JP2833772B2 - 連続用紙印刷における印刷開始頁制御方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は折りたたみを行う連続用紙に対する印刷に関
し、特に連続用紙印刷における印刷開始頁制御方式に関
する。

（従来の技術） 従来、複数の印刷帳票を連続用紙に印刷する場合、続
けて印刷を行っていた。このため、印刷済みの用紙の折
りたたみを行った場合には、ある帳票の最初の頁の印刷
面がどちらの方向を向いているかは不明となっていた。

（発明が解決しようとする課題） 上述した従来の印刷制御方式では、連続用紙を使用し
ている１台の印刷装置に対して多部門から大量の帳票を
印刷出力した場合、印刷開始頁の向きが一定していない
ため、折りたたまれた印刷済み用紙を各帳票に切分ける
ための作業に時間をとられたり、あるいは切分け誤りが
発生し易いという欠点がある。

また、帳票の最初の頁が折りたたみの内側になってい
た場合、帳票上で最初の頁の印刷面が見えていないた
め、帳票の格納時に逆向きにファイリングするなどの誤
りが発生し易いという欠点がある。

本発明の目的は、複数の印刷帳票が連続した用紙に印
刷された場合、ひとつの帳票の最初の頁を必ず折りたた
みの外側に位置させることにより上記欠点を除去し、誤
りの発生し難いように構成した連続用紙印刷における印
刷開始頁制御方式を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明による連続用紙印刷における印刷開始頁制御方
式は連続用紙折りたたみ手段と、用紙方向認識手段と、
用紙送り手段とを具備して構成したものである。

連続用紙折りたたみ手段は、印刷済みの連続用紙はミ
シン目で折りたたみながら、印刷面が折りたたみの内側
となるか、あるいは外側となるかを認識するためのもの
である。

用紙方向認識手段は、印刷帳票の最初の頁を印刷する
ときに折りたたまれた最後の用紙の印刷面が内側を向い
ているか、あるいは外側を向いているかの情報を連続用
紙折りたたみ手段から受取り、任意のミシン目から次の
ミシン目までの用紙の長さと、折りたたみ部から印刷部
までの距離から印刷部にセットされている用紙の印刷面
が折りたたまれたときに、折りたたみの内側となるか、
あるいは外側となるかを判断するためのものである。

用紙送り手段は、印刷部にセットされている用紙の印
刷面が折りたたみの内側になると、用紙方向認識手段で
判断されたときに一頁の用紙送りを行い、印刷帳票の最
初の頁が必ず折りたたみの外側となるように制御するた
めのものである。

（実施例） 次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は、本発明による連続用紙印刷における印刷開
始頁制御方式の一実施例を示すブロック図である。

第１図において、１は中央処理装置、２は主記憶装
置、21は用紙方向認識ルーチン、22は用紙送りルーチ
ン、３は印刷装置、31は印刷部、32は折りたたみ部、33
は用紙、４はインターフェースである。

本発明による装置は中央処理装置１と、主記憶装置２
と、印刷装置３と、中央処理装置１と印刷装置３との間
のインターフェース４とから成立つ。

主記憶装置２上には、用紙方向を認識するための用紙
方向認識ルーチン21と、用紙を送るための用紙送りルー
チン22とが格納されている。

印刷装置３は帳票を印刷するための連続した用紙33
と、実際に用紙へ印刷するための印刷部31と、連続用紙
を折りたたむための折りたたみ部32とを備えている。

ここで、用紙33のミシン目からミシン目までの長さが
10インチであり、且つ、印刷部31から折りたたみ部32ま
での距離が30インチであるものとする。また、用紙の印
刷面は第１図の表側であるとし、折りたたみ部32には４
頁の用紙が印刷面を下・上・下・上の順に向いて折りた
たまれているものとする。

以下、帳票の印字開始時の処理を例として第１図の動
作を説明する。

この状況で印刷面が下を向いているときには、印刷面
は折りたたみの外側となり、印刷面が上を向いていると
きには印刷面は折りたたみの内側となる。このため、折
りたたみ部32は、最後に折りたたまれた用紙の印刷面が
内側を向いていることを中央処理装置１を通して、用紙
方向認識ルーチン21に通知する。

折りたたみ部32から通知された情報と、用紙33のミシ
ン目からミシン目までの長さと、印刷部31から折りたた
み部32までの距離とにより、印刷部31にセットされてい
る用紙の印刷面が折りたたみ部32で折りたたまれた場
合、用紙方向認識ルーチン21は折りたたみの内側を向
き、印刷面が上側を向いて折りたたまれることを認識
し、用紙送りルーチン22に通知する。

用紙送りルーチン22は、用紙方向認識ルーチン21より
上記通知を受取ると、印刷装置３に対して１頁の用紙送
りを要求する。

これにより、次に印刷された帳票の最初の頁は、折り
たたみの外側を向くことになる。

（発明の効果） 以上説明したように本発明は、複数の印刷帳票が連続
した用紙に印刷された場合、ひとつの帳票の最初の頁を
必ず折りたたみの外側に位置させることにより、帳票の
切分け時間を短縮でき、切分け誤りによるトラブルを減
少できるとともに帳票格納時の誤りを減少させることが
できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による連続用紙印刷における印刷開始
頁制御方式の一実施例を示すブロック図である。 １……中央処理装置、２……主記憶装置 21……用紙方向認識ルーチン 22……用紙送りルーチン ３……印刷装置、31……印刷部 32……折りたたみ部 33……用紙、４……インターフェース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−158280（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−121819（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−33467（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65H 45/00 - 45/30 B65H 23/18 - 23/198 B41J 15/00 - 15/24

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】印刷済みの連続用紙をミシン目で折りたた
   みながら、印刷面が前記折りたたみの内側となるか、あ
   るいは外側となるかを認識するための連続用紙折りたた
   み手段と、印刷帳票の最初の頁を印刷するときに前記折
   りたたまれた最後の用紙の印刷面が内側を向いている
   か、あるいは外側を向いているかの情報を前記連続用紙
   折りたたみ手段から受取り、任意のミシン目から次のミ
   シン目までの用紙の長さと、折りたたみ部から印刷部ま
   での距離から前記印刷部にセットされている用紙の印刷
   面が折りたたまれたときに前記折りたたみの内側となる
   か、あるいは外側となるかを判断するための用紙方向認
   識手段と、前記印刷部にセットされている用紙の前記印
   刷面が前記折りたたみの内側になると前記用紙方向認識
   手段で判断されたときに一頁の用紙送りを行い、前記印
   刷帳票の最初の頁が必ず前記折りたたみの外側となるよ
   うに制御するための用紙送り手段とを具備して構成した
   ことを特徴とする連続用紙印刷における印刷開始頁制御
   方式。