている。ssqマ−カ−を有する更に別の特異的株
では、(寄託番号第9361号のものが)世代時間が約
28分であり、(寄託番号第9360号のものは)約3
0分である。尚、世代時間に関するここでの説明は、本
発明をこの内容だけに限定することを意図したものでは
無い。また、株に応じた菌力(侵入力・集落形成活動)
の相違を考慮して、28〜34分の世代時間を減衰当量
とすることも可能である。
【0034】以下の表では、各種の血液型亜型にとって
の有利なサルモネラワクチン株を列挙している。 サルモネラワクチン株 実験番号 寄託番号* 血液型亜型 クロ−ン ネズミチフス菌 Ssq/Sm 60/Rif 42 4242 DSM 8433 腸炎菌 Ssq/Sm 24/Rif 12 4266 DSM 8435 Ssq/Sm 24/Rif 12K 4298 DSM 9362 Ssq/Sm 24/Rif 12g 4297 DSM 9361 Ssq/Sm 24/Rif 3 4296 DSM 9360 サルモネラ・インファンチス Ssq/Sm 153/Rif 7 4289 DSM 8434 (salmonella infantis) サルモネラ・アナタム Ssq/Sm 81/Rif 21 4279 DSM 8441 (salmonella anatum) ネズミチフス菌 Nal 2/ Rif 9/Rtt 4223 DSM 8432 *:各微生物の寄託先:ディ−・エス・エム − ドイ
ッチェ・サムルング・フォン・ミクロオ−ガニスメン・
ウント・ツエルクルツ−レン ゲ−エムベ−ハ−(DSM -
Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkul
turenGmbH)、 住所 ブラウンシュバイク ディ−38
124、マスチェロ−デルベック 1 ベ− (Maschero
der Weg 1 B, D-38124 Braunschweig)
【0035】
【実施例】以下本発明を実施例を参照して詳細に説明す
る。材料及び方法使用した株 − 野生株 ・ネズミチフス菌(S.tm) 415 (メチュニコフ・インスティチュート、モスクワ) 腹腔内半致死量マウス ≦10cfu、世代時間=22分 ・腸炎菌 (S.ent) 318 (セフビッツ教授、ユニバーシティ・オブ・ライプチヒ) 腹腔内半致死量マウス =10cfu、世代時間=22分 ・サルモネラ・インファンティス(S.inf) (ベアー博士、ベテリナルンター・スチュンクサム・チェムニッツ) 世代時間=22分 ・サルモネラ・アナタム(S.ana) (ベアー博士、ベテリナルンター・スチュンクサム・チェムニッツ) 世代時間=22分
【0036】− 免疫済ヒナ及びニワトリにおける排出
の減少を検出するための中性のナリジキシン酸及びスト
レプトマイシン抵抗を持つ野生株 ・S.tm Nal/Sm 世代時間=22.5分 ・S.ent Nal/Sm 世代時間=22.5分 ・S.inf Nal/Sm 世代時間=22.5分 ・S.ana Nal/Sm 世代時間=22.5分
【0037】− 低めの(もしくは高めの)減衰と、そ
れに対応して少なめまたは多めに延長した世代時間とを
持った他の二重または三重マ−カ−変異体の例となる野
生株 ・S.tm Ssq/Sm 60/Rif 42、 世代時間= 31分 実験番号 4242、 寄託番号 DSM 8433 ・S.ent Ssq/Sm 24/Rif 12、 世代時間= 32分 実験番号 4266、 寄託番号 DSM 8435 ・S.ent Ssq/Sm 24/Rif 12K 、 世代時間= 32分 実験番号 4298、 寄託番号 DSM 9362 ・S.ent Ssq/Sm 24/Rif 12g 、 世代時間= 28分 実験番号 4297、 寄託番号 DSM 9361 ・S.ent Ssq/Sm 24/Rif 3、 世代時間= 30分 実験番号 4296、 寄託番号 DSM 9360 ・S.inf Ssq/Sm 153/Rif 7、 世代時間= 31分 実験番号 4289、 寄託番号 DSM 8434 ・S.ana Ssq/Sm 81/Rif 21、 世代時間= 32分 実験番号 4279、 寄託番号 DSM 8441 ・S.tm Nal 2/Rif 9/Rtt、 世代時間= 32分 実験番号 4223、 寄託番号 DSM 8432 「減衰当量(延長)世代時間」の決定のための(ヒヨコ
及びニワトリに合わせた最適な減衰率とした)原型株
【0038】栄養素培地 − 栄養寒天(シフィン社、ベルリン−ワイセンジ−) − トリプト−ゼフォスフェ−ト肉汁培地 (ディフィ
コ社、米国) 抗生物質 − ナリジキシン酸(チノイン社、ブダペスト) 野生株 MHK 6.2μg/ml − ストレプトマイシン(ジェナファ−ム社) 野生株 MHK 6.2μg/ml − リファンピシン(ユ−ビ−エム社、ブダペスト) 野生株 MHK 12.5μg/ml − ciprofloxacin (バイエル社) 野生株 MHK 0.05μg/ml − クロラムフェニコ−ル(ベルリン−チェミ−社) 野生株 MHK 2.0μg/ml − doxycycline (ジェナファ−ム社) 野生株 MHK 4.0μg/ml − エリスロマイシン(アボット社) 野生株 MHK 60.0μg/ml
【0039】実験動物及び飼育条件 別々の飼育ステーションからの茶色の卵を生む雌鳥のヒ
ナを、5〜10匹ずつケージに入れ、七面鳥飼料とアド
・リビタム水(water ad libitum)を
与える。 経口免疫 孵化から36時間後もしくは(最適免疫年齢の比較及び
決定を目的として)生後4日目の、10匹ずつのヒナグ
ループに経口で食道へワクチン株を、10cfu(一
部は10cfu)を1回ずつ適用した。尚、(ヒナ1
匹当たり2mlの飲料水が3時間以内に吸収される「水
剥奪」を4時間に渡って行った後)この飲料水により、
実際的な条件のもとでの免疫も可能である。 経口感染 経口免疫後2〜4週間に、ヒナに、ピペットにより経口
で、10cfu(または10cfu)の、中性のマ
ーカーを備えた同族の野生株を適用した。株排出の検出 − ワクチン株 S.tm Ssq/Sm60/Rif
42、S.ent Ssq/Sm24/Rif12、
S.inf Ssq/Sm153/Rif7、S.an
a Ssq/Sm 81/Rif21 栄養素培地には、1ml当たりリファンピシン100p
gと、ストレプトマイシン200μgを含む。 − rttマーカーを備えたもしくは備えないワクチン
株 S.tm Nal2/Rif 9 栄養素培地には、1ml当たりリファンピシン100μ
gと、ナリジキシン酸12.5μgを含む。 − 中性Nal/Smマーカーを備えた野生株 栄養素培地には、ナリジキシン酸100μgと、ストレ
プトマイシン200μgを含む。ヒナグループ毎に、試
験日毎に、5個の新鮮な大便試料を2mlの生理的食塩
水中に懸濁させ、また、10−1から10−4までの希
釈液を生成した。
【0040】− 定量的測定: 懸濁液原液0.1ml
と希釈液を、1%のラクト−ス及びサッカロ−ス並びに
0.015%のブロモチモ−ルブル−(大腸菌/腸内細
菌の数の測定)と共にスパ−テルにより栄養寒天に塗
り、これと平行して、懸濁液原液と希釈液を、各抗生物
質を含んだ同様の培地に塗った。そして、比較基準実験
との比較における免疫ヒナ内で発生しているサルモネラ
集落形成の排出と減少についての定量的測定として、腸
内細菌コロニ−数に対するサルモネラコロニ−数を10
00分の1単位で測定した。 − 定性的測定: 抗生物質ブイヨンを残りの懸濁液原
液に加えて、37℃で24時間加温放置した後、サルモ
ネラを、抗生物質添加物それぞれを含んだ栄養寒天に移
した。
【0041】成長したサルモネラの確認は血清学的、及
び、生化学的に、そして、各マ−カ−の測定によって行
われた。そして、比較基準実験との比較における免疫ヒ
ナ内で発生しているサルモネラ集落形成の排出と減少に
ついての定量的測定として、腸内細菌コロニ−数に対す
るサルモネラコロニ−数を1000分の1単位で測定し
た。
【0042】実施例1 S.tm(ネズミチフス菌)に関し、自然発生的な染色
体抗生物質抵抗クロ−ンを、階層化した28〜34分の
延長世代時間(野生株は22分)を持った(Nal-twd 単
一マ−カ−株及び) Nal/Ri-stwd二重マ−カ−株として
分離し、これにより、マウスに対する中等度の菌力を持
つか(S.entの場合)もしくはマウスに対する菌力
が欠如した(S.inf及びS.anaの場合)血液型
亜型株についての「減衰当量(延長)世代時間」を測定
するための原型ワクチン株を分離。
【0043】10cfu(及び1010cfu)の野
生株を、1ml当たり100μg(もしくはまず50μ
gそしてその後400μgの2段階)のナリジキシン酸
を含む栄養寒天にスパーテルにより移し、37℃で約2
日間加温放置した。その後、抵抗クローンを栄養寒天に
移して、得られた抵抗を制御し、吸光減少の程度を測定
した(管試料によるスペコール(Spekol)、ツア
イス−イエナ(Zeiss−Jena)、波長650n
m、出発菌カウント10cfu、振とう水槽内で3時
間37℃にて加温放置)。適当なものとして発現したク
ローンの世代時間をアボット(Abbott)MS−2
試験システムにより測定した。前述した如く1ml当た
り400μgのリファンピシンを持つ栄養寒天上で、抵
抗クローンが、約28分の世代時間を持つクローンNa
l 2から得られた。この抵抗クローンの世代時間を測
定し、且つ28〜34分の階層化延長世代時間を持つN
al 2/Rifクローンを利用して、「減衰当量とし
ての(延長)世代時間」最適値を測定した。(実施例3
を参照されたい。)
【0044】実施例2 生後17日〜25日のヒナにおいて、中性的にNal/
Smマーカーを設けたS.tm、S.inf並びにS.
anaの野性株の、得られた集落形成活動を検出。生後
17日〜25日のヒナに、中性的マーカーを備えた野性
株10(または10)cfuを経口によりピペット
で注入し、10日から15日間定量的サルモネラ集落形
成密度を、腸内細菌数に比較して測定した。
【0045】この選択した感染モデル(用量10−1
cfu)において、経口感染後に、高細菌カウント
での中性マーカー付き野生株の排出が既に24時間後に
発生するかもしくは、3日目から6日目の間に大便の中
でサルモネラ菌カウントが徐々に最高の数値に到達する
(最高値は腸内細菌叢(フローラ)総計の1000分の
50)。8〜10日後、サルモネラコロニー数は腸内細
菌叢の1000分の1から1000分の0.1に減少
し、長期間このレンジを維持する。
【0046】この集落形成ダイナミズムは、中性的にN
al/Smマ−カ−を備えた野生株が、免疫されたヒナ
における野生株集落形成減少の測定に適していることを
示している。
【0047】実施例3 マウスに対する中等度の菌力を持つかもしくはマウスに
対する菌力が欠如した血液型亜型株についての「減衰当
量(延長)世代時間」を測定することを目的として、最
高延長世代時間/減衰レベルと野生株排出の最適減少と
の関係に基づきヒナ及びニワトリに最適に適合させた
「(延長)世代時間/減衰レベル」を持ったS.tm Nal 2
/Rif原型ワクチン株の測定。
【0048】生後36時間以下のヒナを、28〜34分
の階層化した世代時間を持つS.tm二重マーカー株の
組からの各別の株10cfuにより経口で免疫し、2
週間後に、10cfuの野生株により経口で感染させ
た。これと平行して、同年齢の基準ヒナを経口で感染さ
せた。
【0049】基準ヒナと比較して、(28〜34分の階
層化世代時間を持つワクチン株を注入されている)免疫
ヒナは、経口対抗(oral challenge) 後、特に最初の5
日〜10日に、(1000分の1単位で腸内細菌集落形
成密度から測定される)野生株排出の実質的減少を示し
た。この変化(時間に伴う減少)は10分の1乗から1
0分の2乗のレンジ内である。そして経口対抗後6日目
から10日目にかけて免疫ヒナのサルモネラ集落形成密
度は、(腸内細菌カウントの1000分の0.1のレン
ジの)基準ヒナの値とほぼ一致してくる。但し個々のケ
−スにおいて免疫ヒナが10日を過ぎても、対数におけ
る1段階のレンジでの、排出減少を示す場合があり得
る。
【0050】33分以下の世代時間を持つワクチン株に
関しては、野生株の排出は減少が実質的に少なめであ
り、基準ヒナとの差は概ね、10乗を越えなかった。そ
して「野生株の、最大延長世代時間/減衰レベルと、排
出の最適減少」の関係に基づき、約32分の世代時間を
持つS.tm Nal2/Rif 9(及び約10
fuの腹腔内半致死量マウス)を、原型ワクチン株とし
て測定し、この約32分の(延長)世代時間を最適値
「減衰当量」として使用した。
【0051】実施例4 ネズミチフス菌クローンS.tm Nal 2/Rif
9(10cfuの腹腔内半致死量マウス(野生株の
場合約10cfu)を用い; 減衰当量として世代時
間を22〜32分に延長し、腹腔内及び経口免疫により
伝達され有毒性感染に対しての当量予防効果について好
ましいワクチン株として、ヒナ及びニワトリに対し最適
に滅衰したもの)並びに(これらの規則性が伝達される
ことにより「腸炎菌」を促進することに関して)の認識
/検出。
【0052】a.ネズミチフス菌に対するヒナ及びニワ
トリとマウスとの感受性の極端な相違についての事前試
験。ヒナとマウスに対するS.tm野生株と、S.tm
Nal 2/Rif 9ワクチン株の腹腔内半致死量値
の測定により行う。
【0053】マウスと生後2日のヒヨコに関するS.t
m野生株とS.tm Nal 2/Rif 9ワクチン
株それぞれの腹腔内半致死量率と、生後17日のヒナの
ための野生株の腹腔内半致死量率とを、表1に示した。
【0054】
【0055】表1のヒナとマウスの半致死量率はS.t
mに対するヒナの低い感受性を示している。この点につ
いてはワクチン株の低めの減衰レベルで補償されなけれ
ばならない。
【0056】b.腹腔内免疫または経口免疫により伝達
される有毒性感染に対する当量予防効果についての(ワ
クチン株を最適化する外皮変異体としてrttマ−カ−
を設けるかまたは設けない)ヒナ及びニワトリに最適に
適合させたネズミチフス菌ワクチン株の確認。
【0057】2週間後に実施される半致死量有毒性感染
に対する当量予防効果は、最適減衰という基準としての
役割を果たす下記の各免疫処置をそれぞれ単独で用いて
達成し得る。 − ワクチン株S.tm Nal2/Rif 9と、株
S.tm Pur−(腹腔内半致死量マウス107.5
cfu)並びにヒナのために過減衰させたズーサロラル
(Zoosaloral)(腹腔内半致死量108.2
cfu)による孵化後2日目の腹腔内免疫処置(表2参
照) − S.tm Nal 2/Rif 9と、S.tm
Nal 2/Rif 9/Rtt並びにヒナのために過
減衰させた子ウシワクチン ズーサロラル(Zoosa
loral)による孵化後36時間以内または孵化化後
4日目の経口免疫処置(表3参照)
【0058】表2 生後16日目の3x10cfuの
野生株を対向株とし、生後2日目における、各種の減衰
レベルを持った10cfuの変異体による単一の腹腔
内免疫処置の場合の有毒性感染に対する達成可能な免疫
(実験3回の平均値)
【0059】
【0060】表2に示した通り、どのワクチン株による
場合も単一の腹腔内免疫処置により非生理的有毒性感染
の死亡率が約75%から30%以下に減少する。また、
表3に示した通り、33分以上の世代時間と腹腔内半致
死量106.5cfu以上を持ったズーサロラル及び代
謝浮動変異体に逆らったこの死亡率の減少は、(rtt
マーカーを備えるか備えない)ワクチン株S.tm2/
Rif9による単一の経口免疫処置によっても得られ、
従って、このワクチン株はヒナに合わせて最適に減衰さ
れる。
【0061】尚、更に表3では以下のことが示されてい
る。 − 子ウシワクチン「ズ−サロラル」の過度の減衰 − 生後4日目における有毒感染に対する、予防力が低
めの有効免疫処置。このようになる理由として考えられ
るのは、ワクチン株の転座率と貫入率に影響を与える生
後4日目における高めの集落形成抵抗である。
【0062】実施例5 S.tm、S.ent、S.inf及びS.anaに関
し、自然発生的な抗生物質抵抗クローンを、「減衰当量
(延長)世代時間」を介してヒナ及びニワトリに合わせ
て最適に減衰させた(単一及び)二重マーカーワクチン
株として分離すること。(実施例1も参照のこと。)1
cfu乃至1010cfuの野生株を、1ml当た
り400μgのストレプトマイシンを含んだ栄養寒天上
にスパーテルで移し、37℃で約2日間加温放置した。
その後、抵抗クローンを栄養寒天に移して、得られた抵
抗を制御し、予備実験で野生株との比較における吸光減
少の程度を測定した(管試料によるスペコール(Spe
kol)、ツアイス−イエナ(Zeiss−Jen
a)、波長650nm、出発菌カウント10cfu、
振とう水槽内で3時間37℃にて加温放置)(実施例1
参照)。そして、適当なものとして発現したクローンの
世代時間をアボット(Abbott)MS−2試験シス
テムにより測定した。先に説明した如く、第2ステップ
において、3〜6分だけ延長した世代時間を持つクロー
ンから、リファンピシン抵抗クローンが(1ml当たり
400μgのリファンピシンを含んだ栄養寒天により)
得られた。この抵抗クローンの世代時間を測定し、且
つ、約28〜32分の世代時間を持つSm/Rifクロ
ーンを二重マーカーワクチン株として採用した。(Na
l−stwd減衰の代わりにSm−stwd減衰当量を
利用することが好ましいが、その理由は、例えば(ジャ
イレース変異等のNal−stwd減衰の中断時の)S
m/Rifワクチン株における外皮変異体としてのss
qマーカー(実施例6参照)の場合も、現在最も有効な
抗生物質シプロフロキサシン(ciprofloxac
in)に対する過敏性を備えているからである。)
【0063】実施例6 ワクチン株を最適化し且つワクチン株の受容性を高める
ssq(「安全性及び治療」)マーカーの、野生株とワ
クチン株への追加的取り込み。新しい培養をPBS(リ
ン酸緩衝溶液)に懸濁し、存続率10%まで、1ml当
たり100μgのN−メチル−N−ニトロ−N−ニトロ
ソグアニジン(エム・エヌ・ジー、ツィメット、イエ
ナ)によって処理した。そしてこれを0.4μgのクロ
ラムフェニコールを含んだ栄養ブイヨン中で37℃で2
時間加温放置し、従来方法により1ml当たり1000
IUのペニシリンで処理した。これにより、1ml当
たり0.4μgのクロラムフェニコール(シプロフロキ
サシン0.01μg、ドキシサイクリン(doxycy
cline)1.0μg)を含んだ栄養寒天上でのスタ
ンピング法に基づき、成長が欠如したクローンが得られ
た。ssq(キノロン(quinolons)に対する
超感受性)としてこのクローンを測定して、ワクチン株
を最適化し且つその株の受容性を増大する安全性・治療
マーカーとして用いた。尚、このクローンは: − 1ml当たり0.4μgのクロラムフェニコール
か、0.01μgのシプロフロキサシンか、または、
1.0μgのドキシサイクリン(並びに大抵の場合30
μgのエリスロマイシン)を含んだ栄養寒天上で成長せ
ず、 − 望ましい10−7以下の復帰頻度を示す。
【0064】この外皮変異の復帰頻度は1ml当たり2
0または30μgのエリスロマイシンを含んだ栄養寒天
上でより良く測定出来る。その理由は、高細菌カウント
の場合、残余の成長がシプロフロキサシン、クロラムフ
ェニコ−ル、ドキシサイクリンの、2段階の高めの濃度
へと転換するからである。尚、ワクチン株として最適な
クロ−ンは、変異誘発物質処理に基づき、共同変異で生
じる世代時間延長/減衰を全く被らないか、または、小
規模にだけ被るssqマ−カ−を持ったクロ−ンであ
る。
【0065】実施例7 ヒナ用の代謝浮動(stwd)単一マ−カ−変異体及び
二重マ−カ−ワクチン株の、獲得したもしくは残余の侵
入能力を測定することにより、ヒナ及びニワトリに見合
うよう最適に減衰されるネズミチフス菌、腸炎菌、サル
モネラ・インファンティス(S.infantis) 、サルモネラ
・アナタム (S.anatum) のワクチン株の確認。
【0066】生後36時間以下のヒナを、10cfu
の各野生株、stwd単一マーカー変異体並びにstw
d二重マーカー変異体により経口で感染させ、5〜8日
後にこのヒナを殺し、無菌状態で取り出した肝臓を均一
化し栄養寒天上に移した。試料の残りは栄養ブイヨンと
混合した。成長したコロニーと培養は、O−グループと
しての独自性とマーカーに関して制御した。
【0067】ネズミチフス菌と腸炎菌に関しては5日後
に肝臓1グラム当たりの細菌カウントは約10cfu
のレンジにあり、8日後は約10cfuのレンジと成
った。これに対し、サルモネラ・インファンティスとサ
ルモネラ・アナタムについては、細菌カウントが約10
cfuから10cfuで定量測定の境界部分にあた
り、8日後には測定がしばしば繁殖によってのみ得られ
た。サルモネラ・インファンティスとサルモネラ・アナ
タムについて確認された前記の肝臓1グラム当たりの低
めの細菌カウントは明らかに、サルモネラ・インファン
ティスがヒナに対し侵入力が弱いというユー・メスナー
の観察結果と相関している。
【0068】培養されたコロニ−数から測定される、採
用されたワクチン株(並びに単一マ−カ−変異体)の包
括的に得られた侵入能力は、同族の野生株の数値には全
然達せず、この点は明らかに、予防接種の成功にとって
必須の事がらである。(バ−ロ−、ピ−・エ−他著 微
生物学研究1990年141巻、851〜853頁)
【0069】実施例8 生後36時間以内のヒナの経口免疫後の(rrtマ−カ
−を設けるかまたは設けていない)S.tm Nal 2/Rif 9ワ
クチン株、並びに、生後5日のヒナの経口免疫後のS.tm
Nal 2/Rif 9の排出時間と頻度のパ−センテ−ジによる
測定。
【0070】rttマ−カ−を設けるかもしくは設けな
いワクチン株についての、経口免疫時のヒナの年齢に応
じた、試験した大便試料における頻度パ−センテ−ジ
と、検出可能な最長排出時間は図1に示した通りであ
る。
【0071】生後36時間以内のヒナの10cfuに
よる単一の経口免疫処置後におけるrttマーカーを持
たない(●太線)及び備えている(▲破線)ワクチン株
S.tmNal2/Rif9、並びに、生後4日目にお
けるS.tmNal 2/Rif9(個々の数値は示し
ていない、(実細線))の排出の頻度(繁殖後の正の試
料のパーセンテージ)と、時間(最終の正の結果、大便
1グラム当たり細菌数約10個検出の境界)。 (実験4〜5回の平均値) 以下の事実が図1に示されている: − 孵化後36時間以内の免疫処置時、S.tm Na
l2/Rif9は試験した32日間に渡って排出され
る。rttマーカーの取り込み後、このワクチン株は免
疫処置後の3週間にめったに検出されない。 − 生後4日目の免疫処置時、(rttマーカーを持た
ない)S.tm Nal2/Rif9が18日後たまた
ま検出されている。これは明らかに、嫌気性細菌により
引き起こされた既存の集落形成抵抗によるものである。 − 正の蓄積培養の頻度パーセンテージがこれに似てい
る。36時間以内の経口免疫処置については、S.tm
Nal2/Rif9はまだ試料のうち約90%に検出
され、また、rttマーカーにより最適化されているワ
クチン株に関しては大便試料の約40%だけが猶も正で
ある。
【0072】採用されたワクチン株S.tm Ssq/
Sm60/Rif42、S.entSsq/Sm24/
Rif12、S.infSsq/Sm 153/Rif
7並びにS.ana Ssq/Sm81/Rif21の
集落形成ダイナミズムは、孵化後36時間以内に10
cfuの経口投与をした後、2週間に渡り、大便試料の
腸内細菌叢におけるサルモネラワクチン株部分を試験
し、(前述の)採用されたワクチン株がワクチン株S.
tm Nal 2/Rif9/Rttと比較し得る排出
作用を示すという手順で測定された。
【0073】実施例9 基準ヒナとの比較において、免疫ヒナにおける同族の、
中性的にNal/Smマーカーを備えた野生株の定量的
排出の減少。ワクチン株S.tm Nal 2/Rif
9/Rtt、S.tm Ssq/Sm60/Rif 4
2、S.ent Ssq/Sm24/Rif12、S.
ent Ssq/Sm 24/Rif 12k、S.e
nt Ssq/Sm24/Rif12g、S.ent
Ssq/Sm24/Rif3、S.inf Ssq/S
m 153/Rif7、S.ana Ssq/Sm 8
1/Rif21それぞれによる一価の経口免疫処置を受
けた生後36時間以内のヒナを、同年齢の基準ヒナと平
行して、生後17日目に同族野生株の10cfu(一
部は10cfu)によって感染させた。
【0074】基準ヒナとの比較において、免疫化ヒナ
は、S.tm原型ワクチン株 Nal 2/Rif 9について得られた
結果に比べて、(1000分の1単位の腸内細菌集落形
成密度から測定される)経口対抗(oral challenge) 後
特に、はじめの5日間から10日間に、野生株排出の実
質的減少を示した。この変化(時間に伴う減少)は10
分の2乗までのレンジ内である。そして経口対抗後6日
目から10日目にかけて免疫ヒナのサルモネラ集落形成
密度は、(腸内細菌カウントの1000分の0.1のレ
ンジの)基準ヒナの値とほぼ一致してくる。但し個々の
ケ−スにおいて免疫ヒナが10日を過ぎても、対数にお
ける1段階のレンジでの、排出減少を示す場合があり得
る。
【0075】個々の感染動物の体内のサルモネラ菌の完
全な除去は殆ど見込めない。その理由はトリチフス菌パ
ロラム(pullorum) は別にして、この病原体が明らかに
ヒナ内の「正常叢」のように作用するからである。従っ
て、免疫されたヒナ及びニワトリについて排出が激しく
減少することにより、衛生学的手段との組み合わせによ
って培養期間中にサルモネラ菌の無いニワトリが出来る
はずである。
【0076】実施例10 界面活性剤に対する高い感受性。ワクチン株 S.tm Ssq/
Sm 60/Rif 42、 S.ent Ssq/Sm 24/Rif 12、 S.ent Ssq/Sm
24/Rif 12k、 S.ent Ssq/Sm 24/Rif 12g、 S.ent Ssq/Sm
24/Rif 3、 S.inf Ssq/Sm153/Rif 7、 S.ana Ssq/Sm 81/R
if 21、 S.tm Nal 2/Rif 9/Rtt は野生株との比較におい
て、陰イオン界面活性剤に対し、特にドデシル硫酸ナト
リウム(SDS)に対して高い感受性を示す。従って、
このワクチン株は1ml当たり0.5mgのSDS濃度
で(ほぼタンパク質の無い)適当な栄養培地での成長を
示さないが、一方、野生株は1ml当たり5mgのSD
S濃度で成長する。生理的塩化ナトリウム溶液に懸濁さ
せたワクチン株は室温で30分以内に約90%まで分解
し、一方、野生株は約10%程度の分解率を示す。
【0077】以上の観察結果から、このワクチン株は特
に、衛生学的な清浄化手段を取った場合、環境における
存続の可能性の減少に対応する高い感受性を有すると結
論づけられる。
【0078】実施例11 野生株からのワクチン株の分離。 − S.tm Ssq/Sm 60/Rif 42、 S.ent Ssq/Sm 24/Rif 12、
S.ent Ssq/Sm24/Rif 12k、 S.ent Ssq/Sm 24/Rif 12g、
S.ent Ssq/Sm 24/Rif 3、 S.inf Ssq/Sm 153/Rif 7、 S.a
na Ssq/Sm 81/Rif 21 に関して、1ml当たり100
μgのリファンピシンと200μgのストレプトマイシ
ンに対するこれらの株の抵抗と、1ml当たり0.4μ
gのクロラムフェニコ−ル(もしくは0.01μgのシ
プロフロキサシン、1.0μgのドキシサイクリン、3
0μgのエリスロマイシンそれぞれ)を含んだ栄養寒天
上での成長の欠如とにより、、野生株の分離を得る。
【0079】− S.tm Nal 2/Rif 9/Rtt に関して、1m
l当たり100μgのリファンピシンと12.5μgの
ナリジキシン酸* 栄養寒天に対するこの株の抵抗と、1
ml当たり30μgのエリスロマイシンを含んだ栄養寒
天上での成長の欠如とにより、野生株の分離を得る。 *(当初のNal 2/Rif 9株との比較におけ
る、rtt株のナリジキシン酸に対する抵抗の減少は、
外皮の透過性の変化につながる(後に取り込まれる)r
tt変異の結果である。
【0080】実施例12 ワクチン株の大量培養、調製及び使用。 生ワクチンの製造のため、ssqマーカーの無い二重マ
ーカーワクチン株もしくはssqマーカーを備えた三重
マーカーワクチン株を培養液などの適当な十分な培地で
対数相の終了まで培養する。そして細菌懸濁液を従来の
安定剤と混合し凍結乾燥する。このようにして得られた
ワクチン株は通常、10〜10cfuの単一用量で
生後36時間以内のヒナに適用する。ニワトリは通常、
産卵期に先立ち、経口で10cfuまたは非経口的に
約10cfuの、単一の免疫処置・薬効促進を受け
る。
【0081】
【発明の効果】本発明の生ワクチンは、公知の先行技術
から出発し、免疫を施されるべき宿主のために最適に減
衰されており、斯かる宿主に経口または非経口的に適用
された場合野生株の排出を減少させるための免疫を与
え、且つ、免疫システムが弱化しているか免疫システム
が無いヒトに対しても危険性を最小に抑えるものであ
る。更に、製造方法にあっては、従来方法に比べて実質
的に少ない動物実験により各宿主に最適に適合させたサ
ルモネラ生ワクチンを製造でき、且つ、ニワトリに適し
た生ワクチン用のサルモネラ生ワクチン株を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】大便試料のパーセンテージと免疫後の日数の関
係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 微生物の受託番号 DSM 8441 (72)発明者 バルベル・ラントハーゲン ドイツ連邦共和国、デー04277 ライプ チヒ、プリン ツ・オイゲン・シュトラ ーセ 40番地 (56)参考文献 Vaccin,Vol.10,(1992) p.337−340 Vaccin,Vol.8,(1990) p.278−282 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 39/112 C12N 1/20,1/36 C12R 1/42 BIOTECHABS(STN) CA(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1個の減衰した抗原性生ワクチ
    ン株から製造されるサルモネラ生ワクチンであって、前
    記ワクチン株が、外皮マーカーを有しており前記外皮マ
    ーカーが、マクロライドに対する随意な感受性の他に
    も、前記ワクチン株の、治療上有効な少なくとも1つの
    特定の抗生物質に対する高い感受性を生み出すことと、
    前記ワクチン株が前記減衰のための、少なくとも1つの
    染色体抗生物質抵抗変異を具備し、前記染色体抗生物質
    抵抗変異の活性が、治療上有効な抗生物質に対する高い
    感受性を排除しないことと、前記外皮マーカーが、フル
    オロキノロン、クロラムフェニコール若しくはテトラサ
    イクリンを包含するグループから選択される抗生物質に
    対する前記株の高い感受性を付与することを特徴とする
    サルモネラ生ワクチン。
  2. 【請求項2】前記外皮マーカーが抗生物質シプロフロキ
    サンに対する高い感受性を前記ワクチン株に付与するも
    のである請求項2記載のサルモネラ生ワクチン。
  3. 【請求項3】前記ワクチン株が前記減衰のための、スト
    レプトマイシン抵抗及び/又はリファンピシン抵抗を備
    えた代謝浮動変異を有しているものである請求項1乃至
    3項記載のサルモネラ生ワクチン。
  4. 【請求項4】O−グループのB(ネズミチフス菌)、D
    (腸炎菌)、C(サルモネラ・インファンティス)並び
    にE(サルモネラ・アナタム)を含む血液型亜型の、少
    なくとも1個のワクチン株を単一種ワクチン、二種混合
    ワクチン、三種混合ワクチン、四種混合ワクチンとして
    備えているものである請求項1乃至4項記載のサルモネ
    ラ生ワクチン。
  5. 【請求項5】単一種ワクチンが、 ネズミチフス菌(Salmonella typhim
    urium)Ssq/Sm 60/Rif 42(実験
    番号4242、寄託番号DSM8433)、 ネズミチフス菌(Salmonella typhim
    urium)Nal 2/Rif 9/Rtt(実験番
    号4223、寄託番号DSM8432)、 腸炎菌(Salmonella enteritidi
    s)Ssq/Sm 24/Rif 12(実験番号42
    66、寄託番号DSM8435)、 腸炎菌(Salmonella enteritidi
    s)Ssq/Sm 24/Rif 12k(実験番号4
    298、寄託番号DSM9362)、 腸炎菌(Salmonella enteritidi
    s)Ssq/Sm 24/Rif 12g(実験番号4
    297、寄託番号DSM9361)、 腸炎菌(Salmonella enteritidi
    s)Ssq/Sm24/Rif 3(実験番号429
    6、寄託番号DSM9360)、 のうちのどれかである請求項5記載のサルモネラ生ワク
    チン。
  6. 【請求項6】二種混合ワクチンが、前記の請求項5記載
    のネズミチフス菌株のうちの1つと、前記の請求項5記
    載の腸炎菌株のうちの1つとからなるものである請求項
    5記載のサルモネラ生ワクチン。
  7. 【請求項7】三種混合ワクチン又は四種混合ワクチン
    が、前記の請求項5記載のネズミチフス菌株のうちの1
    つと、前記の請求項5記載の腸炎菌株のうちの1つと、
    サルモネラ・インファンティス(Salmonella
    infantis)Ssq/Sm 153/Rif
    (実験番号4289、寄託番号DSM8434)及び/
    又はサルモネラ・アナタム(Salmonella a
    natum)Ssq/Sm 81/Rif 21(実験
    番号4279、寄託番号DSM8441)からなるもの
    である請求項5記載のサルモネラ生ワクチン。
  8. 【請求項8】少なくとも1個の減衰した抗原性ワクチン
    株から請求項1乃至8項のうち1つに基づき製造される
    生ワクチンであって、前記製造のために選択されるワク
    チン株が28から34分の世代時間を有していることを
    特徴とするサルモネラ感染に対してのヒナの経口免疫、
    並びに、ニワトリの経口乃至非経口的免疫/追加免疫の
    ための生ワクチン。
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