JP2837931B2 - クーリングロール - Google Patents

クーリングロール

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,印刷機等に用いるクーリングロールに関す
る。
〔従来の技術〕
従来より,連続した紙,フィルム等のウェブに対する
印刷機において,走行中のウェブを冷却するためにクー
リングロールが使用されている。通常,クーリングロー
ルは,内部を冷却媒体,例えば冷却水が通過する構成と
なっており,また,回転自在に保持されていて走行する
ウェブに追従して回転するようになっている。ロールの
外周のウェブを通す面即ちウェブ支持面は平滑に機械加
工されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし,従来のクーリングロールでは,低テンション
のフィルム等のウェブ印刷時にクーリングロールの回転
が走行中のウェブに同調せず,印刷見当不安定及びイン
キ取られ等の支障が発生するという問題があった。
この問題を解決するには,クーリングロールの支持機
構を改良して回転抵抗を小さくすることが考えられる
が,それにも限度がある。そこで,クーリングロールを
走行中のウェブに同調させるため,クーリングロールに
ウェブ幅に合わせてオリーブテープを巻く方法が採られ
ている。この方法はクーリングロールの同調には効果が
あるが,寿命が短く,オリーブテープ貼り,剥がしのた
めに機械を停止しなければならず,無駄な時間が発生す
るという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので,オリ
ーブテープを巻くことなく,走行中の紙やフィルム等の
ウェブに同調させることの可能なクーリングロールを提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等はクーリングロールの同調不良を解消すべ
く鋭意検討の結果,ロール表面を梨地状にすることによ
り,ロール表面とウェブとの間の摩擦係数が大きくな
り,クーリングロールが確実にフィルムに同調すること
を見出し,本発明を完成した。
すなわち,本発明は,内部に冷却流体の通路を備えた
クーリングロールにおいて,その外周の少なくともウェ
ブを通すウェブ支持面を梨地面としたことを特徴とする
クーリングロールを要旨とする。
クーリングロール外周面に設ける梨地面は,クーリン
グロールを構成する素材の表面に直接形成し,そのまま
の状態で使用してもよいが、梨地面の耐摩耗性を向上さ
せるため,その表面に硬質クロムメッキ等の硬質皮膜を
形成するとか,或いはクーリングロール表面に硬質材料
によるコーティング層を形成しその表面を梨地面とする
ことが好ましい。コーティング層による梨地面の例とし
ては,セラミック粒子,金属粒子等の硬質粒子を梨地状
に溶射して形成したコーティング層を挙げることができ
る。硬質粒子を溶射して形成したコーティング層は,溶
射のみによって自動的に梨地面を形成でき,また,その
時の溶射粒子の大きさを適当に選定することにより,所
望粗さの梨地面を得ることができるので,好ましい。溶
射材料としては,硬度が大きく耐摩耗性に優れているこ
と,インキばなれが良いこと等の特性を備えたものが望
ましく,例えば,ホワイトアルミナを挙げることができ
る。
クーリングロールの外周面に形成する梨地面の表面粗
さは,小さ過ぎると平滑面と同じとなってウェブに対す
る摩擦係数が小さくなり,また逆に大き過ぎるとウェブ
に対する非接触部が多くなり冷却むらの生じる恐れがあ
る。これらを勘案して,通常,最大粗さ(Rmax)が5〜
50μm程度に,好ましくは10〜25μm程度に選定され
る。
〔作用〕
本発明のクーリングロールは表面に梨地面を有してい
るので,その上を通過する紙,フィルム等のウェブに対
する摩耗係数が大きい。その理由は,紙,フィルム等が
クーリングロール表面に巻付く際に,クーリングロール
表面との間に空気を巻き込むが,その空気は梨地面の凹
部を通って逃げ、ウェブは梨地面の無数の凸部先端に確
実に接触するためと考えられる。この結果,クーリング
ロールが走行中のウェブに確実に追従して回転し,スリ
ップが生じることがない。また,梨地面における凹部は
極めて小さいので,紙,フィルム等に対するクーリング
ロールの冷却むらを生じることはない。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例によるクーリングロールを
示す概略側面図である。このクーリングロール1は,ア
ルミニウム製のロール本体2を有し,その外周面に表面
が梨地面となったコーティング層3が形成されている。
このコーティング層3は,次の条件による溶射により形
成され,次の特性を備えている。
溶射材料:ホワイトアルミナ 99.6% 溶射粒子直径:10〜40μm,平均 25μm 溶射厚さ:100μm 硬度:1000HV コーティング層3の外径:162mm コーティング層3の長さ:1170mm ロール本体2内には冷却水用の通路4が形成されてお
り,その中の冷却水を供給する冷却パイプ5が挿入され
るようになっている。
このクーリングロール1を,グラビア輪転印刷機の印
刷ユニットのヒーター後部に使用し,被印刷物としてポ
リエステルフィルム(厚み12μm)を用い,印刷速度10
0m/minで800時間運転を行った。
その結果,クーリングロール1は印刷速度に100%回
転同調を行い,印刷見当不安定やインキ取られ等の支障
は生じなかった。
〔発明の効果〕
以上のように,本発明によれば,クーリングロール表
面を梨地面とすることにより,ロール表面とフィルムと
の間の摩擦係数を大きくして,クーリングロールを確実
に走行中の紙,フィルム等のウェブに同調させることが
できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるクーリングロールの概
略断面図である。 1……クーリングロール,2……ロール本体,3……コーテ
ィング層,4……通路,5……冷却パイプ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に冷却流体の通路を備えたクーリング
    ロールにおいて,その外周の少なくともウェブを通すウ
    ェブ支持面を梨地面としたことを特徴とするクーリング
    ロール。
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