JP2835683B2 - 排気弁 - Google Patents

排気弁

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JP2835683B2
JP2835683B2 JP16973993A JP16973993A JP2835683B2 JP 2835683 B2 JP2835683 B2 JP 2835683B2 JP 16973993 A JP16973993 A JP 16973993A JP 16973993 A JP16973993 A JP 16973993A JP 2835683 B2 JP2835683 B2 JP 2835683B2
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鎮麿 大石
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TLV Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水配管に混入している空
気のみを自動的に排出する排気弁に関し、特に、どのよ
うな圧力状態であっても必要とする大きさの弁口を開口
して排気することのできるものに関する。
【0002】通常排気弁には、水配管への送水初期のみ
に排気弁口を開口して低圧大量の空気を排出する初期急
速排気弁と呼ばれるものと、送水初期のみならず空気が
来れば開口し水が来れば閉口する自動排気弁と呼ばれる
ものの2種類がある。
【0003】
【従来の技術】従来の排気弁としては例えば実公平4−
54380号公報に示されているものが用いられてい
た。これは、フロ―トとレバ―機構により大弁口と小弁
口とを同時に開閉させるものであり、大弁口で初期の大
量の空気を排出する初期急速排気弁の機能を果し、小弁
口で空気が来れば開口する自動排気弁の機能を果すもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
初期急速排気弁と自動排気弁の2つの機能を1つの弁で
果すことができるが、フロ―トとレバ―と大小2つの弁
口を必要とするために、構造が複雑になる問題があっ
た。
【0005】また上記従来のものでは、自動排気弁とし
ての機能を果す場合の小弁口の弁口面積が小さく、従っ
て多量の空気が流入してきた場合に排出しきれなくなる
問題があった。これは、一定の浮力と重力を有するフロ
―トで開口することのできる弁口面積は、弁口前後の圧
力差により決まり、それ以上の圧力差では開口できなく
なるからである。
【0006】また上記従来のものでは、入口から水と空
気の混合流体が勢いよく流入してきた場合に、空気のみ
ならず本来排出すべきでない一部の水も弁口から排出し
てしまい、排気弁周辺を排出水により汚してしまう問題
があった。
【0007】従って本発明の技術的課題は、簡単な構造
で初期急速排気弁と自動排気弁の相方の機能を果し、ど
のような圧力状態であっても大量の空気を排出すること
ができると共に、水の排出を確実に防止できる排気弁を
得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シング
で弁室を形成し、弁室の下部に流入口を上部に排気口を
設け、排気口と弁室の間の両者を連通する連通孔を開け
た弁座部材を取り付け、該連通孔内に摺動自在に筒状の
排気弁体を配置し、該排気弁体の弁室内部分に直接にま
たは間接的にフロ―トを取り付け、排気弁体に貫通孔を
形成して、該貫通孔の一方をフロ―ト上部の弁室内に開
口し、他方を出口側弁ケ―シングに形成した孔部に開口
して、フロ―ト上部の一方の開口の周囲に円筒壁をフロ
―トと固着して配置すると共に、排気弁体の側部であっ
て、フロ―ト下降時には排気口と連通しフロ―ト上昇時
には上記孔部と連通する位置に、上記貫通孔と連通する
排気弁孔を設けたものである。
【0009】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
弁室内の水位が低くフロ―トが下降している場合、筒状
弁体に設けた排気弁孔は排気口と連通する位置にあり、
流入口から弁室内に流入してきた空気は、弁室内の開口
と貫通孔と排気弁孔を経て排気口から排出される。流入
口から弁室内へ水が流入してくるとフロ―トはその浮力
により上昇する。フロ―トの上昇と共に筒状の排気弁体
も上昇して、排気弁体に設けた排気弁孔は孔部と連通す
ることとなり、排気口と連通することがなくなり、水の
排出を防止すると共に空気の排出を停止する。弁室内へ
再度空気が流入して水位が低下するとフロ―トも低下し
て、排気弁孔が排気口と再度連通して空気を排出する。
弁室内の水位に応じてこの作動を繰り返す。
【0010】排気弁体に貫通孔を設けてその一方を弁室
内に開口すると共に、他方を出口側弁ケ―シングに形成
した孔部に開口したことにより、フロ―ト上昇時に排気
弁体内は出口側においても弁室内圧力が作用することと
なり、排気弁体には弁室内圧力と出口側の圧力差に相当
する差圧が生じず、従って低圧から高圧までどのような
圧力状態であっても、小さなフロ―ト浮力でもって大き
な排気弁孔を開弁することができ、大量の空気を排出す
ることができる。
【0011】フロ―ト上部の一方の開口の周囲に円筒壁
を配置したことにより、流入口から水と空気の混合流体
が弁室内へ勢いよく流入してきても、円筒壁によって水
が一方の開口内に流入することが防止され、従って排気
口から水が外部に排出されることがない。
【0012】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。流入口1を形成した下本体2と、
排気口3を形成した上本体4と、上下本体2,4とで弁
室5を形成する円筒体6で弁ケ―シングを構成する。下
本体2に弁室5と区画する壁7を設け、壁7に流入口1
と弁室5を連通する複数の穴8,9を設ける。
【0013】弁室5の上部であって上本体4の下部中央
にガスケット10を介して弁座部材11をねじ結合す
る。弁座部材11の中心部に弁室5と排気口3とを連通
する連通孔12を開け、その連通孔12内に摺動自在に
長尺で筒状の排気弁体13を摺動リング30を介して配
置する。従って連通孔12の内径は排気弁体13の外径
よりも僅かに大きなものとする。
【0014】排気弁体13の内部には貫通孔15を形成
して、一方を弁室5内に孔16を介して開口し、他方を
上本体4に設けた孔部19に上端の孔20を介して開口
する。排気弁体13の弁室5内部に中空の球形フロ―ト
21を溶接により取り付ける。孔16の周囲には、上端
開放の円筒壁17をフロ―ト21の上部に溶接により取
り付ける。円筒壁17の上端全周には、弁座部材11の
下端面と当接して連通孔12を気密にシ―ルする合成ゴ
ム製のシ―ルリング18を取り付ける。また円筒壁17
の下部にはオリフィス孔25を設ける。排気弁体13の
下端部22は下本体2の壁7上に戴置する。
【0015】上本体4の孔部19も排気弁体13が摺動
できるように、その内径を排気弁体13の外径より僅か
に大きなものとすると共に、摺動リング31を配置す
る。図1に示すようにフロ―ト21が下降している場合
に、排気口3と連通する位置に、排気弁孔23を設け
る。排気弁孔23は貫通孔15と連通すると共に、フロ
―ト21が上昇すると孔部19内に位置する箇所に設け
る。排気弁孔23の大きさや形状や数は、排気弁の排出
流量特性に応じて適宜、円形や矩形や扇形等を選定する
ことができる。
【0016】次に作用を説明する。排気弁は図示しない
水配管に流入口1を接続して、水配管内の空気のみを自
動的に排出するものであり、図1に示すように弁室5内
のフロ―ト21が下降している場合は、排気弁体13は
壁7上に位置し、排気弁孔23は排気口3と連通する。
従って、流入口1から流入してきた空気は穴8,9と孔
16と貫通孔15と排気弁孔23とを経て排気口3から
排出される。
【0017】流入口1から弁室5内に水が流入してくる
と、弁室5内の水位が上昇し、フロ―ト21もその浮力
により上昇する。フロ―ト21の上昇と共に排気弁体1
3も上昇し、排気弁孔23が孔部19内に位置すると、
排気弁孔23は孔部19により閉止されることとなり、
水の排気口3への排出が防止されると共に、空気の排出
も停止される。
【0018】フロ―ト21の上昇時に、上本体4の孔部
19は、孔20と貫通孔15と孔16及びオリフィス孔
25とを介して弁室5と連通しており、孔部19内の圧
力は弁室5内の圧力と等しいものとなる。従って、排気
弁体13が下動する場合に、弁室5内圧力と排気口3圧
力との圧力差に相当する差圧が作用することがなくな
り、弁室5内圧力すなわち流入口1側の圧力が低圧から
高圧までどのような圧力であっても、一定のフロ―ト浮
力により排気弁孔23を開閉することが可能となる。
【0019】流入口1から水と空気の混合流体が勢いよ
く流入してきても、排気口3に通じる一方の孔16の周
囲には円筒壁17が配置されており、混合流体を孔16
から排気口3へ通過させることを防止して水の排出を防
止することができる。本実施例においては、円筒壁17
の上端全体を開放としたが少しの隙間を残して上端の一
部を覆うこともできる。
【0020】本実施例においては、フロ―ト21を排気
弁体13に直接に取り付けた例を示したが、フロ―トを
レバ―フロ―ト構造として、レバ―のフロ―トとは反対
側部に排気弁体13を連結することもできる。
【0021】
【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。筒
状の排気弁体とフロ―トによる簡単な構造で、低圧から
高圧までどのような圧力状態であっても差圧に関係なく
大きな排気弁孔を開けることができ、初期急速排気弁と
自動排気弁の2つの機能を1つの弁でもって果すことが
できると共に、水が排気口から排出されることを防止す
ることができ、排出水による汚れを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気弁の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 流入口 3 排気口 5 弁室 11 弁座部材 12 連通孔 13 排気弁体 15 貫通孔 17 円筒壁 19 孔部 21 フロ―ト 23 排気弁孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ケ―シングで弁室を形成し、弁室の下
    部に流入口を上部に排気口を設け、排気口と弁室の間に
    両者を連通する連通孔を開けた弁座部材を取り付け、該
    連通孔内に摺動自在に筒状の排気弁体を配置し、該排気
    弁体の弁室内部分に直接にまたは間接的にフロ―トを取
    り付け、排気弁体に貫通孔を形成して該貫通孔の一方を
    フロ―ト上部の弁室内に開口し他方を出口側弁ケ―シン
    グに形成した孔部に開口して、フロ―ト上部の一方の開
    口の周囲に円筒壁をフロ―トと固着して配置すると共
    に、排気弁体の側部であって、フロ―ト下降時には排気
    口と連通しフロ―ト上昇時には上記孔部と連通する位置
    に、上記貫通孔と連通する排気弁孔を設けたことを特徴
    とする排気弁。
JP16973993A 1993-06-15 1993-06-15 排気弁 Expired - Lifetime JP2835683B2 (ja)

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JPH074545A JPH074545A (ja) 1995-01-10
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008232334A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Kubota Ci Kk 送水管用空気弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008232334A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Kubota Ci Kk 送水管用空気弁

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JPH074545A (ja) 1995-01-10

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