JP2835611B2 - カラー画像形成法 - Google Patents
カラー画像形成法Info
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C7/00—Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
- G03C7/3041—Materials with specific sensitometric characteristics, e.g. gamma, density
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/76—Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
- G03C1/825—Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by antireflection means or visible-light filtering means, e.g. antihalation
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カラープリント用原稿から、カラープリン
ト感光材料に焼付け、引続いてカラー現像処理するカラ
ー画像形成法に関するもので、とくにカラープリント用
原稿に用いられる色材、カラープリント感光材料の分光
増感およびカラー現像処理による色再現が改良された画
像形成法に関するものである。
ト感光材料に焼付け、引続いてカラー現像処理するカラ
ー画像形成法に関するもので、とくにカラープリント用
原稿に用いられる色材、カラープリント感光材料の分光
増感およびカラー現像処理による色再現が改良された画
像形成法に関するものである。
(従来の技術と課題) 近年、ハイテレビジョンの実用化、電子カメラの市場
導入、電子写真によるカラー画像のコピー技術の進歩な
ど、従来の銀塩カラー写真技術の他にも幾多の技術が開
発され普及しつゝある。他方ハロゲン化銀多層カラー感
光材料は、撮影用感光材料として高感度にして高画質と
くに忠実なる色再現性の実現に、またプリント感光材料
として、カラー写真、カラー印刷物からのコピーやディ
ジタルカラー映像情報からのハード・コピーや写真の再
生など益々多岐にわたる要求が生まれている。またカラ
ー現像処理も、従来の大規模な現像所における方式だけ
でなく、ミニラボシステムも普及している。
導入、電子写真によるカラー画像のコピー技術の進歩な
ど、従来の銀塩カラー写真技術の他にも幾多の技術が開
発され普及しつゝある。他方ハロゲン化銀多層カラー感
光材料は、撮影用感光材料として高感度にして高画質と
くに忠実なる色再現性の実現に、またプリント感光材料
として、カラー写真、カラー印刷物からのコピーやディ
ジタルカラー映像情報からのハード・コピーや写真の再
生など益々多岐にわたる要求が生まれている。またカラ
ー現像処理も、従来の大規模な現像所における方式だけ
でなく、ミニラボシステムも普及している。
この動向の中で、益々ハロゲン化銀カラー多層感光材
料の特徴である高感度、高画質とくに忠実な色再現性と
仕上り品質の安定化に対する要求が一層高まっている。
料の特徴である高感度、高画質とくに忠実な色再現性と
仕上り品質の安定化に対する要求が一層高まっている。
撮影カラー感光材料とプリント感光材料とを用いるい
わゆるネガ・ポジ画像形成システムにおいては、撮影カ
ラー感光材料に、カラーネガ感光材料に用いられる有利
な条件を活用し、とくに被写体の色再現性を改良する工
夫があり、例えば3種の発色々素の改良、青感性、緑感
性および赤感性分光感度分布の改良、3種の発色々素の
不適切な分光吸収を修正するカラー・マスキング法の改
良、各発色が異なる乳剤層の間の混色の除去、DIR−化
合物の適用や前記感光層のほかに前記感光層の分光感度
分布を異にする機能性感光層の適用などの工夫がなされ
ている。具体的には例えば、リサーチ・ディスクロージ
ャー(RD)17643、同18717号に引用された特許、米国特
許第2,407,210号、同第2,875,057号、同第3,265,506
号、同第3,408,194号、同第3,447,928号、同第3,933,50
1号、同第4,02262号、特公昭58−10739号、米国特許第
4,401,752号、同第4,326,024号、RD−18053号、英国特
許第1,425,020号、西独公開第2,219,917号、同第2,261,
361号、同第2,329,587号、同第2,433,812号などの記
載、米国特許第4,310,619号、同第4,351,897号、欧州特
許第73636号、米国特許第3,061,432号、同第3,725,067
号、RD−24220号、RD−24230号、特開昭60−43659号、
同第4,500,630号、同第4,540,654号、などの記載、米国
特許第2,369,929号、同第2,801,171号、同第2,772,162
号、同第2,895,826号、同第3,772,002号、同第2,772,16
2号、同第3,758,308号、同第4,126,396号、同第4,334,0
11号、同第4,327,173号、同第3,446,622号、同第4,333,
999号、同第4,451,559号、同第4,427,767号、また米国
特許第4,163,670号、特公昭57−39413号、米国特許第4,
004,929号、同第4,138,258号、英国特許第1,146,368号
などの記載、米国特許第4,366,237号、英国特許第2,12
5,570号、欧州特許第96570号、西独公開第3,234,533号
などの記載、米国特許第3,451,820号、同第4,080,211
号、同第4,367,282号および英国特許第2,102,173号に記
載されている。また特開昭61−34541号などの記載に示
されている。
わゆるネガ・ポジ画像形成システムにおいては、撮影カ
ラー感光材料に、カラーネガ感光材料に用いられる有利
な条件を活用し、とくに被写体の色再現性を改良する工
夫があり、例えば3種の発色々素の改良、青感性、緑感
性および赤感性分光感度分布の改良、3種の発色々素の
不適切な分光吸収を修正するカラー・マスキング法の改
良、各発色が異なる乳剤層の間の混色の除去、DIR−化
合物の適用や前記感光層のほかに前記感光層の分光感度
分布を異にする機能性感光層の適用などの工夫がなされ
ている。具体的には例えば、リサーチ・ディスクロージ
ャー(RD)17643、同18717号に引用された特許、米国特
許第2,407,210号、同第2,875,057号、同第3,265,506
号、同第3,408,194号、同第3,447,928号、同第3,933,50
1号、同第4,02262号、特公昭58−10739号、米国特許第
4,401,752号、同第4,326,024号、RD−18053号、英国特
許第1,425,020号、西独公開第2,219,917号、同第2,261,
361号、同第2,329,587号、同第2,433,812号などの記
載、米国特許第4,310,619号、同第4,351,897号、欧州特
許第73636号、米国特許第3,061,432号、同第3,725,067
号、RD−24220号、RD−24230号、特開昭60−43659号、
同第4,500,630号、同第4,540,654号、などの記載、米国
特許第2,369,929号、同第2,801,171号、同第2,772,162
号、同第2,895,826号、同第3,772,002号、同第2,772,16
2号、同第3,758,308号、同第4,126,396号、同第4,334,0
11号、同第4,327,173号、同第3,446,622号、同第4,333,
999号、同第4,451,559号、同第4,427,767号、また米国
特許第4,163,670号、特公昭57−39413号、米国特許第4,
004,929号、同第4,138,258号、英国特許第1,146,368号
などの記載、米国特許第4,366,237号、英国特許第2,12
5,570号、欧州特許第96570号、西独公開第3,234,533号
などの記載、米国特許第3,451,820号、同第4,080,211
号、同第4,367,282号および英国特許第2,102,173号に記
載されている。また特開昭61−34541号などの記載に示
されている。
分光感度分布の改良は、増感色素の選択、ハロゲン化
銀粒子の晶癖や添加法などの工夫があるが、それだけで
は必ずしも充分といえない。
銀粒子の晶癖や添加法などの工夫があるが、それだけで
は必ずしも充分といえない。
そこで写真用染料を用いて分光感度分布を修正する方
法(例えば特公昭51−1419号などに記載の方法)がある
が、写真用染料自体が感度の低下や減感作用を持つ上、
特定層に固定が困難であったり、画像形成後に残色とな
るなどの問題がある。とくに増感色素によるハロゲン化
銀乳剤の分光増感作用を阻害することが多い。これらの
染料を特定層に固定する方法の改良もなされている。例
えば米国特許第3,247,127号、同第2,390,707号、同第2,
255,077号、同第2,493,747号、同第2,843,486号、同第
4,420,555号、英国特許第560,385号、同第584,609号、
の記載また米国特許第2,548,564号、同第2,484,430号、
同第3,148,061号、同第3,756,814号、英国特許第685,47
5号、同第850,281号の記載がある。
法(例えば特公昭51−1419号などに記載の方法)がある
が、写真用染料自体が感度の低下や減感作用を持つ上、
特定層に固定が困難であったり、画像形成後に残色とな
るなどの問題がある。とくに増感色素によるハロゲン化
銀乳剤の分光増感作用を阻害することが多い。これらの
染料を特定層に固定する方法の改良もなされている。例
えば米国特許第3,247,127号、同第2,390,707号、同第2,
255,077号、同第2,493,747号、同第2,843,486号、同第
4,420,555号、英国特許第560,385号、同第584,609号、
の記載また米国特許第2,548,564号、同第2,484,430号、
同第3,148,061号、同第3,756,814号、英国特許第685,47
5号、同第850,281号の記載がある。
カラープリント感光材料についても、優れた撮影用カ
ラー感光材料を用いて得られる優れたプリント原稿から
画像のシャープネス、粒状性とともに、忠実な色再現性
をうるための幾多の工夫がある。撮影用カラー感光材料
と同様にカラーカプラーとその発色々素の改良、青感
性、緑感性および赤感性の分光感度分布の改良、各層間
の混色の防止、ステインの発生の防止などがある。
ラー感光材料を用いて得られる優れたプリント原稿から
画像のシャープネス、粒状性とともに、忠実な色再現性
をうるための幾多の工夫がある。撮影用カラー感光材料
と同様にカラーカプラーとその発色々素の改良、青感
性、緑感性および赤感性の分光感度分布の改良、各層間
の混色の防止、ステインの発生の防止などがある。
例えば、プリント感光材料についてはリサーチ・ディ
スクロージャーRD−18716号などの記載、分光感度分布
の改良と関係してハロゲン化銀乳剤については特開昭48
−5423号、同昭59−149345号、同昭59−119344号や米国
特許第3,655,394号などの記載、増感色素とその使用法
については、例えば特開昭49−114418号、同昭51−1393
23号、特開昭55−26589号、同昭58−28738号、同昭59−
5238号、同昭59−48756号、同昭59−133540号、同昭60
−196749号、同昭61−210345号、同昭61−205929号や米
国特許第4,183,756号などの記載、またカラーカプラー
の改良については例えば特開昭58−105229号などの記載
をそれぞれ挙げることができる。
スクロージャーRD−18716号などの記載、分光感度分布
の改良と関係してハロゲン化銀乳剤については特開昭48
−5423号、同昭59−149345号、同昭59−119344号や米国
特許第3,655,394号などの記載、増感色素とその使用法
については、例えば特開昭49−114418号、同昭51−1393
23号、特開昭55−26589号、同昭58−28738号、同昭59−
5238号、同昭59−48756号、同昭59−133540号、同昭60
−196749号、同昭61−210345号、同昭61−205929号や米
国特許第4,183,756号などの記載、またカラーカプラー
の改良については例えば特開昭58−105229号などの記載
をそれぞれ挙げることができる。
しかしながら、これらの技術によってはまだ撮影用カ
ラー感光材料が得た被写体情報を充分にプリントに伝達
しているといえず、被写体の忠実な色再現性が劣化して
いる。とくにカラープリント感光材料に用いられるカラ
ーカプラーやその発色々像の特性が改良されるとともに
かかる欠陥がめだつようになった。
ラー感光材料が得た被写体情報を充分にプリントに伝達
しているといえず、被写体の忠実な色再現性が劣化して
いる。とくにカラープリント感光材料に用いられるカラ
ーカプラーやその発色々像の特性が改良されるとともに
かかる欠陥がめだつようになった。
同様のことが、撮影用反転カラー感光材料やデュープ
感光材料から得られるカラープリント原稿から、直接カ
ラーポジ感光材料や反転カラー感光材料を用いてプリン
トを作成する場合にもいうことができる。
感光材料から得られるカラープリント原稿から、直接カ
ラーポジ感光材料や反転カラー感光材料を用いてプリン
トを作成する場合にもいうことができる。
このように、撮影用多層カラー感光材料について、色
材、マスキング法、DIR−化合物の使用法、層の構成法
の箇々について、またプリント感光材料についても色
材、ハロゲン化銀粒子、分光増感や、その層構成法また
そのカラー現像法の箇々について改良が提案されている
が、カラープリントの原稿、カラープリント感光材料ま
たはその焼付法およびカラー現像処理法などのトータル
システムとしての改良法についての提案がなく、また、
箇々の技術が進歩するほど、このトータルシステムの欠
陥がめだつ。撮影時は人間の肉眼と同じ視感特性で被写
体に感光し、得られたカラープリントは、人間の肉眼に
よって被写体をとらえて得た印象に適合する分光特性を
もつことが重要で、その間の種々の工程は1種のキャリ
アーでしかないとも言える。本発明は、従来にない処
の、このキャリアーの総合的な改良によって、カラープ
リントの原稿から画像形成する生産性を落すことなく、
高画質とくに色の忠実性と再現性を改良しようとする処
にある。
材、マスキング法、DIR−化合物の使用法、層の構成法
の箇々について、またプリント感光材料についても色
材、ハロゲン化銀粒子、分光増感や、その層構成法また
そのカラー現像法の箇々について改良が提案されている
が、カラープリントの原稿、カラープリント感光材料ま
たはその焼付法およびカラー現像処理法などのトータル
システムとしての改良法についての提案がなく、また、
箇々の技術が進歩するほど、このトータルシステムの欠
陥がめだつ。撮影時は人間の肉眼と同じ視感特性で被写
体に感光し、得られたカラープリントは、人間の肉眼に
よって被写体をとらえて得た印象に適合する分光特性を
もつことが重要で、その間の種々の工程は1種のキャリ
アーでしかないとも言える。本発明は、従来にない処
の、このキャリアーの総合的な改良によって、カラープ
リントの原稿から画像形成する生産性を落すことなく、
高画質とくに色の忠実性と再現性を改良しようとする処
にある。
本発明の目的の第1は、カラープリント感光材料を用
いて忠実な色再現性を改良できる画像形成法を提供する
ことである。第2にはカラーネガ、カラースライドやデ
ュープなどのカラープリント原稿から生産性や迅速性な
どをおとすことなく、優れた色再現性をもつカラー写真
をうる画像形成法を提供することである。
いて忠実な色再現性を改良できる画像形成法を提供する
ことである。第2にはカラーネガ、カラースライドやデ
ュープなどのカラープリント原稿から生産性や迅速性な
どをおとすことなく、優れた色再現性をもつカラー写真
をうる画像形成法を提供することである。
更に、カラープリント原稿をカラープリント感光材料
に焼付ける方法には通常加色法と減色法とがあるが、生
産性つまり時間、人力当りの処理能力が高いこと、工程
が安定化に有利なこと、光源の利用効率が高いこと、ま
たとくにプリントのカラー画像の品位の高いこと、ひい
ては焼付けの高速、無人化のために減色露光方式とくに
白色光源を用いる減色露光方式が一般に実用化してい
る。本発明は、この利点を活用しさらにプリントのカラ
ー画像の品位とくに色再現性の忠実度及び仕上り品質の
安定化とくにステインの発生の抑制化を改良することを
その目的とする。
に焼付ける方法には通常加色法と減色法とがあるが、生
産性つまり時間、人力当りの処理能力が高いこと、工程
が安定化に有利なこと、光源の利用効率が高いこと、ま
たとくにプリントのカラー画像の品位の高いこと、ひい
ては焼付けの高速、無人化のために減色露光方式とくに
白色光源を用いる減色露光方式が一般に実用化してい
る。本発明は、この利点を活用しさらにプリントのカラ
ー画像の品位とくに色再現性の忠実度及び仕上り品質の
安定化とくにステインの発生の抑制化を改良することを
その目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、鋭意、従来の画像形成工程の課題点
を、前記の如き「キャリアー」として把え解明したとこ
ろ、カラープリント用の原稿から、カラープリント感光
材料に減色露光方式により焼付けたのち実質上引続いて
カラー現像処理するカラー画像形成法において、カラー
プリント感光材料が、支持体の上にそれぞれ少なくとも
1層の青感層、前記感光層はいずれも塩化銀含有率が80
モル%以上のハロゲン化銀乳剤からなり、青感層の最大
分光感度分布の波長λSmaxがJ型分光増感により、また
緑感層の実効分光感光光量分布が実質的にJ型分光増感
に、及び赤感層の事項分光感光光量分布が実質的にM型
分光増感またはJ型分光増感により構成されていて、緑
感層の実効分光感光光量分布と青感層の実効分光感光光
量分布を実質的に独立させることによって、カラープリ
ント感光材料の各感光層の焼付時における平均混色度の
値を0.13以下とし、さらに前記のカラー現像処理が下記
(A)及び/又は(B)の条件を満たすことを特徴とす
るカラー画像形成法により、上記目的が達成されること
を見出した。
を、前記の如き「キャリアー」として把え解明したとこ
ろ、カラープリント用の原稿から、カラープリント感光
材料に減色露光方式により焼付けたのち実質上引続いて
カラー現像処理するカラー画像形成法において、カラー
プリント感光材料が、支持体の上にそれぞれ少なくとも
1層の青感層、前記感光層はいずれも塩化銀含有率が80
モル%以上のハロゲン化銀乳剤からなり、青感層の最大
分光感度分布の波長λSmaxがJ型分光増感により、また
緑感層の実効分光感光光量分布が実質的にJ型分光増感
に、及び赤感層の事項分光感光光量分布が実質的にM型
分光増感またはJ型分光増感により構成されていて、緑
感層の実効分光感光光量分布と青感層の実効分光感光光
量分布を実質的に独立させることによって、カラープリ
ント感光材料の各感光層の焼付時における平均混色度の
値を0.13以下とし、さらに前記のカラー現像処理が下記
(A)及び/又は(B)の条件を満たすことを特徴とす
るカラー画像形成法により、上記目的が達成されること
を見出した。
(A)発色現像、漂白・定着並びに水洗及び/又は安定
化のうちの少なくとも1つの処理を、下記一般式(I)
で表わされる化合物の少なくとも1種の存在下で行な
う。
化のうちの少なくとも1つの処理を、下記一般式(I)
で表わされる化合物の少なくとも1種の存在下で行な
う。
一般式 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれヒドロキシ基、
ハロゲン、ヘテロ環アミノ基、ヘテロ環チオ基、アルコ
キシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールオキシ
基またはアリールアミノ基を表わす。X及びYはそれぞ
れ=N−または=CH−を表わす。但し、XとYが同時に
=CH−を表わすことはない。Mは一価の陽イオンを表わ
す。) (B)漂白又は漂白定着液のpHが3.5〜6.0であり、かつ
水洗及び/又は安定化処理液の補充量が、前浴からの持
込みの3〜50倍である。
ハロゲン、ヘテロ環アミノ基、ヘテロ環チオ基、アルコ
キシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールオキシ
基またはアリールアミノ基を表わす。X及びYはそれぞ
れ=N−または=CH−を表わす。但し、XとYが同時に
=CH−を表わすことはない。Mは一価の陽イオンを表わ
す。) (B)漂白又は漂白定着液のpHが3.5〜6.0であり、かつ
水洗及び/又は安定化処理液の補充量が、前浴からの持
込みの3〜50倍である。
即ち、本発明者らは、今回新たに下記に定義の如き平
均混色度という概念を見出し、該平均混色度を0.13以下
にすることにより、カラープリント原稿からカラープリ
ント感光材料への画像伝達において今までに見られなか
った優れた色再現性が達成されるとともに一定の処理条
件下安定した仕上り品質が得られることを見出したもの
である。
均混色度という概念を見出し、該平均混色度を0.13以下
にすることにより、カラープリント原稿からカラープリ
ント感光材料への画像伝達において今までに見られなか
った優れた色再現性が達成されるとともに一定の処理条
件下安定した仕上り品質が得られることを見出したもの
である。
本発明に用いるカラープリント用の原稿とは、撮影用
カラー感光材料例えばカラーネガ感光材料、カラー反転
感光材料、インスタント写真感光材料など、デュープ感
光材料などを用いて得たネガフィルム、透明ポジフィル
ムや透明又は反射支持体を用いるカラー写真などをい
う。またカラー印刷で得た原稿であってもよい。撮影用
カラー感光材料における発色々像は必ずしもイエロー、
マゼンタまたはシアンに限定するには及ばない。これら
発色々像の情報がプリント感光材料にその発色々像の分
光透過特性と対応して設けられた少なくとも3種の分光
感度分布をもつ感光層をもって伝達受理できればよい。
しかし、カラー写真による種々の実用画像形成システム
に対する汎適用性から常用のイエロー色材(Y)、マゼ
ンタ色材(M)やシアン色材(C)の少なくとも3原色
からなる画像を支持体の上にもっているものが有利であ
る。
カラー感光材料例えばカラーネガ感光材料、カラー反転
感光材料、インスタント写真感光材料など、デュープ感
光材料などを用いて得たネガフィルム、透明ポジフィル
ムや透明又は反射支持体を用いるカラー写真などをい
う。またカラー印刷で得た原稿であってもよい。撮影用
カラー感光材料における発色々像は必ずしもイエロー、
マゼンタまたはシアンに限定するには及ばない。これら
発色々像の情報がプリント感光材料にその発色々像の分
光透過特性と対応して設けられた少なくとも3種の分光
感度分布をもつ感光層をもって伝達受理できればよい。
しかし、カラー写真による種々の実用画像形成システム
に対する汎適用性から常用のイエロー色材(Y)、マゼ
ンタ色材(M)やシアン色材(C)の少なくとも3原色
からなる画像を支持体の上にもっているものが有利であ
る。
本発明のカラープリント感光材料は、カラー印画紙、
直接ポジカラー感光材料、反転カラー感光材料などであ
るが、一般に支持体の上に実質上380nm〜520nm、好まし
くは390nmから485nmの波長域に分光感度をもつ青感性ハ
ロゲン化銀感光層(青感層:BL)、480nmから600nm、好
ましくは実質上485nmから570nmの波長域に分光感度をも
つ緑感性ハロゲン化銀感光層(緑感層:GL)および実質
上570nmから740nmの波長域に分光感度をもつ赤感性ハロ
ゲン化銀感光層(赤感層:RL)の少なくとも3つの感光
層を設けてなる。
直接ポジカラー感光材料、反転カラー感光材料などであ
るが、一般に支持体の上に実質上380nm〜520nm、好まし
くは390nmから485nmの波長域に分光感度をもつ青感性ハ
ロゲン化銀感光層(青感層:BL)、480nmから600nm、好
ましくは実質上485nmから570nmの波長域に分光感度をも
つ緑感性ハロゲン化銀感光層(緑感層:GL)および実質
上570nmから740nmの波長域に分光感度をもつ赤感性ハロ
ゲン化銀感光層(赤感層:RL)の少なくとも3つの感光
層を設けてなる。
カラープリント感光材料の主たる役割は、カラープリ
ント原稿がもつ3原色の色材がもつ画像情報を、イエロ
ー色材(Y)、マゼンタ色材(M)およびシアン色材
(C)の分光透過率に対応して、カラープリント感光材
料の青感層、緑感層および赤感層の分光感度でうけて、
それぞれ独立に、忠実に再現することである。
ント原稿がもつ3原色の色材がもつ画像情報を、イエロ
ー色材(Y)、マゼンタ色材(M)およびシアン色材
(C)の分光透過率に対応して、カラープリント感光材
料の青感層、緑感層および赤感層の分光感度でうけて、
それぞれ独立に、忠実に再現することである。
一般に色再現性を評価する為に、有彩色18色と無彩色
6色からなるマクベスチャートを用いることができる。
例えばC.S.M.MaCamyら著、J.Appl.Phot.Eng.2巻、95頁
ないし99頁(1976年)などに記載されている。
6色からなるマクベスチャートを用いることができる。
例えばC.S.M.MaCamyら著、J.Appl.Phot.Eng.2巻、95頁
ないし99頁(1976年)などに記載されている。
本発明ではかかるマクベスチャートを用いて、以下に
述べる如くしてカラープリント感光材料における平均混
色度を定義し、感光層のかかる平均混色度の値を0.13以
下とすることにより、今までにない、カラープリント原
稿からカラープリント感光材料への優れた色再現性を達
成を実現したものである。
述べる如くしてカラープリント感光材料における平均混
色度を定義し、感光層のかかる平均混色度の値を0.13以
下とすることにより、今までにない、カラープリント原
稿からカラープリント感光材料への優れた色再現性を達
成を実現したものである。
一般にカラープリント感光材料において青感層、緑感
層及び赤感層の中、緑感層が最も色再現性を劣化する欠
陥がある。そこでここではカラープリント感光材料の緑
感層について特に詳しく説明する。カラーチャートiを
撮影して得たカラー・ネガの色材の分光透過率分布をTi
(λ)、カラープリント感光材料の緑感層の分光感度分
布をS(λ)とし焼付光源のエネルギー分布をP(λ)
とすると緑感層がうけとる露光量は、カラーチャートi
について下式(1) で与えられる。ただしS(λ)は等エネルギーの単色光
で露光した時得られる分光感度分布である。
層及び赤感層の中、緑感層が最も色再現性を劣化する欠
陥がある。そこでここではカラープリント感光材料の緑
感層について特に詳しく説明する。カラーチャートiを
撮影して得たカラー・ネガの色材の分光透過率分布をTi
(λ)、カラープリント感光材料の緑感層の分光感度分
布をS(λ)とし焼付光源のエネルギー分布をP(λ)
とすると緑感層がうけとる露光量は、カラーチャートi
について下式(1) で与えられる。ただしS(λ)は等エネルギーの単色光
で露光した時得られる分光感度分布である。
通常、カラープリント感光材料は、中濃度の無彩色が
プリント上である定められた濃度の無彩色に仕上がるよ
うに焼付けるので、無彩色チャート(iが22,光学濃度
が約0.7)の露光量E22を基準として、他のチャートの露
光量Eiを求めると、下式(2)で定義されるHiによって
基準の無彩色に比してチャートiの色の露光量Eiが多い
か少いか表わすことができる。
プリント上である定められた濃度の無彩色に仕上がるよ
うに焼付けるので、無彩色チャート(iが22,光学濃度
が約0.7)の露光量E22を基準として、他のチャートの露
光量Eiを求めると、下式(2)で定義されるHiによって
基準の無彩色に比してチャートiの色の露光量Eiが多い
か少いか表わすことができる。
Hi=Ei/E22 ・・・(2) 緑感層の主極大感度波長を、その理想的分光感度分布
として中心に5nmの巾だけ感度を有するデルタ関数形の
分光感度分布が設定し、そのHiをHi0とおく。下式
(3)で定義されるαiはチャートiの色の露光量の理
想からの偏位の大きさを表わすことになる。
として中心に5nmの巾だけ感度を有するデルタ関数形の
分光感度分布が設定し、そのHiをHi0とおく。下式
(3)で定義されるαiはチャートiの色の露光量の理
想からの偏位の大きさを表わすことになる。
αi=Hi/Hi0 ・・・(3) そこでチャートiの色の混色度βiを次式(4)のよ
うに定義することができる。
うに定義することができる。
βi=αi−1.0 ・・・(4) 下式(5)に示すように、チャートiの色の混色度β
iのマクベスの有彩色のチャート18色の平均をとり、こ
れを焼付け(露光)時における平均混色度γと定義する
ことができる。
iのマクベスの有彩色のチャート18色の平均をとり、こ
れを焼付け(露光)時における平均混色度γと定義する
ことができる。
青感層、赤感層の平均混色度もそれぞれ実効波長域を
390nm〜485nmと570nm〜740nmに代えて同様に定義され、
容易に求めることができる。
390nm〜485nmと570nm〜740nmに代えて同様に定義され、
容易に求めることができる。
発明者らの研究によるとカラープリント感光材料につ
いて各有彩色のチャートの混色度と平均混色度はよい相
関性をもっている。本発明においては、混色の程度を混
色度または平均混色度をもって表わすことができ、平均
混色度の値を0.13以下、好ましくは0.12以下、さらに好
ましくは0.10以下とすることにより優れた色再現性を達
成できる。またはマクベスのチャートY(i=16)につ
いての混色度を好ましくは0.44以下、より好ましくは0.
42以下、さらに好ましくは0.40以下とするのがよい。混
色がないときは何れも0.0の値となる。しかし、実用的
には平均混色度が0.03以下であれば混色がないといえ
る。
いて各有彩色のチャートの混色度と平均混色度はよい相
関性をもっている。本発明においては、混色の程度を混
色度または平均混色度をもって表わすことができ、平均
混色度の値を0.13以下、好ましくは0.12以下、さらに好
ましくは0.10以下とすることにより優れた色再現性を達
成できる。またはマクベスのチャートY(i=16)につ
いての混色度を好ましくは0.44以下、より好ましくは0.
42以下、さらに好ましくは0.40以下とするのがよい。混
色がないときは何れも0.0の値となる。しかし、実用的
には平均混色度が0.03以下であれば混色がないといえ
る。
本発明では、青感層、緑感層及び赤感層のすべての上
記定義の平均混色度が0.13以下である。
記定義の平均混色度が0.13以下である。
カラープリント原稿からカラープリント感光材料に焼
付ける方法に、通常加色露光法と減色露光法とがある。
本発明はとくに減色露光方式とくに白光減色露光方式つ
まり白色光源による白光露光を含む自動プリンターによ
る焼付工程を含むカラー画像形成法である。
付ける方法に、通常加色露光法と減色露光法とがある。
本発明はとくに減色露光方式とくに白光減色露光方式つ
まり白色光源による白光露光を含む自動プリンターによ
る焼付工程を含むカラー画像形成法である。
カラープリント感光材料は、カラープリント原稿のイ
エロー、マゼンタおよびシアンなる色材による画像の分
光吸収特性によりそれぞれ独立に色相、階調などの画像
情報をうけとる必要がある。本発明はこのために、カラ
ープリント感光材料のイエロー、マゼンタおよびシアン
発色感光層の各最高感度波長λbs max,λgs maxおよび
λrs maxの近傍でのみ情報をうけることが最も好まし
い。
エロー、マゼンタおよびシアンなる色材による画像の分
光吸収特性によりそれぞれ独立に色相、階調などの画像
情報をうけとる必要がある。本発明はこのために、カラ
ープリント感光材料のイエロー、マゼンタおよびシアン
発色感光層の各最高感度波長λbs max,λgs maxおよび
λrs maxの近傍でのみ情報をうけることが最も好まし
い。
カラープリント感光材料の青感層は実際上400ないし4
85nm、緑感層は実際上485ないし570nmまたは赤感層は実
際上570ないし750nmの波長中に分光感度をおき、青感層
の最高感度波長(λsmax)は400ないし485nm、緑感層の
最高感度波長は520ないし570nmまた赤感層の最高感度波
長は600nmないし740nmにおくことができる。
85nm、緑感層は実際上485ないし570nmまたは赤感層は実
際上570ないし750nmの波長中に分光感度をおき、青感層
の最高感度波長(λsmax)は400ないし485nm、緑感層の
最高感度波長は520ないし570nmまた赤感層の最高感度波
長は600nmないし740nmにおくことができる。
本発明によるカラー・プリント感光材料において用い
られる実効分光光量分布を説明する。カラー・プリント
原稿、例えばカラーネガフィルムの色材の分光透過率分
布をT(λ)、カラープリント感光材料のある感光層の
(例えば緑感光層の)分光感度分布をS(λ)とし、焼
付光のエネルギー分布をP(λ)とすると、その感光層
がうける実効分光感光エネルギー分布E(λ)は下式
(6) E(λ)=S(λ)・T(λ)・P(λ)・・・(6) となり、その実効感光光量、例えば緑感層の実効感光光
量は下式(7) で与えられる。
られる実効分光光量分布を説明する。カラー・プリント
原稿、例えばカラーネガフィルムの色材の分光透過率分
布をT(λ)、カラープリント感光材料のある感光層の
(例えば緑感光層の)分光感度分布をS(λ)とし、焼
付光のエネルギー分布をP(λ)とすると、その感光層
がうける実効分光感光エネルギー分布E(λ)は下式
(6) E(λ)=S(λ)・T(λ)・P(λ)・・・(6) となり、その実効感光光量、例えば緑感層の実効感光光
量は下式(7) で与えられる。
式(6)で与えられる実効分光感光エネルギー分布E
(λ)を実効分光感光光量分布という。
(λ)を実効分光感光光量分布という。
このようにして、本発明によるカラープリント感光材
料の青感層(BL)の実効分光感光光量分布(以下Eb
(λ)という)、同様にして緑感層(GL)についての実
効分光感光光量分布(Eg(λ))及び赤感層(RL)につ
いての実効分光感光光量分布(Er(λ))が与えられ
る。本発明では、少なくともEg(λ)とEr(λ)又はEg
(λ)とEb(λ)が、好ましくはEb(λ)、Eg(λ)お
よびEr(λ)夫々が、実質的に独立であることである。
ここで、(i)カラープリント感光材料の、灰色被写体
を撮影して得たカラーネガフィルムより灰色になるよう
に焼付けて得たある感光層の実効分光光量(Eb,Egまた
はEr)の10%以下に、好ましくは7%以下に、他層のそ
れが存在するか又は存在しないとき、または(ii)ある
感光層の実効分光光量分布(Eg(λ),Eg(λ)またはE
r(λ))の最大値の約15%以下にしか他の感光層のそ
れが存在しないとき、実質的に混色の効果が明確には認
められず、実質的に独立であるということができる。好
ましくは(i)及び(ii)の条件を満たすことである。
料の青感層(BL)の実効分光感光光量分布(以下Eb
(λ)という)、同様にして緑感層(GL)についての実
効分光感光光量分布(Eg(λ))及び赤感層(RL)につ
いての実効分光感光光量分布(Er(λ))が与えられ
る。本発明では、少なくともEg(λ)とEr(λ)又はEg
(λ)とEb(λ)が、好ましくはEb(λ)、Eg(λ)お
よびEr(λ)夫々が、実質的に独立であることである。
ここで、(i)カラープリント感光材料の、灰色被写体
を撮影して得たカラーネガフィルムより灰色になるよう
に焼付けて得たある感光層の実効分光光量(Eb,Egまた
はEr)の10%以下に、好ましくは7%以下に、他層のそ
れが存在するか又は存在しないとき、または(ii)ある
感光層の実効分光光量分布(Eg(λ),Eg(λ)またはE
r(λ))の最大値の約15%以下にしか他の感光層のそ
れが存在しないとき、実質的に混色の効果が明確には認
められず、実質的に独立であるということができる。好
ましくは(i)及び(ii)の条件を満たすことである。
例えばカラープリント感光材料の緑感層(GL)につい
て(i)485ないし570nm波長域において、Eg(λ)×0.
15の値以下にEr(λ)およびEd(λ)が抑えられている
かまたはEr(λ)及びEb(λ)がないとき、または (ii)485ないし570nm波長域において、Eg×0.10の値以
下にErおよびEdが抑えられているかまたはErおよびEbが
ないとき、 緑感層の実効分光感光光量分布(Eg(λ))は他の感
光層と「実質的に独立である」ということができる。
て(i)485ないし570nm波長域において、Eg(λ)×0.
15の値以下にEr(λ)およびEd(λ)が抑えられている
かまたはEr(λ)及びEb(λ)がないとき、または (ii)485ないし570nm波長域において、Eg×0.10の値以
下にErおよびEdが抑えられているかまたはErおよびEbが
ないとき、 緑感層の実効分光感光光量分布(Eg(λ))は他の感
光層と「実質的に独立である」ということができる。
本発明における忠実な色再現性の改良効果が発現する
には、カラープリント感材に用いられる色材が格別改良
されていることおよびカラー現像処理が、残色、ステイ
ンの発生、脱銀不良などカラー画像の汚染などがないこ
とが必要であり、好ましくは撮影用カラー感光材料の分
光感度が例えば特願昭61−234518号などに記載されたよ
うに設定され、さらに好ましくはイエローカプラーやマ
ゼンタカプラーによる色材がブロツク型分光透過率をも
つように改良されていることである。
には、カラープリント感材に用いられる色材が格別改良
されていることおよびカラー現像処理が、残色、ステイ
ンの発生、脱銀不良などカラー画像の汚染などがないこ
とが必要であり、好ましくは撮影用カラー感光材料の分
光感度が例えば特願昭61−234518号などに記載されたよ
うに設定され、さらに好ましくはイエローカプラーやマ
ゼンタカプラーによる色材がブロツク型分光透過率をも
つように改良されていることである。
本発明のカプラー・プリント感光材料、とくにGLやRL
に用いられるハロゲン化銀乳剤は、BLの波長域およびよ
り長波長域に強い固有感度をもたないものが好ましい。
に用いられるハロゲン化銀乳剤は、BLの波長域およびよ
り長波長域に強い固有感度をもたないものが好ましい。
ハロゲン化銀感光乳剤は、通常実用的に沃臭化銀乳剤
の場合約540nmより短波長域、臭化銀の場合は約500nmよ
り短波長域、塩化銀の場合は約420nmより短波長域で光
吸収して潜像を与える、つまり感光性をもっている。例
えばT.H.Tames編The theory of the photographic proc
ess(1977年、第4版)の39ないし44頁の記載などに示
されている。従ってハロゲン化銀粒子のハロゲン組成や
結晶形成の方法が本発明にとって重要である。
の場合約540nmより短波長域、臭化銀の場合は約500nmよ
り短波長域、塩化銀の場合は約420nmより短波長域で光
吸収して潜像を与える、つまり感光性をもっている。例
えばT.H.Tames編The theory of the photographic proc
ess(1977年、第4版)の39ないし44頁の記載などに示
されている。従ってハロゲン化銀粒子のハロゲン組成や
結晶形成の方法が本発明にとって重要である。
本発明、とくにカラープリント感光材料を用いられる
ハロゲン化銀乳剤は、特願昭62−39825号や同昭62−319
741号明細書に記載のように主として(100)面に囲まれ
た塩化銀、臭化銀、またはその混合結晶から成る、実質
的に沃化銀を含まない塩臭化銀乳剤が好ましい。また特
願昭62−47225号や特願昭62−150320号明細書に記載の
ように主として(111)面をもつ塩化銀、臭化銀または
その混合結晶からなる実質的に沃化銀を含まない塩臭化
銀乳剤が好ましい。
ハロゲン化銀乳剤は、特願昭62−39825号や同昭62−319
741号明細書に記載のように主として(100)面に囲まれ
た塩化銀、臭化銀、またはその混合結晶から成る、実質
的に沃化銀を含まない塩臭化銀乳剤が好ましい。また特
願昭62−47225号や特願昭62−150320号明細書に記載の
ように主として(111)面をもつ塩化銀、臭化銀または
その混合結晶からなる実質的に沃化銀を含まない塩臭化
銀乳剤が好ましい。
実質的に沃化銀を含まないとは、全ハロゲン化銀量に
対する沃化銀の含有量が2モル%以下であることであ
り、好ましくは1モル%以下であり、更に好ましくは0.
5モル%以下であり、最も好ましくは沃化銀を全く含ま
ないことである。沃化銀を含むことは感光性の点で光吸
収量を増したり、分光増感色素の吸着を強めたり、ある
いは分光増感色素による減感を弱めたりする有用な点も
多く見られるが、本発明の技術を用いた系で短時間の迅
速現像を行なう場合には現像速度の遅いことがハロゲン
化銀粒子全体の現像速度を遅らせることになり、本発明
の平均混色度を改良する点でも、非常な不利をもたら
す。0.4モル%以下の沃化銀を含有させることが、分光
増感色素の吸着等で有利な場合もあるが、本発明におい
ては、基本的に沃化銀を含まないハロゲン化銀乳剤を用
いることが好ましい。
対する沃化銀の含有量が2モル%以下であることであ
り、好ましくは1モル%以下であり、更に好ましくは0.
5モル%以下であり、最も好ましくは沃化銀を全く含ま
ないことである。沃化銀を含むことは感光性の点で光吸
収量を増したり、分光増感色素の吸着を強めたり、ある
いは分光増感色素による減感を弱めたりする有用な点も
多く見られるが、本発明の技術を用いた系で短時間の迅
速現像を行なう場合には現像速度の遅いことがハロゲン
化銀粒子全体の現像速度を遅らせることになり、本発明
の平均混色度を改良する点でも、非常な不利をもたら
す。0.4モル%以下の沃化銀を含有させることが、分光
増感色素の吸着等で有利な場合もあるが、本発明におい
ては、基本的に沃化銀を含まないハロゲン化銀乳剤を用
いることが好ましい。
本発明では、塩化銀含有量が80モル%以上のハロゲン
化銀を用いるが、さらに色再現性の改良には、沃化銀を
0.4モル%以下で臭化銀含有量が10モル%以下の塩臭化
銀または塩化銀乳剤が好ましい。
化銀を用いるが、さらに色再現性の改良には、沃化銀を
0.4モル%以下で臭化銀含有量が10モル%以下の塩臭化
銀または塩化銀乳剤が好ましい。
本発明の技術を用いる系において特に処理の迅速性を
併せ要する場合には臭化銀含有率が3モル%以下、より
好ましくは1モル%以下の実質的に臭化銀を含有しない
塩化銀を用いることが更に好ましい。
併せ要する場合には臭化銀含有率が3モル%以下、より
好ましくは1モル%以下の実質的に臭化銀を含有しない
塩化銀を用いることが更に好ましい。
臭化銀含有率を少なくすると、単に現像の迅速性が向
上するだけでなく、それを含む感光材料を処理液でラン
ニングしたときに、補充量との関係で決まる現像液中の
平衡蓄積量の臭素イオンが低濃度で存在することにな
り、現像液そのものの迅速現像性を高く設定することが
でき、好ましい。
上するだけでなく、それを含む感光材料を処理液でラン
ニングしたときに、補充量との関係で決まる現像液中の
平衡蓄積量の臭素イオンが低濃度で存在することにな
り、現像液そのものの迅速現像性を高く設定することが
でき、好ましい。
本発明に用いるハロゲン化銀乳剤のハロゲン組成は、
さらにカラー現像処理における染料の残色、脱銀性にも
関係し、とくに沃化銀含有量が多いと不利である。これ
らのハロゲン組成に関連する特性は、粒子全体のハロゲ
ン組成だけでは決まらず、粒子内に、どのようなハロゲ
ン分布をしているかによっても左右される。従って、本
発明においてはハロゲン化銀乳剤はその粒子内にハロゲ
ン組成に関して分布あるいは構造を有することができ
る。その典型的なものは粒子の内部と表層が異なるハロ
ゲン組成を有するコアーシェル型あるいは二重構造型の
粒子である。このような粒子においてはコアの形状とシ
ェルの付いた全体の形状が同一のこともあれば異なるこ
ともある。具体的にはコア部が立方体の形状をしていて
シェルが付いた粒子の形状が立方体のこともあれば、コ
ア部が八面体であってシェル付き粒子が立方体の形状を
していることもある。またコア部は明確なレギュラー粒
子であるのにシェル付き粒子の形状はやゝ崩れているこ
ともある。また単なる二重構造でなく、三重構造にした
りそれ以上の多重構造にすることや、コアーシェルの二
重構造の粒子の表面に異なる組成を有するハロゲン化銀
を薄く付けたりすることができる。
さらにカラー現像処理における染料の残色、脱銀性にも
関係し、とくに沃化銀含有量が多いと不利である。これ
らのハロゲン組成に関連する特性は、粒子全体のハロゲ
ン組成だけでは決まらず、粒子内に、どのようなハロゲ
ン分布をしているかによっても左右される。従って、本
発明においてはハロゲン化銀乳剤はその粒子内にハロゲ
ン組成に関して分布あるいは構造を有することができ
る。その典型的なものは粒子の内部と表層が異なるハロ
ゲン組成を有するコアーシェル型あるいは二重構造型の
粒子である。このような粒子においてはコアの形状とシ
ェルの付いた全体の形状が同一のこともあれば異なるこ
ともある。具体的にはコア部が立方体の形状をしていて
シェルが付いた粒子の形状が立方体のこともあれば、コ
ア部が八面体であってシェル付き粒子が立方体の形状を
していることもある。またコア部は明確なレギュラー粒
子であるのにシェル付き粒子の形状はやゝ崩れているこ
ともある。また単なる二重構造でなく、三重構造にした
りそれ以上の多重構造にすることや、コアーシェルの二
重構造の粒子の表面に異なる組成を有するハロゲン化銀
を薄く付けたりすることができる。
本発明に用いるカラープリント感材には、特に粒子の
内部または表面に、他の相と異なるハロゲン組成を有す
る、層状または不連続に孤立した局在相をもつハロゲン
化銀粒子、なかでも不連続に孤立した臭化銀局在相を粒
子表面にもつ塩臭化銀粒子が好ましい。
内部または表面に、他の相と異なるハロゲン組成を有す
る、層状または不連続に孤立した局在相をもつハロゲン
化銀粒子、なかでも不連続に孤立した臭化銀局在相を粒
子表面にもつ塩臭化銀粒子が好ましい。
局在相をもつ塩臭化銀粒子の形状は、(100)面をも
つ立方体や14面体粒子が好ましい。また、八面体粒子や
平板粒子(なかでもアスペクト比が2〜10程度のものが
好ましい)であってもよい。
つ立方体や14面体粒子が好ましい。また、八面体粒子や
平板粒子(なかでもアスペクト比が2〜10程度のものが
好ましい)であってもよい。
前記の特願昭62−319741号、特願昭62−323214号及び
特願昭62−150320号明細書に記載したような現像開始点
が制御されたハロゲン化銀粒子を含む乳剤がとくに好ま
しい。また、CR−化合物(前記明細書に定義された)が
増感色素であることが好ましい。
特願昭62−150320号明細書に記載したような現像開始点
が制御されたハロゲン化銀粒子を含む乳剤がとくに好ま
しい。また、CR−化合物(前記明細書に定義された)が
増感色素であることが好ましい。
本発明に用いるハロゲン化銀乳剤の粒子の平均サイズ
(体積換算相当球の直径の平均)は2μ以下で0.1μ以
上が好ましい。特に好ましいのは1.4μ以下0.15μ以上
である。
(体積換算相当球の直径の平均)は2μ以下で0.1μ以
上が好ましい。特に好ましいのは1.4μ以下0.15μ以上
である。
粒子サイズ分布は狭いほうがよく、単分散乳剤が好ま
しい。特に形状がレギュラーの単分散乳剤は本発明に好
ましい。粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±20%
以内に全粒子の85%以上が入るような乳剤、そして特に
95%以上が入るような乳剤が好ましい。このような単分
散の乳剤の場合でも、特に前述のような何等かの構造を
有するハロゲン化銀粒子から成る乳剤が好ましい。そし
て更にはそのような単分散乳剤、特に立方体、十四面体
の単分散乳剤を二種以上混合または重層塗布して使用す
ることが、好ましい結果を与える。二種以上の単分散の
乳剤を混合使用するときは、銀換算混合比でそれぞれを
5%以上95%以下の比率で混合使用することが好まし
い。混合する乳剤の平均粒子サイズは体積換算で互いに
1:1.1以上1:8以下異なることが好ましく、更には1:1.2
以上1:6以下異なることが好ましい。二種の単分散乳剤
を混合使用するときは、上記と同様にその混合比を銀換
算で0.05:0.95から0.95:0.05の間で用いることが好まし
いが、更には0.1:0.9から0.9:0.1の間で用いることが好
ましい。
しい。特に形状がレギュラーの単分散乳剤は本発明に好
ましい。粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±20%
以内に全粒子の85%以上が入るような乳剤、そして特に
95%以上が入るような乳剤が好ましい。このような単分
散の乳剤の場合でも、特に前述のような何等かの構造を
有するハロゲン化銀粒子から成る乳剤が好ましい。そし
て更にはそのような単分散乳剤、特に立方体、十四面体
の単分散乳剤を二種以上混合または重層塗布して使用す
ることが、好ましい結果を与える。二種以上の単分散の
乳剤を混合使用するときは、銀換算混合比でそれぞれを
5%以上95%以下の比率で混合使用することが好まし
い。混合する乳剤の平均粒子サイズは体積換算で互いに
1:1.1以上1:8以下異なることが好ましく、更には1:1.2
以上1:6以下異なることが好ましい。二種の単分散乳剤
を混合使用するときは、上記と同様にその混合比を銀換
算で0.05:0.95から0.95:0.05の間で用いることが好まし
いが、更には0.1:0.9から0.9:0.1の間で用いることが好
ましい。
ハロゲン化銀の粒子形成または物理熟成の過程におい
て、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジ
ウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩、鉄
塩またはその錯塩等を共存させてもよい。
て、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジ
ウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩、鉄
塩またはその錯塩等を共存させてもよい。
特にイリジウム塩ないしその錯塩は、ハロゲン化銀に
対し10-9〜10-4モル/モル、より好ましくは10-8〜10-5
モル/モル用いられる。これは、イリジウム塩ないしそ
の錯塩を用いずに調製した乳剤に比べ、適切露光照度域
を外れて高照度や低照度で露光を行なった際の迅速現像
性や安定性を得る上で、特に有用である。
対し10-9〜10-4モル/モル、より好ましくは10-8〜10-5
モル/モル用いられる。これは、イリジウム塩ないしそ
の錯塩を用いずに調製した乳剤に比べ、適切露光照度域
を外れて高照度や低照度で露光を行なった際の迅速現像
性や安定性を得る上で、特に有用である。
公知のハロゲン化銀溶剤(例えば、アンモニア、チオ
シアン酸カリウム、または米国特許3,271,157号、特開
昭51−12360号、特開昭53−82408号、特開昭53−144319
号、特開昭54−100717号もしくは特開昭54−155828号等
に記載のチオエーテル類およびチオン化合物)の存在下
で物理熟成を行なうと、規則的な結晶形状を有し、粒子
サイズ分布の狭い単分散ハロゲン化銀乳剤が得られ、好
ましい。
シアン酸カリウム、または米国特許3,271,157号、特開
昭51−12360号、特開昭53−82408号、特開昭53−144319
号、特開昭54−100717号もしくは特開昭54−155828号等
に記載のチオエーテル類およびチオン化合物)の存在下
で物理熟成を行なうと、規則的な結晶形状を有し、粒子
サイズ分布の狭い単分散ハロゲン化銀乳剤が得られ、好
ましい。
物理熟成後の乳剤から可溶性銀塩を除去するには、ヌ
ーデル水洗、フロキュレーション沈降法、または限外ろ
過法等を利用することができる。
ーデル水洗、フロキュレーション沈降法、または限外ろ
過法等を利用することができる。
本発明に使用するハロゲン化銀乳剤は硫黄増感もしく
はセレン増感、還元増感、貴金属増感等の単独もしくは
併用により化学増感することができる。即ち、活性ゼラ
チンや、銀イオンと反応し得る硫黄を含む化合物(例え
ばチオ硫酸塩、チオ尿素化合物、メルカプト化合物、ロ
ーダニン化合物等)を用いる硫黄増感法や、還元性物質
(例えば第一スズ塩、アミン塩、ヒドラジン誘導体、ホ
ルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物等)を用いる
還元増感法、そして金属化合物(例えば金錯塩、Pt,Ir,
Pd,Rh,Fe等の周期律表のVIII族の金属の錯塩等)を用い
る貴金属増感法等を単独で、または組み合わせて用いる
ことができる。本発明の単分散塩臭化銀乳剤において
は、硫黄増感もしくはセレン増感が好ましく用いられ、
またこの増感に際し、ヒドロキシアザインデン化合物を
存在させることも好ましい。
はセレン増感、還元増感、貴金属増感等の単独もしくは
併用により化学増感することができる。即ち、活性ゼラ
チンや、銀イオンと反応し得る硫黄を含む化合物(例え
ばチオ硫酸塩、チオ尿素化合物、メルカプト化合物、ロ
ーダニン化合物等)を用いる硫黄増感法や、還元性物質
(例えば第一スズ塩、アミン塩、ヒドラジン誘導体、ホ
ルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物等)を用いる
還元増感法、そして金属化合物(例えば金錯塩、Pt,Ir,
Pd,Rh,Fe等の周期律表のVIII族の金属の錯塩等)を用い
る貴金属増感法等を単独で、または組み合わせて用いる
ことができる。本発明の単分散塩臭化銀乳剤において
は、硫黄増感もしくはセレン増感が好ましく用いられ、
またこの増感に際し、ヒドロキシアザインデン化合物を
存在させることも好ましい。
直接ポジ・カラープリント感光材料に用いるハロゲン
化銀乳剤は、例えば特願昭62−25737号明細書などに記
載の多重構造をもつ内部潜像型ハロゲン化銀粒子からな
る前記のハロゲン組成のハロゲン化銀乳剤が好ましい。
化銀乳剤は、例えば特願昭62−25737号明細書などに記
載の多重構造をもつ内部潜像型ハロゲン化銀粒子からな
る前記のハロゲン組成のハロゲン化銀乳剤が好ましい。
カラー反転、プリント感光材料に用いるハロゲン化銀
乳剤は、例えばEP第0217353A−2明細書、特開昭61−39
043号や特開昭61−61156号明細書などに記載の乳剤が好
ましい。
乳剤は、例えばEP第0217353A−2明細書、特開昭61−39
043号や特開昭61−61156号明細書などに記載の乳剤が好
ましい。
本発明によるカラープリント感光材料は、前記のよう
なハロゲン化銀を用いて、各々の感光層のEg(λ)とEr
(λ)又はEg(λ)とEh(λ)が実質的に独立になるよ
うに分光増感する。
なハロゲン化銀を用いて、各々の感光層のEg(λ)とEr
(λ)又はEg(λ)とEh(λ)が実質的に独立になるよ
うに分光増感する。
青感層(BL)については、ハロゲン化銀の固有感度だ
けでもよいが、好ましくはカラー現像の迅速性や汚染防
止のために極大固有感度波長を460nm以下、好ましくはB
L波長域以下に設けて分光増感する。本発明ではBLの最
大S(λ)の波長λSmaxがJ型分光増感に因るものであ
り、好ましくは次の一般式(II)によって表わされる増
感色素の中から選んで用いるがよい。
けでもよいが、好ましくはカラー現像の迅速性や汚染防
止のために極大固有感度波長を460nm以下、好ましくはB
L波長域以下に設けて分光増感する。本発明ではBLの最
大S(λ)の波長λSmaxがJ型分光増感に因るものであ
り、好ましくは次の一般式(II)によって表わされる増
感色素の中から選んで用いるがよい。
一般式(II) 式中、Z21及びZ22はそれぞれベンゾチアゾール核、ナ
フトチアゾール核、ベンゾゼレナゾール核、ナフトゼレ
ナゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフトオキサゾー
ル核、ベンゾイミダゾール核、ナフトイミダゾール核、
インドレニン核、ベンゾインドレニン核、インドール
核、又はキノリン核を表わす。各核は置換されていても
よい。R21及びR22は、それぞれアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基またはアラルキル基を表わし、R21とR
22の一方又は両方が少くとも1つのスルホン酸基、カル
ボキシル基またはヒドロキシル基を有する。j1及びk1は
それぞれ0または1の整数、n1は0または1を表わし、
nが0は分子内塩を形成することを表わす。
フトチアゾール核、ベンゾゼレナゾール核、ナフトゼレ
ナゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフトオキサゾー
ル核、ベンゾイミダゾール核、ナフトイミダゾール核、
インドレニン核、ベンゾインドレニン核、インドール
核、又はキノリン核を表わす。各核は置換されていても
よい。R21及びR22は、それぞれアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基またはアラルキル基を表わし、R21とR
22の一方又は両方が少くとも1つのスルホン酸基、カル
ボキシル基またはヒドロキシル基を有する。j1及びk1は
それぞれ0または1の整数、n1は0または1を表わし、
nが0は分子内塩を形成することを表わす。
X1 -は酸アニオンを表わす。
一般式(II)において、Z21,Z22によって形成される
ヘテロ環には、ハロゲン原子例えばF,Cl,Brなど、低級
アルキル基例えばメチル、エチル、トリフロロメチル、
ベンジル基、フェネチル基、ヒドロキシル基、アルコキ
シ基、アセチル基、例えばフェニル、クロロフェニル
基、カルボキシル基とそのエステル化されたカルボキシ
ル基、カルバモイル基、スルフィモイル基などの置換が
導入されていてもよい。とくにJバンドを強く形成する
基、ハロゲン原子、トリフロロメチル基、アリール基、
エステル化されたカルボキシル基などが好ましい。
ヘテロ環には、ハロゲン原子例えばF,Cl,Brなど、低級
アルキル基例えばメチル、エチル、トリフロロメチル、
ベンジル基、フェネチル基、ヒドロキシル基、アルコキ
シ基、アセチル基、例えばフェニル、クロロフェニル
基、カルボキシル基とそのエステル化されたカルボキシ
ル基、カルバモイル基、スルフィモイル基などの置換が
導入されていてもよい。とくにJバンドを強く形成する
基、ハロゲン原子、トリフロロメチル基、アリール基、
エステル化されたカルボキシル基などが好ましい。
R21,R22は各々炭素数1ないし6の低級アルキル基、
アルコキシアルキル基、アセトキシアルキル基、アルキ
ルウレイドアルキル基、ヒドロキシアルキル基、クロロ
アルキル基、スルホアルキル基、カルボキシアルキル
基、アリル基、ベンジル基、フェネチル基などの通常シ
アニン色素に用いる基を用いることができる。
アルコキシアルキル基、アセトキシアルキル基、アルキ
ルウレイドアルキル基、ヒドロキシアルキル基、クロロ
アルキル基、スルホアルキル基、カルボキシアルキル
基、アリル基、ベンジル基、フェネチル基などの通常シ
アニン色素に用いる基を用いることができる。
次に一般式(II)で表わされる化合物の具体的化合物
を例示する。しかし、本発明はこれに限るものではな
い。
を例示する。しかし、本発明はこれに限るものではな
い。
緑感層(GL)については、そのEg(λ)が、Eb(λ)
やEr(λ)に対して独立になるよう、最大S(λ)がJ
型分光増感に因るよう一般式(III)によって表わされ
る増感色素を選んで分光増感するがよい。とくにM型分
光増感の寄与を減少させる分光増感が好ましい。このた
めには特願昭62−319741号や特願昭62−47225号などに
記載したCR−化合物としての使用法がとくに好ましい。
やEr(λ)に対して独立になるよう、最大S(λ)がJ
型分光増感に因るよう一般式(III)によって表わされ
る増感色素を選んで分光増感するがよい。とくにM型分
光増感の寄与を減少させる分光増感が好ましい。このた
めには特願昭62−319741号や特願昭62−47225号などに
記載したCR−化合物としての使用法がとくに好ましい。
一般式(III) 式中、Z31はベンズイミダゾール核、ベンゾオキサゾ
ール核、ナフトイミダゾール核またはナフトオキサゾー
ル核を表わし、Z32はベンズイミダゾール核、ナフトイ
ミダゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフトオキサゾ
ール核、ベンゾチアゾール核またはベンジゼレナゾール
核を表わす。各核は置換されてもよい。R31及びR32はそ
れぞれ一般式(II)におけるR21,R22と同義である。R
33は水素原子、低級アルキル基またはアラルキル基を表
わす。j3およびk3は式(II)のj1と同様、n3は式(II)
のn1と同義である。X3 -は酸アニオンを表わす。
ール核、ナフトイミダゾール核またはナフトオキサゾー
ル核を表わし、Z32はベンズイミダゾール核、ナフトイ
ミダゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフトオキサゾ
ール核、ベンゾチアゾール核またはベンジゼレナゾール
核を表わす。各核は置換されてもよい。R31及びR32はそ
れぞれ一般式(II)におけるR21,R22と同義である。R
33は水素原子、低級アルキル基またはアラルキル基を表
わす。j3およびk3は式(II)のj1と同様、n3は式(II)
のn1と同義である。X3 -は酸アニオンを表わす。
式(III)のZ31,Z32によって形成されるヘテロ環の
有し得る好ましい置換基としては、式(II)においてZ
21,Z22によって形成されるヘテロ環において好ましい
として記載した置換基を挙げることができる。
有し得る好ましい置換基としては、式(II)においてZ
21,Z22によって形成されるヘテロ環において好ましい
として記載した置換基を挙げることができる。
以下に一般式(III)で表わされる化合物の具体例を
例示するが、本発明はこれに限定されるものではない。
例示するが、本発明はこれに限定されるものではない。
緑感層中に含有されるべき一般式(III)の化合物の
量は特に限定的ではないが、通常ハロゲン化銀1モル当
たり1×10-6〜1×10-2モル、好ましくは5×10-5〜2
×10-3モルである。また緑感層には式(III)の増感色
素を2種併用してもよい。
量は特に限定的ではないが、通常ハロゲン化銀1モル当
たり1×10-6〜1×10-2モル、好ましくは5×10-5〜2
×10-3モルである。また緑感層には式(III)の増感色
素を2種併用してもよい。
赤感層(RL)については、青感層や緑感層と異なり、
緑感層の波長域より長波側に、カラープリント用原稿の
色材のT(λ)に対応して広く設けやすい。そこで、Er
(λ)が他の実効分光感光エネルギー分布に対して独立
になるように、最大S(λ)がJ型またはM型分光増感
に因るよう、一般式(IV)、(V)、および(VI)によ
って表わされる増感色素を選んで用いることができる。
一般式(IV)によるそれは、J型分光感度を、一般式
(V)および(VI)によるそれはM型分光感度を与える
のに用いるがよい。
緑感層の波長域より長波側に、カラープリント用原稿の
色材のT(λ)に対応して広く設けやすい。そこで、Er
(λ)が他の実効分光感光エネルギー分布に対して独立
になるように、最大S(λ)がJ型またはM型分光増感
に因るよう、一般式(IV)、(V)、および(VI)によ
って表わされる増感色素を選んで用いることができる。
一般式(IV)によるそれは、J型分光感度を、一般式
(V)および(VI)によるそれはM型分光感度を与える
のに用いるがよい。
一般式(IV) 式中Z41とZ42はチアゾール核、ベンゾチアゾール核、
ナフトチアゾール核、ゼレナゾール核、ベンゾゼレナゾ
ール核、ナフトゼレナゾール核、オキサゾール核、ベン
ゾオキサゾール核、ナフトオキサゾール核、イミダゾー
ル核、ベンズイミダゾール核、ナフトイミダゾール核、
4−キノリン核、ピロリン核、ピリジン核、テトラゾー
ル核、インドレニン核、ベンズインドレニン核、インド
ール核、テトラゾール核、ベンゾテルラゾール核、ナフ
トテルラゾール核などの5員または6員ヘテロ環核を表
わし、R41とR42はそれぞれアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基またはアラアルキ基で、アルキル基は置換
されてもよい。置換基は例えばハロゲン原子、シアノ
基、アルロキシ基、置換または無置換アミノ基、カルボ
ン酸基、スルホン酸基、水酸基などである。m41は1、
2または3の正数でm41が1のときはR43は水素原子、低
級アルキル基、アラルキル基、アリール基を表わしR44
は水素原子を表わす。m41が2または3のときはR43は水
素原子を表わしR44は水素原子、低級アルキル基、アラ
ルキル基を表わすほか、R43は他のR43と連結して炭化水
素環または複素環を形成してもよい。j4とk4は0または
1を表わす。X4は酸アニオンを表わしn4は0または1を
表わす。
ナフトチアゾール核、ゼレナゾール核、ベンゾゼレナゾ
ール核、ナフトゼレナゾール核、オキサゾール核、ベン
ゾオキサゾール核、ナフトオキサゾール核、イミダゾー
ル核、ベンズイミダゾール核、ナフトイミダゾール核、
4−キノリン核、ピロリン核、ピリジン核、テトラゾー
ル核、インドレニン核、ベンズインドレニン核、インド
ール核、テトラゾール核、ベンゾテルラゾール核、ナフ
トテルラゾール核などの5員または6員ヘテロ環核を表
わし、R41とR42はそれぞれアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基またはアラアルキ基で、アルキル基は置換
されてもよい。置換基は例えばハロゲン原子、シアノ
基、アルロキシ基、置換または無置換アミノ基、カルボ
ン酸基、スルホン酸基、水酸基などである。m41は1、
2または3の正数でm41が1のときはR43は水素原子、低
級アルキル基、アラルキル基、アリール基を表わしR44
は水素原子を表わす。m41が2または3のときはR43は水
素原子を表わしR44は水素原子、低級アルキル基、アラ
ルキル基を表わすほか、R43は他のR43と連結して炭化水
素環または複素環を形成してもよい。j4とk4は0または
1を表わす。X4は酸アニオンを表わしn4は0または1を
表わす。
一般式(V) 式中、Z51、Z52は前述Z41またはZ42と同義である。R
51、R52はR41またはR42と同義でありR53はアルキル、ア
ルケニル、アルキニルまたはアリール基(置換または無
置換フェニル基など)を表わす。m51は0、1または2
を表わす。R54は水素原子、低級アルキル基、アリール
基を表わすほか、m51が2を表わす場合、R54と他のR54
とが連結して炭化水素環又は複素環を形成してもよい。
これらの環は5〜6員環が好ましい。
51、R52はR41またはR42と同義でありR53はアルキル、ア
ルケニル、アルキニルまたはアリール基(置換または無
置換フェニル基など)を表わす。m51は0、1または2
を表わす。R54は水素原子、低級アルキル基、アリール
基を表わすほか、m51が2を表わす場合、R54と他のR54
とが連結して炭化水素環又は複素環を形成してもよい。
これらの環は5〜6員環が好ましい。
Q5は硫黄原子、酸素原子、セレン原子またはN−R55
を表わしR55はR53と同義を表わす。j5、R51、X5 およ
びn5は夫々j4、k4、X4 -およびn4と同義を表わす。
を表わしR55はR53と同義を表わす。j5、R51、X5 およ
びn5は夫々j4、k4、X4 -およびn4と同義を表わす。
一般式(VI) 式中、Z61は複素環を形成するに必要な原子団を表わ
す。この複素環としては、Z41やZ42に関して述べたもの
及びその具体例としてはその他チアゾリジン、チアゾリ
ン、ベンゾチアゾリン、ナフトチアゾリン、セレナゾリ
ジン、セレナゾリン、ベンゾセレナゾリン、ナフトセレ
ナゾリン、ベンゾオキサゾリン、ナフトオキサゾリン、
ジヒドロピリジン、ジヒドロキノリン、ベンズイミダゾ
リン、ナフトイミダゾリンなどの核を挙げる事ができ
る。Q6はQ5と同義である。R61はR51またはR52と、R62は
R53と同義である。m61はm51と同義を表わす。R63はR54
と同義のほか、m61が2または3を表わす時はR63と他の
R63とが連結して炭化水素環又は複素環を形成してもよ
い。j6はj5と同義を表わす。
す。この複素環としては、Z41やZ42に関して述べたもの
及びその具体例としてはその他チアゾリジン、チアゾリ
ン、ベンゾチアゾリン、ナフトチアゾリン、セレナゾリ
ジン、セレナゾリン、ベンゾセレナゾリン、ナフトセレ
ナゾリン、ベンゾオキサゾリン、ナフトオキサゾリン、
ジヒドロピリジン、ジヒドロキノリン、ベンズイミダゾ
リン、ナフトイミダゾリンなどの核を挙げる事ができ
る。Q6はQ5と同義である。R61はR51またはR52と、R62は
R53と同義である。m61はm51と同義を表わす。R63はR54
と同義のほか、m61が2または3を表わす時はR63と他の
R63とが連結して炭化水素環又は複素環を形成してもよ
い。j6はj5と同義を表わす。
次に好ましい増感色素の具体例を示す。
本発明に用いられる一般式(IV),(V)および(V
I)によって表わされる増感色素は、ハロゲン化銀1モ
ル当り1×10-6モルないし5×10-3モル、好ましくは5
×10-6モルないし1×10-3モル程度を単独でまたは他の
強色増感剤と組合せて用いられる。
I)によって表わされる増感色素は、ハロゲン化銀1モ
ル当り1×10-6モルないし5×10-3モル、好ましくは5
×10-6モルないし1×10-3モル程度を単独でまたは他の
強色増感剤と組合せて用いられる。
本発明によるカラープリント感光材料における分光増
感は実質的にJ型分光増感またはM型分光増感に因る特
長がある。
感は実質的にJ型分光増感またはM型分光増感に因る特
長がある。
本発明では、緑感層の実効分光感光光量分布(Eg
(λ))が実質的にJ型分光増感に、及び赤感層の実効
分光感光光量分布(Er(λ))が実質的にM型分光増感
またはJ型分光増感により構成される。J型分光増感と
は、増感色素のハロゲン化銀吸着基質上にJ凝集体をも
って吸着してえた分光吸収による増感で、M型分光増感
とは、増感色素の分子状吸着によりえた分光吸収による
増感である。例えばT.H.James編The Theory of the Pho
to−graphic Process第4版(1977年)218頁ないし222
頁の記載などがある。
(λ))が実質的にJ型分光増感に、及び赤感層の実効
分光感光光量分布(Er(λ))が実質的にM型分光増感
またはJ型分光増感により構成される。J型分光増感と
は、増感色素のハロゲン化銀吸着基質上にJ凝集体をも
って吸着してえた分光吸収による増感で、M型分光増感
とは、増感色素の分子状吸着によりえた分光吸収による
増感である。例えばT.H.James編The Theory of the Pho
to−graphic Process第4版(1977年)218頁ないし222
頁の記載などがある。
ここで例えば、Eg(λ)がJ型分光増感であるとは、
Eg(λ)がM型に対応するEg(λ)の極大を示さないこ
とをいい、Eg(λ)が実質的にJ型分光増感であると
は、緑感層の波長域において、J型に対応するEg(λ)
の最大値の約2/3、好ましくは1/2のEg(λ)の値以上
に、M型に対応するEg(λ)の極大値を示さないことを
いう。
Eg(λ)がM型に対応するEg(λ)の極大を示さないこ
とをいい、Eg(λ)が実質的にJ型分光増感であると
は、緑感層の波長域において、J型に対応するEg(λ)
の最大値の約2/3、好ましくは1/2のEg(λ)の値以上
に、M型に対応するEg(λ)の極大値を示さないことを
いう。
式(6)において実効分光感光光量分布E(λ)とカ
ラープリント感光材料の分光感度分布S(λ)の関係が
示されている通り、一般にS(λ)がJ型分光増感のと
きにはその波長に対応するE(λ)はJ型分光増感であ
る。J型分光増感がM型分光増感かは、用いた増感色素
の構造、溶液の分光吸収特性、ハロゲン化銀への吸着状
態での分光吸収特性から当業者は容易に見分けることが
できる。一般式(6)によって表わされる化合物は、概
して本発明におけるM型分光増感に対して強い強色増感
作用を有し、他の吸着状態、例えばH型やJ型の吸着状
張をM型に変える性能をもっている。一般式(I)の化
合物の中で例えば化合物I−(9)と併用し、ハロゲン
組成を適合化したハロゲン化銀吸着基質に対する分光吸
収特性からM型か否か帰属することもできる。
ラープリント感光材料の分光感度分布S(λ)の関係が
示されている通り、一般にS(λ)がJ型分光増感のと
きにはその波長に対応するE(λ)はJ型分光増感であ
る。J型分光増感がM型分光増感かは、用いた増感色素
の構造、溶液の分光吸収特性、ハロゲン化銀への吸着状
態での分光吸収特性から当業者は容易に見分けることが
できる。一般式(6)によって表わされる化合物は、概
して本発明におけるM型分光増感に対して強い強色増感
作用を有し、他の吸着状態、例えばH型やJ型の吸着状
張をM型に変える性能をもっている。一般式(I)の化
合物の中で例えば化合物I−(9)と併用し、ハロゲン
組成を適合化したハロゲン化銀吸着基質に対する分光吸
収特性からM型か否か帰属することもできる。
本発明は、E(λ)の要素であるS(λ)をM型分光
増感、J型分光増感、ある場合ではハロゲン化銀の固有
感度など単一構造の分光増感に因っているため、画像の
階調の、被写体またはプリント条件による変動が少く階
調再現のラチチウドも広く、極めて本発明にとって有利
である。他面、J型分光増感を用いると、増感色素の凝
集体がカラー現像処理でぬけにくゝ残色や汚染を残しや
すい。またカラー現像進行を遅らせる傾向、とくに還元
銀の漂白定着速度を遅らせる作用があり不利である。従
ってこの欠陥は現像処理工程の改良によって排除するこ
とができる。
増感、J型分光増感、ある場合ではハロゲン化銀の固有
感度など単一構造の分光増感に因っているため、画像の
階調の、被写体またはプリント条件による変動が少く階
調再現のラチチウドも広く、極めて本発明にとって有利
である。他面、J型分光増感を用いると、増感色素の凝
集体がカラー現像処理でぬけにくゝ残色や汚染を残しや
すい。またカラー現像進行を遅らせる傾向、とくに還元
銀の漂白定着速度を遅らせる作用があり不利である。従
ってこの欠陥は現像処理工程の改良によって排除するこ
とができる。
本発明に用いるカプラーは、撮影カラー感光材料にお
けるイエロー、マゼンタまたはシアンの夫々のカプラー
と発色現像主薬とのカップリング反応によりえられる色
像の分光透過率分布Ti(λ)が、第(1)式ないし
(5)式に示すように、混色度βまたは層間の平均混色
度γに影響を与える。それぞれの色像の間の色分離性、
とくにイエローとマゼンタの間の色分離性に優れたカプ
ラーを用いる方が好ましい。
けるイエロー、マゼンタまたはシアンの夫々のカプラー
と発色現像主薬とのカップリング反応によりえられる色
像の分光透過率分布Ti(λ)が、第(1)式ないし
(5)式に示すように、混色度βまたは層間の平均混色
度γに影響を与える。それぞれの色像の間の色分離性、
とくにイエローとマゼンタの間の色分離性に優れたカプ
ラーを用いる方が好ましい。
一般に撮影用カラー感光材料には、リサーチ・ディス
クロージャー(RD)No.17643、VII−C〜Gに記載され
たカプラが用いられる。
クロージャー(RD)No.17643、VII−C〜Gに記載され
たカプラが用いられる。
イエローカプラーとしては、例えば米国特許第3,933,
501号、同第4,022,620号、同第4,326,024号、同第4,40
1,752号、特公昭58−10739号、英国特許第1,425,020
号、同第1,476,760号、等に記載のものが好ましい。
501号、同第4,022,620号、同第4,326,024号、同第4,40
1,752号、特公昭58−10739号、英国特許第1,425,020
号、同第1,476,760号、等に記載のものが好ましい。
マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン系及びピラ
ゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特許第4,310,
619号、同第4,351,897号、欧州特許第73,636号、米国特
許第3,061、432号、同第3,725,067号、リサーチ・ディ
スクロージャーNo.24220(1984年6月)、特開昭60−33
552号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24230(1984
年6月)、特開昭60−43659号、米国特許第4,500,630
号、同第4,540,654号等に記載のものが特に好ましい。
ゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特許第4,310,
619号、同第4,351,897号、欧州特許第73,636号、米国特
許第3,061、432号、同第3,725,067号、リサーチ・ディ
スクロージャーNo.24220(1984年6月)、特開昭60−33
552号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24230(1984
年6月)、特開昭60−43659号、米国特許第4,500,630
号、同第4,540,654号等に記載のものが特に好ましい。
シアンカプラーとしては、フェノール系及びナフトー
ル系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,212号、同
第4,146,396号、同第4,228,233号、同第4,296,200号、
第2,369,929号、第2,801,171号、同第2,772,162号、同
第2,895,826号、同第3,772,002号、同第3,758,308号、
同第4,334,011号、同第4,327,173号、西独特許公開第3,
329,729号、欧州特許第121365A号、米国特許第3,446,62
2号、同第4,333,999号、同第4,451,559号、同第4,427,7
67号、欧州特許第161,626A号等に記載のものが好まし
い。
ル系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,212号、同
第4,146,396号、同第4,228,233号、同第4,296,200号、
第2,369,929号、第2,801,171号、同第2,772,162号、同
第2,895,826号、同第3,772,002号、同第3,758,308号、
同第4,334,011号、同第4,327,173号、西独特許公開第3,
329,729号、欧州特許第121365A号、米国特許第3,446,62
2号、同第4,333,999号、同第4,451,559号、同第4,427,7
67号、欧州特許第161,626A号等に記載のものが好まし
い。
発色色素の不要吸収を補正するためのカラード・カプ
ラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.17643のVII
−G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−39413号、
米国特許第4,004,929号、同第4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。
ラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.17643のVII
−G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−39413号、
米国特許第4,004,929号、同第4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。
発色色素が適度な拡散性を有するカプラーとしては、
米国特許第4,366,237号、英国特許第2,125,570号、欧州
特許第96,570号、西独特許(公開)第3,234,533号に記
載のものが好ましい。
米国特許第4,366,237号、英国特許第2,125,570号、欧州
特許第96,570号、西独特許(公開)第3,234,533号に記
載のものが好ましい。
ポリマー化された色素形成カプラーの典型例は、米国
特許第3,451,820号、同第4,080,211号、同第4,367,282
号、英国特許第2,102,173号等に記載されている。
特許第3,451,820号、同第4,080,211号、同第4,367,282
号、英国特許第2,102,173号等に記載されている。
カップリングに伴って写真的に有用な残基を放出する
カプラーもまた本発明で好ましく使用できる。現像抑制
剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD17643、VII〜F
項に記載された特許、特開昭57−151944号、同57−1542
34号、同60−184248号、米国特許第4,248,962号に記載
されたものが好ましい。
カプラーもまた本発明で好ましく使用できる。現像抑制
剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD17643、VII〜F
項に記載された特許、特開昭57−151944号、同57−1542
34号、同60−184248号、米国特許第4,248,962号に記載
されたものが好ましい。
現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出す
るカプラーとしては、英国特許第2,097,140号、同第2,1
31,188号、特開昭59−157638号、同59−170840号に記載
のものが好ましい。
るカプラーとしては、英国特許第2,097,140号、同第2,1
31,188号、特開昭59−157638号、同59−170840号に記載
のものが好ましい。
その他、本発明の感光材料に用いることのできるカプ
ラーとしては、米国特許第4,130,427号等に記載の競争
カプラー、米国特許第4,283,472号、同第4,338,393号、
同第4,310,618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60
−185950号等に記載のDIRレドックス化合物放出カプラ
ー、欧州特許第173,302A号に記載の離脱後復色する色素
を放出するカプラー等が挙げられる。
ラーとしては、米国特許第4,130,427号等に記載の競争
カプラー、米国特許第4,283,472号、同第4,338,393号、
同第4,310,618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60
−185950号等に記載のDIRレドックス化合物放出カプラ
ー、欧州特許第173,302A号に記載の離脱後復色する色素
を放出するカプラー等が挙げられる。
撮影用カラー感光材料の色材のT(λ)がE(λ)に
反映される、本発明ではとくに、マゼンタ色材とイエロ
ー色材が重要であり、とくに下記の一般式(VIII)にっ
て表わされるカプラーが有利である。イエロー色材の長
波側のマスク色材や、カラープリント感光材料のGLのE
(λ)を改良するために適合したフィルター用色材を用
いやすくする利点がある。このことによってまたベンゾ
イルアセトアニリド型イエローカプラーを用いて感光層
の薄層化やイメージシャープネスの改良ができる。
反映される、本発明ではとくに、マゼンタ色材とイエロ
ー色材が重要であり、とくに下記の一般式(VIII)にっ
て表わされるカプラーが有利である。イエロー色材の長
波側のマスク色材や、カラープリント感光材料のGLのE
(λ)を改良するために適合したフィルター用色材を用
いやすくする利点がある。このことによってまたベンゾ
イルアセトアニリド型イエローカプラーを用いて感光層
の薄層化やイメージシャープネスの改良ができる。
本発明による効用が特に発揮されるカラープリント感
光材料には、特に欧州特許第226,849A2に記載のマゼン
タ・カプラーや、特開昭58−105229号に記載のシアンカ
プラーや特願昭62−39825号に示された具体的カラーカ
プラーが有用である。特に一般式(VII−a)、(VII−
b)および(VIII)によって表わされるカラーカプラー
がよい。
光材料には、特に欧州特許第226,849A2に記載のマゼン
タ・カプラーや、特開昭58−105229号に記載のシアンカ
プラーや特願昭62−39825号に示された具体的カラーカ
プラーが有用である。特に一般式(VII−a)、(VII−
b)および(VIII)によって表わされるカラーカプラー
がよい。
一般式(VII−a) 一般式(VII−b) 式中、R71、R74及びR75は、それぞれ脂肪族基、芳香
族基、複素環基、脂肪族アミノ基、芳香族アミノ基また
は複素環アミノ基を表し、R73は脂肪族基を表し、R72及
びR76は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、脂肪族
基、脂肪族オキシ基、または、アシルアミノ基を表わ
す。ここで脂肪族基とは、直鎖状、分岐鎖状もしくは環
状の、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を
表す。
族基、複素環基、脂肪族アミノ基、芳香族アミノ基また
は複素環アミノ基を表し、R73は脂肪族基を表し、R72及
びR76は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、脂肪族
基、脂肪族オキシ基、または、アシルアミノ基を表わ
す。ここで脂肪族基とは、直鎖状、分岐鎖状もしくは環
状の、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を
表す。
また、R72とR73あるいはR75とR76とがそれぞれ連結し
て5、6または7員環を形成してカルボスチリル、オキ
シインドール等の縮環になってもよい。R72とR73は縮環
して置換ナフトール環を形成してもよい。
て5、6または7員環を形成してカルボスチリル、オキ
シインドール等の縮環になってもよい。R72とR73は縮環
して置換ナフトール環を形成してもよい。
さらにR71、R72、R73またはY1、或いはR74、R75、R76
またはY2で二量体以上の多量体を形成してもよい。
またはY2で二量体以上の多量体を形成してもよい。
Y1、Y2は、水素原子又は発色現像薬の酸化生成物との
カプリング反応後に離脱可能な基(ハロゲン原子のよう
な原子も含む。以下同じ)を表す。
カプリング反応後に離脱可能な基(ハロゲン原子のよう
な原子も含む。以下同じ)を表す。
一般式(VIII) 式中、R81は水素原子または置換基を表すが、アルキ
ル基(例えばメチル基、エチル基、ブチル基等)、分岐
アルキル基(例えばイソプロピル基、イソブチル基、タ
ーシャルブチル基等)、置換アルキル基(分岐を含
む)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、
ブトキシ基等)、置換アルコキシ基(エトキシエトキシ
基、フェノキシエトキシ基)、アリールオキシ基(例え
ばフェノキシ基、o−メトキシフェノキシ基、m−クロ
ロフェノキシ基等)、ウレイド基等が好ましく、とくに
分岐アルキル基と置換または無置換の、アルコキシ基や
アリールオキシ基が好ましい。Xは水素原子または芳香
族第一級アミン発色現像主薬の酸化体とのカプリング反
応により離脱し得る基を表す。そのような基としてはハ
ロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子等)、アリール
チオ基(例えば2−ブトキシ−5−ターシャルオクチル
フェニルチオ基、2−プロポキシ−5−ターシャルヘキ
シフェニルチオ基等)、含窒素ヘテロ環基(例えばイミ
ダゾール基、4−クロロイミダゾール基等)、アリール
オキシ基(例えばp−メチルフェノキシ基、2,4−ジメ
チルフェノキシ基、2,4−ジメチルクーシャルフェノキ
シ基等)等を挙げることができる。これらのうち、特に
ハロゲン原子とアリールチオ基が好ましい。Za、Zbおよ
びZcはメチン、置換メチンあるいは=N−、−NH−を表
し、Za−Zb結合とZb−Zc結合のうち一方は二重結合であ
り、他方は単結合である。Za−Zbが炭素−炭素の2重結
合の場合はそれが芳香族環の一部である場合も含む。更
にR81またはXで二量体以上の多量体を形成する場合も
含む。また、Za、ZbあるいはZcが置換メチンであるとき
はその置換メチンで二量体以上の多量体を形成する場合
も含む。Za、ZbまたはZcが置換メチンを表わすときは置
換基は置換アルキル基、特に分岐の置換アルキル基(例
えば置換イソプロピル基、置換ターシャルブチル基等)
等であることが好ましい。
ル基(例えばメチル基、エチル基、ブチル基等)、分岐
アルキル基(例えばイソプロピル基、イソブチル基、タ
ーシャルブチル基等)、置換アルキル基(分岐を含
む)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、
ブトキシ基等)、置換アルコキシ基(エトキシエトキシ
基、フェノキシエトキシ基)、アリールオキシ基(例え
ばフェノキシ基、o−メトキシフェノキシ基、m−クロ
ロフェノキシ基等)、ウレイド基等が好ましく、とくに
分岐アルキル基と置換または無置換の、アルコキシ基や
アリールオキシ基が好ましい。Xは水素原子または芳香
族第一級アミン発色現像主薬の酸化体とのカプリング反
応により離脱し得る基を表す。そのような基としてはハ
ロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子等)、アリール
チオ基(例えば2−ブトキシ−5−ターシャルオクチル
フェニルチオ基、2−プロポキシ−5−ターシャルヘキ
シフェニルチオ基等)、含窒素ヘテロ環基(例えばイミ
ダゾール基、4−クロロイミダゾール基等)、アリール
オキシ基(例えばp−メチルフェノキシ基、2,4−ジメ
チルフェノキシ基、2,4−ジメチルクーシャルフェノキ
シ基等)等を挙げることができる。これらのうち、特に
ハロゲン原子とアリールチオ基が好ましい。Za、Zbおよ
びZcはメチン、置換メチンあるいは=N−、−NH−を表
し、Za−Zb結合とZb−Zc結合のうち一方は二重結合であ
り、他方は単結合である。Za−Zbが炭素−炭素の2重結
合の場合はそれが芳香族環の一部である場合も含む。更
にR81またはXで二量体以上の多量体を形成する場合も
含む。また、Za、ZbあるいはZcが置換メチンであるとき
はその置換メチンで二量体以上の多量体を形成する場合
も含む。Za、ZbまたはZcが置換メチンを表わすときは置
換基は置換アルキル基、特に分岐の置換アルキル基(例
えば置換イソプロピル基、置換ターシャルブチル基等)
等であることが好ましい。
また置換メチン基の置換基としては、アリール基(例
えばハロゲン置換フェニル基)も好ましい。
えばハロゲン置換フェニル基)も好ましい。
一般式(IX) 式中、Y3は水素原子または離脱基、R91およびR93は置
換または無置換のフェニール基を表わしR92は水素原
子、脂肪族もしくは芳香族のアシル基もしくはスルホニ
ル基を表わす。なかでもY3は水素原子または硫黄原子を
離脱原子とする基が好ましく、またR91は置換フェニル
基、R93はトリクロロフェニル基が好ましい。
換または無置換のフェニール基を表わしR92は水素原
子、脂肪族もしくは芳香族のアシル基もしくはスルホニ
ル基を表わす。なかでもY3は水素原子または硫黄原子を
離脱原子とする基が好ましく、またR91は置換フェニル
基、R93はトリクロロフェニル基が好ましい。
一般式(X) 式中、Qは置換もしくは無置換のN−フェニルカルバ
モイル基を表わしY4はハロゲン原子または現像主薬の酸
化体とのカップリング反応時に離脱可能なその他の基
(なかでも離脱原子として窒素原子を含むものが好まし
い)を表わす。
モイル基を表わしY4はハロゲン原子または現像主薬の酸
化体とのカップリング反応時に離脱可能なその他の基
(なかでも離脱原子として窒素原子を含むものが好まし
い)を表わす。
本発明に使用するカプラーは、種々の公知分散方法に
より感光材料に導入できる。
より感光材料に導入できる。
水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特
許第2,322,027号などに記載されている。
許第2,322,027号などに記載されている。
ラテックス分散法の工程、効果、および含浸用のラテ
ックスの具体例は、米国特許第4,199,363号、西独特許
出願(OLS)第2,541,274号および同第2,541,230号など
に記載されている。
ックスの具体例は、米国特許第4,199,363号、西独特許
出願(OLS)第2,541,274号および同第2,541,230号など
に記載されている。
次に本発明において撮影用カラー感光材料またはカラ
ープリント感光材料にとくに用いることのできる発色々
像形成のための主カプラーの具体例を示す。
ープリント感光材料にとくに用いることのできる発色々
像形成のための主カプラーの具体例を示す。
シアンカプラーとしては、欧州特許第249,453A2に記
載のジフェニルイミダゾール系シアンカプラーも使用で
きる。その具体例を以下に列記する。
載のジフェニルイミダゾール系シアンカプラーも使用で
きる。その具体例を以下に列記する。
本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つ
のリサーチ・ディスクロージャーに記載されており、下
記の表に関連する記載箇所を示した。
のリサーチ・ディスクロージャーに記載されており、下
記の表に関連する記載箇所を示した。
本発明に使用できる適当な支持体は、例えば、前述の
RD.No.17643の28頁、および同No.18716の647頁右欄から
648頁左欄に記載されている。
RD.No.17643の28頁、および同No.18716の647頁右欄から
648頁左欄に記載されている。
本発明によるカラープリント感光材料は、とくに前記
の白色露光方式により、カラープリントの原稿とくにカ
ラーネガフィルムやカラースライドから焼付けられる。
このとき、カラープリント感光材料の感光層の最大S
(λ)の波長λSmax±20nmの波長域以外の波長域に分光
吸収帯をもつシャープなバンド・ストップ・フィルター
を用いることが好ましい。本発明に用いられるシャープ
なバンド・ストップフィルターは、フィルター基質例え
ばガラス、プラスチックフィルムなどに、有機誘電体、
無機酸化物、金属またはその化合物などの多層薄膜を設
けて得たバンド・ストップフィルターが好ましい。
の白色露光方式により、カラープリントの原稿とくにカ
ラーネガフィルムやカラースライドから焼付けられる。
このとき、カラープリント感光材料の感光層の最大S
(λ)の波長λSmax±20nmの波長域以外の波長域に分光
吸収帯をもつシャープなバンド・ストップ・フィルター
を用いることが好ましい。本発明に用いられるシャープ
なバンド・ストップフィルターは、フィルター基質例え
ばガラス、プラスチックフィルムなどに、有機誘電体、
無機酸化物、金属またはその化合物などの多層薄膜を設
けて得たバンド・ストップフィルターが好ましい。
本発明に用いられる光学フィルターは、基板上に屈折
率が異なる誘電体を、多層薄膜として設けて、特定波長
域で反射し他の波長域の光を透過するバンドストップフ
ィルターである。
率が異なる誘電体を、多層薄膜として設けて、特定波長
域で反射し他の波長域の光を透過するバンドストップフ
ィルターである。
基板に用いる基質には通常、ガラス、シリコン、サフ
ァイヤ、水晶や、表面処理したプラスチックフイルムや
プレートなどが用いられる。誘電体は、日本学術振興会
薄膜第131委員会編、薄膜ハンドブック(昭和58年発
刊、オーム社)の817頁2・2節とくに820頁表・2・6
に示されている。無機化合物、例えば、二酸化ケイ素、
酸化アルミニウム、酸化錫、酸化ジルコニウム、二酸化
チタン、硫化亜鉛、シリコン、ゲルマニウム、テルルな
ど、また金属として銀、アルミニウム、ネオジウム、チ
タン、タリウムなど必要により同523頁1・2節の記載
のような有機誘電体とくに高分子物質誘電体、例えばポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、FEPテフロ
ン、ポリγベンジルグルタメートなど併せ、選択して用
いることができる。
ァイヤ、水晶や、表面処理したプラスチックフイルムや
プレートなどが用いられる。誘電体は、日本学術振興会
薄膜第131委員会編、薄膜ハンドブック(昭和58年発
刊、オーム社)の817頁2・2節とくに820頁表・2・6
に示されている。無機化合物、例えば、二酸化ケイ素、
酸化アルミニウム、酸化錫、酸化ジルコニウム、二酸化
チタン、硫化亜鉛、シリコン、ゲルマニウム、テルルな
ど、また金属として銀、アルミニウム、ネオジウム、チ
タン、タリウムなど必要により同523頁1・2節の記載
のような有機誘電体とくに高分子物質誘電体、例えばポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、FEPテフロ
ン、ポリγベンジルグルタメートなど併せ、選択して用
いることができる。
屈折率が異る少くとも2種以上の誘電体を膜厚を設定
してくりかえし好ましくは5層ないし50層、必要により
それ以上の多層を設けることができる。その設計指針は
例えば同薄層ハンドブック823頁〔4〕節や、藤原史郎
編光学薄膜第2版(1986年、共立出版(株)社発刊)第
6章などに記載されている。多層薄膜は、スパッタリン
グ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、塗膜法好
ましくは真空蒸着法により設けられる。
してくりかえし好ましくは5層ないし50層、必要により
それ以上の多層を設けることができる。その設計指針は
例えば同薄層ハンドブック823頁〔4〕節や、藤原史郎
編光学薄膜第2版(1986年、共立出版(株)社発刊)第
6章などに記載されている。多層薄膜は、スパッタリン
グ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、塗膜法好
ましくは真空蒸着法により設けられる。
本発明に用いられる好ましいバンド・ストップフィル
ターは、分光透過率曲線において半値巾(W1/2)で好ま
しくは60nmより狭い、さらには10ないし60nmの狭い吸収
帯をもっている。また最小透過率は好ましくは30%以
下、さらに好ましくは20%以下さらには10%より低いこ
とである。また3/4値巾(W3/4)/1/4値巾(W1/4)の値
は好ましくは0.35以上、更に好ましくは0.50ないし1.0
である。
ターは、分光透過率曲線において半値巾(W1/2)で好ま
しくは60nmより狭い、さらには10ないし60nmの狭い吸収
帯をもっている。また最小透過率は好ましくは30%以
下、さらに好ましくは20%以下さらには10%より低いこ
とである。また3/4値巾(W3/4)/1/4値巾(W1/4)の値
は好ましくは0.35以上、更に好ましくは0.50ないし1.0
である。
さらに、分光透過率が70%以上であって分光吸収バン
ドの最低透過率が20%以下好ましくは10%以下のものが
好ましい。その形状係数W1/4/W3/4(但し分光透過率の3
/4値をW3/4とし、その1/4値をW1/4とする)が0.5以上で
あることが好ましい。さらに、430nm以下、490ないし53
0nmまたは570ないし630nmの波長域に分光吸収があるフ
ィルターが好ましい。
ドの最低透過率が20%以下好ましくは10%以下のものが
好ましい。その形状係数W1/4/W3/4(但し分光透過率の3
/4値をW3/4とし、その1/4値をW1/4とする)が0.5以上で
あることが好ましい。さらに、430nm以下、490ないし53
0nmまたは570ないし630nmの波長域に分光吸収があるフ
ィルターが好ましい。
本発明では特に、基質の上にケイ素酸化物含有層とア
ルミニウム酸化物含有層とを含む複数の層をくりかえし
設けたバンド・ストップ・フィルターを用いて露光する
ことが好ましい。
ルミニウム酸化物含有層とを含む複数の層をくりかえし
設けたバンド・ストップ・フィルターを用いて露光する
ことが好ましい。
本発明に好ましく用いられるバンド・ストップ・フィ
ルターは、透明な基質の上に、ケイ素酸化物の層とアル
ミニウム酸化物の層とをくりかえし設けたソリッド・フ
ィルターである。
ルターは、透明な基質の上に、ケイ素酸化物の層とアル
ミニウム酸化物の層とをくりかえし設けたソリッド・フ
ィルターである。
基質には石英、ガラス、セラミックスやプラスチック
など、ホット・コーティングなどの加熱処理に耐える基
質を用いることができるが、石英やガラスなどケイ素酸
化物含有のプレートがよく、その厚みは好ましくは0.2m
mないし2mmである。ケイ素酸化物の層又はアルミニウム
酸化物の層は300Åないし5000Åの層厚を有し、ケイ素
酸化物層とアルミニウム酸化物層は交互に設けられる。
など、ホット・コーティングなどの加熱処理に耐える基
質を用いることができるが、石英やガラスなどケイ素酸
化物含有のプレートがよく、その厚みは好ましくは0.2m
mないし2mmである。ケイ素酸化物の層又はアルミニウム
酸化物の層は300Åないし5000Åの層厚を有し、ケイ素
酸化物層とアルミニウム酸化物層は交互に設けられる。
ケイ素酸化物層の光学的厚さ(屈折率及び厚み)とア
ルミニウム酸化物層の光学的厚さを変え、多層構成とす
ることにより、本発明の可視域において任意の分光吸収
特性を有するバンド・ストップ・フィルターを得ること
ができる。また、耐光性、耐熱性さらには耐傷性に優
れ、また安定した仕上り品質を得ることができる。
ルミニウム酸化物層の光学的厚さを変え、多層構成とす
ることにより、本発明の可視域において任意の分光吸収
特性を有するバンド・ストップ・フィルターを得ること
ができる。また、耐光性、耐熱性さらには耐傷性に優
れ、また安定した仕上り品質を得ることができる。
層数は好ましくは7層以上、より好ましくは21層以上
101層以下、とくに47層以上であり、くりかえし多層を
設けるほど、特に21層以上の構成で、バンド・ストップ
・フィルターの極大吸収率を高めて、所定波長域におい
てシャープな分光吸収特性を得ることができる。さらに
バンド・ストップ・フィルターの垂直方向からの入射角
の偏りによる分光吸収特性の変異を小さくすることも出
来る。
101層以下、とくに47層以上であり、くりかえし多層を
設けるほど、特に21層以上の構成で、バンド・ストップ
・フィルターの極大吸収率を高めて、所定波長域におい
てシャープな分光吸収特性を得ることができる。さらに
バンド・ストップ・フィルターの垂直方向からの入射角
の偏りによる分光吸収特性の変異を小さくすることも出
来る。
また、該フィルターはその最上層に好ましくは他の層
より厚い保護層を設ける。保護層は他の層厚より厚く、
好ましくはケイ素酸化物又はアルミニウム酸化物、特に
好ましくはケイ素酸化物を500Åないし1μ程度設ける
のがよい。保護層は、他の層厚より厚くすることによっ
てさらに耐傷性を向上させ多層膜を化学的にも保護し、
保存性に優れたバンド・ストップ・フィルターを得るこ
とができる。
より厚い保護層を設ける。保護層は他の層厚より厚く、
好ましくはケイ素酸化物又はアルミニウム酸化物、特に
好ましくはケイ素酸化物を500Åないし1μ程度設ける
のがよい。保護層は、他の層厚より厚くすることによっ
てさらに耐傷性を向上させ多層膜を化学的にも保護し、
保存性に優れたバンド・ストップ・フィルターを得るこ
とができる。
従って本発明に好ましく用いることのできるフィルタ
ーは、更に好ましくは基質の上に7層以上の層を設け、
その上に他の層より厚い保護層を設けてなるバンド・ス
トップ・フィルターである。更に好ましくは基質の上に
21ないし101層を設けたバンド・ストップ・フィルター
である。
ーは、更に好ましくは基質の上に7層以上の層を設け、
その上に他の層より厚い保護層を設けてなるバンド・ス
トップ・フィルターである。更に好ましくは基質の上に
21ないし101層を設けたバンド・ストップ・フィルター
である。
該バンド・ストップ・フィルターは、基板にケイ素酸
化物とアルミニウム酸化物を交互に蒸着する処理にて得
ることができる。蒸着には、通常用いられる真空蒸着法
やイオンプレーティング法などのPVD(Phisical Vapor
Deposition)法やプラズマ蒸着法などのCVD法などを用
いることができる。真空度は窒素ガス、アルゴン、ヘリ
ウムなどのイナートガスのものを10-11ないし10-4ト
ル、とくに10-6〜10-4トルであり、必要により酸素ガス
を混入させるがよい。
化物とアルミニウム酸化物を交互に蒸着する処理にて得
ることができる。蒸着には、通常用いられる真空蒸着法
やイオンプレーティング法などのPVD(Phisical Vapor
Deposition)法やプラズマ蒸着法などのCVD法などを用
いることができる。真空度は窒素ガス、アルゴン、ヘリ
ウムなどのイナートガスのものを10-11ないし10-4ト
ル、とくに10-6〜10-4トルであり、必要により酸素ガス
を混入させるがよい。
該バンド・ストップ・フィルターの層の構成、層の厚
みや層構成物質は、フィルターの断面について電子顕微
鏡観察やESCAによる測定により測定することができる。
みや層構成物質は、フィルターの断面について電子顕微
鏡観察やESCAによる測定により測定することができる。
ハロゲン化銀カラー感光材料を用いるカラー画像形成
法は、被写体の撮影やカラー原画からの複写または焼付
などの像露光と、そのカラー現像処理から構成される。
とくに像露光には3つの方法(全面同時一括露光方式、
スリット露光方式、同期型スリット露光方式)を用いる
ことができ、更に、加色露光方式と減色露光方式とがあ
る。本発明における該バンド・ストップ・フィルター
は、これらのすべての露光方法、特に減色露光方式にお
いて有効に用いることができる。
法は、被写体の撮影やカラー原画からの複写または焼付
などの像露光と、そのカラー現像処理から構成される。
とくに像露光には3つの方法(全面同時一括露光方式、
スリット露光方式、同期型スリット露光方式)を用いる
ことができ、更に、加色露光方式と減色露光方式とがあ
る。本発明における該バンド・ストップ・フィルター
は、これらのすべての露光方法、特に減色露光方式にお
いて有効に用いることができる。
従ってカラー感光材料を用いる露光機、プリンター、
ミニラボシステム用プリンター部に、また複写装置に該
バンド・ストップ・フィルターを用いることができる。
例えば、特願昭62−195222号、同昭62−229856号、同昭
62−223053号、同昭62−239032号、同昭62−260357号や
同昭62−285998号明細書に記載されたバンド・ストップ
・フィルターまたはバンド・カット・フィルターに代っ
て用いるのがよい。また、例えば、特願昭62−146542
号、同昭62−200508号、同昭62−146544号、同昭62−19
1187号、同昭62−255048号などに記載された露光装置並
びに通常カラー印画紙の白光減色法による焼付けに用い
るオート・プリンターに用いるのがよい。
ミニラボシステム用プリンター部に、また複写装置に該
バンド・ストップ・フィルターを用いることができる。
例えば、特願昭62−195222号、同昭62−229856号、同昭
62−223053号、同昭62−239032号、同昭62−260357号や
同昭62−285998号明細書に記載されたバンド・ストップ
・フィルターまたはバンド・カット・フィルターに代っ
て用いるのがよい。また、例えば、特願昭62−146542
号、同昭62−200508号、同昭62−146544号、同昭62−19
1187号、同昭62−255048号などに記載された露光装置並
びに通常カラー印画紙の白光減色法による焼付けに用い
るオート・プリンターに用いるのがよい。
また、かかるバンド・ストップ・フィルターは、シャ
ープな分光吸収特性をもつものが好ましく、その分光透
過率曲線において分光透過率の1/4の値の巾(W1/4)/
分光透過率の3/4の値の巾(W3/4)の値が0.50以上、さ
らに0.60以上であることが好ましく、とくに0.75以上で
あることが好ましい。これらの分光特性は、前記のよう
に、層厚とくりかえし多層構成の工夫により達成するこ
とができる。
ープな分光吸収特性をもつものが好ましく、その分光透
過率曲線において分光透過率の1/4の値の巾(W1/4)/
分光透過率の3/4の値の巾(W3/4)の値が0.50以上、さ
らに0.60以上であることが好ましく、とくに0.75以上で
あることが好ましい。これらの分光特性は、前記のよう
に、層厚とくりかえし多層構成の工夫により達成するこ
とができる。
本発明において、このバンド・ストップ・フィルター
を用いることより、焼付け工程の生産性を落とすことな
く、とくにマゼンタやシアン系の混色を減少し、黄、
緑、赤系の彩度を高め色再現域を拡げることができる。
該バンド・ストップ・フィルターは耐光、耐熱性が高
く、仕上り品質の安定をも改良できる。
を用いることより、焼付け工程の生産性を落とすことな
く、とくにマゼンタやシアン系の混色を減少し、黄、
緑、赤系の彩度を高め色再現域を拡げることができる。
該バンド・ストップ・フィルターは耐光、耐熱性が高
く、仕上り品質の安定をも改良できる。
更に、層数を多くする程(7層以上、特に21層以
上)、バンド・ストップ・フィルターの極大吸収率を高
めて、所定波長域においてシャープな分光吸収特性を得
ることができ、更にバンド・ストップ・フィルターの垂
直方法からの入射角の偏りによる分光吸収特性の変異を
小さくすることができる。
上)、バンド・ストップ・フィルターの極大吸収率を高
めて、所定波長域においてシャープな分光吸収特性を得
ることができ、更にバンド・ストップ・フィルターの垂
直方法からの入射角の偏りによる分光吸収特性の変異を
小さくすることができる。
また、保護層を設けることにより、更に耐傷性が向上
する。
する。
本発明では、光源とカラープリント感光材料の感光層
との間にフィルター層を設けることが好ましい。該フィ
ルター層は単独で適用することもできるが、前記のバン
ド・ストップ・フィルターと併用するのが好ましい。
との間にフィルター層を設けることが好ましい。該フィ
ルター層は単独で適用することもできるが、前記のバン
ド・ストップ・フィルターと併用するのが好ましい。
かかるフィルター層の第1としては、カラーネガ感光
材料に設けるフィルター層を挙げることができ、これは
ネガ感光材料の感光層の構成面又はバック面にマスキン
グ用カラード・カプラーの分光吸収を用いる方法であ
り、例えば、非脱色型染料含有フィルター層として設け
ることができる。この方法は、カラーネガ感光材料に用
いる発色々像に対する不要吸収の補正とかねて、カラー
・プリント感光材料の平均混色度が0.13以下になるよう
従来のカラード・カプラーの分光吸収特性を適合化した
カラード・カプラーを用いて設けることもできる。例え
ば、米国特許第2852370号、同第2860975号、仏国特許第
73828号、ドイツ公開特許第2125220号、また特開昭47−
45732号、特公昭48−19889号、同昭48−21565号、さら
には米国特許第2841678号、同第3184307号、英国特許第
755458号やまた特開昭50−123341号、同昭54−130024号
などに記載のカラード・カプラーを内蔵したフィルター
層が用いられる。特願昭62−129143号明細書に記載のも
のが特に好ましい。
材料に設けるフィルター層を挙げることができ、これは
ネガ感光材料の感光層の構成面又はバック面にマスキン
グ用カラード・カプラーの分光吸収を用いる方法であ
り、例えば、非脱色型染料含有フィルター層として設け
ることができる。この方法は、カラーネガ感光材料に用
いる発色々像に対する不要吸収の補正とかねて、カラー
・プリント感光材料の平均混色度が0.13以下になるよう
従来のカラード・カプラーの分光吸収特性を適合化した
カラード・カプラーを用いて設けることもできる。例え
ば、米国特許第2852370号、同第2860975号、仏国特許第
73828号、ドイツ公開特許第2125220号、また特開昭47−
45732号、特公昭48−19889号、同昭48−21565号、さら
には米国特許第2841678号、同第3184307号、英国特許第
755458号やまた特開昭50−123341号、同昭54−130024号
などに記載のカラード・カプラーを内蔵したフィルター
層が用いられる。特願昭62−129143号明細書に記載のも
のが特に好ましい。
フィルター層は、またカラーネガ感光材料の支持体と
これに最も近い感光層との間の親水性非感光層(この層
はハレーション防止層を兼ねていてもよい)を染色した
り、また支持体のバック層を染色したり、或いは支持体
自体を染色するなどして設けてもよい。この染色のため
に特に好ましい染料は、カラーネガ感光材料のBLとGLと
の最高分光感度の間の波長域に例えば485nmないし530nm
の波長域にシャープな分光吸収をもつ非脱色性染料、例
えば特開昭60−45237号明細書の第6〜11頁に記載され
た色素の具体例として示した色素の中から選ぶことも出
来る。またGLとRLとの最高分光感度の間の波長域に例え
ば570nmないし630nmの波長域にシャープな分光吸収をも
つ非脱色性染料を選び用いるのがよい。本発明に用いら
れる非脱色性染料は、またアンスラキノン系染料、トリ
フェニルメタン系染料、シアニン染料、メロシアニン染
料、ピラゾロンオキサゾール系染料、アゾ色素、フタロ
シアニン系染料、インドアニリン系染料、インジゴ系染
料などから選ぶことができる。前記の2つのタイプのフ
ィルター層を併せてもたせることにより、減色法露光方
式による焼付けを、従来法と同程度に容易に行うことが
できる。カラーネガ感光材料の色再現性、感度やシャー
プネスを劣化させることなく混色度を改良することがで
きる。
これに最も近い感光層との間の親水性非感光層(この層
はハレーション防止層を兼ねていてもよい)を染色した
り、また支持体のバック層を染色したり、或いは支持体
自体を染色するなどして設けてもよい。この染色のため
に特に好ましい染料は、カラーネガ感光材料のBLとGLと
の最高分光感度の間の波長域に例えば485nmないし530nm
の波長域にシャープな分光吸収をもつ非脱色性染料、例
えば特開昭60−45237号明細書の第6〜11頁に記載され
た色素の具体例として示した色素の中から選ぶことも出
来る。またGLとRLとの最高分光感度の間の波長域に例え
ば570nmないし630nmの波長域にシャープな分光吸収をも
つ非脱色性染料を選び用いるのがよい。本発明に用いら
れる非脱色性染料は、またアンスラキノン系染料、トリ
フェニルメタン系染料、シアニン染料、メロシアニン染
料、ピラゾロンオキサゾール系染料、アゾ色素、フタロ
シアニン系染料、インドアニリン系染料、インジゴ系染
料などから選ぶことができる。前記の2つのタイプのフ
ィルター層を併せてもたせることにより、減色法露光方
式による焼付けを、従来法と同程度に容易に行うことが
できる。カラーネガ感光材料の色再現性、感度やシャー
プネスを劣化させることなく混色度を改良することがで
きる。
フィルター層の第2としては、カラープリント感光材
料に設けるフィルター層を挙げることができ、例えば所
定の感光層の光源側に現像処理後脱色するフィルター層
を設ける。例えば用いる染料は特公昭51−1419号、同昭
55−10187号、特開昭59−154439号、同60−64346号、ま
た仏国特許第1108788号、同第2182329号、同第3514450
号およびドイツ特許第2429228号などの明細書に記載の
染料の中から選ぶことができる。これらの染料を用いて
特開昭50−65230号、同昭61−56345号や同昭62−19842
号などに記載の方法でフィルター層を設けることができ
る。とくに好ましくは本出願人の特願昭62−106892号特
許明細書に記載の機能性染料を用いることである。
料に設けるフィルター層を挙げることができ、例えば所
定の感光層の光源側に現像処理後脱色するフィルター層
を設ける。例えば用いる染料は特公昭51−1419号、同昭
55−10187号、特開昭59−154439号、同60−64346号、ま
た仏国特許第1108788号、同第2182329号、同第3514450
号およびドイツ特許第2429228号などの明細書に記載の
染料の中から選ぶことができる。これらの染料を用いて
特開昭50−65230号、同昭61−56345号や同昭62−19842
号などに記載の方法でフィルター層を設けることができ
る。とくに好ましくは本出願人の特願昭62−106892号特
許明細書に記載の機能性染料を用いることである。
本発明による焼付けされたカラープリント感光材料は
好ましくはカラー現像処理、漂白・定着処理、水洗及び
/又は安定化処理される。以下に代表的な処理工程を示
すが、これらに限定されるものではない。ここで、「漂
白・定着」とは、漂白と定着を同時に行なういわゆるブ
リックス処理と、漂白と定着を別個に行なう処理を含む
意味で用いられる。
好ましくはカラー現像処理、漂白・定着処理、水洗及び
/又は安定化処理される。以下に代表的な処理工程を示
すが、これらに限定されるものではない。ここで、「漂
白・定着」とは、漂白と定着を同時に行なういわゆるブ
リックス処理と、漂白と定着を別個に行なう処理を含む
意味で用いられる。
特に昨今、カラープリント感光材料の処理工程時間の
短縮化に伴ない、連続処理時間が長くなると、本発明に
よるカラープリント感材は色素の残留、脱銀不良、ステ
インの発生などの問題が発生しやすい。
短縮化に伴ない、連続処理時間が長くなると、本発明に
よるカラープリント感材は色素の残留、脱銀不良、ステ
インの発生などの問題が発生しやすい。
本発明では、下記一般式(I)の少なくとも1種の化
合物の存在下で発色現像、漂白・定着並びに水洗及び/
又は安定化のうちの少なくとも1つの処理を行なう。好
ましくは、カラー現像処理において、例えばカラー現像
液、漂白定着液、漂白液、定着液、安定浴や水洗浴など
のうちの少なくとも1つに下記一般式(I)によって表
わされる化合物、好ましくはX及びYが−N=を表わす
ものを螢光増白剤又は残留色素の除去剤として用いるこ
とであるが、感光材料中に含有させることもできる。
合物の存在下で発色現像、漂白・定着並びに水洗及び/
又は安定化のうちの少なくとも1つの処理を行なう。好
ましくは、カラー現像処理において、例えばカラー現像
液、漂白定着液、漂白液、定着液、安定浴や水洗浴など
のうちの少なくとも1つに下記一般式(I)によって表
わされる化合物、好ましくはX及びYが−N=を表わす
ものを螢光増白剤又は残留色素の除去剤として用いるこ
とであるが、感光材料中に含有させることもできる。
本発明に、一般式(I)によって表わされる化合物
を、併せ用いることにより、例えば20秒から5分の迅速
現像処理において、汚染がなく色再現性が驚くほど優れ
たカラー・プリントを得ることができる。
を、併せ用いることにより、例えば20秒から5分の迅速
現像処理において、汚染がなく色再現性が驚くほど優れ
たカラー・プリントを得ることができる。
また、式(I)の化合物を、前記の如くM型分光増感
の強色増感剤としても用いることができる。
の強色増感剤としても用いることができる。
一般式(I)によって用わされる化合物は、特にXと
Yが等しくない場合に、H、DまたはJ凝集体を破壊し
単分子状吸着状態にかえてM型分光増感を強化する特長
をもっている。
Yが等しくない場合に、H、DまたはJ凝集体を破壊し
単分子状吸着状態にかえてM型分光増感を強化する特長
をもっている。
一般式(I) (式中、X及びYはそれぞれ=CH−または=N−を表
わす。但し、XとYが同時に=CH−を表わすことはな
い、R1、R2、R3、R4は互いに同一でも異なってもよく、
各々ヒドロキシ基、ハロゲン、ヘテロ環アミノ基、ヘテ
ロ環チオ基、アルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アリールオキシ基またはアリールアミノ基を表わ
す。Mは一価の陽イオンを表わす。) 好ましくはR1=R3でかつR2=R4となることも、R1=R4
でかつR2=R3となることはない。好ましくは、X及びY
がともに=N−を表わす。また、1分子中にスルホン酸
基が3個以上導入された一般式(I)により表わされる
化合物が好ましい。
わす。但し、XとYが同時に=CH−を表わすことはな
い、R1、R2、R3、R4は互いに同一でも異なってもよく、
各々ヒドロキシ基、ハロゲン、ヘテロ環アミノ基、ヘテ
ロ環チオ基、アルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アリールオキシ基またはアリールアミノ基を表わ
す。Mは一価の陽イオンを表わす。) 好ましくはR1=R3でかつR2=R4となることも、R1=R4
でかつR2=R3となることはない。好ましくは、X及びY
がともに=N−を表わす。また、1分子中にスルホン酸
基が3個以上導入された一般式(I)により表わされる
化合物が好ましい。
カラー現像液に一般式(I)で限定された特定の螢光
増白剤と有機ホスホン酸系キレート剤とを含有して用い
ることにより、連続処理時における写真特性の変動をも
著しく安定化することができる。
増白剤と有機ホスホン酸系キレート剤とを含有して用い
ることにより、連続処理時における写真特性の変動をも
著しく安定化することができる。
特にR1=R3でかつR2=R4の場合、もしくはR1=R4でか
つR2=R3の場合の他は、とくに著しい汚染の防止や変動
を少くする効果が認められる。
つR2=R3の場合の他は、とくに著しい汚染の防止や変動
を少くする効果が認められる。
特にその効果は、塩化銀を80モル%以上含有するハロ
ゲン化銀粒子が存在する感光材料において顕著であり、
また、用いるカラー現像液中に実質的にベンジルアルコ
ールが存在しない場合に顕著であった。
ゲン化銀粒子が存在する感光材料において顕著であり、
また、用いるカラー現像液中に実質的にベンジルアルコ
ールが存在しない場合に顕著であった。
また、カラー現像の後工程(例えば脱銀工程、水洗も
しくは安定化工程)が短かい場合、及び水洗工程又は安
定化工程の補充量が著しく低減されている場合に、その
効果は顕著であった。つまり、本発明の方法によって感
光材料の汚染や残色を著しく低下させるために従来の必
要とされた程度の水量もしくは処理時間が必ずしも必要
となくなった。
しくは安定化工程)が短かい場合、及び水洗工程又は安
定化工程の補充量が著しく低減されている場合に、その
効果は顕著であった。つまり、本発明の方法によって感
光材料の汚染や残色を著しく低下させるために従来の必
要とされた程度の水量もしくは処理時間が必ずしも必要
となくなった。
以下に一般式(I)の詳細を説明する。
R1、R2、R3、R4はヒドロキシ基、ハロゲン(例えば塩
素)、ヘテロ環アミノ基(例えばイミダゾリルアミノ、
モルホリルアミノ)、ヘテロ環チオ基(例えばピロリジ
ルチオ、イソインドリルチオ、イソオキサゾリルチ
オ)、炭素数1〜4のアルコキシ基(例えばメトキシ
基、エトキシ基、メトキシエトキシ基など)、アミノ
基、炭素数が1〜6のアルキルアミノ基(例えばメチル
アミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチ
ルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、β−ヒドロキシ
エチルアミノ基、ジ(β−ヒドロキシエチル)アミノ
基、β−スルホエチルアミノ基、N−(β−スルホエチ
ル)−N−メチルアミノ基、β−カルボキシエチル基な
ど)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基、p−ス
ルホフェニル基など)、アリールアミノ基(例えばアニ
リノ基、o−、m−、p−スルホアニリノ基、o−、m
−、p−クロロアニリノ基、o−、m−、p−トルイジ
ノ基、o−、m−、p−カルボキシアニリノ基、o−、
m−、p−アニシジノ基、o−、m−、p−ヒドロキシ
アニリノ基など)を表わす。
素)、ヘテロ環アミノ基(例えばイミダゾリルアミノ、
モルホリルアミノ)、ヘテロ環チオ基(例えばピロリジ
ルチオ、イソインドリルチオ、イソオキサゾリルチ
オ)、炭素数1〜4のアルコキシ基(例えばメトキシ
基、エトキシ基、メトキシエトキシ基など)、アミノ
基、炭素数が1〜6のアルキルアミノ基(例えばメチル
アミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチ
ルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、β−ヒドロキシ
エチルアミノ基、ジ(β−ヒドロキシエチル)アミノ
基、β−スルホエチルアミノ基、N−(β−スルホエチ
ル)−N−メチルアミノ基、β−カルボキシエチル基な
ど)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基、p−ス
ルホフェニル基など)、アリールアミノ基(例えばアニ
リノ基、o−、m−、p−スルホアニリノ基、o−、m
−、p−クロロアニリノ基、o−、m−、p−トルイジ
ノ基、o−、m−、p−カルボキシアニリノ基、o−、
m−、p−アニシジノ基、o−、m−、p−ヒドロキシ
アニリノ基など)を表わす。
Mは一価の陽イオン(Na、Kなど)を表わす。
次に本発明に用いられる化合物の具体例を示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
発明はこれらに限定されるものではない。
本発明に用いられるジアミノスチルベン系増白剤は、
例えば化成品工業会編「螢光増白剤」(昭和51年8月発
行)8ページに記載されている通常の方法で合成するこ
とができる。
例えば化成品工業会編「螢光増白剤」(昭和51年8月発
行)8ページに記載されている通常の方法で合成するこ
とができる。
これらの螢光増白剤の添加量は、カラー現像液、漂白
定着液や安定浴などの処理液に1当り好ましくは0.1g
〜20g、より好ましくは0.5〜10gである。
定着液や安定浴などの処理液に1当り好ましくは0.1g
〜20g、より好ましくは0.5〜10gである。
本発明では例えば特願昭62−37350号などに記載され
ている有機ホスホン酸化合物を用いることができ、その
添加量はカラー現像液1当り0.1g〜40g、好ましくは
0.2g〜10gである。
ている有機ホスホン酸化合物を用いることができ、その
添加量はカラー現像液1当り0.1g〜40g、好ましくは
0.2g〜10gである。
本発明に使用されるカラー現像液中には、公知の芳香
族第一級アミンカラー現像主薬を含有する。好ましい例
はp−フェニレンジアミン誘導体であり、代表例を以下
に示すがこれらに限定されるものではない。
族第一級アミンカラー現像主薬を含有する。好ましい例
はp−フェニレンジアミン誘導体であり、代表例を以下
に示すがこれらに限定されるものではない。
D−1 N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン D−2 2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエン D−3 2−アミノ−5−(N−エチル−N−ラウリル
アミノ)トルエン D−4 4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチ
ル)アミノ〕アニリン D−5 2−メチル−4−〔N−エチル−N−〔β−ヒ
ドロキシエチル〕アミノ〕アニリン D−6 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
〔β−(メタンスルホンアミド)エチル〕−アニリン D−7 N−(2−アミノ−5−ジエチルアミノフェニ
ルエチル)メタンスルホンアミド D−8 N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン D−9 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−メ
トキシエチルアニリン D−10 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β
−エトキシエチルアニリン D−11 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β
−ブトキシエチルアニリン 上記p−フェニレンジアミン誘電体のうち特に好まし
くは4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−〔β−
メタンスルホンアミド)エチル〕−アニリン(例示化合
物D−6)である。
アミノ)トルエン D−4 4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチ
ル)アミノ〕アニリン D−5 2−メチル−4−〔N−エチル−N−〔β−ヒ
ドロキシエチル〕アミノ〕アニリン D−6 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
〔β−(メタンスルホンアミド)エチル〕−アニリン D−7 N−(2−アミノ−5−ジエチルアミノフェニ
ルエチル)メタンスルホンアミド D−8 N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン D−9 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−メ
トキシエチルアニリン D−10 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β
−エトキシエチルアニリン D−11 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β
−ブトキシエチルアニリン 上記p−フェニレンジアミン誘電体のうち特に好まし
くは4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−〔β−
メタンスルホンアミド)エチル〕−アニリン(例示化合
物D−6)である。
また、これらのp−フェニレンジアミン誘導体は硫酸
塩、塩酸塩、亜硫酸塩、p−トルエンスルホン酸塩など
の塩であってもよい。該芳香族第一級アミン現像主薬の
使用量は現像液1当り好ましくは約0.1g〜約20g、よ
り好ましくは約0.5g〜約10gの濃度である。
塩、塩酸塩、亜硫酸塩、p−トルエンスルホン酸塩など
の塩であってもよい。該芳香族第一級アミン現像主薬の
使用量は現像液1当り好ましくは約0.1g〜約20g、よ
り好ましくは約0.5g〜約10gの濃度である。
カラー現像液には、必要により任意の現像促進剤を添
加することができる。しかしながら、本発明のカラー現
像液は、公害性、調液性及びカブリ防止の点で、ベンジ
ルアルコールを実質的に含有しない場合が好ましい。こ
こで「実質的にベンジルアルコールを含有しない」とは
カラー現像液1当たりベンジルアルコールが2ml以下
を意味する。好ましくはベンジルアルコールを全く含有
しない場合である。
加することができる。しかしながら、本発明のカラー現
像液は、公害性、調液性及びカブリ防止の点で、ベンジ
ルアルコールを実質的に含有しない場合が好ましい。こ
こで「実質的にベンジルアルコールを含有しない」とは
カラー現像液1当たりベンジルアルコールが2ml以下
を意味する。好ましくはベンジルアルコールを全く含有
しない場合である。
又、カラー現像液にはその他の保恒剤として、亜硫酸
ナトリウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重
亜硫酸カリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸カ
リウム等の亜硫酸塩や、カルボニル亜硫酸付加物を必要
に応じて添加することができる。これらのカラー現像液
への添加量は0g〜20g/l以下、好ましくは0g〜5g/l以下
であり、カラー現像液の保恒性が保たれるならば、少な
い方が好ましい。
ナトリウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重
亜硫酸カリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸カ
リウム等の亜硫酸塩や、カルボニル亜硫酸付加物を必要
に応じて添加することができる。これらのカラー現像液
への添加量は0g〜20g/l以下、好ましくは0g〜5g/l以下
であり、カラー現像液の保恒性が保たれるならば、少な
い方が好ましい。
又、前記カラー現像主薬を直接保恒する化合物とし
て、各種ヒドロキシルアミン類、特願昭61−186559号記
載のヒドロキサム酸類、同61−170756号記載のヒドラジ
ン類やヒドラジド類、同61−188742号及び同61−203253
号記載のフェノール類、同61−188741号記載のα−ヒド
ロキシケトン類やα−アミノケトン類、及び/又は同61
−180616号記載の各種糖類を添加するのが好ましい。
又、上記化合物と併用して、特願昭61−147823号、同61
−166674号、同61−165621号、同61−164515号、同61−
170789号及び同61−168159号等に記載のモノアミン類、
同61−173595号、同61−164515号、同61−186560号等に
記載のジアミン類、同61−165621号及び同61−169789号
記載のポリアミン類、同61−188619号記載のポリアミン
類、同61−197760号記載のニトロキシラジカル類、同61
−186561号及び同61−197419号記載のアルコール類、同
61−198987号記載のオキシム類、及び同61−265149号記
載の3級アミン類を使用するのが好ましい。また特願昭
61−259799号などに記載の発色現像主薬の酸化体の復元
剤やその捕獲剤を含有せしめることができる。その他保
恒剤として、特開昭57−44148号及び同57−53749号に記
載の各種金属類、特開昭59−180588号記載のサリチル酸
類、特開昭54−3532号記載のアルカノールアミン類、特
開昭56−94349号記載のポリエチレンイミン類、米国特
許第3,746,544号記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物等
を必要に応じて含有しても良い。特に芳香族ポリヒドロ
キシ化合物の添加が好ましい。
て、各種ヒドロキシルアミン類、特願昭61−186559号記
載のヒドロキサム酸類、同61−170756号記載のヒドラジ
ン類やヒドラジド類、同61−188742号及び同61−203253
号記載のフェノール類、同61−188741号記載のα−ヒド
ロキシケトン類やα−アミノケトン類、及び/又は同61
−180616号記載の各種糖類を添加するのが好ましい。
又、上記化合物と併用して、特願昭61−147823号、同61
−166674号、同61−165621号、同61−164515号、同61−
170789号及び同61−168159号等に記載のモノアミン類、
同61−173595号、同61−164515号、同61−186560号等に
記載のジアミン類、同61−165621号及び同61−169789号
記載のポリアミン類、同61−188619号記載のポリアミン
類、同61−197760号記載のニトロキシラジカル類、同61
−186561号及び同61−197419号記載のアルコール類、同
61−198987号記載のオキシム類、及び同61−265149号記
載の3級アミン類を使用するのが好ましい。また特願昭
61−259799号などに記載の発色現像主薬の酸化体の復元
剤やその捕獲剤を含有せしめることができる。その他保
恒剤として、特開昭57−44148号及び同57−53749号に記
載の各種金属類、特開昭59−180588号記載のサリチル酸
類、特開昭54−3532号記載のアルカノールアミン類、特
開昭56−94349号記載のポリエチレンイミン類、米国特
許第3,746,544号記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物等
を必要に応じて含有しても良い。特に芳香族ポリヒドロ
キシ化合物の添加が好ましい。
本発明に使用されるカラー現像液は、好ましくはpH9
〜12、より好ましくは9〜11.0であり、そのカラー現像
液には、その他に既知の現像液成分の化合物を含ませる
ことができる。
〜12、より好ましくは9〜11.0であり、そのカラー現像
液には、その他に既知の現像液成分の化合物を含ませる
ことができる。
上記pHを保持するためには、各種緩衝剤を用いるのが
好ましい。緩衝剤としては、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸
塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、グリシン塩、
N,N−ジメチルグリシン塩、ロイシン塩、ノルロイシン
塩、グアニン塩、3,4−ヒドロキシフェニルアラニン
塩、アラニン塩、アミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール塩、バリン塩、プロリン
塩、トリスヒドロキシアミノメタン塩、リシン塩などを
用いることができる。特に炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸
塩、ヒドロキシ安息香酸塩は、溶解性、pH9.0以上の高p
H領域での緩衝能に優れ、カラー現像液に添加しても写
真性能面への悪影響(カブリなど)がなく、安価である
といった利点を有し、これらの緩衝剤を用いることが特
に好ましい。
好ましい。緩衝剤としては、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸
塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、グリシン塩、
N,N−ジメチルグリシン塩、ロイシン塩、ノルロイシン
塩、グアニン塩、3,4−ヒドロキシフェニルアラニン
塩、アラニン塩、アミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール塩、バリン塩、プロリン
塩、トリスヒドロキシアミノメタン塩、リシン塩などを
用いることができる。特に炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸
塩、ヒドロキシ安息香酸塩は、溶解性、pH9.0以上の高p
H領域での緩衝能に優れ、カラー現像液に添加しても写
真性能面への悪影響(カブリなど)がなく、安価である
といった利点を有し、これらの緩衝剤を用いることが特
に好ましい。
該緩衝剤のカラー現像液への添加量は、0.1モル/l以
上であることが好ましく、特に0.1モル/l〜0.4モル/lで
あることが特に好ましい。
上であることが好ましく、特に0.1モル/l〜0.4モル/lで
あることが特に好ましい。
その他、カラー現像液中には有機ホスホン酸系キレー
ト剤以外の各種キレート剤を併用しても良い。
ト剤以外の各種キレート剤を併用しても良い。
以下に併用しても良いキレート剤の具体例を示すがこ
れらに限定されるものではない。
れらに限定されるものではない。
ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチ
レンジアミン四酢酸、トランスシクロヘキサンジアミン
四酢酸、1,2−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエ
ーテルジアミン四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロ
キシフェニル酢酸、N,N′−ビス(2−ヒドロキシベン
ジル)エチレンジアミン−N,N′−ジ酢酸等。
レンジアミン四酢酸、トランスシクロヘキサンジアミン
四酢酸、1,2−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエ
ーテルジアミン四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロ
キシフェニル酢酸、N,N′−ビス(2−ヒドロキシベン
ジル)エチレンジアミン−N,N′−ジ酢酸等。
これらのキレート剤は必要に応じて更に2種以上併用
しても良い。
しても良い。
カラー現像液には、必要により任意の現像促進剤を添
加することができる。しかしながら、本発明のカラー現
像液は、公害性、調液性及びカプリ防止、汚染防止の点
で、ベンジルアルコールを実質的に含有しない場合が好
ましい。
加することができる。しかしながら、本発明のカラー現
像液は、公害性、調液性及びカプリ防止、汚染防止の点
で、ベンジルアルコールを実質的に含有しない場合が好
ましい。
その他現像剤促進剤としては、特公昭37−16088号、
同37−5987号、同38−7826号、同44−12380号、同45−9
019号及び米国特許第3,813,247号等に表わされるチオエ
ーテル系化合物、特開昭52−49829号及び同50−15554号
に表わされるp−フェニレンジアミン系化合物、特開昭
50−137726号、特公昭44−30074号、特開昭56−156826
号及び同52−43429号、等に表わされる4級アンモニウ
ム塩類、米国特許第2,494,903号、同3,128,182号、同4,
230,796号、同3,253,919号、特公昭41−11431号、米国
特許第2,482,546号、同2,596,926号及び同3,582,346号
等に記載のアミン系化合物、特公昭37−16088号、同42
−25201号、米国特許第3,128,183号、特公昭41−11431
号、同42−23883号及び米国特許第3,532,501号等に表わ
されるポリアルキレンオキサイド、その他1−フェニル
−3−ピラゾリドン類、イミダゾール類、等を必要に応
じて添加することができる。
同37−5987号、同38−7826号、同44−12380号、同45−9
019号及び米国特許第3,813,247号等に表わされるチオエ
ーテル系化合物、特開昭52−49829号及び同50−15554号
に表わされるp−フェニレンジアミン系化合物、特開昭
50−137726号、特公昭44−30074号、特開昭56−156826
号及び同52−43429号、等に表わされる4級アンモニウ
ム塩類、米国特許第2,494,903号、同3,128,182号、同4,
230,796号、同3,253,919号、特公昭41−11431号、米国
特許第2,482,546号、同2,596,926号及び同3,582,346号
等に記載のアミン系化合物、特公昭37−16088号、同42
−25201号、米国特許第3,128,183号、特公昭41−11431
号、同42−23883号及び米国特許第3,532,501号等に表わ
されるポリアルキレンオキサイド、その他1−フェニル
−3−ピラゾリドン類、イミダゾール類、等を必要に応
じて添加することができる。
本発明においては、必要に応じて、任意のカブリ防止
剤を添加できる。カブリ防止剤としては、塩化ナトリウ
ム、臭化カリウム、沃化カリウムの如きアルカリ金属ハ
ロゲン化物及び有機カブリ防止剤が使用できる。有機カ
ブリ防止剤としては、例えばベンゾトリアゾール、6−
ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロイソインダゾー
ル、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾ
トリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−
チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チアゾリルメチ
ル−ベンズイミダゾール、インダゾール、ヒドロキシア
ザインドリジン、アデニンの如き含窒素ヘテロ環化合物
を代表例として挙げることができる。
剤を添加できる。カブリ防止剤としては、塩化ナトリウ
ム、臭化カリウム、沃化カリウムの如きアルカリ金属ハ
ロゲン化物及び有機カブリ防止剤が使用できる。有機カ
ブリ防止剤としては、例えばベンゾトリアゾール、6−
ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロイソインダゾー
ル、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾ
トリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−
チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チアゾリルメチ
ル−ベンズイミダゾール、インダゾール、ヒドロキシア
ザインドリジン、アデニンの如き含窒素ヘテロ環化合物
を代表例として挙げることができる。
又、必要に応じてアルキルスルホン酸、アリールホス
ホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の各種
界面活性剤を添加してもよい。
ホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の各種
界面活性剤を添加してもよい。
本発明のカラー現像液の処理温度は20〜50℃、好まし
くは30〜40℃である。処理時間は20秒〜5分、好ましく
は30秒〜2分である。補充量は少ない方が好ましいが、
感光材料1m2当り20〜600ml、好ましくは50〜300mlであ
る。更に好ましくは100ml〜200mlである。現像時間が短
い方が本発明の効果は顕著である。
くは30〜40℃である。処理時間は20秒〜5分、好ましく
は30秒〜2分である。補充量は少ない方が好ましいが、
感光材料1m2当り20〜600ml、好ましくは50〜300mlであ
る。更に好ましくは100ml〜200mlである。現像時間が短
い方が本発明の効果は顕著である。
次に本発明に用いられる漂白液、漂白定着液及び定着
液を説明する。
液を説明する。
本発明では、好ましくは漂白液または漂白定着液のpH
を3.5ないし6.0で、かつその処理に続く水洗および/ま
たは安定化処理液の補充量を前浴からの持ち込み量の3
ないし50倍とすることである。通常漂白液または漂白定
着液のpHは6ないし8であり、不安定であると言われて
いた。本発明ではpH3.5〜5の領域はむしろ浴の安定性
がpH7よりも優れ、更に漂白力も優れることを新たに見
い出したが、シアン色素のロイコ化が起こり易いことも
事実であった。この問題は後浴の水量(水洗、安定化)
を著しく低減させるという節水処理を用いることでロイ
コ化が著しく防止できると共に更に漂白の向上にも有効
であることが判った。更にカプラーとして2当量カプラ
ーを用いた処理後、発生し易いステインの問題も効果的
に解決できる。
を3.5ないし6.0で、かつその処理に続く水洗および/ま
たは安定化処理液の補充量を前浴からの持ち込み量の3
ないし50倍とすることである。通常漂白液または漂白定
着液のpHは6ないし8であり、不安定であると言われて
いた。本発明ではpH3.5〜5の領域はむしろ浴の安定性
がpH7よりも優れ、更に漂白力も優れることを新たに見
い出したが、シアン色素のロイコ化が起こり易いことも
事実であった。この問題は後浴の水量(水洗、安定化)
を著しく低減させるという節水処理を用いることでロイ
コ化が著しく防止できると共に更に漂白の向上にも有効
であることが判った。更にカプラーとして2当量カプラ
ーを用いた処理後、発生し易いステインの問題も効果的
に解決できる。
本発明に用いられる漂白液または漂白定着液において
用いられる漂白剤としては、いかなる漂白剤も用いるこ
とができるが、特に鉄(III)の有機錯塩(例えばエチ
レンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸など
のアミノポリカルボン酸類、アミノポリホスホン酸、ホ
スホノカルボン酸および有機ホスホン酸などの錯塩)も
しくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸;過硫
酸塩;過酸化水素などが好ましい。
用いられる漂白剤としては、いかなる漂白剤も用いるこ
とができるが、特に鉄(III)の有機錯塩(例えばエチ
レンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸など
のアミノポリカルボン酸類、アミノポリホスホン酸、ホ
スホノカルボン酸および有機ホスホン酸などの錯塩)も
しくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸;過硫
酸塩;過酸化水素などが好ましい。
これらのうち、鉄(III)の有機錯塩は迅速処理と環
境汚染防止の観点から特に好ましい。鉄(III)の有機
錯塩を形成するために有用なアミノポリカルボン酸、ア
ミノポリホスホン酸、もしくは有機ホスホン酸またはそ
れらの塩を列挙すると、エチレンジアミン四酢酸、ジエ
チレントリアミン五酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢
酸、プロピレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、シク
ロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、イミ
ノ二酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、などを
挙げることができる。これらの化合物はナトリウム、カ
リウム、リチウムまたはアンモニウム塩の何れでもよ
い。これらの化合物の中で、エチレンジアミン四酢酸、
ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン
四酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、メチルイミノ
二酢酸の鉄(III)錯塩が漂白力が高いことから好まし
い。
境汚染防止の観点から特に好ましい。鉄(III)の有機
錯塩を形成するために有用なアミノポリカルボン酸、ア
ミノポリホスホン酸、もしくは有機ホスホン酸またはそ
れらの塩を列挙すると、エチレンジアミン四酢酸、ジエ
チレントリアミン五酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢
酸、プロピレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、シク
ロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、イミ
ノ二酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、などを
挙げることができる。これらの化合物はナトリウム、カ
リウム、リチウムまたはアンモニウム塩の何れでもよ
い。これらの化合物の中で、エチレンジアミン四酢酸、
ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン
四酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、メチルイミノ
二酢酸の鉄(III)錯塩が漂白力が高いことから好まし
い。
これらの第2鉄イオン錯塩は錯塩の形で使用しても良
いし、第2鉄塩、例えば硫酸第2鉄、酸化第2鉄、硝酸
第2鉄、硫酸第2鉄アンモニウム、燐酸第2鉄などとア
ミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、ホスホノ
カルボン酸などのキレート剤とを用いて溶液中で第2鉄
イオン錯塩を形成させてもよい。また、キレート剤を第
2鉄イオン錯塩を形成する以上に過剰に用いてもよい。
鉄錯体のなかでもアミノポリカルボン酸鉄錯体が好まし
く、その添加量は0.01〜1.0モル/l好ましくは0.05〜0.5
0モル/lである。
いし、第2鉄塩、例えば硫酸第2鉄、酸化第2鉄、硝酸
第2鉄、硫酸第2鉄アンモニウム、燐酸第2鉄などとア
ミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、ホスホノ
カルボン酸などのキレート剤とを用いて溶液中で第2鉄
イオン錯塩を形成させてもよい。また、キレート剤を第
2鉄イオン錯塩を形成する以上に過剰に用いてもよい。
鉄錯体のなかでもアミノポリカルボン酸鉄錯体が好まし
く、その添加量は0.01〜1.0モル/l好ましくは0.05〜0.5
0モル/lである。
漂白液、漂白定着液及び/またはこれらの前浴には、
漂白促進剤として種々の化合物を用いることができる。
例えば、米国特許第3,893,858号明細書、ドイツ特許第
1,290,812号明細書、特開昭53−95630号公報、リサーチ
・ディスクロージャー第17129号(1978年7月号)に記
載のメルカプト基またはジスルフィド結合を有する化合
物や、特公昭45−8506号、特開昭52−20832号、同53−3
2735号、米国特許第3,706,561号等に記載のチオ尿素系
化合物、あるいは沃素、臭素イオン等のハロゲン化物が
漂白力が優れる点で好ましい。
漂白促進剤として種々の化合物を用いることができる。
例えば、米国特許第3,893,858号明細書、ドイツ特許第
1,290,812号明細書、特開昭53−95630号公報、リサーチ
・ディスクロージャー第17129号(1978年7月号)に記
載のメルカプト基またはジスルフィド結合を有する化合
物や、特公昭45−8506号、特開昭52−20832号、同53−3
2735号、米国特許第3,706,561号等に記載のチオ尿素系
化合物、あるいは沃素、臭素イオン等のハロゲン化物が
漂白力が優れる点で好ましい。
その他、本発明に用いられる漂白液または漂白定着液
には、臭化物(例えば、臭化カリウム、臭化ナトリウ
ム、臭化アンモニウム)または塩化物(例えば、塩化カ
リウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム)または沃
化物(例えば、沃化アンモニウム)等の再ハロゲン化剤
を含むことができる。必要に応じ硼酸、硼砂、メタ硼酸
ナトリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、亜燐酸、燐酸、燐酸ナトリウム、クエン
酸ナトリウム、酒石酸などのpH緩衝能を有する1種類以
上の無機酸、有機酸およびこれらのアルカリ金属または
アンモニウム塩または、硝酸アンモニウム、グアニジン
などの腐蝕防止剤などを添加することができる。
には、臭化物(例えば、臭化カリウム、臭化ナトリウ
ム、臭化アンモニウム)または塩化物(例えば、塩化カ
リウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム)または沃
化物(例えば、沃化アンモニウム)等の再ハロゲン化剤
を含むことができる。必要に応じ硼酸、硼砂、メタ硼酸
ナトリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、亜燐酸、燐酸、燐酸ナトリウム、クエン
酸ナトリウム、酒石酸などのpH緩衝能を有する1種類以
上の無機酸、有機酸およびこれらのアルカリ金属または
アンモニウム塩または、硝酸アンモニウム、グアニジン
などの腐蝕防止剤などを添加することができる。
本発明に係わる漂白定着液又は定着液に使用される定
着剤は、公知の定着剤、即ちチオ硫酸ナトリウム、チオ
硫酸アンモニウムなどのチオ硫酸塩;チオシアン酸ナト
リウム、チオシアン酸アンモニウムなどのチオシアン酸
塩;エチレンビスチオグリコール酸、3,6−ジチア−1,8
−オクタンジオールなどのチオエーテル化合物およびチ
オ尿素類などの水溶性のハロゲン化銀溶解剤であり、こ
れらを1種あるいは2種以上混合して使用することがで
きる。また、特開昭55−155354号に記載された定着剤と
多量の沃化カリウムの如きハロゲン化物などの組み合わ
せからなる特殊な漂白定着液等も用いることができる。
本発明においては、チオ硫酸塩特にチオ硫酸アンモニウ
ム塩の使用が好ましい。1当りの定着剤の量は、0.3
〜2モルが好ましく、更に好ましくは0.5〜1.0モルの範
囲である。漂白定着液または定着液のpH領域は、3〜10
が好ましく、更には5〜9が特に好ましい。
着剤は、公知の定着剤、即ちチオ硫酸ナトリウム、チオ
硫酸アンモニウムなどのチオ硫酸塩;チオシアン酸ナト
リウム、チオシアン酸アンモニウムなどのチオシアン酸
塩;エチレンビスチオグリコール酸、3,6−ジチア−1,8
−オクタンジオールなどのチオエーテル化合物およびチ
オ尿素類などの水溶性のハロゲン化銀溶解剤であり、こ
れらを1種あるいは2種以上混合して使用することがで
きる。また、特開昭55−155354号に記載された定着剤と
多量の沃化カリウムの如きハロゲン化物などの組み合わ
せからなる特殊な漂白定着液等も用いることができる。
本発明においては、チオ硫酸塩特にチオ硫酸アンモニウ
ム塩の使用が好ましい。1当りの定着剤の量は、0.3
〜2モルが好ましく、更に好ましくは0.5〜1.0モルの範
囲である。漂白定着液または定着液のpH領域は、3〜10
が好ましく、更には5〜9が特に好ましい。
又、漂白定着液には、一般式(I)によって表わされ
る螢光増白剤を、0.1ないし10g/l程度含有させて用いる
ことができる。更に、その他各種の消泡剤あるいは界面
活性剤、ポリビニルピロリドン、メタノール等の有機溶
媒を含有させることができる。
る螢光増白剤を、0.1ないし10g/l程度含有させて用いる
ことができる。更に、その他各種の消泡剤あるいは界面
活性剤、ポリビニルピロリドン、メタノール等の有機溶
媒を含有させることができる。
本発明における漂白定着液や定着液は、保恒剤として
亜硫酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸アンモニウムなど)、重亜硫酸塩(例えば、
重亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸
カリウム、など)、メタ重亜硫酸塩(例えば、メタ重亜
硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸
アンモニウム、など)等の亜硫酸イオン放出化合物を含
有する。これらの化合物は亜硫酸イオンに換算して約0.
02〜0.50モル/l含有させることが好ましく、更に好まし
くは0.04〜0.40モル/lである。
亜硫酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸アンモニウムなど)、重亜硫酸塩(例えば、
重亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸
カリウム、など)、メタ重亜硫酸塩(例えば、メタ重亜
硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸
アンモニウム、など)等の亜硫酸イオン放出化合物を含
有する。これらの化合物は亜硫酸イオンに換算して約0.
02〜0.50モル/l含有させることが好ましく、更に好まし
くは0.04〜0.40モル/lである。
保恒剤としては、亜硫酸塩の添加が一般的であるが、
その他、アスコルビン酸や、カルボニル重亜硫酸付加
物、あるいは、カルボニル化合物等を添加しても良い。
その他、アスコルビン酸や、カルボニル重亜硫酸付加
物、あるいは、カルボニル化合物等を添加しても良い。
更には緩衝剤、キレート剤、消泡剤、防カビ剤等を必
要に応じて添加しても良い。
要に応じて添加しても良い。
本発明における脱銀工程の処理時間は短かい方が本発
明の効果が顕著であり、脱銀工程時間が2分以下、より
好ましくは1分以下である。
明の効果が顕著であり、脱銀工程時間が2分以下、より
好ましくは1分以下である。
本発明に用いられるハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、定着又は漂白定着等の脱銀処理後、水洗及び/又は
安定化処理をするのが一般的である。
は、定着又は漂白定着等の脱銀処理後、水洗及び/又は
安定化処理をするのが一般的である。
水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性(例えばカ
プラー等使用素材による)や用途、水洗水温、水洗タン
クの数(段数)、向流、順流等の補充方式、その他種々
の条件によって広範囲に設定し得る。このうち、多段向
流方式における水洗タンク数と水量の関係は、ジャーナ
ル・オブ・ザ・ソサエティ・オブ・モーション・ピクチ
ャー・アンド・テレヴィジョン・エンジニアズ(Journa
l of the Society of Motion Picture and Television
Engineers)第64巻、p.248〜253(1955年5月号)に記
載の方法で求めることができる。通常多段向流方式にお
ける段数は2〜6が好ましく、特に2〜4が好ましい。
プラー等使用素材による)や用途、水洗水温、水洗タン
クの数(段数)、向流、順流等の補充方式、その他種々
の条件によって広範囲に設定し得る。このうち、多段向
流方式における水洗タンク数と水量の関係は、ジャーナ
ル・オブ・ザ・ソサエティ・オブ・モーション・ピクチ
ャー・アンド・テレヴィジョン・エンジニアズ(Journa
l of the Society of Motion Picture and Television
Engineers)第64巻、p.248〜253(1955年5月号)に記
載の方法で求めることができる。通常多段向流方式にお
ける段数は2〜6が好ましく、特に2〜4が好ましい。
多段向流方式によれば、水洗水量を大巾に減少でき、
例えば感光材料1m2当り1以下、好ましくは0.5l以下
が可能であり、本発明の効果が顕著であるが、タンク内
での水の滞留時間増加によりバクテリアが繁殖し、生成
した浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本
発明のカラー感光材料の処理において、この様な問題の
解決策として、特開昭62−288838号に記載のカルシウ
ム、マグネシウムを低減させる方法を、極めて有効に用
いることができる。また、特開昭57−8542号に記載のイ
ソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類、同61−12
0145号に記載の塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の
塩素系殺菌剤、特開昭61−267761号に記載のベンゾトリ
アゾール、銅イオンその他堀口博著「防菌防黴剤の化
学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技
術」、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」に記載の
殺菌剤を用いることもできる。
例えば感光材料1m2当り1以下、好ましくは0.5l以下
が可能であり、本発明の効果が顕著であるが、タンク内
での水の滞留時間増加によりバクテリアが繁殖し、生成
した浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本
発明のカラー感光材料の処理において、この様な問題の
解決策として、特開昭62−288838号に記載のカルシウ
ム、マグネシウムを低減させる方法を、極めて有効に用
いることができる。また、特開昭57−8542号に記載のイ
ソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類、同61−12
0145号に記載の塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の
塩素系殺菌剤、特開昭61−267761号に記載のベンゾトリ
アゾール、銅イオンその他堀口博著「防菌防黴剤の化
学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技
術」、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」に記載の
殺菌剤を用いることもできる。
水洗水や安定浴には、本発明による一般式(I)によ
って表わされる螢光増白剤を0.1gないし10g/lの量を含
有させて用いることができる。
って表わされる螢光増白剤を0.1gないし10g/lの量を含
有させて用いることができる。
更に、水洗水には、水切り剤として界面活性剤や、硬
水軟化剤としてEDTAに代表されるキレート剤を用いるこ
とができる。
水軟化剤としてEDTAに代表されるキレート剤を用いるこ
とができる。
以上の水洗工程に続くか、又は水洗工程を経ずに直接
安定液で処理することもできる。安定液には画像安定化
機能を有する化合物が添加され、例えばホルマリンに代
表されるアルデヒド化合物や、色素安定化に適した膜pH
に調整するための緩衝剤や、アンモニウム化合物が挙げ
られる。又、液中でのバクテリアの繁殖防止や処理後の
感光材料に防黴性を付与するため、前記した各種殺菌剤
や防黴剤を用いることができる。
安定液で処理することもできる。安定液には画像安定化
機能を有する化合物が添加され、例えばホルマリンに代
表されるアルデヒド化合物や、色素安定化に適した膜pH
に調整するための緩衝剤や、アンモニウム化合物が挙げ
られる。又、液中でのバクテリアの繁殖防止や処理後の
感光材料に防黴性を付与するため、前記した各種殺菌剤
や防黴剤を用いることができる。
更に、界面活性剤、硬膜剤を加えることもできる。本
発明の感光材料の処理において、安定化が水洗工程を経
ることなく直接行われる場合、特開昭57−8543号、同58
−14834号、同59−184343号、同60−220345号、同60−2
38832号、同60−239784号、同60−239749号、同61−405
4号、同61−118749号等に記載の公知の方法をすべて用
いることができる。
発明の感光材料の処理において、安定化が水洗工程を経
ることなく直接行われる場合、特開昭57−8543号、同58
−14834号、同59−184343号、同60−220345号、同60−2
38832号、同60−239784号、同60−239749号、同61−405
4号、同61−118749号等に記載の公知の方法をすべて用
いることができる。
その他、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホ
ン酸、エチレンジアミン四メチレンホスホン酸等のキレ
ート剤、マグネシウムやビスマス化合物を用いることも
好ましい態様である。
ン酸、エチレンジアミン四メチレンホスホン酸等のキレ
ート剤、マグネシウムやビスマス化合物を用いることも
好ましい態様である。
また安定液も水洗水と同様に多段向流方式とすること
によって水量を大巾に(1以下、より好ましくは0.5l
以下)することができる。水洗水もしくは安定液の補充
は連続的でも間欠的でもよい。後者の場合は処理量に応
じて、もしくは一定時間毎に行なわれる。
によって水量を大巾に(1以下、より好ましくは0.5l
以下)することができる。水洗水もしくは安定液の補充
は連続的でも間欠的でもよい。後者の場合は処理量に応
じて、もしくは一定時間毎に行なわれる。
本発明の水洗工程または安定化工程のpHは4〜10であ
り、好ましくは5〜8である。温度は感光材料の用途・
特性等で種々設定し得るが、一般には15〜45℃、好まし
くは20〜40℃である。時間は任意に設定できるが短かい
方が本発明の効果がより顕著であり、好ましくは30秒〜
2分、更に好ましくは30秒〜1分30秒である。補充量は
少ない方がランニングコスト、排出量減、取扱い性等の
観点で好ましく、又、本発明の効果も大きい。
り、好ましくは5〜8である。温度は感光材料の用途・
特性等で種々設定し得るが、一般には15〜45℃、好まし
くは20〜40℃である。時間は任意に設定できるが短かい
方が本発明の効果がより顕著であり、好ましくは30秒〜
2分、更に好ましくは30秒〜1分30秒である。補充量は
少ない方がランニングコスト、排出量減、取扱い性等の
観点で好ましく、又、本発明の効果も大きい。
水洗及び/又は安定化工程に用いた液は、更に前工程
に用いることもできる。この例として多段向流方式によ
って削減した水洗水のオーバーフローを、その前浴の漂
白定着浴に流入させ、漂白定着浴には濃縮液を補充し
て、廃液量を減らすことが挙げられる。
に用いることもできる。この例として多段向流方式によ
って削減した水洗水のオーバーフローを、その前浴の漂
白定着浴に流入させ、漂白定着浴には濃縮液を補充し
て、廃液量を減らすことが挙げられる。
本発明においては、漂白定着工程と水洗もしくは安定
化工程の合計時間が3分以下であることが好ましい。
化工程の合計時間が3分以下であることが好ましい。
(実施例) 以下に本発明を実施例にり詳しく説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
はこれらに限定されるものではない。
参考例1は、本発明によるそれぞれのマクベス・チャ
ートの色の混色度βiと平均混色度γの値の測定例を示
す。
ートの色の混色度βiと平均混色度γの値の測定例を示
す。
製造例1は、本発明に用いられる撮影カラー感光材料
の1つであるカラーネガ感光材料の作製法と、特に好ま
しいカラーカプラーを示すカラーネガ感光材料の作製法
の具体例およびそのカラー現像処理工程を例示する。
の1つであるカラーネガ感光材料の作製法と、特に好ま
しいカラーカプラーを示すカラーネガ感光材料の作製法
の具体例およびそのカラー現像処理工程を例示する。
製造例2は、本発明に用いられるカラープリント感光
材料の1つであるカラー印画紙の作製法と、とくに本発
明の好ましいハロゲン化銀乳剤および分光増感法を示す
カラー感光材料の作製法を例示する。更に製造例2で得
た分光感度(相対的)曲線を示す。
材料の1つであるカラー印画紙の作製法と、とくに本発
明の好ましいハロゲン化銀乳剤および分光増感法を示す
カラー感光材料の作製法を例示する。更に製造例2で得
た分光感度(相対的)曲線を示す。
実施例1は、本発明に好ましいカラー現像処理方法と
本発明における効果を示す。
本発明における効果を示す。
実施例2は、本発明によるシャープなバンド・ストッ
プ・フィルターまたはシャープ・カット・フィルターを
用いた場合の特に好ましい効果を示す。
プ・フィルターまたはシャープ・カット・フィルターを
用いた場合の特に好ましい効果を示す。
参考例1. 撮影用カラー感光材料SUPER・HR100(富士フイルム
製)を用いて、撮影用標準光源(約5,500゜K)のもと
で、マクベスチャートを撮影した。富士フイルム標準現
像処理CN−16を通してカラーネガフィルムを得た。
製)を用いて、撮影用標準光源(約5,500゜K)のもと
で、マクベスチャートを撮影した。富士フイルム標準現
像処理CN−16を通してカラーネガフィルムを得た。
次に得たカラーネガフィルムを通し、プリンター(第
10図P曲線)を用いてカラー印画紙スーパーHRペーパー
(富士フイルム製)に焼付け更に富士フイルム標準現像
処理CP−20を通してカラープリントを得た。
10図P曲線)を用いてカラー印画紙スーパーHRペーパー
(富士フイルム製)に焼付け更に富士フイルム標準現像
処理CP−20を通してカラープリントを得た。
本参考例に用いたカラー印画紙のGLの分光感度は慣用
の方法により求めた(第10図GL曲線)。
の方法により求めた(第10図GL曲線)。
マクベス・チャートiの色の混色度βiを求めて、第
A表に示した。i=16(Y)が最も高く、i=11(YG)
およびi=12(OY)が次に高いことを示している。従っ
て、得られたプリントのi=16Yの混色度は0.47であ
る。GLの平均混色度γは第(5)式を用いて計算し0.14
の値を得た。
A表に示した。i=16(Y)が最も高く、i=11(YG)
およびi=12(OY)が次に高いことを示している。従っ
て、得られたプリントのi=16Yの混色度は0.47であ
る。GLの平均混色度γは第(5)式を用いて計算し0.14
の値を得た。
多層誘電体蒸着フィルターIIを後述の実施例2に記載
の如くして製作した。この分光透過率曲線を第8図に示
した。そこで露光量はカラーチャートiについて、 となる。このフィルターを、焼付けのとき光源とプリン
ト感光材料のGLとの間に挿入して得られる混色度βiF
の値を第A表に示した。i=16(Y)において0.23,GL
の平均混色度γFは0.07であった。多層誘電体蒸着フィ
ルターを用いるとカラープリント材料のGLの混色度は約
半減することが判った。
の如くして製作した。この分光透過率曲線を第8図に示
した。そこで露光量はカラーチャートiについて、 となる。このフィルターを、焼付けのとき光源とプリン
ト感光材料のGLとの間に挿入して得られる混色度βiF
の値を第A表に示した。i=16(Y)において0.23,GL
の平均混色度γFは0.07であった。多層誘電体蒸着フィ
ルターを用いるとカラープリント材料のGLの混色度は約
半減することが判った。
さらに後述の実施例2で製造した第5表に示すフィル
ターIII(分光透過率F0(λ)曲線は第11図に示す)を
用いて同様に焼付けを行なうと、感光材料とカラー現像
処理方法が上記と同じ場合、GLの平均混色度γFOの値は
0.02ないし0.03になる。
ターIII(分光透過率F0(λ)曲線は第11図に示す)を
用いて同様に焼付けを行なうと、感光材料とカラー現像
処理方法が上記と同じ場合、GLの平均混色度γFOの値は
0.02ないし0.03になる。
一般にカラープリント感光材料の混色度はGLが最も大
きいので、前記の値が、このカラープリント感光材料の
混色度ということができる。
きいので、前記の値が、このカラープリント感光材料の
混色度ということができる。
製造例1. 撮影用カラー感光材料の作製 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上
に、下記に示すような組成の各層を重層塗布して撮影用
多層カラー感光材料である試料101を作製した。
に、下記に示すような組成の各層を重層塗布して撮影用
多層カラー感光材料である試料101を作製した。
(感光層組成) 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表わした塗布量
を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。但し増感色素については、同一層のハロゲン化銀1
モルに対する塗布量をモル単位で示す。
を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。但し増感色素については、同一層のハロゲン化銀1
モルに対する塗布量をモル単位で示す。
(試料101) 第1層;ハレーション防止層 黒色コロイド銀 …銀0.18 ゼラチン …0.40 第2層;中間層 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン …0.18 EX−1 …0.07 EX−3 …0.02 EX−12 …0.002 U−1 …0.06 U−2 …0.08 U−3 …0.10 HBS−1 …0.10 HBS−2 …0.02 ゼラチン …1.04 第3層(第1赤感乳剤層) 単分散ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀6モル%,平均粒径0.
6μ粒径に関する変動係数0.15) …銀0.55 増感色素I …6.9×10-5 増感色素II …1.8×10-5 増感色素III …3.1×10-4 増感色素IV …4.0×10-5 EX−2 …0.350 HBS−1 …0.005 EX−10 …0.020 ゼラチン …1.20 第4層(第2赤感乳剤層) 平板状ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀10モル%,平均粒径0.
7μ平均アスペクト比5.5,平均厚み0.2μ) …銀1.0 増感色素I …5.1×10-5 増感色素II …1.4×10-5 増感色素III …2.3×10-4 増感色素IV …3.0×10-5 EX−2 …0.400 EX−3 …0.050 EX−10 …0.015 ゼラチン …1.30 第5層(第3赤感乳剤層) ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀16モル%,平均粒径1.1μ)
…銀1.60 増感色素IX …5.4×10-5 増感色素II …1.4×10-5 増感色素III …2.4×10-4 増感色素IV …3.1×10-5 EX−3 …0.240 EX−4 …0.120 HBS−1 …0.22 HBS−2 …0.10 ゼラチン …1.63 第6層(中間層) EX−5 …0.040 HBS−1 …0.020 EX−12 …0.004 ゼラチン …0.80 第7層(第1緑感乳剤層) 平板状ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀6モル%,平均粒径0.
6μ平均アスペクト比6.0平均厚み0.15) …銀0.40 増感色素V …3.0×10-5 増感色素VI …1.0×10-4 増感色素VII …3.8×10-4 EX−6 …0.260 EX−1 …0.021 EX−7 …0.030 EX−8 …0.025 HBS−1 …0.100 HBS−4 …0.010 ゼラチン …0.75 第8層(第2緑感乳剤層) 単分散ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀9モル%,平均粒径0.
7μ粒径に関する変動係数0.18) …銀0.80 増感色素V …2.1×10-5 増感色素VI …7.0×10-5 増感色素VII …2.6×10-4 EX−6 …0.180 EX−8 …0.010 EX−1 …0.008 EX−7 …0.012 HBS−1 …0.160 HBS−4 …0.008 ゼラチン …1.10 第9層(第3緑感乳剤層) ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀12モル%,平均粒径1.0μ) …銀1.2 増感色素V …3.5×10-5 増感色素VI …8.0×10-5 増感色素VII …3.0×10-4 EX−6 …0.065 EX−11 …0.030 EX−1 …0.025 HBS−1 …0.25 HBS−2 …0.10 ゼラチン …1.74 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 …銀0.05 EX−5 …0.08 HBS−3 …0.03 ゼラチン …0.95 第11層(第1青感乳剤層) 平板状ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀6モル%,平均粒径0.
6μ平均アスペクト比5.7,平均厚み0.15) …銀0.24 増感色素VIII …3.5×10-4 EX−9 …0.85 EX−8 …0.12 HBS−1 …0.28 ゼラチン …1.28 第12層(第2青感乳剤層) 単分散ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀10モル%,平均粒径0.
8μ粒径に関する変動係数0.16) …銀0.45 増感色素VIII …2.1×10-4 EX−9 …0.20 EX−10 …0.015 HBS−1 …0.03 ゼラチン …0.46 第13層(第3青感乳剤層) ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀14モル%,平均粒径1.3μ) …銀0.77 増感色素VIII …2.2×10-4 EX−9 …0.20 HBS−1 …0.07 ゼラチン …0.69 第14層(第1保護層) ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀1モル%,平均粒径0.07μ)
…銀0.5 U−4 …0.11 U−5 …0.17 HBS−1 …0.90 ゼラチン …1.00 第15層(第2保護層) ポリメチルアクリレート粒子(直径約1.5μm) …0.54 S−1 …0.15 S−2 …0.05 ゼラチン …0.72 各層には上記の成分の他に、ゼラチン硬化剤H−1や
界面活性剤を添加した。
6μ粒径に関する変動係数0.15) …銀0.55 増感色素I …6.9×10-5 増感色素II …1.8×10-5 増感色素III …3.1×10-4 増感色素IV …4.0×10-5 EX−2 …0.350 HBS−1 …0.005 EX−10 …0.020 ゼラチン …1.20 第4層(第2赤感乳剤層) 平板状ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀10モル%,平均粒径0.
7μ平均アスペクト比5.5,平均厚み0.2μ) …銀1.0 増感色素I …5.1×10-5 増感色素II …1.4×10-5 増感色素III …2.3×10-4 増感色素IV …3.0×10-5 EX−2 …0.400 EX−3 …0.050 EX−10 …0.015 ゼラチン …1.30 第5層(第3赤感乳剤層) ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀16モル%,平均粒径1.1μ)
…銀1.60 増感色素IX …5.4×10-5 増感色素II …1.4×10-5 増感色素III …2.4×10-4 増感色素IV …3.1×10-5 EX−3 …0.240 EX−4 …0.120 HBS−1 …0.22 HBS−2 …0.10 ゼラチン …1.63 第6層(中間層) EX−5 …0.040 HBS−1 …0.020 EX−12 …0.004 ゼラチン …0.80 第7層(第1緑感乳剤層) 平板状ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀6モル%,平均粒径0.
6μ平均アスペクト比6.0平均厚み0.15) …銀0.40 増感色素V …3.0×10-5 増感色素VI …1.0×10-4 増感色素VII …3.8×10-4 EX−6 …0.260 EX−1 …0.021 EX−7 …0.030 EX−8 …0.025 HBS−1 …0.100 HBS−4 …0.010 ゼラチン …0.75 第8層(第2緑感乳剤層) 単分散ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀9モル%,平均粒径0.
7μ粒径に関する変動係数0.18) …銀0.80 増感色素V …2.1×10-5 増感色素VI …7.0×10-5 増感色素VII …2.6×10-4 EX−6 …0.180 EX−8 …0.010 EX−1 …0.008 EX−7 …0.012 HBS−1 …0.160 HBS−4 …0.008 ゼラチン …1.10 第9層(第3緑感乳剤層) ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀12モル%,平均粒径1.0μ) …銀1.2 増感色素V …3.5×10-5 増感色素VI …8.0×10-5 増感色素VII …3.0×10-4 EX−6 …0.065 EX−11 …0.030 EX−1 …0.025 HBS−1 …0.25 HBS−2 …0.10 ゼラチン …1.74 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 …銀0.05 EX−5 …0.08 HBS−3 …0.03 ゼラチン …0.95 第11層(第1青感乳剤層) 平板状ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀6モル%,平均粒径0.
6μ平均アスペクト比5.7,平均厚み0.15) …銀0.24 増感色素VIII …3.5×10-4 EX−9 …0.85 EX−8 …0.12 HBS−1 …0.28 ゼラチン …1.28 第12層(第2青感乳剤層) 単分散ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀10モル%,平均粒径0.
8μ粒径に関する変動係数0.16) …銀0.45 増感色素VIII …2.1×10-4 EX−9 …0.20 EX−10 …0.015 HBS−1 …0.03 ゼラチン …0.46 第13層(第3青感乳剤層) ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀14モル%,平均粒径1.3μ) …銀0.77 増感色素VIII …2.2×10-4 EX−9 …0.20 HBS−1 …0.07 ゼラチン …0.69 第14層(第1保護層) ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化銀1モル%,平均粒径0.07μ)
…銀0.5 U−4 …0.11 U−5 …0.17 HBS−1 …0.90 ゼラチン …1.00 第15層(第2保護層) ポリメチルアクリレート粒子(直径約1.5μm) …0.54 S−1 …0.15 S−2 …0.05 ゼラチン …0.72 各層には上記の成分の他に、ゼラチン硬化剤H−1や
界面活性剤を添加した。
前記試料101の作製の方法において、EX−6に替えてV
III−(2)をまたX−(7)を第1表のように用いて
その他は試料101と同様にして試料102と103を得た(EX
−2,EX−4またはEX−7は本発明において好ましくは用
いられるカプラーである)。
III−(2)をまたX−(7)を第1表のように用いて
その他は試料101と同様にして試料102と103を得た(EX
−2,EX−4またはEX−7は本発明において好ましくは用
いられるカプラーである)。
次に、マクベスのカラーチャート灰色チャート(No.2
2)と生花(例えば菊の花やシュロの薬を入れた)とを
入れた被写体を、色温度が約5400゜Kの光源を用いて撮影
に用いた。
2)と生花(例えば菊の花やシュロの薬を入れた)とを
入れた被写体を、色温度が約5400゜Kの光源を用いて撮影
に用いた。
次に示すカラー現像処理を用いてカラーネガフイルム
(プリントの原稿)を得た。
(プリントの原稿)を得た。
撮影用カラー感光材料のカラー現像処理法 処理方法 工 程 処理方法 処理温度 発色現像 3分15秒 38℃ 漂白 1分00秒 38℃ 漂白定着 3分15秒 38℃ 水洗(1) 40秒 35℃ 水洗(2) 1分00秒 35℃ 安定 40秒 38℃ 乾燥 1分15秒 55℃ 次に、処理液の組成を記す。
(発色現像液) (単位g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 3.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 炭酸カリウム 30.0 臭化カリウム 1.4 ヨウ化カリウム 1.5mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ)
−2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1.0l pH 10.05 (漂白定着液) (単位g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 50.0 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 5.0 亜硫酸ナトリウム 12.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 240.0ml アンモニア水(27%) 6.0ml 水を加えて 1.0ml pH 7.2 (水洗液) 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンド
ハース社製アンバーライトIR−120B)と、OH製アニオン
交換樹脂(同アンバーライトIR−400)を充填した混床
式カラムに通水してカルシウム及びマグネシウムイオン
濃度を3mg/l以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌー
ル酸ナトリウム20mg/lと硫酸ナトリウム150mg/lを添加
した。
−2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1.0l pH 10.05 (漂白定着液) (単位g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 50.0 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 5.0 亜硫酸ナトリウム 12.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 240.0ml アンモニア水(27%) 6.0ml 水を加えて 1.0ml pH 7.2 (水洗液) 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンド
ハース社製アンバーライトIR−120B)と、OH製アニオン
交換樹脂(同アンバーライトIR−400)を充填した混床
式カラムに通水してカルシウム及びマグネシウムイオン
濃度を3mg/l以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌー
ル酸ナトリウム20mg/lと硫酸ナトリウム150mg/lを添加
した。
この液のpHは6.5〜7.5の範囲にある。
(安定液) (単位g) ホルマリン(37%) 2.0ml ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル
(平均重合度10) 0.3 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 水を加えて 1.0l pH 5.0〜8.0 製造例2 多層カラー・プリント感光材料の作成 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体の上に以
下に示す層構成の多層カラー印画紙を作製した。塗布液
は下記のようにして調製し試料201を得た。
(平均重合度10) 0.3 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 水を加えて 1.0l pH 5.0〜8.0 製造例2 多層カラー・プリント感光材料の作成 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体の上に以
下に示す層構成の多層カラー印画紙を作製した。塗布液
は下記のようにして調製し試料201を得た。
第一層塗布液調製 イエローカプラー(ExY)19.1gおよび色像安定剤(Cp
d−1)4.4gに酢酸エチル27.2ccおよび溶媒(Solv−
1)7.7ccを加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム8ccを含む10%ゼラチン水溶
液18.5ccに乳化分散させた。一方塩臭化銀乳剤(臭化銀
80.0モル%,Ag70g/Kg含有)に下記に示す青感性増感色
素を銀1モル当り5.0×10-4モル加えたものを調製し
た。前記の乳化分散物とこの乳剤とを混合溶解し、以下
に示す組成となるように第一層塗布液を調製した。第二
層ら第七層用の塗布液も第一層塗布液と同様の方法で調
製した。各層のゼラチン硬化剤としては、1−オキシ−
3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩を用い
た。
d−1)4.4gに酢酸エチル27.2ccおよび溶媒(Solv−
1)7.7ccを加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム8ccを含む10%ゼラチン水溶
液18.5ccに乳化分散させた。一方塩臭化銀乳剤(臭化銀
80.0モル%,Ag70g/Kg含有)に下記に示す青感性増感色
素を銀1モル当り5.0×10-4モル加えたものを調製し
た。前記の乳化分散物とこの乳剤とを混合溶解し、以下
に示す組成となるように第一層塗布液を調製した。第二
層ら第七層用の塗布液も第一層塗布液と同様の方法で調
製した。各層のゼラチン硬化剤としては、1−オキシ−
3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩を用い
た。
各層の分光増感色素として下記のものを用いた。
青感性乳剤層 II−(1)の化合物 (ハロゲン化銀1セル当り5.0×10-4モル) 緑感性乳剤層 III−(9)の化合物 (ハロゲン化銀1モル当り4.0×10-4モル) および III−(8)の化合物 (ハロゲン化銀1モル当り7.0×10-5モル) 赤感性乳剤層 IV−(8)の化合物 (ハロゲン化銀1モル当り0.9×10-4モル) 赤感性乳剤層に対しては、化合物I−(9)をハロゲ
ン化銀1モル当り2.6×10-3モル添加した。
ン化銀1モル当り2.6×10-3モル添加した。
また青感性乳剤層、緑感性乳剤層、赤感性乳剤層に対
し、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカ
プトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀1モル当り4.
0×10-6モル、3.0×10-5モル、1.0×10-5モル添加し
た。
し、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカ
プトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀1モル当り4.
0×10-6モル、3.0×10-5モル、1.0×10-5モル添加し
た。
また青感性乳剤層、緑感性乳剤層に対し、4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンをそれ
ぞれハロゲン化銀1モル当り、1.2×10-2モル、1.1×10
-2モル添加した。
キシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンをそれ
ぞれハロゲン化銀1モル当り、1.2×10-2モル、1.1×10
-2モル添加した。
イラジエーション防止のために乳剤層に下記の塗料を
添加した。
添加した。
(層構成) 以下に各層の組成を示す。数字は塗布量(g/m2)を示
す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算塗布量を表す。
す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算塗布量を表す。
支持体 ポリエチレンラミネート紙 〔第一層側のポリエチレンに白紙顔料(TiO2)と青味染
料(群青)含む〕 第一層(青感層) ハロゲン化銀乳剤(Br:80%) 0.26 ゼラチン 1.83 イエローカプラー(ExY) 0.83 色像安定剤(Cpd−1) 0.19 溶媒(Solv−1) 0.35 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.99 混色防止剤(Cpd−2) 0.08 第三層(緑感層) ハロゲン化銀乳剤(Br:80%) 0.16 ゼラチン 1.79 ケゼンタカプラー(ExM) 0.32 色像安定剤(Cpd−3) 0.20 色像安定剤(Cpd−4) 0.01 溶媒(Solv−2) 0.65 色像安定剤(Cpd−8) 0.06 色像安定剤(Cpd−9) 0.06 染料D−1 0.10 第四層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.58 紫外線吸収剤(UV−1) 0.62 混色防止剤(Cpd−5) 0.05 溶媒(Solv−3) 0.24 第五層(赤感層) ハロゲン化銀乳剤(Br:70%) 0.23 ゼラチン 1.34 シアンカプラー(ExC) 0.34 色像安定剤(Cpd−6) 0.17 ポリマー(Cpd−7) 0.40 溶媒(Solv−4) 0.23 染料(D−2) 0.12 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.53 紫外線吸収剤(UV−1) 0.21 溶媒(Solv−3) 0.08 第七層(保護層) ゼラチン 1.33 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度
17%) 0.17 流動パラフィン 0.03 前記試料201において第1層に用いるハロゲン化銀乳
剤(Br=80モル%)に代えて、以下に示すハロゲン化銀
乳剤A(Br:0.5モル%)を用い、また第3層に以下に示
すハロゲン化銀乳剤B(Br:1.0モル%)を用いて試料20
2を得た。これらの乳剤の詳細は特願昭62−86163号や同
62−86164号に記載されている。
料(群青)含む〕 第一層(青感層) ハロゲン化銀乳剤(Br:80%) 0.26 ゼラチン 1.83 イエローカプラー(ExY) 0.83 色像安定剤(Cpd−1) 0.19 溶媒(Solv−1) 0.35 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.99 混色防止剤(Cpd−2) 0.08 第三層(緑感層) ハロゲン化銀乳剤(Br:80%) 0.16 ゼラチン 1.79 ケゼンタカプラー(ExM) 0.32 色像安定剤(Cpd−3) 0.20 色像安定剤(Cpd−4) 0.01 溶媒(Solv−2) 0.65 色像安定剤(Cpd−8) 0.06 色像安定剤(Cpd−9) 0.06 染料D−1 0.10 第四層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.58 紫外線吸収剤(UV−1) 0.62 混色防止剤(Cpd−5) 0.05 溶媒(Solv−3) 0.24 第五層(赤感層) ハロゲン化銀乳剤(Br:70%) 0.23 ゼラチン 1.34 シアンカプラー(ExC) 0.34 色像安定剤(Cpd−6) 0.17 ポリマー(Cpd−7) 0.40 溶媒(Solv−4) 0.23 染料(D−2) 0.12 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.53 紫外線吸収剤(UV−1) 0.21 溶媒(Solv−3) 0.08 第七層(保護層) ゼラチン 1.33 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度
17%) 0.17 流動パラフィン 0.03 前記試料201において第1層に用いるハロゲン化銀乳
剤(Br=80モル%)に代えて、以下に示すハロゲン化銀
乳剤A(Br:0.5モル%)を用い、また第3層に以下に示
すハロゲン化銀乳剤B(Br:1.0モル%)を用いて試料20
2を得た。これらの乳剤の詳細は特願昭62−86163号や同
62−86164号に記載されている。
塩化銀ホスト粒子の形成 (1液を76℃に加熱し、(2液)と(3液)を添加し
た。
た。
その後、(4液)と(5液)を10分間費やして同時添
加した。
加した。
さらに10分後、(6液)と(7液)を35分間費やして
同時添加した。添加5分後、温度を下げ、脱塩した。水
と分散ゼラチンを加えpHを6.3に合わせて、平均粒子サ
イズ1.1μm,変動係数(標準偏差を平均粒子サイズで割
った値:s/d)0.10の単分散立方体塩化銀乳剤を得た。
同時添加した。添加5分後、温度を下げ、脱塩した。水
と分散ゼラチンを加えpHを6.3に合わせて、平均粒子サ
イズ1.1μm,変動係数(標準偏差を平均粒子サイズで割
った値:s/d)0.10の単分散立方体塩化銀乳剤を得た。
この乳剤の1/2をとり、一方に、青色用分光増感色素I
I−(1)(下記のCR−1)の0.6%溶液12.6cc添加し、
更に、0.05μのAgBr超微粒子乳剤を、ホストAgCl乳剤に
対して0.5モル%の比率で添加し、58℃で10分間混合熟
成した。その後チオ硫酸ナトリウムを添加し、最適に化
学増感をほどこし下記の安定剤Bを10-4モル/モルAg添
加した。これを乳剤(A)とした。
I−(1)(下記のCR−1)の0.6%溶液12.6cc添加し、
更に、0.05μのAgBr超微粒子乳剤を、ホストAgCl乳剤に
対して0.5モル%の比率で添加し、58℃で10分間混合熟
成した。その後チオ硫酸ナトリウムを添加し、最適に化
学増感をほどこし下記の安定剤Bを10-4モル/モルAg添
加した。これを乳剤(A)とした。
〔ハロゲン化銀乳剤(B)の調製法〕 (8液)を52℃に加熱し、(9液)と(10液)を添加
した。その後、(11液)と(12液)を14分間費やして同
時添加した。更に10分後、(13液)と(14液)を15分間
費やして同時添加した。添加5分後、温度を下げ脱塩し
た。
した。その後、(11液)と(12液)を14分間費やして同
時添加した。更に10分後、(13液)と(14液)を15分間
費やして同時添加した。添加5分後、温度を下げ脱塩し
た。
水と分散ゼラチンを加え、pHを6.2に合せて、平均粒
子サイズ0.48μm,変動係数(標準偏差を平均粒子サイズ
を割った値:s/d)0.10の単分散立方体塩化銀乳剤を得
た。増感色素III−(8)(化合物CR−2)を(ハロゲ
ン化銀1モル当り4.0×10-4モル)を添加し更に臭化銀
超微粒子乳剤(粒子サイズ0.05μ)を塩化銀乳剤に対し
て1モル%の臭化銀を含む量添加し、58℃で10分間熟成
した。
子サイズ0.48μm,変動係数(標準偏差を平均粒子サイズ
を割った値:s/d)0.10の単分散立方体塩化銀乳剤を得
た。増感色素III−(8)(化合物CR−2)を(ハロゲ
ン化銀1モル当り4.0×10-4モル)を添加し更に臭化銀
超微粒子乳剤(粒子サイズ0.05μ)を塩化銀乳剤に対し
て1モル%の臭化銀を含む量添加し、58℃で10分間熟成
した。
この乳剤に58℃でチオ硫酸ナトリウムを添加し、最適
に化学増感を施し、更に前出のCR−2をハロゲン化銀1m
ol当り4×10-4mol添加し、分光増感を施した。また、
安定剤として乳剤Aで用いた化合物Bをハロゲン化銀1m
ol当り5×10-4mol添加した。
に化学増感を施し、更に前出のCR−2をハロゲン化銀1m
ol当り4×10-4mol添加し、分光増感を施した。また、
安定剤として乳剤Aで用いた化合物Bをハロゲン化銀1m
ol当り5×10-4mol添加した。
本製造例で用いたExY,ExMまたはExCは本発明で好まし
いカラーカプラーである。光源の分光エネルギー強度が
等しくなるよう補正された分光写真機を用いて試料201
および試料202に露光し、次のカラー現像処理Aを行な
った。
いカラーカプラーである。光源の分光エネルギー強度が
等しくなるよう補正された分光写真機を用いて試料201
および試料202に露光し、次のカラー現像処理Aを行な
った。
カラー現像処理A 処理工程 温 度 時 間 カラー現像 35℃ 45秒 漂白定着 30〜36℃ 45秒 安定 30〜37℃ 20秒 安定 30〜37℃ 20秒 安定 30〜37℃ 20秒 安定 30〜37℃ 30秒 乾燥 70〜85℃ 60秒 (安定→へのタンク向流方式とした。) 各処理液の組成は以下の通りである。
カラー現像液 水 800ml エチレンジアミン四酢酸 2.0g トリエタンールアミン 8.0g 塩化ナトリウムアンモニウム 1.4g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 3g 炭酸カリウム 25g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)
−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 4.2g 5,6−ジヒドロキシベンゼン1,2,4−トリスルホン酸0.3g螢光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン系 2.0g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 10.10 漂白定着液 水 400ml チオ硫酸アンモニウム(70%) 100ml 亜硫酸ナトリウム 18g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) 55g 氷酢酸 8g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 5.5 安定液 ホルマリン(37%) 0.1g ホルマリン−亜硫酸付加物 0.7g 5−クロロ−2−メチル−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.01g硫酸銅 0.005g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 4.0 得た結果を第1図に示す。曲線1は試料201より得た
曲線で、他方曲線2は試料202より得たものである。J
はJ型分光増感のMはM型分光増感の特徴を示す極大分
光感度を示す。
−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 4.2g 5,6−ジヒドロキシベンゼン1,2,4−トリスルホン酸0.3g螢光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン系 2.0g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 10.10 漂白定着液 水 400ml チオ硫酸アンモニウム(70%) 100ml 亜硫酸ナトリウム 18g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) 55g 氷酢酸 8g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 5.5 安定液 ホルマリン(37%) 0.1g ホルマリン−亜硫酸付加物 0.7g 5−クロロ−2−メチル−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.01g硫酸銅 0.005g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 4.0 得た結果を第1図に示す。曲線1は試料201より得た
曲線で、他方曲線2は試料202より得たものである。J
はJ型分光増感のMはM型分光増感の特徴を示す極大分
光感度を示す。
実施例1. 製造例2で得た試料201および試料202の試料を用い、
製造例1で得た試料101および102から得たカラーネガフ
イルムを原稿として富士フイルム製オートプリンターFA
P−35000タイプを用いて焼付け、次のカラー現像処理B
を行った。
製造例1で得た試料101および102から得たカラーネガフ
イルムを原稿として富士フイルム製オートプリンターFA
P−35000タイプを用いて焼付け、次のカラー現像処理B
を行った。
各処理の組成は以下の通りである。
アンモニア水と塩酸でpHを第2−1及び2−2表に示
したように変更した。
したように変更した。
水洗 イオン交換水使用(カルシウム、マグネシウム各々3p
pm以下) 得られた画像と地の汚染の程度を観察した。その結果
を第2表に示した。
pm以下) 得られた画像と地の汚染の程度を観察した。その結果
を第2表に示した。
試料4,6,7と8において螢光増白剤I−(2)に替え
てI−(1),(3),(4),(5)または(6)を
用いてもほぼ同様の汚染の除去の効果が認められた。
てI−(1),(3),(4),(5)または(6)を
用いてもほぼ同様の汚染の除去の効果が認められた。
前記処理No.3において螢光増白剤I−(2)に代えて
下記の化合物(A)を用いて、処理No.9を行った。
下記の化合物(A)を用いて、処理No.9を行った。
また、化合物I−(10)を用いて、及び化合物I−
(10)とI−(2)を混合(1:1)して用いてそれぞれ
処理No.10,11を行なった。次の結果を得た。
(10)とI−(2)を混合(1:1)して用いてそれぞれ
処理No.10,11を行なった。次の結果を得た。
なお、漂白定着液や水洗の補充をしないで、連続処理
(1m2以上)すると、汚染の増加を一般に認めるが、こ
の条件においても処理No.3,9,10は比較的に汚染の増加
が少なく、これらの中で、最も優れた結果を得た。
(1m2以上)すると、汚染の増加を一般に認めるが、こ
の条件においても処理No.3,9,10は比較的に汚染の増加
が少なく、これらの中で、最も優れた結果を得た。
一方、第3表に示すように前記の実施例において用い
たカラーネガフイルムとカラープリント感光材料とを組
合せて灰色の被写体を撮影したときの夫々の実効分光感
光エネルギー分布Eb(λ),Eg(λ)またはEr(λ)
を、第2図、第3図、第4図および第5図に示す。第2
図は、試料101と201の組合せはEr(λ)は独立である
が、Eg(λ)及びEb(λ)は独立でないことを示す。ま
た、第3図及び第4図はEr(λ)とEg(λ)は独立であ
るがEb(λ)は独立でないことを示し、更に、第5図は
Er(λ),Eg(λ)及びEb(λ)がすべて独立であるこ
とを示す。
たカラーネガフイルムとカラープリント感光材料とを組
合せて灰色の被写体を撮影したときの夫々の実効分光感
光エネルギー分布Eb(λ),Eg(λ)またはEr(λ)
を、第2図、第3図、第4図および第5図に示す。第2
図は、試料101と201の組合せはEr(λ)は独立である
が、Eg(λ)及びEb(λ)は独立でないことを示す。ま
た、第3図及び第4図はEr(λ)とEg(λ)は独立であ
るがEb(λ)は独立でないことを示し、更に、第5図は
Er(λ),Eg(λ)及びEb(λ)がすべて独立であるこ
とを示す。
更に、撮影用カラー感光材料試料101および試料102か
ら得たカラーネガフイルムを用い、上記と同様にしてカ
ラープリント感光材料試料201および試料202に焼付け、
カラー現像処理B、No.3を用いてカラー現像処理を行な
いカラープリントを得た。その結果を、肉眼観察し第4
表の結果を得た。他方、被写体の天然のソテツの緑色の
葉および黄色の菊の花についてCIE(L*a*b*)表色系
(例えば日本色彩学会編色彩科学ハンドブック(昭和60
年、第5刷発刊)の140ないし141頁に記載)を用いて表
示すると第6図のようであった。黄色について彩度と明
度が向上しとくに緑色について彩度および明度が向上し
て、色の忠実度が著しく改良された。
ら得たカラーネガフイルムを用い、上記と同様にしてカ
ラープリント感光材料試料201および試料202に焼付け、
カラー現像処理B、No.3を用いてカラー現像処理を行な
いカラープリントを得た。その結果を、肉眼観察し第4
表の結果を得た。他方、被写体の天然のソテツの緑色の
葉および黄色の菊の花についてCIE(L*a*b*)表色系
(例えば日本色彩学会編色彩科学ハンドブック(昭和60
年、第5刷発刊)の140ないし141頁に記載)を用いて表
示すると第6図のようであった。黄色について彩度と明
度が向上しとくに緑色について彩度および明度が向上し
て、色の忠実度が著しく改良された。
実施例2. 以下のようにして、バンド・ストップ・フィルターを
作成した。
作成した。
厚み3ミリの磨き白板ガラスを石けん水で洗浄、乾燥
後再びフレオン液の入った超音波洗浄機に1分30秒間浸
漬し、超音波洗浄を行なった。こうしてできたガラス板
を基板にして蒸着膜干渉フイルターを製作するため、電
子線ビーム加熱型蒸着装置の基板ホルダーに装着した。
後再びフレオン液の入った超音波洗浄機に1分30秒間浸
漬し、超音波洗浄を行なった。こうしてできたガラス板
を基板にして蒸着膜干渉フイルターを製作するため、電
子線ビーム加熱型蒸着装置の基板ホルダーに装着した。
2つの蒸発源の一方にペレット状にした酸化硅素を、
他方に酸化アルミニウムをそれぞれ20グラムを載せた。
ロータリポンプによる10分間の予備排気と油拡散ポンプ
による20分間の排気とを行い2×10-5torr(トル)に至
ったところで、酸化硅素と酸化アルミニウムとを交互に
蒸着した。蒸着中、基板は槽内のハロゲンランプにより
約350℃に保った。電子線加熱条件は酸化硅素に対し、5
KV,30mA,6分間、酸化アルミニウムに対し、5KV,250mA,8
分間であった。膜厚は光学方式のモニターにより、観測
しながら制御した。このようにして得られたフィルター
試料IIの膜厚は第5表の通りである。でき上がった干渉
フィルターの特性を日立分光光度計307型で測定し、第
8図の通りの分光透過率曲線を得た。
他方に酸化アルミニウムをそれぞれ20グラムを載せた。
ロータリポンプによる10分間の予備排気と油拡散ポンプ
による20分間の排気とを行い2×10-5torr(トル)に至
ったところで、酸化硅素と酸化アルミニウムとを交互に
蒸着した。蒸着中、基板は槽内のハロゲンランプにより
約350℃に保った。電子線加熱条件は酸化硅素に対し、5
KV,30mA,6分間、酸化アルミニウムに対し、5KV,250mA,8
分間であった。膜厚は光学方式のモニターにより、観測
しながら制御した。このようにして得られたフィルター
試料IIの膜厚は第5表の通りである。でき上がった干渉
フィルターの特性を日立分光光度計307型で測定し、第
8図の通りの分光透過率曲線を得た。
焼付時に、第7図に示されたシャープカット・オフ・
フィルター(440nmより短波の波長域をカット)Iまた
は第8図に示されたシャープ・バンド、ストップ、フイ
ルター(490〜530の波長域をカット、W1/4/W3/4が0.6
7)IIを夫々用いて露光し同様にしてカラー・プリント
を得た。
フィルター(440nmより短波の波長域をカット)Iまた
は第8図に示されたシャープ・バンド、ストップ、フイ
ルター(490〜530の波長域をカット、W1/4/W3/4が0.6
7)IIを夫々用いて露光し同様にしてカラー・プリント
を得た。
第6表と第6図にその結果を示す。
シャープバンド・カット・オフ・フィルターとくにII
を用いることにより、黄色系、緑色系さらに紫色系の彩
度、明度および色相の忠実度が向上した。
を用いることにより、黄色系、緑色系さらに紫色系の彩
度、明度および色相の忠実度が向上した。
とくに、一般式(VIII)によって表わされるピラゾロ
アゾールカプラーを撮影用カラー感光材料に、更にカラ
ープリント感光材料にも併せ用いることにより一層の赤
色系の彩度と忠実度が向上した。
アゾールカプラーを撮影用カラー感光材料に、更にカラ
ープリント感光材料にも併せ用いることにより一層の赤
色系の彩度と忠実度が向上した。
尚、第6表においてフィルターIとIIを用いるときの
カラープリント感光材料のE(λ)(第5表No.8)を第
9図に示す。Er(λ),Eg(λ)及びEb(λ)はすべて
独立である。
カラープリント感光材料のE(λ)(第5表No.8)を第
9図に示す。Er(λ),Eg(λ)及びEb(λ)はすべて
独立である。
実施例3 製造例1によって得た試料103を用い、実施例1およ
び2における試料102に替えて用い、実施例1及び2と
同様に色再現の改良効果及び仕上り品質の安定化効果を
認めた。
び2における試料102に替えて用い、実施例1及び2と
同様に色再現の改良効果及び仕上り品質の安定化効果を
認めた。
第1図は本発明に用いるカラープリント感光材料の分光
感度(相対)曲線を示す。第2図は比較例の、第3図な
いし第5図及び第9図は本発明の、画像形成システムに
おけるカラープリント感光材料の実効分光感光光量分布
を示す。第6図は本発明の実施効果をCIE表色系の上に
表した図である。第7図と第8図は、本発明に用いられ
るバンド・ストップ・フィルターまたはシャープ・カッ
トフィルターの分光透過率曲線を示した図である。 第10図は、参考例1で用いたカラー・プリント感光材料
の緑感層の分光感度曲線(GLで示す)およびプリンター
の分光エネルギー分布曲線(Pで示す)を示す。第11図
は、参考例1で用いた多層誘電体蒸着フィルターの分光
透過率曲線を示す。
感度(相対)曲線を示す。第2図は比較例の、第3図な
いし第5図及び第9図は本発明の、画像形成システムに
おけるカラープリント感光材料の実効分光感光光量分布
を示す。第6図は本発明の実施効果をCIE表色系の上に
表した図である。第7図と第8図は、本発明に用いられ
るバンド・ストップ・フィルターまたはシャープ・カッ
トフィルターの分光透過率曲線を示した図である。 第10図は、参考例1で用いたカラー・プリント感光材料
の緑感層の分光感度曲線(GLで示す)およびプリンター
の分光エネルギー分布曲線(Pで示す)を示す。第11図
は、参考例1で用いた多層誘電体蒸着フィルターの分光
透過率曲線を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 誠一 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写 真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−42155(JP,A) 特開 昭59−72444(JP,A) 特開 昭51−113627(JP,A) 特開 昭62−257154(JP,A) 特開 昭63−46454(JP,A) 特開 昭62−284344(JP,A) 特開 昭64−56437(JP,A) 特開 昭64−545(JP,A) 特開 昭63−24238(JP,A) 「写真の化学」(株式会社写真工業出 版社,昭和57年3月5日 初版発行)第 126頁 「感光材料の実際知識」(東洋経済新 報社,昭和55年1月24日発行)第18頁 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 7/407 G03C 5/08 G03C 1/10
Claims (5)
- 【請求項1】カラープリント用の原稿から、カラープリ
ント感光材料に減色露光方式により焼き付けたのち実質
上引続いてカラー現像処理するカラー画像形成法におい
て、カラープリント感光材料が、支持体の上にそれぞれ
少なくとも1層の青感層、緑感層および赤感層を設けて
なり、前記感光層はいずれも塩化銀含有率が80モル%以
上のハロゲン化銀乳剤からなり、青感層の最大分光感度
分布の波長λSmaxがJ型分光増感により、また緑感層の
実効分光感光光量分布が実質的にJ型分光増感に、及び
赤感層の実効分光感光光量分布が実質的にM型分光増感
またはJ型分光増感により構成されていて、緑感層の実
効分光感光光量分布と青感層の実効分光感光光量分布を
実質的に独立させることによって、カラープリント感光
材料の各感光層の焼付時における平均混色度の値を0.13
以下とし、さらに前記のカラー現像処理が下記(A)及
び/又は(B)の条件を満たすことを特徴とするカラー
画像形成法。 (A)発色現像、漂白・定着並びに水洗及び/又は安定
化のうちの少なくとも1つの処理を、下記一般式(I)
で表わされる化合物のうちの少なくとも1種の存在下で
行う。 一般式 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれヒドロキシ基、
ハロゲン、ヘテロ環アミノ基、ヘテロ環チオ基、アルコ
キシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールオキシ
基またはアリールアミノ基を表わす。X及びYはそれぞ
れ=N−または=CH−を表わす。但し、XとYが同時に
=CH−を表わすことはない。Mは一価の陽イオンを表わ
す。) (B)漂白又は漂白定着液のpHが3.5〜6.0であり、かつ
水洗及び/又は安定化処理液の補充量が、前浴からの持
込みの3〜50倍である。 - 【請求項2】各層の実効分光感光光量分布の最大波長±
20nmの波長域を除く波長域において、半値巾(W1/2)に
おいて約10ないし60nmの分光吸収バンドをもつバンド・
ストップフィルターを焼付けのときに用いる請求項
(1)記載のカラー画像形成法。 - 【請求項3】緑感層のM型分光増感相当波長域におい
て、分光透過率の3/4値巾(W3/4)に対する1/4値巾(W1
/4)の比(W1/4/W3/4)が0.5以上であるバンド・ストッ
プフィルターを焼付けのときに用いる請求項(1)記載
のカラー画像形成法。 - 【請求項4】カラープリント感光材料の各感光層の焼付
時における平均混色度の値を0.12以下とする請求項
(1)〜(3)のいずれかに記載のカラー画像形成法。 - 【請求項5】カラープリント感光材料の各感光層の焼付
時における平均混色度の値を0.10以下とする請求項
(4)記載のカラー画像形成法。
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-150320 | 1987-06-18 | ||
JP15032087 | 1987-06-18 | ||
JP20658987 | 1987-08-21 | ||
JP62-206589 | 1988-05-11 | ||
JP11260888 | 1988-05-11 | ||
JP63-112608 | 1988-05-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0250155A JPH0250155A (ja) | 1990-02-20 |
JP2835611B2 true JP2835611B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=27312292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63148381A Expired - Fee Related JP2835611B2 (ja) | 1987-06-18 | 1988-06-17 | カラー画像形成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2835611B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1047464B (it) * | 1975-03-06 | 1980-09-10 | Durst Ag | Dispositivo per la stampa foto grafica di trasparenze a colori |
JPS5972444A (ja) * | 1982-10-19 | 1984-04-24 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法 |
JPH0713738B2 (ja) * | 1985-08-16 | 1995-02-15 | コニカ株式会社 | 反射型ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法 |
JP2591616B2 (ja) * | 1986-04-22 | 1997-03-19 | コニカ株式会社 | カブリの防止されたハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
JPS62257154A (ja) * | 1986-04-30 | 1987-11-09 | Konika Corp | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法 |
-
1988
- 1988-06-17 JP JP63148381A patent/JP2835611B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
「写真の化学」(株式会社写真工業出版社,昭和57年3月5日 初版発行)第126頁 |
「感光材料の実際知識」(東洋経済新報社,昭和55年1月24日発行)第18頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0250155A (ja) | 1990-02-20 |
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---|---|---|---|
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