JP2838014B2 - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JP2838014B2
JP2838014B2 JP5074394A JP7439493A JP2838014B2 JP 2838014 B2 JP2838014 B2 JP 2838014B2 JP 5074394 A JP5074394 A JP 5074394A JP 7439493 A JP7439493 A JP 7439493A JP 2838014 B2 JP2838014 B2 JP 2838014B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両ボディー表面の塗膜
等を研磨する研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような研磨を行う装置とし
て、例えば研磨ブラシを研磨装置のフレームに昇降自在
に保持し、上昇位置にある研磨ブラシを下降させて下方
の作業位置に配置されたワークの表面に接触させるとと
もに、上記研磨ブラシを回転駆動させることによりワー
クの被研磨面に処理を施すようにした装置が提案されて
いる(特開昭61−182769号公報)。
【0003】この装置では、流体圧シリンダによって上
記研磨ブラシが昇降されるようになっており、ワークに
対する研磨ブラシの押圧力が上記シリンダによる研磨ブ
ラシの昇降量によって定まるように構成されている。ま
た、処理時に研磨ブラシにかかる負荷を検出して、この
負荷が適正値にない場合には、上記流体圧シリンダを作
動させてワークに対する研磨ブラシの押圧力を調整する
ことにより切込み量を一定に保って研磨作業の適正を図
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置では、研磨ブラシを駆動するための駆動源や駆動機
構等が研磨ブラシと一体に昇降するように構成されてい
る。しかし、この構造では、研磨ブラシを含む昇降部分
の重量が嵩み、シリンダ駆動による研磨ブラシの昇降制
御において慣性力の影響を受け易く、そのため、ワーク
に対する研磨ブラシの押圧力を機械的に精密に制御する
ことが難しく、精度の高い処理が困難である。従って、
この点を解決して研磨精度を高めることが望まれる。
【0005】なお、図7に示すように、支持軸92を支
点として回動自在に支持されるアーム82の先端(図7
では右側)及び後端に、それぞれ研磨ブラシ84とブラ
シ駆動用のモータ90とを搭載し、このアーム82をシ
リンダ等により支持軸92回りに回動させることにより
研磨ブラシ84をワークの研磨対象面Wに接離移動させ
るような研磨装置80が考えられ、この装置によれば研
磨ブラシ84と、比較的重量物であるモータ90とが支
持軸92を挟んで反対側に配置されているため、研磨ブ
ラシ84の昇降制御においては梃子の作用により研磨ブ
ラシ84が慣性力の影響を受けることが少ないと考えら
れる。
【0006】ところで、通常、研磨ブラシを回転させな
がらワークに処理を施す研磨装置では、研磨ブラシを研
磨対象面に所定の圧力で押付け、研磨対象面上を復移動
させつつ、研磨ブラシの回転方向を往動時(白抜き矢印
98)と復動時(白抜き矢印99)とで逆回転(矢印に
示す)として処理を行うのであるが、アーム82を回動
させて研磨ブラシ82を昇降させる上記研磨装置80の
構造では、研磨対象面Wに対する研磨ブラシ84の押圧
力が所定値になるようにアーム82を回動させても、往
動時にのみ適切な処理が行われ、復動時には研磨ブラシ
84に座屈が生じて適切な処理が行われないといった特
有の現象があり、この課題を解決するには至っていなか
った。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、研磨対象面に対する研磨ブラシの押圧
力をより精密に調整し、より精度の高い処理を行うこと
ができる研磨装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る研磨装置
は、回転可能な研磨ブラシと、この研磨ブラシをワーク
に対して接離させる手段とを備え、上記研磨ブラシをワ
ークの研磨対象面に接触させた状態でこれらを相対的に
移動させることにより研磨処理を施すように構成された
研磨装置において、研磨ブラシを装備した回動可能な
ーム部材と、研磨ブラシ駆動用のモータと、上記アーム
部材を正逆回動させるアーム部材回動手段と、上記アー
ム部材の回動量を検出する回動量検出手段と、研磨処理
時に上記研磨ブラシの負荷を検出する負荷検出手段と、
この負荷検出手段による検出データから、上記研磨ブラ
シに作用する押圧反力のうち研磨ブラシの毛の軸方向成
分を求め、この値と予め設定された基準値との比較結果
に基づいて上記アーム部材の回動量に対する補正量を演
算するとともに、この演算結果に基づいて上記アーム部
材を回動補正すべく上記アーム部材回動手段を制御する
制御手段とを備えたものである。
【0009】請求項2に係る研磨装置は、請求項1記載
の研磨装置において、上記基準値が、研磨ブラシの毛の
座屈荷重値に基づいて設定されているものである。
【0010】請求項3に係る研磨装置は、回転可能な研
磨ブラシと、この研磨ブラシをワークに対して接離させ
る手段とを備え、上記研磨ブラシをワークの研磨対象面
に接触させた状態でこれらを相対的に移動させることに
より研磨処理を施すように構成された研磨装置におい
て、研磨ブラシを装備した回動可能なアーム部材と、研
磨ブラシ駆動用のモータと、上記アーム部材を正逆回動
させるアーム部材回動手段と、ワークとの相対的な往復
移動の際に、往動時の研磨ブラシの回転方向と復動時の
研磨ブラシの回転方向とが逆回転となるように上記モー
タを制御するモータ制御手段と、研磨処理時に上記研磨
ブラシの負荷を検出する負荷検出手段と、この負荷検出
手段による検出データから、上記研磨ブラシに作用する
押圧反力を求めるとともに、求められた押圧反力に基づ
いて上記アーム部材回動手段を制御する制御手段とを備
えたものである。
【0011】請求項4に係る研磨装置は、請求項3記載
の研磨装置において、上記アーム部材の回動量を検出す
る回動量検出手段が備えられる一方、上記制御手段が、
この負荷検出手段による検出データから、上記研磨ブラ
シに作用する押圧反力を求め、この値と予め設定された
基準値との比較結果に基づいて上記アーム部材の回動量
に対する補正量を演算するとともに、この演算結果に基
づいて上記アーム部材を回動補正すべく上記アーム部材
回動手段を制御するように構成されているものである。
【0012】請求項5に係る研磨装置は、請求項1又は
4記載の研磨装置において、上記研磨装置が、上記ワー
クに対して相対的に往復移動されて、その往動時及び復
動時のいずれの移動時にも上記ワークに対して研磨処理
を施すものであって、上記制御手段は、上記往動時また
は復動時の少なくとも一方の移動時に上記アーム部材の
回動量に対する補正量を演算するように構成されている
ものでる。
【0013】請求項6に係る研磨装置は、回転可能な研
磨ブラシと、この研磨ブラシをワークに対して接離させ
る手段とを備え、上記研磨ブラシをワークの研磨対象面
に接触させた状態でこれらを相対的に移動させることに
より研磨処理を施すように構成された研磨装置におい
て、研磨ブラシを装備した回動可能なアーム部材と、研
磨ブラシ駆動用のモータと、上記アーム部材を正逆回動
させるアーム部材回動手段と、上記アーム部材の回動量
を検出する回動量検出手段と、研磨処理時に上記研磨ブ
ラシの負荷を検出する負荷検出手段と、この負荷検出手
段による検出データから上記研磨ブラシに作用する押圧
反力を求め、この値と予め設定された基準値との比較結
果に基づいて上記アーム部材の回動量に対する補正量を
演算するとともに、この演算結果に基づいて上記アーム
部材を回動補正すべく上記アーム部材回動手段を制御す
る制御手段とを備え、ワーク研磨の際には、アーム部材
とワークとを相対的に往復移動させて、その往動時及び
復動時のいずれの移動時にも上記ワークに対して研磨処
理を施すとともに、上記往動時または復動時の少なくと
も一方の移動時に上記アーム部材の回動量に対する補正
量を演算するように上記制御手段が構成されているもの
である。
【0014】請求項7に係る研磨装置は、請求項1、3
及び6記載の研磨装置において、上記アーム部材の先端
部及び後端部にそれぞれ上記研磨ブラシ及びモータが搭
載され、これらの間にアーム部材の回動支点が設けられ
ているものである。
【0015】
【作用】上記請求項1記載の研磨装置によれば、研磨ブ
ラシが回転駆動されるとともにアーム部材が回動され、
研磨ブラシの回転外周部が所定の押圧力で研磨対象面に
押圧されがら所定方向に送り駆動されることで研磨対象
面への研磨処理が施される。研磨処理中、研磨ブラシに
は、研磨対象面との接触により負荷が生じており、この
研磨ブラシの負荷が負荷検出手段によって検出されると
ともに、この検出データに基づいて研磨ブラシに作用す
る押圧反力のうち研磨ブラシの毛の軸方向成分が求めら
れる。そして、この値と予め設定された基準値との比較
が行われ、上記成分値が基準値よりも大きい場合には、
研磨ブラシに座屈が発生する虞がある、あるいは座屈が
発生しているとして、上記成分値と基準値との差から、
研磨対象面に対する研磨ブラシの押圧力を減圧すべく、
アーム部材の回動量に対する補正量が演算される。そし
て、上記補正量に基づいてアーム部材が回動制御される
ことにより研磨ブラシの座屈が防止される。
【0016】請求項2記載の研磨装置によれば、より有
効に研磨ブラシの座屈を防止することが可能となる。
【0017】請求項3記載の研磨装置によれば、研磨ブ
ラシが回転駆動されるとともにアーム部材が回動され、
研磨ブラシの回転外周部が所定の押圧力で研磨対象面に
押圧されがら所定方向に送り駆動されることで研磨対象
面への研磨処理が施される。このとき、研磨ブラシとワ
ークとが相対的に往復移動される場合には、往動時と復
動時とで研磨ブラシの回転方向が逆回転となるように制
御される。そして、研磨処理中、研磨ブラシには、研磨
対象面との接触により負荷が生じており、この研磨ブラ
シの負荷が負荷検出手段によって検出されるとともに、
この検出データに基づいて研磨ブラシに作用する押圧反
力が求められる。そして、求められた押圧反力に応じて
アーム部材の回動量が制御されることにより研磨ブラシ
の研磨対象面に対する押圧力が適正に保たれる。
【0018】請求項4記載の研磨装置によれば、負荷検
出手段による検出負荷値から研磨ブラシに作用する押圧
反力が求められるとともに、この押圧反力と予め設定さ
れた基準値との比較が行われ、押圧反力が基準値よりも
大きい場合には、研磨ブラシ に座屈が発生する虞があ
る、あるいは座屈が発生しているとして、押圧反力と基
準値との差から、研磨対象面に対する研磨ブラシの押圧
力を減圧すべく、アーム部材の回動量に対する補正量が
演算される。そして、この補正量に基づいてアーム部材
が回動制御されることにより研磨ブラシの座屈が防止さ
れる。
【0019】請求項5記載の研磨装置によれば、往動
時、復動時あるいは両移動時を問わず、座屈が生じ易い
方向への移動時にのみ研磨ブラシの研磨対象面に対する
押圧力が調整される。こうするこで押圧力制御の簡略化
を図ることが可能となる。
【0020】請求項6記載の研磨装置によれば、研磨ブ
ラシが回転駆動されるとともにアーム部材が回動され、
研磨ブラシの回転外周部が所定の押圧力で研磨対象面に
押圧されがらワークに対して相対的に往復移動させられ
ることで研磨対象面への研磨処理が施される。研磨処理
中、研磨ブラシには、研磨対象面との接触により負荷が
生じており、この研磨ブラシの負荷が負荷検出手段によ
って検出され、この検出負荷値から研磨ブラシに作用す
る押圧反力が求められるとともに、この押圧反力と予め
設定された基準値との比較が行われ、押圧反力が基準値
よりも大きい場合には、研磨ブラシに座屈が発生する虞
がある、あるいは座屈が発生しているとして、押圧反力
と基準値との差から、研磨対象面に対する研磨ブラシの
押圧力を減圧すべく、アーム部材の回動量に対する補正
量が演算される。そして、上記補正量に基づいてアーム
部材が回動制御されることにより研磨ブラシの座屈が防
止される。このとき、往動時、復動時あるいは両移動時
を問わず、座屈が生じ易い方向への移動時にのみ研磨ブ
ラシの研磨対象面に対する押圧力が調整されることによ
り、押圧力制御の簡略化が図られる。
【0021】請求項7記載の研磨装置によれば、研磨ブ
ラシを研磨対象面に対して接離移動させる際には、研磨
ブラシと研磨ブラシ駆動用のモータとがアーム部材の回
転支点を挟んで反対側に配置されているため、梃子の作
用により研磨ブラシが慣性力の影響を受けることが殆ど
ない。そのため研磨ブラシの作動誤差が少なく、アーム
部材を所定量だけ正確に回動させて研磨ブラシを研磨対
象面に押付けることが 可能となる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図6に基づいて説
明する。
【0023】図2及び図3において、10は本発明の研
磨装置を示している。同図に示すように、研磨装置10
は、アーム12と、このアーム12の先端側(図2及び
図3では右側)に配設される研磨ブラシ14とからその
基本的な構成を成している。
【0024】上記アーム12は、支持軸32を支点に回
動自在に支持されており、アームモータ46(図1に示
す)によって、正逆回動されるようになっている。その
先端側(図2及び図3では右側)には、プーリ22を備
えたシャフト20が回転可能に配設され、さらにこのシ
ャフト20に、上記研磨ブラシ14が装着されている。
つまり、本研磨装置10は、研磨ブラシ14の回転中心
とアーム12の回動中心とがオフセットしている。
【0025】上記研磨ブラシ14は、シャフト20に固
着されたホイール16と、このホイール16の外周面に
所定の密度で放射状に植着、あるいは接着されたナイロ
ン繊維等の複数本の毛18とから構成されており、毛1
8の端部には砥粒が保持されている。
【0026】一方、上記アーム12の後端側(図2及び
図3では左側)には、図外の制御装置からの制御信号に
より正逆回転駆動されるブラシモータ28が配設されて
いる。ブラシモータ28の出力軸26にはプーリ24が
装着されており、さらにこのプーリ24と上記シャフト
20のプーリ22とに駆動伝達用ベルト34が掛け渡さ
れている。つまり、上記ブラシモータ28が正逆回転駆
動されると、その回転駆動力がプーリ24、駆動伝達ベ
ルト34及びプーリ22を介してシャフト20に伝達さ
れ、これによって研磨ブラシ14が正逆回転されるよう
になっている。
【0027】また、上記ブラシモータ28には、研磨ブ
ラシ14の負荷を検出するための負荷検出手段48(図
1に示す)が設けられている。この負荷検出手段48
は、実施例においては、研磨中のブラシモータ28への
供給電流値、あるいは電圧値を検出するよう構成されて
いる。
【0028】さらに、上記アーム12の支持軸32に
は、アーム12の回動量、すなわち支持軸32を中心と
するアーム12の水平位置(図3に示す位置)からの回
動角度を検出するための、例えばポテンシャルメータ等
のアーム回動角検出手段30が装着されている。
【0029】上記のように構成された研磨装置10にお
いて、ワークの研磨対象面Wを研磨する際には、先ず、
上記ブラシモータ28が回転駆動されることによって研
磨ブラシ14が正転方向(図3の実線矢印方向)に回転
されるとともに、上記アーム12が図3の二点鎖線位置
に回動されて研磨ブラシ14が研磨対象面Wに押圧され
る。その後、研磨装置10が送り方向に移動されること
によって、研磨対象面Wが研磨ブラシ14の外周面(す
なわち、毛18の先端部)によって研磨されるようにな
っている。
【0030】また、研磨対象面Wの予め設定された範囲
を複数回研磨する場合、例えば、図3に示すようにな地
点Aから地点Bの間を、地点Aを研磨開始位置として複
数回研磨する場合には、上記同様、研磨ブラシ14が正
転方向に回転した状態で研磨対象面Wに押圧されつつ、
研磨装置10が地点Aから地点Bに向かって移動する。
そして、地点Bに到達すると、研磨ブラシ14が逆回転
(図3の一点矢印方向)しつつ地点A方向に向かって移
動する。つまり、研磨装置10が地点Aと地点Bとの間
を往復移動しながら、研磨対象面Wに対する研磨処理を
施すとともに、この際、研磨装置10の移動方向に対す
る研磨ブラシ14の回転方向を同一に保つことによっ
て、研磨品質を確保するようになっている。
【0031】このような研磨処理動作において、上記研
磨装置10では、上述のように研磨ブラシ14と比較的
重量物であるブラシモータ28とがアーム12の支持軸
32を挟んで互いに反対側に配置されているため、研磨
ブラシ14を研磨対象面Wに押圧すべくアーム12を作
動せても、梃子の作用により研磨ブラシ14が慣性力の
影響を受けることが殆どない。そのため、研磨ブラシ1
4の移動誤差を小さくして、研磨対象面Wに対する研磨
ブラシ14の押圧力を正確に保つことができ、これによ
り処理精度を高めることができる。
【0032】ところで、上述のように地点Aから地点B
の間を往復移動させながら研磨処理を施す場合、上記研
磨装置10では、上記アーム12の回動角度を往動時に
は一定角度に維持する一方、復動時には、後に詳述する
コントローラ36の制御により変動させるようにしてい
る。つまり、往動時と復動時とで、研磨対象面Wに対す
る研磨ブラシ14の押圧力を変化させるようにしてい
る。なお、本発明では、アーム12の支持軸32から先
端側、すなわち研磨ブラシ14側へ向かう移動を往動、
アーム12の支持軸32から後端側、すなわちブラシモ
ータ28側へ向かう移動を復動とする。
【0033】これは、アーム12の回動中心と、このア
ーム12に枢支された研磨ブラシ14の回転中心とがオ
フセットした構造を有する上記のような研磨装置10に
おいては、往復移動させて研磨する際に、往動時と復動
時のアーム12の回動角度を同一角度、すなわち研磨対
象面Wに対する研磨ブラシ14の押圧力を一定にしたに
も拘らず、復動時には、研磨ブラシ14の毛18に座屈
が発生し易いためである。
【0034】以下にそのメカニズムについて図4及び図
5を用いて詳細に説明する。なお、図4及び図5におい
て、アーム12の回動中心(すなわち、支持軸32)は
地点A側上方(図面の左側上方)にあり、研磨装置10
の送り速度、研磨ブラシ14の回転トルク及び速度、ア
ーム12の回動角度は、往動時と復動時とで同一とす
る。
【0035】先ず、研磨装置10が、地点Aから地点B
に送り駆動される場合(往動時)、すなわち、図4に示
すように、研磨ブラシ14が矢印K1方向に回転しなが
ら送り方向(矢印R1方向)に移動する場合、研磨ブラ
シ14の毛18は、同図に示すように、アーム12の押
付け力による圧力T1と、研磨ブラシ14の回転力によ
る圧力T2との合力である押圧力F1で研磨対象面Wを
押圧する。これに対応して、同図に示すように、毛18
には、上記押圧力F1の反力F2が作用している。
【0036】一方、研磨装置10が、地点Bから地点A
に送り駆動される場合(復動時)、すなわち、図5に示
すように、研磨ブラシ14が矢印K2方向に回転しなが
ら送り方向(矢印R2方向)に移動する場合も、上記往
動時同様、毛18は、押圧力F1で研磨対象面Wを押圧
するとともにその反力F2を受けている。
【0037】上記復動時には、研磨ブラシ14が逆回転
されるため、その回転力T2の作用する方向が往動時と
異なっている。つまり、復動時には、アーム12による
圧力T1の作用する方向を往動時と同一としたまま、研
磨ブラシ14の回転力T2の作用する方向のみが変化さ
れるため、研磨対象面Wに対する押圧力F1及び反力F
2の方向が、図4及び図5に示すように往動時と異なる
ことになる。 具体的には、アーム12による圧力T1
と研磨ブラシ14の回転力T2とが互いに開いた方向に
向かって作用しているため、同図からも明らかなよう
に、押圧力F1及びその反力F2の作用する方向は、垂
直方向に近づくことになる。
【0038】ところで、研磨ブラシ14における毛18
の座屈は、毛18の軸方向に作用する力、すなわち毛1
8に作用する軸圧縮荷重Faが、毛18の材料、あるい
は形状によって定まる座屈荷重値Pkを上回ったときに
生じることが知られている。
【0039】つまり、上記研磨装置10においては、図
4及び図5に示すように上記反力F2の毛18の軸方向
成分(すなわち,軸圧縮荷重Fa)が大きい方が毛18
の座屈が生じ易くなる。すなわち、上記研磨装置10で
は、往動時と復動時における毛18の研磨対象面Wに対
する傾き角度θが同一なので、上記反力F2の作用する
方向がより毛18の傾き角度に近く、上記軸圧縮荷重F
aが大きくなっている復動時の方が毛18の座屈が発生
し易い。従って、アーム12の回動角度及び研磨ブラシ
14の回転数等が同一であるにも拘らず、復動時には座
屈が発生し易くなっている。
【0040】そこで上記の理由により、上記研磨装置1
0では、これを往復移動させながら研磨処理を施す場
合、マイクロコンピュータを構成要素とした上記コント
ローラ36を設けて、復動時にはアーム12の回動角度
を調整するようにしている。このコントローラ36に
は、上記アーム回動角検出手段30、負荷検出手段48
からの検出信号及び操作部50からの操作信号が入力さ
れるようになっており、コントローラ36は、上記の各
種情報に基づいて研磨装置10の駆動制御を行うように
なっている。
【0041】上記コントローラ36は、図1に示される
ような機能構成を有している。
【0042】同図において、アームモータ駆動制御部4
0及びブラシモータ駆動制御部42は、上記アームモー
タ46及び上記ブラシモータ28の回転駆動を、それぞ
れ後述の主制御部44からの制御信号に基づいて駆動制
御するものである。
【0043】主制御部44は、操作部50からの操作信
号に基づいて、上記アームモータ駆動制御部40及びブ
ラシモータ駆動制御部42に制御信号を出力し、上記研
磨ブラシ14を予め設定された所定の回転速度で回転さ
せるとともに、上記アーム12を予め設定された所定角
度だけ回動させて研磨ブラシ14を研磨対象面Wに押圧
するものである。また、後述の演算部38で、アーム1
2の回動補正量が演算された場合には、上記アーム12
の回動角度を修正すべく上記アームモータ駆動制御部4
0に制御信号を出力するようになっている。
【0044】演算部38は、上記アーム回動角検出手段
30及び負荷検出手段48からの検出信号に基づいて上
記研磨ブラシ14に座屈が生じる虞が有る、あるいは座
屈が生じているか否かの判断を行うとともに、研磨ブラ
シに座屈が生じる虞が有る、あるいは座屈が生じている
場合には、研磨対象面Wに対する研磨ブラシ14の押圧
力を減圧すべく、上記アーム12の回動角度に対する補
正角度を演算し、上記主制御部44に出力するものであ
る。
【0045】より具体的には、上記演算部38は、研磨
ブラシ14の負荷を検出する上記負荷検出手段48から
出力される検出信号レベルに対応する研磨ブラシ14
(毛18)の垂直方向反力Fb(図4及び図5に示す)
のテーブルを備えており、上記負荷検出手段48からの
検出信号が入力されると、上記テーブルに基づいて上記
反力Fbを求めるようになっている。
【0046】なお、上記テーブルは、上記負荷検出手段
48の検出信号レベルが、研磨ブラシ14の摩擦抵抗F
に比例して変化し、またこの摩擦抵抗Fと上記反力Fb
との間にF=μFb(μ:摩擦係数)の関係が成り立つ
ことから、実験的に求められる摩擦抵抗Fに基づいて反
力Fbを算出し、この反力Fbと上記負荷検出手段48
の検出信号レベルとの相関を予め採ることによって設定
されている。
【0047】ところで、上記のようにして求められた反
力Fbは、図4及び図5に示すように、実際には、毛1
8の軸圧縮荷重Faの垂直方向成分に他ならない。従っ
て、演算部38では、上記アーム回動角検出手段30に
よって検出されたアーム12の回動角度から理論的に研
磨対象面Wに対する毛18の傾き角度θを算出し、この
傾き角度θと上記反力Fbとから、毛18の軸圧縮荷重
Faを求めるようになっている。
【0048】そして、上記のようにして毛18の軸圧縮
荷重Faが算出されると、演算部38では、この軸圧縮
荷重Faと、予め設定されている基準値Fwとの比較を
行う。この際、基準値Fwは、毛18における座屈荷重
値Pkから所定値αを減算した値で、この所定値αは、
例えば座屈荷重値の数%に設定してある。なお、座屈荷
重値Pkは、毛18の構造に基づき以下に示す理論式か
ら算出することができる。
【0049】 Pk=n(π2EI/l2) E:縦弾性係数 I:断面二次モーメント l:柱の長さ n:定数(1/4) そして、軸圧縮荷重Faと所定値Fwとの比較におい
て、軸圧縮荷重Faが所定値Fwを上回っているような
場合には、研磨ブラシ14の毛18に座屈が生じる虞が
ある、あるいは座屈が生じているとして、軸圧縮荷重F
aと所定値Fwとの差を算出するとともに、この算出値
に基づいて上記アーム12の回動角度に対する補正角度
を演算し、その補正データ信号を上記主制御部44に出
力する。これによって、上記アーム12の回動角度が補
正されて、研磨対象面Wに対する研磨ブラシ14の押圧
力F1が減圧されるようになっている。
【0050】次に、この装置における研磨ブラシ14の
研磨対象面Wに対する押圧力制御について図6のフロー
チャートを用いて説明する。
【0051】上記研磨装置10において研磨対象面Wに
対する研磨処理が開始されると、先ず、ステップS1で
研磨ブラシ14の回転方向が正転、すなわち図3の実線
矢印方向に回転されているか否かの判断がなされ、正転
の場合には本フローチャートが終了される。一方、研磨
ブラシ14が反転されている、すなわち図3の一点鎖線
矢印方向に回転されている場合(ステップS1でNO)
には、アーム回動角検出手段30及び負荷検出手段48
の各情報に基づいて研磨ブラシ14の軸圧縮荷重Faが
求められるとともに、この軸圧縮荷重Faと予め設定さ
れた所定値Fwとの比較が行われる(ステップS2、ス
テップS3)。
【0052】そして、ステップS3において、軸圧縮荷
重Faが所定値Fwよりも小さい場合、あるいは同一値
の場合には本フローチャートが終了される(ステップS
2でYes)。一方、軸圧縮荷重Faが所定値Fwより
も大きい場合(ステップS3でNO)には、研磨ブラシ
14に座屈が生じる虞がある、あるいは座屈が生じてい
るとして、軸圧縮荷重Faと所定値Fwの差からアーム
12の回動角度に対する補正角度が演算されるととも
に、この演算結果に基づいてアーム12の回動角度が補
正され、これによって研磨対象面Wに対する研磨ブラシ
14の押圧力が減圧される(ステップS4)。そして、
ステップS4が終了すると、再度ステップS1にリター
ンされ最終的にステップS3で軸圧縮荷重Faが所定値
Fwよりも小さく成った時点(ステップS3でYES)
で、本フローチャートが終了される。
【0053】以上説明したように、上記研磨装置10で
は、研磨ブラシ14と比較的重量物であるブラシモータ
28とをアーム12の支持軸32を挟んで互いに反対側
に配置し、研磨ブラシ14を研磨対象面Wに押圧すべく
アーム12を作動させても、梃子の作用により研磨ブラ
シ14が慣性力の影響を受けることが殆どないように構
成したので、研磨ブラシ14の移動誤差を小さくし、こ
れにより研磨対象面Wに対する処理精度を高めることが
できる。
【0054】また、研磨ブラシ14の負荷を検出し、こ
れに基づいてアーム12の回動制御を行うので、研磨対
象面Wに対する研磨ブラシ14の押圧力をより正確に適
正値に維持して研磨処理を行うことができる。特に、こ
のアーム12の回動制御においては、研磨ブラシ14の
負荷に基づいて研磨ブラシ14の軸圧縮荷重Faを求
め、この軸圧縮荷重Faと所定値Fwとの比較に基づい
てアーム12を制御するので、上述のような構造を有す
る研磨装置10の処理において生じ易い、復動時の研磨
ブラシ14の座屈を確実に防止することができる。
【0055】なお、上記実施例においては、研磨装置1
0の往復移動における復動時にのみ、研磨対象面Wに対
する研磨ブラシ14の押圧力調整行うようにしている
が、これは上記研磨装置10においては、その復動時に
研磨ブラシ14の座屈が発生し易いという事情によるも
のであり、勿論、両移動時に研磨ブラシ14の押圧力調
整を行うようにしてもよい。なお、両移動時に研磨ブラ
シ14の押圧力調整を行う場合には、往動時と復動時の
研磨ブラシ14の押圧力の基準値を予め異なった値に設
定し、それらの基準値に対してアーム12の回動補正角
度を演算するようにしてもよい。
【0056】また、上記実施例においては、研磨対象面
Wに対する研磨ブラシ14の押圧力を減圧する制御につ
いて説明しているが、例えば、演算部38の軸圧縮荷重
Faと所定値Fwとの比較において、軸圧縮荷重Faが
所定値Fwを下回っているような場合には、軸圧縮荷重
Faと所定値Fwとの差に基づいて研磨対象面Wに対す
る研磨ブラシ14の押圧力を増圧するようにしてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る研磨装置では、研磨処理中に、研磨ブラシの負荷
を検出し、研磨ブラシに作用する押圧反力のうち研磨ブ
ラシの毛の軸方向成分を求め、この成分値と基準値との
比較結果に応じてアーム部材の回動量を補正制御するた
め、研磨ブラシの座屈が防止され、より高精度の処理が
達成される。特に、研磨ブラシの毛の座屈荷重値に基づ
いて上記基準値を設定することで、より有効に研磨ブラ
シの座屈を防止することができる。
【0058】また、本発明の請求項3に係る研磨装置で
は、研磨処理中に、研磨ブラシの負荷を検出して研磨ブ
ラシに作用する押圧反力を求め、この押圧反力に応じて
アーム部材の回動量を制御するので、研磨対象面に対す
る研磨ブラシの押圧力を適切に保って高精度の処理を達
成することができる。
【0059】特に、研磨ブラシとワークとを相対的に往
復移動させる場合には、往動時と復動時とで研磨ブラシ
の回転方向を逆回転とするが、このように研磨ブラシの
回転 方向を変える装置において、さらにアーム部材の回
動量を上記のように制御することでより精度の高い処理
を達成することができる。
【0060】このような装置において、上記押圧反力と
予め設定された基準値との比較を行い、押圧反力が基準
値よりも大きい場合に押圧反力と基準値との差から、研
磨対象面に対する研磨ブラシの押圧力を減圧すべく、ア
ーム部材の回動量に対する補正量を演算し、この補正量
に基づいてアーム部材を回動制御するようにすれば、研
磨ブラシの座屈の発生をより効果的に防止することがで
きる。
【0061】さらに、上記ワークに対して装置を相対的
に往復移動させつつ、その往動時及び復動時のいずれの
移動時にも上記ワークに対して研磨処理を施す場合に
は、上記往動時または復動時の少なくとも一方の移動時
に上記アーム部材の回動量に対する補正量を演算するよ
うに上記制御手段を構成するようにすれば、押圧力の制
御を簡略化することができる。
【0062】また、本発明の請求項6に係る研磨装置で
は、研磨処理中には、研磨ブラシの負荷を検出して研磨
ブラシに作用する押圧反力を求め、この押圧反力と予め
設定された基準値とからアーム部材の回動量に対する補
正量を求めてアーム部材の回動量を制御するため、研磨
対象面に対する研磨ブラシの押圧力を適切に保つことが
できる。そのため、研磨ブラシの座屈を防止し、これに
より高精度の処理を達成することができる。特に、ワー
ク研磨の際には、アーム部材とワークとを相対的に往復
移動させるが、往動時、復動時あるいは両移動時を問わ
ず、座屈が生じ易い方向への移動時にのみ研磨ブラシの
研磨対象面に対する押圧力を調整するため、押圧力の制
御を簡略化しつつ高精度の処理を達成することができ
る。
【0063】特に、上記アーム部材の先端部及び後端部
にそれぞれ上記研磨ブラシ及びモータを搭載し、これら
の間にアーム部材の回動支点を設けるようにすれば、ア
ーム部材の作動時に研磨ブラシが慣性力の影響を受ける
ことが殆どなくなり、これにより研磨ブラシの移動誤差
を小さくして研磨対象面に対する処理精度を高めるこ
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨装置の押圧力制御における制御系
を示すブロック図である。
【図2】本発明の研磨装置の一例を示す上面図(一部断
面図)である。
【図3】図2における正面図である。
【図4】研磨装置の往動時における研磨ブラシの毛及び
研磨対象面に作用する力の状態を示す概略図である。
【図5】研磨装置の復動時における研磨ブラシの毛及び
研磨対象面に作用する力の状態を示す概略図である。
【図6】本発明の研磨装置における押圧力制御を示すフ
ローチャートである。
【図7】従来の研磨装置を示す正面略図である。
【符号の説明】
10 研磨装置 12 アーム 14 研磨ブラシ 28 ブラシモータ 30 アーム回動角検出手段 36 コントローラ 38 演算部 40 アームモータ駆動制御部 42 ブラシモータ駆動制御部 44 主制御部 46 アームモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 49/16 B24B 27/04 B24B 29/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な研磨ブラシと、この研磨ブラ
    シをワークに対して接離させる手段とを備え、上記研磨
    ブラシをワークの研磨対象面に接触させた状態でこれら
    を相対的に移動させることにより研磨処理を施すように
    構成された研磨装置において、研磨ブラシを装備した回
    動可能なアーム部材と、研磨ブラシ駆動用のモータと、
    上記アーム部材を正逆回動させるアーム部材回動手段
    と、上記アーム部材の回動量を検出する回動量検出手段
    、研磨処理時に上記研磨ブラシの負荷を検出する負荷
    検出手段と、この負荷検出手段による検出データから、
    上記研磨ブラシに作用する押圧反力のうち研磨ブラシの
    毛の軸方向成分を求め、この値と予め設定された基準値
    との比較結果に基づいて上記アーム部材の回動量に対す
    る補正量を演算するとともに、この演算結果に基づいて
    上記アーム部材を回動補正すべく上記アーム部材回動手
    段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする研磨
    装置。
  2. 【請求項2】 上記基準値は、研磨ブラシの毛の座屈荷
    重値に基づいて設定されていることを特徴とする請求項
    1記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】 回転可能な研磨ブラシと、この研磨ブラ
    シをワークに対して接離させる手段とを備え、上記研磨
    ブラシをワークの研磨対象面に接触させた状態でこれら
    を相対的に移動させることにより研磨処理を施すように
    構成された研磨装置において、研磨ブラシを装備した回
    動可能なアーム部材と、研磨ブラシ駆動用のモータと、
    上記アーム部材を正逆回動させるアーム部材回動手段
    と、ワークとの相対的な往復移動の際に、往動時の研磨
    ブラシの回転方向と復動時の研磨ブラシの回転方向とが
    逆回転となるように上記モータを制御するモータ制御手
    段と、研磨処理時に上記研磨ブラシの負荷を検出する負
    荷検出手段と、この負荷検出手段による検出データか
    ら、上記研磨ブラシに作用する押圧反力を求めるととも
    に、求められた押圧反力に基づいて上記アーム部材回動
    手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする研
    磨装置。
  4. 【請求項4】 上記アーム部材の回動量を検出する回動
    量検出手段を備える一方、上記制御手段が、この負荷検
    出手段による検出データから、上記研磨ブラシに作用す
    る押圧反力を求め、この値と予め設定された基準値との
    比較結果に基づいて上記アーム部材の回動量に対する補
    正量を演算するとともに、この演算結果に基づいて上記
    アーム部材を回動補正すべく上記アーム部材回動手段を
    制御するように構成されていることを特徴とする請求項
    3記載の研磨装置。
  5. 【請求項5】 上記研磨装置は、上記ワークに対して相
    対的に往復移動されて、その往動時及び復動時のいずれ
    の移動時にも上記ワークに対して研磨処理を施すもので
    あって、上記制御手段は、上記往動時または復動時の少
    なくとも一方の移動時に上記アーム部材の回動量に対す
    る補正量を演算するように構成されていることを特徴と
    する請求項1又は4記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】 回転可能な研磨ブラシと、この研磨ブラ
    シをワークに対して接離させる手段とを備え、上記研磨
    ブラシをワークの研磨対象面に接触させた状態でこれら
    を相対的に移動させることにより研磨処理を施すように
    構成された研磨装置において、研磨ブラシを装備した回
    動可能なアーム部材と、研磨ブラシ駆動用のモータと、
    上記アーム部材を正逆回動させるアーム部材回動手段
    と、上記アーム部材の回動量を検出する回動量検出手段
    と、研磨処理時に上記研磨ブラシの負荷を検出する負荷
    検出手段と、この負荷検出手段による検出データから上
    記研磨ブラシに作用する押圧反力を求め、この値と予め
    設定された基準値との比較結果に基づいて上記アーム部
    材の回動量に対する補正量を演算するとともに、この演
    算結果に基づいて上記アーム部材を回動補正すべく上記
    アーム部材回動手段を制御する制御手段とを備え、ワー
    ク研磨の際には、アーム部材とワークとを相対的に往復
    移動させて、その往動時及び復動時のいずれの移動時に
    も上記ワークに対して研磨処理を施すとともに、上記往
    動時または復動時の少なくとも一方の移動時に上記アー
    ム部材の回動量に対する補正量を演算するように上記制
    御手段が構成されていることを特徴とする研磨装置。
  7. 【請求項7】 上記アーム部材の先端部及び後端部にそ
    れぞれ上記研磨ブラシ及びモータが搭載され、これらの
    間にアーム部材の回動支点が設けられているいることを
    特徴とする請求項1、3及び6記載の研磨装置。
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