JP2837211B2 - 自励発振回路 - Google Patents

自励発振回路

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JP2837211B2
JP2837211B2 JP1545090A JP1545090A JP2837211B2 JP 2837211 B2 JP2837211 B2 JP 2837211B2 JP 1545090 A JP1545090 A JP 1545090A JP 1545090 A JP1545090 A JP 1545090A JP 2837211 B2 JP2837211 B2 JP 2837211B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、振動式センサを用いて自励発振を起こさせ
て差圧などの物理量を測定する自励発振回路に係り、特
に低消費電流で広帯域の自励発振が可能なように改良し
た自励発振回路に関する。
このような自励発振回路は、回路の電力と信号とを2
本の伝送線を用いて統一電流で伝送する2線式信号伝送
器などの使用電力に制限がある信号伝送器に応用するこ
とができる。
<従来の技術> 第5図は従来の自励発振回路の構成の1例を示すブロ
ック図である。
10は振動子であり、この入力には励振電圧Ve1が可変
利得増幅器11から供給され、この励振電圧Ve1の供給に
よってその出力端に発生した出力電圧は増幅器12の入力
端に入力電圧Vi1として入力されている。この増幅器12
の出力電圧は可変利得増幅器11の入力端に供給されてい
る。
この様に、振動子10、可変利得増幅器11および増幅器
12によって構成される正帰還の発振ループにより振動子
10の固有振動数で発振する自励発振が継続される。
この場合、増幅器12の出力端から発振電圧を取り出し
て直流電圧変換器13に入力して直流電圧に変換し、この
直流電圧を基準電圧ES1と比較して誤差増幅器14で誤差
増幅して可変利得増幅器11に供給し、この基準電圧ES1
で決定される発振振幅になるように可変利得増幅器11の
利得を制御して発振ループの自励発振が継続するように
している。
しかしながら、この様な自励発振回路に用いられる可
変利得増幅器11、増幅器12、直流電圧変換器、誤差増幅
器14などには通常は演算増幅器が用いられ、電圧増幅が
行われるが、この場合にモノリシック素子に随伴するほ
とんどの寄生素子は容量性であるので電圧増幅をすると
遮断周波数が低下し、数μA以下の低消費電流で数100K
HZ以上まで増幅できる広帯域の増幅器を実現するのは困
難である。
そこで、一般に電圧増幅に代わって電流増幅を主体と
する回路が採用される。
第6図はこのような電流増幅を主体として用いた電圧
増幅回路の1例を示す回路図である。
入力電圧Vi1はトランジスタQ5とQ6のベースの間に印
加され、これ等のトランジスタQ5、Q6のエミッタはそれ
ぞれ同一の抵抗値を持つ抵抗REの一端と接続され、その
他端は一端が負電源−VEEに接続され定電流IBを流す定
電流源CC1の他端に接続されている。
これ等のトランジスタQ5とQ6のコレクタは互いにベー
スが接地されたトランジスタQ1、Q4のエミッタに接続さ
れると共にそれぞれトランジスタQ2、Q3のベースに接続
されている。
トランジスタQ2、Q3のエミッタは互いに接続され、一
端が負電源−VEEに接続されて定電流IEを流す定電流源C
C2の他端に接続されている。トランジスタQ2のコレクタ
はトランジスタQ4のコレクタに接続されて負荷抵抗RL
介して正電源+VCCに、トランジスタQ3のコレクタはト
ランジスタQ1のコレクタに接続されて負荷抵抗RLを介し
て正電源+VCCにそれぞれ接続されている。そして、ト
ランジスタQ1とQ4のコレクタ間から出力電圧V01が取り
出されている。
次に、以上のように構成された増幅回路の動作につい
て説明する。
入力電圧Vi1が印加されることにより、トランジスタQ
5とQ6のコレクタには定電流IBの分配が起こる。その分
配の比率をXとすれば、全体の電流はIBで一定であるの
で、トランジスタQ5のコレクタにはIBX、トランジスタQ
5のコレクタには(1−X)IBの電流が分配されて流れ
る。従って、入力電圧Vi1とは次の関係がある。
XIB−(1−X)IB=Vi1/RE …(1) この電流の分配によりトランジスタQ1とQ4の各ベース
/エミッタ電圧に差が生じ、差電圧VDが発生する。この
場合に、各分配電流XIB、(1−X)IBと差電圧VD
は、 VD=VTln[(1−X)IB/XIB] …(2) の関係がある。但し、トランジスタQ5とQ6の熱電圧をVT
としてあるが、以後も簡単のためにすべて各トランジス
タは同一の熱電圧として形成されているものとする。
また、この差電圧VDによりトランジスタQ2とQ3でそれ
ぞれコレクタ電流I2とI3に変換されるが、このときのコ
レクタ電流I2、I3と差電圧VDとは、 I2/I3=exp(VD/VT) …(3) の関係がある。
(2)、(3)式を用いると、 I2/I3=(1−X)IB/XIB=(1−X)/X …(4) の関係を得る。従って、各コレクタ電流I2、I3は(1−
X)とXの分流比で分配される点を考慮すると、定電流
IEは I2=(1−X)IE …(5) I3=XIE …(6) として分配される。
また、トランジスタQ1とQ4のコレクタ電流I1とI4は、
これ等の電流増幅率が大きいとすれば、 I1=XIB …(7) I4=(1−X)IB …(8) となる。
出力電圧V01は V01=RL[(I1+I3)−(I2+I4)] …(9) として求められるので、この(9)式に(1)式、
(4)式、及び(5)〜(8)式を代入すると、出力電
圧V01は V01=(RL/RE)[1+(IE/IB) …(10) として得られる。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、この様な電流増幅を主体とした電圧増
幅器を複数個用いて発振回路を構成すると、寄生容量の
影響を受け難いので広帯域化は達成されるが、多くの場
合に直流レベルシフトが起こるので、余分のレベルシフ
ト回路を必要とすると共に消費電流の増加を招くという
新たな問題が生じる。
<課題を達成するための手段> 本発明は、以上の課題を解決するために、振動子に励
振信号が入力されて励振されこの励振によって発生する
出力信号を検出してこれを増幅手段により増幅し励振信
号として印加することにより振動子の固有周波数をもっ
て自励発振する自励発振回路において、増幅手段はレベ
ルシフト段を有し出力信号を第1電流信号に変換して出
力する第1の電圧/電流変換器と、この第1電流信号を
第1直流レベルに固定した第1電圧信号に変換する第1
の電流/電圧変換器と、レベルシフト段とは逆方向のレ
ベルシフト段を有し前記第1電圧信号の二乗を演算して
第2電流信号を出力する二乗演算器と、この第2電流信
号を第2直流レベルに固定した第2電圧信号に変換する
第2の電流/電圧変換器と、この第2電圧信号を基準電
圧をベースとして比較積分して利得信号を出力する積分
器と、第1電圧信号は第1直流レベルをベースとし利得
信号は第2直流レベルをベースとして演算され利得信号
により発振ループのループゲインが1となるようにして
制御して励振信号として出力する利得制御変換器とを具
備するようにしたものである。
<作 用> レベルシフト段を有する第1の電圧/電流変換器は振
動シフトの出力信号を第1電流信号に変換して第1の電
流/電圧変換器に出力し、ここでこの第1電流信号を第
1直流レベルに固定した第1電圧信号に変換する。
次に、このレベルシフト段とは逆方向のレベルシフト
段を有する二乗演算器により第1電圧信号の二乗を演算
して第2電流信号を出力し、この第2電流信号を第2の
電流/電圧変換器により第2直流レベルに固定した第2
電圧信号に変換する。
さらに、積分器はこの第2電圧信号を基準電圧をベー
スとして比較積分し利得信号を出力する。
そして、利得制御交換器は、この第1直流レベルをベ
ースとした第1電圧信号と、第2直流レベルをベースと
した利得信号がそれぞれ入力されて、第1電圧信号に対
して利得信号により発振ループのループゲインが1とな
るように制御して励振信号として振動子に出力する。
<実施例> 第1図は本発明の全体構成を示すブロック図である。
Vi2は振動子10の出力端から入力される入力電圧であ
り、この入力電圧Vi2は2次側に中点を持つトランスT1
を介して電圧/電流変換器15に交流電圧ei2として入力
される。このトランスT1の中点には第1基準電圧VS1
印加されている。この電圧/電流変換器15は交流電圧e
i2を交流電流i1に変換して次段の電流/電圧変換器16に
出力する。
電流/電圧変換器16は、非反転入力端(+)に第1基
準電圧VS1が印加され出力端と反転入力端(−)との間
に帰還抵抗R1が接続された演算増幅器Q7で構成され、こ
の反転入力端(−)に交流電流i1を流して直流レベルが
第1基準電圧VS1に固定された交流電圧v01(=i1R1)に
変換する。
この交流電圧v01は、直流レベルが第1基準電圧VS1
設定された交流電圧v01に二乗を演算して交流電流i2
して出力する二乗演算器17に入力される。
電流/電圧変換器18は、非反転入力端(+)と第2基
準電圧ES2が印加され出力端と反転入力端(−)との間
に帰還抵抗R2とコンデンサC2との並列回路が接続された
演算増幅器Q8で構成され、この反転入力端(−)に交流
電流i2を流して直流レベルが第1基準電圧ES2に固定さ
れた直流電圧V02に変換して出力する。
この直流電圧V02は、非反転入力端(+)に基準電圧V
Rが印加され出力端と反転入力端(−)との間にコンデ
ンサC3が接続された積分器19の抵抗R3に入力され、ここ
で基準電圧VRと直流電圧V02とが等しくなるように利得
電圧VGが出力される。
20は利得制御変換器であり、ここには第1基準電圧V
S1が設定されると共に交流電圧v01が入力され、この第
1基準電圧VS1をベースとしてこの交流電圧v01に対応し
た交流電流i3に変換されて出力される。
この場合に、この変換利得は積分器19の利得電圧VG
より第2基準電圧VS2をベースとして変更される。
利得制御変換器20の出力端に得られる交流電流i3は一
端に第2基準電圧VS2が印加されたトランスT2の他端に
流され、その2次側から振動子10の入力抵抗Riに電流信
号として流され交流電圧v02を発生させ、これにより振
動子10は励振される。
以上のようにして、振動子10を含む電圧/電流変換器
15、電流/電圧変換器16、利得制御変換器20などで構成
されるメインの発振ループにより自励発振が持続される
が、この場合に二乗演算器17、電流/電圧変換器18、積
分器19などで構成される利得信号を発生させる利得信号
発生回路により自励発振回路の振幅を一定に保持して安
定な発振を継続させる。
次に、以上のように構成された各ブロックを含む詳細
な回路について第2図と第3図を用いて説明する。第2
図はメインの発振ループを構成する回路図、第3図は利
得信号発生回路を構成する回路図である。
まず、第2図における電圧/電流変換器15の回路の詳
細について説明する。
交流電圧ei2は作動増幅器A1とA2の非反転入力端
(+)の間に印加され、これ等の出力端はトランジスタ
Q10とQ11のベースに接続され、これ等のエミッタはそれ
ぞれ差動増幅器A1とA2の反転入力端(−)に接続される
と共に抵抗R4で接続されている。
トランジスタQ10とQ11のエミッタはそれぞれ定電流源
CC3とCC4により同一の定電流IB1でバイアスがかけら
れ、そのコレクタはそれぞれ定電流2IB1を持つ定電流源
CC5とCC6の一端に接続されその他端はいずれも正電源+
VCCに接続されている。
ベースが共に第2基準電圧VS2(VS1<VS2<VCC)にレ
ベルシフトされたトランジスタQ12とQ13のエミッタは、
それぞれトランジスタQ10とQ11のコレクタに接続され、
トランジスタQ12とQ13のコレクタは、それぞれトランジ
スタQ14とQ15で構成されたカレントミラー回路に接続さ
れている。そして、トランジスタQ15のコレクタから入
力電圧Vi2を交流電流i1に変換した出力として取り出
す。
次に、以上のように構成された電圧/電流変換器15の
動作について説明する。
差動増幅器A1とA2の非反転入力端(+)には入力電圧
Vi2が印加されるが、これ等の差動増幅器A1とA2は抵抗R
4に入力電圧Vi2が印加された状態で平衡するので、抵抗
R4に流れる交流電流iXは次式で示される。
iX=Vi2/R4 …(11) 従って、トランジスタQ10、Q11のエミッタには、それ
ぞれ(IB1+iX)、(IB1−ix)のエミッタ電流が流れ、
これ等のトランジスタの増幅率が大きいものとすれば、
これ等のトランジスタのコレクタにも同様なコレクタ電
流が流れる。
一方、定電流源CC5、CC6はそれぞれ2IB1の定電流を流
しているので、トランジスタQ12とQ13のエミッタにはそ
れぞれ(IB1−iX)、(IB1+iX)のエミッタ電流が流さ
れ、コレクタにも同様なコレクタ電流として流される。
トランジスタQ12とQ13のコレクタにはトランジスタQ14
とQ15で構成されたカレントミラー回路が接続されてい
るので、トランジスタQ15のコレクタにはトランジスタQ
14のコレクタ電流(IB1−iX)をコピーしたコレクタ電
流が流される。その結果、次段の電流/電圧変換器16に
流される交流電流i1は i1=2iX …(12) となる。
また、電流/電圧変換器16の抵抗R1にはこの交流電流
i1が流されるので、その出力端に生じる交流電圧v01は v01=i1R1=2iXR1 となり、(11)式を用いて v01=2Vi2R1/R4 …(13) を得る。
この場合、この交流電圧v01は、演算増幅器Q7の仮想
接地の作用により常に第1基準電圧VS1をベースとして
動作するので、交流電圧v01はそのま利得制御変換器20
に入力することができる。
次に、利得制御変換器20の回路の詳細について説明す
る。
トランジスタQ16、Q17のエミッタは共通に接続され、
この共通接続点はバイアス電流として定電流IB2を流す
定電流源CC7に接続され、トランジスタQ16のベースには
交流電圧v01が、トランジスタQ17のベースには第1基準
電圧VS1がそれぞれ印加されている。
トランジスタQ18、Q19は一対の差動増幅器として構成
され、これ等のエミッタはトランジスタQ16のコレクタ
と接続されている。またトランジスタQ20、Q21も一対の
差動増幅器として構成され、これ等のエミッタはトラン
ジスタQ17のコレクタと接続されている。そして、トラ
ンジスタQ19とQ20のベースは第2基準電圧VS2に固定さ
れ、トランジスタQ18とQ21のベースには積分器19からの
利得電圧VGが印加されている。
トランジスタQ19とQ20のコレクタはそれぞれトランジ
スタQ22とQ23で構成されたカレントミラー回路を介し
て、トランジスタQ18とQ21のコレクタはそれぞれ直接正
電源+VCCに接続されている。
そして、交流電流i3はトランジスタQ20のコレクタか
ら一端が第2基準電圧VS2に接続されたトランスT2の他
端に流されてその2次側から振動子10に出力される。
次に、以上のように構成された利得制御変換器20の動
作について説明する。
電流/電圧変換器16の出力である微小な交流電圧v01
がトランジスタQ16のベースに印加されることにより、
トランジスタQ16とQ17のコレクタには交流電圧+iy1
−iy1の変化が生じるが、これ等の交流電流は相互コン
ダクタンスをgmとすれば次式で示される。
iy1=gmv01/2 …(14) 但し、 gm=IB2/2VT …(15) である。
次に、トランジスタQ18とQ19の各エミッタに流れる交
流電流の和の電流がiy1でトランジスタQ18のベースに利
得電圧VGが印加されているときには、交流電流iy1に対
してトランジスタQ18のエミッタに流れる交流のエミッ
タ電流iy2は、次式で与えられる。
iy2=iy1/[1+exp(VG/VT)] …(16) このエミッタ電流iy2は同時にコレクタにもコレクタ
電流+iy2として流れる。
一方、トランジスタQ19のコレクタにはトランジスタQ
18のコレクタ電流iy2が増加したと同量のコレクタ電流i
y2の減少を伴なって流れるが、このコレクタ電流−iy2
はカレントミラー回路のトランジスタQ22のコレクタに
流れ、この電流がトランジスタQ23のコレクタにコピー
されてコレクタ電流−iy2として流れる。トランジスタQ
18とQ19の場合と同様にしてトランジスタQ20のコレクタ
には+iy2のコレクタ電流が流れる。
従って、交流電流i3は、 i3=2iy2 …(17) となる。
この式に(14)、(16)式を代入して i3=gmv01/[1+exp(VG/VT)] …(18) となる。このため、交流電流i3は利得電圧VGによりその
大きさが制御される。
次に、第3図における利得信号発生回路の詳細につい
て説明する。利得信号発生回路は二乗演算器17、電流/
電圧変換器18、積分器19などで構成されるが、まず二乗
演算器17の回路の詳細について説明する。
トランジスタQ24、Q25は一対の差動増幅器として構成
され、これ等のエミッタは定電流IB3を流す電流源CC8
接続されている。また、トランジスタQ26、Q27も一対の
差動増幅器として構成され、これ等のエミッタは定電流
IB3を流す電流源CC9に接続されている。そして、トラン
ジスタQ25とQ26のベースは第1基準電圧VS1に固定さ
れ、トランジスタQ24とQ27のベースには電流/電圧変換
器16の出力である交流電圧v01が印加されている。
トランジスタQ24、Q25のコレクタはベースが共通でダ
イオード接続されたトランジスタQ28、Q29のエミッタに
それぞれ接続され、これ等のコレクタは抵抗R4を介して
正電源+VCCに接続されている。
また、トランジスタQ30、Q31は差動増幅器として構成
されこれ等のエミッタはトランジスタQ26のコレクタ
と、トランジスタQ32、Q33も差動増幅器として構成され
これ等のエミッタはトランジスタQ27のコレクタとそれ
ぞれ接続されている。
そして、トランジスタQ31とQ32のベースはトランジス
タQ25のコレクタに、トランジスタQ30とQ33のベースは
トランジスタQ24のコレクタにそれぞれ接続されてい
る。
トランジスタQ30とQ32のコレクタはそれぞれトランジ
スタQ34とQ35で構成されたカレントミラー回路のトラン
ジスタQ34を介して、トランジスタQ31とQ33のコレクタ
はトランジスタQ35を介してそれぞれ正電源+VCCに接続
されている。そして、出力の交流電流i2はトランジスタ
Q31とQ33のコレクタから取り出される。
次に、以上のように構成された二乗演算器17の動作に
ついて説明する。
トランジスタQ24、Q25のコレクタに流れる電流は、全
体としてそれぞれ(IB3+iZ)、(IB3−iZ)となり、ト
ランジスタQ26、Q27のコレクタに流れる電流は、全体と
してそれぞれ(IB3−iZ)、(IB3+iZ)となるが、交流
電圧v01による電流変動iZだけを考慮すれば、相互コン
ダクタンスをgm′として iZ=gm′v01/2=(IB3/2VT)v01/2 …(19) となる。
ここで、(4)式を導いたときと同様にして、トラン
ジスタQ24、Q25のコレクタ電流(IB3+iZ)、(IB3
iZ)とトランジスタQ30、Q31、Q32、Q33のコレクタ電流
I5、I7、I6、I4との関係を求めると、 (IB3+iZ)/IB3 =I7/(IB3−iZ) =I6/(IB3+iZ) …(20) と (IB3−iZ)/IB3 =I5/(IB3−iZ) =I4/(IB3+iZ) …(21) となる。また、トランジスタQ35のコレクタ電流I8はト
ランジスタQ34のコレクタ電流(I5+I6)をコピーした
関係にあるので I8=I5+I6 …(22) となる。
ここで、出力電流をI0とすれば、(22)式の関係を用
いて I0=I4+I7−I8 =I4+I7−(I5+I6) …(23) を得る。
以上の(19)式〜(21)式、(23)式のを用いて出力
電流I0を求めると、 I0=−4iZ 2/IB3 となり、I0は交流電圧v01に対応する交流電流i2として
えられる。従って、 i2=−4iZ 2/IB3 …(24) となる。この式に(19)式の関係を用いると、 i2=−4[(IB3/2VT)v01/2]2/IB3 =−IB3(v01/2VT …(25) となる。
この交流電流i2が電流/電圧変換器18の抵抗R2に流れ
るので、その出力端には次の直流電圧V02が発生する。
V02=−i2R2 =R2IB3(v01/2VT …(26) この直流電圧V02は演算増幅器Q8の仮想接地により第
2基準電圧VS2を基準として動作するので、積分器19を
介して利得制御変換器20に直接入力することができる。
第4図は利得制御変換器の他の実施例を示す回路図で
ある。
第2図に示す利得制御変換器20のトランジスタQ18〜Q
23で構成される回路は第3図にQ30〜Q35で掛算器を用い
て第4図に示すように構成しても良い。
また、第2図に示すトランスT1、T2は振動子10の入出
力間の電位を合わせるためのものであるので、いずれか
一方を省略しても良く、また容量結合としても良い。
なお、電流/電圧変換器18はピーク検出回路を用いる
整流器として構成しても良い。
<発明の効果> 以上、実施例と共に具体的に説明したように本発明に
よれば、自励発振回路を構成する主要な要素である電圧
/電流変換器から第1の電流/電圧変換器を介して出力
される第1直流レベルを持つ第1電圧信号と、二乗演算
器から第2の電圧/電流変換器を介して出力される第2
直流レベルを持つ利得信号とを、これ等の第1、第2直
流レベルが設定された利得制御変換器に入力するように
したので、余分なレベルシフト回路を必要とすることな
く、このため低消費電流化を達成することができる。
また、電流増幅を効果的に用いているので、広帯域の
自励発振回路を実現することができる。
これ等の効果により、自励発振を応用する2線式信号
伝送器などの、電流が制限されかつ高い周波数を取り扱
う伝送器に有効に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体構成を示すブロック図、第2図は
第1図におけるメインの発振ループを構成する回路図、
第3図は第1図における利得信号発生回路を構成する回
路図、第4図は第2図における利得制御変換器の他の構
成を示す回路図、第5図は従来の自励発振回路の構成を
示すブロック図、第6図は第5図に示す自励発振回路で
用いられる電圧増幅器の構成を示す回路図である。 10……振動子、11……可変利得増幅器、14……誤差増幅
器、15……電圧/電流変換器、16、18……電流/電圧変
換器、17……二乗演算器、19……積分器、20……利得制
御変換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03B 5/30 - 5/42 H03G 1/00 - 3/34 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動子に励振信号が入力されて励振されこ
    の励振によって発生する出力信号を検出してこれを増幅
    手段により増幅し前記励振信号として印加することによ
    り前記振動子の固有周波数をもって自励発振する自励発
    振回路において、前記増幅手段はレベルシフト段を有し
    前記出力信号を第1電流信号に変換して出力する第1の
    電圧/電流変換器と、この第1電流信号を第1直流レベ
    ルに固定した第1電圧信号に変換する第1の電流/電圧
    変換器と、前記レベルシフト段とは逆方向のレベルシフ
    ト段を有し前記第1電圧信号の二乗を演算して第2電流
    信号を出力する二乗演算器と、この第2電流信号を第2
    直流レベルに固定した第2電圧信号に変換する第2の電
    流/電圧変換器と、この第2電圧信号を基準電圧をベー
    スとして比較積分して利得信号を出力する積分器と、前
    記第1電圧信号は前記第1直流レベルをベースとし前記
    利得信号は前記第2直流レベルをベースとして演算され
    前記利得信号により発振ループのループゲインが1とな
    るように制御して前記励振信号として出力する利得制御
    変換器とを具備することを特徴とする自励発振回路。
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