JP2834838B2 - 制振塗料 - Google Patents

制振塗料

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JP2834838B2
JP2834838B2 JP9281590A JP9281590A JP2834838B2 JP 2834838 B2 JP2834838 B2 JP 2834838B2 JP 9281590 A JP9281590 A JP 9281590A JP 9281590 A JP9281590 A JP 9281590A JP 2834838 B2 JP2834838 B2 JP 2834838B2
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vibration damping
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epoxy
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稔 太田
純一朗 森
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、優れた制振効果を有し、塗布作業によって
各種の基材上に制振塗膜を形成することができる制振塗
料の改良に関する。
(従来の技術) 従来、船舶や車輌、飛行機等における大型のエンジン
やモーターといった振動源に対して、その外周に直接あ
るいはエンジンルームの外周に制振塗料を塗布し常温程
度で硬化させて制振性の塗膜を簡単に形成することが行
われている。このような制振塗料は、ゴムを主成分とす
る従来の制振ゴムに比べて高周波数領域の振動に対する
制振効果を有しており、特に飛行機のエンジン周辺部分
を初めとする広い用途に使用されている。
従来の制振塗料としては、例えば液状エポキシ樹脂に
特定のポリアミドと無機充填剤を配合したもの(特開昭
54−141101号)や、ウレタン分を含有する液状エポキシ
樹脂に酸化鉄を配合したもの(特開昭61−183315号)な
ど、主に無機充填剤を添加して制振特性を向上させるも
のが提案されている。
しかしながら、これらの塗料においては、振動減衰効
果を大きくするために損失係数とヤング率を大きくし
て、しかも厚塗りして得られる塗膜の厚さを厚くする必
要があるが、良好な振動減衰効果を発揮する塗料は硬化
後の塗膜にクラックが入り易く、次第に剥離が生じてし
まうという問題があった。また、高周波数領域の振動に
対する振動減衰効果もいまだ十分ではなかった。
(発明が解決しようとする課題) 以上の点に鑑みて、本発明は特に高周波数領域の振動
に対する振動減衰効果を向上させ、硬化後の塗膜にクラ
ックや剥離が生ずるのを防止した制振塗料を提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明はすなわち、エポキシ当量が300〜400のエポキ
シ樹脂70〜90重量%とエポキシ当量170〜200のエポキシ
樹脂30〜10重量%からなるエポキシ樹脂混合物100重量
部に対して、フェノール系可塑剤25〜50重量部および硬
化剤を配合することを特徴とする制振塗料に関する。
本発明におけるエポキシ樹脂混合物は、エポキシ当量
が300〜400のエポキシ樹脂70〜90重量%とエポキシ当量
170〜200のエポキシ樹脂30〜10重量%からなる。これら
は常温で流動性を有し、被塗装体の形状に関係なく、被
塗装体と良く密着した塗膜を形成する事ができる。な
お、粘度は塗料の塗布作業性の面から100〜2000cps程度
が望ましい。
具体的にはエポキシ当量が317〜363のビスフェノール
A型エポキシ樹脂(チバガイギー社製 商品名 アラル
ダイドXB−4122)や、エポキシ当量が180〜200のビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂(シェル化学社製 商品名
エピコート828)などが使用できる。これらのエポキシ
樹脂を硬化させる硬化剤は、ジエチレントリアミン、m
−フェニレンジアミン、ポリアミンなどのアミン系硬化
剤や、無フタル酸、ピロメリット酸無水物などの酸無水
物系硬化剤など、エポキシ樹脂に通常用いられる硬化剤
あるいは硬化触媒を特に制限なく使用することができ
る。
上記2種のエポキシ樹脂をこれらの硬化剤と共に硬化
させると、得られるエポキシ硬化体はガラス転移点が約
0〜30℃の範囲内にあり、特に高周波数領域の振動に対
する十分な振動減衰効果が発揮される。またこれらのエ
ポキシ樹脂を上記の所定比率で混合することによって硬
化後の塗膜はクラックや剥離が生ずることがなく耐久性
が良い。
また、本発明においては損失係数をさらに大きくする
ため、可塑剤を上記エポキシ樹脂混合物100重量部に対
して25〜50重量部添加する。可塑剤は損失係数を大きく
する点からフェノール系可塑剤が好ましい。
さらに本発明においては、上述の各成分のほかにグラ
ファイトと水和金属化合物とを添加して制振特性を良好
に保持したまま難燃性を付与することもできる。グラフ
ァイトは平均粒径が50〜150μmのものが好ましい。水
和金属化合物は、燃焼時に水分を放出するタイプのもの
で、例えば水和アルミナ、水酸化マグネシウムなどがあ
り、カップリング剤または脂肪酸により表面処理を施し
たものも使用できる。またこれらの充填剤を添加する場
合は、得られる塗料の塗布作業性や制振特性の保持の面
から、配合量は上記エポキシ樹脂混合物100重量部に対
して170〜220重量部が好ましい。
本発明の制振塗料は上述の各成分を所定の割合で混合
することにより得られる。得られる塗料は常温で十分な
流動性を有し、塗布作業も容易である。
(作用) 本発明の制振塗料は、エポキシ当量が300〜400のエポ
キシ樹脂とエポキシ当量170〜200のエポキシ樹脂とを所
定の割合で混合しているので、得られる塗膜は制振特性
が良好でしかもクラックや剥離が生じないで耐久性が良
い。また、可塑剤を適当量配合しているので、これらの
効果をさらに向上させる事ができる。さらに、必要に応
じてグラファイトと水和金属化合物を添加すれば、これ
らの効果を低下させること無く難燃性を付与することが
でき、しかも燃焼時にハロゲンガスなどの有毒ガスを発
生することもない。
(実施例) 本発明の実施例について説明する。
実施例1〜3 表に示す配合で各成分を常温で配合して制振塗料を製
造し、これを9mm厚さ×50mm幅×800mm長さのSUS板に塗
布して常温で硬化させ、厚さ16mmの塗膜を作成した。こ
れについて、制振特性として周波数100Hzで損失係数(t
anδ)および動的弾性率を測定した。また、24時間放置
後の塗膜状態(クラックや剥離の発生を有無)を調べ
た。結果を表に示す。
比較例1〜7 比較として上記2種のエポキシ樹脂を併用せずに1種
のみを用いた場合(比較例1〜2)、可塑剤を併用しな
い場合(比較例3)、エポキシ当量が規定範囲外のエポ
キシ樹脂を使用した場合(比較例4〜5)、成分の配合
割合が規定範囲外の場合(比較例6〜7)について、表
に示す配合で各成分を配合し、実施例1と同様にして塗
料および塗膜を作成し、同様に試験した。結果を表に示
す。
(発明の効果) 以上、本発明の制振塗料によれば、制振特性に優れし
かもクラックや剥離の発生が大幅に抑制された塗膜を形
成することができ、エンジン周辺部分を初め幅広い用途
に適用できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 163/00 - 163/10 C09D 5/00 C08L 63/00 - 63/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ当量が300〜400のエポキシ樹脂70
    〜90重量%とエポキシ当量170〜200のエポキシ樹脂30〜
    10重量%からなるエポキシ樹脂混合物100重量部に対し
    て、フェノール系可塑剤25〜50重量部および硬化剤を配
    合することを特徴とする制振塗料。
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CN104371506A (zh) * 2013-08-15 2015-02-25 中国石油天然气集团公司 一种耐阴极剥离液体环氧涂料及制备方法

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