JP2835063B2 - 圧縮機の吐出弁構造 - Google Patents

圧縮機の吐出弁構造

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JP2835063B2
JP2835063B2 JP4745389A JP4745389A JP2835063B2 JP 2835063 B2 JP2835063 B2 JP 2835063B2 JP 4745389 A JP4745389 A JP 4745389A JP 4745389 A JP4745389 A JP 4745389A JP 2835063 B2 JP2835063 B2 JP 2835063B2
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泉 小野田
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、空気調和機等に使用される圧縮機の吐出
弁構造に関する。
(従来の技術) 一般に、空気調和機等に使用される圧縮機は、密閉容
器内に電動機部と圧縮機部とが収容固定されるよう構成
され、圧縮機部は電動機部により駆動される。圧縮機部
のシリンダは主,副両軸受によって軸支されるが、両軸
受の少なくとも一方にはシリンダ内の圧縮室に連なる冷
媒吐出弁が設けられる。
第3図は従来の圧縮機における吐出弁構造を示す平面
図、第4図及び第5図は夫々第3図のA−A線断面図及
びB−B線断面図である。
即ち、主軸受1には外側に面して凹状の弁室2が設け
られ、この弁室2の底部には圧縮室に連通する吐出孔3
が形成される。また、弁室2内には吐出孔3を開閉自在
に閉じる吐出弁4が配置され、この吐出弁4が開かれた
ときの高さを制限する弁押え5とともに、弁室2内に形
成された弁座6に、ビス等の固定具7により固定されて
いる。なお、8は吐出孔3を囲むように縁取り形成され
たシート面である。
圧縮機が運転されると、圧縮された冷媒ガスが吐出孔
3を通り吐出弁4を押し開き、弁室2から密閉容器内に
吐出される。
ところが上記構成による従来の吐出弁構造では、吐出
弁4がシート面8から横方向に外れることがないよう
に、弁押え5の頭部5aの幅tを大きくし、弁室2の幅T
に略等しい幅となるように構成されている。
しかし、このような幅広の頭部5aを有する弁押え5で
は、吐出孔3から吐出される冷媒ガスの出口が狭まり、
吐出弁4を圧縮機側の適正な冷媒ガス圧のもとで作動さ
せることができなくなるという欠点が生ずる。また、こ
のような吐出弁構造では、微妙な弁開閉動作を維持保障
する上からも、吐出弁4や弁押え5に高度な取付け精度
が要求されるが、固定具7から遠く離れて位置し、しか
も先端頭部5aの径が大きい状態では、全体を弁室2内に
適正に収納することは容易ではない。もし、無理に押込
めると、固定具7での僅かな位置ずれや形状変形でも、
シート面8での大きな位置ずれとなる。薄い弾性体から
なる吐出弁4がシート面8上で偏ると、正常な弁の開閉
動作が困難となるとともに、シート面8の縁等への接触
が破損することとなり、改善が要求されていた。
また、シート面8からの吐出弁4の脱落を直接的に防
止するのに、実開昭63−52980号公報の記載に見られる
ように、軸受側に、弁室内に突出させた阻止体を設け、
吐出弁自体の横方向へのずれを防ぐことが考えられる。
即ち、第6図に示すように、弁室2内の弁座6から離れ
た位置の軸受1に、吐出弁4の側面に対向する阻止体1a
をに設け、吐出弁4取付け部(固定具7)を中心として
仮に回動動作してもその阻止体1aの側面に遮られること
によって、一定以上の位置ずれを阻止しシート面8から
の脱落を無くそうとするものである。
しかし、このような構成からなる吐出弁4では、吐出
弁4自体が薄い弾性体で構成されて破損し易い構造を持
つので、頻繁に繰返される弁開閉動作の中で、阻止体1a
との接触や衝突が重なり、亀裂等による破損が生じやす
いという欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように、従来の圧縮機の吐出弁構造では、吐出
弁の弁開閉動作が長期にわたり正常に保障されることが
困難であった。
そこで、この発明では、特に弁押えの形状を改良し、
取付けが容易で長期間にわたり吐出弁の正常な開閉動作
を保障し得る圧縮機の吐出弁構造を提供することを目的
とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、圧縮機の軸受外面側に設けられた凹状の
弁室と、この弁室内に開口する吐出孔を囲むよう設けら
れたシート面と、吐出弁及び弁押えを前記吐出孔とは逆
側の端部で固定し前記弁室内に取付ける弁座とを備えて
なる圧縮機の吐出弁構造において、前記弁室は前記シー
ト面を有する径大部とこの径大部から前記弁座までの比
較的幅の狭い溝部とで構成され、前記弁押えは固定され
た端部よりも前記径大部に近い位置に突起部を設けてい
ると共に、該突起部の先端が前記溝部の両側壁に略当接
し、かつ突起部先端間距離が前記溝部における前記吐出
弁の幅よりも大きく、また前記径大部に位置する頭部の
幅がこの頭部と重なり合う前記吐出弁の幅よりも狭いこ
とを特徴とする。
(作 用) この発明による圧縮機の吐出弁構造は、弁室をシート
面を有する径大部とこの径大部から弁座までの比較的幅
の狭い溝部とで構成され、この弁室に挿入取付けられる
弁押えにおいて、前記径大部の近い溝部の位置で、先端
がこの溝部を形成した側壁に略当接する突起部を設けた
ものである。
従って、弁押えを吐出弁とともに弁座に取付け固定す
る時、弁押えの横方向の取付け位置は、溝部内でその突
起部が弁室側壁に押えられることによって高精度で位置
決めされ、取付け時に横方向への偏り(ずれ)が生じる
のを防ぐことができる。
弁押えが横方向にずれることなく常に正常位置で弁座
に取付けられることは、この弁押えと弁室との間で固定
される吐出弁もまた、がたつき等が生じることなく正し
い位置に取付けられることを意味する。また弁押えを弁
座に固定する際にも、固定箇所と突起部とが同じ溝部内
の近接した2か所で予め位置決めされるので、弁座への
取付け作業が容易となる。
弁押えの位置決めが弁座とその突起部とによって確実
になされるので、弁押えの他の部分、即ち、弁室の径大
部に位置する部分は勿論のこと溝部に位置する部分の幅
をも狭く構成できる。
弁押えの突起部を除き他の部分、特に頭部を狭く形成
できることは、冷媒ガスのスムーズな吐出機能の保障す
るだけでなく、弁押えそのものの寸法公差を緩やなもの
とすることができるので、多少の製造上のばらつきも許
容でき、製造し易いものとなる。
(実施例) 以下、この発明による圧縮機の吐出弁構造の実施例を
図面を参照し詳細に説明する。なお、従来の構成と同一
構成には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1図はこの発明による圧縮機の吐出弁構造の一実施
例を示す平面図、第2図は第1図のA−A線断面図であ
る。
即ち、主軸受1には外側に面して凹状の弁室2が設け
られ、この弁室2は吐出孔3が形成された径大部2aと、
この径大部2aから弁座6に至る溝部2bとから構成され
る。
弁座6にはリベット等の固定具7により、吐出弁4及
び弁押え5が取付けられるともに、吐出弁4の頭部4aが
吐出孔3を囲むシート面8を開閉自在に閉じるよう配置
される。
弁押え5は、第2図に示すようにその頭部5aで、開閉
する吐出弁4の高さを制限するものであるが、溝部2bの
中でより径大部2aに近い位置の両側に突起部5cを設け、
この両突起部5c先端間の距離tが略溝部2bの幅Tに近い
長さとなるよう構成したものである。
従って、固定具7により、吐出弁4及び弁押え5を弁
座6に固定する状態では、弁押え5の横方向,即ち、幅
方向へのずれは、両突起部5cが溝部2bの壁に当接するこ
とで抑制される。
弁押え5が横方向にずれることは、吐出弁4もまた一
緒に同じ方向にずれることが多いので、弁押え5が横方
向にずれることなく常に正常位置で弁座6に取付けられ
ることによって、吐出弁4が横方向へのずれを生ずるこ
となく、その頭部4aが正しくシート面8上に位置するよ
う弁座6に取付けられる。
また、リベットによる固定自体も、ねじ止め等とは異
なり、横方向への応力が少なく、位置ずれを少なくする
効果を有する。
弁押え4を弁座6に固定する際にも、固定具7と突起
部5cとの2か所で予め位置決めされるので、弁座6への
取付け作業が容易となり、同時に、弁押え5の他の部
分、特に頭部5aは勿論のこと溝部に位置する部分5bの幅
を狭く構成し、冷媒ガスのスムーズな吐出が可能とな
る。
また、両突起部5c先端間の長さtは、予め長めに製造
されても、必要に応じ先端部を切断し長さを調整して取
付けることも可能であり、それだけ製造上の寸法公差に
余裕を持たせることができる。なお、軸受1の孔9はシ
リンダへの取付け用である。
このように、この発明によれば、弁押え5の改良によ
り、取付け固定時に吐出弁4がシート面8からずれる方
向に応力が加わることがなく、また圧縮機運転時も吐出
弁4に亀裂等を引起こす要因も解消されるので、極めて
良好な弁開閉動作、ないしは圧縮機運転を可能とするも
のである。
[発明の効果] 以上のように、この発明による圧縮機の吐出弁構造
は、弁押えの位置決めが弁座と弁押えの突起部によって
なされるので、吐出弁の位置ずれを確実に防止し、長期
にわたる良好な弁開閉動作を保証する。また、弁押えの
頭部を吐出弁の幅よりも狭く形成しているので、吐出弁
が閉じる際に吐出弁の周辺部分が吐出圧力を受けるの
で、吐出弁の開閉動作の応答性が向上して効率の良い圧
縮機運転ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による圧縮機の吐出弁構造の一実施例
を示す平面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3
図は従来の圧縮機の吐出弁構造を示す平面図、第4図は
第3図のA−A線断面図、第5図は同じく第3図のB−
B線断面図、第6図は他の従来の圧縮機の吐出弁構造を
示す一部切り欠き平面図である。 1……主軸受 2……弁室 2a……径大部 2b……溝部 3……吐出孔 4……吐出弁 5……弁押え 5c……突起部 6……弁座 8……シート面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機の軸受外面側に設けられた凹状の弁
    室と、この弁室内に開口する吐出孔を囲むよう設けられ
    たシート面と、吐出弁及び弁押えを前記吐出孔とは逆側
    の端部で固定し前記弁室内に取付ける弁座とを備えてな
    る圧縮機の吐出弁構造において、前記弁室は前記シート
    面を有する径大部とこの径大部から前記弁座までの比較
    的幅の狭い溝部とで構成され、前記弁押えは固定された
    端部よりも前記径大部に近い位置に突起部を設けている
    と共に、該突起部の先端が前記溝部の両側壁に略当接
    し、かつ突起部先端間距離が前記溝部における前記吐出
    弁の幅よりも大きく、また前記径大部に位置する頭部の
    幅がこの頭部と重なり合う前記吐出弁の幅よりも狭いこ
    とを特徴とする圧縮機の吐出弁構造。
JP4745389A 1989-02-28 1989-02-28 圧縮機の吐出弁構造 Expired - Lifetime JP2835063B2 (ja)

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