JP2832344B2 - メッキ体の製造方法 - Google Patents

メッキ体の製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメッキ体の製造方法
に関し、特に金属製品、就中、装飾された金属工芸品の
製造に好適なメッキ体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばメダルなどの製造におい
て、銀や銅の素地に金や銀による部分メッキが行われて
いた。ところで部分メッキの場合、メッキを要しない個
所のマスキングが一般的に面倒である。蒸着法を採用す
ればそれが容易であるが、蒸着法により形成されたメッ
キ層は被メッキ体との付着力が弱い問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、金属メッキ層の付着力が改善されたメッキ
体を蒸着法により製造する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のメッキ体の製造
方法は、少なくともその表面層が銀および/または銅を
含有する材料により形成された被メッキ体の表面を硫化
処理する第1工程、および該被メッキ体の硫化処理表面
に金、銀および金と銀から選ばれる少なくとも1種を含
む合金からなる着色金属の1種以上を蒸着によりメッキ
する第2工程、とからなることを特徴とする。
【0005】
【作用】少なくとも表面層が上記した特定材料からなる
被メッキ体の表面を、予め硫化処理してから上記した特
定金属を蒸着によりメッキすると、付着力が頻ぶる強固
な、即ち剥げ難いメッキ層を形成することができる。こ
のため本発明によって、取扱性並びに長期保存性に優れ
たメッキ体を製造することができる。更に本発明の第1
工程において、硫化処理を被メッキ体の蒸着メッキを施
す部分のみならず、それ以外の表面部分あるいは全表面
に施すことにより、後記する通り、非メッキ部分の地肌
色と金属メッキとが調和した高級感のあるメッキ体が本
発明により製造できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における被メッキ体は、少
なくともその表面層が上記した材料からなる各種の物
品、例えば原材料、中間製品、あるいはメッキ工程のみ
を残す実質的な完成品などである。それらの被メッキ体
は、その全体が上記の材料にて形成されたものであって
もよく、あるいはその表面層のみがかかる材料にて形成
されており、該表面層は後記する硫化処理を受けても剥
離や溶解などにて除去されないような物品であってもよ
い。かかる被メッキ体としては、例えば建材、家具、事
務用品、日常用品などの工業品類、あるいはメダル、
楯、杯などの顕彰乃至記念用品や置物類、刀剣、壺、容
器、絵、彫刻などの美術品などの金属工芸品類が例示し
得る。
【0007】本発明においては、被メッキ体として少な
くともその表面層が銀および/または銅を含有する材料
により形成されているものが対象とされる。ところで、
被メッキ体の表面層における銀や銅の含有量はそれが多
い程、後記する硫化処理とそれに続く蒸着メッキを施す
ことによって、付着力が強固なメッキ層を該表面層上に
形成することができる。このために、本発明において
は、銀または/および銅が20重量%以上、好ましくは
60重量%以上、特に好ましくは90重量%以上である
ことが好ましい。なお、被メッキ体の表面層が銀と銅と
両方を含有量する場合には、両者の合計含有量が上記の
値であればよい。本発明における該表面層は種々の材料
により構成されていてよい。例えば銀、銀合金、銅、銅
合金、あるいは銀と銅との合金、さらには、かかる金属
の少なくとも一種を含有する有機高分子組成物、かかる
金属の少なくとも一種を含有するセラミックスなどであ
る。これらのうち、銀、銀合金、銅、銅合金、あるいは
銀と銅との合金、などの金属のみからなるものが特に好
ましい。
【0008】被メッキ体の少なくとも表面層を形成する
上記の金属について次に説明する。銀単独および銅単独
の場合は、それぞれ、種々の純度のものであってよい。
銀合金としては、銀の含有量が20%以上のものが使用
し得、好ましくは60%以上、特に90%以上のもので
ある。ただし合金元素については特に制限がなく、例え
ば亜鉛、錫、パラジウムなどであり、スターリングシル
バーは好ましい銀合金例である。銅合金としては、銅の
含有量が20重量%以上のものが使用し得、好ましくは
60重量%以上、特に90%以上のものである。ただし
合金元素については特に制限がなく、例えば亜鉛、錫、
アルミニウムなどであって、丹銅やアルミニウム青銅は
好ましい銅合金例である。銀と銅との合金は、両者の任
意の比の合金であってよく、さらに亜鉛、錫、アルミニ
ウム、ニッケル、その他の合金元素を含む銀銅合金であ
ってもよい。その場合、銀と銅との合計含有量が20%
以上、好ましくは60%以上、特に90%以上であるも
のが好ましい。
【0009】被メッキ体は、本発明の第1工程において
その表面が硫化処理される。硫化処理自体は、メッキ技
術の分野で従来からよく知られており、本発明において
はかかる従来技術をそのまま採用してよい。例えば、煮
沸した硫化カリと硫化ソーダとの混合水溶液に被メッキ
体を、通常10〜15秒間浸漬させる、あるいは必要に
応じてこの操作を2回以上繰返す。硫化処理は、硫化水
素のような常態で気体の硫化物により行ってもよい。こ
れら硫化処理により、被メッキ体の表面に多数の微細孔
を伴った硫化銀や硫化銅など、被メッキ体構成金属の硫
化物の層が形成され、表面が濃い灰色や黒色となる。
【0010】該第1工程は、被メッキ体の少なくとも後
記蒸着金属メッキを施す表面部分に適用されるが、それ
以外の表面部分あるいは全表面に施すことにより被メッ
キ体の表面の地肌を味わい深い色調に変色することがで
きる。この変色を伴った地肌に蒸着金属メッキを部分的
に施すと、地肌色と金属メッキとが調和した高級感のあ
るメッキ体を製造することができる。この方法は、特に
前記した金属工芸品類の製造に適している。
【0011】硫化処理を施された表面は、ついで必要に
応じて金剛砂などの研磨材を用いてバフかけし、表面の
硫化物の一部を除去する。銀製の被メッキ体の場合に
は、このバフかけを進める程、表面が濃い灰色から白化
する方向に移行する。一方、銅製の被メッキ体の場合に
は、表面が黒色から銅本来の色に近づく。よってバフか
けの程度を調節して、被メッキ体表面を所望の色調とす
ることができる。
【0012】多くのプレス成形品のように、硫化処理さ
れる前の被メッキ体の表面が比較的平滑である場合に
は、硫化処理に先立ち、その表面に適当な粗面処理を施
すことが好ましい。粗面処理の好ましい例として、砂吹
きが挙げられる。この砂吹きは、被メッキ体の表面を程
よく粗面化することを目的とし、具体的には、適当な砂
を吹き付け、その表面を荒らして梨地状となす。砂吹き
用の砂としては、被メッキ体表面の硬度より硬い各種の
高硬度の粒子、例えば金剛砂のようなセラミックス砂、
鋼球、ガラス球、などが使用し得る。就中、平均粒子径
が10〜200メッシュ、特に20〜100メッシュ、
更には40〜80メッシュ程度の細粒のものが好まし
い。上記の砂吹きにより被メッキ体の表面に粗い凹凸が
形成され、つぎの硫化処理により各凹凸の表面に更に多
数の細孔が形成される状態が顕微鏡により観察できる。
【0013】被メッキ体は、硫化処理された表面の所望
の個所に、第2工程において金、銀および金と銀から選
ばれる少なくとも1種を含む合金からなる着色金属から
選ばれた少なくとも1種あるいは2種以上がメッキされ
る。金単独および銀単独の場合は、それぞれ、種々の純
度のものであってよい。金合金としては、金の含有量が
10%以上のものが使用し得、好ましくは50%以上、
特に75%以上のものである。ただし合金元素について
は特に制限がなく、例えば銅、アルミニウム、亜鉛、ニ
ッケル、パラジウムなどである。金合金としては具体的
には、例えばピンク色を示す75%Au−5%Ag−2
0%Cu合金、紫色を示す78.5%Au−21.5%
Al合金、赤色を示す75%Au−25%Cu合金など
が例示される。銀合金としては、銀の含有量が10%以
上のものが使用し得、好ましくは50%以上、特に75
%以上のものである。銀合金としては具体的には、例え
ば銀色を示す92.5%Ag−7.5%Cu合金などが
例示される。金と銀とを含む合金は、両者の任意の比の
合金であってよく、さらに銅、ニッケル、アルミニウ
ム、パラジウム、亜鉛その他の合金元素を含む金銀合金
であってもよい。その場合、金と銀との合計含有量が1
0%以上、好ましくは50%以上、特に75%以上であ
るものが好ましい。
【0014】本発明においては、ただ一種の着色金属を
用いる他、色相や彩度の異なる二種以上の着色金属をそ
れぞれ所望乃至所定の表面部位に蒸着して種々の色彩の
メッキを施すことができる。後記する実施例7は、その
実例である。
【0015】本発明において、蒸着の方法自体は従来技
術をそのまま採用してよい。蒸着は一般的に、つぎに示
す手順にて行われる。前記第1工程において硫化処理を
終了した被メッキ体を、通常有機溶媒による洗浄ついで
乾燥した後、蒸着を要する個所のみを残して残部をマス
キングする。このマスキングは任意の方法で施してよい
が、例えば該残部の広い部分を金属箔で覆い、蒸着を要
する個所の外周およびその外側近傍は除去の容易なイン
ク、例えばマジックペンにて塗るのがよい。インク塗り
は、蒸着部の外周が、たとえそれが高度に入り組んでい
ても、正確にマスキングできる利点がある。しかもコン
ピュータ処理技術を利用して、工業的な高速高精度マス
キングも可能である。
【0016】蒸着の所要時間は、使用する蒸着機種や課
電力によって異なるが、通常20秒〜10分間程度、好
ましくは1〜2分程度である。一般的に蒸着時間を長く
する程、換言すると蒸着層の厚みが増大する程、層の色
が変化する場合がある。例えば金蒸着の場合、蒸着層の
厚みが増大する程赤味を帯びる。従って、このような場
合には、蒸着時間を加減することによりメッキ層の色を
制御できる。蒸着の後、金属箔マスクを取り去り、蒸着
物を有機溶媒中で超音波洗浄し、乾燥し、かくしてメッ
キ体が得られる。なおインク塗りマスキングが施されて
いる場合、それをその上に蒸着している金と共に超音波
洗浄の際に取り去ることができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例と比較例とにより、本発明を一
層詳細に説明する。 実施例1 純度99.9%の銀からなり、且つ片面に金閣寺を中心
に描いた図柄を有するる厚さ5mm、直径70mmの銀
メダルを金型を用いたプレスにより成形した。平均粒度
約80メッシュのセラミック粒子を用いて約40秒間砂
吹きし、図柄面を梨地状態とした。次いで、該銀メダル
を煮沸した硫化カリと硫化ソーダとの混合水溶液(水1
00g当たり硫化カリ0.3g、硫化ソーダ0.2g)
に15秒間浸漬して濃い灰色の銀メダルを得た。この濃
い灰色は、この後の10分間のバフがけにて灰色がかっ
た白色とされた。バフかけを終了した銀メダルをアセト
ン中で超音波洗浄し、メダル表面に付着している油分な
どを除去し、乾燥した。図柄中の金閣寺の部分のみに金
蒸着を施すべく、金閣寺の外周から約8mm以内の全部
分をマジックペンにて塗ってマスキングし、次いで金閣
寺の外周から約5mm以遠の全部分をアルミ箔で覆って
マスキングを完了した。ついで、(株)日本電子製の蒸
着機JEE−400を使用して電力AC25V−30
A、蒸着時間100秒の条件にて非マスキング部に金を
蒸着した。最後に、アルミ箔マスキングを取り去り、銀
メダルをアセトン中で超音波洗浄してマジックペン・マ
スキングを溶解除去し、かくして装飾銀メダルを得た。
得られた装飾銀メダルは、灰色がかった白色地肌をバッ
クに金色に映える金閣寺が浮き出た極めて味わいの深い
色調を有し、しかも金蒸着膜は下記の剥離試験に合格す
る高付着力を保持していた。 剥離試験:JIS H8504「メッキの密着性試験方
法」に準じて測定し、剥離しないのものを合格、剥離し
たものを不合格とした。
【0018】実施例2 純度99.9%の純銀からなる実施例1で使用のメダル
に代わって、92.5%Ag−7.5%Cu合金からな
る銀合金メダルを用いた他は実施例1と同じ方法並びに
条件にて、金閣寺部に金メッキを施した装飾メダルを得
た。該金メッキは、上記の剥離試験に合格する付着力を
示した。
【0019】実施例3 純度99.9%の純銅からなり、且つ表面に西暦199
6年の干支である“ねずみ”を、また裏面に年間の日
曜、祝日を記したカレンダーを描いた図柄を有する厚さ
2mm、直径32mmの銅メダルを金型を用いたプレス
により成形した。平均粒度約60メッシュのセラミック
粒子を用いて約40秒間砂吹きし、メダルの表裏面とも
梨地状態とした。この後は、ねずみの図柄部分のみに銀
を蒸着した以外は実施例1と同様の方法並びに条件にて
装飾銅メダルを得た。かくして得られた装飾銅メダル
は、いぶしのかかった銅色地肌をバックに銀色に映える
“ねずみ”が浮き出た極めて味わい深い色調を有し、し
かも該銀メッキは、上記の剥離試験に合格する付着力を
示した。
【0020】実施例4 実施例3で使用の銅メダルに代わって、93%Cu−7
%Zn合金からなる銅合金メダルを用いた他は実施例3
と同じ方法並びに条件にて、装飾銅合金メダルを得た。
得られた装飾銅合金メダルは、装飾の味わい深い色調を
有し、しかも該メッキは、上記の剥離試験に合格する付
着力を示した。
【0021】実施例5 銀蒸着に代わって、ねずみの図柄部分のみに金を蒸着し
た以外は実施例3と同様の方法並びに条件にて装飾銅メ
ダルを得た。かくして得られた装飾銅メダルは、いぶし
のかかった銅色地肌をバックに金色に映える“ねずみ”
が浮き出た極めて味わい深い色調を有し、しかも該金メ
ッキは、上記の剥離試験に合格する付着力を示した。
【0022】実施例6 銀蒸着に代わって、ねずみの図柄部分のみに金を蒸着し
た以外は実施例4と同様の方法並びに条件にて装飾銅合
金メダルを得た。かくして得られた装飾銅メダルは、い
ぶしのかかった銅色地肌をバックに金色に映える“ねず
み”が浮き出た極めて味わい深い色調を有し、しかも該
金メッキは、上記の剥離試験に合格する付着力を示し
た。
【0023】実施例7 花冠を戴いた女性のプロフィールを片面に浮き上がらせ
た図柄を有する純度99.9重量%の銀メダル(厚さ5
mm、直径55mm)を金型を用いたプレスにより成形
して被メッキ体とした。これを実施例1と同様にして砂
吹き、硫化処理、バフかけ、超音波洗浄、および乾燥の
あと蒸着した。ただし、蒸着用金属として金色を出す純
度99.9重量%の純金、ピンク色を出す75%Au−
5%Ag−20%Cu合金、および紫色を出す78.5
%Au−21.5%Al合金の3種を使用し、該花冠の
部分を3色に色分けメッキした。その際、花冠部の全体
を先ず紫色に着色し、次いでその上に必要個所のみマス
キングして赤色を、最後に必要個所のみマスキングして
金色を、それぞれ蒸着した。なお、各色の蒸着に際して
は、各必要個所のマスキング、蒸着、および超音波洗浄
の工程を実施例1と同じ方法により繰り返した。かくし
て得られたメッキは、上記の剥離試験に合格する付着力
を示した。
【0024】実施例8 実施例3で使用の銅メダルに代わって、23%Cu−7
7%Zn合金からなる銅合金メダルを用いた他は実施例
3と同じ方法並びに条件にて、装飾銅合金メダルを得
た。得られた装飾銅合金メダルは、装飾の味わい深さお
よび該銀メッキの付着力共に満足すべきものであった。
【0025】比較例1 実施例1とは、硫化処理を省略した点のみ異なる装飾銀
メダルの製造を行った。得られたものは、金色の金閣寺
の輝きがけばけばしくて重厚さを欠くうえに、周囲の銀
地肌の輝きに負けた味気ないものであり、しかも金色蒸
着層は上記の剥離試験において不合格となった。
【0026】
【発明の効果】本発明により付着力が頻ぶる強固でしか
も色彩豊かな金または銀系着色金属のメッキ層を部分表
面に、あるいは全表面に有するメッキ体を工業的に容易
に製造できる。更に本発明の第1工程において、硫化処
理を被メッキ体の蒸着メッキを施す部分のみならず、そ
れ以外の表面部分あるいは全表面にも施すことにより非
メッキ部分の地肌色を味わい深い色調となし得る。かく
することで、その地肌の色調と金属メッキとが調和した
高級感のあるメッキ体が本発明により製造できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−113895(JP,A) 特開 昭53−134878(JP,A) 特公 昭48−14005(JP,B1)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその表面層が銀および/また
    は銅を含有する材料により形成された被メッキ体の表面
    を硫化処理する第1工程、および該被メッキ体の硫化処
    理表面に金、銀および金と銀から選ばれる少なくとも1
    種を含む合金からなる着色金属の1種以上を蒸着により
    メッキする第2工程、とからなることを特徴とするメッ
    キ体の製造方法。
  2. 【請求項2】 被メッキ体の蒸着メッキを施す表面以外
    の表面にも硫化処理を施す請求項1記載のメッキ体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 被メッキ体が、表面層の凹凸により描か
    れた図柄を有し、且つ該図柄の少なくとも一部に第1工
    程および第2工程を施すものである請求項1または2記
    載のメッキ体の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1工程の硫化処理の前に粗面処理を行
    うものである請求項1〜3のいずれかに記載のメッキ体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 粗面処理が砂吹きである請求項4記載の
    メッキ体の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1工程の硫化処理の後にバフかけの程
    度を調節して硫化処理後の被メッキ体の表面色を調節す
    る請求項1〜5のいずれかに記載のメッキ体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 蒸着を要する個所の外周およびその外側
    近傍を除去の容易なインクの塗布にてマスキングする請
    求項1〜6のいずれかに記載のメッキ体の製造方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも2種の着色金属を用い、メッ
    キ個所を2種以上の色彩にメッキする請求項1〜7のい
    ずれかに記載のメッキ体の製造方法。
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EP2505691B1 (fr) * 2011-03-31 2014-03-12 The Swatch Group Research and Development Ltd. Procédé d'obtention d'un dépôt d'alliage d'or 18 carats 3N

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