JP2833202B2 - アクリロニトリル―ビニル芳香族―ジエン含有エラストマー系樹脂組成物 - Google Patents
アクリロニトリル―ビニル芳香族―ジエン含有エラストマー系樹脂組成物Info
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Description
度、衝撃強度の優れたアクリロニトリル−ビニル芳香族
−ジエン含有エラストマー系樹脂組成物に関する。
のである。
ビニル芳香族−ジエン含有エラストマー系樹脂組成物を
製造する場合、アクリロニトリル−ビニル芳香族系コポ
リマーとアクリロニトリル−ビニル芳香族系コポリマー
をジエン含有エラストマーにグラフトさせたグラフトコ
ポリマーとをブレンドする方法が、広く用いられてい
る。
リマーの製法には懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合
法、塊状重合法などがあるが、最近は副原料が少なく、
品質を安定させ易いなどの理由から溶液重合法又は塊状
重合法の採用が増加する傾向にある。
て、得られるアクリロニトリル−ビニル芳香族系コポリ
マーを用いて製造されるABS樹脂等は成形時のガス発
生、着色斑点(淡黄〜黒色)含有、銀条の発生などの原
因のため成形物の表面状態及び色相が悪くなり易く、し
かもその組成や生産性向上の操作などによっては、耐熱
強度の低下が起こったり、分子量の低下によって衝撃強
度が低下する問題を起こし、これらの問題点の一部を解
決しても全部を解決することが難しく、特に生産性を向
上しようとするとこれらの問題が甚だしくなる傾向があ
る。
の発生がいずれも少なく、従って成形物の表面状態及び
色相が良好で且つ耐熱強度や衝撃強度が優れたABS樹脂
等の樹脂組成物を提供するにある。
ル−ビニル芳香族系コポリマーの製法とその他の条件に
ついて詳細な研究を行った結果、特定の重合開始剤を用
い、特定の重合温度範囲に於いて、特定の重合率範囲ま
で重合を行うこと、及び反応系の水分を特定量以下にコ
ントロールするという要素を組み合わせることによって
アクリロニトリル−ビニル芳香族系コポリマーを製し、
他の条件とを組み合わせることにより上記目的を達成し
うることを見出し、本発明を完成した。
ニル芳香族及びこれらと共重合可能なビニルモノマーよ
りなるモノマーの合計が100重量部、有機溶剤0〜50重
量部、水分が0.3重量部以下の組成でアシルパーオキサ
イド、パーオキシエステル、パーオキシケタール、パー
オキシカーボネート、ニトリル基とシクロヘキサン環を
有するアゾ化合物よりなる群から選ばれた重合開始剤を
用い、反応温度70〜140℃において重合率30〜90%の範
囲まで重合を行うことにより製せられたアクリロニトリ
ル5〜40重量%、ビニル芳香族50〜95重量%、これらと
共重合可能なビニルモノマー0〜35重量%よりなるアク
リロニトリル−ビニル芳香族系コポリマー(A)、及び アクリロニトリル、ビニル芳香族及びこれらと共重合可
能なビニルモノマーとジエン含有エラストマーとを重合
させ、アクリロニトリル5〜40重量%、ビニル芳香族50
〜95重量%、これらと共重合可能なビニルモノマー0〜
35重量%のアクリロニトリル−ビニル芳香族系コポリマ
ー(b−1)をジエン含有エラストマー(b−2)にグ
ラフトさせたグラフトコポリマー(B) よりなり、(A)と(B)の合計量に対する(A)の割
合が20〜90重量%、(B)の中に占める(b−2)の割
合が5〜85重量%であり、且つ(A)と(B)との合計
量に対する(b−2)の割合が3〜40重量%であること
を特徴とするアクリロニトリル−ビニル芳香族−ジエン
含有エラストマー系樹脂組成物(C)である。
ポリマー(A)を製するのに使われるビニル芳香族とは
ベンゼン環にビニル基が直接結合した化合物とその誘導
体を意味し、スチレン、パラメチルスチレン、ビニルト
ルエン、アルファメチルスチレン、ターシャリブチルス
チレン、核ブロム置換スチレンなどがその例であり、ス
チレンが最も一般的に使われる他、スチレンとアルファ
メチルスチレンを併用する方法も代表的である。スチレ
ンとアルファメチルスチレンを併用する場合にはスチレ
ンとアルファメチルスチレンの合計に対するスチレンの
割合が30重量%以上が好ましい。
ポリマー(A)を製するのに使われるビニルモノマーは
重合性ビニル基を有する化合物であり、N−置換マレイ
ミド、例えばN−フェニルマレイミド、N−(メチルフ
ェニル)マレイミド、N−ベンジルマレイミド、N−シ
クロヘキシルマレイミド、ターシャリブチルマレイミド
など、メチルメタアクリレート、メタアクリロニトリ
ル、無水マレイン酸、ジメチルイタコネート、ジメチル
フマレート等が代表的であり、これらを使用する場合に
は、コポリマー(A)に対し、例えば、35重量%以下使
用するのが普通であり、この他グリシジルメタアクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリルアミ
ドのような重合性ビニル基を1個と他の官能基を有する
ビニルモノマーを用いる場合には少量、例えば3重量%
以下使用するのが普通であり、また、例えば、ジビニル
ベンゼン、ブタンジオールジメタクリレートの如く、重
合性ビニル基を複数個有するビニルモノマーを用いる場
合には更に少量、例えば、0.2重量%以下使用するのが
普通である。以上のビニルモノマーの中でN−置換マレ
イミドは本発明の目的によりよく合致するので特に好ま
しい。
モノマーの合計100重量部に対し0〜50重量部であり、
通常0〜25重量部が好ましい。ここで50重量部を超える
と得られるコポリマーの分子量が低くなりすぎたり、生
産性が悪くなるなどの欠点を生ずる。
トン、エステルなどが使用され、芳香族炭化水素として
は、トルエン、エチルベンゼン、キシレンが、ケトンと
してはメチレエチルケトン、エステルとしてはエチルア
セテートが好ましく、又、溶剤の一部として脂肪族炭化
水素であるn−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタ
ン等を使用することもできる。
載中の末端の結合−の次にはC元素又はH元素が結合す
るものである。
剤であるアシヴルパーオキサイドとは なる構造を有する化合物で、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド、ポリイソプタロイルパ
ーオキサイドが代表的である。
ーオキシベンゾエート、ターシャリアミルパーオキシベ
ンゾエート、ターシャリブチルパーオキシアセテート、
ターシャリアミルパーオキシアセテート、ターシャリブ
チルパーオキシ−3,3,5−トリメチルヘキソエート、ジ
ターシャリブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレー
ト、ジターシャリアミルパーオキシアゼレート、ターシ
ャリブチルパーオキシイソブチレート、ジターシャリブ
チルトリメチルアジペート、2,5−ジメチル−2,5−ジタ
ーシャリベンゾイルパーオキシヘキサン、ポリネオペン
チルパーオキシアゼレートが代表的である。
ブチルパーオキシシクロヘキサン、1,1−ジターシャリ
ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ジターシャリアミルパーオキシシクロヘキサ
ン、1,1−ジターシャリアミルパーオキシ−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン、2,2−ジターシャリブチルパー
オキシブタン、4,4−ジターシャリブチルパーオキシバ
レリン酸ブチル、2,2−ビス(4,4−ジターシャリブチル
パーオキシシクロヘキシル)プロパンが代表的である。
チルパーオキシイソプロピルカーボネート、ターシャリ
ブチルパーオキシアリルカーボネート、ジエチレングリ
コールビス(ターシャリブチルパーオキシカーボネー
ト)、ヘキシレングリコールビス(ターシャリブチルパ
ーオキシカーボネート)が代表的である。
は、下記のようにシクロヘキサン環2個を有する化合物
で Rはアルキル基又は水素を示すものであって、例えば1,
1′−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリル、
1,1′−アゾビスメチルシクロヘキサン−1−カルボニ
トリルが代表的である。
結合を分子中に2個以上有するものはコポリマー(A)
の分子量を高くしたいときや耐熱強度を上げたいときに
は、特に好ましい。重合開始剤の添加量はモノマー合計
に対し、通常0.01〜1.0重量%である。
℃、好ましくは90〜130℃の範囲にコントロールされ
る。70℃より低い場合は、重合開始剤の必要量が過度に
増大し、且つ得られるコポリマーの分子量が上りにくく
なる欠点がある。140℃より高い場合には、成形時のガ
ス発生量や着色斑点、銀条の発生が起こり易くなる上、
つくろうとするコポリマー(A)の組成によっては分子
量や耐熱強度が下る欠点が生ずる。
の範囲が用いられる。重合率が30%未満では、経済性が
乏しく、又、90%を超えると成形時のガスの発生、着色
斑点、銀条を発生し易い傾向があり、又、反応条件によ
っては、耐熱強度が低下し易い。
使用するモノマー合計量に対して0.3重量%以下が用い
られ、好ましくは0.25重量%以下である。0.3重量%を
超えると着色斑点、銀条の発生を増大するので不適当で
ある。
でよいが2基以上使うこともできる。重合槽が1基のみ
の場合、及び重合槽数が複数の場合の第1の重合槽は通
常、強力な撹拌機つきのケトル型重合槽を用い、重合槽
全体がほぼ均一になるように混合し、連続方式で重合す
るのが好ましいが塔型のプラグフロータイプのものを使
用することも可能である。
も、ケトル型でも塔型でもよい。重合槽数が複数の場
合、第2以降の重合槽では第1重合槽から移行して来る
重合物溶液に対してモノマー、重合開始剤などを新たに
添加してもよい。
始剤を用い、いずれの重合槽も前記の如き反応温度と有
機溶剤、水分含有率が保持され、最終重合率は前記の如
く保持されることは同様である。又、本発明の範囲で重
合を行ったあと、それ以降の重合槽で本発明の範囲外の
条件で副次的に重合を行うことや本発明を実施する前に
本発明の範囲外の条件で副次的に重合を行ってから本発
明の範囲で重合を行うことも、勿論本発明の範囲に属す
る。尚、ここで副次的とは20%以下程度の重合率を意味
する。
(A)の分子量制御の必要に応じて連鎖移動剤、例えば
ターシャリドデシルメルカプタン、ラウリルメルカプタ
ン、ターピノーレンなどが使用される。
器で更に高温に加熱されたあと、減圧蒸発器にてモノマ
ー、有機溶剤やその他の揮発成分を除去し、ポリマーを
取り出す。除去された揮発成分は凝縮器を通して凝縮し
て回収液として補修し、その中の水分を除去してから重
合槽に注入される。水分を除去する理由は、もし除去し
ないと原料モノマー中の水分が蓄積し重合槽内の水分が
使用するモノマーの合計に対し、0.3重量%を超えてし
まうためである。
は、ジエン化合物、例えばブタジエン、イソプレン、エ
チリデンノルボーネンなどを含むエラストマーであり、
ポリブタジエン、ブタジエンと他のビニル化合物、例え
ばスチレン、アクリロニトリル、ブチルアクリレートと
のコポリマーやエチリデンノルボーネン、エチレン、プ
ロピレンの3成分コポリマーなどが代表的であり、水性
のエマルジョン状のもの(通常、架橋されている)と塊
状のもの(架橋されていない)がある。
ン状のジエン含有エラストマー(b−2)を用いる方法
(以下乳化エラストマー法と呼称)と塊状のジエン含有
エラストマー(b−2)を用いる方法(以下非乳化エラ
ストマー法と呼称)がある。
を用いる方法の場合、ジエン含有エラストマー(b−
2)に対してコポリマー(b−1)の成分であるモノマ
ーを重合開始剤や連鎖移動剤とともに加え、乳化重合法
によってグラフト重合を行う方法が普通であるが、乳化
塊状重合法、乳化懸濁重合法も用いることができる。乳
化エラストマー法を用いる場合グラフトコポリマー
(B)の中に占めるジエン含有エラストマー(b−2)
の割合は、通常35〜85重量%である。尚、エマルジョン
中のジエン含有エラストマー(b−2)の粒径は通常0.
25〜0.5μであるが、0.05〜0.25μのものを用いること
も可能である。この場合本発明の樹脂組成物(C)中の
ジエン含有エラストマーの粒径はこれと同等か若干大き
い程度となる。
(B)の製法としてはコポリマー(b−1)の成分であ
るモノマーに、必要あれば有機溶剤、例えばエチルベン
ゼンを加えジエン含有エラストマー(b−2)を溶解
し、重合開始剤〔コポリマー(A)の製造の項で記した
ものを選択するのが好ましい〕或いは熱の作用下で塊状
又は溶液重合法によってジエン含有エラストマー(b−
2)を、ジエン含有エラストマー粒子として形成させる
方法が普通であるが、塊状懸濁重合法によることも可能
である。非乳化エラストマー法を用いる場合、グラフト
コポリマー(B)の中に占めるジエン含有エラストマー
(b−2)の割合は5〜25重量%が好ましい。この場合
のジエン含有エラストマー粒子の粒径は、0.2〜5.0μが
普通で、高光沢の製品を望むときは比較的小さな粒径
を、又、低光沢の製品を望むときは比較的大きな粒径を
選択すればよい。
法でつくられたもの2種以上を併用してもよく、このよ
うな場合の併用の仕方は、それらのグラフトコポリマー
(B)を全部合計したものをグラフトコポリマー(B)
として計算し、それが本発明の範囲に入ればよいことは
勿論である。
粒子粒径の大きなもの(例えば1〜5μ)と小さなもの
(例えば0.05〜0.25μ)を併用することもでき、ゴム粒
子粒径の大きなものは非乳化エラストマー法で、又小さ
なものは乳化エラストマー法でつくるのが好ましいやり
方である。尚、このような場合、粒径の大きなジエン含
有エラストマー粒子と粒径の小さなジエン含有エラスト
マー粒子の割合は10/90〜90/10(重量比)が適当であ
る。
は、一方のグラフトコポリマー(B)のコポリマー(b
−1)の組成と別のグラフトコポリマー(B)のコポリ
マー(b−1)の組成を同一にしてもよいが、一方のグ
ラフトコポリマー(B)のコポリマー(b−1)中のア
クリロニトリル重量%の数値と別のグラフトコポリマー
(B)のコポリマー(b−1)中のアクリロニトリル重
量%の数値の差を3〜8重量%程度変えて組み合わせる
方法もあり、要は得られる本発明の樹脂組成物(C)が
好ましい性質になるように適宜組み合わせればよい。本
発明に於いてはコポリマー(A)とグラフトコポリマー
(B)の合計量に対するコポリマー(A)の割合は20〜
90重量%、グラフトコポリマー(B)の中に占めるジエ
ン含有エラストマー(b−2)の割合は5〜85重量%、
コポリマー(A)とグラフトコポリマー(B)との合計
量に対するジエン含有エラストマー(b−2)の割合が
3〜40重量%である。
子の粒径は、容積平均値として表される。
ー(b−1)、残部がジエン含有エラストマー(b−
2)から構成される。
マーと呼ぶのは慣用語であって、厳密にはグラフトコポ
リマー(B)はコポリマー(b−1)がジエン含有エラ
ストマー(b−2)にグラフトした真のグラフトコポリ
マーとグラフトしてないコポリマー(b−1)及びグラ
フトしていないジエン含有エラストマー(b−2)から
成り立っている。コポリマー(b−1)の中でジエン含
有エラストマー(b−2)にグラフトしているものの割
合は、通常5〜80重量%である。コポリマー(b−1)
の組成はコポリマー(A)と同様の範囲に入るがコポリ
マー(b−1)の組成とコポリマー(A)の組成とを同
じにする必要はない。
防止剤、例えばn−オクタデシル−3−(4′−ヒドロ
オキシ−3′,5′−ジ−第3ブチルフェノール)プロピ
オネート、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−第
3ブチル−フェノール)、トリエチレングリコール−ビ
ス−3−(3−ターシャリブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオネート、N,N′−ビス〔3
−(3,5−ジターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニル〕ヒドラジン、2,2′−オキサミドビ
ス−〔エチル−3−(3,5−ジターシャリブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、4,4′−チオ
−ビス−〔(3−メチル−6−ターシャリブチル)フェ
ノール〕、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−タ
ーシャリブチルフェノール)のモノメタクリレートや住
友化学製商品名スミライザーGA−80の如きフェノール系
物質、トリ(ノニルフェニル)ホスファイト、ジステア
リル−ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニル
イソデシルホスファイト、トリス(2,4−ジターシャリ
ブチルフェニル)フォスファイト、9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−ホスホフェナントレン−10−オキシド、
ホスホナスアシッド〔1,1−ビフェニル−4,4′−ジイル
−ビステトラキス〔2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)
フェニル〕エステル、3,5−ジターシャリブチル−4−
ヒドロキシベンジルホスファイトジエチルエステルの如
きリン化合物、ジステアリルチオジプロピオネート、ペ
ンタエリスリトール−テトラキス−(3−ラウリルチオ
プロピオネート)の如き硫黄化合物、4,4′−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、N,
N′−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンの如
き芳香族アミン化合物や、熱安定剤として、マレイン酸
をグラフトしたポリプロピレン、高無水マレイン酸含有
率(40〜50モル%)の低分子量スチレン−無水マレイン
酸コポリマー等が添加できる。
ル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ヒンダードアミ
ン系化合物などや、帯電防止剤、フィラー、強化用繊維
物質、難燃剤、滑剤やポリラー類、例えばナイロン、低
無水マレイン酸含有率(25モル%以下)のスチレン−無
水マレイン酸コポリマー、スチレン−フェニルマレイミ
ドコポリマー、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂、メ
チルメタアクリレート樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等も勿論配合が可能で
ある。
組成物と添加剤やポリマー類の混合には、熱溶融混合
機、例えば押出機、ロール、ニーダーなどを用いるのが
便利である。
ブロー成形、押出シートの真空成形、加圧成形など熱可
塑性樹脂の各種成形方法によって成形される。
際に添加できるが、添加剤の性質や工程の便利さなどに
応じて、本発明の樹脂組成物(C)の混合の前の段階で
適宜添加できる。
ィラーなどをコポリマー(A)の重合槽で添加する、帯
電防止剤の水溶液或いは水分散液、酸化防止剤、紫外線
安定剤の水分散液やスチレン−無水マレイン酸コポリマ
ーをアンモニアや苛性アルカリに溶解した溶液などを乳
化エラストマー法でコポリマー(b−1)をジエン含有
エラストマー(b−2)にグラフトしたエマルジョンに
添加するか、或いは本発明の樹脂組成物(C)を混練し
て作るための熱溶融混合機、例えば、押出機に添加す
る、酸化防止剤、紫外線安定剤、フィラー等をグラフト
コポリマー(B)を作るための重合槽に添加するなどが
ある。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
をみるために測定したものである。熱変形温度が高いこ
とは即ち高温で強度が高いことを意味するものである。
また実施例中の数量についての部は特にことわらない限
り重量部を意味する。また成形物の表面状態と色相は射
出成形温度260℃で試験片を成形して外観を観察した。
型重合槽に重合槽内の主要原料と水の量が下記になるよ
うに新原料(モノマー)と後記の回収原料(主としてモ
ノマーとエチルベンゼン)を合計約40kg/hrの速度で連
続的に注入した。
1,1−ジターシャリブチルパーオキシシクロヘキサンと
連鎖移動剤であるターシャリドデシルメルカプタンは、
重合率が50%(これにより重合槽内のモノマー量は50、
ポリマー量は50となる)、生成ポリマーの重量平均分子
量がゲルパーミエーションクロマトグラフ法にてポリス
チレン換算の値が9万になるように新原料に溶解して連
続的に重合槽に注入した。
で減圧蒸発器を通してコポリマーと蒸発成分(主として
モノマー、エチルベンゼンと水)を分離し、蒸発成分は
凝縮器で凝縮後、水分を除去して前記の回収原料として
全量連続的に重合槽に注入した。得られたコポリマー
(A1とする)はペレタイザーでペレットとした。ペレッ
トA1の製造量は19kg/hrであった。
トを後記テストに用いた。
率は96%であった。
成0.1%の90℃の水溶液と混合して、凝固後、濾過、水
洗、乾燥することにより、グラフトコポリマー(B1とす
る)の粉末を得た。グラフトポリマーB1中のポリブタジ
エン含有率は約60%、グラフトしたアクリロニトリル−
スチレンコポリマーの組成はアクリロニトリル約27%で
あった。
剤としてエチレンビスステアロアマイド1部、ステアリ
ン酸マグネシウム0.2部を2軸式ベント付押出機を用い
て溶融混合し、ペレット状の樹脂組成物(C1とする)を
得た。
開始剤を用いず、反応温度150℃にしたこと以外は実施
例1記載と同様にしてペレット状のコポリマー(Axとす
る)を製した。
いて実施例1の樹脂組成物(C)の製造と同様にしてペ
レット状の樹脂組成物(Cxとする)を得た。
を0.35部にしたこと以外は実施例1記載と同様にしてペ
レット状のコポリマー(Ayとする)を製した。
いて実施例1の樹脂組成物(C)の製造と同様にしてペ
レット状の樹脂組成物(Cyとする)を得た。
ー、重合開始剤の種類、連鎖移動剤、反応温度、反応率
を表1の如く変えたこと以外は実施例1記載と同様にし
てペレット状のコポリマー〔実施例の順番により(A2)
〜(A7)とする〕を得た。
ーB1〜B2を表3に示す如く100部選び、これに対してエ
チレンビスアマイド1部、ステアリン酸マグネシウム0.
2部を加え、実施例1の樹脂組成物(C)の製造と同様
にしてペレット状の樹脂組成物〔実施例の順番にC2〜C7
とする〕を得た。
ット衝撃強度、熱変形温度、成形物の表面状態、色相を
求めた。
ェニルマレイミド2部を使用したこと以外実施例6と全
く同様にしてペレット状のコポリマー(A8)を製した。
施例1の樹脂組成物(C)の製造と同様に混合してペレ
ット状の樹脂組成物(C8)とする)を得た。樹脂組成物
C8についてのテスト結果は引張強度450kg/cm2、アイゾ
ット衝撃強度14kg−cm/cm、熱変形温度102℃、成形物の
表面状態良好、色相は淡黄色であった。
Claims (4)
- 【請求項1】アクリロニトリル、ビニル芳香族及びこれ
らと共重合可能なビニルモノマーよりなるモノマーの合
計が100重量部、有機溶剤0〜50重量部、水分が0.3重量
部以下の組成でアシルパーオキサイド、パーオキシエス
テル、パーオキシケタール、パーオキシカーボネート、
ニトリル基とシクロヘキサン環を有するアゾ化合物より
なる群から選ばれた重合開始剤を用い、反応温度70〜14
0℃において重合率30〜90%の範囲まで重合を行うこと
により製せられたアクリロニトリル5〜40重量%、ビニ
ル芳香族50〜95重量%、これらと共重合可能なビニルモ
ノマー0〜35重量%よりなるアクリロニトリル−ビニル
芳香族系コポリマー(A)、及び アクリロニトリル、ビニル芳香族及びこれらと共重合可
能なビニルモノマーとジエン含有エラストマーとを重合
させ、アクリロニトリル5〜40重量%、ビニル芳香族50
〜95重量%、これらと共重合可能なビニルモノマー0〜
35重量%のアクリロニトリル−ビニル芳香族系コポリマ
ー(b−1)をジエン含有エラストマー(b−2)にグ
ラフトさせたグラフトコポリマー(B) よりなり、(A)と(B)の合計量に対する(A)の割
合が20〜90重量%、(B)の中に占める(b−2)の割
合が5〜85重量%であり、且つ(A)と(B)との合計
量に対する(b−2)の割合が3〜40重量%であること
を特徴とするアクリロニトリル−ビニル芳香族−ジエン
含有エラストマー系樹脂組成物(C)。 - 【請求項2】アクリロニトリル−ビニル芳香族系コポリ
マー(A)が、連続式の塊状又は溶液重合法によって重
合が終了したポリマー溶液から揮発分離されたモノマー
及び水を含む揮発成分から更に水分を除去して得られた
回収原料を反応系に添加して重合したものである請求項
1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】ビニル芳香族が、スチレン、又はスチレン
とアルファメチルスチレンの混合物である請求項1又は
2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】アクリロニトリル及びビニル芳香族と共重
合可能なビニルモノマーがN−置換マレイミドである請
求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
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